JP3572536B2 - Dc−dcコンバ−タ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、DC−DCコンバ−タに関し、例えば、写真撮影に使用する閃光放電発光器の電源回路として利用するところのDC−DCコンバ−タに係る。
【0002】
【従来の技術】
図4は閃光放電発光器に使用するDC−DCコンバ−タの回路例を示したもので、昇圧トランス1は、入力コイル2、フィ−ドバックコイル3、出力コイル4を備えたフライバックタイプのトランスとなっている。
【0003】
5は発振制御トランジスタで、エミッタが閃光放電発光器の電源として備えた電池電源6に接続されている。
この発振制御トランジスタ5のコレクタとフィ−ドバックコイル3との間には抵抗7、8、定電流ダイオ−ド9、トランジスタ10からなる定電流回路が備えられている。
【0004】
抵抗11、12とトランジスタ13の直列回路体は、電池電源6に並列に接続され、また、入力コイル2の一端側がこの電池電源6の正極側に接続されている。
上記したトランジスタ13は、ベ−スを入力端子14に接続し、入力端子14から送られるスタ−ト信号によってONするようになっている。
【0005】
一端側が上記した電池電源6に接続した入力コイル2は、他端側が発振トランジスタ15のコレクタに接続され、また、一端側が定電流回路に接続したフィ−ドバックコイル3は他端側が上記発振トランジスタ15のベ−スに接続されている。
【0006】
出力コイル4は、高電位側が整流用ダイオ−ド16を介してメインコンデンサ17の正極側に接続し、低圧電位側がトランスコアの磁気リセット用のトランジスタ18のエミッタに接続されている。
【0007】
19はツエナ−ダイオ−ドで、このツエナ−ダイオ−ド19は、メインコンデンサ17が所定の電圧まで充電されたときに導通し、この導通信号は保護ダイオ−ド20を介して発振停止用のトランジスタ21に入力され、上記トランジスタ21はこの導通信号を入力してONし、発振トランジスタ15のOFFを継続させ、発振を停止させる。
その他、この回路において、22は動作安定用のコンデンサ、23は時定数回路を形成するコンデンサである。
【0008】
上記したDC−DCコンバ−タは、スタ−ト信号が入力端子14より入力してトランジスタ13がONすると、発振制御トランジスタ5がONし、このトランジスタ5のONによってトランジスタ10がONし、フィ−ドバックコイル3を介して発振トランジスタ15のベ−スに起動電流が流れ、このトランジスタ10がONする。
これより、電池電源6、入力コイル2、発振トランジスタ15の回路に電源電流が流れて発振を開始する。
【0009】
また、発振トランジスタ15はトランジスタ特性とトランスの磁気飽和によってONからOFFに切換わり、その後、起動電流を入力してONし、以後同様にON、OFFを繰り返して発振する。
また、この発振動作過程は、発振トランジスタ15がOFFする毎に出力コイル3、ダイオ−ド16、メインコンデンサ17、トランジスタ18の充電回路でメインコンデンサ17が充電される。
【0010】
なお、トランジスタ18がメインコンデンサ17に流れる充電々流が零または零に近くなるまでONし、この充電々流が流れている間発振トランジスタ15をOFF状態に保持するものである。
【0011】
上記発振動作によってメインコンデンサ17の充電が進み、その充電々圧が所定の電圧に達すると、ツエナダイオ−ド19が導通し、発振停止用のトランジスタ21がONし、発振トランジスタ15のベ−ス〜エミッタ間が短絡され、これより、発振トランジスタ15のOFFが継続し、発振が停止する。
【0012】
また、メインコンデンサ17は自己放電によって電圧降下し、この電圧が僅かに降下することにより、ツエナ−ダイオ−ド19が非導通となり、発振停止用のトランジスタ21がOFFする。
これによって、発振トランジスタ15がONするようになり発振を開始し、メインコンデンサ17を充電する。
【0013】
メインコンデンサ17が所定の充電々圧に達した状態では、カメラシャッタ動作にしたがって図示しないトリガ−回路が動作し、キセノン放電管がメインコンデンサ17の充電々荷を放電させて発光する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
近年の閃光放電発光器は、8V〜15Vの電池を電源として使用できるように設計されており、このため、この電池の直流電圧を昇圧してメインコンデンサを充電するDC−DCコンバ−タも8V〜15Vの入力電圧に対応できるように回路設計されている。
具体的には、8Vの電池電源で所定の充電時間を満たすように回路が構成されている。
【0015】
このように回路構成されたDC−DCコンバ−タは、最低電池電圧よりも高い電圧が入力されると、発振トランジスタのベ−スに大きな電流が流れ込む。
つまり、定電流回路に備えた定電流ダイオ−ドから流出する電流Ioは、定電流ダイオ−ド9の電流をIp、トランジスタ10のベ−ス〜エミッタ間電圧をVbe、抵抗7、8の各々の値をRi、Rcとすると、流出電流Ioは
Io={Ip(Ri+Rc)−Vbe}/Ri
で定められることから、入力電圧が高くなるにしたがって流出電流Ioも大きくなる。
【0016】
このことから、発振トランジスタ15のコレクタ電流許容値を増大させなければならなくなり、発振トランジスタ15が大形化しコスト高となる。
また、入力電流が増加すると、昇圧トランス1の入力電流のピ−ク値も増加するので、コアの磁気飽和を招き、このため、より大きなコアを使用しなければならなくなり、昇圧トランス1が大形化する。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した問題点を解決するため開発したもので、入力側に定格電圧の異なる各々の電池電源が接続可能であり、出力側にメインコンデンサを接続したフライバック形の昇圧トランスと、自励発振する発振トランジスタとを備え、上記トランジスタがオン、オフして発振動作して入力側に接続された電池電源の直流電圧を昇圧するDC−DCコンバ−タにおいて、上記発振トランジスタのベ−スに起動電流を供給する定電流回路を設けると共に、抵抗を有する電流制御回路を設け、この電流制御回路が入力側に接続された電池電源の電圧に応じて上記発振トランジスタのベ−スに入力する起動電流を分流する構成としたことを特徴とするDC−DCコンバ−タを提案する。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のDC−DCコンバ−タを閃光放電発光器の電源回路として利用した実施形態について図面に沿って説明する。
図1はDC−DCコンバ−タの回路図で、このコンバ−タはカメラ内蔵用閃光放電発光器の電源回路となっている。
なお、この実施形態の説明の中で、従来例と同一部材については同一符号を付してその説明を省略する。
【0019】
図示する如く、定電流回路に備えた電圧検出用の抵抗8には定電圧ダイオ−ド51と抵抗52からなる電流制御回路が接続してある。
この電流制御回路を設けると、抵抗52の値をRr、定電圧ダイオ−ド51の電圧をVzdとして、定電流ダイオ−ド9から流出する電流Ioは、
【0020】
【数1】
から算出される。
この式のうち、
【0021】
【数2】
は入力電圧を高くすることによって、その値が増加し、この結果、Ioの値は図2で示す点Pから点Qに向かうように変化する。
【0022】
これによって、電池電源を高くするほど発振トランジスタ15のベ−スに流れる電流が降下し、コレクタ電流のピ−ク値も下がる。
【0023】
一つの実験例について説明する。
電圧9V〜15Vに変化できる電源を使用し、200μFのメインコンデンサ17を350Vに充電し、4秒間隔にて発光させ、入力電流を0.9A以下に制限するコンバ−タ回路を設計した場合、昇圧トランス1のコアサイズを13mm、コアのBmaxを4900ガウス、一次コイルのインダクタンスを50μH、一次コイル巻線を21TとしてそのAL値を約118μH/N2とすると、入力電圧9.0V、入力電流0.8Aにて3.5秒でメインコンデンサ17を充電することが可能であった。
【0024】
このとき、定電圧ダイオ−ド51と抵抗52とからなる電流制御回路を備えないで、昇圧トランス1の入力電圧のみを増加していくと、入力電圧11.5Vにて入力電流は0.9Aに達し、同時に発振トランジスタ15のコレクタピ−ク電流は3Aを超え、また、電流波形の観測からコアの磁気特性に飽和現象が生じ始めていることが認められた。
この場合、定電流ダイオ−ド9の電流Ioが図2のP〜Rのように上昇する。
【0025】
したがって、これ以上の入力電圧の上昇は困難となり、この回路のまま充電するためには、コレクタ電流許容値の大きな発振トランジスタに替え、かつ、大形のトランス用コアを使用する必要が生ずる。
【0026】
一方、電流制御回路を備えると、昇圧トランス1の入力電圧の上昇に伴って発振トランジスタ15のバイアス抵抗値が上昇するので、バイアス電流が降下すると共にコレクタ電流のピ−ク値も下がることが判明した。
【0027】
すなわち、9V〜15Vの入力電圧の範囲で入力電流は0.75〜0.9Aとなり、また、コレクタピ−ク電流は2.2A以上となり、入力電流と充電時間は共に安定して13mmのコアサイズの小形トランスで安全に連続使用が可能となった。
【0028】
図3は本発明の回路の動作特性図で、9V、12V、15Vの電池電源を使用し、メインコンデンサ17を350Vまで充電したときの、昇圧トランス1の出力電圧と入力電流との関係を示した図である。
【0029】
上記した実施形態では、電流制御回路に定電圧ダイオ−ド51を備えてあるが、定電圧ダイオ−ド51を備えずに抵抗52のみで構成することも可能である。この場合、定電流ダイオ−ド9からの流出電流Ioは数2で定められ、図2に示す点Pから点Qに向かう下降変化が緩やかなものとなる。
【0030】
【発明の効果】
上記した通り、本発明に係るDC−DCコンバ−タは、入力側に接続された電池電源の電圧が高いときは、自励発振トランジスタのベ−スに供給する電流がその電源電圧に伴って減少するように構成してあるので、入力電圧が変化しても充電動作が安定し、定格電圧の異なる各々の電池を電源として使用する閃光放電発光器に有利なDC−DCコンバ−タとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すDC−DCコンバ−タの回路図である。
【図2】この回路に備えた定電流回路から流出する流出電流と入力電圧の関係を示した図である。
【図3】本発明の回路の動作特性図である。
【図4】従来のDC−DCコンバ−タの回路図である。
【符号の説明】
1 昇圧トランス
2 入力コイル
3 フィ−ドバックコイル
4 出力コイル
5 発振制御トランジスタ
7、8 抵抗
9 定電流ダイオ−ド
15 発振トランジスタ
17 メインコンデンサ
51 定電圧ダイオ−ド
52 抵抗
Claims (1)
- 入力側に定格電圧の異なる各々の電池電源が接続可能であり、出力側にメインコンデンサを接続したフライバック形の昇圧トランスと、自励発振する発振トランジスタとを備え、上記トランジスタがオン、オフして発振動作して入力側に接続された電池電源の直流電圧を昇圧するDC−DCコンバ−タにおいて、上記発振トランジスタのベ−スに起動電流を供給する定電流回路を設けると共に、抵抗を有する電流制御回路を設け、この電流制御回路が入力側に接続された電池電源の電圧に応じて上記発振トランジスタのベ−スに入力する起動電流を分流する構成としたことを特徴とするDC−DCコンバ−タ。
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JP14848196A JP3572536B2 (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | Dc−dcコンバ−タ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP14848196A JP3572536B2 (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | Dc−dcコンバ−タ |
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JPH09312970A JPH09312970A (ja) | 1997-12-02 |
JP3572536B2 true JP3572536B2 (ja) | 2004-10-06 |
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ID=15453729
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP14848196A Expired - Fee Related JP3572536B2 (ja) | 1996-05-21 | 1996-05-21 | Dc−dcコンバ−タ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3572536B2 (ja) |
-
1996
- 1996-05-21 JP JP14848196A patent/JP3572536B2/ja not_active Expired - Fee Related
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