JP3571992B2 - 老朽既設管の更新方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、既設の老朽管(老朽既設管という)に新設管(可撓管ということがある)を挿通する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、既設の管内に、新設管を挿入して敷設する工法としては、特開平7−42837、特開平6−159556などが提案されている。これらの技術は何れも、新設管として剛性のある鋼管を使用し、順次溶接接続して継ぎ足しながら、押し込み挿入するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来技術は、次の問題点がある。
(1)新設管の溶接・検査の間は挿入作業が行えないので、施工期間が長くなる。
(2)また、老朽既設管に屈曲部があった場合、新設管の挿入は不可能である。
【0004】
(3)新設管の押し込み工法では、ジャッキの盛替えが必要で、施工手順が複雑で、また施工に時間がかかる。
(4)可撓管に押し込み工法を適用した場合、可撓管は鋼管よりもフープ耐力が弱いため、外側からクランプで締め付ける従来の方法では、可撓管をつぶしてしまう可能性がある。
(5)可撓管を押し込もうとすると、圧縮により座屈してしまうため極短距離の場合を除き、挿入できない。
【0005】
(6)老朽既設管と新設管の間に水、海水、重量液を充填し、既設管内で新設管を浮かして挿入する方法が知られているが、この方法にも未だ改良すべき点が残されている。
(7)本発明と異なる技術分野であるが、例えば、電力ケーブルをケーブル保護管内に挿通する方法として、メッセンジャーロープを連結した吹き矢をケーブル保護管に入れ、ケーブル保護管の尾端に栓をして、吹き矢の後方から圧縮空気を注入して、加圧し、ケーブル保護管尾端の栓に開けた孔からメッセンジャーロープを送り込んで挿通する方法がある。
【0006】
しかし、この方法では、ロープ送り込み用の孔から空気が漏れるため、高い圧力を掛けることができない。そのため、1回に送り込める距離が短く、一定区間ごとに管を区切り、マンホールを設置して送り込み作業を繰り返す必要がある。したがって、海底老朽既設管のように、中継地点を設けることの出来ない場合は適用できない。
【0007】
(8)可撓管を老朽既設管内に挿入するに際して、屈曲部を円滑に通過させるため、可撓管牽引具を用い、可撓管牽引具と可撓管の間を連結索条体で連結する技術が、特開平11−156941で開示されている。しかし、この先行技術では、連結索条体が1本であるので、センタリング効果が不十分である、つまり、可撓管が外管内壁寄りに引張られるのを完全に防ぐことは出来ないという不具合がある。
【0008】
(9)また、特開平11−156941で開示されている技術では、可撓管牽引具と可撓管の間を連結する連結索条体が老朽既設管屈曲部の内面をこする恐れがないように、可撓管牽引具を球状体で構成し、縦列連結する補方法が開示されている。しかし、この球状体はウィンチによる巻き取り障害となる、また、長距離の引込みにあたっては、球状体の個数が多くなり、不経済であるという欠点がある。
【0010】
(10)可撓管は、屈曲部において、いわゆる「腰」がなくて不安定となり、円滑な挿入が難しいが、その解決方法として、老朽既設管の屈曲部においては、可撓管の本来の材質である可撓性を保持し、屈曲部以外(屈曲部の可撓管進行方向の手前)の部位においては、可撓管の曲げ剛性を高めて座屈を防ぎつつ、可撓管をスムーズに老朽既設管に押し込み挿入するという優れた可撓管の挿入方法が従来なかった。
【0011】
本発明は、前記の諸問題を解決した、老朽既設管の更新方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本発明に係る老朽既設管の更新方法は次のように構成する。
【0013】
第1の発明は、老朽既設管に、当該老朽既設管よりも径の小さい新設管を挿入して更新する方法において、前記新設管として、可撓管を用い、前記老朽既設管と前記可撓管との間に液体を満たし、当該液体中における前記可撓管の液中重量がほぼ0になるように、当該液体または前記可撓管の少なくとも一方の比重を調整し、前記可撓管の挿入手段として、前記老朽既設管の中に予め牽引索を挿通しておき、当該牽引索と前記可撓管の先端を接続した後、当該牽引索を引き込み手段によって引き込んで、前記可撓管を前記老朽既設管に挿入して行うことを特徴とする。
【0014】
第2発明は、老朽既設管に、当該老朽既設管よりも径の小さい新設管を挿入して更新する方法において、前記新設管として、可撓管を用い、前記老朽既設管の一方から当該可撓管を挿入し、老朽既設管の曲がり部を通過する部分以外の可撓管の曲げ剛性を高めて座屈を防ぎつつ、可撓管を老朽既設管に引き込みおよび押し込み挿入することを特徴とする。
【0015】
第3発明は、可撓管の既設管内配管方法において、第2発明の可撓管を老朽既設管内に引き込みおよび押し込む方法であって、当該可撓管の中には、外部からの遠隔操作により移動自在な密閉プラグが進行方向前後に偶数個取付けてあり、さらに、当該密閉プラグで仕切られた管内空間に圧縮空気を注入するホースを備え、当該可撓管を押し込む装置を前記老朽既設管端部に備えてなり、前記可撓管を前記老朽既設管の一端より引き込んで行き、当該可撓管の先端部が前記老朽既設管の曲がり部に達したとき、前方側の前記密閉プラグを前記曲がり部より一定距離後方に位置させ、後方側の前記密閉プラグを押し込み装置のクランプに位置させ、前方側および後方側の前記密閉プラグの間に圧縮空気を注入して加圧した状態で、前記押し込み装置により後方から挿入力を与えることを特徴とする。
【0024】
【作用】
発明によると、(1)可撓管はリールに巻き取ることができるので、工場で所要長の管を製作し、現地では挿入のみ行えばよいため、現地施工時間を短くできる。(2)可撓管は、老朽既設管に屈曲部があっても挿入できる。
【0025】
発明によると、(1)引き込み方法によれば、ウィンチ等により連続的に挿入を行えるため、迅速施工ができる。(2)クランプを使用しないため、可撓管をつぶしてしまう心配がない。(3)引き込みでは、可撓管に圧縮力が作用しないため、可撓管が座屈することはなく、スムーズに挿入できる。
【0026】
発明によると、(1)可撓管の液中重量を略ゼロにすることで、管の自重或いは、浮力に起因する摩擦抵抗がなくなる。
【0032】
発明によると、老朽既設管の屈曲部においては、可撓管の本来の材質である可撓性を保持し、屈曲部以外(屈曲部の可撓管進行方向の手前)の部位においては、可撓管の曲げ剛性を高めて座屈を防ぎつつ、可撓管をスムーズに老朽既設管に押し込み挿入することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
【0034】
図1は、本発明の全体概要図で、図の右側が、海洋1近くに設置された製油所側岸壁2であり、図の左側が、海洋1を隔てて対岸側に設置された油槽所側岸壁3であり、製油所側岸壁2と油槽所側岸壁3の間は海底配管(図では老朽既設管5と新設管である可撓管6を示す)で繋がっている。この海底配管の長さは、例えば、3kmに及ぶ。
【0035】
図1は、油槽所側岸壁3に配置されたパイプリール7から巻き解かれた可撓管6を、老朽既設管5内に一端側から挿入している途中の状態を示し、可撓管6の先端に接続された牽引索8が老朽既設管5の他端から引き出され、製油所側岸壁2に設置されたウィンチ10に巻き取られている。したがって、ウィンチ10で牽引索8を巻き取ることにより、可撓管6は牽引索8で引張られて老朽既設管5の一端から挿入され、他端から引き出される。
【0036】
図1に示す可撓管6を引張るための牽引索8は、前記老朽既設管5の中に予め挿通しておくもので、この牽引索8は、後述のメッセンジャーワイヤー12によって、前記老朽既設管5の中に挿通される。このメッセンジャーワイヤー12の挿通は次のようにして行う。
【0037】
図2、図3に示すように、ピグランチャー(ピグ発進装置)13を、製油所側岸壁2または油槽所側岸壁3に設置する。ピグランチャー13内には所要長さのメッセンジャーワイヤー12を巻き取ったワイヤーリール14が設置されていて、メッセンジャーワイヤー12の先端にはピグ(吹き矢)15が設けられている。また、ピグランチャー13の後端には、ホース20を介して加圧ポンプ19が接続されていて、加圧ポンプ19からピグランチャー13内に加圧水を供給することで、ピグランチャー13の後部を加圧するようになっている。
【0038】
ピグ15は、図4に示すように、連結筒62の両端に固着の挟持板61を介して、前後に間隔を置いて2つの吸盤状のゴム板17の中心を当該連結筒62に固着し、さらに、連結筒62および挟持板61の中心を挿通する軸棒16に螺合した固定ナット18で、挟持板61をより強固に固定して構成され、軸棒16の後端にはメッセンジャーワイヤー12の先端が連結されている。ゴム板17の周縁は老朽既設管5の内壁と気密に接している。したがって、加圧ポンプ19からの加圧水でピグランチャー13内を加圧することで、ピグ15は、加圧水の圧力を受けて老朽既設管5内を一端から他端まで前進することができ、これにより、メッセンジャーワイヤー12を数キロメートルに及ぶ長さの老朽既設管5内に容易に挿通できる。
【0039】
老朽既設管5内に挿通されたメッセンジャーワイヤー12によって、可撓管6を引張る牽引索8は、当該老朽既設管5内に挿通される。この場合、牽引索8を引張る前記のメッセンジャーワイヤー12は、最初挿入した細径のワイヤーではなく、より太径のワイヤーで行われることが多く、この太径ワイヤーを老朽既設管5内へ挿通するのは、次の手段で行われる。
【0040】
まず最初、最小径のメッセンジャーワイヤー12を老朽既設管5の一端から挿入して他端から引き出す。次に、この最小径のメッセンジャーワイヤー12の先端に、当該メッセンジャーワイヤー12より太径のワイヤーを繋ぐ。次に、最小径のメッセンジャーワイヤー12の他端を引張ることで、老朽既設管5の他端から太径のワイヤー引き出し、この操作を一回乃至複数回繰り返すことで、順次太径のワイヤーに入れ替え、最終的に必要な太径のメッセンジャーワイヤー12を用いて牽引索8を挿通するものである(図5はその状態を示している)。
【0041】
前述のようにして、老朽既設管5に挿入された牽引索8と可撓管6とは、直接連結されるのではなく、図6〜図9に示すように、連結具9、9aを介して連結される。連結具9.9aは、可撓管6の先端に固着したコーンヘッド21と、牽引索8の先端を連結する先頭部分22と、コーンヘッド21と先頭部分22の間を連結する連結索23とから構成される
【0042】
連結具9、9aは、それぞれ図6(A)、図7(A)、図8に示す構成例と、図6(B)、図7(B)、図9に示す構成例の2種類あり、各連結具9、9aの主な相違点は、両部材の連結索23の配置態様が相違していることである。
【0043】
図6(A)、図7(A)連結具9を説明すると、可撓管6は、水密層6aの外表面を補強鎧層6bで被覆してなる。また、コーンヘッド21は、前駒21aと後駒21bとからなっていて、前記水密層6aの先端から延出した補強鎧層6bを、前記前駒21aと後駒21bの接合面24に挟む。さらに、前駒21aのボルト孔33に挿入した連結ねじ34の先端を後駒21bにねじ込み固定し、さらにナット35を締結して、前駒21bの前面を押えることで、前駒21aと後駒21bの接合面24に挟んだ前記補強鎧層6bをコーンヘッド21にしっかりと固着している。
【0044】
前駒21aの前面には、椀形状のカバー30の周縁29を当てがっており、また、連結杆26が、カバー30の中心ガイド筒部31と前駒21aの中心孔25を挿通している。この連結杆26の先端のねじ部27を後駒21bの雌ねじ28にねじ込み、連結杆26の前端部に設けたねじ部に螺合したナット32を回してカバー30の頂部に圧接させることにより、連結杆26をコーンヘッド21に連結でき、また、カバー30を介して前駒21aと後駒21bがより強固に結合される。
【0045】
前述のようにして、可撓管6に固定されたコーンヘッド21の先端から突出の連結杆26の先端係止部36に3本の連結索23の後端が掛け止められる。
【0046】
連結索23の前端が係止される連結具9の先頭部分22は、円形の中間胴部22aと、その前後端部に固着された、略円板状の前部接続具22bと後部接続具22cとからなり、後部接続具22cに120°角間隔で3カ所(連結索23と同本数の先頭部分の複数点)に設けられた係止金具37に、前記コーンヘッド21の中心軸上の1点から延びる3本(3本以上でもよい)の連結索23が立体的に配置されて、それぞれ係止されている。
【0047】
前部接続具22bの中心には牽引索8を掛け止める係止金具38が固定されている。略円板状の前部接続具22bと後部接続具22cの外径は、老朽既設管5の内径より少し小さい径に設けられ、また、少なくとも周縁部は、摩擦係数の低い材料で構成するのがよい。
【0048】
次に、図6(B)、図7(B)の連結具9aを説明する。これは3本の連結索23の立体的配置態様が、 図6(A)、図7(A)と若干相違している。つまり、この例では、3本の連結索23の前端が、先頭部分22の複数点(連結索と同本数)、つまり、後部接続具22cの円周上に120°角間隔で3カ所(連結索23と同数の先頭部分の複数点)設けられた係止金具37に係止され、かつ、当該連結索23がコーンヘッド21の中心軸の延長線上付近で、立体的に交差(交差部e)するように配置されて、かつ、連結索23の後端が、コーンヘッド21に120°間隔で3カ所(連結索と同本数)設けられた連結ねじ34の係止部39に係止されている。
【0049】
図7(B)のコーンヘッド21は、3本の連結索23を3点で係止するため、図7(A)と構成が若干相違している。つまり、可撓管6の補強鎧層6bを前駒21aと後駒21bの接合面24に挟み、前駒21aと後駒21bを締結一体化して固着するため、連結ねじ34を前駒21aのボルト孔33に挿入し、先端を後駒21bにねじ込み固定し、この連結ねじ34が、コーンヘッド21の円周上の3箇所に等間隔で配設され、連結ねじ34に螺合したナット35を締結して、前駒21bの前面を押えることで、前駒21aと後駒21bの接合面24に挟んだ前記補強鎧層6bをコーンヘッド21にしっかりと固着している。また、連結ねじ34の先端の係止部39には、前駒21aに固定したカバー30に開設の孔40を通して、先頭部分22から導かれ、コーンヘッド21の中心軸の延長線上で交差する3本の連結索23の後端が連結されている。
【0050】
次に作用を説明すると、図6(A)、図7(A)に示す連結具9にあっては、図8(A)、(B)に示すように、管屈曲部の曲率半径と連結索23の長さに合わせて、図中dの長さを適切に設定すれば、管の屈曲部41において、3本の連結索23の1本は図示のように緊張して(すなわち、d寸法の設定により、少なくとも張力を伝達している1本の連結索23が老朽既設管5に接触しない程度に短い)、コーンヘッド21を老朽既設管5の屈曲部内面から浮かせることができ、したがって、可撓管6が老朽既設管5の内壁42に引寄せられるのを完全に防ぐことができる。これにより、可撓管6の引込み抵抗を大幅に低減することができる。
【0051】
図6(B)、図7(B)に示す連結具9aにあっては、前記連結具9の変形で、これの効果を更に向上させたもので、図9(A)、(B)に示すように、管の屈曲部41において、中間交差部(e)で交差する3本の連結索23の1本は図示のように緊張して(すなわち、d寸法の設定により、少なくとも張力を伝達している1本の連結索23が老朽既設管5に接触しない程度に短い)、コーンヘッド21を老朽既設管5内面から浮かせることができ、したがって、可撓管6が老朽既設管5の内壁42に引寄せられるのを完全に防ぐことができる。これにより、可撓管6の引込み抵抗を一層大幅に低減することができる。
【0052】
コーンヘッド21には、通常金属製の固い材質を使用し、さらに、可撓管6との接続のため、凹凸が存在することが多いが、前記「浮かす」作用により、老朽既設管5の屈曲部41において、老朽既設管5を傷付けることなく、可撓管6を通過させることができる。勿論、牽引具9、9aにより老朽既設管5の直線部も円滑に通すことができる。
【0053】
なお、前記の実施形態において、老朽既設管5と可撓管6の間に液体を満たし、液体中を前記の牽引方法により、可撓管6を挿入するように設けてもよい。
【0054】
図10、図11は、本発明の他の実施形態として、可撓管6の先端に牽引具として老朽既設管5の内面を密封できる牽引具60を設ける(この牽引具60は、図4に示すピグ15、または図6に示す連結具9、9aなどの類似構造でよく、図では、ピグ15の例で説明する)。すなわち、図10、図11では、ピグ15の後側を液体(流体)で加圧すると共に、ピグ15の先端に連結した牽引索8を引張ることで、可撓管6に推進力を与えて挿入する例を断面説明図で示している。
【0055】
ピグ15は、図10(B)に示すように、連結筒62の両端に固着の挟持板61を介して、前後に間隔を置いて2つの吸盤状のゴム板17の中心を当該連結筒62に固着する。さらに、連結筒62および挟持板61の中心を挿通する軸棒16に螺合した固定ナット18で、挟持板61をより強固に固定して構成され、軸棒16の後端と可撓管6の先端のコーンヘッド21との間は連結索58で連結されている。ゴム板17の周縁は老朽既設管5の内壁と気密に接している。老朽既設管5には、当該老朽既設管5と可撓管6の間を密閉する密閉装置(シール材)55が設けられており、また、老朽既設管5には、配管56を介して流体ポンプ57が接続されている。
【0056】
したがって、密閉装置(シール材)55で密閉された老朽既設管5内があたかもピグランチャーとなり、流体ポンプ57からの加圧流体でピグ15の後側を加圧すると共に、軸棒16の前端に係止部59を介して係止した牽引索8によりピグ15の先端を引張ることで、当該ピグ15を加圧流体の加圧力と、牽引索8との相乗作用で老朽既設管5内において、一端から他端まで確実に前進させることができ、これにより、可撓管6を数キロメートルに及ぶ長さの老朽既設管5内に容易、円滑に挿通できる。図11(A)、(B)は、ピグ15を用いて可撓管6を老朽既設管5の直線部と屈曲部41に挿入している状態の作用説明図を示している。
【0057】
図12、図13は、本発明のさらに他の実施形態を示す。この実施形態では、可撓管6に老朽既設管5の屈曲部41を円滑に通過させるために、屈曲部41においては、可撓管6の本来の材質である可撓性を保持し、可撓管6の通過する屈曲部41以外の(屈曲部41の進行方向手前の)部位においては、可撓管6の曲げ剛性を高めて座屈を防ぎつつ、この可撓管6をスムーズに老朽既設管に押し込み挿入する構成例を示している。
【0058】
このため、図示例ではつぎのように構成する。可撓管6の中には、外部からの遠隔操作により管内で移動自在な前方と後方の密閉プラグ(密封用ゴム板)47、47aが進行方向前後に偶数個取付けてあり、さらに、前後2つの密閉プラグ47、47aで仕切られた加圧エリアW(管内空間48)に圧縮空気の注入、排出用のホース49が後方側の密閉プラグ47aに導かれている。
【0059】
また、前後の密閉プラグ47、47aを管内所定位置に位置決めするため、各密閉プラグ47、47aの後側には、開閉パンタグラフ機構50が設けられており、開閉パンタグラフ機構50には、当該開閉パンタグラフ機構50を開く方向に作用させる拡開スプリング51が設けられている。
【0060】
さらに、当該開閉パンタグラフ機構50の後部節点52には、拡開スプリング51を収縮させて、当該パンタグラフ機構50を閉じる方向に作用させるプラグ位置決めワイヤー52の先端が連結してある。図では、プラグ位置決めワイヤー52が、後側の密閉プラグ47aに導かれた例が図示されているが、図12、図13に示すワイヤー52aにより前側の密閉プラグ47も後側の密閉プラグ47aに連動して、位置決めされる。
【0061】
したがって、プラグ位置決めワイヤー52、52aを後方から牽引操作することで、老朽既設管5の内壁に圧接しているパンタグラフ機構50の開閉脚53を開閉し、間欠的に前進する可撓管6内で前後側の密閉プラグ47、47aを相対移動させ、所定の位置に位置決めできる。老朽既設管5の後端部には、可撓管6の押し込み装置(押し込みジャッキ)54が設けられている。
【0062】
本実施形態においては、可撓管6を老朽既設管5の一端より牽引索8により引き込んで行き、可撓管6の先端部が老朽既設管5の屈曲部41に達したとき、前方側の密閉プラグ47を屈曲部41より一定距離後方(進行方向手前)に位置させ、後方側の密閉プラグ47aを押し込み装置54のクランプ54aに位置させ、前方側および後方側の密閉プラグ47、47aの間にホース49圧縮空気を注入して加圧した状態で、押し込み装置54により後方から挿入力を与える。
【0063】
前記の操作を行うことにより、屈曲部41においては、可撓管6の本来の材質である可撓性を保持し、可撓管6の通過する屈曲部41以外の(屈曲部41の進行方向手前の)部位においては、可撓管6の曲げ剛性を高めて座屈を防ぎつつ、この可撓管6をスムーズに老朽既設管に押し込み挿入することができる。
【0064】
【発明の効果】
本発明によると、次の効果がある。
(1)可撓管はリールに巻き取ることができるので、工場で所要長の管を製作し、現地では挿入のみ行えばよいため、現地施工時間を短くできる。(2)可撓管は、老朽既設管に屈曲部があっても挿入できる。
【0065】
発明によると、(1)引き込みによれば、ウィンチ等により連続的に挿入を行えるため、迅速施工ができる。(2)クランプを使用しないため、可撓管をつぶしてしまう心配がない。(3)引き込みでは、可撓管に圧縮力が作用しないため、可撓管が座屈することはなく、スムーズに挿入できる。
【0066】
発明によると、(1)可撓管の液中重量を略ゼロにすると、管の自重或いは、浮力に起因する摩擦抵抗がなくなる。
【0072】
発明によると、老朽既設管の屈曲部においては、可撓管の本来の材質である可撓性を保持し、屈曲部以外(屈曲部の可撓管進行方向の手前)の部位においては、可撓管の曲げ剛性を高めて座屈を防ぎつつ、可撓管をスムーズに老朽既設管に押し込み挿入することがでる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る概要図で、牽引索を用いて老朽既設管に可撓管を挿入している状態を示す。
【図2】ピグランチャーの側面説明図である。
【図3】図2のピグランチャーに内蔵されたメッセンジャーワイヤーの巻き取りリールを示す断面図である。
【図4】メッセンジャーワイヤーの先端に取付けるピグの断面図である。
【図5】メッセンジャーワイヤーを用いて牽引索を老朽既設管に挿入している状態を示す概要図である。
【図6】(A)、(B)は牽引索と可撓管の先頭部分の間に開設する牽引索具の第1例と第2例の斜視図である。
【図7】(A)、(B)は、図8(A)、(B)における可撓管の先頭部分の断面図である。
【図8】(A)、(B)は、図6(A)における牽引具を用いて可撓管を老朽既設管の直線部と屈曲部に挿入している状態の作用説明図である。
【図9】(A)、(B)は、図6(B)における牽引具を用いて可撓管を老朽既設管の直線部と屈曲部に挿入している状態の作用説明図である。
【図10】本発明の他の実施形態として、可撓管の先端に牽引具として老朽既設管を密封できるピグを設け、ピグの後側を液体で加圧することで、可撓管に推進力を与えて挿入する例を示す断面説明図である。
【図11】(A)、(B)は、図10における牽引具を用いて可撓管を老朽既設管の直線部と屈曲部に挿入している状態の作用説明図である。
【図12】本発明のさらに他の実施形態として、老朽既設管の屈曲部では、可撓管の可撓性を保持し、屈曲部以外の部位では、可撓管の曲げ剛性を高めて推進力を与えて、屈曲部を通過させる例を示す断面説明図である。
【図13】図12における密封プラグの拡大図で断面説明図である。
【符号の説明】
1 海洋
2 製油所側岸壁
3 油槽所側岸壁
5 老朽既設管
6 可撓管
6a 水密層
6b 補強鎧層
7 パイプリール
8 牽引索
9 連結具
10 ウィンチ
12 メッセンジャーワイヤー
13 ピグランチャー
14 ワイヤーリール
15 ピグ
16 軸棒
17 ゴム板
18 固定ナット
19 加圧ポンプ
20 ホース
21 コーンヘッド
21a 前駒
21b 後駒
22 先頭部分
22a 前部接続具
22b 後部接続具
23 連結索
24 接合面
25 中心孔
26 連結杆
27 ねじ部
29 周縁
30 カバー
31 ガイド筒部
32 ナット
33 ボルト孔
34 連結ねじ
35 ナット
36 係止部
37 係止金具
38 係止金具
39 係止部
40 孔
41 屈曲部
42 内壁
47 前側密封プラグ
47a 後側密封プラグ
48 加圧エリア
49 ホース
50 パンタグラフ機構
51 拡開スプリング
52 プラグ位置決めワイヤー
52a プラグ位置決めワイヤー
53 開閉脚
54 押し込み装置
54a クランプ
55 密閉装置
56 配管
57 流体ポンプ
58 連結索
59 係止部
60 牽引具
61 挟持板
62 連結筒

Claims (3)

  1. 老朽既設管に、当該老朽既設管よりも径の小さい新設管を挿入して更新する方法において、前記新設管として、可撓管を用い、前記老朽既設管と前記可撓管との間に液体を満たし、当該液体中における前記可撓管の液中重量がほぼ0になるように、当該液体または前記可撓管の少なくとも一方の比重を調整し、前記可撓管の挿入手段として、前記老朽既設管の中に予め牽引索を挿通しておき、当該牽引索と前記可撓管の先端を接続した後、当該牽引索を引き込み手段によって引き込んで、前記可撓管を前記老朽既設管に挿入して行うことを特徴とする老朽既設管の更新方法。
  2. 老朽既設管に、当該老朽既設管よりも径の小さい新設管を挿入して更新する方法において、前記新設管として、可撓管を用い、前記老朽既設管の一方から当該可撓管を挿入し、老朽既設管の曲がり部を通過する部分以外の可撓管の曲げ剛性を高めて座屈を防ぎつつ、可撓管を老朽既設管に引き込みおよび押し込み挿入することを特徴とする老朽既設管の更新方法。
  3. 請求項2記載の可撓管を老朽既設管内に引き込みおよび押し込む方法であって、当該可撓管の中には、外部からの遠隔操作により移動自在な密閉プラグが進行方向前後に偶数個取付けてあり、さらに、当該密閉プラグで仕切られた管内空間に圧縮空気を注入するホースを備え、当該可撓管を押し込む装置を前記老朽既設管端部に備えてなり、前記可撓管を前記老朽既設管の一端より引き込んで行き、当該可撓管の先端部が前記老朽既設管の曲がり部に達したとき、前方側の前記密閉プラグを前記曲がり部より一定距離後方に位置させ、後方側の前記密閉プラグを押し込み装置のクランプに位置させ、前方側および後方側の前記密閉プラグの間に圧縮空気を注入して加圧した状態で、前記押し込み装置により後方から挿入力を与えることを特徴とする可撓管の既設管内配管方法。
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