JP3571956B2 - 開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉体のシール性を確保する開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
特開平7−279200号公報に示される窓開閉装置は、図7に示されるように、建設機械のキャブ11における前面開口部12から天井部13にわたってガイドレール14,15が配設され、これらのガイドレール14,15に前窓16の下部および上部の左右両側部に軸支されたローラ17,18が移動可能に嵌合され、キャブ11の前面開口部12の縁部に雨水侵入防止用のシール部材であるウェザーストリップ19が嵌着されている。
【0003】
前記ローラ用のガイドレール14,15の近傍には、前窓16の下部および上部に接続された前窓駆動用のケーブル21,22を案内するためのケーブル用のガイドレール23,24も、キャブ11における前面開口部12から天井部13にわたって配設されている。
【0004】
すなわち、図8乃至図11に示されるように、キャブ11の天井部13に配設されたガイドレール24の例で説明すると、前窓16のフレームにステーブラケット25が固定され、このステーブラケット25から外側へ段付ピン26が突設され、この段付ピン26の小径部26a に前記ローラ18が回転自在に嵌着され、段付ピン26の大径部26b にケーブル接続用のステー27が嵌着されている。
【0005】
このケーブル接続用のステー27には、スライダ27a とケーブル接続部27b とが一体に設けられ、これらが前記ケーブル用のガイドレール24に摺動自在に嵌着されている。また、このステー27には、スライダ27a およびケーブル接続部27b と直交する方向に長穴27c が設けられ、このステー27の長穴27c に段付ピン26の大径部26b が摺動自在に嵌着されている。
【0006】
ローラ用のガイドレール14,15とケーブル用のガイドレール23,24とは、平行でない部分もあるから、このステー27の長穴27c が必要となる。
【0007】
そして、前記ケーブル21,22を引張ることにより、前窓16をキャブ11の前面開口部12から開いて天井部13に収納し、また、前記ケーブル21,22を押圧することにより、前窓16をキャブ11の天井部13から降ろして前面開口部12を閉じるようにする。
【0008】
このとき、前窓16の下部のローラ17を軸支する段付ピン(図示せず)は、前面開口部12のガイドレール14,23や、ピン取付ステーブラケット(図示せず)などの形状によって決定される軌跡で移動するとともに、前窓16の上部のローラ18を軸支する段付ピン26は、天井部13のガイドレール15,24、ステーブラケット25およびステー27の形状によって決定される軌跡で移動する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
一方、ウェザーストリップ19の雨じまい構造に関しては、前窓16をウェザーストリップ19に正面からほぼ垂直に押付けてシール性を確保する必要がある。
【0010】
しかしながら、従来の前窓16の移動軌跡は、ガイドレール14,15、ガイドレール23,24、ステーブラケット25およびステー27などの一定の形状によって決定されるため、これらのデザイン形状およびキャブ構造より、前窓16をウェザーストリップ19にほぼ垂直に押付けることができない場合が生ずる。すなわち、前窓16をウェザーストリップ19の上方から摺動させながら押付ける場合が生ずる。
【0011】
また、開閉体としての前窓16をシール部材としてのウェザーストリップ19にほぼ垂直に押付けることができない場合は、このウェザーストリップ19が変形および摩耗しやすく、シール性を確保できない。
【0012】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、開閉体をシール部材にほぼ垂直に押付けることが可能の構造とすることにより、シール部材の変形、摩耗などを防止するとともに、シール性を確保することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、ガイドレールと、このガイドレールにしたがって移動可能の開閉体と、この開閉体の上部に回動自在に軸支されたレバーと、このレバーの先端部に回転自在に軸支されガイドレールに嵌合された上部のローラと、開閉体の下部に回転自在に軸支された下部のローラと、上部のローラが開閉体から離れる方向にレバーを付勢するスプリングと、このスプリングに抗して開閉体側に収納された状態のレバーを係止するストッパと、このストッパのレバー係止状態を開閉体の閉じ位置で解除するストッパ解除体と、このストッパ解除体によりストッパ係止を解除されたレバーのスプリング動作により開閉体が動く側に対向して配置されたシール部材とを具備した開閉装置である。
【0014】
そして、ガイドレールにしたがって開閉体が閉じ位置まで移動されると、ストッパ解除体によりストッパのレバー係止状態が解除され、スプリングの復元力により上部のローラが開閉体から離れる方向にレバーが相対的に回動し、開閉体は反対方向に動いてシール部材にほぼ垂直に押付けられるから、一連の自動動作により、シール部材の変形および摩耗が防止されるとともに、シール性が確保される。
【0015】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の開閉装置におけるガイドレールが、建設機械のキャブにおける前面開口部から天井部にわたって設けられ、開閉体は、キャブの前面開口部から天井部にわたって移動自在に設けられた前窓であり、レバーは、前窓の上部の左右両側部にそれぞれ設けられ、上部のローラは、各レバーの先端部に軸支されるとともに、下部のローラは、前窓の下部の左右両側部に軸支され、ストッパ解除体は、前窓がキャブの前面開口部を閉じるときのストッパ位置に対して設けられ、シール部材は、キャブの前面開口部の縁部に嵌着された雨水侵入防止用のウェザーストリップである。
【0016】
そして、キャブの前窓を雨じまいなどで閉じる場合は、キャブの天井部から前面開口部の閉じ位置までガイドレールにしたがって前窓が移動されると、ストッパ解除体によりストッパのレバー係止状態が解除され、スプリングの復元力により上部のローラが前窓から離れる方向にレバーが相対的に回動し、前窓の上部は、前窓の下部に軸支されたローラを支点にレバーの回動方向とは反対方向に回動して、ウェザーストリップにほぼ垂直に押付けられるから、一連の自動動作により、キャブの前窓の雨じまいなどにおけるウェザーストリップの変形および摩耗が防止されるとともに、シール性が確保される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1乃至図6に示された実施の一形態を参照しながら説明する。なお、図7に示された建設機械のキャブ11における前面開口部12から天井部13にわたってローラ用のガイドレール14,15およびケーブル用のガイドレール23,24がそれぞれ配設され、これらのガイドレール14,15およびガイドレール23,24にしたがって開閉体としての前窓16が移動自在に設けられている全体的な構造は、この場合も同様である。
【0018】
図7の天井部13に配設されたケーブル用のガイドレール24は、直線状に形成されているから、前窓16は図11に示されるようにステー27に設けられた上下方向の長穴27c の範囲内でのみ上下動可能であるが、その範囲内に雨水侵入防止用のシール部材としての雨じまい用のウェザーストリップ19が配置されていなければならない制約がある。
【0019】
これに対し、前窓16をステー27の長穴27c で規制される範囲より下側に移動したい場合は、長穴27c だけでは対応できないが、ローラ用のガイドレール15およびケーブル用のガイドレール24の前端部をそれぞれ下方へ円弧状に彎曲形成して、例えば図6に示されるように、ローラ用のガイドレール15の前端部に下方へ彎曲した円弧状部15a を形成するとともに、ケーブル用のガイドレール24の前端部に下方へ彎曲した円弧状部24a を形成することにより、ステー27を十分に下降させるストロークLを確保すれば、前窓16の雨じまい時の下方への移動量を前記長穴27c で規制される範囲より容易に拡大でき、その分、ウェザーストリップ19の設置範囲に自由度を持たせることが可能となる。
【0020】
ところが、これらの円弧状部15a ,24a を形成したガイドレール15,24を採用した場合は、前窓16をウェザーストリップ19にほぼ垂直に押付けることができず、すなわち、円弧状部15a ,24a にしたがって移動する前窓16は、ウェザーストリップ19の上方から摺動しながらウェザーストリップ19に押付けられるため、ウェザーストリップ19が変形および摩耗しやすく、シール性を確保できないおそれがある。
【0021】
そこで、従来の固定形のステーブラケット25に代えて、次に説明するリンク構造を採用する。なお、従来と同様の部分には同一符号を用いることとする。
【0022】
すなわち、図1に示されるように、前窓16のフレーム16a であって上部の左右両側部にレバー取付ブラケット31がねじ(図示せず)によりそれぞれ固定され、これらのレバー取付ブラケット31によりレバー32の基端部がそれぞれ回動自在に軸支され、これらの各レバー32の先端部から外側へ段付ピン26が一体に突設されている。
【0023】
この段付ピン26の小径部26a にはローラ18が回転自在に嵌着され、段付ピン26の大径部26b に、前窓16を押引駆動するケーブル22を接続するためのステー27が嵌着されている。このステー27に、スライダ27a とケーブル接続部27b とが一体に設けられ、長穴27c が穿設されている点は、従来と同様である。
【0024】
また、前窓16の下部の左右両側部にはステーブラケット33が固定され、このステーブラケット33から外側へ段付ピン34が一体に突設され、この段付ピン34の小径部34a にローラ17が回転自在に嵌着され、段付ピン34の大径部34b に、前窓16を押引駆動するケーブル21を接続するためのステー35が嵌着されている。35a は、そのケーブル接続部である。
【0025】
これらの前窓16に軸支されたローラ17,18は、ローラ用のガイドレール14,15に移動自在に嵌合され、また、ケーブル接続用のステー35,27は、ケーブル用のガイドレール23,24に摺動自在に嵌合される。なお、ローラ用のガイドレール15およびケーブル用のガイドレール24は、図6に示された彎曲形状を有する。
【0026】
前窓16の左右両側部のレバー32を軸支するレバー軸支ピン36には、上部のローラ18が前窓16から離れる方向(後方)にレバー32を付勢するスプリングとしてのトーションスプリング37が設けられている。
【0027】
このトーションスプリング37に抗して前窓16側に収納された状態のレバー32を係止するストッパ38が、レバー32の下側に設けられている。
【0028】
前記レバー取付ブラケット31は、図1に示されるように、取付基板部41に軸支板部42が直角に折曲されており、また、取付基板部41の下部は後方に凹形に折曲され、取付凹板部43が形成されている。そして、取付基板部41の上部および取付凹板部43にねじ挿入穴44,45がそれぞれ穿設され、これらのねじ挿入穴44,45に挿入された固定ねじ(図示せず)により、レバー取付ブラケット31の取付基板部41および軸支板部42が、前窓16のフレーム16a の室内側面と側面とに密着された状態で、安定良く固定される。
【0029】
図2に示されるように、軸支板部42の外側にはレバー取付板部46が一体に設けられている。すなわち、軸支板部42の上部にレバー取付板部46の上部に折曲された板部47が溶接付けされ、また、軸支板部42と一体の取付基板部41から折曲された突板部48および取付凹板部43にレバー取付板部46の下部が溶接付けされている。これらの軸支板部42とレバー取付板部46とにより、レバー32の回動基部およびトーションスプリング37を収納するレバー取付空間部49が形成されている。
【0030】
図3に示されるように、取付基板部41の室内側には、レバー取付板部46から折曲形成されたストッパ取付板部51が平行に設けられ、これらの取付基板部41とストッパ取付板部51との間にストッパ取付空間部52が形成されている。
【0031】
そして、ストッパ取付板部51からレバー取付板部46にわたってストッパ38の一部を突出させるためのストッパ突出穴53が開口され、このストッパ突出穴53の上側にレバー32を係止するためのレバー係止部54が形成され、このレバー係止部54の上側にレバー32を突出させるためのレバー突出穴55が開口されている。
【0032】
前記レバー軸支ピン36は、図2に示されるように軸支板部42とレバー取付板部46とに掛渡して固定され、このレバー軸支ピン36によりレバー32の回動基部およびトーションスプリング37がそれぞれ嵌着されている。
【0033】
前記レバー32は、図3に示されるようにレバー軸支ピン36に回動自在に嵌着されたほぼ円板形の回動基部61から反時計方向へ反り返る形状に腕部62が突設され、この腕部62の先端部に図2に示されるように前記段付ピン26がかしめ部26c により一体に取付けられている。
【0034】
このレバー32の腕部62の付根部分に図3に示されるようにスプリング係合穴63が穿設され、このスプリング係合穴63に前記トーションスプリング37の一端係合部64が係合されている。トーションスプリング37の他端係合部65は軸支板部42に切欠形成された係合凹溝66に係合され、そして、このトーションスプリング37によりレバー32は図3時計方向に付勢されている。
【0035】
さらに、レバー32の回動基部61には、円板外径より窪んだ係止凹部67と、円板外径より突出した係止凸部68とがそれぞれ形成され、一方、レバー取付ブラケット31側には、図2に示されるように軸支板部42とレバー取付板部46とに掛渡して係止ピン69が固定されており、図3の実線位置にあるレバー32の反時計方向回転をこの係止ピン69と係止凹部67との係合により係止し、また、トーションスプリング37により図3時計方向に回転しようとするレバー32の係止凸部68を前記ストッパ38により係止する。
【0036】
このストッパ38は、図3に示されるようにストッパ取付板部51に固定されたストッパ軸支ピン71に、トーションスプリング72とともに嵌着されている。
【0037】
このストッパ38は、図2に示されるようにストッパ軸支ピン71に回動自在に嵌着された回動基部73から上方にレバー係止部74が突設され、回動基部73とレバー係止部74との中間部より係止解除凸部75が突出形成され、この係止解除凸部75が前記ストッパ突出穴53を通して外部に突出されている。
【0038】
このストッパ38のトーションスプリング72は、一端係合部76がストッパ38の図2左側縁部に係合され、他端係合部77がレバー取付板部46に係合され、このトーションスプリング72によりストッパ38は図2時計方向に付勢されている。
【0039】
また、図1および図4に示されるように、このストッパ38によるレバー係止状態を解除するストッパ解除体78が、前窓16の閉じ位置でストッパ38の係止解除凸部75と係合可能の定位置に設けられている。このストッパ解除体78の先端部には、キャブ11の前面開口部12を閉じる前窓16の下降動作で相対的にストッパ38の係止解除凸部75を押上げる係合部79が形成されている。
【0040】
さらに、図5に示されるように、このストッパ解除体78によりストッパ係止を解除されたレバー32のスプリング動作により前窓16が動く側に、キャブ11の前面開口部12の縁部に嵌着されたウェザーストリップ19が対向して配置されている。このウェザーストリップ19は、キャブ本体に嵌着される嵌着部19a と、前窓16のフレーム前面と密着するシール部19b とを有する。
【0041】
次に、図示された実施形態の作用を説明する。
【0042】
キャブ11の前窓16を雨じまいなどで閉じる場合は、ケーブル21,22から押圧力を受けたステー35,27が段付ピン34,26を押圧して、キャブ11の天井部13から前面開口部12の閉じ位置まで、ローラ用のガイドレール14,15およびケーブル用のガイドレール23,24にしたがって前窓16を移動する。
【0043】
前窓16が閉じる際は、ステー35,27が下向きの力で段付ピン34,26を押し、前窓16は下方へ移動するから、この前窓16とともに下降するレバー係止状態のストッパ38の係止解除凸部75は、図4に示されるように定位置のストッパ解除体78に上側から当接し、このストッパ解除体78によりストッパ38の係止解除凸部75が相対的に押上げられ、ストッパ38は自動的に図2の2点鎖線位置まで反時計方向に回動し、このストッパ38のレバー係止部74がレバー32の係止凸部68から外れて、レバー32の係止状態が解除される。
【0044】
よって、レバー32は回動可能となり、トーションスプリング37の復元力によりローラ18が前窓16から離れる方向すなわち図3または図4の時計方向に相対的に回動する。このとき、ローラ18の段付ピン26は、ガイドレール15,24により動きを規制されているから、実際は前窓16の上部が、前窓16の下部の段付ピン34を支点に、レバー32とは反対方向すなわち図4または図5の反時計方向に回動し、ウェザーストリップ19に正面からほぼ垂直に押付けられる。これにより、ウェザーストリップ19の変形、摩耗が防止されるとともに、シール性が確保される。
【0045】
一方、前窓16を開くときは、ケーブル22から引張力を受けたステー27が段付ピン26を上方へ引上げることにより、先ずレバー32がトーションスプリング37に抗して図3実線位置まで回動復帰し、このとき、前窓16は図5の2点鎖線位置まで回動して開き、それから上昇する。
【0046】
この前窓16の上昇により、前窓16とともに上昇するストッパ38の係止解除凸部75に対し定位置のストッパ解除体78は相対的に下降するから、ストッパ38は、トーションスプリング72の復元力により図2時計方向に回動し、そのレバー係止部74を図2に実線で示された係止位置に戻すとともに、その係止解除凸部75をストッパ突出穴53より外部に突出させる。
【0047】
以上のように、図11に示された従来のガイドレール24およびステー27では、雨じまいの構造に制約があり、デザイン形状やキャブ構造の変更に対応できず、例えばキャブ11のフロントヘッダの曲率半径が大きくなった場合は、図6に示されたガイドレール形状にして下降ストロークLを確保する必要があり、その場合、図10に示された従来の固定形のステーブラケット25ではシール性能を満足できなかったが、レバー32などを用いたリンク構造にすることで、デザイン形状の変更に柔軟に対応でき、かつシール性を確保できる。
【0048】
なお、前記トーションスプリング37、ストッパ38およびストッパ解除体78により、一連の自動雨じまい動作が得られるが、これらの機能は手動で代行することも可能である。その場合でも、ガイドレール14,15にしたがって閉じ位置まで移動された前窓16は、ガイドレール15内にローラ18を嵌合したままレバー32を相対的に回動しながらウェザーストリップ19にほぼ垂直に押付けられるから、ウェザーストリップ19の変形および摩耗が防止されるとともに、シール性が確保される。
【0049】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ガイドレールにしたがって開閉体が閉じ位置まで移動されると、ストッパ解除体によりストッパのレバー係止状態が解除され、スプリングの復元力により上部のローラが開閉体から離れる方向にレバーが相対的に回動し、開閉体は反対方向に動いてシール部材にほぼ垂直に押付けられるから、一連の自動動作により、シール部材の変形および摩耗を防止できるとともに、シール性を確保できる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、キャブの前窓を雨じまいなどで閉じる場合は、キャブの天井部から前面開口部の閉じ位置までガイドレールにしたがって前窓が移動されると、ストッパ解除体によりストッパのレバー係止状態が解除され、スプリングの復元力により上 部のローラが前窓から離れる方向にレバーが相対的に回動し、前窓の上部は、前窓の下部に軸支されたローラを支点にレバーの回動方向とは反対方向に回動して、ウェザーストリップにほぼ垂直に押付けられるから、一連の自動動作により、キャブの前窓の雨じまいなどにおけるウェザーストリップの変形および摩耗を防止できるとともに、シール性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る開閉装置の実施の一形態を示す分解斜視図である。
【図2】同上開閉装置におけるレバー取付部分の正面図である。
【図3】同上開閉装置におけるレバー取付部分の側面図である。
【図4】同上開閉装置の作用を示す斜視図である。
【図5】同上開閉装置の作用を示す側断面図である。
【図6】同上開閉装置におけるガイドレールを示す斜視図である。
【図7】建設機械のキャブにおける前窓の案内構造を示す側面図である。
【図8】従来の前窓に対するケーブル接続構造およびケーブル用のガイドレールを示す側面図である。
【図9】従来の前窓に対するローラ用およびケーブル用のガイドレール構造を示す断面図である。
【図10】従来の前窓に対する段付ピンの取付構造を示す斜視図である。
【図11】従来のケーブル接続用のステーとケーブル用のガイドレールとの嵌合構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 キャブ
12 前面開口部
13 天井部
15 ガイドレール
16 開閉体としての前窓
17 下部のローラ
18 上部のローラ
19 シール部材としてのウェザーストリップ
32 レバー
37 スプリングとしてのトーションスプリング
38 ストッパ
78 ストッパ解除体
Claims (2)
- ガイドレールと、
このガイドレールにしたがって移動可能の開閉体と、
この開閉体の上部に回動自在に軸支されたレバーと、
このレバーの先端部に回転自在に軸支されガイドレールに嵌合された上部のローラと、
開閉体の下部に回転自在に軸支された下部のローラと、
上部のローラが開閉体から離れる方向にレバーを付勢するスプリングと、
このスプリングに抗して開閉体側に収納された状態のレバーを係止するストッパと、
このストッパのレバー係止状態を開閉体の閉じ位置で解除するストッパ解除体と、
このストッパ解除体によりストッパ係止を解除されたレバーのスプリング動作により開閉体が動く側に対向して配置されたシール部材と
を具備したことを特徴とする開閉装置。 - ガイドレールは、建設機械のキャブにおける前面開口部から天井部にわたって設けられ、
開閉体は、キャブの前面開口部から天井部にわたって移動自在に設けられた前窓であり、
レバーは、前窓の上部の左右両側部にそれぞれ設けられ、
上部のローラは、各レバーの先端部に軸支されるとともに、下部のローラは、前窓の下部の左右両側部に軸支され、
ストッパ解除体は、前窓がキャブの前面開口部を閉じるときのストッパ位置に対して設けられ、
シール部材は、キャブの前面開口部の縁部に嵌着された雨水侵入防止用のウェザーストリップである
ことを特徴とする請求項1記載の開閉装置。
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