JP3571814B2 - 光コネクタの端面角度測定方法および光コネクタの端面角度測定装置 - Google Patents

光コネクタの端面角度測定方法および光コネクタの端面角度測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ等の光線路の接続等に用いられる光コネクタの端面角度測定方法および光コネクタの端面角度測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、光ファイバ等の光線路を一括して接続する光コネクタが用いられており、図6に示すように、この光コネクタ3は、フェルール24に多心光ファイバテープ心線25を挿入固定して形成されている。フェルール24には、光コネクタ3の接続端面4側が開口の複数の光ファイバ挿通孔16が形成されており、多心光ファイバテープ心線25に配設されている複数の各光ファイバが、それぞれ、各光ファイバ挿通孔16に挿通されて、光ファイバ端面が光コネクタ3の接続端面4側に露出している。
【0003】
フェルール24には、光ファイバ挿通孔16の形成領域の両側に一対の貫通のピン嵌合穴15が形成されており、光コネクタ3同士を接続するときには、例えば、図7に示すように、一方側の光コネクタ3のピン嵌合穴15にガイドピン5を挿入嵌合して、ガイドピン5をこの光コネクタ3の接続端面4から突出させた状態とし、この突出したガイドピン5を他方側の光コネクタ3のピン嵌合穴15に挿入嵌合することにより行われる。そして、この光コネクタ3同士の物理的な接触接続(PC接続)によって、光コネクタ3に挿入されている多心光ファイバテープ心線25の各光ファイバ同士の光接続が達成される。
【0004】
以上のように、光コネクタ3同士を接続するときには、ガイドピン5を介して接続されるために、光コネクタ3の接続端面4のガイドピン5に対する角度を設計通り正確に形成することが非常に大切である。そこで、従来から、光コネクタ接続端面4のガイドピン5に対する角度を測定する様々な方法が提案されている。
【0005】
その方法の1つとして、例えば、図6に示すように、触針20を用いた触針式の二次元形状測定機によって測定する方法が提案されている。この方法は、ガイドピン5を挿入嵌合するためのピン嵌合穴15が、フェルール24の上面18に対しても側面19に対しても正確に平行に形成されていると仮定して行われるものである。この仮定のもとに、同図の(a)に示すように、触針20によって、光コネクタ3の外形を、接続端面4側からフェルール24の上面18側になぞることにより、接続端面4と上面18との成す角度θ′を求めて、側面19側から見たときのガイドピン5に対する接続端面4の端面角度とし、一方、同図の(b)に示すように、光コネクタ3の外形を接続端面4側からフェルール24の側面19側になぞることにより、接続端面4と側面19との成す角度θ′を求めて、上面18側から見たガイドピン5に対する接続端面4の端面角度としている。
【0006】
また、光学顕微鏡の測長機能を用い、図7の(a)に示すように、ピン嵌合穴15にガイドピン5を挿入嵌合した光コネクタ3をフェルール24の上面18側から観察し、ガイドピン5の外周側と光コネクタ3の接続端面4との成す角度θを求めたり、同図の(b)に示すように、ガイドピン5を挿入嵌合した光コネクタ3を、フェルール24の側面19側から光学顕微鏡によって観察し、ガイドピン5の外周面と接続端面4との成す角度θを求めることも行われている。
【0007】
さらに、図8に示すように、レーザ21から発信されるレーザ光を光コネクタ3の接続端面4に照射して、接続端面4で反射させ、この反射光の像をスポット22としてスクリーン23に映し出し、このスポット22が予め設定された基準位置に形成されたときには、光コネクタ3の接続端面4が設計通りの角度に形成されており、スポット22の形成位置が前記基準位置からずれているときには、接続端面4の角度が設計通り形成されていないものと判断することも行われていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような方法を用いてガイドピン5に対する接続端面4の角度を測定した場合には、それぞれに、以下のような問題があった。
【0009】
図6に示したような触針式の二次元形状測定機を用いた方法においては、例えば、光コネクタ3の接続端面4に凹凸があったりすると、図9の(a)に示すように、触針20がその凸端面をなぞったり、その逆に凹端面をなぞったりしたときに、接続端面4とフェルール24の上面18、側面19がそれぞれ成す角度θ′,θ′が正確に測定できないといった問題があった。
【0010】
また、この方法においては、ピン嵌合穴15がフェルール24の上面18および側面19に対して正確に平行に形成されていると仮定して、接続端面4と上面18,19のそれぞれが成す角度θ′,θ′を求め、ガイドピン5に対する接続端面4の角度を間接的に求めているために、ピン嵌合穴15が上面18および側面19に対して確実に平行に形成されていないときには、ガイドピン5に対する接続端面4の角度は前記角度θ′,θ′からずれてしまうこととなる。したがって、ピン嵌合穴15が少しでもずれて形成されていると、ガイドピン5に対する接続端面4の角度を正確に検出できなくなってしまった。
【0011】
一方、図7に示した、光学顕微鏡を用いた測定方法においては、光コネクタ3を上面18側から観察したり、側面19側から観察したりして、ガイドピン5の外周面と接続端面4との成す角度θ,θをそれぞれ求めているが、例えば、光コネクタ3をその上面18側から観察する際には、図9の(b)に示すように、上面18に光学顕微鏡の焦点を合わせて観察が行われる。そのため、上面18と接続端面4との間のエッジ33の部分の角が欠けたり丸まったりしていると、光学顕微鏡の焦点がエッジ33に合わずにピンぼけになるために、エッジ33の位置が正確に分からず、ガイドピン5に対する接続端面4の角度を正確に測定できないといった問題があった。
【0012】
さらに、図8に示したように、レーザ21を用いた測定方法によれば、レーザ21を照射した部分の接続端面4の角度は正確に検出することができるが、それ以外の場所においては接続端面4の角度を正確に検出できないといった問題があり、また、この方法においても、図6に示した方法と同様に、ピン嵌合穴15の形成状態によっては、ガイドピン5と接続端面4との角度が変わってしまうために、ガイドピン5に対する接続端面4の角度を正確に測定することはできなかった。
【0013】
さらに、上記従来の測定方法においては、いずれも、接続端面4の全領域においてガイドピン5に対する接続端面4の角度を測定している訳ではなく、触針20の触れた部分や、エッジ33やレーザ21からのレーザ光の照射部分の接続端面4の角度しか測定していないために、接続端面4の全領域のガイドピン5に対する角度の測定はできなかった。
【0014】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、光コネクタ接続用のガイドピンに対する光コネクタの接続端面の角度を接続端面全領域においても正確に測定することができる光コネクタの端面角度測定方法および光コネクタの端面角度測定装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成により、課題を解決するための手段としている。すなわち、本発明の光コネクタの端面角度測定装置は、接続端面角度被測定用の光コネクタをガイドピンを介して着脱自在に装着するコネクタ取付部を備えたコネクタ設置ステージを有し、該コネクタ設置ステージには前記光コネクタの端面角度測定基準面が前記ガイドピンに対して既知の角度に形成されており、ガイドピンを介してコネクタ取付部に装着された光コネクタの接続端面と前記端面角度測定基準面とを共に測定可能な三次元表面粗さ測定装置と、該三次元表面粗さ測定装置の測定結果に基づいて前記端面角度測定基準面と前記光コネクタ接続端面との成す角度を求め、この角度に基づいて前記ガイドピンに対する光コネクタ接続端面の角度を求める端面角度検出部を有することを特徴として構成されている。
【0016】
また、前記端面角度測定基準面は光コネクタを嵌合装着するガイドピンに対する角度が光コネクタ接続端面に要求される前記ガイドピンに対する要求端面角度に形成されていること、前記コネクタ設置ステージは光コネクタのコネクタ取付部と、光コネクタの端面角度測定基準面をもつ基準面形成部とを有しており、該基準面形成部と前記コネクタ取付部とは着脱自在に接続されていることも本発明の光コネクタの端面角度測定装置の特徴的な構成とされている。
【0017】
さらに、本発明の光コネクタの端面角度測定方法は、接続端面角度被測定用の光コネクタを嵌合装着するガイドピンと、ガイドピンに対する角度が既知であり前記光コネクタの接続端面角度測定の基準となる端面角度測定基準面を有するコネクタ設置ステージとを用意し、該コネクタ設置ステージに前記接続端面角度被測定用の光コネクタを前記ガイドピンを介して装着し、該光コネクタの接続端面と前記端面角度測定基準面とを共に三次元表面粗さ測定装置によって測定し、該三次元表面粗さ測定装置の測定結果に基づいて前記端面角度測定基準面と前記光コネクタ接続端面との成す角度を求め、この角度に基づいて前記ガイドピンに対する光コネクタ接続端面の角度を求めることを特徴として構成されている。
【0018】
上記構成の本発明において、接続端面角度被測定用の光コネクタは、ガイドピンを介してコネクタ設置ステージに装着される。このコネクタ設置ステージには、ガイドピンに対する角度が既知であり前記光コネクタの接続端面角度測定の基準となる端面角度測定基準面が形成されており、この端面角度測定基準面と前記装着された光コネクタの接続端面とが共に、三次元表面粗さ測定装置によって測定される。そして、この三次元表面粗さ測定装置の測定結果に基づいて、端面角度検出部によって、光コネクタ接続端面と前記ガイドピンに対して既知の端面角度測定基準面との成す角度が求められ、この角度に基づいてガイドピンに対する光コネクタ接続端面の角度が正確に求められる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その重複説明は省略する。図1には、本発明に係る光コネクタの端面角度測定装置の一実施形態例の要部構成が、接続端面角度被測定用の光コネクタ3を装着した状態で示されており、光コネクタ3はコネクタ設置ステージ1に着脱自在に装着されている。なお、この光コネクタ3は、従来例で示した光コネクタ3と同様に、フェルール24と多心光ファイバテープ心線25を有して構成されており、フェルール24には、複数の光ファイバ挿通孔16と一対のピン嵌合穴15が形成されている。
【0020】
同図に示すように、本実施形態例の光コネクタの端面角度測定装置は、コネクタ設置ステージ1と、光式三次元表面粗さ測定装置9、端面角度検出部38、端面角度表示部36を有して構成されており、端面角度検出部38は、データ処理判断部34と基準面角度メモリ35を有して構成されている。
【0021】
コネクタ設置ステージ1には、光コネクタ3をガイドピン5を介して着脱自在に装着するコネクタ取付部6が形成されており、このコネクタ取付部6は、図2に示すように、ガイドピン5を嵌合固定するための一対のガイド溝13を備えている。これらのガイド溝13は、コネクタ設置ステージ1に形成されている加工基準面A,Bに対して、正確に(誤差は1μm以内)平行に形成されており、ガイド溝13は本実施形態例では、それぞれV字形状に形成されて、ガイドピン5がゆるぎなく嵌合されるようになっている。図1に示すように、ガイドピン5はこのガイド溝13よりも図の上部側に突出した状態でガイド溝13に嵌合されており、ガイドピン固定部材14によって固定されている。そして、ガイド溝13の上部側に突出したガイドピン5が、それぞれ、光コネクタ3のピン嵌合穴15に挿入嵌合されている。
【0022】
コネクタ設置ステージ1には、その上部側に、光コネクタ3の端面角度測定基準面としてのマスター基準面8が、ガイドピン5に対して既知の角度に形成されている。このマスター基準面8は、本実施形態例では、ガイドピン5に対する角度が、光コネクタ3の接続端面4に要求されるガイドピン5に対する要求端面角度に形成されている。具体的には、図2に示すように、マスター基準面8は、加工基準面A,Bに対して、それぞれ、90°と98°に形成されており、言い換えれば、マスター基準面8は、加工基準面A側から見たときのガイドピン5に対する角度が98°、加工基準面B側から見たときのガイドピン5に対する角度が90°となるように、形成されている。
【0023】
ところで、光ファイバ等の光線路同士を接続して、その一方側から他方側に光を伝搬させたときに、一方側の光線路を伝搬した光の多くは他方側の光線路に入射するが、光線路の接続端面で伝搬光の一部の反射が生じる。そして、光線路の端面が光軸に対して垂直に形成されていると、この反射光が伝搬光に対して逆行して光の発信側に戻り、レーザ等の発信装置に悪影響を及ぼすことから、最近では、光ファイバ等の光線路の接続端面を、光ファイバの光軸に垂直な面から例えば8°傾けて斜めに形成することにより、前記反射光を光線路から外して反射光の逆行を防ぐことが提案されている。
【0024】
そして、それに伴い、光ファイバを接続するための光コネクタ3の接続端面4も、光ファイバの光軸方向(ガイドピン5の長手方向)に対して垂直な面から8°傾けた斜めコネクタが用いられるようになった。図1に示した光コネクタ3は、この斜めコネクタの一例であり、上記のように、接続端面4のガイドピン5に対する要求端面角度が、加工基準面Aに対しては90°、加工基準面Bに対しては98°となっている。
【0025】
光式三次元表面粗さ測定装置9は、ガイドピン5を介してコネクタ取付部6に装着された光コネクタ3の接続端面4とマスター基準面8とを共に測定可能な三次元表面粗さ測定装置であり、周知のように、白色光を照射したときに生じる干渉縞を検出することにより、前記接続端面4およびマスター基準面8の表面を、例えば図3に示すような三次元映像として映し出すことができる非接触の三次元表面粗さ測定装置である。なお、図3には、各面の高さが砂目の粗密により表されている。
【0026】
端面角度検出部38の基準面角度メモリ35には、予めマスター基準面8のガイドピン5に対する角度の値が格納されている。データ処理判断部34は、光式三次元表面粗さ測定装置9の測定結果に基づいて、マスター基準面8と光コネクタ3の接続端面4との成す角度を求める。この角度は、例えば、図3に示すように、マスター基準面8の映像30と接続端面4の映像31をソフト上で水平な平面化処理を行い、この平面化処理後のマスター基準面映像に対する接続端面4の映像31の成す角度を求めることによって行われるものであり、例えば、前記加工基準面A側から見たマスター基準面8と接続端面4との成す角度と、加工基準面B側から見たマスター基準面8と接続端面4との成す角度とを、接続端面4全領域にわたってそれぞれ求めることができる。また、ガイドピン5と接続端面4との角度も容易に知ることができる。
【0027】
データ処理判断部34は、このマスター基準面8の映像30とコネクタ端面4の映像31との成す角度をマスター基準面8と光コネクタ3の接続端面4との成す角度とし、これらの角度と基準面角度メモリ35に与えられているマスター基準面8の加工基準面A,Bに対する角度から、ガイドピン5に対する光コネクタ3の接続端面4の角度を求める。
【0028】
データ処理判断部34によって求められたガイドピン5に対する光コネクタ3の接続端面4の角度は、本実施形態例では、端面角度表示部36に加えられるようになっており、端面角度表示部36は、このガイドピンに対する接続端面4の角度を適宜の表示方法によって表示する。
【0029】
本実施形態例は以上のように構成されており、この装置によって光コネクタ3の接続端面角度を測定するときには、図1に示すように、コネクタ設置ステージ1に接続端面角度被測定用の光コネクタ3をガイドピン5を介して装着し、光コネクタ3の接続端面4とマスター基準面8とを共に光式三次元表面粗さ測定装置9によって測定する。そして、この光式三次元表面粗さ測定装置9によって測定される、例えば図3に示すような測定結果に基づいて、データ処理判断部34によって、マスター基準面8と光コネクタ3の接続端面4との成す角度を、例えば、加工基準面A(図2)側から見た角度と、加工基準面B(図2)側から見た角度とについてそれぞれ求める。
【0030】
なお、加工基準面A側から見たマスター基準面8と接続端面4との成す角度は、例えば、図4の(a),(b)に示すように、マスター基準面B側を支点として求めてθとする。そして、同図の(a)に示すように、この角度θがマスター基準面8よりも上部側に形成されるときには、θの値をプラスの値とし、その逆に同図の(b)に示すように、角度θがマスター基準面8の下部側に形成されるときには、角度θの値をマイナスの値とする。そうすると、例えば、同図の(a)においてはθ=3°、同図の(b)においてはθ=−3°となる。
【0031】
一方、加工基準面B側から見たマスター基準面8と接続端面4との成す角度は、同図の(c)に示すように、加工基準面A側を支点として求めてθとし、前記角度θを求めたときと同様に、同図の(c)に示すように、角度θがマスター基準面8の上部側に形成されるときには、θの値をプラスの値として、例えばθ=3°とし、同図の(d)に示すように、角度θがマスター基準面8よりも下部側に形成されるときには、θの値をマイナスの値とし、例えばθ=−3°とする。そして、データ処理判断部34は、これらの角度θ,θの値と、基準面角度メモリ35に予め与えられているガイドピン5に対するマスター基準面8の角度のデータに基づいて、接続端面4のガイドピン5に対する角度を求める。
【0032】
本実施形態例では、前記のように、加工基準面A側から見たガイドピン5に対するマスター基準面8の角度は98°であり、例えば、同図の(a)に示すように、加工基準面A側から見たマスター基準面8と接続端面4との成す角度θが3°の時には、接続端面4のガイドピン5に対する角度は、98°+θ=98°+3°=101 °となる。一方、加工基準面B側から見たマスター基準面8のガイドピン5に対する角度は90°であるために、図4の(c)に示すように、マスター基準面8と接続端面4との成す角度θが3°のときには、加工基準面B側から見た接続端面4のガイドピン5に対する角度は、90°+θ=90°+3°=93°となる。なお、角度θ,θが−の値であるときにも、同様にして、各加工基準面A,B側から見た接続端面4のガイドピン5に対する角度が求められる。
【0033】
そして、データ処理判断部34によって求められた接続端面4のガイドピン5に対する角度は、端面角度表示部36に加えられ、端面角度表示部36によって適宜の表示方法により表示される。
【0034】
本実施形態例によれば、上記動作により、ガイドピン5に対する角度が既知の角度に形成されたマスター基準面8を有するコネクタ設置ステージ1に、ガイドピン5を介して光コネクタ4を設置し、マスター基準面8と光コネクタ3の接続端面4とを共に光式三次元表面粗さ測定装置9によって測定し、マスター基準面8と接続端面4との成す角度を求めるために、ガイドピン5に対するマスター基準面8の角度と、ガイドピン5に対する接続端面4の角度との差を正確に、しかも、接続端面4の全領域にわたって検出することができる。そして、この角度差(マスター基準面8と接続端面4との成す角度θ,θ)に基づいてガイドピン5に対する光コネクタ3の接続端面4の角度を求めるために、接続端面4の全領域にわたって、ガイドピン5に対する接続端面4の角度を非常に正確に測定することができる。
【0035】
また、本実施形態例によれば、マスター基準面8のガイドピン5に対する角度は、光コネクタ3の接続端面4に要求されるガイドピン5に対する要求端面角度に形成されているために、マスター基準面8と接続端面4との成す角度を求めた時点で、接続端面4の要求端面角度からのずれを迅速、かつ、正確に検出することが可能となり、この検出結果に基づいて、例えば、接続端面4を研磨して要求端面角度に近づける等の対処を促すことができる。
【0036】
なお、本発明は上記実施形態例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記実施形態例では、マスター基準面8と光コネクタ3の接続端面4とを共に測定可能な三次元表面粗さ測定装置として、白色光を利用した干渉縞を原理とする光式三次元表面粗さ測定装置9としたが、三次元表面粗さ測定装置は、例えば、レーザ光を利用したレーザ方式の三次元表面粗さ測定装置としてもよく、触針式の三次元表面粗さ測定装置としてもよく、適宜の三次元表面粗さ測定装置により構成することができる。
【0037】
また、上記実施形態例の端面角度測定装置は、加工基準面A側から見た光コネクタ3の接続端面4の角度が98°、加工基準面B側から見た接続端面4の端面角度が90°となるようにガイドピン5に対する接続端面4の要求端面角度が設定されている斜めコネクタの接続端面測定装置としたが、本発明の光コネクタの端面角度測定装置によって測定される端面角度被測定用の光コネクタ3の接続端面4の要求端面角度は特に限定されるものではない。例えば、ガイドピン5に対する接続端面4の角度がいずれの方向から見ても垂直となるような光コネクタでもよく、本発明の光コネクタの端面角度測定装置や光コネクタの端面角度測定方法は、あらゆる接続端面角度を有する光コネクタの接続端面角度測定用として広く用いられるものである。
【0038】
さらに、上記実施形態例では、コネクタ設置ステージ1は、一体的に形成されたものを適用したが、コネクタ設置ステージ1は、例えば図5に示すように、光コネクタ3のコネクタ取付部6と、マスター基準面8を持つ基準面形成部10(10a,10b,10c)とを有する構成とし、例えばコネクタ取付部6側には嵌合凸部11を形成し、基準面形成部10側にはこの嵌合凸部11を嵌合する嵌合凹部(図示せず)を形成する等して、基準面形成部10a,10b,10cとコネクタ取付部6とを着脱自在に接続するようにしてもよい。
【0039】
このように、基準面形成部10a,10b,10cとコネクタ取付部6とを着脱自在に接続してコネクタ設置ステージ1を形成するようにしたときには、接続端面角度被測定用の光コネクタ3に対して要求される要求端面角度に対応して、各基準面形成部10a,10b,10bのマスター基準面8のガイドピン5に対する角度をそれぞれ異なる角度に形成すれば、コネクタ取付部6に取付られる接続端面角度被測定用の光コネクタ3に対応させて基準面形成部10a,10b,10cを適宜選択して接続することにより、非常に効率的に光コネクタ3の接続端面4の角度を測定することができる。
【0040】
さらに、上記実施形態例では、コネクタ設置ステージ1にガイド溝13を形成し、このガイド溝13にガイドピン5を嵌合し、嵌合したガイドピン5を介して光コネクタ3を装着するようにしたが、ガイド溝13を形成する代わりに、例えば、ガイドピン5を挿入するガイド穴を形成したり、ガイドピン5を直接コネクタ設置ステージ1に固定する等してもよく、ガイドピン5を介して光コネクタ3をコネクタ設置ステージ1に着脱自在に装着できるようにすればよい。
【0041】
さらに、本発明の光コネクタの端面角度測定装置および光コネクタの端面角度測定方法によって測定される接続端面角度被測定用の光コネクタは、上記実施形態例のように、複数の光ファイバを接続した光コネクタとは限らず、1本の光ファイバ等の光線路を固定した光コネクタの接続端面角度測定用としても広く用いられるものである。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、光コネクタ接続用のガイドピンに対する角度が既知である端面角度測定基準面を有するコネクタ設置ステージに、接続端面角度被測定用の光コネクタをガイドピンを介して装着し、この光コネクタの接続端面と前記端面角度測定基準面とを共に三次元表面粗さ測定装置によって測定することによって、ガイドピンを基準としたときの端面角度測定基準面と光コネクタ接続端面とを共に検出することができる。そのため、この三次元表面粗さ測定装置の測定結果に基づいて端面角度測定基準面と光コネクタ端面との成す角度を求めることにより、光コネクタ端面の全領域において、ガイドピンに対する端面角度測定基準面の角度とガイドピンに対するコネクタ接続端面の角度との角度差を正確に測定することができる。
【0043】
そして、本発明は、この角度差(端面角度測定基準面と光コネクタ接続端面との成す角度)の値と、既知のガイドピンに対する端面角度測定基準面の角度の値とに基づいてガイドピンに対する光コネクタ接続端面の角度を求めるようにしたために、光コネクタ接続端面の全領域にわたって非常に正確に光コネクタ接続端面のガイドピンに対する角度を求めることができる。
【0044】
また、前記端面角度測定基準面は光コネクタを嵌合装着するガイドピンに対する角度が光コネクタ接続端面に要求される前記ガイドピンに対する要求端面角度に形成されている本発明によれば、端面角度測定基準面と光コネクタ接続端面との成す角度を求めた時点で、既に光コネクタ接続端面の要求端面角度とのずれを検出することができるために、このずれ量に基づいて例えば光コネクタ接続端面の研磨等により光コネクタ接続端面角度を要求端面角度と一致させるようにする等の様々な対処を促すことが可能となる。
【0045】
さらに、前記コネクタ設置ステージは光コネクタのコネクタ取付部と、光コネクタの端面角度測定基準面をもつ基準面形成部とを有しており、該基準面形成部と前記コネクタ取付部とは着脱自在に接続されている本発明によれば、例えば、端面角度測定基準面の異なる複数の基準面形成部を用意し、端面角度被測定用の光コネクタに対応させて適宜の基準面形成部をコネクタ取付部に接続してコネクタ接続端面角度の測定を行うことが可能となり、このようにすることで、光コネクタに対応させて非常に効率的に接続端面角度の測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光コネクタの端面角度測定装置の一実施形態例を示す要部構成図である。
【図2】上記実施形態例のコネクタ設置ステージを示す説明図である。
【図3】上記実施形態例の光式三次元表面粗さ測定装置によって測定される測定結果の一例を示す模式説明図である。
【図4】上記実施形態例の端面角度検出部による光コネクタ接続端面角度検出方法の一例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る光コネクタの端面角度測定装置の他の実施形態例の説明図である。
【図6】従来の光コネクタの端面角度測定方法の一例を示す説明図である。
【図7】従来の光コネクタの端面角度測定方法の別の例を示す説明図である。
【図8】従来の光コネクタの端面角度測定方法のさらに別の例を示す説明図である。
【図9】従来の光コネクタの端面角度測定方法における問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コネクタ設置ステージ
3 光コネクタ
4 接続端面
5 ガイドピン
6 コネクタ取付部
8 マスター基準面
9 光式三次元表面粗さ測定装置
10,10a,10b,10c 基準面形成部
34 データ処理判断部

Claims (4)

  1. 接続端面角度被測定用の光コネクタをガイドピンを介して着脱自在に装着するコネクタ取付部を備えたコネクタ設置ステージを有し、該コネクタ設置ステージには前記光コネクタの端面角度測定基準面が前記ガイドピンに対して既知の角度に形成されており、ガイドピンを介してコネクタ取付部に装着された光コネクタの接続端面と前記端面角度測定基準面とを共に測定可能な三次元表面粗さ測定装置と、該三次元表面粗さ測定装置の測定結果に基づいて前記端面角度測定基準面と前記光コネクタ接続端面との成す角度を求め、この角度に基づいて前記ガイドピンに対する光コネクタ接続端面の角度を求める端面角度検出部を有することを特徴とする光コネクタの端面角度測定装置。
  2. 端面角度測定基準面は光コネクタを嵌合装着するガイドピンに対する角度が光コネクタ接続端面に要求される前記ガイドピンに対する要求端面角度に形成されていることを特徴とする請求項1記載の光コネクタの端面角度測定装置。
  3. コネクタ設置ステージは光コネクタのコネクタ取付部と、光コネクタの端面角度測定基準面をもつ基準面形成部とを有しており、該基準面形成部と前記コネクタ取付部とは着脱自在に接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の光コネクタの端面角度測定装置。
  4. 接続端面角度被測定用の光コネクタを嵌合装着するガイドピンと、ガイドピンに対する角度が既知であり前記光コネクタの接続端面角度測定の基準となる端面角度測定基準面を有するコネクタ設置ステージとを用意し、該コネクタ設置ステージに前記接続端面角度被測定用の光コネクタを前記ガイドピンを介して装着し、該光コネクタの接続端面と前記端面角度測定基準面とを共に三次元表面粗さ測定装置によって測定し、該三次元表面粗さ測定装置の測定結果に基づいて前記端面角度測定基準面と前記光コネクタ接続端面との成す角度を求め、この角度に基づいて前記ガイドピンに対する光コネクタ接続端面の角度を求めることを特徴とする光コネクタの端面角度測定方法。
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