JP3457918B2 - 対向平面平行度測定方法及び装置 - Google Patents
対向平面平行度測定方法及び装置Info
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Description
ータのアンビルとスピンドルのように、少なくとも一方
が回転する一対の対向平面の平行度、特に最大角度及び
最小角度を高精度に測定するのに好適の対向平面平行度
測定方法及び装置に関する。
を、アンビル先端面(固定側平面)と回転しながら線形
移動するスピンドル先端面(回転側平面)との間に挟持
して両平面間の距離を測定することで物体の寸法を測定
するものである。従来、このような一対の対向平面の平
面度や平行度を高精度に測定する検査方法として、オプ
チカルパラレルを用いた方法が知られている。この方法
は、検査すべきマイクロメータの被測定面に、両面が平
行且つ平面となるように光学的な研磨が施されたガラス
製のオプチカルパラレルを、通常の測定と同様に挟み込
んで、オプチカルパラレルの測定面とマイクロメータの
固定被測定面及び回転被測定面との接触面に発生する干
渉縞(いわゆるニュートン縞又はニュートンリング)を
目視で観察して被測定面の平面度や平行度を評価する方
法である。
のオプチカルパラレル法では、回転側平面の回転軸(ス
ピンドル軸)に対する傾きが求められておらず、固定側
平面と回転側平面との間の最大傾斜角並びに最小傾斜角
を決定して、両平面の差異の最大値及び最小値を求める
ことができなかった。
も一方が回転する対向平面間の最大傾斜角並びに最小傾
斜角を求めることができる対向平面平行度測定方法及び
装置を提供することを目的とする。
平面平行度測定方法は、対向配置されて一方が固定側、
他方が前記固定側に対して対向方向にほぼ沿った回転軸
を中心として回転する一対の被測定面に、基準平面を介
してそれぞれ平行光を照射し、各被測定面及び基準平面
からの反射光が干渉することによって得られた干渉像を
それぞれ個別に観測することにより、前記一対の被測定
面の平行度を測定する対向平面平行度測定方法であっ
て、前記固定側である一方の被測定面の干渉像から当該
被測定面の傾きを測定すると共に、得られた傾きから前
記一方の被測定面の法面ベクトルを求めるステップと、
前記回転する他方の被測定面の干渉像から当該被測定面
の傾きを、第1の位置と、この第1の位置から前記回転
軸を中心として所定角度回転させた第2の位置とでそれ
ぞれ測定するステップと、前記回転する他方の被測定面
の第1及び第2の位置での傾きから、当該被測定面の法
面ベクトルが描く円錐を推定するステップと、前記一方
の被測定面の法面ベクトルと前記他方の被測定面の法線
ベクトルが描く円錐の軸及び頂角とから前記一対の被測
定面のなす最大角度及び最小角度の少なくとも一方を求
めるステップとを有することを特徴とする。
法は、対向配置されてそれぞれが対向方向にほぼ沿った
回転軸を中心として回転する一対の被測定面に、基準平
面を介してそれぞれ平行光を照射し、各被測定面及び基
準平面からの反射光が干渉することによって得られた干
渉像をそれぞれ個別に観測することにより、前記一対の
被測定面の平行度を測定する対向平面平行度測定方法で
あって、前記各被測定面の干渉像から各被測定面の傾き
を、第1の位置と、この第1の位置から前記回転軸を中
心として所定角度回転させた第2の位置とでそれぞれ測
定するステップと、前記各被測定面の第1及び第2の位
置での傾きから、前記各被測定面の法面ベクトルが描く
円錐を推定するステップと、このステップで推定された
前記各被測定面の法線ベクトルが描く円錐の軸及び頂角
から前記一対の被測定面のなす最大角度及び最小角度の
少なくとも一方を求めるステップとを有することを特徴
とする。
よれば、固定側の被測定面の傾きをその干渉像から測定
し、この傾きから固定側の被測定面の法面ベクトルを求
め、回転する被測定面の傾きをその干渉像から第1の位
置と、この位置から所定角度回転した第2の位置とでそ
れぞれ測定し、各位置において求められた被測定面の傾
きから、被測定面の法面ベクトルが描く円錐を推定する
ようにしているので、この推定された円錐の軸と固定側
の被測定面の法面ベクトルとのなす角度と、前記円錐の
頂角とから最大角度及び最小角度を求めることが可能に
なる。このため、測定精度及び評価精度が向上する。ま
た、本発明の第2の対向平面平行度測定方法によれば、
回転する各被測定面の干渉像から各被測定面の傾きを第
1の位置と、この位置から所定角度回転した第2の位置
とでそれぞれ測定し、各位置において求められた各被測
定面の傾きから、各被測定面の法面ベクトルが描く円錐
をそれぞれ推定するようにしているので、この推定され
た各被測定面の円錐の軸のなす角度と、前記円錐の頂角
とから最大角度及び最小角度を求めることが可能にな
る。このため、測定精度及び評価精度が向上する。
えば、平行光の波長を変えて複数回の測定を行うことに
より1つの位置及び被測定面について位相の異なる複数
の干渉像を取得するステップと、このステップで取得さ
れた複数の干渉像を解析して各被測定面の高さを求める
ステップと、このステップで求められた各被測定面の高
さから前記各被測定面の代表面の傾きを求めるステップ
とを含むように構成することができる。
ータから最小二乗法によって求めることができる他、各
被測定面の高さデータの頂上部分に外接する平面や、谷
底部分に内接する平面で代表させても良い。更に被測定
面を回転させて測定を行うに当たって、干渉計装置の取
り外し、再配置を行う過程が必要になる場合には、基準
とする被検出面(固定被検面)の測定位置が相違すると
いう問題があるが、これに対しては、前記回転側の被測
定面の傾きを測定するステップにおいて、前記固定側の
被測定面の干渉像群S1と、前記回転側の被測定面の前
記第1の位置の干渉像群R1を得るステップと、前記固
定側の被測定面の再配置後の干渉像群S1′と、前記回
転側の測定面の再配置後の前記第2の位置の干渉像群R
2を得るステップと、前記干渉像群S1′から求めた代
表平面M1′を前記干渉像群S1から求めた代表平面M
1に一致させるに必要な補正量を求めるステップと、前
記干渉像群R2から求めた代表平面に対して前記補正量
を補正するステップとを備えることによって、基準とす
る被検面(固定被検面)の測定位置が相違しても補正す
ることが可能となる。また、この補正量は、前記代表平
面M1′の法面ベクトルを、前記代表平面M1の法面ベ
クトルに一致させるための回転軸位置と回転角度を含ん
でも良く、これらを補正データとすることによって確実
な補正が可能になる。
置は、対向配置されて一方が固定側、他方が前記固定側
に対して対向方向にほぼ沿った回転軸を中心として回転
する一対の被測定面にそれぞれ平行光を導くと共に前記
被測定面への平行光の照射によって形成された干渉像を
各被測定面方向からそれぞれ異なる光学経路を介して導
く干渉光学系と、前記各光学経路を介して導かれた干渉
像をそれぞれ撮像する撮像手段と、前記撮像手段によっ
て撮像された干渉像から前記被測定面の平行度を算出す
る演算手段とを備え、前記演算手段が、前記固定側であ
る一方の被測定面の干渉像から当該被測定面の傾きを測
定すると共に、得られた傾きから前記一方の被測定面の
法面ベクトルを求め、前記回転する他方の被測定面の干
渉像から当該被測定面の傾きを、第1の位置と、この第
1の位置から前記回転軸を中心として所定角度回転させ
た第2の位置とでそれぞれ測定し、前記回転する他方の
被測定面の第1及び第2の位置での傾きから、当該被測
定面の法面ベクトルが描く円錐を推定すると共に、前記
一方の被測定面の法面ベクトルと前記他方の被測定面の
法線ベクトルが描く円錐の軸及び頂角から前記一対の被
測定面のなす最大角度及び最小角度の少なくとも一方を
求めるものであることを特徴とする。
測定装置は、対向配置されてそれぞれが対向方向にほぼ
沿った回転軸を中心として回転する一対の被測定面にそ
れぞれ平行光を導くと共に前記被測定面への平行光の照
射によって形成された干渉像を各被測定面方向からそれ
ぞれ異なる光学経路を介して導く干渉光学系と、前記各
光学経路を介して導かれた干渉像をそれぞれ撮像する撮
像手段と、前記撮像手段によって撮像された干渉像から
前記被測定面の平行度を算出する演算手段とを備え、前
記演算手段が、前記各被測定面の干渉像から当該被測定
面の傾きを、第1の位置と、この第1の位置から前記回
転軸を中心として所定角度回転させた第2の位置とでそ
れぞれ測定し、前記各被測定面の第1及び第2の位置で
の傾きから、前記各被測定面の法面ベクトルが描く円錐
を推定すると共に、この推定された前記各被測定面の法
線ベクトルが描く円錐の軸及び頂角から前記一対の被測
定面のなす最大角度及び最小角度の少なくとも一方を求
めるものであることを特徴とする。
て一対の干渉像を撮像手段に導いて、演算手段で解析す
ることができるので、自動化に適した測定が可能にな
る。
が高精度に規定された一対の対向する基準平面が形成さ
れこれら基準平面が前記各被測定面と対向するように前
記被測定面間に挟持される測定ヘッド部と、光源から出
射された光を平行光に整形するレンズ系と、このレンズ
系からの平行光を2つの光学経路に分割し前記各基準平
面を介して前記各被測定面に導くと共に前記各被測定面
とこれと対向する基準平面とでそれぞれ反射した光が干
渉することによって生成される前記干渉像を前記撮像手
段までそれぞれ導く分割光学系とを備えて構成すること
ができる。
発明の好ましい実施の形態について説明する。 図1
は、この発明の一実施例に係る対向平面平行度測定装置
を用いたマイクロメータの自動計測システムの構成を示
す図である。測定対象であるマイクロメータ2は、製造
最終工程又は検査工程において、マイクロ搬送・プロー
ブ支持機構3によって搬送される。本実施例の対向平面
平行測定装置1は、マイクロメータ2と一緒にマイクロ
搬送・プローブ支持機構3によって搬送されるプローブ
本体11と、このプローブ本体11に光を供給するLD
(レーザ・ダイオード)光源回路12と、マイクロメー
タ2の被測定面に適度な測定圧を加えるための測定圧付
加機構13と、マイクロメータ2のスピンドル42を1
80度回転させるための回転駆動機構10と、これら各
部やマイクロ搬送・プローブ支持機構3を制御すると共
に測定に必要な演算処理を実行するコントローラ14と
を備えて構成されている。LD光源回路12とプローブ
本体11とは、偏波面保持光ファイバ15を介して光学
的に接続されている。測定圧付加機構13とプローブ本
体11とはワイヤ16を介して機械的に接続されてい
る。
ら延びる偏波面保持光ファイバ15を光ファイバコネク
タ17を介して接続し、内部に各被測定面を計測するた
めの別々の光学経路を形成する干渉光学系18を形成す
ると共に、この干渉光学系18を介して抽出された干渉
像をそれぞれ撮像する撮像手段であるCCDカメラ1
9,20を設けたものである。プローブ本体11の図中
下端部に後述する測定ヘッド部27が形成され、この測
定ヘッド部27の両側端に被測定面であるマイクロメー
タ2のアンビル41の先端面とスピンドル42の先端面
とを挟み込んで測定が行われる。
ある。ここでは干渉光学系18としてフィゾー型干渉計
を用いた例を示している。LD光源回路12から出射さ
れた光は、偏波面保持光ファイバ15を介して筐体21
の内部に導入される。導入された光は、まずコリメータ
レンズ22で約φ7mm程度の光束にコリメートされ
る。コリメータレンズ22からの平行光は、偏光ビーム
スプリッタ23に入射され、ここで一部が透過し、残り
が反射して進行方向を90度曲げられる。90度進行方
向を曲げられた光は、直角プリズム24にて再度90度
進行方向を曲げられる。これにより、平行光は、平行な
2つの光学経路C1、C2に分割される。各光学経路C
1,C2を進行する平行光は、偏光ビームスプリッタ2
5,26をそれぞれ透過して、筐体21の下端部に形成
された測定ヘッド部27に導入される。測定ヘッド部2
7には直角プリズム28が装着されており、測定ヘッド
部27に導入された光は、この直角プリズム28でそれ
ぞれ進行方向を90度曲げられて互いに逆方向で外向き
に進行する。
光が透過できるように開口されている。この開口を塞ぐ
ように透明の平面基準板31,32が側壁外面にそれぞ
れ添接されている。平面基準板31,32は、例えばガ
ラスで形成されており、その測定ヘッド部27に密着す
る面には、被測定面M1,M2の反射率に応じた反射コ
ーディングが施され、この面が基準平面S1,S2とな
る。例えば、測定対象がマイクロメータ2のアンビル4
1とスピンドル42の挟持面である場合、基準平面S
1,S2には被測定面M1,M2を形成する超硬合金の
反射率に適合させた、金属膜によるハーフミラーコーテ
ィングが施される。フィゾー型干渉計は、この基準平面
S1,S2と被測定面M1,M2とで反射された2つの
光を干渉させる干渉計である。
基準平面S2の法面ベクトルとは、一致しているとは限
らない。しかし、この装置では、2枚の平面基準板3
1,32を密着固定する測定ヘッド部27の平面基準板
固定面をゲージブロック並の良好な平行平面にラッピン
グ加工し、その上で平面基準板31,32の基準平面を
リンギングによって固定している。このため、基準平面
S1,S2は、極めて高精度な干渉計の平行基準面とし
て用いることができる。また、適当なるキャリブレーシ
ョン法を併用すれば、更に一致度は高まる。
には、中央部に測定用の開口部を有する固定保護板33
がリンギングによって添接されている。固定保護板33
は、焼き入れされた鋼又は超硬合金を用い、平面基準板
31の基準平面S1と平行になるように高精度にラッピ
ング加工されている。一方、測定ヘッド部27の右側の
平面基準板32には、中央部に測定用の開口部を有する
可動加圧板34が設けられている。この可動加圧板34
は、測定圧付加機構13により図中矢印方向に移動して
被測定面M1,M2に適当な測定圧を付与する。
S2とアンビル41及びスピンドル42の被測定面M
1,M2とで反射されることによって生じた干渉像は、
直角プリズム28の方へ逆方向に進み、直角プリズム2
8で反射して進行方向を90度曲げられ、偏光ビームス
プリッタ25,26で反射され、CCDカメラ19,2
0の各撮像素子19a,20aに撮像される。CCDカ
メラ19,20でそれぞれ撮像された干渉像は、コント
ローラ14に入力されて解析処理に供せられる。
12をコントロールして、LD光源回路12からの光の
波長を微小に変化させる。光波長を微小変化させると、
干渉縞に光学的な位相シフトが生じ、観測される干渉縞
が移動する。そこで、光波長を変化させて、異なる既知
の3つの波長による測定を行って、3画像以上の位相シ
フト画像を用いて高精度に平面形状を求める。以下、本
実施例の測定方法について図3のフローチャートに基づ
き説明する。
と、回転側の被測定面(以下、「回転被検面」と呼ぶ)
M2とは、それぞれ中央部の所定の領域を測定領域と仮
定した。位相シフト法では、異なる既知の3つの波長に
よる測定が必要となる。そこで、LDの波長を既知の微
小量ほど変化させて、それぞれ3度の測定を行う。ま
た、回転駆動機構10を制御して同じ測定を第1の位置
と、回転被検面M2を180度回転させた第2の位置と
で繰り返す(S1)。
+βとおく。被検面M1,M2と基準平面S1,S2と
の距離を(x,y)∈Sに対してz(x,y)とすれば、位相のず
れは、(2z*2π)/λk=4πz/λkとなる。よって、3
つの干渉縞の光強度分布Ik(x,y)は、任意の位置(x,y)∈
Sに対して、次の関係式で表される。
B(x,y)は干渉縞のバイアス値、IA(x,y)は振幅値であ
る。上記関係式より、
とができる。
=z0(x,y)は平均的なものを与えておくこととする。
める。ここで、初期値として与えた高さ情報z0(x,y)と
の差z1(x,y)−z0(x,y)が与えられた許容値内にあれば、
この高さ情報z1(x,y)を採用する。そうでなければ、求
められたz(x,y)=z1(x,y)を前述の初期高さ情報として
同様に求めていく(S2)。
相シフト干渉法により各位置の高さが求められているの
で、次のようにして決定する。即ち、平面の高さをz=f
(x,y)(x,y∈S)で表し、代表平面をz=ax+by+c(x,y∈S)
を、最小二乗法で求められる平均的な傾斜平面に選ぶ
(S3)。
られた高さである。)
均的な傾斜を持つ平面z=ax+by+c(x,y∈S)を決定する。
但し、パラメータa,b,cは、次の式で求められる。
上述したように最小二乗法で求められる平均的な傾斜平
面に選ぶ代わりに、代表平面の頂上部分が最低3箇所で
接する外接平面又は代表平面の谷底部分が最低3箇所で
接する内接平面を選んでも良い。この場合、計算処理が
容易になる利点がある。
回転被検面M2の2箇所の位置における法面ベクトルV
1,V2の算出 固定被検面M1の平均傾斜面は、(2)の方法によって
求められている。よって、法面ベクトルUは、次のよう
に表される。なお、法面ベクトルUは、長さ1に正規化
されている(S4)。
位置における法面ベクトルV1,V2も同様に求められる
(S4)。この法面ベクトルにより、平面の向きと傾き
が規定される。図4に示すように、固定被検面M1の法
面ベクトルUとスピンドル軸SPは一定の角度εをな
す。回転被検面M2の法面ベクトルVは、回転により円
錐面を描く。回転被検面M2の回転は、その軸がぶれな
いので、法面ベクトルの描く円錐は、その断面が円とな
る円錐である。勿論、回転被検面M2が回転軸に対して
垂直であれば、円錐面の頂角δはゼロになる。
の両法面ベクトルが一致しない場合、図7で示すように
固定被検面2の法面ベクトルU2を固定被検面1の法面ベ
クトルU1に一致させるように回転させればよい。補正の
要点は、図8のように、回転軸ez=(U2×U1)/|U2×U1
|(×は外積作用素)を中心に、U1とU2とのなす角度δ
=arcsin(|U2×U1|)だけV2を回転させる点にあり、回
転後のV2が補正された回転被検面2の法面ベクトルとな
る。以下、補正方法を示す。
Sにおける回転被検面2の法面ベクトルV2の成分ベクト
ルを、V2−(V2,ez)ezによって求める。 (b)上記成分ベクトルの単位ベクトルexは、
転軸ezの両方に直交するベクトルは、ezとexの外積作用
素を施すことにより、
る。 (c)回転被検面2の法面ベクトルV2の補正されたベク
トルV2hを次のように求める。即ち、ezとeyとで張られ
る平面S上で、exをU1とU2のなす角度δだけ回転したベ
クトルνは、
法面ベクトルV2hは、上記ベクトルνと回転被検面2の
法面ベクトルV2の回転軸ez方向の成分ベクトル(V2,ez)e
zとの合成として、正規化を行って、次のように決定さ
れる。
トルが一致しない場合、図3のステップS4におけるV2
は、このV2hを使用する。
査の幾何学的なモデル構築 前述のようにして固定被検面M1の法面ベクトルUと回
転被検面M2の180度異なる2箇所の位置における法
面ベクトルV1,V2は、回転軸を中心とする円錐円の18
0度異なるベクトルである。固定被検面M1と回転被検
面M2の平行度は、例えば回転被検面M2の法面ベクト
ルがV1の場合、下記のように固定被検面M1の法面ベク
トルUとのなす角θで表される。
なる。ところで、回転被検面M2が回転軸に対して垂直
でなければ上記のなす角θは法面ベクトルの位置によっ
て異なる。故に、固定被検面の法面ベクトルUとスピン
ドル面の法面ベクトルの最大角を求め、これによって平
行度を規定する必要がある。即ち、
定のためのアルゴリズム 図5に基づいて、本発明による平行度決定のためのアル
ゴリズムを示す。いま、回転被検面M2の法面ベクトル
V1,V2をV1=P→P1,V2=P→P2、固定被検面M1の法面ベク
トルUをU=P→P3とする(但し、Uは図4の向きとは逆向
き)。なお、(3)で述べたように、測定された3つの
ベクトルU,V1,V2は長さ1に正規化されているものとす
る。
となっており、その頂角、即ちV1とV2のなす角度∠P1PP
2は、
V2とが丁度180度の関係となっているために、円錐の軸
上に存在する。よって、V0=P→P0は、
δ/2である(S5)。次に、UとV0とにより、その頂角
εは同様に、
P0は、点P1,P2の中点であるから、点P1,P2,P0は同一直
線上に存在する。また、P3からP0を通り、円錐面と交わ
る点をP4とすると、点P3,P4,P0も同一直線上に存在する
ので、点P1,P2,P0,P3,P4は、点P1,P0,P2で作る直線と、
点P3,P0,P4で作る直線とにより規定される平面上に共通
に存在する。この平面と円錐とが交わる断面が、図5の
M3で示されている。この断面M3は、円錐の軸と必ず
しも直交していないので、楕円形となる。しかしなが
ら、点Pから断面M3の輪郭である楕円上の任意の点に
延びる円錐面上の任意のベクトルVと、円錐の軸上に存
在するベクトルV0とのなす角度は、常にδ/2である。故
に、固定被検面の法面ベクトルUに対して最大角を持つ
円錐面上のベクトルVは、点P0に対してP3とは反対側に
位置する円錐面上の点P4に延びるベクトルである。この
場合、最大角度γ=(δ/2)+εとなる。このようにして、
固定被検面M1と回転被検面M2との最大のずれ角度γ
を決定し、この角度値により、平行度の差異の評価をす
ることができる(S7)。また、同様に最小角度は、γ
=−(δ/2)+εにより決定される。
うち一方が固定で、他方が回転する場合について説明し
たが、双方が回転する場合にも本発明は適用可能であ
る。この場合、固定面の法面ベクトルUとスピンドル軸
とのなす角度εの代わりに、固定被検面を回転させる0
度と180度の位置における第2スピンドル軸と被検面M
1の法面ベクトルとのなす角δ′よりδ′/2を求め、α
=(δ/2)+(δ′/2)とする。また、(5)で回転被検面
M2の円錐軸に沿った中心ベクトルV0と同様に、回転被
検面M1側の円錐軸に沿う中心ベクトルV0′も求める。
このとき、ベクトルV0,V0′のなす角度は、
最大のずれ角度は、γ=α+ε′で表される。また、両
被検面の最小のずれ角度はγ=−α+ε′で表される。
れない。即ち、位相の異なる複数の干渉像を得るステッ
プにおいて、本出願人による特願平10-164291号又は特
願平11-136831号に開示された光学的位相シフトを使用
することにより、同時に位相の異なる複数の干渉像を取
得することができるので、特定の高速化や測定の信頼性
向上を図ることができる。その外、干渉計の基準面を移
動させる公知の技術を使用しても良い。また、代表面の
傾きを求めるステップにおいて、代表面は、外接平面と
内接平面の2つの平面の高さを平均した平均平面として
も良い。
転する被測定面の傾きを第1の位置と、この位置から所
定角度回転した第2の位置とでそれぞれ測定し、各位置
において求められた被測定面の傾きから、被測定面の法
面ベクトルが描く円錐を推定するようにしているので、
この推定された円錐の軸と他方の被測定面の法面ベクト
ルとのなす角度と、前記円錐の頂角とから最大角度及び
最小角度を求めることが可能になり、測定精度及び評価
精度が向上するという効果を奏する。
装置を適用したマイクロメータの自動測定システムを示
す図である。
図である。
である。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
…マイクロ搬送・プローブ支持機構、10…回転駆動機
構、11…プローブ本体、12…LD光源回路、13…
測定圧付加機構、14…コントローラ、15…偏波面保
持光ファイバ、16…ワイヤ、18…干渉光学系、1
9,20…CCDカメラ。
Claims (10)
- 【請求項1】 対向配置されて一方が固定側、他方が前
記固定側に対して対向方向にほぼ沿った回転軸を中心と
して回転する一対の被測定面に、基準平面を介してそれ
ぞれ平行光を照射し、各被測定面及び基準平面からの反
射光が干渉することによって得られた干渉像をそれぞれ
個別に観測することにより、前記一対の被測定面の平行
度を測定する対向平面平行度測定方法であって、前記固定側である一方の被測定面の干渉像から当該被測
定面の傾きを測定すると共に、得られた傾きから前記一
方の被測定面の法面ベクトルを求めるステップと、 前記回転する他方の被測定面の干渉像から当該被測定面
の傾きを、第1の位置と、この第1の位置から前記回転
軸を中心として所定角度回転させた第2の位置とでそれ
ぞれ測定するステップと、 前記回転する他方の被測定面の第1及び第2の位置での
傾きから、当該被測定面の法面ベクトルが描く円錐を推
定するステップと、前記一方の被測定面の法面ベクトルと前記他方の被測定
面の法線ベクトルが描く 円錐の軸及び頂角とから前記一
対の被測定面のなす最大角度及び最小角度の少なくとも
一方を求めるステップとを有することを特徴とする対向
平面平行度測定方法。 - 【請求項2】 対向配置されてそれぞれが対向方向にほ
ぼ沿った回転軸を中心として回転する一対の被測定面
に、基準平面を介してそれぞれ平行光を照射し、各被測
定面及び基準平面からの反射光が干渉することによって
得られた干渉像をそれぞれ個別に観測することにより、
前記一対の被測定面の平行度を測定する対向平面平行度
測定方法であって、 前記各被測定面の干渉像から各被測定面の傾きを、第1
の位置と、この第1の位置から前記回転軸を中心として
所定角度回転させた第2の位置とでそれぞれ測定するス
テップと、 前記各被測定面の第1及び第2の位置での傾きから、前
記各被測定面の法面ベクトルが描く円錐を推定するステ
ップと、 このステップで推定された前記各被測定面の法線ベクト
ルが描く円錐の軸及び頂角から前記一対の被測定面のな
す最大角度及び最小角度の少なくとも一方を求めるステ
ップとを有することを特徴とする対向平面平行度測定方
法。 - 【請求項3】 前記被測定面の傾きを測定するステップ
は、 複数回の測定を行うことにより1つの位置及び被測定面
について、位相の異なる複数の前記干渉像を得るステッ
プと、 このステップで取得された複数の干渉像を解析して各被
測定面の高さを求めるステップと、 このステップで求められた各被測定面の高さから前記各
被測定面の代表面の傾きを求めるステップとを含むもの
であることを特徴とする請求項1又は2記載の対向平面
平行度測定方法。 - 【請求項4】 前記各被測定面の高さから前記各被測定
面の代表面の傾きを求めるステップは、最小二乗法によ
り前記各被測定面の代表面の傾きを求めるステップであ
ることを特徴とする請求項3記載の対向平面平行度測定
方法。 - 【請求項5】 前記各被測定面の高さから前記各被測定
面の代表面の傾きを求めるステップは、外接又は内接す
る傾斜平面によって前記各被測定面の代表面の傾きを求
めるステップであることを特徴とする請求項3記載の対
向平面平行度測定方法。 - 【請求項6】 前記回転側の被測定面の傾きを測定する
ステップは、 前記固定側の被測定面の干渉像群S1と、前記回転側の
被測定面の前記第1の位置の干渉像群R1を得るステッ
プと、 前記固定側の被測定面の再配置後の干渉像群S1′と、
前記回転側の測定面の再配置後の前記第2の位置の干渉
像群R2を得るステップと、 前記干渉像群S1′から求めた代表平面M1′を前記干
渉像群S1から求めた代表平面M1に一致させるに必要
な補正量を求めるステップと、 前記干渉像群R2から求めた代表平面に対して前記補正
量を補正するステップとを備えたことを特徴とする請求
項1記載の対向平面平行度測定方法。 - 【請求項7】 前記補正量は、前記代表平面M1′の法
面ベクトルを、前記代表平面M1の法面ベクトルに一致
させるための回転軸位置と回転角度を含むことを特徴と
する請求項6記載の対向平面平行度測定方法。 - 【請求項8】 対向配置されて一方が固定側、他方が前
記固定側に対して対向方向にほぼ沿った回転軸を中心と
して回転する一対の被測定面にそれぞれ平行光を導くと
共に前記被測定面への平行光の照射によって形成された
干渉像を各被測定面方向からそれぞれ異なる光学経路を
介して導く干渉光学系と、 前記各光学経路を介して導かれた干渉像をそれぞれ撮像
する撮像手段と、 前記撮像手段によって撮像された干渉像から前記被測定
面の平行度を算出する演算手段とを備え、 前記演算手段は、前記固定側である一方の被測定面の干渉像から当該被測
定面の傾きを測定すると共に、得られた傾きから前記一
方の被測定面の法面ベクトルを求め、前記回転する他方
の被測定面の干渉像から当該 被測定面の傾きを、第1の
位置と、この第1の位置から前記回転軸を中心として所
定角度回転させた第2の位置とでそれぞれ測定し、前記
回転する他方の被測定面の第1及び第2の位置での傾き
から、当該被測定面の法面ベクトルが描く円錐を推定す
ると共に、前記一方の被測定面の法面ベクトルと前記他
方の被測定面の法線ベクトルが描く円錐の軸及び頂角か
ら前記一対の被測定面のなす最大角度及び最小角度の少
なくとも一方を求めるものであることを特徴とする対向
平面平行度測定装置。 - 【請求項9】 対向配置されてそれぞれが対向方向にほ
ぼ沿った回転軸を中心として回転する一対の被測定面に
それぞれ平行光を導くと共に前記被測定面への平行光の
照射によって形成された干渉像を各被測定面方向からそ
れぞれ異なる光学経路を介して導く干渉光学系と、 前記各光学経路を介して導かれた干渉像をそれぞれ撮像
する撮像手段と、 前記撮像手段によって撮像された干渉像から前記被測定
面の平行度を算出する演算手段とを備え、 前記演算手段は、 前記各被測定面の干渉像から各被測定面の傾きを、第1
の位置と、この第1の位置から前記回転軸を中心として
所定角度回転させた第2の位置とでそれぞれ測定し、前
記各被測定面の第1及び第2の位置での傾きから、前記
各被測定面の法面ベクトルが描く円錐を推定すると共
に、この推定された前記各被測定面の法線ベクトルが描
く円錐の軸及び頂角から前記一対の被測定面のなす最大
角度及び最小角度の少なくとも一方を求めるものである
ことを特徴とする対向平面平行度測定装置。 - 【請求項10】 前記干渉光学系は、 平行度及び距離が高精度に規定された一対の対向する基
準平面が形成されこれら基準平面が前記各被測定面と対
向するように前記被測定面間に挟持される測定ヘッド部
と、 光源から出射された光を平行光に整形するレンズ系と、 このレンズ系からの平行光を2つの光学経路に分割し前
記各基準平面を介して前記各被測定面に導くと共に前記
各被測定面とこれと対向する基準平面とでそれぞれ反射
した光が干渉することによって生成される前記干渉像を
前記撮像手段までそれぞれ導く分割光学系とを備えたも
のであることを特徴とする請求項8又は9記載の対向平
面平行度測定装置。
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---|---|---|---|
JP29314599A JP3457918B2 (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-15 | 対向平面平行度測定方法及び装置 |
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GB0024678A GB2358920B (en) | 1999-10-07 | 2000-10-09 | Interferometer system for measuring parallelism |
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JP29314599A JP3457918B2 (ja) | 1999-10-07 | 1999-10-15 | 対向平面平行度測定方法及び装置 |
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JP2001174239A JP2001174239A (ja) | 2001-06-29 |
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CN112697038A (zh) * | 2020-11-17 | 2021-04-23 | 衡阳师范学院 | 一种基于迈克尔逊干涉原理的高精度测量仪 |
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- 1999-10-15 JP JP29314599A patent/JP3457918B2/ja not_active Expired - Fee Related
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