JPH03186709A - 光学式形状測定方法 - Google Patents
光学式形状測定方法Info
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- JPH03186709A JPH03186709A JP32613589A JP32613589A JPH03186709A JP H03186709 A JPH03186709 A JP H03186709A JP 32613589 A JP32613589 A JP 32613589A JP 32613589 A JP32613589 A JP 32613589A JP H03186709 A JPH03186709 A JP H03186709A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野1
この発明は、光学反射面を有する任意の曲面形状を測定
する技術に関する。 【従来の技術】 従来、光学反射面の形状を測定する方法としては、機械
的な触針式面粗さ計を用いる方法、干渉計を用いる方法
、モアレ縞を用いる方法、あるいは三角測定法を用いた
光学的測定方法等が知られている。 上記の各方法は、例えば、特開昭57−6302号公報
、特開昭57−10406号公報、特開昭58−172
506号公報、特開昭58−172505号公報等に記
載されている。 【発明が解決しようとする課題] 上記の機械的な触針法は、測定に熟練を要し、さらに測
定時に被測定面を傷つける恐れがある。 また、干渉計やモアレ縞を用いる方法は、測定も比較的
簡単であり、測定精度も良いが、被測定面が球面以外の
場合には、縞の数が増加して解析が困難になるという問
題がある。 また、三角測定法の原理を利用した形状測定方法は、非
接触であるため非測定面に傷をつけることなく、解析も
容易であるが、従来方法では測定に用いられる光のビー
ム幅が大きいために反射光の位置を検出する際の受光感
度が悪く、反射光の位置決め精度が悪くなるという問題
があった。例えば、第4図の(A−1)〜(A−3)に
示すように、従来のごとく受光素子面上のビーム13の
幅が受光素子7よりも大きいと、計測時に、受光素子の
移動に伴ってビーム13が受光素子面上で移動しても(
A−1)〜(A−3)の範囲では、受光素子の出力は変
化しない。したがって受光素子の出力から中心位置を求
めるには熟練が必要であり、中心位置の精密な位置決め
を簡単に行うことは困難であった。 本発明の目的は、被測定物の表面を傷つけることなく、
容易に高精度の形状測定を行うことのできる測定方法を
提供することにある。 [課題を解決するための手段及び作用1上記の目的を遠
戚するため、本発明においては、特許請求の範囲に記載
するように構成している。 すなわち、本発明においては、反射光の位置を検出する
受光素子の表面上に焦点を結ばせるように光学系を設定
することにより、上記受光素子表面上で反射光のビーム
幅が最小となるように設定したものである。 また、本発明においては、上記受光素子の表面上におけ
るビーム幅を、少なくとも上記受光素子の幅より小さく
するように構成している。 また、本発明においては、位置測定精度を更に向上させ
るため、上記受光素子として、互いに隣接する2個の素
子を用い、かつ、該2個の素子の出力の差を検出する差
動回路を設け、該作動回路の出力によって位置検出を行
うように構成している。 〔作 用] 本発明においては、反射光の位置を検出する受光素子の
表面上に焦点を結ばせるように光学系を設定することに
より、上記受光素子表面上で反射光のビーム幅が最小と
なるように設定しているので、位置測定精度を向上させ
ることができる。 例えば、第4図(B−1)〜(B−3)に示すように、
ビーム幅が受光素子7よりも小さいビーム14の場合に
は、(B−1)および(B−3)に示すように、ビーム
の一部が受光素子に当たっている場合と、(B−2)に
示すように、ビーム全体が受光素子に当たっている場合
とでは、受光素子の出力が異なり、(B−2)の場合に
最大出力となる。したがって位置決め精度は、前記(A
−1)〜(A−3)示した従来例よりも大幅に向上する
。 また、上記受光素子として、互いに隣接する2個の素子
を用い、かつ、該2個の素子の出力の差を検出する差動
回路を設け、該作動回路の出力によって位置検出を行う
ように構成した場合には、更に測定精度を向上させるこ
とができる。例えば、第4図(C−1)〜(C−3)に
示すように、2個の受光素子7−1と7−2を隣接して
設け、それらの出力の差を求めると、ビーム14が一方
の受光素子に偏っている場合には出力が検出されるが、
(C−2)に示すように、ビーム14が2個の受光素子
の真中に位置した場合は出力がOになる。したがって、
はじめ作動回路の検出出力が得られ、次にその出力がO
になった点を求めれば、正確な中心位置を極めて容易に
検出することができる。 なお、通常の受光素子の幅(1辺の長さ)は数100μ
mであるが、その場合、受光素子面上におけるビーム幅
を数10μm程度にすると良好な結果が得られた。 また、本発明の測定方法によれば、−通りの測定で、被
測定物表面の任意の点における局所的な曲率半径と被測
定物表面の全体形状を同時に求めることが可能である。 〔実施例〕 第1図は本発明の一実施例図である。 第1図において、レーザ出射口1から出たレーザビーム
は、収光レンズ2及びコリメートレンズ3を通過し、ビ
ーム径が拡大された後、再び収光レンズ4を通過し、ミ
ラー5によって方向を変え。 被測定物6の表面に照射される。そして被測定物6の表
面で反射し、受光素子7へ照射される。 また、受光素子7は、スケール付きりニアレル8−1上
を移動することが出来るようになっており、その移動量
はインデイケータ9−1に表示される。同様に、被測定
物6もスケール付きリニアレール8−2上を移動するこ
とが出来るようになっており、その移動量はインデイケ
ータ9−2に表示される。 上記の装置において、本発明では、上記各レンズ等の光
学系の位置を適当に調整し、受光素子7の表面上にレー
ザビームの焦点を結ばせることにより、被測定物表面で
反射したレーザビームを絞り込み、受光素子7表面での
ビーム幅を最小にするように構成している。 さらに、前記第1図および第4図(C−1)〜(C−3
)に示したように、受光素子を2個並べて配置し、2個
の素子の出力の差を検出する差動回路を設け、該作動回
路の出力によって位置検出を行うように構成することに
より、反射光の位置決め精度を著しく向上させることが
出来る。 次に、上記の装置を用いた三角測定法の原理について第
2図に基づいて説明する。 第2図に示す測定原理図においては、被測定物6をX軸
方向にdだけ移動させたときの反射光の移動量Uを知る
ことによって幾何学的に被測定曲面の曲率半径を求める
。 測定は入射光10に垂直な平面を観測面とし、被測定曲
面からの反射光11が観測面12と交わる位置を受光素
子を用いて求める。 被測定曲面上の−6Aを基準点とし、この場合の反射光
の位置をBとする。ここで計算を簡単にするために、反
射光の位置Bが観測面の原点に一致するように被測定曲
面上の基準点を設定する。 すなわち、このときの反射角はOoとなる。次に、被測
定物をX方向にdだけ移動させた場合の反射光の位置を
Cとし、このときの移動量をU、反射角をθとする。ま
た、求めるべき被測定曲面の曲率半径をR1原点におけ
る被測定物表面と観測面との距離をLとすると、曲率半
径Rは以下のようにして求めることができる。 5inO= d / R’; e tan 2θ=20=2d/R U =(2L d /R)+ 2 d (R−n)/R
上記の式は、第2図から幾何学的に求めた原理式である
。 次に、曲率半径及び全体形状の求め方について具体的に
説明する。ここでは被測定物のプロファイルを半径Rの
円とする。 本方法は測定面の各点における接平面の傾斜角の変化に
よって反射光の方向が変化することを利用している。す
なわち、各点の反射光の方向を測定すれば、その点にお
ける傾きが判り、次にその傾きを積分することによって
被測定曲面の全体形状を求める。さらに、求めた面形状
に最適な円を最小二乗法によって求め、曲率半径を求め
る。 上記の傾きd y / d xは下式によって求める。 dy/dx=tanθ−1−cos 1+cos
θただし、悲=L+ (R,−J下7) Roは設計値 また、面形状は、 面形状=f (d y/d x)d xである。 上記のごとき傾き、曲率半径および面形状をコンピュー
タ等を用いて実際に求める際のアルゴリズムを第3図に
示す。 上記曲率半径の算出式から分かるように、被測定物の移
動量X、受光素子の移動量U及び原点における被測定物
表面と観測面の距離りを測定することにより、被測定物
表面の任意の点における局所的な曲率半径と全体形状を
同時に求めることが可能となる。 上記の3個の変数x、U、Lのうち、被測定物の移動量
Xは第1図のスケール付きリニアレール8−2のインジ
ケータ9−2の数値を読み取ることによって求められ、
また、原点における被測定物表面と観測面の距離りは予
め設定した値なので既知である。したがって反射ビーム
の移動量Uを求めることによって被測定物の曲率半径お
よび全体形状を求めることが出来る。 上記の移動Ji[Jは受光素子7を移動させて求める。 すなわち、第1図において、受光素子7をスケール付き
リニアレール8−1上を移動させ、反射ビームの中心位
置に一致するように受光素子を移動させる。このとき受
光素子が1個の場合は受光素子の出力が最大(第4図C
−2の状態)となり、2個の受光素子の差動出力の場合
はその出力がO(第4図C−2の状態)となることから
中心位置に一致したことが判る。そしてその位置におけ
るインデイケータ9−1の表示を読み取ることによって
移動量Uを求め、その値を上記の式に代入することによ
って曲率半径Rおよび全体形状を求めることが出来る。 次に、具体的な測定例について説明する。 (測定例1) まず、球面の測定について、曲率半径が予め分かってい
る玉軸受用鋼球の形状を測定し、本計測方法の測定精度
を調べた。 最初に局所的な曲率半径を求めた。サンプルの送り量は
10μmピッチで総計100μm、測定点数は40ポイ
ントである。なお、本測定に用いた受光素子の幅(1辺
の長さ)は350μm1受光素子面上におけるビーム幅
は50μmである。 第1表に上記の測定結果を示す。 例えば、本発明を測定に適用したい非球面レンズの曲率
半径は下二桁までの正確な値を必要としているが、上記
第1表の結果を見ると、測定試験に用いた鋼球の曲率半
径は下三桁までは設計値と概ね合っており、十分実用に
耐えることが判る。 次に、鋼球の全体形状を求め、それから曲率半径を算出
した結果を第2表に示す。測定範囲は前記に同じである
が、測定点数はIOポイントとし、10次の多項式を作
り、最近似の円の半径を計算し、鋼球の曲率半径を求め
た。なお、測定は5回行なった。 平均値 10.3172mm 標準偏差 0.02901 第2表の結果を見ると、求めるべき鋼球の曲率半径は下
二桁まで設計値と概ね合っている。したがって本発明の
測定方法は、非球面レンズの形状評価に使用できるもの
と判断出来る。 (測定例2) 次に、非球面レンズの曲率半径の測定結果を示す。サン
プルの送り量は、10μmピッチで総計100μm、測
定点数は40ポイントとした。 第3表は局所的曲率半径の測定結果を示す図である。 第3表 非球面レンズの曲率半径測定結果平均値 4
9.2226mm 標準偏差 0.11050 次に、非球面レンズの全体形状を求め、それから曲率半
径を算出した結果を第4表に示す。測定範囲は前記に同
じであるが、測定点数は10ポイントとし、10次の多
項式を作り、最近似の円の半径を計算して曲率半径を求
めた。なお、測定は5回行なった。 第4表 非球面レンズの曲率半径測定結果平均値 4
9.2233mm 標準偏差 0.00728 なお、本測定で用いた非球面レンズの曲率半径は、目標
とする設計値で49.22mmである。 以上の結果から、本発明の計測法を用いることにより、
非球面レンズの曲率半径を精度良く測定出来たことが分
かる。ただし、鋼球の曲率半径を測定した場合の標準偏
差と非球面レンズの場合のそれとを比較すると、必ず非
球面レンズの標準偏差の方が大きくなっている。これは
鋼球に比べて非球面レンズの加工精度が劣るため、曲率
半径のばらつきが大きいためである。 次に、非球面レンズの曲率半径測定の比較例として、触
針式面粗さ計であるフォームタリサーフ(テーラーホブ
ソン社製)を用いて同一レンズの曲率半径を測定した。 その結果は、49.249mとなり、本発明の計測法に
比べて測定精度がやや劣ることが分かった。なお、測定
範囲はレンズ中心付近4mである。 (発明の効果1 上記に示したように、本発明の計測方法によれば、曲面
の形状を高精度で、しかも容易に測定することが可能と
なる。また、本計測方法はレーザビームの反射を利用し
た非接触式計測方法であるため、ガラスやプラスチック
などの傷がつきやすい材料の表面形状を測定するのに適
している。
する技術に関する。 【従来の技術】 従来、光学反射面の形状を測定する方法としては、機械
的な触針式面粗さ計を用いる方法、干渉計を用いる方法
、モアレ縞を用いる方法、あるいは三角測定法を用いた
光学的測定方法等が知られている。 上記の各方法は、例えば、特開昭57−6302号公報
、特開昭57−10406号公報、特開昭58−172
506号公報、特開昭58−172505号公報等に記
載されている。 【発明が解決しようとする課題] 上記の機械的な触針法は、測定に熟練を要し、さらに測
定時に被測定面を傷つける恐れがある。 また、干渉計やモアレ縞を用いる方法は、測定も比較的
簡単であり、測定精度も良いが、被測定面が球面以外の
場合には、縞の数が増加して解析が困難になるという問
題がある。 また、三角測定法の原理を利用した形状測定方法は、非
接触であるため非測定面に傷をつけることなく、解析も
容易であるが、従来方法では測定に用いられる光のビー
ム幅が大きいために反射光の位置を検出する際の受光感
度が悪く、反射光の位置決め精度が悪くなるという問題
があった。例えば、第4図の(A−1)〜(A−3)に
示すように、従来のごとく受光素子面上のビーム13の
幅が受光素子7よりも大きいと、計測時に、受光素子の
移動に伴ってビーム13が受光素子面上で移動しても(
A−1)〜(A−3)の範囲では、受光素子の出力は変
化しない。したがって受光素子の出力から中心位置を求
めるには熟練が必要であり、中心位置の精密な位置決め
を簡単に行うことは困難であった。 本発明の目的は、被測定物の表面を傷つけることなく、
容易に高精度の形状測定を行うことのできる測定方法を
提供することにある。 [課題を解決するための手段及び作用1上記の目的を遠
戚するため、本発明においては、特許請求の範囲に記載
するように構成している。 すなわち、本発明においては、反射光の位置を検出する
受光素子の表面上に焦点を結ばせるように光学系を設定
することにより、上記受光素子表面上で反射光のビーム
幅が最小となるように設定したものである。 また、本発明においては、上記受光素子の表面上におけ
るビーム幅を、少なくとも上記受光素子の幅より小さく
するように構成している。 また、本発明においては、位置測定精度を更に向上させ
るため、上記受光素子として、互いに隣接する2個の素
子を用い、かつ、該2個の素子の出力の差を検出する差
動回路を設け、該作動回路の出力によって位置検出を行
うように構成している。 〔作 用] 本発明においては、反射光の位置を検出する受光素子の
表面上に焦点を結ばせるように光学系を設定することに
より、上記受光素子表面上で反射光のビーム幅が最小と
なるように設定しているので、位置測定精度を向上させ
ることができる。 例えば、第4図(B−1)〜(B−3)に示すように、
ビーム幅が受光素子7よりも小さいビーム14の場合に
は、(B−1)および(B−3)に示すように、ビーム
の一部が受光素子に当たっている場合と、(B−2)に
示すように、ビーム全体が受光素子に当たっている場合
とでは、受光素子の出力が異なり、(B−2)の場合に
最大出力となる。したがって位置決め精度は、前記(A
−1)〜(A−3)示した従来例よりも大幅に向上する
。 また、上記受光素子として、互いに隣接する2個の素子
を用い、かつ、該2個の素子の出力の差を検出する差動
回路を設け、該作動回路の出力によって位置検出を行う
ように構成した場合には、更に測定精度を向上させるこ
とができる。例えば、第4図(C−1)〜(C−3)に
示すように、2個の受光素子7−1と7−2を隣接して
設け、それらの出力の差を求めると、ビーム14が一方
の受光素子に偏っている場合には出力が検出されるが、
(C−2)に示すように、ビーム14が2個の受光素子
の真中に位置した場合は出力がOになる。したがって、
はじめ作動回路の検出出力が得られ、次にその出力がO
になった点を求めれば、正確な中心位置を極めて容易に
検出することができる。 なお、通常の受光素子の幅(1辺の長さ)は数100μ
mであるが、その場合、受光素子面上におけるビーム幅
を数10μm程度にすると良好な結果が得られた。 また、本発明の測定方法によれば、−通りの測定で、被
測定物表面の任意の点における局所的な曲率半径と被測
定物表面の全体形状を同時に求めることが可能である。 〔実施例〕 第1図は本発明の一実施例図である。 第1図において、レーザ出射口1から出たレーザビーム
は、収光レンズ2及びコリメートレンズ3を通過し、ビ
ーム径が拡大された後、再び収光レンズ4を通過し、ミ
ラー5によって方向を変え。 被測定物6の表面に照射される。そして被測定物6の表
面で反射し、受光素子7へ照射される。 また、受光素子7は、スケール付きりニアレル8−1上
を移動することが出来るようになっており、その移動量
はインデイケータ9−1に表示される。同様に、被測定
物6もスケール付きリニアレール8−2上を移動するこ
とが出来るようになっており、その移動量はインデイケ
ータ9−2に表示される。 上記の装置において、本発明では、上記各レンズ等の光
学系の位置を適当に調整し、受光素子7の表面上にレー
ザビームの焦点を結ばせることにより、被測定物表面で
反射したレーザビームを絞り込み、受光素子7表面での
ビーム幅を最小にするように構成している。 さらに、前記第1図および第4図(C−1)〜(C−3
)に示したように、受光素子を2個並べて配置し、2個
の素子の出力の差を検出する差動回路を設け、該作動回
路の出力によって位置検出を行うように構成することに
より、反射光の位置決め精度を著しく向上させることが
出来る。 次に、上記の装置を用いた三角測定法の原理について第
2図に基づいて説明する。 第2図に示す測定原理図においては、被測定物6をX軸
方向にdだけ移動させたときの反射光の移動量Uを知る
ことによって幾何学的に被測定曲面の曲率半径を求める
。 測定は入射光10に垂直な平面を観測面とし、被測定曲
面からの反射光11が観測面12と交わる位置を受光素
子を用いて求める。 被測定曲面上の−6Aを基準点とし、この場合の反射光
の位置をBとする。ここで計算を簡単にするために、反
射光の位置Bが観測面の原点に一致するように被測定曲
面上の基準点を設定する。 すなわち、このときの反射角はOoとなる。次に、被測
定物をX方向にdだけ移動させた場合の反射光の位置を
Cとし、このときの移動量をU、反射角をθとする。ま
た、求めるべき被測定曲面の曲率半径をR1原点におけ
る被測定物表面と観測面との距離をLとすると、曲率半
径Rは以下のようにして求めることができる。 5inO= d / R’; e tan 2θ=20=2d/R U =(2L d /R)+ 2 d (R−n)/R
上記の式は、第2図から幾何学的に求めた原理式である
。 次に、曲率半径及び全体形状の求め方について具体的に
説明する。ここでは被測定物のプロファイルを半径Rの
円とする。 本方法は測定面の各点における接平面の傾斜角の変化に
よって反射光の方向が変化することを利用している。す
なわち、各点の反射光の方向を測定すれば、その点にお
ける傾きが判り、次にその傾きを積分することによって
被測定曲面の全体形状を求める。さらに、求めた面形状
に最適な円を最小二乗法によって求め、曲率半径を求め
る。 上記の傾きd y / d xは下式によって求める。 dy/dx=tanθ−1−cos 1+cos
θただし、悲=L+ (R,−J下7) Roは設計値 また、面形状は、 面形状=f (d y/d x)d xである。 上記のごとき傾き、曲率半径および面形状をコンピュー
タ等を用いて実際に求める際のアルゴリズムを第3図に
示す。 上記曲率半径の算出式から分かるように、被測定物の移
動量X、受光素子の移動量U及び原点における被測定物
表面と観測面の距離りを測定することにより、被測定物
表面の任意の点における局所的な曲率半径と全体形状を
同時に求めることが可能となる。 上記の3個の変数x、U、Lのうち、被測定物の移動量
Xは第1図のスケール付きリニアレール8−2のインジ
ケータ9−2の数値を読み取ることによって求められ、
また、原点における被測定物表面と観測面の距離りは予
め設定した値なので既知である。したがって反射ビーム
の移動量Uを求めることによって被測定物の曲率半径お
よび全体形状を求めることが出来る。 上記の移動Ji[Jは受光素子7を移動させて求める。 すなわち、第1図において、受光素子7をスケール付き
リニアレール8−1上を移動させ、反射ビームの中心位
置に一致するように受光素子を移動させる。このとき受
光素子が1個の場合は受光素子の出力が最大(第4図C
−2の状態)となり、2個の受光素子の差動出力の場合
はその出力がO(第4図C−2の状態)となることから
中心位置に一致したことが判る。そしてその位置におけ
るインデイケータ9−1の表示を読み取ることによって
移動量Uを求め、その値を上記の式に代入することによ
って曲率半径Rおよび全体形状を求めることが出来る。 次に、具体的な測定例について説明する。 (測定例1) まず、球面の測定について、曲率半径が予め分かってい
る玉軸受用鋼球の形状を測定し、本計測方法の測定精度
を調べた。 最初に局所的な曲率半径を求めた。サンプルの送り量は
10μmピッチで総計100μm、測定点数は40ポイ
ントである。なお、本測定に用いた受光素子の幅(1辺
の長さ)は350μm1受光素子面上におけるビーム幅
は50μmである。 第1表に上記の測定結果を示す。 例えば、本発明を測定に適用したい非球面レンズの曲率
半径は下二桁までの正確な値を必要としているが、上記
第1表の結果を見ると、測定試験に用いた鋼球の曲率半
径は下三桁までは設計値と概ね合っており、十分実用に
耐えることが判る。 次に、鋼球の全体形状を求め、それから曲率半径を算出
した結果を第2表に示す。測定範囲は前記に同じである
が、測定点数はIOポイントとし、10次の多項式を作
り、最近似の円の半径を計算し、鋼球の曲率半径を求め
た。なお、測定は5回行なった。 平均値 10.3172mm 標準偏差 0.02901 第2表の結果を見ると、求めるべき鋼球の曲率半径は下
二桁まで設計値と概ね合っている。したがって本発明の
測定方法は、非球面レンズの形状評価に使用できるもの
と判断出来る。 (測定例2) 次に、非球面レンズの曲率半径の測定結果を示す。サン
プルの送り量は、10μmピッチで総計100μm、測
定点数は40ポイントとした。 第3表は局所的曲率半径の測定結果を示す図である。 第3表 非球面レンズの曲率半径測定結果平均値 4
9.2226mm 標準偏差 0.11050 次に、非球面レンズの全体形状を求め、それから曲率半
径を算出した結果を第4表に示す。測定範囲は前記に同
じであるが、測定点数は10ポイントとし、10次の多
項式を作り、最近似の円の半径を計算して曲率半径を求
めた。なお、測定は5回行なった。 第4表 非球面レンズの曲率半径測定結果平均値 4
9.2233mm 標準偏差 0.00728 なお、本測定で用いた非球面レンズの曲率半径は、目標
とする設計値で49.22mmである。 以上の結果から、本発明の計測法を用いることにより、
非球面レンズの曲率半径を精度良く測定出来たことが分
かる。ただし、鋼球の曲率半径を測定した場合の標準偏
差と非球面レンズの場合のそれとを比較すると、必ず非
球面レンズの標準偏差の方が大きくなっている。これは
鋼球に比べて非球面レンズの加工精度が劣るため、曲率
半径のばらつきが大きいためである。 次に、非球面レンズの曲率半径測定の比較例として、触
針式面粗さ計であるフォームタリサーフ(テーラーホブ
ソン社製)を用いて同一レンズの曲率半径を測定した。 その結果は、49.249mとなり、本発明の計測法に
比べて測定精度がやや劣ることが分かった。なお、測定
範囲はレンズ中心付近4mである。 (発明の効果1 上記に示したように、本発明の計測方法によれば、曲面
の形状を高精度で、しかも容易に測定することが可能と
なる。また、本計測方法はレーザビームの反射を利用し
た非接触式計測方法であるため、ガラスやプラスチック
などの傷がつきやすい材料の表面形状を測定するのに適
している。
第1図は本発明に用いる測定装置の一例図、第2図は本
発明の測定原理を示す図、第3図は本発明においてサン
プル形状のプロファイルを求めるアルゴリズムを示す図
、第4図は従来例と本発明におけるレーザビームの幅と
測定精度の関係を示す概念図である。 〈符号の説明〉 l・・・レーザ出射口 2・・・収光レンズ3
・・・コリメートレンズ 4・・・収光レンズ5・
・・ミラー 6・・・被測定物7.7−
1.7−2・・・受光素子 8−1.8−2・・・リニアレール 9−1.9−2・・・インデイケータ 10・・・入射光 11・・・反射光 12・・観測面 13.14・・・レーザビーム
発明の測定原理を示す図、第3図は本発明においてサン
プル形状のプロファイルを求めるアルゴリズムを示す図
、第4図は従来例と本発明におけるレーザビームの幅と
測定精度の関係を示す概念図である。 〈符号の説明〉 l・・・レーザ出射口 2・・・収光レンズ3
・・・コリメートレンズ 4・・・収光レンズ5・
・・ミラー 6・・・被測定物7.7−
1.7−2・・・受光素子 8−1.8−2・・・リニアレール 9−1.9−2・・・インデイケータ 10・・・入射光 11・・・反射光 12・・観測面 13.14・・・レーザビーム
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、光学反射面を有する曲面の形状を測定する方法であ
って、被測定物表面にレーザビームを照射し、その反射
光の位置を検出し、三角測定法の原理を用いることによ
って被測定物の表面形状を測定する方法において、 反射光の位置を検出する受光素子の表面上にレーザビー
ムの焦点を結ばせるように光学系を設定することにより
、上記受光素子表面上で反射光のビーム幅が最小となる
ように設定したことを特徴とする光学式形状測定方法。 2、上記受光素子の表面上におけるビーム幅を、少なく
とも上記受光素子の幅より小さくするように設定したこ
とを特徴とする第1請求項に記載の光学式形状測定方法
。 3、上記受光素子として、互いに隣接する2個の素子を
用い、かつ、該2個の素子の出力の差を検出する差動回
路を設け、該作動回路の出力によって位置検出を行うこ
とを特徴とする第1請求項に記載の光学式形状測定方法
。 4、上記受光素子の表面上におけるビーム幅を、少なく
とも上記受光素子1個の幅より小さくするように設定し
たことを特徴とする第3請求項に記載の光学式形状測定
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32613589A JP2830943B2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 光学式形状測定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32613589A JP2830943B2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 光学式形状測定方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03186709A true JPH03186709A (ja) | 1991-08-14 |
JP2830943B2 JP2830943B2 (ja) | 1998-12-02 |
Family
ID=18184450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32613589A Expired - Lifetime JP2830943B2 (ja) | 1989-12-18 | 1989-12-18 | 光学式形状測定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2830943B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006054453A (ja) * | 2004-07-31 | 2006-02-23 | Carl Zeiss Smt Ag | マイクロリソグラフィ投影露光装置の光学システム |
JP2007046937A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 表面形状測定装置及び表面形状測定方法 |
JP2007218931A (ja) * | 2007-06-06 | 2007-08-30 | Ricoh Co Ltd | 光学面の形状測定方法および装置および記録媒体 |
-
1989
- 1989-12-18 JP JP32613589A patent/JP2830943B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006054453A (ja) * | 2004-07-31 | 2006-02-23 | Carl Zeiss Smt Ag | マイクロリソグラフィ投影露光装置の光学システム |
JP2007046937A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | 表面形状測定装置及び表面形状測定方法 |
JP2007218931A (ja) * | 2007-06-06 | 2007-08-30 | Ricoh Co Ltd | 光学面の形状測定方法および装置および記録媒体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2830943B2 (ja) | 1998-12-02 |
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