JPH06129838A - 傾斜端を有する光ファイバの角度パラメータの測定方法及び該方法の実施に使用する装置 - Google Patents

傾斜端を有する光ファイバの角度パラメータの測定方法及び該方法の実施に使用する装置

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JPH06129838A
JPH06129838A JP28175892A JP28175892A JPH06129838A JP H06129838 A JPH06129838 A JP H06129838A JP 28175892 A JP28175892 A JP 28175892A JP 28175892 A JP28175892 A JP 28175892A JP H06129838 A JPH06129838 A JP H06129838A
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optical fiber
light
reflected
angle
measuring
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JP28175892A
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Yoichi Oikawa
陽一 及川
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】傾斜端を有する光ファイバの角度パラメータの
測定方法及び測定用装置に関し、測定の容易化及び高精
度化を目的とする。 【構成】その第1端部に傾斜端2Aを有する光ファイバ
2の角度パラメータの測定方法であって、光ファイバ2
の第2端部から測定光を入射させ、第1端部から出射し
た測定光を反射面14Aで反射させて反射測定光を第1
端部から光ファイバ2に入射させ、第2端部から出射し
た反射測定光の強度を検出し、その強度変化を用いて光
ファイバ2の角度パラメータを得るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は傾斜端を有する光ファイ
バの角度パラメータの測定方法及び該方法の実施に使用
する装置に関する。
【0002】光ファイバ通信の分野においては、傾斜端
を有する光ファイバ(以下「SEF」と言うことがあ
る。)がしばしば用いられる。例えば、パッケージの薄
型化を図るために、SEFの伝搬光をその傾斜端で全反
射させ、SEFの円柱表面から側方に取り出して受光器
に入射させるように構成された光受信機が知られてい
る。
【0003】また、光ファイバ同士をコネクタ接続する
場合に、ファイバ端面での反射光の発生による悪影響を
排除するために、SEFの傾斜端同士を突き合わせるよ
うに構成された光コネクタが知られている。
【0004】しかし、光ファイバは微細なものであるか
ら、SEFの角度パラメータの測定は必ずしも容易では
ない。このため、SEFの角度パラメータの測定方法の
容易化等が要望されている。
【0005】尚、この角度パラメータは、SEFの回転
方向に関する角度を含み、さらに、傾斜端の傾斜角度
(SEFの傾斜端近傍の部分の中心軸と傾斜端とがなす
角度)を含む。
【0006】
【従来の技術】SEFの角度パラメータを測定する従来
の第1方法は、He−Neレーザ等の可視レーザのレー
ザビームを用いる方法である。この方法では、SEFの
傾斜端にその外部からレーザビームを照射し、傾斜端か
らの反射光のビームスポットの位置をモニタすることに
より角度パラメータを求めるものである。
【0007】SEFの角度パラメータを測定する従来の
第2方法は、顕微鏡を用いる方法である。この方法で
は、顕微鏡を用いてSEFの傾斜端近傍の部分を肉眼に
より観察することで、角度パラメータを求めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の第1方法による
場合、レーザビームを照射させるべき傾斜端の楕円の径
が約170μmと小さいので、測定が容易でないという
問題がある。
【0009】従来の第2方法による場合、顕微鏡の焦点
深度等の関係から測定精度が低いという問題がある。よ
って、本発明の目的は、傾斜端を有する光ファイバの角
度パラメータに関して、実施が容易で且つ測定精度の高
い測定方法を提供することである。また、この方法の実
施に使用する測定用装置の提供もこの発明の目的であ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によると、その第
1端部に傾斜端を有する光ファイバの角度パラメータの
測定方法であって、上記光ファイバの第2端部から上記
光ファイバに測定光を入射させ、上記第1端部から出射
した上記測定光を反射面で反射させ、該反射面での反射
光である反射測定光を上記第1端部から上記光ファイバ
に入射させ、上記第2端部から出射した上記反射測定光
の強度を検出し、上記光ファイバと上記反射面の相対的
位置関係の変化に従って変化する上記反射測定光の強度
に基づき上記光ファイバの角度パラメータを得るように
した方法が提供される。
【0011】また、本発明によると、その第1端部に傾
斜端を有する光ファイバの角度パラメータの測定用装置
であって、上記光ファイバの第2端部から上記光ファイ
バに測定光を入射させる測定光供給手段と、上記第1端
部から出射した上記測定光を反射させる反射面を有し、
該反射面での反射光である反射測定光を上記第1端部か
ら上記光ファイバに入射させる反射手段と、上記第2端
部から出射した上記反射測定光を受けその強度を検出す
る検出手段と、上記光ファイバ及び上記反射手段をそれ
らの相対的位置関係を調整可能に保持する保持手段とを
備えた装置が提供される。
【0012】
【作用】本発明方法による場合、SEFと上記反射面の
相対的位置関係が変化すると、これに伴って反射測定光
の強度が変化する。反射測定光の強度が最大になるの
は、測定光及び反射測定光のビーム主軸が反射面に対し
て垂直になるときである。従って、反射測定光の強度が
最大になるときのSEFと上記反射面の相対的位置関係
を基準として、SEFの角度パラメータを容易に且つ正
確に求めることができる。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を添付図面に沿って詳細
に説明する。図1は本発明方法を適用して製造すること
ができる光受信機の断面図である。光ファイバ2の第1
端部には傾斜端2Aが形成され、光ファイバ2の第2端
部は図示しない光伝送路に接続される。例えば研磨によ
り形成される傾斜端2Aは、光ファイバ2の第1端部近
傍の部分の中心軸と垂直な平面に対して傾斜している。
【0014】光ファイバ2はフェルール4に挿入固定さ
れ、このフェルール4は、パッケージのハウジング6の
側壁に形成された開口6Aを貫通する状態でハウジング
6に固定される。フェルール4は例えばセラミック製の
内筒とステンレス製の外筒とを有している。
【0015】ハウジング6内には、フォトダイオード等
の受光素子8とプリアンプ用の集積回路10とが収容さ
れており、これら受光素子8及び集積回路10はボンデ
ィングワイヤ12により接続される。
【0016】光ファイバ2の伝搬光は、傾斜端2Aで全
反射しさらに光ファイバ2の円柱表面を介してその第1
端部から出射する。出射光は受光素子8の受光部に入射
し、ここで電気信号に変換される。
【0017】図1に示されたような光受信機を製造する
場合、光ファイバ2の第1端部から出射した光が効率良
く受光素子8に供給されるような調整を行うために、通
常、光ファイバ2を予めフェルール4に挿入固定してお
く。
【0018】そして、この光ファイバ2が挿入固定され
たフェルール4をハウジング6の開口6Aに挿入し、フ
ェルール4を光ファイバ2の中心軸を回転中心として回
転させる回転調整と、フェルール4を上記中心軸の方向
に移動させる移動調整とを行って、最大光結合効率が得
られる状態でフェルール4をハウジング6に例えばレー
ザ溶接により固定する。
【0019】フェルール4の回転調整を不要にするため
には、光ファイバ2の傾斜端2Aに対して予め定められ
た位置関係にある標識をフェルール4に付しておくこと
が有効である。
【0020】図2はフェルールに付する標識の説明図で
ある。以下、特にことわりがない限り、光ファイバ2は
湾曲していないものとする。図2において、符号AXは
光ファイバ2の中心軸、符号Lは傾斜端2Aと中心軸A
Xの交点における傾斜端2Aの法線、符号S1は傾斜端
2Aの法線Lと中心軸AXとを含む第1主面、符号S2
はフェルール4の表面上の特定点Pと光ファイバ2の中
心軸AXとを含む第2主面をそれぞれ表している。
【0021】特定点Pは、フェルール4表面の段差等の
特異点であるかもしれないし、フェルール4を保持する
ための手段が有する目盛等の特異点に対応するフェルー
ル4表面上の点であるかもしれない。
【0022】本発明方法の適用例の一つは、第1主面S
1と第2主面S2がなす角度(以下「相対回転角」とい
うことがある。)をSEFの角度パラメータとして求め
るものである。
【0023】相対回転角が求まれば、特定点Pを包含す
る標識M1をフェルール4に付しておき、この標識M1
と図1のハウジング6等に付された標識との位置関係が
予め定められた関係になるようにすることによって、フ
ェルール4の回転調整が不要になる。
【0024】また、相対回転角が零になるように標識M
2又はM3をフェルール4に付しておけば、標識合わせ
が容易である。標識M2はフェルール4の円柱表面上に
付され、標識M3はフェルール4の端面上に付されたも
のである。標識M2及びM3は、第1主面S1と光ファ
イバ2の円柱表面とが交わる母線MLに対応する位置に
ある。
【0025】図3は本発明装置の基本構成を示す図であ
る。この装置は、第1端部に傾斜端2Aを有する光ファ
イバ2の角度パラメータの測定用装置である。測定光供
給手段12は、光ファイバ2の第2端部から光ファイバ
2に測定光を入射させる。
【0026】反射手段14は、光ファイバ2の第1端部
から出射した測定光を反射させる反射面14Aを有し、
反射面14Aでの反射光である反射測定光を光ファイバ
2の第1端部から光ファイバ2に入射させる。
【0027】検出手段16は、光ファイバ2の第2端部
から出射した反射測定光を受けその強度を検出する。保
持手段18は、光ファイバ2及び反射手段14をそれら
の相対的位置関係を調整可能に保持する。
【0028】測定すべき角度パラメータが光ファイバ2
の相対回転角である場合には、保持手段18は、光ファ
イバ2をその中心軸を回転中心として回転させるファイ
バ回転手段19を含む。
【0029】測定すべき角度パラメータが光ファイバ2
の傾斜端2Aの傾斜角度である場合には、保持手段18
は、光ファイバ2の第1端部から出射した測定光のビー
ム主軸と光ファイバ2の中心軸とを含む平面に垂直な軸
を回転中心として反射手段14を回転させる反射面回転
手段20を含む。
【0030】測定すべき角度パラメータが相対回転角及
び傾斜端の傾斜角度である場合には、保持手段18はフ
ァイバ回転手段19及び反射面回転手段20を含む。図
4は本発明装置の第1実施例を示す図である。図3の反
射手段14に相当する反射板22は、ハウジング24の
内部に固定される。その第1端部に傾斜端2Aを有する
光ファイバ2が挿入固定されたフェルール4は、ハウジ
ング24の側壁に形成された開口24Aに挿入された状
態でファイバ回転器26により保持される。
【0031】ファイバ回転器26は、ハウジング24に
固定された固定部と、この固定部に対して回動可能に軸
支されフェルール4を保持する回動部とを有し、この回
動部には回転角度を測定するための目盛28が付されて
いる。
【0032】光ファイバ2の第2端に接続された測定部
30は、図3の測定光供給手段12及び検出手段16の
機能をなす。図示はしないが、光ファイバ2は、その第
1端部を除き被覆材で覆われていてもよい。
【0033】図5は図4の測定部30の構成例を示す図
である。光カプラ32のポート32Aには測定光を出力
するレーザダイオード等の光源34が接続され、ポート
32Bには光パワーメータ36が接続され、ポート32
Cには図4の光ファイバ2の第2端が接続される。
【0034】光カプラ32は、ポート32Aに供給され
た光をポート32Cから出力しポート32Cに供給され
た光をポート32Bから出力する。図6は光ファイバ2
の回転角度の読み取りの説明図である。図6(A)は光
ファイバ2の傾斜端2A近傍の部分及び反射板22を側
方から見た様子を表しており、図6(B)はこれらを傾
斜端2Aの正面側から見た様子を表している。
【0035】この実施例では、光ファイバ2は図1の光
受信機の製造に用いられるので、光ファイバ2内を伝搬
してきた測定光を傾斜端2Aで全反射させ、さらに光フ
ァイバ2の円柱表面を介して出射させている。
【0036】この出射した測定光のビーム主軸が符号M
A1で表されるように、反射板22の反射面に対して垂
直である場合には、符号MA2で表される反射測定光の
ビーム主軸も反射板22の反射面に対して垂直となり、
このときに光パワーメータ36で測定される反射測定光
の強度は最大になる。
【0037】光ファイバ2を回転させて、光ファイバ2
から出射する測定光のビーム主軸が符号MA1′で示さ
れるように反射板22の反射面に対して垂直な状態から
ずれると、そのずれが増大するのに従って、光パワーメ
ータ36で測定される反射測定光の強度は低下する。
【0038】従って、反射減衰量(測定された最大強度
の反射測定光に対する減衰)を測定しながら光ファイバ
2を回転させることによって、相対回転角或いは光ファ
イバ2の回転角度を容易且つ正確に測定することができ
る。
【0039】次に、光ファイバ2を回転するときの偏心
の許容範囲を明らかにするために、反射減衰量とファイ
バ回転角度の関係について詳細に解析する。図7は反射
減衰量とファイバ回転角度の関係を求めるのに用いたモ
デルの説明図である。反射減衰量を求めるのは、反射面
に対する鏡像位置に一対のSEFを配置し、これらSE
F間の光結合効率を求めることと等価になる。
【0040】以下の式及び図面で用いられている各記号
の意味は次の通りである。φは反射減衰量が最小になる
状態を基準としたときのSEFの回転角度、ω1 はSE
Fのモードフィールド半径、ωx 及びωy は反射面上の
直交座標系のそれぞれx軸及びy軸方向のビーム半径、
x 及びRy はそれぞれx軸及びy軸方向のビーム曲率
半径、nf はSEFのクラッドの屈折率、rf はSEF
の半径、gはSEFと反射面間の距離である。
【0041】このとき、反射減衰量Rは次式で与えられ
る。 R =exp[-k2 φ2/{4/ωx 2+(kωx /Rx )2}] / [{1+(kωx 2/2Rx )2}{1+(kωy 2/2Ry )2}]1/2 ここで、k=2π/λであり、λは測定光の波長であ
る。ωx 及びRx は光線マトリックス成分Ax ,Bx
x 及びDx からそれぞれ次の2式で求めることができ
る。
【0042】 ωx =(ω1 2X 2 + a2x 2)1/2x =(ω1 2x 2 + a2x 2) / (ω1 2x x + a2x x ) 各光線マトリックス成分は次の各式により与えられる。
【0043】 Ax = 1-Ff g Bx = rf /nf +g(1-Ff rf /nf ) Cx = -Ffx = 1-Ff rf /nf 尚、式中のaはa=λ/πω1 で与えられ、FF はFf
=(nf −1)/rfで与えられる。
【0044】図8は反射減衰量とファイバ回転角度の関
係を示すグラフである。図中の曲線は外側から順にそれ
ぞれg=90μm,100μm,110μmのときのも
のである。計算では、ω1 =5μm,λ=1.55μ
m,nf =1.45,rf =62.5μmとした。
【0045】図8のグラフから、光ファイバを回転する
に際しての偏心を±10μmの範囲内にすることによっ
て、±1°以内の精度で回転角度を検出できることがわ
かる。
【0046】図9は本発明装置の第2実施例を示す図で
ある。この装置はSEFの傾斜端の傾斜角度を測定する
のに適している。図9の第2実施例は、反射板22′を
回転可能にハウジング24内に設けている点で特徴付け
られる。反射板22′は反射面回転器38によりハウジ
ング24内に設けられ、この反射面回転器38は、光フ
ァイバ2から出射した測定光のビーム主軸と光ファイバ
2の中心軸とを含む平面に垂直な軸を回転中心として反
射板22′を回転させる。つまり、光ファイバ2の第1
主面が紙面に平行である場合には、反射板22′の回転
中心は紙面に垂直である。
【0047】尚、この実施例では、フェルール4は、ハ
ウジング24に対して回転しないようにハウジング24
の側壁に形成された開口24Aに挿入されている。図1
0は反射減衰量と反射板回転角度の関係を求めるのに用
いたモデルの説明図である。図7のモデルでは、互いに
鏡像の位置関係にある一対のSEFの中心軸同士のなす
角度が一定で、SEFの第1主面と反射面がなす角度を
変化させているが、図10のモデルでは、SEFの第1
主面と反射面は常に直交状態を保つようにし、互いに鏡
像関係にあるSEFの中心軸同士がなす角度を変化させ
るようにしている。
【0048】図11は反射減衰量と反射板の回転角度の
関係を示すグラフである。ここで、反射板の回転角度
は、反射減衰量が最小になるときを基準としたものであ
る。計算に用いた条件は図8におけるのと同じである。
【0049】図11の結果から、反射板22′を回転す
るに際しての偏心を±10μm以内にすることにより、
その回転角度を±1°以内の精度で測定可能なことがわ
かる。反射板22′の回転角度が特定されると、それに
対応して光ファイバ2からの測定光の出射角が特定され
るので、この出射角に基づいて傾斜端2Aの傾斜角度を
特定することができる。
【0050】図12は傾斜端の傾斜角度と光ファイバ2
からの測定光の出射角の関係を求めるのに用いたモデル
の説明図である。θ0 は傾斜端と光ファイバの中心軸と
がなす角度(傾斜角度)を表し、θa は光ファイバ2の
円柱表面への測定光の入射角を表し、θi は光ファイバ
2の円柱表面からの測定光の出射角を表す。このとき、
傾斜角度θ0 及び出射角θi は次式を満足する。
【0051】sinθi =nf sin(90°-2θ0) 図13は上式に基づいて出射角θi と傾斜角度θ0 との
関係を求めてこれを図示したグラフである。計算では、
クラッドの屈折率nf を1.463とし、コア及びクラ
ッド間における屈折を無視した。
【0052】傾斜端の傾斜角度θ0 が全反射角の余角
(この例では43°)よりも小さい場合には、測定光は
傾斜端で全反射して光ファイバ2の円柱表面から出射す
る。一方、傾斜端の傾斜角度θ0 が全反射角の余角より
も大きい場合には、測定光は傾斜端で屈折して光ファイ
バ2から出射する。
【0053】従って、前者の場合には、図9に図示され
るように反射板22′及び反射面回転器38を傾斜端2
Aのほぼ下方に配置して構成された装置を用いて本発明
方法を実施することができる。また、後者の場合には、
傾斜端2Aで屈折した測定光を反射板で反射させるよう
に、反射板及び反射面回転器の配置位置を変更するのが
望ましい。
【0054】以上説明したように、図4の第1実施例又
は図9の第2実施例における装置を用いることにより、
相対回転角又は傾斜端の傾斜角度を容易に且つ正確に測
定することができる。
【0055】図14は本発明装置の第3実施例を示す図
である。この実施例では、図9の第2実施例における反
射板22′及び反射面回転器38が設けられ、さらに図
4の第1実施例におけるファイバ回転器26が設けられ
ている。この装置を用いて本発明方法を実施することに
よって、相対回転角及び傾斜端の傾斜角度を容易に且つ
正確に測定することができる。
【0056】図15はSEFの他の例を示す図である。
SEF2′の端部は光コネクタ用のフェルール4′に挿
入固定されており、SEF2′の傾斜端はフェルール
4′の研磨端面40と同一平面上にある。このような形
態のものは、例えば、SEFをフェルールに挿入固定し
た後に端面研磨を行って得ることができる。
【0057】このようなSEFに本発明方法を適用する
場合には、測定光がSEF2′の傾斜端で全反射せずに
屈折して出射するので、反射手段の配置形態を変更すれ
ばよい。尚、SEF2′の傾斜端の傾斜角は例えば82
°である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
傾斜端を有する光ファイバの角度パラメータを測定する
に際して、実施が容易で且つ測定精度の高い測定方法及
びその方法の実施に使用する装置の提供が可能になると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用可能な光受信機の断面図であ
る。
【図2】フェルールに付する標識の説明図である。
【図3】本発明装置の基本構成を示す図である。
【図4】本発明装置の第1実施例を示す図である。
【図5】図4の測定部の構成例を示す図である。
【図6】ファイバ回転角度の読み取りの説明図である。
【図7】反射減衰量とファイバ回転角度の関係を求める
のに用いたモデルの説明図である。
【図8】反射減衰量とファイバ回転角度の関係を示すグ
ラフである。
【図9】本発明装置の第2実施例を示す図である。
【図10】反射減衰量と反射板回転角度の関係を求める
のに用いたモデルの説明図である。
【図11】反射減衰量と反射板回転角度の関係を示すグ
ラフである。
【図12】傾斜角度と出射角の関係を求めるのに用いた
モデルの説明図である。
【図13】出射角θi と傾斜角度θ0 との関係を示すグ
ラフである。
【図14】本発明装置の第3実施例を示す図である。
【図15】SEFの他の例を示す図である。
【符号の説明】
2 光ファイバ 2A 傾斜端 12 測定光供給手段 14 反射手段 14A 反射面 16 検出手段 18 保持手段 19 ファイバ回転手段 20 反射面回転手段

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その第1端部に傾斜端(2A)を有する光フ
    ァイバ(2) の角度パラメータの測定方法であって、 上記光ファイバ(2) の第2端部から上記光ファイバ(2)
    に測定光を入射させ、 上記第1端部から出射した上記測定光を反射面(14A) で
    反射させ、 該反射面(14A) での反射光である反射測定光を上記第1
    端部から上記光ファイバ(2) に入射させ、 上記第2端部から出射した上記反射測定光の強度を検出
    し、 上記光ファイバ(2) と上記反射面(14A) の相対的位置関
    係の変化に従って変化する上記反射測定光の強度に基づ
    き上記光ファイバ(2) の角度パラメータを得ることを特
    徴とする方法。
  2. 【請求項2】 上記測定光は上記傾斜端(2A)で全反射し
    さらに上記光ファイバ(2) の円柱表面を介して上記第1
    端部から出射することを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 上記光ファイバ(2) の上記第1端部近傍
    の部分はフェルール(4) に挿入固定されていることを特
    徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記測定光は上記傾斜端(2A)で屈折して
    上記第1端部から出射することを特徴とする請求項1に
    記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記光ファイバの上記第1端部は光コネ
    クタ用のフェルール(4′) に挿入固定され、 上記傾斜端は上記フェルール(4′) の研磨端面と同一平
    面上にあることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 上記光ファイバをその上記第1端部近傍
    の部分の中心軸を回転中心として回転させるステップを
    含み、 上記角度パラメータは、上記傾斜端の法線及び上記中心
    軸を含む第1主面と上記フェルールの表面上の特定点及
    び上記中心軸を含む第2主面とがなす角度であることを
    特徴とする請求項3又は5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記角度が零又は所定値になるように上
    記特定点を包含する標識を上記フェルールに付するステ
    ップをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 上記光ファイバの上記第1端部近傍の部
    分の中心軸と上記反射面とがなす角度を変化させるステ
    ップを含み、 上記角度パラメータは上記傾斜端と上記中心軸とがなす
    角度であることを特徴とする請求項1,3及び5のいず
    れかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 上記第1端部から出射した上記測定光の
    ビーム主軸と上記中心軸とを含む平面に垂直な軸を回転
    中心として上記反射面(14A) を回転させるステップを含
    むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 その第1端部に傾斜端(2A)を有する光
    ファイバ(2) の角度パラメータの測定用装置であって、 上記光ファイバ(2) の第2端部から上記光ファイバ(2)
    に測定光を入射させる測定光供給手段(12)と、 上記第1端部から出射した上記測定光を反射させる反射
    面(14A) を有し、該反射面(14A) での反射光である反射
    測定光を上記第1端部から上記光ファイバ(2)に入射さ
    せる反射手段(14)と、 上記第2端部から出射した上記反射測定光を受けその強
    度を検出する検出手段(16)と、 上記光ファイバ(2) 及び上記反射手段(14)をそれらの相
    対的位置関係を調整可能に保持する保持手段(18)とを備
    えたことを特徴とする装置。
  11. 【請求項11】 上記保持手段(18)は、上記光ファイバ
    (2) をその上記第1端部近傍の部分の中心軸を回転中心
    として回転させるファイバ回転手段(19)を含むことを特
    徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 上記保持手段(18)は、上記第1端部か
    ら出射した上記測定光のビーム主軸と上記光ファイバ
    (2) の上記第1端部近傍の部分の中心軸とを含む平面に
    垂直な軸を回転中心として上記反射手段(14)を回転させ
    る反射面回転手段(20)を含むことを特徴とする請求項1
    0又は11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 上記測定光供給手段(12)は、 上記測定光を出力する光源(34)と、 第1乃至第3ポート(32A,32B,32C) を有し、該第1ポー
    ト(32A) は上記光源(34)に接続され、該第3ポート(32
    C) は上記光ファイバ(2) の上記第2端部に接続され、
    該第1ポート(32A) に供給された光を該第3ポート(32
    C) から出力し、該第3ポート(32C) に供給された光を
    該第2ポート(32B) から出力する光カプラ(32)とを含
    み、 上記検出手段(16)は、上記光カプラ(32)の上記第2ポー
    ト(32B) に接続された光パワーメータ(36)を含むことを
    特徴とする請求項10に記載の装置。
JP28175892A 1992-10-20 1992-10-20 傾斜端を有する光ファイバの角度パラメータの測定方法及び該方法の実施に使用する装置 Withdrawn JPH06129838A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010286432A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 角度測定装置
CN114088017A (zh) * 2021-11-02 2022-02-25 武汉联胜光电技术有限公司 一种定制光纤端面角度和平面度检测装置和检测方法
CN114815094A (zh) * 2022-05-25 2022-07-29 中国电子科技集团公司第三十四研究所 一种斜面光纤与探测器芯片耦合对准的方法

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