JP3571782B2 - ネットワークにおける制御・監視方式 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は通信回線により相互に接続された複数の伝送装置と,各伝送装置の運用状態の制御・監視機能を有するマスタ監視装置と,制御権を持たないで各伝送装置の運用状態を監視するモニタ監視装置とで構成されたネットワークにおける制御・監視方式に関する。
【0002】
近年,通信需要の増大に伴い,ネットワーク規模が拡大された。これに対応して,ネットワーク監視を複数の拠点で実施することが多くなってきているが,伝送装置に対して運用制御を実施する場合には,モニタ監視装置においても制御状態を把握できることが望まれている。また,ネットワーク内に複数の監視装置が接地された場合に,各監視装置で制御状態を正確に把握できることが望まれている。
【0003】
【従来の技術】
図14は従来例の説明図である。
図14のA.には4つの伝送装置90−1〜90−4が通信回線L1〜L5により図のように接続され,マスタ監視装置91が伝送装置90−1に接続され,モニタ監視装置92がそれぞれ接続されネットワークの構成となっている。図14のB.に示すように各伝送装置には,PBX,LAN,ホスト装置または端末,監視装置(マスタ監視装置またはモニタ監視装置)等がインタフェース(IFで表示)を介して収容され,これらの各IFを介してデジタル信号が多重化されて高速の通信回線へ送信され,通信回線からのデジタル信号は分離されて,各IFへ出力される。
【0004】
この従来のネットワークでは,マスタ監視装置91が各伝送装置に対して各種の制御を行う。その場合,マスタ監視装置91からは伝送装置を指定し,実行させるべき制御動作を指定すると共に必要なデータを付加して指令を送信する。マスタ監視装置から各伝送装置(遠隔の伝送装置を含む)に対して実施される制御としては,例えば,折り返し試験,伝送装置内の二重化された各部の現用系と予備系の切替え,通信回線の迂回回線への切替えやその逆の切戻し,伝送装置へのシステムデータのダウンロード,リセット(再起動)等がある。
【0005】
この指令は通信回線の1部の帯域で構成する制御信号のパスを介して送られる。これを受け取った伝送装置では指令に従った制御動作を行う。この制御指令を送ったマスタ監視装置91は,その制御状態を自装置に備えられたディスプレイに各伝送装置の運用状態及び制御状態を表示してネットワークの管理者(または保守者)に知らせる。一方,モニタ監視装置92ではネットワークの伝送装置や通信回線の運用状態(正常か異常等)のデータのみが一定周期で収集されて,モニタ監視装置92の利用者に対し表示装置に表示して知らせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例によれば,マスタ監視装置は各伝送装置に対し各種の制御指令を発生して何らかの制御動作を伝送装置に実行させる機能を備えているため,各伝送装置の現在の制御状態(例えば,折り返し試験を実施中)のデータを保持している。これに対し,モニタ監視装置は伝送装置を制御する機能を持たず,伝送装置における制御状態のデータはモニタ監視装置に供給されず,単にネットワークの運用状態を表すデータ(制御実施状態のデータを除く全てのデータ)を収集し,それを表示するだけであった。
【0007】
そのため,ネットワーク内の各伝送装置に関する制御状態を表すデータがマスタ監視装置から伝送装置モニタ監視装置とで不一致となる事態が発生する。その場合,マスタ監視装置による制御・監視を行う管理者とモニタ監視装置をみる監視者のネットワークの状態についての認識が一致しないことになり,マスタ監視装置とモニタ監視装置を用いた正確なネットワーク監視を行うことができなかった。
【0008】
例えば,マスタ監視装置が伝送装置に対して,折り返し試験の制御指令を送って伝送装置で折り返しを実施した時,モニタ監視装置は通信回線が伝送装置において折り返されていることを知らないため,回線が通常通りに動いているものと誤って認識してしまい誤った運用を行う等の問題があった。
【0009】
本発明はネットワークの各伝送装置に対する制御状態をマスタ監視装置と各モニタ監視装置とで一致しない事態が発生することを防止できるネットワークにおける制御・監視方式を提供することを目的とする。更に本発明は各モニタ監視装置において各伝送装置の現在の運用状態(制御状態を含む)を正確且つ,ネットワーク及びマスタ監視装置に負荷をかけることなく把握することができるネットワークにおける制御・監視方式を提供することを目的とする。また,ネットワークの障害時にもマスタ監視装置,モニタ監視装置及び伝送装置の相互の接続を維持して監視できることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の第1の原理構成図,図2は本発明の第2の原理構成図,図3は本発明の第3の原理構成図,図4は本発明の第4の原理構成図,図5は本発明の第5の原理構成図,図6は本発明の第6の原理構成図,図7は本発明の第7の原理構成図である。
【0011】
図1乃至図7において,1はネットワーク内の一つの伝送装置に接続され,ネットワーク内の全伝送装置の運用状態を管理し各伝送装置を制御する機能を備え図示されない入出力装置を備えたマスタ監視装置,2はネットワーク内に1乃至複数個設けられたネットワーク内の全伝送装置の運用状態監視を行うモニタ監視装置,3は複数個(#1,#2,…)設けられ,図示されない低速の各種のデータ(PBX,LAN,端末等のデータ)を多重化して高速デジタル信号の伝送を通信回線4を介して行う伝送装置,4は通信回線,5はマスタ監視装置と各モニタ監視装置間及び各伝送装置とモニタ監視装置間を接続して情報通信を行う公衆回線である。
【0012】
そして,図1において,マスタ監視装置1内の1aは制御開始終了通知手段,1bは状態管理手段,1cは状態管理テーブルであり,モニタ監視装置2内の2aは通知受信手段,2bは状態管理手段,2cは状態管理テーブルである。
【0013】
また,図2において,マスタ監視装置1内の1b,1cは図1と同様であり,1dは制御状態通知手段であり,モニタ監視装置2は上記図1と同じ構成である。図3のマスタ監視装置1内の1b,1c,1dは上記図2と同じ各手段を表し,1eは制御操作検出手段であり,モニタ監視装置2は上記図1,図2と同様じ構成を備える。更に,図4において,マスタ監視装置1内の1fは通知受信手段であり,モニタ監視装置2は上記図1〜図3と同じ構成を備え,伝送装置3内の3aは制御開始・終了通知手段である。
【0014】
図5において,モニタ監視装置2内の2a〜2cは上記図1〜図4と同じであり,2dは伝送装置宛て運用状態確認問合せ手段,伝送装置3内の3bは問合せ応答手段である。図6において,マスタ監視装置1内の1gは問合せ応答手段,モニタ監視装置2内の2a〜2cは上記の各図と同じであり,2eはマスタへの運用状態確認問合せ手段である。更に,図7において,マスタ監視装置1内の1hは運用状態情報通知手段,モニタ監視装置2内の2a〜2cは上記の各図と同じである。
【0015】
本発明の第1の原理では,マスタ監視装置で伝送装置への制御開始,制御終了毎にモニタ監視装置へ通知を行うようにし,第2の原理ではマスタ監視装置から既定時間間隔で各伝送装置の制御状態をモニタ監視装置へ通知し,第3の原理ではマスタ監視装置における制御操作の開始と終了のタイミングで制御状態を通知する。また第4の原理では制御指令を実施した各伝送装置が処理開始,終了時点で各監視装置に通知を行い,第5の原理ではモニタ監視装置から各伝送装置に対し運用状態確認の問合せを行って,各伝送装置から状態を表す応答を受け取るものである。更に,第6の原理では,モニタ監視装置からマスタ監視装置に対し運用状態確認の問合せを行って,マスタ監視装置から状態情報を応答として受け取るものであり,第7の原理では運用状態情報をマスタ監視装置からモニタ監視装置へ通知するものである。
【0016】
【作用】
図1において,制御動作を行う時,マスタ監視装置1から制御対象となる伝送装置3のアドレスを指定して,制御指令(コマンド)が発行される(▲1▼で表示)。この指令はマスタ監視装置1と伝送装置3(#1)を接続する線路から伝送装置3(#1)へ供給される。ここで伝送装置3(#1)は指令が自装置以外の他の伝送装置3を宛先(アドレス)の場合,隣接する各伝送装置3へ向けて通信回線4へ送信する。なお,各通信回線4にはその一部の帯域に割り当てられた制御信号回線が設けられ,その回線を介して制御指令や通知が送受信され,制御指令は宛先の伝送装置3において実行される。
【0017】
マスタ監視装置1が制御動作を開始する指令及び制御動作を終了する指令を発行して,指令を実行した伝送装置3から制御結果の応答(図示せず)を受け取ると,それぞれの時点で制御開始・終了通知手段1aが駆動される。これにより,マスタ監視装置1からモニタ監視装置2に対して制御開始通知と制御終了通知が送信される(▲2▼で表示)。この通知は,ネットワーク内の通信回線を経由,すなわちマスタ監視装置1が接続された伝送装置3(#1),通信回線4,伝送装置3(#2)を経由してモニタ監視装置2へ送信することができるが,公衆回線5を介して送信することもできる。モニタ監視装置2は通知受信手段2aで制御開始通知及び制御終了通知を受け取ると,状態管理手段2bにより状態管理テーブル2cの内容を設定(または更新)する。
【0018】
次に図2において,マスタ監視装置1は状態管理手段1bを備え状態管理テーブル1cに各伝送装置の制御状態を表す情報を備え,一定時間間隔で制御状態通知手段1dが駆動される。これにより,制御状態通知手段1dはその時の各伝送装置の制御状態(状態管理テーブル1cに保持)をモニタ監視装置2に向けて通知する(▲3▼で表示)。この時の伝送経路としては,ネットワークの通信回線4(伝送装置を介する)を経由する場合と,公衆回線5を経由する場合とがある。モニタ監視装置2は,この一定時間間隔で送られてくる各伝送装置の制御状態を表す通知を通知受信手段2aで受け取ると,上記図1の場合と同様に状態管理手段2bにより状態管理テーブル2cに設定する。
【0019】
次に図3では,マスタ監視装置1が管理者により制御操作可能な状態になると(パスワードの入力等により可能となる),制御操作検出手段1eがこれを検出し,制御操作開始のタイミング信号が発生する。これにより制御状態通知手段1d(上記図2と同じ手段)が駆動され,この時の各伝送装置の制御状態がモニタ監視装置2へ通知される(▲3▼で表示)。制御操作検出手段1eは,制御操作が終了する時に終了タイミング信号を発生し,この信号により制御状態通知手段1dが駆動されて,その時の各伝送装置の制御状態がモニタ監視装置2へ通知され,この通知を受け取ることにより各伝送装置の制御状態をモニタ監視装置2で認識することができる。この時の,制御状態通知も,上記図1,図2の場合と同様に,ネットワーク内の通信回線または公衆回線5を経由して送信することができる。
【0020】
図4の場合,マスタ監視装置からの制御開始の指令及び制御終了の指令が,伝送装置3(この図の例では,伝送装置3(#2)とする)を宛先として発行されると(▲1▼で表示),伝送装置3(#2)は指令による制御開始,終了の時点で,全監視装置(マスタ監視装置1及びモニタ監視装置2)に対し,制御開始,制御終了の通知を送信する。この時の通知は,その伝送装置3からネットワークの通信回線(他の伝送装置を介する)を経由するか,または公衆回線5を経由して送信される。
【0021】
図5の場合,各モニタ監視装置2において,周期的に運用状態確認問合せ手段2dが起動し,各伝送装置に対し運用状態を把握するための運用状態確認問合せの指令(コマンド)が発行される(▲5▼で表示)。この指令を受け取った各伝送装置3では,問合せ応答手段3bが起動し,その時の自伝送装置3の運用状態を検出して運用状通知を問合せ元のモニタ監視装置2に通知する(▲6▼で表示)。この通知は,ネットワークの通信回線4(伝送装置を介する)を経由するか公衆回線5を経由して送信され,この通知を各伝送装置から受け取ることによりモニタ監視装置2は,各伝送装置の制御状態を認識する。
【0022】
図6の場合,モニタ監視装置2のマスタへの運用状態確認問合せ手段2eが周期的に起動されると,マスタ監視装置に宛てて運用状態確認問合せの指令(コマンド)が送出される(▲7▼で表示)。この問合せの指令がマスタ監視装置1で受け取られると,問合せ応答手段1gが駆動される。この問合せ応答手段1gは,応答として各伝送装置の運用状態(制御状態だけでなく,アラーム状態等を含めた全ての状態)を表す情報(状態管理テーブル1cの内容)を,問合せ元のモニタ監視装置2に宛てて通知する(▲8▼で表示)。この通知はモニタ監視装置2で受信されると,状態管理手段2bで状態管理テーブル2cに保持される。この場合も,運用状態確認問合せ(及び応答の通知)の通信経路は,ネットワーク内の通信回線か,公衆回線5の何れでも用いることができる。
【0023】
図7の場合,マスタ監視装置1において周期的に起動する運用状態情報通知手段1hが駆動される。運用状態情報通知手段1hは,起動すると各伝送装置の運用状態の情報(状態管理テーブル1cの内容)をモニタ監視装置2に宛てて通知する(▲9▼で表示)。モニタ監視装置2はこの通知を受け取ると,状態管理手段2bにより状態管理テーブル2cに設定する。この場合,運用状態情報通知の通信経路は,ネットワーク内の通信回線か,公衆回線5の何れでも用いることができる。なお,上記図2の構成では,制御状態だけ通知するが,この図7では運用状態が通知される。
【0024】
【実施例】
図8は本発明が実施されるネットワークの構成例を示す。
図8において,1〜5の各符号は上記図1の同じ符号の各部に対応し,1はマスタ監視装置,2−1,2−2はモニタ監視装置,3−1〜3−5は相互に通信回線を介して情報通信を行う伝送装置,4−1〜4−8は高速デジタル回線で構成する通信回線,5−1〜5−4はマスタ監視装置1,各モニタ監視装置2−1,2−2,及び各伝送装置3−1〜3−5間を相互接続して情報通信を行う公衆回線(例えば,ISDN回線)であり,各種の信号を伝送するために定常的に使用する場合と各通信回線4−1〜4−8のバックアップ回線として使用する場合がある。
【0025】
以下の実施例の説明では,「監視装置」はマスタ監視装置1とモニタ監視装置2の2つを意味する。そして,マスタ監視装置1,モニタ監視装置2は共にネットワーク内の伝送装置の「障害状態」の監視機能を備え,マスタ監視装置1は監視機能に加えて各種の制御機能を備えている。
【0026】
ネットワーク内の全伝送装置には,ネットワーク内でユニークな装置アドレス(番号)が付与されて運用される。マスタ監視装置1から伝送装置に対して送信される制御指示伝文を,「コマンド」(CMDと表示)と呼び,伝送装置においてコマンドにより制御した結果を監視装置に送信するが,この制御結果を表す応答伝文を「レスポンス」(RSPと表示)と呼び,伝送装置がネットワーク内の全監視装置及び全伝送装置宛に通知する各種伝文(一方通行であり,応答が不要な伝文)を「レポート」(RPTと表示)と呼ぶ。
【0027】
図9は監視装置(マスタ監視装置,モニタ監視装置)の構成図である。
図9において,10は監視装置,11は通信回線4または公衆回線5を介して伝送装置または他の監視装置と伝文の送受信を行う通信処理部,12は通信処理部11から通知された伝文を解析し,状態管理部14または制御管理部13に伝文(レスポンス(RSP)やレポート(RPT))を通知し,また制御管理部13からの制御指示伝文(コマンド:CMD)や通知伝文(レポート)を通信処理部11に送信依頼を行う伝文処理部,13はHMI部15からの指示で制御指示伝文(CMD)を生成し,伝文処理部12に送信依頼し,また伝文処理部12から送信された制御結果を表す応答伝文(RSP)を受信し,内容をHMI部15に送信する制御管理部である。
【0028】
14は伝文処理部12から通知された応答伝文(RSP)を元に,ネットワーク内の各伝送装置の運用状態を状態管理テーブル14aを使用して管理する状態管理部,15はネットワーク内の各伝送装置に対する制御指示伝文(CMD)がネットワークの管理者(または監視者)による操作入力を受け付けて制御管理部13へ出力し,制御結果を制御管理部13から受け取って画面に表示するHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)である。16は状態管理部14のデータに基づいてネットワークの各伝送装置及び通信回線の状態を表示するネットワーク監視画面であり,HMI部15により制御される。
【0029】
図10は制御信号の伝送経路を示す。マスタ監視装置またはモニタ監視装置を表す図10の監視装置1(2)と伝送装置3の間は,物理的なケーブルで接続され,伝送装置間相互は高速デジタル回線の帯域の一部が制御信号の伝送に専有されている。例えば,1.5Mbpsの通信回線の中の9.6Kbpsを専有する。
【0030】
図11は状態管理テーブルの構成を示す。監視装置(マスタまたはモニタ)の状態管理部(図9の14)には, ネットワーク内の伝送装置毎の制御状態を管理する状態管理テーブル(図9の14a)が備えられ,図11に示すように,各伝送装置に対応して状態管理エリアが設けられている。各状態管理エリアの内容は,監視装置からコマンドを受けた伝送装置からのレスポンスや,伝送装置のレポート(状態通知)を伝文処理部( 図9の12)から受け取ることにより状態管理部で更新される。
【0031】
マスタ監視装置1から伝送装置に対してコマンドにより実行する制御処理の具体例を説明すると,次のようなものがある。
▲1▼折り返し試験:伝送装置の各部位において,通信信号の折り返し経路を形成させて行う試験である。通信機能に支障が出た場合の切り分けを行う場合に使用する。
【0032】
▲2▼装置リセット:マスタ監視装置1からの遠隔操作で,伝送装置のリセット(再起動)を行う。後述するダウンロード機能を使用し,新たなシステムデータを伝送装置に送信後,そのデータを適用した運用に移行する場合に使用する。
【0033】
▲3▼冗長切替:伝送装置には各種パッケージが実装されているが,主要部(バス部,クロック供給部,インタフェース部等)は二重化による冗長構成となっている。これに対し現用系・予備系の切替を行う。
【0034】
▲4▼迂回切替:伝送装置間相互は通常高速デジタル回線で接続されているが,同回線障害時に備え,予め迂回(バックアップ)回線として別の高速デジタル回線,またはISDN回線を準備しておき,これらに対し切替(予備回線への切替),切戻(予備回線から元の回線への切替)の制御を行う。
【0035】
▲5▼ダウンロード:伝送装置を運用状態にするためにはシステムデータが必要であるが,このシステムデータを制御信号線を介しマスタ監視装置から伝送装置宛にダウンロードする。
【0036】
ここで,監視装置から発生するコマンド,伝送装置から発生するレスポンス,レポートの各伝文のフォーマットを説明すると,基本的にはヘッダ部とデータ部とで構成されるが,データ部が存在するのはダウンロード情報(上記のコマンドの制御処理の▲5▼)や,切替系の指定(同じく▲3▼),折り返しの場合の折り返しモードや折り返し箇所の情報等であり,その他の多くはヘッダ部だけで構成され,各伝文には次の情報が格納される。
【0037】
【0038】
データサイズ:ヘッダ部の後にデータ部が付加される場合,そのデータサイズ
が格納される。
次に上記図9に示す監視装置の主要な動作を説明する。なお,マスタ監視装置1で制御操作をする場合,セキュリティチェックを目的としてパスワードを投入する必要がある。
【0039】
▲1▼制御対象の伝送装置宛に制御動作を指示するコマンドの伝文を生成し,自装置に直接接続されている伝送装置に対して送信し,レスポンス待ちの状態に移行する。
【0040】
▲2▼自装置に直接接続されている伝送装置からレスポンスが通知された時点で,制御動作の完了として識別する。規定時間内にレスポンスがなかった場合には,制御が失敗したものとして管理する。
【0041】
▲3▼定常状態で,自装置に直接接続されている伝送装置からレポートが通知された時点で,レポート内容からどの伝送装置に関するレポートかを解析し,自監視装置で管理している各伝送装置に関する状態管理テーブル内の状態を更新する。
【0042】
次に図12は伝送装置の構成図を示す。
図12には2つの伝送装置(#1と#2)だけ示され,2つの伝送装置の間の通信回線4として高速デジタル回線が配置され,高速部32が両端に設けられており,複数の通信回線が収容される場合は,それぞれの通信回線に対応する複数の高速部32が設けらる。
【0043】
伝送装置(#1,#2)において,制御部30は伝送装置全体の制御及び1(2)で表す監視装置(マスタ監視装置1またはモニタ監視装置2)による制御・監視のための伝送処理を行い,低速部31はホスト装置33,端末35等を収容するデータ用インタフェースやPBX(私設交換機)34を収容する音声用インタフェースにより高速部32に接続されている。高速部32は,低速部31からの複数の音声(デジタル化信号)やデータ及び制御部30からの制御信号を多重化して送信すると共に,相手から送られた多重化信号を音声,データ,制御信号に分離する処理を行う。
【0044】
図13に伝送装置の制御部の構成を示す。伝送装置3の制御部30において,30aは通信回線を介して接続された隣接装置間で伝文送受信を行う通信処理部,30bは通信処理部30aから通知された伝文を解析し,制御管理部30cまたは監視装置通信処理部30dに伝文を通知し,制御管理部30cまたは監視装置通信処理部30dから送信依頼された伝文を通信処理部30aに送信依頼を行う伝文処理部,30cは監視装置からの制御指示伝文(コマンド:CMD)を伝文処理部30bから受信し,制御処理部30eに処理依頼を行い,制御処理部30eから送信依頼された制御結果伝文(レスポンス:RSP)及び制御処理部30eからの状態通知(レポート:RPT)を伝文処理部30bに通知する制御管理部である。30dは,自装置に接続されている監視装置から送信された伝文を伝文処理部30bに通知し,また伝文処理部30bから通知された自装置に接続されている監視装置宛の伝文を他の監視装置に通知する監視装置通信処理部30d,30eは制御管理部30cから処理依頼された制御指示伝文(コマンド)に基づいて制御処理を実施し,その結果を制御管理部30cに通知する制御処理部である。
【0045】
制御コマンドを受信した時の伝送装置の動作を,自装置に監視装置が接続されている場合と接続されない場合の2つに分けて次に説明する。
(1) 自装置に監視装置が接続され, 自装置への制御コマンドを受信した場合
▲1▼自装置に接続されている監視装置からのコマンドを受信したら,自装置宛のコマンドか否か判別する。
【0046】
▲2▼自装置宛のコマンドであった場合,自装置内で指定された制御処理を実施し,完了した時点で監視装置に対しレスポンスを送信する。
▲3▼上記の▲2▼と同時に,自伝送装置に接続されている全伝送路(方路)宛に,制御を完了した旨のレポートを送信する。
(2) 自装置に接続された監視装置から他伝送装置へ制御コマンドを受信した場合上記の(1) の▲1▼の判別で,他伝送装置宛のコマンドであることが判別されると,そのコマンドを自伝送装置に接続されている全伝送路(方路)宛に送信する(コマンドを中継する)。
(3) 隣接する伝送装置から自装置への制御コマンドを受信した場合
▲1▼隣接する伝送装置からコマンドを受信したら, 自装置宛のコマンドか否かを判別する。
【0047】
▲2▼自装置宛のコマンドであった場合, 自装置内で指定された制御処理を実施し, 完了した時点で監視装置に対しレスポンスを送信する。
▲3▼上記の▲2▼と同時に, 自伝送装置に接続されている全伝送路(方路)宛に,制御を完了した旨のレポートを送信する。
(4) 隣接する伝送装置から他伝送装置への制御コマンドを受信した場合
上記の(3) の▲1▼の判別で,他伝送装置宛のコマンドであることが判別されると,そのコマンドを自伝送装置に接続されている全伝送路(方路)宛に送信する(コマンドを中継する)。
【0048】
上記のような構成及び機能を備えた監視装置及伝送装置により構成されたネットワークにおける,マスタ監視装置1による伝送装置3への制御動作と,マスタ監視装置1及び各モニタ監視装置2−1,2−2,及び伝送装置の相互の動作により監視動作の各方式を以下に説明する。なお,(1) 〜(7) は上記図1〜図7に示す各原理に対応する。
【0049】
以下の説明では,図8に示すネットワークにおいて,マスタ監視装置1から伝送装置3−3に対し制御を行うものとする。
(1) マスタ監視装置からモニタ監視装置へ伝送装置への制御開始・終了時点に通知する方式。
【0050】
マスタ監視装置1は伝送装置3−3に対し制御コマンドを発行した制御開始時点でモニタ監視装置2−1,2−2に対して制御開始通知を送信する。この通知を受けたモニタ監視装置2−1,2−2は,伝送装置3−3を「制御中状態」として認識する(状態管理テーブル14aの伝送装置3−3の状態管理エリアに制御中のデータを設定)。
【0051】
この通知を伝送する場合の伝送経路として通信回線と公衆回線を使用することかでき,次のaとbに各経路を用いる場合の動作を説明する。
a.通信回線を経由する場合
マスタ監視装置1は伝送装置3−3への制御開始時点(コマンド発行時点)で,自監視装置が接続された伝送装置3−2に対して「制御開始通知」を送信する。この通知を受けた伝送装置3−2は,通信回線4−1,4−3を介して隣接する伝送装置3−1,3−5に対しその通知を送信する。その通知を受け取った伝送装置3−1は自装置に接続されているモニタ監視装置2−1に同通知を送信し,伝送装置3−5は自装置に接続されているモニタ監視装置2−2に同通知を送信する。この通知を受け取ったモニタ監視装置2−1,2−2は,伝送装置3−3を「制御中状態」として認識する(状態管理テーブルに設定)。同様に,マスタ監視装置1は制御終了時点で,伝送装置3−2に制御終了通知を送信すると,伝送装置3−2は上記と同様に通知回線4−1,4−3を介して伝送装置3−1,3−5に,制御終了通知を送信すると,各伝送装置3−1,3−5は,それぞれに接続されたモニタ監視装置2−1,2−2にその通知を送信する。これにより,各モニタ監視装置2−1,2−2は,伝送装置3−3を「非制御状態」として認識する。
【0052】
b.公衆回線を経由する場合
マスタ監視装置1は伝送装置3−3への制御開始時点(コマンド発行時点)で,予め確立されたモニタ監視装置2−1,2−2との間の各公衆回線5−1,5−2を介して,制御開始通知を送信し,その通知を受けたモニタ監視装置2−1,2−2は,伝送装置3−3を「制御中状態」として認識する。同様に制御終了時点で,モニタ監視装置1から上記の各公衆回線5−1,5−2を介して制御終了通知を送信すると,伝送装置3−3は「非制御状態」として認識する。
【0053】
この(1) の方式によれば,各伝送装置に対する制御開始・終了の時点で直ちに各モニタ監視装置2−1,2−2で状態を認識することができる。
(2) マスタ監視装置による各伝送装置に対する制御情報を規定された時間間隔で通知する方式
a.通信回線を経由する場合
マスタ監視装置1は,各伝送装置へ発行したコマンドと伝送装置からのレスポンスにより各伝送装置の制御状態を,状態管理テーブル14a(図9)に保持しており,予め規定された時間間隔で,マスタ監視装置1における各伝送装置に対する制御状態を一括して,自監視装置が接続された伝送装置3−2に対し通知する。通知を受けた伝送装置3−2は,上記(1) と同様に通信回線4−1,4−3を介して伝送装置3−1,3−5へ同通知を送信し,各伝送装置3−1,3−5から各モニタ監視装置2−1,2−2へ通知されて, 各モニタ監視装置2−1,2−2はそれぞれで各伝送装置の状態を認識できる。
【0054】
b.公衆回線を経由する場合
マスタ監視装置1が予め規定された時間間隔で,マスタ監視装置1における各伝送装置に対する制御状態を一括して,バックアップ回線である公衆回線5−1,5−2を介して各モニタ監視装置2−1,2−2へ通知する。
【0055】
この(2) の方式によれば,上記(1) のように制御状態が変化した時点毎に通知が発生しないため, 通知情報の伝送回数が減るためネットワークへの負荷を少なくすることができる。
(3) マスタ監視装置における制御操作時間帯の開始・終了タイミングで通知する方式
マスタ監視装置1のネットワークの管理者は,ネットワークの制御及び監視を常時行わない場合が多く,しかも制御操作をネットワークに影響を与えるため,操作制御を行わない時間帯では操作制御ができないようロック状態となっているが,パスワードを入力することにより初めてロックが解除されて制御可能な状態になる。制御操作時間帯にパスワードが管理者により入力されて制御操作を開始するタイミングで,マスタ監視装置1における各伝送装置に対する制御状態が,各モニタ監視装置2−1,2−2へ送信される。各モニタ監視装置2−1,2−2で各伝送装置の状態を認識する。また, マスタ監視装置1において制御操作が終了するタイミングでも,その時の各伝送装置の制御状態を,各モニタ監視装置2−1,2−2へ通知する。
【0056】
マスタ監視装置1から各モニタ監視装置2−1,2−2へ送信される各伝送装置の制御状態は,上記の(1),(2) のa.のように通信回線を介して送信する場合と,b.のように公衆回線を介して送信する場合がある。
【0057】
この(3) の方式の場合も,上記(2) と同様にマスタ監視装置からモニタ監視装置への通信情報の伝送回数が少なくなるため, ネットワークへの負荷を減らすことができる。
(4) 伝送装置から制御開始・終了時点で通知を各監視装置へ送信する方式
伝送装置3−3がマスタ監視装置1からのコマンドによる制御開始時点で,制御開始通知をマスタ監視装置1及びモニタ監視装置2−1,2−2へ送信する。この通知を受けたマスタ監視装置1及びモニタ監視装置2−1,2−2は,自監視装置において当該伝送装置3−3を「制御中状態」として認識する。同様に,制御対象である伝送装置3−3は,マスタ監視装置1からの指令で制御終了した時点で,マスタ監視装置1及びモニタ監視装置2−1,2−2に対して制御終了通知を送信する。その通知を受けたマスタ監視装置1,モニタ監視装置2−1,2−2は自監視装置において伝送装置3−3を「非制御状態」として認識する。
【0058】
伝送装置3−3から各監視装置へ制御開始・終了の通知を送信する場合,通信回線を介する場合と公衆回線を介する場合があり,次のa.とb.のように送信が行われる。
【0059】
a.通信回線を経由する場合
制御開始時点で,伝送装置3−3は図8の通信回線4−4,4−5を介して隣接する伝送装置3−1,3−5に対して制御開始通知を送信し,その通知を受信した伝送装置3−1,3−5はそれぞれ自装置に接続したモニタ監視装置2−1,2−2に対しその通知を送信する。各モニタ監視装置2−1,2−2では伝送装置3−3の状態を「制御中状態」として認識する。制御終了時点には,伝送装置3−3から制御終了通知を同様の方法で各モニタ監視装置2−1,2−2に通知され,伝送装置3−3は「非制御状態」として認識される。この場合,マスタ監視装置1にも制御開始,制御終了が通知される。
【0060】
b.公衆回線を経由する場合
制御開始時点及び制御終了時点で,伝送装置3−3は公衆回線5−1,5−2を通じてモニタ監視装置2−1,2−2に対し制御開始通知,制御終了通知を送信し,各モニタ監視装置2−1,2−2はそれぞれの通知により伝送装置3−3の状態を認識する。この場合,マスタ監視装置1には通知されない。
【0061】
この(4) の場合,マスタ監視装置1から通知を行う上記の(1) 〜(3) の場合に比べて, マスタ監視装置1の制御監視のための負荷を軽減することができる。
(5) モニタ監視装置から各伝送装置に対し運用状態確認を問合せる方式
モニタ監視装置2−1,2−2は,それぞれ周期的に伝送装置3−1,伝送装置3−2,…,伝送装置3−5,伝送装置3−1の順に運用状態確認の問合せを実行し,例えば,伝送装置3−3に対する問合せの結果,「制御中状態」として応答(レスポンス)を受けると,この時点でモニタ監視装置は,自監視装置においても伝送装置3−3を「制御中状態」として認識する。
【0062】
このモニタ監視装置から各伝送装置への運用状態確認の問合せは,ネットワーク内の通信回線4−1〜4−8を経由して行うか,公衆回線5−1〜5−4を経由して実行することができる。
【0063】
この(5) の方式によれば,各モニタ監視装置がマスタ監視装置とは独立して,各伝送装置の運用状態を収集することができ,モニタ監視装置の監視者は正確に各伝送装置の運用状態を把握できる。
(6) モニタ監視装置からマスタ監視装置に対し運用状態確認を問合せる方式
モニタ監視装置2−1,2−2は,それぞれ,各伝送装置の運用状態確認の問合せを周期的に実行する。この問合せを受けたマスタ監視装置1は,自監視装置で管理している各伝送装置の運用状態を問合せ元のモニタ監視装置に応答する。この応答を受信したモニタ監視装置は,その応答結果に基づいて各伝送装置の運用状態を把握する。
【0064】
この場合も,モニタ監視装置からマスタ監視装置1への運用状態確認の問合せは,ネットワーク内の通信回線を経由して周期的に実行する方法と,モニタ監視装置とマスタ監視装置1とを接続する公衆回線を経由して周期的に実行する方法がある。
【0065】
この(6) の方式では, 各モニタ監視装置からマスタ監視装置が保持する各伝送装置の運用状態を把握できるため, マスタ監視装置が保持するデータを各モニタ監視装置で共有するため, 両者間で各伝送装置の運用状態の認識を一致することができる。
(7) マスタ監視装置から各モニタ監視装置に対し伝送装置の運用状態を通知する方式
マスタ監視装置1は,モニタ監視装置2−1,2−2に対して,各伝送装置の運用状態情報を周期的に通知する。この通知を受けた各モニタ監視装置2−1,2−2は,その通知情報に基づいて各伝送装置の運用状態を把握する。
【0066】
この場合も,マスタ監視装置1から各モニタ監視装置2−1,2−2に対して,各伝送装置の運用状態情報をネットワーク内の通信回線を経由して通知する方法と,公衆回線5−1,5−2を介して通知する方法がある。
【0067】
この(7) の方式によれば,上記(6) の場合と同様にマスタ監視装置とモニタ監視装置とで各伝送装置の運用状態の把握内容を一致させることができる。また, 各モニタ監視装置は上記(6) のようにマスタ監視装置に問合せをする必要がない点で制御が簡単となる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば,複数の伝送装置が通信回線で接続され,制御機能を持つマスタ監視装置と監視機能だけ持つ複数のモニタ監視装置が伝送装置に接続されたネットワークにおいて,ネットワーク内の複数のモニタ監視装置により各伝送装置の制御状態を正確に監視することが可能となり,ネットワーク監視運用が正確に行うことができる。
【0069】
具体的には,マスタ監視装置からモニタ監視装置に対し伝送装置への制御開始・終了時点に通知する構成によれば,各伝送装置に対する制御開始・終了の時点で直ちに各モニタ監視装置で状態を認識することができる。
【0070】
マスタ監視装置による各伝送装置に対する制御情報を規定された時間間隔で通知する構成及びマスタ監視装置における制御操作時間帯の開始・終了タイミングで通知する構成によれば,通知情報の伝送回数が減るためネットワークへの負荷を少なくすることができる。
【0071】
伝送装置から制御開始・終了時点で通知を各監視装置へ送信する構成によればマスタ監視装置とモニタ監視装置の監視のための負荷を軽減することができる。また,モニタ監視装置から各伝送装置に対し運用状態確認を問合せる構成によれば,各モニタ監視装置がマスタ監視装置と独立して,各伝送装置の運用状態を正確に把握することができる。
【0072】
モニタ監視装置からマスタ監視装置に対し運用状態確認を問合せる構成によれば,マスタ監視装置が保持するデータを各モニタ監視装置と共有できるため各伝送装置の運用状態の把握が同じにすることができる。
【0073】
マスタ監視装置から各モニタ監視装置に対し伝送装置の運用状態を通知する構成によれば,前記の構成と同様にマスタ監視装置とモニタ監視装置とで各伝送装置の運用状態の把握内容を一致させることができると共に各モニタ監視装置の制御が簡単となる。
【0074】
更に,本願発明では公衆回線を経由するマスタ監視装置,モニタ監視装置,及び伝送装置間の通信経路を使用することにより,ネットワークへの負荷を減らすことができ,またネットワークの障害時にも制御・監視が可能となりシステムの信頼性を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の原理構成図である。
【図2】本発明の第2の原理構成図である。
【図3】本発明の第3の原理構成図である。
【図4】本発明の第4の原理構成図である。
【図5】本発明の第5の原理構成図である。
【図6】本発明の第6の原理構成図である。
【図7】本発明の第7の原理構成図である。
【図8】本発明が実施されるネットワークの構成例を示す図である。
【図9】監視装置の構成図である。
【図10】制御信号の伝送経路を示す図である。
【図11】状態管理テーブルの構成を示す図である。
【図12】伝送装置の構成図である。
【図13】伝送装置の制御部の構成を示す図である。
【図14】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 マスタ監視装置
1a 制御開始終了通知手段
1b 状態管理手段
1c 状態管理テーブル
2 モニタ監視装置
2a 通知受信手段
2b 状態管理手段
2c 状態管理テーブル
3 伝送装置
4 通信回線
5 公衆回線
Claims (7)
- 通信回線により相互に接続された複数の伝送装置と,前記複数の伝送装置の一つに接続された伝送装置の運用状態の制御・監視機能を有するマスタ監視装置と,前記複数の伝送装置の中の前記マスタ監視装置とは別の一つに接続され制御権を持たないで各伝送装置の運用状態を監視するモニタ監視装置とで構成されたネットワークにおける制御・監視方式において,
前記マスタ監視装置は前記伝送装置に対して運用状態の制御開始時点及び制御終了時点に,各モニタ監視装置に対して制御内容を含む制御開始及び制御終了の通知を,当該ネットワークの通信回線または前記マスタ監視装置と各モニタ監視装置とを相互に接続する公衆回線の何れかを介して行い,
前記各モニタ監視装置は前記通知を受けることにより各伝送装置の現在の制御状態を常に認識することを特徴とするネットワークにおける制御・監視方式。 - 請求項1において,
前記マスタ監視装置は,各伝送装置に対する制御状態を保持し,予め設定された時間間隔毎に前記モニタ監視装置に対し前記各伝送装置の制御状態を通知することを特徴とするネットワークにおける制御・監視方式。 - 請求項1または2のいずれかにおいて,
前記マスタ監視装置は,各伝送装置に対する制御状態を保持し,マスタ監視装置の運用制御操作が可能な時間帯の最初及び最後のタイミングで前記モニタ監視装置に対し前記各伝送装置の制御状態を通知することを特徴とするネットワークにおける制御・監視方式。 - 通信回線により相互に接続された複数の伝送装置と,前記複数の伝送装置の一つに接続され運用状態の制御・監視機能を有するマスタ監視装置と,前記複数の伝送装置の中の前記マスタ監視装置とは別の一つに接続され制御権を持たないで各伝送装置の運用状態を監視するモニタ監視装置とで構成されたネットワークにおける制御・監視方式において,
前記マスタ監視装置から運用状態を制御する制御指令を受けた伝送装置は,
指令に対応する処理の開始時点及び終了時点で,マスタ監視装置とモニタ監視装置を含む全ての監視装置に対し,それぞれ制御開始,制御終了の通知を当該ネットワークの通信回線または前記マスタ監視装置と各モニタ監視装置とを相互に接続する公衆回線の何れかを介して行い,
前記各モニタ監視装置は前記通信を受けて各伝送装置の制御状態を認識することを特徴とするネットワークにおける制御・監視方式。 - 通信回線により相互に接続された複数の伝送装置と,前記複数の伝送装置の一つに接続され運用状態の制御・監視機能を有するマスタ監視装置と,前記複数の伝送装置の中の前記マスタ監視装置とは別の一つに接続され制御権を持たないで各伝送装置の運用状態を監視するモニタ監視装置とで構成されたネットワークにおける制御・監視方式において,
モニタ監視装置は,各伝送装置の運用状態を把握するコマンドを,ネットワーク内の通信回線または前記モニタ監視装置と前記ネットワーク内の各伝送装置とを相互に接続する公衆回線の何れかを経由して各伝送装置に対し周期的に発行され,該コマンドに対し各伝送装置からの応答内容を前記コマンドが伝送された通信回線または公衆回線の何れかを経由して受信することにより各伝送装置の制御状態を認識することを特徴とするネットワークにおける制御・監視方式。 - 通信回線により相互に接続された複数の伝送装置と,前記複数の伝送装置の一つに接続され運用状態の制御・監視機能を有するマスタ監視装置と,前記複数の伝送装置の中の前記マスタ監視装置とは別の一つに接続され制御権を持たないで各伝送装置の運用状態を監視するモニタ監視装置とで構成されたネットワークにおける制御・監視方式において,
前記モニタ監視装置は,マスタ監視装置に対し各伝送装置の運用状態を把握するコマンドを当該ネットワークの通信回線または前記モニタ監視装置と前記マスタ監視装置とを相 互に接続するために設けた公衆回線の何れかを介して周期的に発行し,その応答内容によって各伝送装置の制御状態を認識することを特徴とするネットワークにおける制御・監視方式。 - 通信回線により相互に接続された複数の伝送装置と,前記複数の伝送装置の一つに接続され運用状態の制御・監視機能を有するマスタ監視装置と,前記複数の伝送装置の中の前記マスタ監視装置とは別の一つに接続され制御権を持たないで各伝送装置の運用状態を監視するモニタ監視装置とで構成されたネットワークにおける制御・監視方式において,
前記マスタ監視装置は,全モニタ監視装置に対し各伝送装置の運用状態を通知するコマンドを,当該ネットワークの通信回線または前記モニタ監視装置と前記マスタ監視装置とを相互に接続するために設けた公衆回線の何れかを介して周期的に送信し,モニタ監視装置は該コマンドに対して各モニタ監視装置から送られる通知内容によって各伝送装置の制御状態を認識することを特徴とするネットワークにおける制御・監視方式。
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