JP3571779B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はインクジェット記録装置に関し、特にシート搬送手段を改良したインクジェット記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録装置としては、図8に示すようにほぼ鉛直方向の下向きにインクを吐出する吐出口が下面に設けられた記録ヘッド101を図面の表裏方向に移動させて記録シート102に例えば一行ずつの記録を行い、この記録シート102を図中右方向に一行分搬送して次行記録を行う、所謂シリアル型の記録装置が広く用いられている。
【0003】
このような記録装置においては、記録シート102は搬送ローラ103に対してピンチローラ104によって押し付けられ、搬送ローラ103に密着した記録シート102は不図示の駆動手段による搬送ローラ103の回転によって図中右方向へ搬送される。
【0004】
また記録シート102の右方向には排紙ローラ105及び拍車106が設置されている。拍車バネ107によって付勢された拍車106は記録シート102を排紙ローラ105に押し付けている。排紙ローラ105の搬送によって記録シート102は記録ヘッド101に対向する部分でたるむことなく搬送され、後端では排紙動作が行われ、排紙スタッカ108に紙を落し込む。
【0005】
しかしながら、上記従来例では、既に排紙されている記録シートの印字面に、図9に示す如く現在印字中の記録シート102の先端部がこすれてインク汚れを発生してしまうことがあるという問題があった。
【0006】
また図10に示す如く、排紙時に記録シート102の後端がはね上り記録ヘッド101の吐出口面に触れて汚れてしまうことがあるという問題や、記録ヘッドの吐出口に傷やごみがついて吐出不良が発生することがあるという問題があった。この問題を解決するために、記録ヘッド101を排紙時に印字領域外に移動させることも考えられるが、この場合は記録シート102が搬送ローラ103及びピンチローラ104より外れた後は記録動作ができなくなり、印字可能な範囲が狭くなってしまうという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、印字済みの記録シートを続いて搬送される記録シートの先端部が汚したり、記録シートの後端部が記録ヘッドに接触することを防止することができるインクジェット装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記の課題を解決しようとするものであり、その要旨はインクを吐出する吐出口に対向する位置へ記録シートがほぼ水平方向に搬送され、該記録シートに対して前記吐出口からほぼ鉛直方向の下向きにインクを吐出して記録を行う記録領域と、
前記記録シートが前記記録領域から搬送されて排紙される排紙領域であって、前記記録領域から前記排紙領域に前記記録シートを導入するための第1のローラと該第1のローラに対して付勢された第1の拍車とを含む第1のシート搬送手段と、第2のローラと該第2のローラに対して付勢された第2の拍車とを含み、該第2のローラの前記鉛直方向の最上部は、前記第1のローラの当該鉛直方向最上部より前記鉛直方向の上側に位置し、前記第2のローラに対する前記第2の拍車の付勢位置が前記第2のローラの前記鉛直方向最上部よりも前記第1のシート搬送手段側に位置することにより、前記第1のシート搬送手段によって前記排紙領域に導入された前記記録シートをほぼ水平方向或いはほぼ水平方向より上方に保持し、ほぼ水平方向より上方へ排紙するための第2のシート搬送手段と、が設けられている排紙領域と、
を有することを特徴とするインクジェット記録装置、及び
前記記録領域において、前記記録シートの記録がなされる記録面の背面側にプラテンが設けられているインクジェット記録装置、及び
前記吐出口からインクを吐出するために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する熱エネルギー発生手段が設けられているインクジェット記録装置、及び
前記熱エネルギー発生手段が電気熱変換体であるインクジェット記録装置にある。
【0009】
【実施例】
以下、本発明を図面に基づき、更に詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の第1の参考例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図である。
【0011】
この参考例では排紙ローラ5及び拍車6のさらに排紙側に、第2排紙ローラ9及び第2拍車10の対を設けている。排紙ローラ5の中心と第2排紙ローラ9の中心との間隔は、使用頻度の最も大きいサイズの記録シートの長さの1/20〜1/2に設定するのが好ましい。第2拍車10は拍車バネ7により付勢された拍車6と同様、第2拍車バネ11によってシート2を第2排紙ローラ9に押し付けている。
【0012】
このような第2排紙ローラ9及び第2拍車10を設けると、排紙側のシート2は排紙ローラ5及び排紙ローラ9の間にてほぼ水平方向の平面的な方向づけがなされているので、記録シートの腰とも相まって、図9にて説明したシート先端部のすでに記録終了済みのシートへの接触地点が遠ざかり、未乾燥の印字部でのこすれがなくなる。
【0013】
また前述のほぼ水平方向の平面的なシート2の方向づけによって、図10にて説明した後端部の記録ヘッド1への接触もなくなる。すなわちシート2の後端部は図1に示すように、搬送ローラ3及びピンチローラ4を通過した後、前述のシート2のほぼ水平方向の平面的な方向づけによってヘッド1に対して所定量以上の間隔を持って搬送される。記録ヘッド1はキャリッジ1aに搭載され、電気熱変換体等のエネルギー発生手段の発生するエネルギーを利用してほぼ鉛直方向の下向きにインクを吐出する。
【0014】
図2は本発明の第1実施例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図である。第1の参考例に比して第2排紙ローラ9の位置が異なっており、搬送ローラ3、排紙ローラ5によって形成される紙パス面の延長面上より印字面側、即ちほぼ鉛直方向の上側に位置している。このため排紙部付近の紙パスは印字面側を中心とした円弧形状乃至湾曲形状を形成することになる。このためシート2の先端部はスタッカ8に対して上方に方向づけされ、印字済のシートの印字面に対するこすれが大幅に軽減され、もしくはかなりの時間後の接触で済み、印字部のこすれが実質的に全く発生しなくなる。
【0015】
またシート2の後端の前述の円弧状乃至湾曲状のパスとほぼ水平方向の平面的なシートの方向づけとのため、記録シートに対する重力の作用とも相まって、搬送ローラ3及びピンチローラ4より記録シート2が離れた場合にでもヘッド1側に接近することなく、むしろヘッド1より遠ざかる方向に方向づけされることになる。従って、記録シートが記録ヘッドに接触することも実質的に全くなくなる。
【0016】
図3は第1の参考例及び第1実施例の排紙ローラ5及び第2排紙ローラ9の配置を印字面側より見た模式図である。本例では、排紙部で排紙ローラ5に対向する拍車6の配置ピッチが細かく、第2排紙ローラ9に対向する第2拍車10の配置ピッチが荒くなっている。これは、第2拍車10は紙の方向づけの目的が大であり、搬送等の機能は主に排紙ローラ5によりなされるためである。拍車6と第2拍車10とが記録シートの同一箇所に接触して搬送することのない様、両者は図3に示される様に互い違いに配設されるのが好ましい。
【0017】
図4は第2の参考例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図である。本参考例は第1の参考例に比して、排紙ローラ対の替わりに排紙ベルト12を用いることにより、搬送性の一層の向上と安定性の一層の向上とを実現したものである。シート2の先端部及び後端部の挙動は第1の参考例とほぼ同様である。
【0018】
さらに本例においても第1実施例の如く、湾曲状の紙パスとすることもでき、先端部の紙こすれ及び後端部のヘッドこすれをより確実に防ぐことが可能である。
【0019】
図5は本発明の第2実施例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図である。第1実施例に比して搬送ローラ3に対向するピンチローラ4の中心及び排紙ローラ5に対向する拍車6の中心の位置を、各々搬送ローラ3及び排紙ローラ5の中心位置より印字領域側に寄せることにより、印字領域でのシート2がヘッド1より遠ざかる方向に方向づけを行い、前述のシート2の先端部及び後端部の挙動がより安定するものとした。
【0020】
図6は本発明の第3実施例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図である。図6に示す13はプラテンであり、シート2の後端部が方向づけにより、極端にヘッド1より遠ざかるのを防いでいる。尚、第2実施例及び第3実施例においてはピンチローラ4及び拍車6の双方をずらしているが、一方でも相応の効果は得られる。
【0021】
図7は本発明の第4実施例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図である。第3実施例に比して、第2排紙ローラ9の位置を上方にすることにより、印字領域においてシート2がヘッド1から遠ざかる様に方向づけする作用を増大させている。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、印字領域におけるシート搬送径路の延長面上もしくは延長面上に対して印字面側、即ちほぼ鉛直方向の上側にずれて位置するように第2の排紙のためのシート搬送手段を設ける等の、実施例において詳細を説明するところの構成を採用することにより、以下の効果が得られる。
【0023】
1.既に排紙されている記録シートの印字面に現在印字中の記録シートの先端部が接触する時間を遅らせることが可能となり、インク汚れの発生を防ぐことが可能となる。
【0024】
2.排紙時に記録シートの後端がはね上ることを防げ、搬送ローラ及びピンチローラより記録シートが外れた後も記録動作が可能となる。その結果、印字可能範囲が広くとれることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1参考例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図。
【図2】本発明の第1実施例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図。
【図3】本発明の第1参考例及び第1実施例を印字面上側より見た模式図。
【図4】本発明の第2参考例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図。
【図5】本発明の第2実施例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図。
【図6】本発明の第3実施例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図。
【図7】本発明の第4実施例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図。
【図8】従来例に係るインクジェット記録装置の要部を示す模式図。
【図9】従来の問題点を説明するための模式図。
【図10】従来の問題点を説明するための模式図。
【符号の説明】
1 記録ヘッド
2 記録紙
3 搬送ローラ
4 ピンチローラ
5 排紙ローラ
6 拍車
7 拍車バネ
8 スタッカ
9 第2排紙ローラ
10 第2拍車
11 第2拍車バネ
12 排紙ベルト
13 プラテン
Claims (4)
- インクを吐出する吐出口に対向する位置へ記録シートがほぼ水平方向に搬送され、該記録シートに対して前記吐出口からほぼ鉛直方向の下向きにインクを吐出して記録を行う記録領域と、
前記記録シートが前記記録領域から搬送されて排紙される排紙領域であって、前記記録領域から前記排紙領域に前記記録シートを導入するための第1のローラと該第1のローラに対して付勢された第1の拍車とを含む第1のシート搬送手段と、第2のローラと該第2のローラに対して付勢された第2の拍車とを含み、該第2のローラの前記鉛直方向の最上部は、前記第1のローラの当該鉛直方向最上部より前記鉛直方向の上側に位置し、前記第2のローラに対する前記第2の拍車の付勢位置が前記第2のローラの前記鉛直方向最上部よりも前記第1のシート搬送手段側に位置することにより、前記第1のシート搬送手段によって前記排紙領域に導入された前記記録シートをほぼ水平方向或いはほぼ水平方向より上方に保持し、ほぼ水平方向より上方へ排紙するための第2のシート搬送手段と、が設けられている排紙領域と、
を有することを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記記録領域において、前記記録シートの記録がなされる記録面の背面側にプラテンが設けられている請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記吐出口からインクを吐出するために利用されるエネルギーとして熱エネルギーを発生する熱エネルギー発生手段が設けられている請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記熱エネルギー発生手段が電気熱変換体である請求項3に記載のインクジェット記録装置。
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JP28095893 | 1993-11-10 | ||
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Publications (2)
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JPH07178988A JPH07178988A (ja) | 1995-07-18 |
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- 1994-11-09 JP JP27474694A patent/JP3571779B2/ja not_active Expired - Fee Related
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