JP3571506B2 - 画像処理装置および画像処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像処理装置および画像処理プログラムを記録した記録媒体に関し、特に、画像の回転を行うことに適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】
文書や図面をイメージスキャナなどで光学的な手法で取り込んだ場合や、ビデオ入力画像は、その取り込み条件によっては傾いて取り込まれる場合がある。このような画像の傾きはそれらの画像に対して画像処理を行う場合にその性能を落とす要因となる。
【0003】
たとえば、文字認識装置であれば、傾いていない帳票上で文字パターンを検出するように作られているため、傾いた画像が入力されると性能が落ちる。
【0004】
従来、このような場合は、文献、安居院 猛他「画像の処理と認識」、昭晃堂(1992、11、25)、第21頁〜第22頁の2.3.2 の画像の幾何学的補正に示されているように、各画素の回転後の画素位置を三角関数を用いた回転の式で求め、さらに抜けが生じる画素位置の階調値を周囲の画素の階調値から補間することで画像を予め回転してから画像処理を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の手法では、各画素ごとに積演算を複数回必要とするため画素数が多い場合は大きな処理時間を必要とし、また、抜けた画素の補間にも処理時間がかかる。
【0006】
このために、短時間に大量の画像を扱うような画像処理装置には適用することが不可能であった。
【0007】
このようなことから、簡単な処理方法で、画素抜けに対する補間処理を行うことなく短時間に回転画像を得ることができる画像処理装置および画像処理プログラムを記録した記録媒体の実現が要請されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明によれば、回転対象の原画像を回転させ回転画像を得るための処理を行う画像処理装置は、回転対象の原画像のブロックを複数の矩形領域に分割し、分割された矩形領域を並べ替えることで回転対象の画像を回転させた回転画像を得る。
【0009】
そこで、たとえば、回転対象の原画像のブロックの位置を求めると共に原画像のブロックを分割する矩形領域のサイズを求める位置・サイズ算出手段と、回転対象の原画像のブロックの位置からコピー元のブロック位置を求めるコピー元ブロック位置算出手段と、矩形領域のサイズに基づき矩形領域を生成し、回転対象の原画像のブロックを分割する矩形領域形成手段と、回転対象の原画像のブロックの位置から、コピー元のブロック位置に基づき回転画像座標上でのコピー先のブロックの位置を求めるコピー先ブロック位置算出手段と、生成された矩形領域の原画像をコピー先のブロックの位置に基づき回転画像座標上のコピー先のブロックの位置にコピーする矩形領域コピー処理手段とを含むとよい。
【0010】
このような構成を採ることで、回転対象の原画像のブロックを矩形の領域に分け、その矩形領域のコピー処理だけで回転された画像をえることができる。また、回転による画素抜けが生じないため、画素抜けに対する補間処理を行う必要がない。このため、短時間に回転画像を得ることができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に本発明の好適な実施例を図面を用いて説明する。本実施例では、画像を複数の矩形領域に分割し、これを並べ替えることで画像を回転する方法について、画像を回転する角度をθとして説明する。なお、反時計廻りの回転は、時計廻りの処理を上下反転して行えばよいので、説明は時計廻りの回転について行う。
【0012】
具体的な構成としては、画像の大きさから求まる矩形領域の範囲を表すIDの値が整数値Iに対するブロック位置の元となるパラメータをI/tan (θ/2)として算出するブロック位置算出回路を備える。この整数値Iの範囲は、算出されるブロックの位置が画像の全範囲に亘るように決定する。
【0013】
各ID値に対応付けて前記パラメータを記憶するブロック位置記憶回路を備える。さらに、各ID値についてそれに対応した前記パラメータと一つの大きいID値に対するパラメータとの差が、サイズ1とサイズ2との和から1を減算したものと等しくなるようにサイズ1とサイズ2とを決定する矩形サイズ算出処理回路を備える。
【0014】
さらに、各ID値に対応付けて前記サイズ1と前記サイズ2とを記憶する矩形サイズ記憶回路と、2次元的に原画像上に配置されるブロックの内、画像の回転中心からみて横方向にJ番目、縦方向にK番目のブロックについて、ID値がJに対応するブロック位置記憶回路に記憶された値にKを加えたものを原画像上でのブロックの横方向の位置x0とし、ID値がKに対応するブロック位置記憶回路に記憶された値からJを減算したものをブロックの縦方向の位置y0とするコピー元ブロック位置算出処理回路とを備える。なお、本実施例の座標系は、画像の回転中心を原点とし、左から右方向を横軸、上から下方向を縦軸とする。
【0015】
さらにまた、前記矩形サイズ記憶回路の内、ID値がJに対応したサイズ1をa、サイズ2をbとし、ID値がKに対応したサイズ3をcとし、サイズ4をdとして、左上の座標が(x0、y0)で幅a高さcの矩形領域1と、左上の座標が(x0+a、y0)で幅b−1高さc−1の矩形領域2と、左上の座標(x0+1、y0+c)で幅a−1高さd- の矩形領域3と、左上の座標が(x0+a、y0+c-1)で幅b高さdの矩形領域4を原画像上に作成する矩形領域生成処理回路を備える。
【0016】
また、ID値がJに対応する前記ブロック位置記憶回路に記憶された値からKを減算したものを回転画像上でのブロックの横方向の位置x1とし、ID値がKに対応する前記ブロック位置記憶回路に記憶された値にJを加えたものをブロックの縦方向の位置y1とするコピー先ブロック位置算出処理回路を備える。
【0017】
さらに、前記矩形領域1を(x1、y1)を左上として、矩形領域2を(x1+a、y1+1)を左上として、矩形領域3を(x1、y1+c)を左上として、矩形領域4を(x1+a−1、y1+c)を左上として回転画像上にコピーする矩形領域コピー処理回路を備え、原画像上をブロックで埋め尽くすために必要な全てのJ、Kの組み合わせについて行うことによって原画像を時計廻りに角度θだけ回転した回転画像を作成し、また、反時計廻りの画像の回転は全処理を上下逆に行うように構成する。
【0018】
図1は、本実施例の画像処理装置の機能構成図である。この図1において、画像処理装置は、画像を分割するために必要なパラメータを求めるブロック位置算出処理回路200 と、ある範囲の各整数値Iに対してI/tan (θ/2)を四捨五入したものをIDであるIと対応付けて、ブロック位置として記憶するブロック位置記憶回路300 と、各ブロックを構成する最大4つの矩形の辺の長さを算出する矩形サイズ算出処理回路400 とを備える。
【0019】
さらに、本実施例の画像処理装置は、矩形サイズ算出処理回路400 で算出された矩形サイズ1、矩形サイズ2を各IDごとに記憶する矩形サイズ記憶回路500 と、X方向のIDがJ、Y方向のIDがKのブロックの原画像100 上での位置を算出するコピー元ブロック位置算出処理回路700 と、コピー元ブロック位置算出処理回路700 で得られた位置において、当該ブロックを最大4つの矩形領域に分割する矩形領域生成処理回路800 とを備える。
【0020】
更にまた、本実施例の画像処理装置は、X方向のIDがJ、Y方向のIDがKのブロックの回転画像1100上での位置を算出するコピー先ブロック位置算出処理回路900 と、原画像100 から回転画像1100へ、矩形領域生成処理回路800 で作成された矩形領域単位で画像をコピーする矩形領域コピー処理回路1000と、コピー元ブロック位置算出処理回路700 、矩形領域生成処理回路800 、コピー先ブロック位置算出処理回路900 、矩形領域コピー処理回路1000での処理によって回転画像1100を得ることを繰り返させるループ制御回路600 、650 とから構成されている。
【0021】
原画像100 は、電子化された画像情報であり、たとえば、イメージスキャナやCCDなどの光学的手法で取り込まれた画像データである。以下の説明においては、画像の回転の中心を座標原点とし、座標軸は左から右方向をX軸、上から下方向をY軸として説明する。
【0022】
ブロック位置算出処理回路200 は、画像を分割するブロックの位置をコピー元ブロック位置算出処理回路700 とコピー先ブロック位置算出処理回路900 で算出するために必要なパラメータを算出し、ブロック位置記憶回路300 に記憶する。
【0023】
図2は、ブロック位置記憶回路300 および矩形サイズ記憶回路500 の記憶例を示す図である。ある範囲(図2のID:−11 〜11のことで、この範囲は、画像の大きさから求まる。)の各整数値Iに対してI/tan (θ/2)を四捨五入したものをブロック位置記憶回路300 にIDであるIと対応付けて、ブロック位置として記憶する。Iの範囲は、算出されるブロック位置が画像の全範囲に亘るように決定する。
【0024】
矩形サイズ算出処理回路400 は、各ブロックを構成する最大4つの矩形の辺の長さを算出する。ブロック位置記憶回路300 のID値の内、最大のものを除く各ID値について、一つの大きなID値のブロック位置と該ID値のブロック位置の差がf+g−1となるようなf、gを算出し、矩形サイズ記憶回路500 に各ID値ごとにそれぞれサイズ1(=f)、サイズ2(=g)として記憶する。
【0025】
矩形サイズ記憶回路500 は、矩形サイズ算出処理回路400 で算出された矩形サイズ1、矩形サイズ2を各IDごとに記憶する。ループ制御回路600 では、X方向のブロックIDがブロック位置記憶回路300 のID値の内、最大値を除く全てのID値の場合、およびY方向のブロックIDがブロック位置記憶回路300 のID値の内、最大値を除く全てのID値の場合の組み合わせについて、以下に順次説明するコピー元ブロック位置算出処理回路700 、矩形領域生成処理回路800 、コピー先ブロック位置算出処理回路900 、矩形領域コピー処理回路1000などによって処理を行う。
【0026】
以下においては、X方向のブロックIDは変数J、Y方向のブロックIDは変数Kに格納されているものとして説明する。
【0027】
コピー元ブロック位置算出処理回路700 は、X方向のIDがJ、Y方向のIDがKのブロックの原画像100 上での位置を算出する処理回路である。この位置の算出は、ブロック位置記憶回路300 のIDがJに対応する位置にKを加えたものをX方向の位置、IDがKに対応する位置からJを引いたものをY方向の位置とする。この座標を以後(x0、y0)とする。
【0028】
矩形領域生成処理回路800 は、コピー元ブロック位置算出処理回路700 で得られた位置において、当該ブロックを最大4つの矩形領域に分割する処理回路である。矩形サイズ記憶回路500 のIDがJに対応したサイズ1をa、サイズ2をbとし、IDがKに対応したサイズ1をcとし、サイズ2をdとする。これを用いて、矩形1を左上の座標(x0、y0)で幅a高さcの矩形(図3のB1)、矩形2を左上の座標(x0+a、y0)で幅b−1 高さc−1 の矩形(図3のB2)、矩形3を左上の座標(x0+1、y0+c)で幅a−1 高さd−1 の矩形(図3のB3)、矩形4を左上の座標(x0+a、y0+c−1)で幅b 高さd の矩形(図3のB4)とする。これらの4つの矩形領域が当該ブロックを構成する。
【0029】
コピー先ブロック位置算出処理回路900 は、X方向のIDがJ、Y方向のIDがKのブロックの回転画像1100上での位置を算出する処理回路である。この位置の算出は、ブロック位置記憶回路300 のIDがJに対応する位置からKを引いたものをX方向の位置、IDがKに対応する位置にJを加えたものをY方向の位置とする。この座標を(x1、y1)とする。
【0030】
矩形領域コピー処理回路1000は、原画像100 から回転画像1100へ、矩形領域生成処理回路800 で作成された矩形領域単位で画像をコピーする処理回路である。原画像100 上の矩形1の領域を回転画像1100上で左上の座標を(x1、y1)(図4のB1’)とした位置へ、矩形2を(x1+a、y1+1)(図4のB2’)へ、矩形3を(x1、y1+c)(図4のB3’)、矩形4を(x1+a−1、y1+c)(図4のB4’)へコピーする。画像からはみ出る部分の削除など、画像の矩形領域のコピーは一般に知られた手法でよい。すなわち、図4は、図3の原画像100 を矩形領域B1〜B4に分割し、矩形領域ごとに並び替えて回転画像1100が得られていることが分かる。
【0031】
以上のコピー元ブロック位置算出処理回路700 、矩形領域生成処理回路800 、コピー先ブロック位置算出処理回路900 、矩形領域コピー処理回路1000での処理によって回転画像1100を得ることをループ制御回路600 〜650 の間で繰り返すことによって全画像の回転処理が完了する。
【0032】
次に、図1の画像処理装置の動作を説明する。まず、幅350 画素、高さ500 画素の画像を、左から175 画素、上から250 画素の位置を中心として時計廻りにθ=5度回転するとして具体的に説明する。
【0033】
ブロック位置算出処理回路200 では、先ず、tan (θ/2)=tan (2.5 度)=0.04366 を算出する。次に、IDが0に対してブロック位置0を記憶する。以後、順次I を1づつ増加させながら、IDがIに対してブロック位置としてI/0.04366 を四捨五入したものを記憶していく。画像の高さが500 画素であり、回転の中心の縦方向の位置から画像の下端までが250 画素であるので、ブロック位置が250 を越えるとき、すなわち、図2のI2 に示すようにIDが11となるまで計算を繰り返す。
【0034】
次に、Iが−1から順次Iを1づつ減少させながら、IDがIに対してブロック位置としてI/0.04366 を四捨五入した値を記憶していく。回転の中心の縦方向の位置が250 画素であるので、ブロック位置が−250未満になるとき、すなわち、図2のI1 に示すようにIDが−11 となるまで計算を繰り返す。この例では、画像が縦長であるために回転の中心の縦方向位置および画像の高さで算出範囲を決定したが、横長の画像の場合は回転の中心の横方向位置を用いて算出範囲を決定する。
【0035】
以上の処理によってブロック位置記憶回路300 に記憶されたブロック位置の抜粋を図2のM1に示している。すなわち、ID=−11のとき、ブロック位置:−11 /0.04366=−252、ID=−10のとき、ブロック位置:−10/0.04366=−229、ID=−1のとき、ブロック位置:−1/0.04366=−23 、ID=1のとき、ブロック位置:1/0.04366=23、ID= 4のとき、ブロック位置:4/0.04366=92、ID=5のとき、ブロック位置:5/0.04366=115 、ID= 6のとき、ブロック位置:6/0.04366 =137 、ID=10のとき、ブロック位置:10/0.04366=229 、ID=11 のとき、ブロック位置:11/0.04366 =252 となっている。
【0036】
矩形サイズ算出処理回路400 では、たとえば、ブロック位置の差に1加えて2で除算したものを切り上げてサイズ1とし、切り捨てたものをサイズ2とすることで、サイズ1+サイズ2−1がブロック位置の差となるようにする。
【0037】
たとえば、IDが4の場合、IDが5とのブロック位置の差は、115 −92=23であるので、これに1を加えた24を2で除算して12をサイズ1、サイズ2とする。IDが5の場合、IDが6とのブロック位置の差が22であるのでこれに1を加えた23を2で除算すると11.5となり、これを切り上げた12をサイズ1とし、切り捨てた11をサイズ2として矩形サイズ記憶回路500 に記憶する。IDが10の場合、IDが11とのブロック位置の差は、252 −229 =23であるので、これに1を加えた24を2で除算して12をサイズ1およびサイズ2とする。
【0038】
IDが−11 の場合、IDが−10 とのブロック位置の差は、−229 −(−252 )=23であるので、これに1を加えた24を2で除算して、12をサイズ1およびサイズ2とする。IDが−1の場合、IDが0とのブロック位置の差は、0−(−23 )=23であるので、これに1を加えた24を2で除算した、12をサイズ1およびサイズ2とする。
【0039】
以上の操作で矩形サイズ記憶回路500 に記憶された矩形サイズの抜粋を図2のM2に示している。ループ制御回路600 では、画像の内、回転に必要な部分を全て含むように、2次元的に配置された必要なブロック全てについて以後の処理を行うためのループ処理を行う。
【0040】
このため、横方向のブロックのID、縦方向のブロックのID双方が−11 〜11の全ての組み合わせについて処理を行う。しかしこれでは横方向については、不必要なブロックも算出される可能性があるので、別途ブロック位置が横方向の画像範囲を越えないIDの範囲を算出してもよい。以後の処理の説明は、このループの内、横方向のブロックのIDが5で、縦方向のブロックのIDが4の場合について説明する。
【0041】
コピー元ブロック位置算出処理回路700 では、ID=5に対してブロック位置が115 で縦方向のIDが4であることから、115 +4=119 をこのブロックのX座標(図3のx0)とする。同様に、92−5=87をこのブロックのY座標(図3のy0 )とする。
【0042】
矩形領域生成処理回路800 では、横方向のブロックIDが5に対応する矩形サイズ1である12を図3のaに、サイズ2である11を図3のbとする。さらに、縦方向のブロックIDが4に対応するサイズ1の12を図3のcに、サイズ2の12をdとする。これによって、図3に示したような4つの矩形領域を作成する。当該ブロックは、これらの4つの矩形領域からなる。
【0043】
コピー先ブロック位置算出処理回路900 では、ID=5に対してブロック位置が115 で縦方向のIDが4であることから、115 −4=111 をこのブロックの回転画像上でのX座標(図4のx1)とする。同様に、92+5=97をこのブロックのY座標(図4のy1)とする。
【0044】
矩形領域コピー処理回路1000では、コピー元ブロック位置算出処理回路700 、矩形領域生成処理回路800 、コピー先ブロック位置算出処理回路900 で得られた座標値を元に、原画像100 上の矩形領域B1を回転画像上のB1’に、B2をB2’に、B3をB3’に、B4をB4’にコピーする。このようにしてコピーされた矩形領域の回転画像上での配置を図4に示している。
【0045】
以上の処理を全ブロックに亘って行うことで、図5に示すように、図(a)の原画像から図(b)の回転画像への矩形領域のコピーの繰り返しで画像の回転が実現される。図5において、太い線で表したものが各ブロックであり、番号で対応した矩形領域へのコピーが行われている。矩形領域111 〜114 、121 〜124 、131 〜134 、211 〜214 、221 〜224 、231 〜234 がそれぞれ一つのブロックである。
【0046】
これによって、たとえば、L1で示した直線画像であれば、コピーされ、回転画像上に傾いた直線L2として表されている。
【0047】
以上の説明は、時計廻りに画像を回転する場合について行ったが、上下(或いは左右)を反転して処理を行えば、反時計廻りの回転となる。このようにして、原画像100 を矩形の領域に分け、これらの矩形領域のコピーだけで画像の回転を実現することができる。また、回転による画素の抜けがないために、その補間処理を必要としない。したがって、高速に画像の回転を実現することができる。このため、画像を回転することによって、事前に画像の傾きを修正する必要がある場合に適用することができる。
【0048】
図6は、本実施例の画像処理装置の一例のハードウエア構成図である。図6において、画像処理装置は、たとえば、原画10a の画像を取り込みCPU20 に原画像信号を与えるイメージスキャナー10と、マイクロコンピュータ(MP)204 やプログラムROM201やワーキングRAM203などから構成されプログラムROM201に格納されている画像回転処理プログラム202 によってマイクロコンピュータ204 が原画像信号を処理し、上述の図1の画像回転の処理を行うCPU20 と、CPU20 の動作モードの選択を行うマウス50と、CPU20 に必要なデータを与えるキーボード40と、CPU20 で処理され得られた回転画像1100および原画像100 を表示する表示装置30などから構成されている。
【0049】
図7は、プログラムROM201に格納される画像回転処理プログラム202 の一例の構成図である。この図7において、画像回転処理プログラム202 は、例えば、原画像を分割するために必要なブロック位置を算出し、このブロック位置を記憶させておくブロック位置算出プログラム202aと、ブロックを構成する矩形の辺の長さ(矩形サイズ)を求め、記憶させておく矩形サイズ算出プログラム202bと、原画像のブロックの位置からコピー元のブロック位置を求めるコピー元ブロック位置算出プログラム202cと、矩形領域のサイズに基づき矩形領域を生成し、原画像のブロックを分割する矩形領域生成プログラム202dと、原画像のブロックの位置から、コピー元のブロック位置に基づき回転画像座標上でのコピー先のブロックの位置を求めるコピー先ブロック位置算出プログラム202eと、生成された矩形領域の原画像を回転画像座標上のコピー先のブロックの位置にコピーする矩形領域コピー処理プログラム202fなどから構成される。
【0050】
画像回転処理プログラム202 は、プログラムROM に格納または記録する他、不揮発性のRAM や、フラッシュメモリや、ディスク装置に格納したり、磁気テープ装置に格納することもよい。
【0051】
また、画像処理装置は、パーソナルコンピュータやワークステーションが有するハードウエア構成に、上述の画像回転処理プログラム202 を搭載することで上述の画像の回転を行うこともできる。
【0052】
【発明の効果】
以上述べたように本発明は、回転対象の原画像のブロックを複数の矩形領域に分割し、分割された矩形領域を並べ替えることで回転対象の原画像を回転させた回転画像を得ることができるので、簡単な処理方法で、画素抜けに対する補間処理を行うことなく短時間に回転画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の画像処理装置の機能構成図である。
【図2】図1の画像処理装置で使用されているブロック位置記憶回路および矩形サイズ記憶回路の説明図である。
【図3】図1の画像処理装置によって矩形領域生成処理を表した図である。
【図4】図1の画像処理装置によって矩形領域コピー処理を表した図である。
【図5】図1の画像処理装置によって画像を回転させる場合の原画像と回転後の画像の様子を表した図である。
【図6】実施例の画像処理装置の一例のハードウエア構成図である。
【図7】図6のプログラムROM に格納される画像回転処理プログラムの一例の構成図である。
【符号の説明】
100 原画像
200 ブロック位置算出処理回路
300 ブロック位置記憶回路
400 矩形サイズ算出処理回路
500 矩形サイズ記憶回路
700 コピー元ブロック位置算出処理回路
800 矩形領域生成処理回路
900 コピー先ブロック位置算出処理回路
1000 矩形領域コピー処理回路
1100 回転画像
Claims (8)
- 回転対象の原画像をθ度回転させた回転画像を得るための処理を行う画像処理装置において、
前記原画像のブロックの位置を求めると共に前記原画像のブロックを分割する矩形領域のサイズを求める位置・サイズ算出手段と、
前記回転対象の原画像のブロックの位置からコピー元ブロックの位置を求めるコピー元ブロック位置算出手段と、
前記矩形領域のサイズに基づき矩形領域を生成し、前記回転対象の原画像のブロックを分割する矩形領域生成手段と、
前記回転対象の原画像のブロックの位置から、前記コピー元ブロックの位置に基づき回転画像座標上でのコピー先ブロックの位置を求めるコピー先ブロック位置算出手段と、
(−θ/2)度で並んだブロック群に含まれる原画像の画素を、(θ/2)度で並んだブロック群において対応する矩形領域範囲 ID のブロックへコピーすることで、前記矩形領域を並べ替えて前記原画像をθ度回転して前記回転画像を得る矩形領域コピー処理手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1に記載の装置において、前記矩形領域コピー処理手段は、4つの矩形領域で構成された(−θ/2)度の傾きで並ぶコピー元ブロックを、4つの矩形領域で構成された(θ/2)度の傾きで並ぶコピー先ブロックへ、ブロック内の画素をそれぞれコピーすることを特徴とする画像処理装置。
- 請求項2に記載の装置において、前記矩形領域生成手段は、幅aおよび高さcの第1の矩形と、幅bおよび高さdの第2の矩形と、幅a−αおよび高さd−αの第3の矩形と、幅b−αおよび高さc−αの第4の矩形からなり、αが一定値である4つに分割した矩形領域を生成することを特徴とする画像処理装置。
- 請求項2に記載の装置において、前記矩形領域生成手段は、幅aおよび高さcの第1の矩形と、幅bおよび高さdの第2の矩形と、幅a−αおよび高さd−βの第3の矩形と、幅b−αおよび高さc−βの第4の矩形からなり、前記幅aおよびbはα以上の値をとり、前記高さcおよびdはβ以上の値をとる矩形領域を生成することを特徴とする画像処理装置。
- コンピュータによって、回転対象の原画像をθ度回転させた回転画像を得るための処理を行う画像処理プログラムを記録した記録媒体において、前記画像処理プログラムは、
前記回転対象の原画像のブロックの位置を求めると共に前記原画像のブロックを分割する矩形領域のサイズを求める位置・サイズ算出工程と、
前記回転対象の原画像のブロックの位置からコピー元ブロックの位置を求めるコピー元ブロック位置算出工程と、
前記矩形領域のサイズに基づき矩形領域を生成し、前記回転対象の原画像のブロックを分割する矩形領域生成工程と、
前記回転対象の原画像のブロックの位置から、前記コピー元ブロックの位置に基づき回転画像座標上でのコピー先ブロックの位置を求めるコピー先ブロック位置算出工程と、
(−θ/2)度で並んだブロック群に含まれる原画像の画素を、(θ/2)度で並んだブロック群において対応する矩形領域範囲 ID のブロックへコピーすることで、前記矩形領域を並べ替えて前記原画像をθ度回転して前記回転画像を得る矩形領域コピー処理工程とを含むことを特徴とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。 - 請求項5に記載の画像処理プログラムを記録した記録媒体において、前記矩形領域コピー処理工程は、4つの矩形領域で構成された(−θ/2)度の傾きで並ぶコピー元ブロックを、4つの矩形領域で構成された(θ/2)度の傾きで並ぶコピー先ブロックへ、ブロック内の画素をそれぞれコピーすることを特徴とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
- 請求項6に記載の記録媒体において、前記矩形領域生成工程は、幅aおよび高さcの第1の矩形と、幅bおよび高さdの第2の矩形と、幅a−αおよび高 さd−αの第3の矩形と、幅b−αおよび高さc−αの第4の矩形からなり、αが一定値である4つに分割した矩形領域を生成することを特徴とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
- 請求項6に記載の記録媒体において、前記矩形領域生成工程は、幅aおよび高さcの第1の矩形と、幅bおよび高さdの第2の矩形と、幅a−αおよび高さd−βの第3の矩形と、幅b−αおよび高さc−βの第4の矩形からなり、前記幅aおよびbはα以上の値をとり、前記高さcおよびdはβ以上の値をとる矩形領域を生成することを特徴とする画像処理プログラムを記録した記録媒体。
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JP24400497A JP3571506B2 (ja) | 1997-09-09 | 1997-09-09 | 画像処理装置および画像処理プログラムを記録した記録媒体 |
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