JP3571477B2 - 半導体発光素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は線状に発光する半導体発光素子に関する。さらに詳しくは、発光素子チップを直列に接続することにより均一な線状発光をする発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体発光素子である発光ダイオード(以下、LEDという)は、半導体のpn接合に順方向の電流を流すことにより、電気エネルギーを直接光に変換するもので、動作電流が小さく(通常は10mA程度)、小形で高輝度が得られるため、種々の表示ランプなどに用いられている。しかし、チップ面積が大きくなると、電流分布が不均一となり、均一な発光をせず素子の劣化が早くなること、特別なチップ形状のものを作製することはプロセス管理上困難であること、などのため、発光面の大型化は困難であり、通常は数百μm角から1mm角程度の大きさで作られる。
【0003】
そのため、たとえば線状や面状のような広い面積に亘って発光する光源とするためには、図4に示されるように、LEDチップ21を導電性の基板24上に複数個横に並べ、各LEDチップ21の一方の電極21aを金線23などのワイヤにより連結して並列に接続し、各LEDチップ21の発光の集合により線状光源のように発光させている。この例では、LEDチップ21の表面側にn側もしくはp側の一方の電極21aが設けられ、裏面側に他方の電極21bが設けられており、他方の電極21bが基板24を介して共通に接続され、一方の電極21aが金線23などにより接続されて、複数個のLEDチップが並列接続されているが、直列接続にすることもできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、複数個のLEDチップが並列接続されると、LEDチップの中で抵抗の小さいところがあると電流が集中し、均一な発光が得られなかったり、部分的にLEDチップの劣化を早めるという問題がある。さらに、金線などのワイヤで接続すると、ワイヤボンディングの工数を多く要すると共に、金線などが垂れてショートするという問題がある。このワイヤに伴う問題は、LEDチップを直列接続しても同様であり、とくに直列接続の場合は金線によるタッチを防止する点からもチップ間に間隙を設けざるを得ず、直線状の発光部の途中に途切れができて連続的な発光をさせることができないという問題がある。
【0005】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、ワイヤボンディングに伴う問題を生じさせることなく、広い範囲に亘って連続的に発光し、しかも信頼性の高い半導体発光素子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による半導体発光素子は、基板の表面側に半導体層が積層されると共にn側電極およびp側電極が設けられる第1の発光素子チップと、発光波長の光に対して実質的に透明な基板の表面側に半導体層が積層されると共にn側電極およびp側電極が設けられ、該電極が設けられた側を前記第1の発光素子チップと逆向きにして配設される第2の発光素子チップとからなり、前記第1および第2の発光素子チップのn側電極もしくはp側電極の異なる側の電極同士が直接導電性材料により接着されている。ここに発光波長の光に対して実質的に透明とは、発光層で発光した光を殆ど減衰させることなく透過させ得ることをいう。
【0007】
この構成にすることにより、発光素子チップの電極部を重ねて接続するため、隙間なく並べることができ、連続的に広い範囲に亘って発光させることができる。しかも、直列接続になっているため、電流はどこでも同じで均一な発光をする。なお、通常の発光素子と同様に、チップが載置される基板に反射機能を有するものが用いられることにより、表面側への発光効率を向上させることができる。
【0008】
前記第1および第2の発光素子チップが3個以上交互に直線状に並んで、直列に接続されることにより、長い線状の発光素子となる。この直線状に接続されたLEDチップ群をさらに横に並べて直列または並列に接続することにより、面状に発光する発光素子とすることもできる。
【0009】
前記第1および第2の発光素子チップが、サファイア基板上にチッ化ガリウム系化合物半導体が積層された発光素子チップであれば、基板が発光波長に対して透明であり、裏向けても基板側から発光され、しかも基板から電極を取り出しにくい構造で、基板の表面側にn側およびp側の電極が設けられるため、交互に逆向きにして重ね合せて直接接続するのに都合がよい。
【0010】
ここにチッ化ガリウム系化合物半導体とは、III 族元素のGaとV族元素のNとの化合物またはIII 族元素のGaの一部がAl、Inなどの他のIII 族元素と置換したものおよび/またはV族元素のNの一部がP、Asなどの他のV族元素と置換した化合物からなる半導体をいう。
【0011】
【発明の実施の形態】
つぎに、図面を参照しながら本発明の半導体発光素子について説明をする。
【0012】
本発明の半導体発光素子は、図1にその一実施形態の概略平面図が示されるように、第1および第2のLEDチップ11、12がそれぞれ表裏交互に並べられて、それぞれのp側電極8とn側電極9とが導電性材料により直接接着され、両端のLEDチップ11の相互に接続されていないp側電極8およびn側電極9からワイヤ13により電極端子が導出されることにより構成されている。この第1および第2のLEDチップ11、12は、p側電極8およびn側電極9の両方が積層された半導体層の表面側に設けられるように形成されているため、交互に表裏逆向きにすることにより、それぞれのp側電極8とn側電極9とを対向させて重ねることができる。第1および第2のLEDチップ11、12は共に同じLEDチップでも、異なるチップでもよいが、少なくとも第2のLEDチップ12は、その基板がLEDチップ12により発光する光を透過する材料により形成されている。
【0013】
LEDチップ11、12は、たとえば図2にその一例の平面図およびそのB−B線断面図が示されるような構造になっている。この例は、青色系の発光に好適なチッ化ガリウム系化合物半導体がサファイア基板1上に積層されて形成されたものである。すなわち、サファイアからなる基板1上にGaNからなる低温バッファ層2、GaNからなるn形層3、InGaN系(InとGaの比率が種々変わり得ることを意味する、以下同じ)化合物半導体からなる活性層4、p形AlGaN系(AlとGaの比率が種々変わり得ることを意味する、以下同じ)化合物半導体層5aおよびGaN層5bからなるp形層5が順次積層されて発光層部を形成し、その表面に拡散メタル層7を介してp側電極8が設けられている。そして、積層された半導体層の一部がエッチング除去されて露出したn形層3にn側電極9が設けられることにより形成されている。なお、図示されていないが電極の周囲の露出面はパッシベーション膜が形成される。
【0014】
本発明の半導体発光素子に用いられるLEDチップ11、12の少なくとも第2のLEDチップ12は、その基板1がそのLEDチップ12により発光する光を透過する材料により形成されている。すなわち、図2に示される青色系のLEDチップ11、12は、チッ化ガリウム系化合物半導体層と格子定数が整合し得る基板材料としてサファイア(Al単結晶)が使用されている。そのため、積層された半導体層の発光部で発光した光を透過させ、図1に示される第2のLEDチップ12のように裏向きにして使用されても、基板1を通して表面側に光を放射する。
【0015】
また、LEDチップ11、12のn側(下部)電極9は、積層された半導体層の一部をエッチングにより除去して露出したn形層3に設けられている。そのため、p側電極8およびn側電極9が両方共基板1の表面側になり、図1に示されるように、第1のLEDチップ11を表向きにして並べ、第2のLEDチップ12を裏向きにしてその間に並べて重ねることにより、第1のLEDチップ11のn側電極9と第2のLEDチップ12のp側電極8とを、また第1のLEDチップ11のp側電極8と第2のLEDチップ12のn側電極9とをそれぞれ対向させて導電性材料により直接接着することができる。その結果、第1および第2のLEDチップ11、12が直列接続された半導体発光素子が得られる。
【0016】
本発明の半導体発光素子によれば、LEDチップの電極同士が直接導電性材料により接着されて接続されているため、金線などのワイヤによりボンディングをする必要がなく、ワイヤの垂れなどによりタッチ不良が生じることがない。さらに、LEDチップが重なって並ぶため、その間に隙間がなく連続して発光する。また、p側電極とn側電極とを接続して直列接続にしているため、LEDチップに抵抗の小さいチップがあっても電流が集中することがなく、均一な発光をすると共に、部分的に劣化して不良品になることがない。そのため、高品質で、信頼性が向上する。
【0017】
このLEDチップ11、12が直列接続された半導体発光素子を製造するには、まず前述のLEDチップを形成する前のウェハの状態で、たとえば蒸着およびパターニングによりp側電極8およびn側電極9の表面にそれぞれAu−Sn−Inの合金層を形成しておく。そして、第1のLEDチップ11を発光素子用基板上に位置決めして並べて接着固定する。その後、第2のLEDチップ12を第1のLEDチップ11の間に位置すると共に、それぞれのp側電極8とn側電極9とが対向して接触するように重ね合せ、固定して加熱炉内に入れ、200〜300℃程度に加熱する。その結果、Au−Sn−Inの合金が溶融してLEDチップ11、12の電極同士が接着し、LEDチップ11、12の連結されたLEDチップ群が得られる。このLEDチップ群の両端のチップの電極を図示しないリードとワイヤボンディングをして、その表面側を透明樹脂によりモールドすることにより、線状の半導体発光素子が得られる。
【0018】
このLEDチップ群を作製する際に、発光素子用基板上にボンディングしないで、ジグ上に第1のLEDチップ11を位置決めして並べ、第2のLEDチップ12を前述と同様に重ねて接着することにより、発光素子用基板に接着されないLEDチップ群が形成される。このLEDチップ群を組立基板上にボンディングして両端の電極をワイヤで接続したり、他の組立てに直接使用することができる。なお、前述の電極同士の接着は、前述の合金を用いなくても、Agペーストなどの導電性接着剤を使用することもできる。
【0019】
なお、前述のLEDチップ11、12において、n側電極9の形成のために行われるエッチングが、図2に示されるように、四角形のチップの一隅部分である場合は、p側電極8およびn側電極9は、図2(a)に示されるように、LEDチップ11、12の対角線上に沿って設けられることが、図1に示されるように、複数個直列に接続したときに一直線に並ぶため好ましい。また、図3(a)に示されるようにチップの対向する両辺B、Cに亘ってエッチングされる場合には、図3(b)〜(c)に平面図が示されるように、一辺Aに平行または一辺BおよびCからそれぞれ等距離Eのところに設けられることが一直線に並べる点から好ましい。
【0020】
前述の例は、青色系のLEDであったが、青色系に限らず基板を発光波長に対して実質的に透明にできるLEDであれば本発明を適用できる。なお、異なる色のLEDチップを直列接続して混色の半導体発光素子とすることもできる。この場合、基板が透明である必要があるのは、裏向きにして使用する第2のLEDチップで、第1のLEDチップの基板は発光色に対して不透明基板で構わない。また、前述の線状の発光素子をさらに平行に並べてそれぞれを直列または並列にワイヤなどにより接続すれば面状の半導体発光素子が得られる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、特別のチップ形状のものを作製しなくても、汎用のLEDチップを用いるだけで、任意の線状もしくは面状の広い面積で発光する半導体発光素子が得られる。
【0022】
また、チップ間の隙間がないため、同じチップの数を接続した同じ光量の発光素子に対して、約1/2に小形化することができる。さらに、途切れがなく連続的に発光する線状光源が得られるため、ラインセンサの光源などに便利に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体発光素子の一実施形態の説明図である。
【図2】図1のLEDチップの一例の説明図である。
【図3】図1のLEDチップの他の例の電極構造の変形例を示す図である。
【図4】従来のLEDチップを複数個接続して発光素子とする例の説明図である。
【符号の説明】
1 基板
8 p側電極
9 n側電極
11 第1のLEDチップ
12 第2のLEDチップ

Claims (3)

  1. 基板の表面側に半導体層が積層されると共にn側電極およびp側電極が設けられる第1の発光素子チップと、発光波長の光に対して実質的に透明な基板の表面側に半導体層が積層されると共にn側電極およびp側電極が設けられ、該電極が設けられた側を前記第1の発光素子チップと逆向きにして配設される第2の発光素子チップとからなり、前記第1および第2の発光素子チップのn側電極もしくはp側電極の異なる側の電極同士が直接導電性材料により接着されてなる半導体発光素子。
  2. 前記第1および第2の発光素子チップが3個以上交互に直線状に並んで、直列に接続されてなる請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記第1および第2の発光素子チップがサファイア基板上にチッ化ガリウム系化合物半導体が積層された発光素子チップである請求項1または2記載の半導体発光素子。
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