JP3570498B2 - 長手物体の巻き取り装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワイヤ等の長手物体の巻き取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ワイヤ供給側のキャプスタンに結合されたモータをインバータで駆動し、巻き取り側の巻枠に結合されたモータをインバータで駆動し、ワイヤをキャプスタン等の供給側回転体から送り出して巻き取り側の回転体即ち巻枠に巻き取る装置において、巻き取り側の巻枠の直径や幅、巻枠における巻き取り位置、巻き取り時間等の変化によって供給側の速度と巻き取り側の速度とを同一にすることが困難である。この種の問題を解決するために、機械的にワイヤの張力変動又はトルク変動を補償する装置としてダンサを設けることがある。しかし、張力変動が大きいとダンサも必然的に大きくなった。また、張力を一定にするように巻き取り側モータを制御することがある。しかし、この種の方式で安定した巻き取り特性を得ることは困難であった。この問題を解決するために、供給側モータの状態を加味して巻き取り側モータを制御することが特公平7−12884号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記供給側モータの状態を加味して巻き取り側モータを制御する方式は供給側と巻き取り側とを関連づけるための装置が必要になり、複雑且つ高価になるという欠点を有する。
【0004】
そこで、本発明の目的は、簡素化されているにも拘らず安定した巻き取りを行うことができる巻き取り装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、上記目的を達成するための本発明は、線状又は帯状の長手物体を供給側回転体を使用して所定の速度で供給するための長手物体供給手段と、前記長手物体を巻き取るための巻き取り回転体と、前記巻き取り回転体を回転するための巻き取りモータと、前記巻き取りモータの回転を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始時の目標巻き取り速度を示す信号を発生する手段と、前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き終り時の目標巻き取り速度を示す信号を発生する手段と、前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始から巻き終りまでの目標所要時間を示す信号を発生する手段と、前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始から巻き終りまでの経過時間を示す信号を発生する手段と、前記巻き取り開始時の目標巻き取り速度と前記巻き終り時の目標巻き取り速度と前記目標所要時間と前記経過時間とに応じて前記経過時間に適合する巻き取り速度指令を形成する巻き取り速度指令信号形成手段と、前記巻き取り速度指令に応じた巻き取り速度を得るように前記巻き取りモータを駆動する手段とを備えていることを特徴とする巻き取り装置に係わるものである。
【0006】
なお、請求項1に示すように、前記制御手段の前記巻き取り速度指令信号形成手段は、前記巻き取り開始時の目標巻き取り速度をFs 、前記巻き終り時の目標巻き取り速度をFe 、前記目標所要時間をTe 、前記経過時間をt、1/Fs 2 をB、{(1/Fe 2 )−B}/Te をAとした時に、巻き取り速度指令Fとして
F={1/(At+B)}1/2
即ち F=√{1/(At+B)}
を示す信号を形成するものであることが望ましい。
また、請求項2及び4に示すように、巻き取り速度指令信号に張力補正速度指令Cを加えることが望ましい。
また、請求項3及び4に示すように、巻き取り速度指令信号に巻き取り定数Dによる補正を加えることが望ましい。
【0007】
【発明の作用効果】
各請求項の発明によれば、巻き取り開始時の目標即ち基準の巻き取り速度Fs 、巻き終り時の目標即ち基準の巻き取り速度Fe 、巻き取りの目標所要時間Te 、巻き取り経過時間tとから成る少ない設定又は発生項目によって巻き取りを制御し、巻き取り回転体における長手物体の巻径の増大即ち巻き太りによる張力変化を調整し、安定した巻き取りを進めることができる。即ち、巻きむら及び長手物体の切断の防止をコストの上昇を抑えて達成することができる。
【0008】
【実施形態及び実施例】
次に、図1〜図6を参照して本発明の実施形態及び実施例を説明する。
本発明の実施例に従う伸線機における巻き取り装置は、図1に示すように、金属ワイヤ1と、このワイヤ1を供給するための供給側の巻枠2と、供給側回転体としてのキャプスタン3と、キャプスタン3に結合されたモータ4と、モータ4の駆動装置としてのインバータ5と、ダイス部即ち伸線部6と、ダンサ兼張力検出器7と、巻き取り側回転体としての巻枠8と、巻き取り側巻枠8に結合された巻き取り側モータ9と、モータ9の駆動装置としてのインバータ10と、ワイヤ1の通路に配置された複数のローラ11、11´、13、14、15、16、17、18と、制御手段12と、トラバ−サ19とを備えている。
【0009】
ワイヤ1は、伸線部6よりも供給側で例えば直径1cmの大径スチールワイヤ1aであり、伸線部6よりも巻き取り側で直径1mmの小径スチールワイヤ1bである。ワイヤ1が巻き回された供給側巻枠2は、回転自在に支持され、必要に応じて供給側モータ(図示せず)によってワイヤ1を送り出すように回転される。キャプスタン3はモータ4によって駆動され、ワイヤ1を送り出す。キャプスタン3によってワイヤ1を供給側巻枠2から引き出し且つこれを送り出すために、ワイヤ1をキャプスタン3にα状に巻き付けるか、又は点線で示すピンチローラ3aにワイヤ1を介してキャプスタン3を転接させる。モータ4は例えば誘導電動機等の交流モータである。
【0010】
モータ4に接続されたインバータ5は、例えば50Hzの正弦波交流電圧を供給するものである。キャプスタン3を定速回転させると、ワイヤ1は一定線速度で送り出される。
【0011】
伸線部6は一般にダイス部と呼ばれる周知のものであり、大径ワイヤ1aを小径ワイヤ1bに加工する。この伸線部6は供給側巻枠2とキャプスタン3との間に配置されている。
【0012】
ダンサ兼張力検出器7は、ローラ16、17からU字状に垂れ下がったワイヤ1bに接触している円柱状垂り7aと、この垂り7aの鉛直方向の位置を電気信号に変換する位置センサ7bとから成り、キャプスタン3と巻き取り側巻枠8との間に配置されている。垂り7aの軸は支持板7cの鉛直方向に伸びるスリット7dに挿入されているので、垂り7aはスリット7dの範囲において上下動可能である。この実施例では制御手段12によってワイヤ1の巻き取りが良好に制御されているので、垂り7aによる張力補正をさほど大きくする必要がない。従ってダンサ兼張力検出器7は従来のダンサよりも小さく形成されている。位置センサ7bは図2に示すように例えば可変抵抗器VRとローパスフィルタLPFとから成り、垂り7aの位置に比例した電圧Vt を張力検出電圧として出力する。位置センサ7bの可変抵抗器VRの摺動子は垂り7aの位置に比例して変位し、図4に示す周期の短い振動を伴なった位置検出信号Vp を出力する。ローパスフィルタLPFは位置検出信号Vp を積分して周期の短い振動を除去した張力信号Vt を出力する。なお、ローパスフィルタLPFはインバータ の少なくとも出力周波数fの3倍の周波数3f以上をカットするものであることが望ましい。
【0013】
巻き取り側巻枠8は、半径Rの円柱状巻き付け部分を有し、回転自在に支持されている。巻枠8に結合されたモータ9は例えば誘導電動機等の交流モータであり、インバータ10に接続されている。モータ駆動装置としてのインバータ10は直流電源10aの直流電圧を交流電圧に変換するものであって、モータ9に供給する交流電圧の周波数を変えることができるように構成されている。巻き取り側巻枠8の近くに周知のトラバ−サ19が配置されている。トラバ−サ19は巻枠8にワイヤ1bを均等に巻くために巻枠8の軸方向における一方の端から他方の端及びこの逆にワイヤ1bを移動させるものである。
【0014】
インバータ10に接続された制御手段12は、インバータ10の出力電圧の周波数を制御してモータ9及び巻枠8の回転速度を制御するものであり、巻き始め速度信号発生器13と、巻き終り速度信号発生器14と、巻き取り目標時間信号発生器15と、巻き取り経過時間信号発生器16と、速度指令信号形成手段17とから成る。
【0015】
巻き始め速度信号発生器13は、例えば書き換え可能なメモリから成り、巻き取り側巻枠8にワイヤ1を巻き取り始める時の目標速度Fs を示す信号を保持し且つ発生するものである。この巻き始め速度Fs は、巻枠8及びモータ9の回転速度であって、巻き始め時における巻枠8の巻き付け部分の半径R1 と巻枠8の回転速度とによって決定される巻き付け部分の周速度がキャプスタン3で送り出すワイヤ1の線速度とが同一になるように理論的に決定され、例えば、インバータ10の出力周波数50Hzに対応している。なお、巻き始め速度Fs を理論的に決定する代りに実験的に決定することもできる。
【0016】
巻き終り速度信号発生器14は、例えば書き換え可能なメモリから成り、巻き取り側巻枠8に対するワイヤ1の巻き終り時の目標速度Fe を示す信号を保持し且つ発生するものである。この巻き終り速度Fe は、巻枠8及びモータ9の回転速度であって、巻き終り時における巻枠8のワイヤが巻き付けられた部分の平均半径R2 と巻枠8の回転速度とによって決定されるワイヤ巻き付け部分の周速度がキャプスタン3で送り出すワイヤ1の線速度とが同一になるように理論的に決定され、例えばインバータ10の出力周波数30Hzに相当している。なお、巻き終り速度Fe を理論的に決定する代りに実験的に決定することもできる。
【0017】
巻き取り目標時間信号発生器15は、所定量のワイヤ1を巻枠8に巻き取るために必要な巻き取り目標所要時間Te を保持し且つ発生する例えば書き換え可能なメモリから成る。目標所要時間Te は、ワイヤ1の巻き取り量と巻き始め速度Fs と巻き終り速度Fe とによって理論的に求められるか、又はワイヤ1の目標巻き取り量即ち長さをキャプスタン3によるワイヤ1の送り出し速度で割算することによって求めるか、又は実験的に決定する。なお、図3においてt0 〜t1 で示す期間が目標所要時間Te となり、例えば7時間である。また、図3のt0 時点の速度Fs が巻き始め速度、t1 時点の速度Fe が巻終り速度となる。
【0018】
経過時間信号発生器16は、タイマ又はカウンタから成り、巻き始め時点から巻き終り時点までの経過時間tを示す信号を発生するものであり、例えば図3の横軸のt0 〜t1 間の経過時間を刻々と発生するものである。
【0019】
速度指令信号形成手段17は、巻き始め速度信号発生器13、巻き終り速度信号発生器14、巻き取り目標時間発生器15、経過時間信号発生器16及び位置センサ7bに接続されており、これ等から与えられた入力信号によって速度指令信号を形成してインバータ10に送るものである。
【0020】
速度指令信号形成手段17は、演算プログラムを含むマイクロコンピュータ即ちマイクロプロセッサ等のディジタル回路で構成するか、又はアナログ演算回路で構成する。図2には速度指令信号形成手段17がディジタル回路の等価回路で示されている。この速度指令信号形成手段17は
F=√{1/(At+B)}+C+D ・・・ (1)
の演算を実行するために、B演算回路21、A演算回路22、F1 演算回路23、張力補正速度指令形成回路24、巻き取り定数D発生器25、及び加算器26から成る。なお、上記(1)式は経過時間tとモータ9の回転速度との最適関係を実測し、これに適合するように形成された特性方程式である。
【0021】
B演算回路21は、図1の巻き始め速度信号発生器13から発生した巻き始め速度Fs を入力としてB=1/Fs を演算する。
【0022】
A演算回路22は、B演算回路21の出力Bと、図1の巻き終り速度信号発生器14の巻き終り速度Fe と、巻き取り目標時間信号発生器15の目標所要時間Te とを入力として
A={(1/F e 2 )-B)}/Te
を演算し、Aを出力する。
【0023】
F1 演算回路23は、B演算回路21の出力BとA演算回路22の出力Aと図1の経過時間信号発生器16の経過時間tとを入力して、基本速度指令F1 として
F1 =√{1/(At+B)} ・・・ (2)
即ち、F1 ={1/(At+B)}1/2 を演算する。
【0024】
張力補正速度指令形成回路24は、基準電圧源27と誤差増幅器28とから成る。基準電圧源27は、張力検出信号Vt の基準値Vr 即ちダンサ兼張力検出器7の垂り7aのオフセット位置(中間位置)を示す信号を発生する。誤差増幅器28はローパスフィルタLPFの出力Vt と基準電圧源27の基準値Vr との差から成る張力補正速度指令Cを出力する。なお、制御手段12をディジタル回路で構成する時には、張力検出信号Vt又は誤差増幅器28の出力をA/D変換する。また、速度指令信号形成手段17の出力をA/D変換する。
【0025】
巻き取り定数D発生器25は、例えば微調整摘みの調整によって補正値から成る定数Dを出力するものである。即ち、この巻き取り定数D発生器25は、ダンサ兼張力検出器7における垂り7aの位置と位置センサ7bの出力とのずれ等を微調整するための信号を発生するものである。従って、微調整が不要な場合は巻き取り定数D発生器25は不要である。また、巻き取り定数Dを発生させる代りに、基準電圧源27を可変として基準電圧Vr を微調整することもできる。
【0026】
加算器26は、基本速度指令F1 と張力補正速度指令Cと巻き取り定数Dとを加算して上述の(1)式に示す速度指令Fを出力するものであるる
【0027】
この実施例では、速度指令信号形成回路17は速度に比例した電圧を速度指令信号Fとして発生する。従って、インバータ10は、電圧−周波数変換器即ちVCOを含み、これによって速度指令信号Fを速度に比例した周波数を有する信号に変換する。インバータ10の出力周波数は速度指令信号Cに比例して変化し、モータ9の回転速度はインバータ10の出力周波数に比例して変化する。なお、電圧−周波数変換器を速度指令信号形成回路17に内蔵させ、速度指令を周波数で出力することもできる。
【0028】
本実施例において、張力補正速度指令C及び巻き取り定数Dを零とすれば、速度指令Fは時間tの経過と共に図3に示すように徐々に低下する。巻枠8に対するワイヤ1bの巻き取りが進むとワイヤ1bの巻き取り部分の半径が大きくなるので、この半径での周速度を一定に保つためには、巻枠8の回転速度を下げることが必要になる。図3の速度指令Fは上記の回転速度を下げる条件に適合している。上記(2)式の基本速度指令F1 のみによってモータ9の回転速度を制御してもほぼ安定した巻き取りを進めることができる。しかし、巻き取り装置の各部の寸法、摩擦等のバラツキ、巻枠8に対するワイヤ1bの巻き付き位置の変化等によるワイヤ1の張力変化を一定にするために張力補正速度指令Cと巻き取り定数Dとのいずれか一方又は両方を加えることが望ましい。張力補正速度指令Cを加えると、比較的長い周期で変化する張力変化を補正し、垂り7aをほぼ基準位置に保つことができ、より安定した巻き取りが可能になる。
【0029】
上述から明らかなように、本実施例において、経過時間t及び位置センサ7bの出力Vt 以外は予め決められた値であるので、インバータ10に送る最適速度指令Fを容易に且つ低コストに形成することができる。
また、速度指令Fを与えることによって垂り7aの変化範囲が狭くなり、ダンサ兼張力検出器7を小型化することができる。
【0030】
【別の実施態様】
次に図5を参照して本発明を適用した撚り線装置を説明する。但し、図5において図1と実質的に同一の部分には同一の符号を付けてその説明を省略する。
図5では、キャブスタン3より前に第1.第2及び第3の供給側巻線31.32.33が配置され、ここから第1.第2及び第3のワイヤ41.42.43が供給される。第1.第2及び第3のワイヤ41.42.43はキヤブスタン3及び第1のダンサ兼張力検出器7を通って撚り線部34に送られ、ここで撚り線44が形成される。撚り線部34はモータ35で駆動される。モータ35を制御するインバータ36は、位置センサク7bの出力に応答する第1の制御手段12aで制御される。第1の制御手段12aは図1の制御手段12と実質的に同一であるが、ここでは巻き取り開始速度Fsと巻き取り速度Feとが同一に設定されている。従って、制御手段12aは、(2)式の基本速度指令F1による制御は実行されずに、(1)式の張力補正速度指令C及び定数Dに基づく制御のみを実行する。撚り線部34と巻き取り側巻枠8との間には、図1の場合と同様に、張力検出器7’とトラバーサ19が配置されている。第2の張力検出器7’は第1の張力検出器7と同様に構成され、この出力が図1と同一構成の制御手段12に送られる。
図5の撚り線装置においても制御手段12を図1と同一に構成にすることによって同一の効果を得ることができる。
【0031】
【変形例】
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、例えば次の変形が可能なものである。
(1) 速度指令Fを示す(1)式の巻き取り定数Dは省略することも可能である。
(2) 本実施例では図3に示すように10msec程度の短期間での速度指令を行っているが、もっと長い例えば1分から数分間隔で速度指令を行っても良い。この場合は、図6に示すように、階段状の速度指令となる。
(3) 実施例で示した供給側と巻き取り側の巻き取り駆動システムのモータ4、9は誘導機に限ることなく、直流機などの様々な電動機であってもよい。モータ4、9が直流機の場合はインバータ5、10が不要になる。
(4) 実施例で示した供給側と巻き取り側の巻き取り駆動システムのインバータをV/f一定制御、速度センサレスベクトル制御、ベクトル制御の様々な制御法で駆動することができる。
(5) 実施例で示した巻き取り速度制御手段12は、インバータ10の外部回路でハード的に構成しても良いし、インバータ10内のソフトウエアもしくはハードウエアで構成することもできる。
(6) 張力補正速度指令Cは“−C”に変形することもできる。
(7) 位置センサ7bを光学的位置センサとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の巻き取り装置を示すブロック図である。
【図2】図1の位置センサ及び制御手段を概略的に示すブロック図である。
【図3】時間の経過と速度指令との関係を示す図である。
【図4】位置センサのLPFの入力と出力とを示す波形図である。
【図5】本発明を適用した撚り線装置を示すブロック図である。
【図6】段階的速度指令を示す図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ
3 キャプスタン
7 ダンサ兼張力検出器
8 巻枠
9 モータ
10 インバータ
12 制御手段

Claims (4)

  1. 線状又は帯状の長手物体を供給側回転体を使用して所定の速度で供給するための長手物体供給手段と
    前記長手物体を巻き取るための巻き取り回転体と
    前記巻き取り回転体を回転するための巻き取りモータと
    前記巻き取りモータの回転を制御する制御手段
    を有し、前記制御手段は
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始時の目標巻き取り速度を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き終り時の目標巻き取り速度を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始から巻き終りまでの目標所要時間を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始から巻き終りまでの経過時間を示す信号を発生する手段と
    前記巻き取り開始時の目標巻き取り速度と前記巻き終り時の目標巻き取り速度と前記目標所要時間と前記経過時間とに応じて前記経過時間に適合する巻き取り速度指令を形成する巻き取り速度指令信号形成手段と
    前記巻き取り速度指令に応じた巻き取り速度を得るように前記巻き取りモータを駆動する手段
    を備えており、前記制御手段の前記巻き取り速度指令信号形成手段は、
    前記巻き取り開始時の目標巻き取り速度をFs 、
    前記巻き終り時の目標巻き取り速度をFe 、
    前記目標所要時間をTe 、
    前記経過時間をt、
    1/Fs 2 をB、
    {(1/Fe 2 )−B}/Te をA
    とした時に、巻き取り速度指令Fとして
    F={1/(At+B)}1/2
    を示す信号を形成するものであることを特徴とする巻き取り装置。
  2. 線状又は帯状の長手物体を供給側回転体を使用して所定の速度で供給するための長手物体供給手段と
    前記長手物体を巻き取るための巻き取り回転体と
    前記巻き取り回転体を回転するための巻き取りモータと
    前記巻き取りモータの回転を制御する制御手段
    を有し、前記制御手段は
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始時の目標巻き取り速度を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き終り時の目標巻き取り速度を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始から巻き終りまでの目標所要時間を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始から巻き終りまでの経過時間を示す信号を発生する手段と
    前記巻き取り開始時の目標巻き取り速度と前記巻き終り時の目標巻き取り速度と前記目標所要時間と前記経過時間とに応じて前記経過時間に適合する巻き取り速度指令を形成する巻き取り速度指令信号形成手段と
    前記巻き取り速度指令に応じた巻き取り速度を得るように前記巻き取りモータを駆動する手段と、
    前記供給手段と前記巻き取り回転体との間における前記長手物体の張力を検出する張力検出手段と
    を備えており、前記制御手段の前記巻き取り速度指令信号形成手段は、
    前記巻き取り開始時の目標巻き取り速度をFs 、
    前記巻き終り時の目標巻き取り速度をFe 、
    前記目標所要時間をTe 、
    前記経過時間をt、
    1/Fs 2 をB、
    {(1/Fe 2 )−B}/Te をA、
    前記張力を一定にするように補正する張力補正速度をC
    とした時に、巻き取り速度指令Fとして
    F={1/(At+B)}1/2 +C
    を示す信号を形成するものであることを特徴とする巻き取り装置。
  3. 線状又は帯状の長手物体を供給側回転体を使用して所定の速度で供給するための長手物体供給手段と
    前記長手物体を巻き取るための巻き取り回転体と
    前記巻き取り回転体を回転するための巻き取りモータと
    前記巻き取りモータの回転を制御する制御手段
    を有し、前記制御手段は
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始時の目標巻き取り速度を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き終り時の目標巻き取り速度を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始から巻き終りまでの目標所要時間を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始から巻き終りまでの経過時間を示す信号を発生する手段と
    前記巻き取り開始時の目標巻き取り速度と前記巻き終り時の目標巻き取り速度と前記目標所要時間と前記経過時間とに応じて前記経過時間に適合する巻き取り速度指令を形成する巻き取り速度指令信号形成手段と
    前記巻き取り速度指令に応じた巻き取り速度を得るように前記巻き取りモータを駆動する手段
    を備えており、 前記制御手段の前記巻き取り速度指令信号形成手段は、
    前記巻き取り開始時の目標巻き取り速度をFs 、
    前記巻き終り時の目標巻き取り速度をFe 、
    前記目標所要時間をTe 、
    前記経過時間をt、
    1/Fs 2 をB、
    {(1/Fe 2 )−B}/Te をA、
    巻き取り定数をD
    とした時に、巻き取り速度指令Fとして
    F={1/(At+B)}1/2 +D
    を示す信号を形成するものであることを特徴とする巻き取り装置。
  4. 線状又は帯状の長手物体を供給側回転体を使用して所定の速度で供給するための長手物体供給手段と
    前記長手物体を巻き取るための巻き取り回転体と
    前記巻き取り回転体を回転するための巻き取りモータと
    前記巻き取りモータの回転を制御する制御手段
    を有し、前記制御手段は
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始時の目標巻き取り速度を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き終り時の目標巻き取り速度を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始から巻き終りまでの目標所要時間を示す信号を発生する手段と
    前記長手物体の前記巻き取り回転体に対する巻き取り開始から巻き終りまでの経過時間を示す信号を発生する手段と
    前記巻き取り開始時の目標巻き取り速度と前記巻き終り時の目標巻き取り速度と前記目標所要時間と前記経過時間とに応じて前記経過時間に適合する巻き取り速度指令を形成する巻き取り速度指令信号形成手段と
    前記巻き取り速度指令に応じた巻き取り速度を得るように前記巻き取りモータを駆動する手段と、
    前記供給手段と前記巻き取り回転体との間における前記長手物体の張力を検出する張力検出手段と
    を備えており、前記制御手段の前記巻き取り速度指令信号形成手段は、
    前記巻き取り開始時の目標巻き取り速度をFs 、
    前記巻き終り時の目標巻き取り速度をFe 、
    前記目標所要時間をTe 、
    前記経過時間をt、
    1/Fs 2 をB、
    {(1/Fe 2 )−B}/Te をA、
    前記張力を一定にするように補正する張力補正速度をC、
    巻き取り定数をD
    とした時に、巻き取り速度指令Fとして
    F={1/(At+B)}1/2 +C+D
    を示す信号を形成するものであることを特徴とする巻き取り装置。
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