JP3569707B2 - 鉄筋の自動組立装置 - Google Patents

鉄筋の自動組立装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3569707B2
JP3569707B2 JP20267496A JP20267496A JP3569707B2 JP 3569707 B2 JP3569707 B2 JP 3569707B2 JP 20267496 A JP20267496 A JP 20267496A JP 20267496 A JP20267496 A JP 20267496A JP 3569707 B2 JP3569707 B2 JP 3569707B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main
muscle
tunnel
rebar
gauge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20267496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1046992A (ja
Inventor
哲也 卯城
慶三 風間
明宏 東出
隆司 北岡
美夫 佐賀
勉 ▲斎▼藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP20267496A priority Critical patent/JP3569707B2/ja
Publication of JPH1046992A publication Critical patent/JPH1046992A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3569707B2 publication Critical patent/JP3569707B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、鉄筋の自動組立装置に関し、特に、トンネル工事用の鉄筋の自動組立装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、シールド工法でトンネルを構築する際には、シールド掘進機で掘削したトンネル内面にセグメントを環状に組立て、組立てられたセグメントの内側に鉄筋を環状に配筋して、コンクリートを打設する二次覆工が行われる。この場合の鉄筋の組立,配筋作業は、人手により行われていた。しかしながら、人手による鉄筋の組立,配筋作業は、煩雑で重労働となるだけでなく、足場の悪い狭い場所での高所作業を伴うため、その改善が強く要望されていた。
【0003】
そこで、例えば、特開平7−34794号公報には、このような作業条件を改善する鉄筋の組立,配筋装置が提案されている。この公報に開示されている装置は、トンネル軸方向に延び、脚部によりトンネル軸心部に支持されるガイドビームと、ガイドビームの外周に移動可能に嵌装された移動架台と、移動台車の両端外周に装着した円形ガイドリングと、両ガイドリングの外周に沿って旋回可能に装着された旋回フレームと、トンネル内壁面に進退可能に設けられ、配力筋を支持する円弧状の複数の配力筋ゲージと、配力筋ゲージ間に配置され、配力筋ゲージの鉄筋支持部に進退可能に設けられ、主筋を所要位置に支持する主筋ゲージとを備えている。
【0004】
このように構成された鉄筋の組立,配筋装置によれば、移動架台のゲージ上で鉄筋の組立が可能になるとともに、組立られたメッシュ状の鉄筋ブロックをトンネル内壁面に移動させることができるので、メッシュ状鉄筋の組立や配筋を人力で全て行う必要がなくなり、作業の容易化,軽労力化および省力化が図れる。しかしながら、このような従来の鉄筋の組立,配筋装置には、以下に説明する技術的な仮題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、上記公報に開示されている鉄筋の組立,配筋装置では、格子状に組付けた主筋と配力筋との結束作業は、依然として人力により行うとともに、結束したブロック鉄筋をその場所でトンネル壁面に取付けるので、鉄筋の組立作業と配筋作業とが錯綜し、省力化および作業能率の改善効果が十分に発揮されない。
【0006】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その第一の目的は、格子状のブロック鉄筋を自動的に組立ることができる鉄筋の自動組立装置を提供することにある。また、第二の目的として、組立と配筋とを異なった場所で行い、かつ、これらの作業を自動化することにより、十分な省力化と能率化とを達成することができる鉄筋の自動組立装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、トンネルの周方向に配置される円弧状の複数の主筋と、前記トンネルの軸方向に配置される複数の配力筋とを格子状に組付けて、前記主筋と配力筋との交点を結束してメッシュ状のブロック鉄筋を製作する鉄筋の自動組立装置であって、前記トンネルの軸方向に沿って配置され、駆動車輪の駆動により前記トンネル軸方向に沿って移動する台車と、前記台車上に配置されたブロック化装置とを備え、前記ブロック化装置は、前記格子状に組付けられた前記主筋および配力筋を支持する組付け部と、この組付け部の上方をトンネル軸方向に移動し、上下移動可能な門型移動台車と、前記門型移動台車に取り付けられ、前記主筋と配力筋との交点を指向して上下移動する複数の自動結束機と、前記ブロック鉄筋を外部に送り出すブロック鉄筋送出機構とで構成した。
この構成によれば、ブロック化装置が格子状に組付けられた主筋および配力筋を支持する組付け部と、この組付け部の上方を移動し、上下移動可能な門型移動台車と、門型移動台車に取り付けられ、前記主筋と配力筋との交点を指向して上下移動する複数の自動結束機とを有しているので、組付け部に格子状に組付けられた鉄筋(主筋および配力筋)の交点を自動結束機により結束して、自動的にブロック鉄筋を組立ることができる。
また、本発明の自動組立装置では、組立られたブロック鉄筋を外部に送り出すブロック鉄筋送出機構を有しているので、ブロック鉄筋の配筋と組立とを別の場所で行うことができる。
前記自動組立装置には、前記ブロック鉄筋送出機構が前記ブロック鉄筋を送り出す側に配置された旋回装置を設け、この旋回装置を、前記ブロック鉄筋送出機構から前記ブロック鉄筋を受承して離脱可能に把持するチャックを有するフレームと、前記フレームを支持して、これを前記トンネルの周方向に沿って旋回移動させる旋回機構と、前記フレームに支持され、前記旋回機構の停止状態で、前記ブロック鉄筋をトンネル内面側に向けて、押し付ける伸縮自在なリフト機構とで構成することができる。
この構成によれば、組立られたブロック鉄筋は、ブロック化装置のブロック鉄筋送出機構により旋回装置側に送り出され、旋回装置のチャツクにより把持されて、所要に位置に旋回リングで旋回移動させ、リフト機構によりトンネル内面側に自動的に設置することができる。
前記組付け部は、前記トンネルの軸方向に沿って所定の間隔をおいて対向配置され、前記主筋の円弧とほぼ同じ円弧状に湾曲し、前記配力筋を上下移動自在に支持する一対の配力筋ゲージと、前記配力筋ゲージの下方にあって、前記配力筋ゲージと直交するようにして前記トンネルの軸方向に沿って延び、前記配力筋上に載置された前記主筋の両端側を支持する対向配置された上下移動自在な一対の主筋ゲージと、前記配力筋ゲージのトンネル軸方向の前面側に、当該配力筋ゲージに沿って回動自在に配置され、複数の前記配力筋を保持して、複数回に分けて必要な本数を前記配力筋ゲージに供給する一対の上下移動自在な配力筋分配ゲージとで構成することができる。
この構成によれば、所要本数の配力筋を配力筋ゲージに支持させる際に、配力筋配分ゲージを回動させて複数回に分けて分配することができる。
前記門型移動台車は、前記台車の幅方向両端に設けられたガイドレール上を自走する複数の脚部と、この脚部間に対向するように架設された逆U字形の一対のビームと、前記ビームの一方に列設支持され、前記主筋を離脱可能に把持する把持機構とを備え、前記ビームの他方に前記自動結束機を前記トンネルの周方向に沿って複数設けることができる。
この構成によれば、把持機構により複数の主筋を把持させて、組付け部の主筋ゲージに保持させることができるとともに、自動結束機により複数の交点を一度に結束することができる。この場合、脚部をガイドレールに沿って移動させると、トンネル軸方向に沿った交点の結束も行える。
上記構成の鉄筋の自動組立装置は、前記ブロック化装置を挟んで、前記旋回装置と反対側に配置され、前記配力筋を自動的に供給する配力筋供給装置および前記主筋を複数本並列かつ多段状に積重した主筋カセットを前記台車上に設けることができる。
この構成を採用すると、配力筋と主筋とを自動的にブロック化装置の組付け部に供給することができる。
上記構成の鉄筋の自動組立装置には、前記台車上の前記主筋カセットの後部側に配置され、前記配力筋供給装置に前記配力筋を運搬するとともに、前記主筋カセットを前記台車上に搬入するビーム台車を設けることができる。
この構成によれば、主筋および配力筋の搬入,供給,および,これらを結束したブロック鉄筋の組立,設置(トンネル壁面への据え付け)を一連の工程として行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1から図31は、本発明にかかる鉄筋の自動組立装置の一実施例を示している。同図に示す鉄筋の自動組立装置は、鉄筋の搬入から配筋までを一連の工程で行うシステムに組込んだ場合を示しており、かつ、シールド工法によりトンネルを構築する場合に、本発明を適用した場合を例示している。この種の工法でトンネルを構築する際には、掘削されたトンネル内壁面にセグメント10が環状に組立られる。
【0009】
そして、セグメントAが組立られた部分内側には、環状の鉄筋Bを配筋し、コンクリートを打設して、二次覆工が施工される。本発明の組立装置は、この環状の鉄筋Bを配筋する際に使用される。鉄筋Bは、トンネルの周方向に沿って配置される主筋Cと、トンネルの軸方向に沿って配置される直線状の配力筋Dとから構成されている。
【0010】
この実施例の場合には、主筋Cは、円周上で複数に分割され、円弧状に形成されている。また、この実施例では、複数の円弧状主筋Cは、複数本を所定の間隔隔ててトンネル軸方向に沿って平行に配置し、この状態で各主筋Cと直交するように複数の本の配力筋Dを、所定の間隔を隔ててトンネル周方向に沿って平行に配置し、主筋Cと配力筋Dの交点を結束することにより、メッシュ状のブロック化鉄筋Eとして製作される。
【0011】
鉄筋Aを配筋する際には、複数のブロック化鉄筋Eを、セグメントAの内周側に配置し、各主筋Cの端部同志を重合させて連結することにより環状に形成される。本発明の鉄筋の自動組立装置は、このようなブロック化鉄筋Eを自動的に組立るものであり、台車10と、ブロック化装置12と、旋回装置14と、配力筋供給装置16と、主筋カセット18と、ビーム台車20とから概略構成されている。
【0012】
ブロック化装置12と配力筋供給装置16と主筋カセット18とは、台車10上にこの順に搭載されている。旋回装置14は、ブロック化装置12を挟んで配力筋供給装置16と反対側に位置していて、台車10に支持されている。ビーム台車20は、主筋カセット18側に隣接設置されている。
【0013】
台車10は、トンネルの軸方向に沿って平行に延設される一対の主桁10aを備えていて、主桁10aの下面側のほぼ中央部分には、セグメントA上を走行させるための駆動車輪10bが複数設けられている。また、主桁10aの軸方向の両端側には、一対の從動車輪10cが複数配置されている。駆動および從動車輪10b,10cの近傍には、台車10を、位置決め状態でセグメントAの内壁面に固定するためのジャッキベース10dと水平ブロックキング10eとがそれぞれ配置されている。
【0014】
さらに、主桁10a上には、トンネル軸方向に沿って延びるガイドレール10fが、台車10の両端側(トンネル横断面方向)に位置するようにして敷設されている。図2にジャッキベース10dと水平ブロックキング10eとの詳細構成を示している。
同図に示すジャッキベース10dは、主桁10aの両側面に固設された一対のジャッキホルダ10g内に垂設された一対の伸縮ジャッキ100dと、伸縮ジャッキ100dのプランジャに取付られたガイドプレート101dと、ガイドプレート101dにスライド移動自在に嵌合された取付ブロック102dと、ガイドプレート101dと取付ベース102dとの間に配置された水平ジャッキ103dと、取付ブロック102dの下端に揺動自在に支持されたベース104dと、取付ブロック102dとベース104dとの間にされた揺動ジャッキ105dとを備えている。
【0015】
ガイドプレート101dは、取付ブロック102dをトンネルの横断面方向にスライド移動自在に案内する。ベース104dの下面は、セグメントAの曲率と同じ湾曲面になっている。台車10をセグメントA上で固定する際には、伸縮ジャッキ100dを下方移動させるとともに、水平ジャッキ103dおよび揺動ジャッキ105dを駆動して、ベース104dの下面がセグメントAの内面に当接するようにする。
【0016】
台車10をトンネル軸方向に沿って移動させる場合には、各ジャッキ100d,103d,105dを駆動して、ベース104dがセグメントAから離間させるようにする。水平ブロックキング10eは、この実施例では、同一構成のものが一対設けられていて、ジャッキホルダ10gの外側側面に一端が固設され、トンネルの側面に水平に延びる外筒100eと、この外筒100e内にスライド移動自在に嵌挿された内筒101eと、内筒101eの先端に揺動移動自在に枢着された当接ベース102eと、外筒100eと内筒101eとの間に配置されたジャッキ103eとを有している。
【0017】
台車10をセグメントA上で固定する際には、ジャッキ103eを水平方向に伸長させて当接ベース102eをセグメントAの側面に当接させるとともに、台車10を移動する際には、当接ベース102eをセグメントAの側面から離間させる。
ブロック化装置12の詳細を図3〜図14に示している。同図に示すブロック化装置12は、主筋Cと配力筋Dとを格子状に配置した状態でこれを支持する組付け部12aと、組付け部12aの上方を移動する上下移動自在な門型移動台車12bと、自動結束機12cと、ブロック鉄筋送出機構12dと、把持機構12eとから構成されている。
【0018】
図4〜図7に、組付け部12aの詳細を示している。同図に示す組付け部12aは、配力筋供給装置16側から供給される配力筋Dを受承する受承機構120aと、主筋Cの両端側を支持する主筋ゲージ121aと、配力筋Dの両端を支持する配力筋ゲージ122aと、配力筋Dの垂れ止め機構123aと、配力筋Dの分配機構124a備えている。
【0019】
受承機構120aは、台車10の長手方向の中心軸上に中心が位置し、トンネル軸方向に沿って延びる枠体1200aと、枠体1200aの両側に対向立設されたプレート1201aに回転自在に支持された複数の從動ローラ1202aおよび駆動ローラ1203aと、枠体1200aの下面に配置された駆動モータ1204aと、枠体1200aを上下移動させる複数のジャッキ1205aとから構成されている。
【0020】
從動ローラ1202aと駆動ローラ1203aとは、トンネル軸方向に沿って、交互に配置されているとともに、各ローラ1202a,1203aには、配力筋Dが嵌合する凹溝がトンネル断面方向に沿って複数設けられている。
主筋ゲージ121aは、トンネル軸方向に沿って延設された一対のゲージプレート1210aと、このゲージプレート1210aを上下移動させる複数のジャッキ1211aとを有している。一対のゲージプレート1210aは、受承機構12aの枠体1200aの外側に配置されており、その上端面には、主筋Cの嵌合用の凹部1212aが所定の間隔をおいて切欠形成されている。
【0021】
配力筋ゲージ122aは、受承機構120aの枠体1200aの長手方向の両端側に対向配置された一対のゲージプレート1220aと、各ゲージプレート1220aの下面に固設されたガイド1221aと、ガイド1221aに嵌合するローラを先端に有し、ガイド1221aの両端側に設けられ、ゲージプレート1220aを上下移動させる複数のジャッキ1222aと、ガイド1221aとジャッキ1222aとの間に配置され、ガイド1221aをトンネル断面方向に移動させる回動ジャッキ1223aとを有している。
【0022】
ゲージプレート1220aとガイド1221aは、トンネル断面とほぼ同じ曲率の湾曲形状に形成され、配力筋Dの両端側をゲージプレート1220aの上端に設けられた凹部に嵌合して上下移動自在に支持する。
垂れ止め機構123aは、配力筋ゲージ122a間に両端側が支持された配力筋Dを下方から支えるものであって、配力筋ゲージ122a間に等間隔で設置された一対のものから構成されている。
【0023】
各垂れ止め機構123aは、配力筋ゲージ122aのゲージプレート1220aとほぼ同じ曲率に湾曲したガイド1230aと、ガイド1230a内に面方向に移動自在に収容され、ガイド1230aと同じ曲率に湾曲した3枚の第1〜第3プレート1231a〜1233aと、第1プレート1231aを右方向に移動するモータ1234aと、第3プレート1233aを左方向に移動させるモータ1235aと、ガイド1230aの両端側に配置され、これを上下方向に移動させる複数のジャッキ1236aとを有している。
【0024】
なお、この垂れ止め機構123aにおいては、第1プレート1232aは、ガイド1230aの中央部に固定されている。分配機構124aは、配力筋ゲージ122aのゲージプレート1220aの両外前面側に設けられていて、同一構成の一対のものから構成されている。
各分配機構124aは、台車10に両端が支持されたガイド部材1240aと、ガイド部材1240aの下面に取り付けられたチェーン1241aと、このチェーン1241aと噛合するピニオンを有する駆動モータ1242aと、駆動モータ1242aを支持するフレーム1243aとを有している。
【0025】
フレーム1243aの内面には、ガイド部材1240aに沿って転動するローラ1244aが設けられるとともに、その一側面側に上下方向に伸縮するジャッキ1245aが固設されている。ジャッキ1245aの伸縮端には、配力筋分配ゲージとしての仮受ゲージ1246aが取り付けている。
この仮受ゲージ1246aは、配力筋ゲージ122aのゲージプレート1220aの前面側に位置し、ゲージプレート1220aの略1/3の長さを有していて、ゲージプレート1220aに支持される配力筋Dの全数に対して、その1/3の本数の配力筋Dを保持する凹部がその上端面に設けられている。
【0026】
このように構成された分配機構124aによれば、駆動モータ1242aを駆動すると、モータ1242aとともに仮受ゲージ1246aがトンネル断面方向に沿ってに移動するとともに、ジャッキ1245aを伸縮することにより、仮受ゲージ1246aが上下方向に移動する。分配機構124aで配力筋Dを分配する際の作動について、図7に基づいて説明する。
【0027】
配力筋Dを分配する際には、まず、同図中央部に示すように、モータ1242aを駆動して仮受けゲージ1246aをトンネル軸上に位置させて、受承機構120aのローラ1202a,1203aの中心軸および垂れ止め機構123aの中心軸と一致させるとともにジャッキ1205aを駆動して、ローラ1202a,1203aが最も高い位置にあって、後述する配力筋供給装置16の送出部16aのローラ161aと一致するように調整される。
【0028】
仮受けゲージ1246aは、ローラ1202a,1203aの位置よりも低く、配力筋ゲージ122aのゲージプレート1220aよりも高い位置になるように、ジャツキ1245aにより調整される。このような状態で複数の配力筋Dが配力筋供給装置16側から送り出されると、配力筋Dは、まず、ローラ1202a,1203aにより受承され、駆動モータ1204aを駆動することにより、旋回装置14側に移動させられ、所定の位置に到達するとストッパに当たって移動が停止される。
【0029】
次いで、ジャッキ1245aを駆動することにより、仮受けゲージ1246aを上方に移動させて、ローラ1202a,1203aから配力筋Dを仮受けゲージ1246aに移し変える。この移し変えが行われると、ローラ1202a,1203aは、ジャッキ1205aを収縮することにより、仮受けゲージ1246aの移動に支障のない高さまで降下される。
【0030】
ローラ1202a,1203aの降下が終了すると、駆動モータ1242aの駆動により、仮受けゲージ1246aを右方向に旋回させる。このときの旋回移動は、前後に配置されているモータ1242aを同期回転させるとともに、この旋回移動に併せて、垂れ止め機構123aのモータ1234aを同期回転して、第1プレート1231aを右方向に移動させる。
【0031】
そして、仮受けゲージ1246aが所定位置まで旋回移動されると、モータ1242a,1234aの駆動を停止し、仮受けゲージ1246aのジャッキ1245aを駆動することにより、仮受けゲージ1246aを下方に移動させて、配力筋Dを仮受けゲーシ1246aからゲージプレート1220aに移し変える。この移し変えが終了すると、ジャッキ1245aを駆動し仮受けゲージ1246aを旋回移動に支障のない位置まで下降させる。そして、モータ1242aを駆動することにより、仮受けゲージ1246aを左方向に旋回移動させ、元の中心軸上の高さ位置に戻す。この場合、垂れ止め機構123aのモータ1234aは、回転させない。
【0032】
次いで、ローラ1202a,1203aを元の位置に戻し、再び仮受けゲージ1246aで配力筋Dを受けて、その後に左方向に旋回させて、配力筋Dをゲージプレート1220aの左端側に受承させた後、同様な操作を繰り返して、配力筋Dをゲージプレート1220aの中央部分に受承させる。
【0033】
図8,図9に門型移動台車12bの詳細を示している。同図に示す門型移動台車12bは、台車10の幅方向両端に敷設されたガイドレール10f上を走行するものであって、ガイドレール10fに沿って転動するローラ120bが設けられた4本の脚部121bと、トンネル周方向に位置する脚部121b間に架設された略逆U字型の一対のビーム122bと、トンネル軸方向に位置する脚部121b間に両端が固設された一対の下部桁材123bと、ビーム122bの上部間に両端が固設された一対の上部桁材124bとを有している。
【0034】
下部桁材123bの一端側の上部には、駆動モータ125bが載置されていて、この駆動モータ125bを回転させることにより門型移動台車12bがガイドレール10fに沿って自走するように構成されている。また、各脚部121bとビーム122bとの間には、ビーム122bを上下方向に移動させるジャッキ126bが内装されている。
【0035】
自動結束機12cの詳細を図10〜図13に示している。同図に示す自動結束機12cは、門型移動台車12bの旋回装置14側に位置する一方のビーム122bに近接して設けられた円弧状の取付プレート127bに列状に配置されている。取付プレート127bは、トンネル断面方向に延設され、このプレート127bに、複数の自動結束機12cが、所定の間隔を隔てて取付られている。
【0036】
各自動結束機12cの中心軸は、組付け部12a上に格子状に配置された主筋Cと配力筋Dとの交点を指向するように設けられている。自動結束機12cは、本体120cと、結束線121cを捲回するボビン122cと、本体120cの上下移動機構123cとから概略構成されている。
【0037】
本体120cは、図12にその詳細を示すように、ケース内に内蔵され、結束線121cを挟持して回転駆動することにより、結束線121cを前方に送りだす送出ローラ1200cと、結束線121cの切断カッタ1201cと、送出ローラ1200aから送り出された結束線121cの先端を係止して回転する回転部材1202cと、円弧状の開閉可能な囲繞ガイド1203cと、フック1204cと、フック1204cの回転駆動モータ1205cとから概略構成されている。
【0038】
ボビン122cは、本体120cの後方に設けられている。上下移動機構123cは、図11にその詳細を示すように、本体120cおよびボビン122cを保持する支持プレート1230cと、この支持プレート1230cの側面に一端が固設されたガイドロッド1231cと、このガイドロッド1231cの他端に伸縮するプランジャの先端を連結したシリンダ1232cとを備えている。
【0039】
シリンダ1232cを駆動すると、本体120cは、ガイドロッド1231cに沿って移動する。図13には、このように構成された自動結束機12cの結束原理が示されている。同図に基づいて自動結束機12cによる鉄筋の結束について説明する。結束機12cを駆動して、送出ローラ1200cにより結束線121cを送り出すと、結束線121cの先端が回転部材1202cに当接して係止される。
【0040】
この状態でさらに結束線121cを送り出すと、回転部材1202cが結束線121の送り出しに伴って回転し、このような結束線121cの送り出しをさらに継続することにより、同図(d)に示すように、結束線121cの先端側に略U字形の部分が形成される。そして、結束線121cをさらに送り出すと、このU字形の部分は、囲繞ガイド1203cに到達し、囲繞ガイド1203cの内面に沿いながら一端側から他端側に延長される。
【0041】
このとき、囲繞ガイド1203cの内部に結束すべき鉄筋を挿入しておくと、結束線123cのU字形の部分は、図13(g),(h)に示すように、鉄筋の外周を回り込むようにして、フック1204cの先端に到達する。このような状態になると、切断カッタ1201cを駆動して結束線121cを切断する。この場合、結束線121cのU字形の部分がフック1204cに到達したか否かは、例えば、結束線121cの送り出量を検出することなどにより判断することができる。
【0042】
結束線121cが切断されると、フック1204cをモータ1205cで回転することにより、図13(j)に示すように鉄筋の結束が行われる。なお、本実施例で採用した自動結束機12cは、特開平7−069321号公報に開示されているものである。また、図13に示した結束原理では、2本の鉄筋を平行に配置した状態で結束する場合を示しているが、交差する鉄筋を結束する際には、囲繞ガイド1203cで交点を挟むようにすれば、同様な結束原理により交差する鉄筋を結束することができる。
【0043】
門型移動台車12bの上部桁材124bには、主筋Cの把持機構12eが設けられている(図8参照)。この把持機構12eは、一対の上部桁材124bに対向配置された同一構成の一対から構成されており、トンネル軸方向に沿って所定の間隔をおいて列設されて複数のチャック120eと、チャック120eの支持プレート121eと、支持プレート121eを上下移動自在に支持するシリンダー122eと、シリンダー122eを挟んでその両側に設けられたガイド123eとを備えている。
【0044】
各チャック120eは、図示省略のシリンダーにより開閉動作が行われ、後述する主筋カセット18上に載置されている主筋Cを離脱可能に保持するものであり、各チャック120eの配置間隔は、主筋カセット18上の主筋Cの載置間隔と一致しているとともに、その個数は、例えば、1つのブロック鉄筋Eに使用する主筋Cの本数と一致させることもできるし、また、使用する主筋Cを複数に分割した数とすることもできる。
【0045】
ブロック鉄筋送出機構12dは、格子状に組付けられた主筋Cと配力筋Dとの交点を結束することにより製造されたブロック鉄筋Bを旋回装置14側に送出するものであって、図4,14にその要部を示している。同図に示す送出機構12dは、ブロック鉄筋Eの主筋Cの両端側を支持するゲージプレート120dと、ゲージプレート120dの下面側に設けられた複数のガイドローラ121dと、ガイドローラ121dが嵌合するガイドレール122dと、ガイドレール122dを上下移動自在に支持する複数のジッャキ123dと、ガイドローラ121dを駆動するモータ124dとを備えている。
【0046】
送出機構12dには、ブロック化装置12と旋回装置14との間で分断されていて、ジャッキ123dを駆動してゲージプレート120dとともに上昇移動させた時にガイドレール122dと位置対応して、ガイドローラ121dの嵌合が可能になる延長レール125dが設けられている。この延長レール125dは、旋回装置14側に対向するようにして一対設けられている。なお、図14に符号126dで示したものは、延長レール125d側でガイドローラ121dを駆動するモータである。
【0047】
ゲージプレート120dは、主筋ゲージ121aのゲージプレート1210aと平行になるように、その外側に一対が対向するように配置されている。このゲージプレート120dは、主筋C,配力筋Dを組付け結束してブロック化するまでは、ゲージプレート1210aの下方に位置している。そして、ブロック鉄筋Eを送出する際に、ジャッキ123dを駆動して、ゲージプレート120dを上方移動させることにより、主筋ゲージ121aのゲージプレート1210aからブロック鉄筋Eを受承する。
【0048】
ブロック鉄筋Eを受承すると、モータ124dを駆動することにより、ゲージプレート120dが旋回装置14側に移動させられる。このとき、ガイドレール122dと延長レール125dとが位置対応しているので、ガイドレール122dから外れたガイドローラ121dは、移動に伴って延長レール125dに順次嵌合する。そして、ゲージプレート120dが延長レール125d側に支持されると、今度は、モータ126dを駆動すとにより、延長レール125dに沿って移動し、旋回装置14の側面の所定位置に到達すると移動が停止され、ブロック鉄筋Eの送出が完了する。
【0049】
旋回装置14の詳細を図15に示している。同図に示す旋回装置14は、ブロック鉄筋Eを保持するフレーム14aと、このフレーム14aの旋回機構14bと、フレーム14aを上下移動させるリフト機構14cとを備えている。フレーム14aは、トンネル軸方向の両端に対向配置された一対の湾曲フレーム140aと、この湾曲フレーム140a間を連結する2本の桁フレーム141aとを有している。
【0050】
旋回機構14bは、原動旋回リング140bと、この原動旋回リング140bの両側に配置された一対の從動旋回リング141bと、複数の回転ローラ142bを介して、各旋回リング140b,141bを回動自在に支持する枠体143bと、原動リング140bに設けられたチェーンと噛合するギア144bに連結された駆動モータ(図示省略)とを備えている。
【0051】
原動および從動旋回リング140b,141bは、トンネル軸方向に沿って、所定の間隔を設けて同軸上に配置されている。枠体143bは、その内部を挿通するように配置された主桁10aに固設されて、これに支持されている。桁フレーム141aの外側面には、所定の間隔をおいてブロック鉄筋Eの主筋Cを離脱可能に把持するチャック14dが複数設けられている。なお、各チャック14dは、図示省略のシリンダにより同時に開閉操作が行われる。
【0052】
リフト機構14cは、4本のジャッキ140cを有していて、各ジャッキ140cは、湾曲フレーム140aの両端側配置されている。湾曲フレーム140aの一端側に配置された一対のジャッキ140cは、伸縮プランジャ141cがピン142cを介して結合さいる。湾曲フレーム140aの他端側に配置された一対のジャッキ140cには、その伸縮プランジャ141cにガイドローラ143cが取付られていて、このガイドローラ143cが湾曲フレーム140aの一端側を挟持している。
【0053】
ガイドローラ143cと湾曲フレーム140aとの間には、湾曲フレーム140aをトンネル横断面方向に移動させる揺動ジャッキ14eがそれぞれ設けられている。また、トンネル軸方向に配置された一対のジャッキ140c間には、二重管構造の桁材144cが渡設され、この桁材144cと各旋回リング140b,141bとを繋ぎ材145cで連結することにより、フレーム14aとリフト機構14cとが旋回リング140b,141bに回動自在に支持されている。
【0054】
なお、図15に符号14fで示した部材は、フレーム14aとリフト機構14cとをトンネル軸方向に移動させる調整ジャッキである。このように構成された旋回装置14によれば、フレーム14a上にブロック鉄筋Eを載置し、この状態で主筋Cの両端をチャック14dで把持することにより、ブロック鉄筋Eを保持することができるとともに、モータを駆動してギア144bを回転することにより、保持したブロック鉄筋Eをトンネル周方向に沿って旋回移動させることができる。
【0055】
そして、ブロック鉄筋Eが所定の位置に移動されると、旋回を停止して、ジャッキ140cを伸長することにより、ブロック鉄筋Eをトンネル内壁面に配筋することができる。この場合、ブロック鉄筋Eの正確な位置決めは、揺動ジャッキ14eと調整ジャッキ14fとを駆動することにより行われ、位置が決まると、ブロック鉄筋Eは、セグメントAの内面側に設けられている図示省略の係止手段に係止する。
【0056】
図16〜図19に配力筋供給装置16の詳細を示している。同図に示す配力筋供給装置16は、配力筋Dの送出部16aと、配力筋Dの分離供給部16bと、分離供給部16bの移動機構16cとから構成されている。送出部16aは、枠形のフレーム160aと、複数のローラ161aと、ローラ161aを回転駆動するモータ162aと、フレーム160aを上下移動自在に支持する複数のジャッキ163aとから構成れている。
【0057】
フレーム160aの上部側には、トンネル断面方向に延長されたローラ161aが回転自在に支持されている。ローラ161aには、配力筋Dを収容するためのV字溝164aが複数設けられている。ジャッキ163aは、移動機構16cのガイド壁160c上に支持されていて、フレーム160aを上下方向に移動させる。図18の中央部付近にフレーム160aを上下移動させたときの前後の状態が図示されている。。送出部16aでは、モータ162aを駆動するとローラ161aが回転して、配力筋Dをブロック化装置12側に送り出すことができる。
【0058】
分離供給部16bは、送出部16aの上方に配置されており、配力筋Dが載置される複数のコンベア160bと、コンベア160bの一端に設けられた複数の供給シュート161bと、供給シュート161bに配力筋Dを1本ずつ投入する分離部162bと、これらの部材を支持する台車163bと、台車163bをトンネル断面方向にスライド移動自在に支持するガイド桁164bと、ガイド桁164bの両端を上下移動自在に支持する複数のジャッキ165bとから構成されている。
【0059】
複数のコンベア160bは、トンネル断面方向に平行に配置されていて、モータ166bにより回転される。ジャッキ165bを駆動することによりガイド桁164bから上の部分が上下移動するとともに、モータ167bを駆動することにより、台車163bがトンネル断面方向に沿ってスライド移動する。図18に分離供給部16bを上方に移動させ、かつ、台車163bを断面方向に移動させた状態が図示されている。
【0060】
コンベア160bと分離部162bおよび供給シュート161bの相互の位置関係を図19に示している。同図に示す供給シユート161bは、各コンベア160bにそれぞれ付設されていて、一端側がコンベア160bに近接配置され、凹状に屈曲して、配力筋Dを1本づつ隣接した状態で整列させる整列部1610bとこの整列部1610bに連なり、配力筋Dの落下速度を調節しながら落下させる迷路状通路1611bとから構成されている。
【0061】
供給シュート161bの迷路状通路1611bの下端開口部の下方には、送出部16のローラ161aが位置していて、落下供給される配力筋DをそのV字溝164a内に収納するようになっている。分離部162bは、供給シュート161bの下方に配置されていて、供給シュート161bの整列部1610bに回動端が位置する爪片1620bと、爪片1620bを回転させるシリンダ1621bとから構成されている。
【0062】
このようにされた分離部162bでは、シリンダ1621bで爪片1620bを回転させると、爪片1620bの回動端側が、整列部1610b内に収容されている配力筋Dの先頭の1本を上方に押し上げつつ迷路状通路1611b側に移動させる。
【0063】
以上のように構成された分離供給部16bでは、配力筋Dがコンベア160b上に山状で載置される。配力筋Dが載置されると、まず、コンベア160bは、図18に▲1▼で示す方向に配力筋Dを移動させるように駆動される。この方向に配力筋Dが移動すると、コンベア160bの端部側には、ストッパ板1600bが設けられているので、配力筋Dがこのストッパ板1600bに衝突して、山が崩れて1本づつに分離される。
【0064】
このような状態になると、今度は、コンベア160bを同図の▲2▼に示す方向に配力筋Dが移動するように回転させる。そして、この方向の回転を継続すると、バラけた配力筋Dが供給シュート161bの整列部1610b内に順次整列した状態で収容され。整列部1610bに収容された配力筋Dは、1本が分離部162bの爪片1620bにより迷路状通路1611bに送り出され、迷路状通路1611b内を落下して送出部16aのローラ161aに受承される。
【0065】
ローラ160aへの受承が完了すると、分離供給部16bは、モータ167bの回転駆動により、図19の矢印▲3▼方向に所定のピッチ(ローラ160aに設けられているV字溝164aのピッチと同じピッチ)だけ移動され、同様な操作が順次繰り返され、V字溝164aの全てに配力筋Dか受承されると、モータ162aを駆動して、組付け部12側に送り出される。このとき、ジャッキ163aを駆動して、送出部16aと分離供給部16bとの間の上下方向の位置合わせが行われる。
【0066】
一方、移動機構16cは、主桁10a間に固設された凹形断面のガイド壁160cと、ガイド壁160cの外側面にそれぞれ固設された一対のガイドレール161cと、ガイドレール161cに沿って転動する複数の回転ローラ162cと、回転ローラ162cを回転させるモータ163cと、回転ローラ162cを回転自在に支持するとともに、モータ163cを内蔵するカバー164cとを備えている。
【0067】
ガイド壁160cは、その内部に送出部16aのジャッキ163aが設置されるとともに、このガイド壁160cは、配力筋供給装置16と後述する主筋カセット18の設置領域にまで延長されている。カバー164cの外側面には、分離供給部16bのジャッキ165bが固設されている。このように構成された移動機構16cによれば、モータ163cを回転駆動することにより、ガイド壁160c内に送出部16aを残した状態で、分離供給部16bをガイドレール161cに沿って主筋カセット18の側部まで移動させることができる。
【0068】
図20〜図23に主筋カセット18の詳細を示している。同図に示す主筋カセット18は、カセット部18aと、このカセット部18aの支持部18bとを有していて、カセット部18aと支持部18bとが分離可能に構成されている。この実施例では、4組の主筋カセット18が台車10上に載置可能になっている。
【0069】
カセット部18aは、支持プレート180aと、この支持プレート180aの四隅に立設された4本の支柱181aと、トンネル軸方向に位置する一対の支柱181a間に着脱可能に嵌着された複数のカセットプレート182aと、支持プレート180aの四隅下面に突設された位置決めピン183aとを備えている。
【0070】
各カセットプレート182aは、一対の支柱181a間に段状に装着することにより一対づつが対向配置され、カセットプレート182aの上端面には、主筋Cの嵌合用U溝184aが凹設されている。このU字溝164aの設置間隔と数は、門型移動台車12bに配置された把持機構12eのチャック120eの配列間隔と数とが一致している。位置決めピン183aは、配力筋供給装置16のガイド壁160cの上端に配置された嵌合凹部185aに貫入して、カセット部18aの位置が決められる。
【0071】
なお、図23に符号186aで示した部材は、支持プレート180aの下面に回転可能に固設された車輪であって、この車輪186aは、主筋Cをカセットプレート182aに載せて運搬する際に、カセット部18aを90度回転させるために用いられるものである。
【0072】
支持部18bは、台車10上に設置される枠状の下フレーム180bと、下フレームの四隅に立設された昇降ジャッキ181bと、ジャッキ181b間に立設された伸縮ガイド182bと、ジャツキ181bおよび伸縮ガイド182bの伸縮端に固設された上フレーム183bとから構成されている。このように構成された主筋カセット18では、門型移動台車12bを移動させて主筋カセット18の側方に位置決めした状態で停止させ、ジャッキ126bとシリンダ122eを駆動して、チャック120eを所定位置まで降下させた状態で、チャック120eを開放した後に閉止すると、チャック120eに一段分の主筋Cが把持され、シリンダ122eを収縮して門型台車12eを移動させることにより、ブロック化装置12の組付け部12aの上方まで移動させることができる。
【0073】
このとき、主筋カセット18側では、主筋Cが除去されたカセットプレート182aを取り外し、昇降ジャツキ181bを伸長させることにより、2段目のカセットプレート182aが一段目と同じ高さにセットされ、このような操作が順次繰り返されることになる。このように構成された主筋カセット18では、カセット部18aの各カセットプレート182a間にそれぞれ主筋Cを別の場所で載置した状態で搬入される。
【0074】
図24〜図31に、ビーム台車20の詳細を示している。同図示すビーム台車20は、セグメントA上に枕木22を介して付設されたレール24上を走行する撤去台車20aおよび主筋カセット18を運搬する際に使用される搬入台車20cと、ビーム受け台車20bとを備えている。撤去台車20aは、トンネル軸方向に沿って間隔をおいて対向配置された一対の門型ビーム200aと、門型ビーム200aの下端間を連結する一対の桁材201aと、門型ビーム200a間の上端に架設され直線ビーム202aとを有している。
【0075】
門型ビーム200aの下端には、レール24に嵌合する車輪203aが回転可能に設けられていて、主筋カセット18側の一対が駆動側車輪203aとなっていて、この駆動側の車輪203aには、桁材201a上にそれぞれ載置支持された駆動モータ204aが連結されている。直線ビーム202aは、H型鋼から構成されていて、主筋C,配力筋Dを保持するホイスト205aが移動可能に嵌着されている。
【0076】
直線ビーム202aは、門型ビーム200aから主筋カセット18側に長く延びていて、この延長部分は、少なくとも、ホイスト205aにて配力筋Dを吊り下げ支持した状態で、配力筋Dを配力筋供給部16のコンベア160b上に載置できる長さを有している。ビーム受け台車20bは、門型移動台車12bと同じガイドレール10f上を走行するものであって、主筋カセット18上に載置された主筋Cの上方を覆う大きさを有する門型ビーム200bを有している。
【0077】
門型ビーム200bの下端には、支持フレーム201bがトンネル軸方向に延設され、この支持フレーム201bの両端部側下面には、ガイドレール10fに嵌合する車輪202bが回転可能に設けられている。門型ビーム200bの上端側には、直線ビーム202の先端を離脱可能に係止する係止手段203bが配置されている。この係止手段203bは、直線ビーム202aの下方フランジを挟み込む出没可能な凹状プレート2030bと、凹状プート203bを上下移動させるモータ2031bとから構成されている。
【0078】
このように構成されたビーム受け台車20bは、撤去台車20aの直線ビーム202aの先端を係止手段203bで係止することにより、撤去台車20aと共に移動させることができる。搬入台車20cは、主筋カセット18を搬入する際に用いられるものであって、図30に使用状態を示すように、撤去台車レール24上を走行する台車部200cと、台車部200c上に搭載されたカセット載置部201cとを有している。カセット載置部201cの上面には、主筋カセット18のローラ186aと嵌合する凹状リング溝202cが設けられている(図31参照)。
【0079】
次に、上記構成の鉄筋の自動組立装置を含むシステムの作動について説明する。このシステムを作動する際には、トンネル軸方向の一端側に配置された旋回装置14が、台車10の駆動車輪10bを駆動することにより、これから配筋を行う部分に位置決めされ、ジャッキベース10dと水平ブロッキング10eとにより、セグメントA上に固定される。なお、枕木22上に敷設されるレール24は、予め全線に渡って設けられているので、台車10の長さに相当する部分は、この固定設置の前に撤去される。
【0080】
この場合、台車10と撤去台車20aとが同軸上に位置するように調整することになるが、台車10上には、旋回装置14やブロック化装置12,配力筋供給装置16などが搭載されていて、長さがかなり長く、しかも重量も大きい。このように構造に対して、セグメントAは、多数のブロックをトンネル周および軸方向に連結したものであって、その軸芯が必ずしも一致しているわけではない。
【0081】
従って、このようなセグメントA上台車10を直接載せて、撤去台車20aを台車10に一体的に連結すると、セグメントAの捩じれや回転などにより、長い直線ビーム202aを有する撤去台車20aと台車10の軸合わせが非常に困難になり、撤去台車20aの一部が浮き上がるなどの不都合が生じ、調整に手間取って、工事の進行に支障を来す。
【0082】
そこで、本実施例では、撤去台車20aの直線ビーム202aと台車10とを分離し、台車10側に設けたビーム受け台車20bと必要に応じて係止手段203bにより結合するようにしている。このため、台車10と撤去台車20aとの間の位置合わせが容易に行え、工事の能率が向上する。
【0083】
本実施例の組立装置を含むシステムでは、以下にそれぞれ説明する▲1▼配力筋Dの運搬、▲2▼主筋カセット18の運搬、▲3▼配力筋Dの組付け部12aへの供給、▲4▼配力筋Dの分配、▲5▼主筋Cの組付け部12aへの供給、▲6▼自動結束機12cによる結束、▲7▼組立られたブロック鉄筋Eの旋回装置14への移動、▲8▼ブロック鉄筋Eの配筋(トンネル壁面への据え付け)の各手順が順に行われる。
【0084】
▲1▼配力筋Dの運搬
配力筋Dを供給装置16に運搬する際には、図29に示すようにして行われる。配力筋Dの運搬では、まず、撤去台車20aの直線ビーム202aの先端側を、係止手段203bの作動により、ビーム受け台車20bに係止させる。そして、この状態で、、多数本がワイヤなどにより束ねられた配力筋Dを、撤去台車20aのホイスト205aに吊り下げ支持し、ホイスト205aを駆動することにより、直線ビーム202aの先端側近傍まで移動させる。
【0085】
次いで、ホイスト205aの駆動により、配力筋Dをコンベア160a上に載置する。コンベア160a上に載置された配力筋Dは、その後▲3▼の手順により組付け部12aに自動的に供給されることになる。撤去台車20aは、配力筋Dの載置が終了すると、元の位置に戻される。
【0086】
▲2▼主筋カセット18の運搬
主筋Cは、予め主筋カセット18のカセット部18aにセットされて搬入される。図30にその搬入状態を示している。主筋Cは、分割数によっても異なるが、一般的には、組み立てる際の能率を考慮して、2ないしは3分割される。ところが、このような分割状態では、主筋Cがかなり長くなり、多数本を段状に積重してトンネル断面方向に移動させることが困難になる。そこで、本実施例の場合には、搬入台車20cを撤去台車20aと台車10との間に設置して、この搬入台車20c上で回転させるようにしている。
【0087】
すなわち、主筋カセット18を搬入する際には、主筋Cの長手方向がトンネル軸方向と一致するようにし、かつ、カセット部18aをカセット載置部201cに載置させた状態で行う。
【0088】
台車部200c上に載せられたカセット部18aは、カセット載置部201c上のリング溝202cに沿って、ローラ186aを回転することにより、主筋Cの角度を約90°回転させて、主筋Cの長手方向がトンネル断面方向になるようにする(図31参照)。このようにして方向を転換したカセット部18aは、カセット部18aだけをホイスト205aで吊り下げ支持して、台車10上の所定の位置(支持部18b上)に載置する。
【0089】
台車10上に載置する際には、位置決めピン183aを凹部185a内に貫入するようにして位置決めが行われ、これにより主筋カセット18のカセット部18aが支持部18b上に配置される。このような操作を複数回繰り返すことにより、所定個数の主筋カセット18の搬入が終了する。カセット部18aの搬入が終了すると、搬入台車20cは、撤去される。
【0090】
▲3▼配力筋Dの組付け部12aへの供給
▲1▼の手順でコンベア160b上に山状に載置された配力筋Dは、コンベア160bの駆動により、崩されて1本づつに分離される。そして、コンベア160bを逆方向に駆動して、バラけた配力筋Dを供給シュート161bの整列部1610b内に順次整列状態で収容す。整列部1610bに収容された配力筋Dは、1本が分離部162bの爪片1620bにより迷路状通路1611bに送り出され、送出部16aのローラ161aに受承され。
【0091】
ローラ161aへの受承が完了すると、分離供給部16bは、モータ167bの回転駆動により、所定のピッチだけ移動され、同様な操作が順次繰り返され、V字溝164aの全てに配力筋Dか受承されると、モータ162aを駆動して、組付け部12側に送り出される。なお、配力筋供給装置16のこのような操作、すなわち、供給シュート161bにより配力筋Dを送出部16aのローラ161aに1本づつ受承させる操作は、所定本数が組付け部12側に送り出されると順次継続され、次の送り出しに対する準備が行われる。
【0092】
▲4▼配力筋Dの分配
配力筋Dを分配する際には、予め、仮受けゲージ1246aとローラ1202a,1203aの中心軸および垂れ止め機構123aの中心軸とが一致させられるとともに、ジャッキ1205aを駆動して、ローラ1202a,1203aが最も高い位置にあって、後述する配力筋供給装置16の送出部16aのローラ161aと一致するように調整される。
【0093】
仮受けゲージ1246aは、ローラ1202a,1203aの位置よりも低く、配力筋ゲージ122aのゲージプレート1220aよりも高い位置になるように、ジャツキ1245aにより調整される。なお、この操作は、供給装置16から配力筋Dが送出される前に行われる。このような状態で複数の配力筋Dが配力筋供給装置16側から送りだされると、配力筋Dは、まず、ローラ1202a,1203aにより受承され、駆動モータ1204aを駆動することにより、旋回装置14側に移動させられ、所定の位置に到達するとストッパに当たって移動が停止される。
【0094】
次いで、ジャッキ1245aを駆動することにより、仮受けゲージ1246aを上方移動させて、ローラ1202a,1203aから配力筋Dを仮の受けゲージ1246aに移し変える。この移し変えが行われると、ローラ1202a,1203aは、ジャッキ1205aを収縮することにより、仮受けゲージ1246aの移動に支障のない高さまで降下される。
【0095】
ローラ1202a,1203aの降下が終了すると、駆動モータ1242aを駆動することにより、仮受けゲージ1246aを右方向に旋回させる。このときの旋回移動は、前後に配置されているモータ1242aを同期回転させるとともに、この旋回移動に併せて、垂れ止め機構123aのモータ1234aを同期回転して、第1プレート1231aを右方向に移動させる。
【0096】
そして、仮受けゲージ1246aが所定位置まで旋回移動されると、モータ1242a,1234aの移動を停止し、ジャッキ1245aを駆動することにより、仮受けゲージ1246aを下方に移動させて、配力筋Dを仮受けゲーシ1246aからゲージプレート1220aに移し変える。移し変えが終了すると、ジャッキ1245aを駆動して仮受けゲージ1246aを旋回移動に支障のない位置まで下降させる。
【0097】
そして、モータ1242aを駆動することにより、仮受けゲージ1246aを左方向に旋回移動させ、元の中心軸上の高さ位置に戻す。この場合、垂れ止め機構123aのモータ1234aは回転させない。
次いで、ローラ1202a,1203aおよびゲージプレート1220aを元の状態に戻し、配力筋供給装置16側から送出された配力筋Dを、再び仮受けゲージ1246aで受け、左方向に旋回させて、配力筋Dをゲージプレート1220aの左端側に受承させた後、同様な操作を繰り返して、配力筋Dをゲージプレート1220aの中央部分に受承させる。このような操作により、所定本数の配力筋Dが配力筋ゲージ122aのゲージプレート1220a上に両端が支持された状態でセットされる。
【0098】
この配置が終了すると、配力筋ゲージ122aの回動ジャッキ1223aを駆動して、ゲージプレート1220aに保持されいてる配力筋Dをトンネル断面方向に移動させて、主筋Cのいずれか一方の端部側に、重ね代が設けられるようにする。
【0099】
▲5▼主筋Cの組付け部12aへの供給
主筋Cを組付け部12aに供給する際には、まず、門型移動台車12bが主筋カセット18側に移動され(図21参照)、ジャッキ126bおよびシリンダ122eを駆動することにより、把持機構12eのチャック120eが主筋カセット18に載置されている主筋C上に降下され、チャック120eを開閉動作させることで、各チャック120eに主筋Cを保持させる。
【0100】
そして、ジャッキ126bおよびシリンダ122eの駆動によりチャック120eを上昇移動させた後に、門型台車12bを組付け部12aの直上に移動させた後に、再びジャッキ126bおよびシリンダ122eを駆動することにより、把持機構12eのチャック120eを降下させて、開放することにより、主筋Cの両端側を主筋ゲージ121aのゲージプレート1210aに移し変える。
【0101】
このとき、配力筋ゲージ122aのゲージプレート1220aに保持されている配力筋Dは、主筋Cの下側に位置しており、この操作により、組付け部12aには、主筋Cと配力筋Dとが交差した格子状に配置される。
主筋Cをゲージプレート1210aに移し変えると、門型台車12bのチャック120eは、再び上昇移動させられる。
【0102】
▲6▼自動結束機12cによる結束
組付け部12aに主筋Cと配力筋Dとが格子状に配置されると、門型台車12bを移動して、今度は、自動結束機12cがその直上に位置するようにセットされる。このとき、自動結束機12cは、門型台車12bが所定の位置に停止されると、複数の自動結束機12cが格子状に配置された主筋C,配力筋Dのトンネル軸方向の一端側に位置する交点をそれぞれ指向するようになる。
【0103】
自動結束機12cのセットが終了すると、門型台車12bのジャッキ126bと自動結束機12c側のシリンダ1232cとを駆動して、各自動結束機12cを降下させ、各自動結束機12cの囲繞ガイド1203cを開閉して、囲繞ガイド1203cが主筋C,配力筋Dの交点を挟むようにする。そして、この状態でモータ1205cを駆動して、交点を結束線121cで結束する。
【0104】
結束が終了すると、シリンダ1232cを駆動して自動結束機12cを上方移動させて、門型台車12bを格子状に配置された主筋C,配力筋Dのトンネル軸方向の他端側に所定距離(主筋Cの配置ピッチに同じ)だけ移動させ、同様な操作を繰り返すことにより別の交点が結束される。以後は、同様な操作を繰り返して、各交点を結束する。
【0105】
この場合、自動結束機12cの数をトンネル断面方向に位置する主筋C,配力筋Dの交点数と一致させておけば、門型台車12bの移動は、トンネル軸方向だけで済む。また、門型台車12bの移動は、一方向だけでなく、2方向とし、一方に移動させる際に1つ置きの交点を結束し、他方に移動させる際に、その中間の交点を結束することもできるし、さらに、結束する交点を千鳥状にすることもできる。このようにして、自動結束機12cにより所定の交点が結束されると、主筋C,配力筋Dは、メッシュ状のブロック鉄筋Eとなる。
【0106】
なお、結束が終了すると門型台車12bは、次の▲5▼主筋Cの組付け部12aへの供給のために所定の位置に移動される。
【0107】
▲7▼組立られたブロック鉄筋Eの旋回装置14への移動(図14参照)
ブロック鉄筋Eを旋回装置14側に送出する際には、ジャッキ123dを駆動して、送出機構12dのゲージプレート120dを上方移動させることにより、主筋ゲージ121aのゲージプレート1210aからゲージプレート120d上に移し変えて、ゲージプレート120dにブロック鉄筋Eを受承させる。
【0108】
ブロック鉄筋Eを受承すると、モータ124dを駆動することにより、ゲージプレート120dが旋回装置14側に移動させられる。このとき、ガイドレール122dと延長レール126dとが位置対応しているので、ガイドレール122dから外れたガイドローラ121dは、移動に伴って延長レール125dに順次嵌合する。そして、ゲージプレート120dが延長レール125d側に支持されると、今度は、モータ126dを駆動すとにより、延長レール125dに沿って移動し、旋回装置14の側面の所定位置に到達すると移動が停止され、ブロック鉄筋Eの送出が完了する。
【0109】
なお、送出機構12dのゲージプレート120dにブロック鉄筋Eを受承させると、主筋ゲージ121a,配力筋ゲージ122aは、次の▲4▼配力筋Dの分配のために所定の位置にセットされる。
▲8▼ブロック鉄筋Eの配筋
送出機構12dによりブロック鉄筋Eがフレーム14aの直上に配置されると、リフト機構14cのジャッキ140cを駆動してフレーム14aを上方移動させ、チャック14dの開閉操作により、ブロック鉄筋Eの主筋Cを把持させる。この把持が終了すると、ジャッキ140cをさらに延ばして、ブロック鉄筋Eを送出機構12dのゲージプレート120dから離脱させる。
【0110】
この操作が行われると、送出機構12dのゲージプレート120dは、モータ126dの駆動によりブロック化装置12側に戻され、次のブロック鉄筋Eの送出に備える。ブロック鉄筋Eを受承した旋回装置14は、旋回機構14bの原動旋回リング140bを旋回させて、保持しているブロック鉄筋Eをトンネル周方向に沿って旋回移動させる。
【0111】
そして、ブロック鉄筋Eが所定の位置に旋回移動されると、旋回を停止して、ジャッキ140cを伸長することにより、ブロック鉄筋Eをトンネル壁面に据え付ける。配筋が終了すると、旋回装置14は、元の状態に復帰され、次のブロック鉄筋Eの配筋に備える。
【0112】
以後は、▲3▼配力筋Dの組付け部12aへの供給、▲4▼配力筋Dの分配、▲5▼主筋Cの組付け部12aへの供給、▲6▼自動結束機12cによる結束、▲7▼組立られたブロック鉄筋Bの旋回装置14への移動、▲8▼ブロック鉄筋の配筋の手順が順次繰り返される。このような手順は、1つの手順が終了すると他の手順を実行するシーケンス制御を基本としているので、例えば、移動範囲や停止位置などを近接スイッチで検出し、モータの回転をエンコーダの検出信号で制御することで、上述した手順を自動制御することができる。
【0113】
上記手順を複数回繰り返すことにより、複数のブロック鉄筋Eを組み合わせた環状の鉄筋Bが配筋されると、台車10を移動させて同様な手順が繰り返される。この場合、台車10を移動させる際には、レール24及び枕木22の撤去作業が行われるが、この作業に撤去台車20aを使用する。
【0114】
さて、以上のように構成された鉄筋の自動組立装置によれば、ブロック化装置12が格子状に組付けられた主筋Cおよび配力筋Dを支持する組付け部12aと、この組付け部12aの上方を移動し、上下移動可能な門型移動台車12bと、門型移動台車12bに取り付けられ、主筋Cと配力筋Dとの交点を指向して上下移動する複数の自動結束機12cとを有しているので、組付け部12aに格子状に組付けられた鉄筋(主筋Cおよび配力筋D)の交点を自動結束機12cにより結束して、自動的にブロック鉄筋Eを組立ることができる。
【0115】
これによりトンネル工事の施工能率を大幅に向上させることができる。
また、本実施例の自動組立装置には、ブロック鉄筋送出機構12dがブロック鉄筋Eを送り出す側に旋回装置14が配置され、この旋回装置14は、ブロック鉄筋送出機構12dからブロック鉄筋Eを受承して把持するチャック14d有するフレーム14aと、フレーム14aを支持して、これをトンネルの周方向に沿って旋回移動させる旋回機構14bと、フレーム14aに支持され、旋回機構14bの停止状態で、ブロック鉄筋Eをトンネル壁面側に向けて、押し付ける伸縮自在なリフト機構14cとを有している。
【0116】
この構成によれば、自動的に組立られたブロック鉄筋Eは、ブロック化装置12のブロック鉄筋送出機構12dにより旋回装置14側に送り出され、旋回装置14のチャツク14dにより把持されて、所要の位置に旋回機構14bで旋回移動させ、リフト機構14cによりトンネル壁面側に自動的に設置され、鉄筋の組立,配筋を自動的に行えるので、より一層施工能率が向上する。
【0117】
また、本発明の自動組立装置では、組立られたブロック鉄筋Eを外部に送り出すブロック鉄筋送出機構12dを有しているので、ブロック鉄筋Eの配筋と組立とを別の場所で行うことができ、ブロック鉄筋Eの組立能率も良くなる。
さらに、本実施例の組付け部12aは、トンネルの軸方向に沿って所定の間隔をおいて対向配置され、主筋Cの円弧とほぼ同じ円弧状に湾曲し、配力筋Dを上下移動自在に支持する一対の配力筋ゲージ122aと、配力筋ゲージ122aの下方にあって、配力筋ゲージ122aと直交するようにしてトンネルの軸方向に沿って延び、配力筋Dの上方で主筋Cの両端側を支持する対向配置された上下移動自在な一対の主筋ゲージ121aと、配力筋ゲージ122aの両外端の前面側に、当該配力筋ゲージ122aに沿って回動自在に配置され、複数の配力筋Dを保持して、配力筋ゲージ122aに分配する一対の配力筋分配機構124aとを有ている。
【0118】
この構成によれば、所要本数の配力筋Dを配力筋ゲージ122aに支持させる際に、配力筋配分機構124aを回動させて複数回に分けて供給することができ、トンネルの狭い空間を有効に利用して、鉄筋を組み立てることができる。
またさらに、本実施例の自動組立装置においては、門型移動台車12bは、台車10の幅方向両端に設けられたガイドレール10f上を自走する複数の脚部121bと、この脚部121b間に対向するように架設された逆U字形の一対のビーム122bと、ビーム122bの一方に列設支持(具体的には、前後に配置されたビーム122b間をその上部で接続する桁124bの左右に設けられている。)された主筋Cの把持機構12eとを備え、ビーム122bの他方に自動結束機12cをトンネル周方向に沿って複数設けている。
【0119】
この構成によれば、把持機構12eにより複数の主筋Cを把持させて、組付け部12aの主筋ゲージ121aに保持させることができるとともに、自動結束機12cにより複数の交点を結束することができる。この場合、脚部121bをガイドレール10fに沿って移動させると、トンネル軸方向に沿った交点の結束も自動的に行え、主筋Cの供給も自動化できる。
【0120】
また、本実施例の鉄筋の自動組立装置は、ブロック化装置12を挟んで、旋回装置14と反対側に配力筋Dの供給装置16および主筋Cを複数本並列にかつ多段状に積重した複数個の主筋カセット18を台車10上に設けているので、配力筋Dと主筋Cの供給をブロック化装置12の組付け部12aに円滑に供給することができる。
【0121】
また、本実施例の鉄筋の自動組立装置には、台車10上の主筋カセット18と配力筋分配装置16との間に配置され、配力筋供給装置16に配力筋Dを運搬するとともに、主筋カセット18を台車10上に搬入するビーム台車20が設けられているので、主筋Cおよび配力筋Dの搬入,供給,および,これらを結束したブロック鉄筋Eの組立,設置を一連の工程として行うことができる。
【0122】
なお、上記実施例では、主筋Cおよび配力筋Dの搬入,供給,および,これらを結束したブロック鉄筋Eの組立,配筋を一連の工程として行い、かつ、供給から配筋までを自動的に行える装置を例示したが、鉄筋の組立部分だけを自動化することもできるし、組立および配筋部分を自動化するなど、各種の組合せの選択が可能である。
【0123】
また、上記実施例では、本発明をシールドトンネルの覆工工事に適用した場合を例示したが、本発明の実施は、これに限定されることはなく、例えば、山岳トンネルの覆工工事に適用することもできる。
【0124】
【発明の効果】
以上、実施例で詳細に説明したように、本発明にかかる鉄筋の自動組立装置によれば、円弧状の主筋と直線状の配力筋とを格子状に組み合わせた交点を結束することにより、自動的にメッシュ状のブロック鉄筋が得られるので、トンネルの施工能率を大幅に向上させることができる。
【0125】
また、請求項2の構成によれば、自動的に組立られたブロック鉄筋を自動的にトンネル壁面に取付けるので、さらに施工能率を向上させることができる。
さらに、請求項3の構成によれば、配力筋を複数回に分けて供給するので、狭いトンネル空間を有効に活用することかできる。
さらにまた、請求項4の構成によれば、主筋を組付け部に自動的に供給できるとともに、複数の交点の自動結束が一度に行えるので、より一層施工能率が向上する。
【0126】
また、請求項5の構成によれば、配力筋を組付け部に自動的に供給できるので、施工能率の向上を図ることができる。
また、請求項6の構成によれば、主筋および配力筋の搬入,供給,および,これらを結束したブロック鉄筋の組立,設置を一連の工程として行うことができ、トンネル内に鉄筋を組立,配筋する作業を非常に効率的に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる鉄筋の自動組立装置を採用したシステムのトンネル内での配置状態を示す全体斜視図である。
【図2】本発明にかかる鉄筋の自動組立装置の台車の断面図である。
【図3】本発明にかかる鉄筋の自動組立装置のブロック化装置の斜視図である。
【図4】図3のブロック化装置において、門型移動台車を除去した状態の斜視図である。
【図5】図4の中心軸上の縦断面図である。
【図6】図3のブロック化装置の分配機構の断面図である。
【図7】図6の分配機構で配力筋を分配する際の動作説明図である。
【図8】図3に示したブロック化装置の門型移動台車の斜視図である。
【図9】図8の門型移動台車の断面説明図である。
【図10】本発明にかかる鉄筋の自動組立装置で用いる自動結束機の配置説明図である。
【図11】同自動結束機の取付状態の断面説明図である。
【図12】同自動結束機の本体部分の断面説明図である。
【図13】同自動結束機の結束原理の説明図である。
【図14】図3に示したブロック化装置の送出機構の斜視図である。
【図15】図1に示したシステムの旋回装置の斜視図である。
【図16】図1に示したシステムの配力筋供給装置の斜視図である。
【図17】同配力筋供給装置の軸方向の縦断面図図である。
【図18】同配力筋供給装置の横断面図である。
【図19】同配力筋供給装置の分離供給部の断面説明図である。
【図20】図1に示したシステムの主筋カセットの斜視図図である。
【図21】同主筋カセットの側面図である。
【図22】図21の要部拡大図である。
【図23】同主筋カセットの正面説明図である。
【図24】図1のシステムのビーム台車の斜視図である。
【図25】同ビーム台車の側面説明図である。
【図26】同ビーム台車に用いる撤去台車の断面説明図である。
【図27】同ビーム台車に用いるビーム受け台車の断面説明図である。
【図28】同ビーム受け台車の側面説明図である。
【図29】同ビーム台車を使用して配力筋を搬入する際の説明図である。
【図30】同ビーム台車を使用して主筋を搬入する際の説明図である。
【図31】図20に示した主筋カセットを回転させる際の説明図である。
【符号の説明】
10 台車
10a 主桁
10f ガイドレール
12 ブロック化装置
12a 組付け部
12b 門型移動台車
12c 自動結束機
12d 送出機構
12e 把持機構
14 旋回装置
14a フレーム
14b 旋回機構
14c リフト機構
16 配力筋供給装置
16a 送出部
16b 分離供給部
16c 移動機構
18 主筋カセット
18a カセット部
18b 支持部
20 ビーム台車
20a 撤去台車
20b ビーム受け台車
20c 搬入台車
A セグメント
B 鉄筋
C 主筋
D 配力筋
E ブロック鉄筋

Claims (6)

  1. トンネルの周方向に配置される円弧状の複数の主筋と、前記トンネルの軸方向に配置される複数の配力筋とを格子状に組付けて、前記主筋と配力筋との交点を結束してメッシュ状のブロック鉄筋を製作する鉄筋の自動組立装置であって、
    前記トンネルの軸方向に沿って配置され、駆動車輪の駆動により前記トンネル軸方向に沿って移動する台車と、
    前記台車上に配置されたブロック化装置とを備え、
    前記ブロック化装置は、前記格子状に組付けられた前記主筋および配力筋を支持する組付け部と、
    この組付け部の上方をトンネル軸方向に移動し、上下移動可能な門型移動台車と、
    前記門型移動台車に取り付けられ、前記主筋と配力筋との交点を指向して上下移動する複数の自動結束機と、
    前記ブロック鉄筋を外部に送り出すブロック鉄筋送出機構とを有することを特徴とする鉄筋の自動組立装置。
  2. 請求項1記載の自動組立装置は、前記ブロック鉄筋送出機構が前記ブロック鉄筋を送り出す側に配置された旋回装置を備え、
    前記旋回装置は、前記ブロック鉄筋送出機構から前記ブロック鉄筋を受承して離脱可能に把持するチャックを有するフレームと、
    前記フレームを支持して、これを前記トンネルの周方向に沿って旋回移動させる旋回機構と、
    前記フレームに支持され、前記旋回機構の停止状態で、前記ブロック鉄筋をトンネル内面側に向けて、押し付ける伸縮自在なリフト機構とを有することを特徴とする鉄筋の自動組立装置。
  3. 前記組付け部は、前記トンネルの軸方向に沿って所定の間隔をおいて対向配置され、前記主筋の円弧とほぼ同じ円弧状に湾曲し、前記配力筋を上下移動自在に支持する一対の配力筋ゲージと、
    前記配力筋ゲージの下方にあって、前記配力筋ゲージと直交するようにして前記トンネルの軸方向に沿って延び、前記配力筋上に載置された前記主筋の両端側を支持する対向配置された上下移動自在な一対の主筋ゲージと、
    前記配力筋ゲージのトンネル軸方向の前面側に、当該配力筋ゲージに沿って回動自在に配置され、複数の前記配力筋を保持して、複数回に分けて必要な本数を前記配力筋ゲージに供給する一対の上下移動自在な配力筋分配ゲージとを有することを特徴とする請求項1または2記載の鉄筋の自動組立装置。
  4. 前記門型移動台車は、前記台車の幅方向両端に設けられたガイドレール上を自走する複数の脚部と、
    この脚部間に対向するように架設された逆U字形の一対のビームと、
    前記ビームの一方に列設支持され、前記主筋を離脱可能に把持する把持機構とを備え、
    前記ビームの他方に前記自動結束機を前記トンネルの周方向に沿って複数設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の鉄筋の自動組立装置。
  5. 請求項2記載の鉄筋の自動組立装置は、前記ブロック化装置を挟んで、前記旋回装置と反対側に配置され、前記配力筋を自動的に供給する配力筋供給装置および前記主筋を複数本並列かつ多段状に積重した主筋カセットを前記台車上に設けたことを特徴とする鉄筋の自動組立装置。
  6. 請求項5記載の鉄筋の自動組立装置は、前記台車上の前記主筋カセットの後部側に配置され、前記配力筋供給装置に前記配力筋を運搬するとともに、前記主筋カセットを前記台車上に搬入するビーム台車を有することを特徴とする鉄筋の自動組立装置。
JP20267496A 1996-07-31 1996-07-31 鉄筋の自動組立装置 Expired - Fee Related JP3569707B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20267496A JP3569707B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 鉄筋の自動組立装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20267496A JP3569707B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 鉄筋の自動組立装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1046992A JPH1046992A (ja) 1998-02-17
JP3569707B2 true JP3569707B2 (ja) 2004-09-29

Family

ID=16461282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20267496A Expired - Fee Related JP3569707B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 鉄筋の自動組立装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3569707B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108561157A (zh) * 2018-05-16 2018-09-21 湖南五新隧道智能装备股份有限公司 一种用于钢筋输送绑扎及防水布铺设的作业台车

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106988770B (zh) * 2017-05-19 2023-04-14 龚岗 土工布防水布及二衬钢筋铺敷一体式台车
CN108331603B (zh) * 2018-04-04 2023-07-04 湖南五新隧道智能装备股份有限公司 一种多功能台车及其施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108561157A (zh) * 2018-05-16 2018-09-21 湖南五新隧道智能装备股份有限公司 一种用于钢筋输送绑扎及防水布铺设的作业台车
CN108561157B (zh) * 2018-05-16 2020-07-24 湖南五新隧道智能装备股份有限公司 一种用于钢筋输送绑扎及防水布铺设的作业台车

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1046992A (ja) 1998-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7028581B2 (ja) 自走式鉄筋結束機
KR101321405B1 (ko) 철근 자동 정렬 및 절단장치
CN215484740U (zh) 钢筋绑扎用自走机器人
KR100943532B1 (ko) 철근 절단 및 절곡기의 4헤드-철근자동이송장치
JP5356664B2 (ja) 鉄筋の自動結束方法及び装置
KR100978100B1 (ko) 철근 자동절곡 및 이송장치
CN114425672A (zh) 一种盾构管片钢筋笼立体成型焊接生产线及焊接方法
JP3569707B2 (ja) 鉄筋の自動組立装置
CN210451492U (zh) 一种焊接钢筋网片时的纵向短筋上料布筋装置
JP3569708B2 (ja) 鉄筋自動組立装置用ビーム台車
JP3121223B2 (ja) 鉄筋の組立・配筋装置
JP3569709B2 (ja) 鉄筋自動組立装置
KR100693279B1 (ko) 트러스거더의 자동용접장치
KR100948373B1 (ko) 철근 절단 및 절곡기의 3헤드-철근자동이송장치
DK180334B1 (en) Assembly machine and method for assembling reinforced structures
CN109175808A (zh) 一种用于钢筋笼滚焊机的上料系统
JPH08281361A (ja) 網状配筋材溶接装置
CN218657406U (zh) 一种盾构管片钢筋笼立体成型焊接生产线
CN103464653A (zh) 盾构管片钢筋笼单片网焊接设备中钢筋输送定尺托起装置
JP2662580B2 (ja) 鉄筋自動組立取付方法及び装置
CN217964559U (zh) 一种钢筋笼胎模装置
JP2788003B2 (ja) 鉄筋プレファブ自動組立装置
WO2001039908A1 (en) Cage making machine and method
JPH09192945A (ja) 鉄筋プレファブ自動組立システム
JP2648850B2 (ja) トンネル覆工用鉄筋の組付け方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20031216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040216

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040316

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees