JP3567535B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、電子写真方式を用いる複写機・プリンター・ファクシミリ等の画像形成装置に関し、更に詳細には、無端状に形成される転写ベルトと、この転写ベルトを支持する複数の支持ローラを有する画像形成装置において、無端状に形成される転写ベルトの端部に損傷が発生するのを防止可能とした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィス等において処理されるドキュメントは急速にカラー化が進み、これらのドキュメントを扱う複写機・プリンター・ファクシミリ等の画像形成装置も急速にカラー化されてきている。そして、現在これらのカラー機器は、オフィス等における事務処理の高品位化および迅速化に伴って、高画質化および高速化される傾向にある。かかる要求に応え得るカラー機器としては、例えば、黒(K)・イエロー(Y)・マゼンタ(M)・シアン(C)の各色毎に各々の画像形成ユニットを持ち、各画像形成ユニットで形成された色の異なる画像を、無端ベルト状の転写ベルト上に保持搬送される転写媒体または中間転写体上に多重転写し、カラー画像の形成を行なういわゆるタンデム型のカラー画像形成装置が既に提案されており、実際に製品化されてきている。
【0003】
この種のタンデム型のカラー画像形成装置としては、例えば、次に示すようなものがある。このタンデム型のカラー画像形成装置は、図30に示すように、黒(K)色の画像を形成する黒色画像形成ユニット100Kと、イエロー(Y)色の画像を形成するイエロー色画像形成ユニット100Yと、マゼンタ(M)色の画像を形成するマゼンタ色画像形成ユニット100Mと、シアン(C)色の画像を形成するシアン色画像形成ユニット100Cの4つの画像形成ユニットを備えており、これらの4つの画像形成ユニット100K、100Y、100M、100Cは、互いに一定の間隔をおいて水平に配置されている。また、上記黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の4つの画像形成ユニット100K、100Y、100M、100Cの下部には、転写用紙101を静電吸着した状態で各画像形成ユニット100K、100Y、100M、100Cの転写位置に渡って当該転写用紙101を搬送する無端ベルト状の転写ベルト102が配置されている。この転写ベルト102は、例えば、可撓性を有するポリエチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデン等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に構成されている。また、上記転写ベルト102は、ドライブローラを含む複数のローラによって循環移動可能に保持されており、ドライブローラによって所定の移動速度で循環駆動されるようになっている。
【0004】
上記黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の4つの画像形成ユニット100K、100Y、100M、100Cは、すべて同様に構成されており、これら4つの画像形成ユニット100K、100Y、100M、100Cでは、上述したように、それぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色のトナー像が順次形成されるように構成されている。上記各色の画像形成ユニット100K、100Y、100M、100Cは、感光体ドラム103を備えており、この感光体ドラム103の表面は、一次帯電用のスコロトロン104によって一様に帯電された後、像形成用のレーザービーム105が画像情報に応じて走査露光されて静電潜像が形成される。上記感光体ドラム103の表面に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット100K、100Y、100M、100Cの現像器106によってそれぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色、シアン色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、転写前帯電器107により転写前帯電を受けた後、転写帯電器108の帯電により転写ベルト102上に保持された転写用紙101に順次転写される。上記黒色、イエロー色、マゼンタ色、シアン色の各色のトナー像が転写された転写用紙101は、転写ベルト102から分離された後、図示しない定着装置によって定着処理を受け、カラー画像の形成が行われる。
【0005】
さらに、上記転写用紙101は、図示しない給紙カセットから供給され、レジストローラ115によって所定のタイミングで転写ベルト102上に搬送されるとともに、図示しない用紙保持用の帯電器及び帯電ローラによって転写ベルト102上に保持搬送される。
【0006】
なお、図30中、109は感光体クリーナー、110は感光体除電ランプ、111は用紙剥離コロトロン、112は転写ベルト除電コロトロン、113は転写ベルトクリーナー、114はクリーニング前処理コロトロンをそれぞれ示すものである。
【0007】
このように構成されるタンデム型のカラー画像形成装置は、複数個の画像形成ユニットによって順次連続して一つの画像を形成する方式であるため、かなりの高速化が可能であるという特徴を有している。
【0008】
ところで、上記カラー画像形成装置においては、転写ベルト102が複数本のローラ116、117に掛け回されており、複数のローラの1つであるドライブローラ116を回転駆動することによって、転写ベルト102は、矢印方向に沿って所定の速度で循環移動するように構成されている。
【0009】
このように、複数のローラ116、117によって循環駆動される転写ベルト102上に、転写用紙101を保持した状態で搬送することによりカラー画像を形成するカラー画像形成装置では、色ズレの無い高品位のカラー画像を形成する前提として、転写用紙101を予め定められた経路に従って正確に搬送することが重要である。それ故、転写用紙101を搬送する転写ベルト102には、循環移動する際に進行方向と直交する方向の移動を生じないことが必要となる。
【0010】
しかし、転写ベルト102の幅方向の移動は、転写ベルト102及び各ローラ116、117の成形の不完全さ、転写ベルト102を張架するローラ群の平行度等により、これを完全に防止することは実質的に不可能である。
【0011】
そこで、従来のカラー画像形成装置では、複数のローラ116、117上における転写ベルト102の幅方向への移動を規制してベルトの蛇行走行(以下、「ベルトウォーク」と称する。)を防止すべく、種々の技術が提案されている。
【0012】
例えば、図31に示すように、円筒状の剛体ローラ120の一端において非回転のガイド部材121をフレーム122に固定するとともに、張架した転写ベルト102が上記ガイド部材121方向へベルトウォークを生じるように各ローラの角度を調整する手段が知られている。
【0013】
かかる技術によれば、転写ベルト102の端面が常にガイド部材121の内側の案内面123に擦られた状態で接触するので、転写ベルト102は、当該案内面123を基準として所定の位置に保持されることになる。
【0014】
しかし、上記の手段においては、ベルトウォークを発生させようとする力により転写ベルト102の端面がガイド部材121に押し付けられるので、転写ベルト102の端部に大きな外力が加わって転写ベルト102のエッジ部に座屈あるいは破損を招き易いという問題点があった。
【0015】
そこで、このような問題点を解決する技術としては、特開昭58−177811号公報等に開示されているベルト支持搬送装置が既に提案されている。この提案に係るベルト支持搬送装置は、図32(a)及び(b)に示すように、軸芯部材130に対して円周を4分割した弾性ペタル131を螺旋状に配し、略円筒形状に成形したローラである。このローラと図31に示すガイド部材121とを組み合わせた装置によれば、張架した転写ベルト102がガイド部材121に当接して座屈を発生しそうになると、弾性ペタル131が弾性変形してベルト端面に作用する外力が弱まり、転写ベルト102に与えられるダメージが軽減する。従って、ベルト102の破損を防止しつつベルトウォークの軽減をある程度図ることが可能となる。
【0016】
また、上記の問題点を解決するための技術としては、特開平5−1751号公報、特開平5−69979号公報、特開平5−127543号公報等に示すものも種々提案されている。
【0017】
上記特開平5−1751号公報に係るベルトの蛇行防止装置は、少なくとも2本のローラ間に無端状に形成されたベルトを張架し、1つのローラを回転駆動することでベルトをローラ間に走行させてなる装置において、上記一方のローラを一点を支持軸として揺動可能に軸支された保持部材に支持し、該保持部材に上記走行されるベルトの両端縁をガイドするガイド部材を設けるように構成したものである。
【0018】
また、上記特開平5−69979号公報に係るベルトの蛇行制御装置は、少なくとも2本のローラ間に無端状に形成されたベルトを張架し、1つのローラを回転駆動することでベルトをローラ間に走行させて、上記一方のローラを揺動可能に設け、該ローラをいずれかの方向に交互に揺動させることによりベルトの蛇行を制御する装置において、上記ベルトを走行させるための駆動ローラを回転駆動させる駆動源の回転力を利用し、上記駆動ローラの回転軸に対し傾斜するように揺動可能に設けられたローラを揺動させるように構成したものである。
【0019】
さらに、上記特開平5−127543号公に係るトナー像転写装置は、支持基板と該支持基板に結合される移動基板と、前記支持基板と移動基板を結合する結合手段と、該支持基板に回転自在に支持した第1のローラと、該結合基板に回転自在に支持した第2のローラと、前記2つのローラのまわりに張架され用紙をトナー像担持体表面と接触するように搬送する用紙搬送ベルトとを備えたトナー像転写装置において、前記結合手段は、前記支持基板に対する前記移動基板の結合を固定状態と直線的に相対移動可能な半固定状態に変更可能とするように構成したものである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を有している。すなわち、上記特開昭58−177811号公報に開示されているベルト支持搬送装置と図31に示すガイド部材とを組み合わせた装置の場合には、ガイド部材121の当接するベルト端面102aは完全に真直に成形することが実質上不可能なので、図33(a)及び(b)に示すように、ガイド部材121がベルト端面をトレースすると、逆にガイド部材121が転写ベルト102に外力を加えることになり、転写ベルト102上の点Aは、図33(b)に破線で示すような軌跡に沿って点A’へ移動してしまう。従って、従来の固定されたガイド部材121では、ベルト端面121aの成形の不完全さに起因したベルトウォークを避けることはできないという問題点があった。
【0021】
又、従来のガイド部材121では、ベルトウォークを規制する力がベルト端面102aに直接作用するため、上記のようにベルト端面102aの形状にうねりが生じていると、ベルト端面102aの一部分に応力が集中することとなり、転写ベルト102の端部に座屈や割れ、更には転写ベルト102がガイド部材121に乗り上げることによる伸び等が発生し、転写ベルト102が使用できなくなるという問題点もあった。
【0022】
また、上記特開平5−1751号公報、特開平5−69979号公報、特開平5−127543号公報等に開示された技術の場合には、走行されるベルトの両端縁をガイドするガイド部材等を設けるように構成したり、ローラをいずれかの方向に交互に揺動させるように構成しても、ベルト端面の成形の不完全さに起因したベルトウォークを避けることはできず、又ローラを揺動させる機構等が必要となるため、構成が複雑となるという問題点を有している。
【0023】
そこで、かかる問題点を解決する技術として、本出願人は、特開平6−64773号公報に示すものを既に提案している。
【0024】
この本出願人の提案に係る特開平6−64773号公報に示す画像形成装置における無端ベルト搬送装置は、少なくとも駆動ロールおよび張力付加ロールを有する複数のロール間に無端ベルトを張架し駆動させる無端ベルト搬送装置を有する画像形成装置において、弾性部材から形成され表面に多数のスリットが形成されるロールと、該ロールを回転自在に軸支する支持部材と、前記ロールの軸方向に移動自在に軸支されるとともに、前記支持部材に対してベルト端部を弾性支持するベルト案内部材とを備え、該ベルト案内部材のバネ定数を前記無端ベルト搬送装置におけるベルトの軸方向の剛性より小さくするように構成したものである。
【0025】
また、この本出願人の提案に係る特開平6−64773号公報に示す画像形成装置における無端ベルト搬送装置は、ベルトまたはベルト案内部材の変位から蛇行速度を算出し、該蛇行速度が一定値以下になった場合にベルトを停止させる構成をも含んでいる。
【0026】
上記本出願人の提案に係る特開平6−64773号公報に示す画像形成装置における無端ベルト搬送装置の場合には、ロールの軸方向に移動自在に軸支されるとともに、支持部材に対してベルト端部を弾性支持するベルト案内部材を備えているため、ベルト端面の成形の不完全さに起因したベルトウォークを、ベルト案内部材で吸収することができ、ベルトの端部に座屈や割れ等が発生するのを防止することが可能となる。
【0027】
しかし、この本出願人の提案に係る特開平6−64773号公報に示す画像形成装置における無端ベルト搬送装置の場合には、無端ベルトを張架し駆動させる少なくとも駆動ロールおよび張力付加ロールを有する複数のロールのうちの何れかに、ロールの表面に塵や埃等の異物が付着して当該ロールの外径が部分的に変化したり、画像形成装置の長期間の使用に伴う経時変化により、不均一な磨耗やロールの塑性変形等が発生したり、無端ベルトを張架する複数のロール間の平行度が部分的にくずれたりことがある。すると、無端ベルトのベルトウォーク量が異常に大きくなり、無端ベルトがベルト案内部材を変位させる量が大きくなって、ベルトの端部がベルトを張架するためのベルトフレーム等の部材に接触して回動し、ベルトのエッジ部に座屈や割れ、更にはベルトがガイド部材に乗り上げることによる塑性変形を伴う伸び等が発生し、やはり転写ベルトが使用できなくなるという問題点が残っていた。
【0028】
また、上記本出願人の提案に係る特開平6−64773号公報に示す画像形成装置における無端ベルト搬送装置の場合には、ベルトまたはベルト案内部材の変位から蛇行速度を算出し、該蛇行速度が一定値以下になった場合にベルトを停止させる構成をも含むが、この場合には、ベルトの蛇行を検知するための構成が複雑となり、コスト高となるばかりか、又ベルトの蛇行速度等の誤検知によって、不本意にベルトが停止し、装置が使用不可能になる虞れがあるという問題点があった。さらに、上記無端ベルト搬送装置の場合には、ベルトまたはベルト案内部材の変位から算出された蛇行速度が一定値以下になった場合にベルトを停止させても、カラー画像形成装置を使用するユーザーによっては、直ちにサービスエンジニアに連絡することなく、装置の電源を一旦OFFにした後、再度装置の電源をON状態とすることにより、カラー画像形成装置の動作状態を初期状態に復帰させ、再度カラー画像の形成処理を継続する場合があり、ベルトの端部がベルトを張架するためのベルトフレーム等の部材に接触して回動し、転写ベルトが完全に使用不可能となるという問題点を有していた。
【0029】
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決するためになされたもので、その目的とするところは、簡単な構成かつ低コストで、転写ベルトにその進行方向と直交する方向の異常な移動が発生した場合でも、転写ベルトの端部に座屈や割れ等の損傷が発生するのを確実に防止することを可能とした画像形成装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に記載の画像形成装置は、図1に示すように、無端状に形成される転写ベルト01と、前記転写ベルト01を支持搬送する複数のローラ02,03を有する画像形成装置において、少なくとも一つのローラ03の片側又は両側端部に設けられ、前記転写ベルト01のエッジ方向の所定量の動きを許容しつつガイドするガイド部材04と、前記転写ベルト01の進行方向と直交する方向の異常な移動を検知して転写ベルト01のエッジの損傷を防止する手段と、前記転写ベルト01の進行方向における所定の位置を検出する手段と、前記転写ベルト交換時や装置本体の設置場所移動時に、前記ローラ02,03のうちの一つを偏奇することで前記転写ベルト01の進行方向と直交する方向の位置を調整する調整手段と、前記調整手段により調整した前記転写ベルトの停止時の端部位置を目視確認するための位置確認部材と、を設け、
前記転写ベルトの進行方向における所定の位置を検出する手段が、少なくとも前記転写ベルトの継ぎ目位置検出手段と前記転写ベルトの進行方向と直交する方向の異常な移動を検知して転写ベルトのエッジの損傷を防止する手段を兼ねるように構成し、
且つ、前記ガイド部材の最大移動量をL1 、前記転写ベルトの端部に設けた略矩形状のベルトホールの前記転写ベルト進行方向と直交する方向の長さの1/2をL2 、前記転写ベルト端部と前記ローラを支持する側板部材とのすき間をL3 をしたとき、L1 >L2 、かつ、L3 >L2 としたことを特徴とする画像形成装置である。
【0037】
更に、この発明の請求項2に記載された発明は、前記転写ベルトの位置調整手段により前記転写ベルトの進行方向と直交する方向の位置調整をする場合、前記転写ベルトがm回の整数回周回後、常に一定位置に停止する動作モードを選択して実行することを特徴とする請求項第1項に記載の画像形成装置である。
【0039】
更に、この発明の請求項3に記載された発明は、前記転写ベルトを支持搬送する複数のローラのうち、いずれか1つの従動ローラの端部に、当該従動ローラの回転を検知する回転検知手段を設けたことを特徴とする請求項第1項又は第2項に記載の画像形成装置である。
【0040】
【作用】
この発明の請求項1に記載の画像形成装置においては、少なくとも1つのベルト支持ローラの端部に、転写ベルトのエッジ方向の所定量の動きを許容しつつガイドするガイド部材を設けるように構成されているので、転写ベルト端面の成形の不完全さに起因したベルトウォークを、転写ベルトのエッジ方向の所定量の動きを許容しつつガイドするガイド部材によって吸収することができ、転写ベルト端面に成形の不完全さがある場合でも、転写ベルトの端部に座屈や割れ等が発生するのを防止することができる。また、このカラー画像形成装置の場合には、転写ベルトの進行方向と直交する方向の異常な移動を検知して転写ベルトのエッジの損傷を防止するように構成されているので、転写ベルトを張架し駆動させる複数のローラのうちの何れかに、ローラの表面に塵や埃等の異物が付着して当該ローラの外径が部分的に変化したり、カラー画像形成装置の長期間の使用に伴う経時変化により、不均一な磨耗やローラの塑性変形等が発生したり、転写ベルトを張架する複数のローラ間の平行度が部分的にくずれたりした場合でも、転写ベルトの進行方向と直交する方向の異常な移動を検知して転写ベルトのエッジの損傷を防止することができ、転写ベルトの使用が不可能となることを回避することができる。
【0041】
また、この発明の請求項4に記載の画像形成装置は、前記転写ベルトの進行方向と直交する方向の異常な移動を、装置の電源のON/OFFにかかわりなくn回検知した場合には、転写ベルトを停止させるように構成されているため、転写ベルトに進行方向と直交する方向の異常な移動が発生した場合には、これを装置の電源のON/OFFにかかわりなくn回検知すると、転写ベルトが強制的に停止されるので、ユーザーが装置の電源を一旦OFFにして、カラー画像形成装置の動作状態を初期状態に復帰させ、再度カラー画像の形成処理を継続しようとした場合でも、転写ベルトが駆動されることがなく、転写ベルトのエッジに大きな損傷が発生するのを防止することができ、転写ベルトの使用が不可能となることを回避することができる。
【0042】
【実施例】
以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説明する。
【0043】
図2はこの発明に係る画像形成装置の一実施例としてのデジタルカラー複写機を示す全体構成図である。
【0044】
図2においては、プラテンガラス1上に載置された原稿2は、光源及び走査ミラー等からなる走査光学系を介して、カラーCCDセンサー3を備えたイメージスキャナーによりRGBのアナログ画像信号として読み取られる。そして、上記カラーCCDセンサー3によって読み取られたRGBのアナログ画像信号は、画像処理部4によってKYMCの画像信号に変換され、画像処理部4の内部に設けられたメモリーに一時蓄積される。
【0045】
上記画像処理部4からは、図2及び図3に示すように、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像形成ユニット5K、5Y、5M、5Cのレーザービーム走査装置8K、8Y、8M、8Cに各色の画像データが順次出力され、これらのレーザービーム走査装置8K、8Y、8M、8Cから画像データに応じて出射されるレーザービームLBが、それぞれの感光体ドラム6K、6Y、6M、6Cの表面に走査露光されて静電潜像が形成される。上記各感光体ドラム6K、6Y、6M、6Cに形成された静電潜像は、現像器9K、9Y、9M、9Cによって、それぞれ黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナー像として現像される。
【0046】
上記各感光体ドラム6K、6Y、6M、6C上に形成された各色のトナー像を転写する転写用紙14は、図3に示すように、複数の給紙カセット15、16、17のうちの何れかから所定のサイズのものが、給紙ローラ18及び用紙搬送用のローラ対19、20、21からなる用紙搬送経路22を介して搬送される。上記給紙カセット15、16、17のうちの何れかから供給された転写用紙14は、所定のタイミングで回転駆動されるレジストローラ23によって転写ベルト24上へ送出される。この転写ベルト24は、ドライブローラ25と、ストリッピングローラ26と、テンションローラ27と、アイドルローラ28との間に一定のテンションで無端状に掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用のモーターによって回転駆動されるドライブローラ25により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。上記転写ベルト24としては、例えば、可撓性を有するポリエチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデン等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成されたものが用いられる。
【0047】
上記転写ベルト24によって搬送された転写用紙14の先端と、第1の画像形成ユニット5Kにて形成された第一の感光体ドラム6K上の画像の先端は、感光体ドラム6Kの最下点の転写ポイントにて一致するように、その紙送りタイミングや画像書き込みタイミングが決められている。転写ポイントに達した転写用紙14は、転写用のコロトロン11Kによって、感光体ドラム6K上の可視画像が転写され、更に感光体ドラム6Yの真下の転写ポイントに達する。この感光体ドラム6Yの真下の転写ポイントに達した転写用紙14は、感光体ドラム6Kで転写されたのと同様に感光体ドラム6Y上の可視画像が転写される。同様に全ての転写を終えた転写用紙14は、更に転写ベルト24によって搬送され、ストリッピングローラ26の近傍まで達すると、剥離用の除電コロトロン29によって除電されるとともに、曲率半径が小さく設定された当該ストリッピングローラ26及び剥離爪30によって、転写ベルト24から剥離される。その後、4色のトナー像が転写された転写用紙14は、定着装置31によって加熱ローラ32a及び加圧ローラ32bにより定着され、排出ローラ対33によって図2に示す排出トレイ34上に排出され、カラー画像の複写が行われる。
【0048】
なお、上記転写用紙14の両面にフルカラーの画像を複写する場合には、図3に示すように、片面にカラー画像が形成された転写用紙14を排出ローラ対33によってそのまま排出せずに、切替えプレート35によって転写用紙14の搬送方向を下向きに切替えて、用紙搬送用のローラ対36、37、38、39等からなる用紙搬送経路40を介して、転写用紙14の表裏を裏返した状態で再度用紙搬送経路22を通して、転写ベルト24上へと搬送し、上記と同様のプロセスによって転写用紙14の裏面にカラー画像が形成される。
【0049】
上記黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色の4つの画像形成ユニット5K、5Y、5M、5Cは、図3に示すように、すべて同様に構成されており、これら4つの画像形成ユニット5K、5Y、5M、5Cでは、上述したように、それぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色のトナー像が順次形成されるように構成されている。上記各色の画像形成ユニット5K、5Y、5M、5Cは、感光体ドラム6K、6Y、6M、6Cを備えており、これらの感光体ドラム6K、6Y、6M、6Cの表面は、一次帯電用のスコロトロン7K、7Y、7M、7Cによって一様に帯電された後、レーザービーム走査装置8K、8Y、8M、8Cから画像データに応じて出射される像形成用のレーザービームLBが走査露光されて、各色に対応した静電潜像が形成される。上記感光体ドラムドラム6K、6Y、6M、6Cの表面に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット5K、5Y、5M、5Cの現像器9K、9Y、9M、9Cによってそれぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色、シアン色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像となり、これらの可視トナー像は、転写前帯電器10K、10Y、10M、10Cにより転写前帯電を受けた後、転写帯電器11K、11Y、11M、11Cの帯電により転写ベルト24上に保持された転写用紙14に順次転写される。上記黒色、イエロー色、マゼンタ色、シアン色の各色のトナー像が転写された転写用紙14は、転写ベルト24から分離された後、上述したように定着装置31によって定着処理を受け、カラー画像の形成が行われる。
【0050】
さらに、上記転写用紙14は、複数の給紙カセット15、16、17の何れかから供給され、レジストローラ23によって所定のタイミングで転写ベルト24上に搬送されるとともに、用紙保持用の帯電器41及び帯電ローラ42によって転写ベルト24上に保持搬送される。
【0051】
なお、上記感光体ドラムドラム6K、6Y、6M、6Cは、トナー像の転写工程が終了した後、清掃前除電器12K、12Y、12M、12Cによって除電されるとともに、クリーナー13K、13Y、13M、13Cによって残留トナー等が除去されて、次の画像形成プロセスに備える。
【0052】
また、上記転写ベルト24は、転写用紙14が剥離された後、周回する軌道中において、転写ベルト用の除電コロトロン対43、44によって除電されるとともに、当該転写ベルト24の表面は、回転ブラシ45及びブレード46からなるクリーニング装置47によってトナーや紙粉等が除去される。
【0053】
ところで、この実施例では、無端状に形成される転写ベルトと、この転写ベルトを支持する複数の支持ローラを有するカラー画像形成装置において、少なくとも1つのベルト支持ローラの端部に、転写ベルトのエッジ方向の所定量の動きを許容しつつガイドするガイド部材を設けると共に、転写ベルトの進行方向と直交する方向の異常な移動を検知して転写ベルトのエッジの損傷を防止するように構成されている。
【0054】
また、この実施例では、前記転写ベルトの進行方向と直交する方向の異常な移動を、装置の電源のON/OFFにかかわりなくn回検知した場合には、転写ベルトを停止させるように構成されている。
【0055】
すなわち、上記転写ベルト24は、上述した如く、図3及び図4に示すように、ドライブローラ25と、ストリッピングローラ26と、テンションローラ27と、アイドルローラ28との間に一定のテンションで無端状に掛け回されており、図示しない定速性に優れた専用のモーターによって回転駆動されるドライブローラ25により、矢印方向に所定の速度で循環駆動されるようになっている。
【0056】
上記複数のローラのうち、例えば図5に示すように転写ベルト24のラップ角度θの大きなテンションローラ27としては、LLF(LOW Lateral Force)ローラと呼ばれるローラが用いられる。尚、テンションローラ27以外にも、ドライブローラ25を除くすべてのローラをLLFローラによって構成しても良い。上記LLFローラからなるテンションローラ27は、図6及び図7に示すように、金属製の軸部材50を備えており、この軸部材50の外周には、半径方向外方へ向けてゴムや合成樹脂等の柔軟性を有する材料からなるベルト支持用のスリーブ部材51が板状に突設されている。このスリーブ部材51は、軸部材50の軸方向に沿って所定の間隙をおいて螺旋状に一連に設けられているとともに、中央部を境にして左右の2つスリーブ部材51a、51bに分割されており、左右のスリーブ部材51a、51bの螺旋の方向が互いに逆方向となるように設定されている。
【0057】
こうすることによって、転写ベルト24がエッジ方向に移動しようとした場合に、左右のスリーブ部材51a、51bによって転写ベルト24に中央部へ向かう力が作用するようになっている。なお、上記スリーブ部材51は、螺旋状に形成するのではなく、互いに分離して円板状に形成したものを、軸部材50に軸方向に沿って多数列設するように構成しても良い。
【0058】
また、上記テンションローラ27には、転写ベルト24のエッジ方向の所定量の動きを許容しつつガイドするコンプライエントガイドと呼ばれるガイド部材52が設けられている。このガイド部材52は、図6及び図8に示すように、外観円筒形状に形成されており、テンションローラ27の両端に取付けられている。上記ガイド部材52は、図6に示すように、内周側に円筒状に形成され、テンションローラ27の軸部材50に回転自在に軸支された軸支部53と、この軸支部50の軸方向内側端から半径方向外方に向けて突設されたフランジ部54と、このフランジ部54の外周端から軸支部と平行に二重円筒状に形成された外側円筒部55とから構成されている。さらに、上記ガイド部材52のフランジ部54の外周端には、転写ベルト24の端面が当接する段差部56が、リング状に形成された金属部材により形成されている。さらに、上記テンションローラ27の軸部材50の両端部には、当該テンションローラ27を回転自在に取り付けるためのボールベアリング57が嵌合状態に固定されている。そして、このボールベアリング57とガイド部材52のフランジ部54内面との間には、図6に示すように、圧縮バネ58が介在されており、ガイド部材52を常時テンションローラ27の軸方向内側に向けて付勢するように構成されている。上記圧縮バネ58の付勢力は、転写ベルト24の材質や形状等に応じて適宜所定の値に設定される。なお、図中、59は、図示しない突起と嵌合してガイド部材52の回転を止めるための凹溝を示している。
【0059】
上記ガイド部材52は、図9に示すように、転写ベルト24の端面が段差部56に当接した状態で当該転写ベルト24を案内するとともに、転写ベルト24をエッジ方向に移動させる力が作用すると、ガイド部材52の圧縮バネ58がこの力を吸収して、ガイド部材52がエッジ方向に移動して、転写ベルト24の端面に成形の不完全さがある場合でも、これを吸収して転写ベルト24にベルトウォークが発生するのを防止するようになっている。
【0060】
図10は上記テンションローラ27を転写ベルトに張力を付与するように支持する機構を示すものである。上記転写ベルト24を取り付けるために設けられた前後一対のベルトフレーム231、232には、この張力付与機構236が取付けられている。この張力付与機構236は、ベルトフレーム231、232に固定されるブラケット237と、ブラケット237の内側先端部にその一端が固定されるスプリング238と、ブラケット237の外側に設けられるスライドレール(固定側)239とからなる。また、上記テンションローラ27の両端部には、支持アーム240に回動自在に軸支され、支持アーム240の内側には突起部241が形成される。
【0061】
そして、上記支持アーム240の突起部241がスライドレール239内に嵌合されるとともに、支持アーム240の先端部240aは、スプリング238に固定される。これにより、支持アーム240は、スプリング237の弾性力により図示D方向に付勢され転写ベルト224に所定のテンションが付与される。
【0062】
また、上記支持アーム240の先端部240a側においてスプリング238には、解除プレート242の一端が固定され、解除プレート242の他端には、曲折部242aが形成され、この曲折部242aに解除用カム243、244が当接される。これらの解除用カム243、244は、ベルトフレーム231、232間に貫通されたカム軸245の両端に取り付けられ、前側のベルトフレーム231側のカム243には、解除レバー246が設けられる。この構造により、解除レバー246が図示の状態では、支持アーム240が付勢されベルトにテンションが付与されるようになっており、ベルト交換時の際に解除レバー246を倒すと、解除プレート242がスプリング238に抗して支持アーム240を引っ張ることにより、転写ベルト24に作用するテンションを解除するようになっている。
【0063】
さらに、上記張力付与機構236のブラケット237は、ベルトフレーム231、232に軸247を中心として回動可能に取り付けられており、このブラケット237の回動を制御するためのベルト移動用カム248、249が設けられ、テンションローラ27の軸を傾動させる傾動機構を構成している。ベルトフレーム231、232間に貫通されたカム軸250の両端に取り付けられ、2つのベルト移動用カム248、249は、例えば、図でカム軸250がA方向に回転したとき、手前側の支持アーム240がB方向に回動し、奥側の支持アーム240が逆向きのC方向に回動するように配置されている。そして、カム軸250は、モータ251により回転駆動される。
【0064】
図11は上記デジタルカラー複写機の制御部の一実施例を示すブロック図である。この制御部は、色ずれ用補正基板内に設けられている。なお、ここでは、転写ベルトの駆動制御動作を明らかにするため、転写ベルトの駆動制御には直接関係しないものの、色ずれの補正に関するブロックの構成をも含めて説明する。
【0065】
この色ずれ用補正基板では、CCD駆動クロック生成回路340で生成されるクロックにしたがってドライバ341が図示しない色ずれ検出用のパターンを検出するためのCCDセンサ331をドライブし、画素単位で例えば8ビット、256階調の読み取り画像データを順次レシーバ342に取り込む。そして、主走査に関する画像データは、バス制御系343を通して主走査用高速画像メモリ344に格納され、副走査に関する画像データは、副走査用画像演算回路345で平均化処理をした後、バス制御系343を通して副走査用高速画像メモリ346に格納される。サンプルタイミング制御回路347は、CPU348で設定されたサンプル開始タイミング、サンプル期間等にしたがって副走査用画像演算回路346及び主走査用高速画像メモリ344、副走査用高速画像メモリ349に画像データを取り込むタイミングを制御するものである。メインRAM350は、CPU348のワークエリアとして用いるものであり、ROM351は、CPU348の制御プログラム等を格納するものである。シリアル通信IC352、シリアル通信ドライバ353は、各種制御系354に対してCPU348から設定パラメータ等の制御データを送信するものであり、I/Oインターフェイス355は、CPU348との間にあって、各種補正系354に対してオンオフの信号を出力し、センサからのオンオフ信号を入力し、システムコントローラ356との間でオンオフ信号を授受するためのものである。シリアル通信ドライバ357は、CPU348とシステムコントローラ356との間でデータの授受を行なうものである。
【0066】
CPU348は、CCD駆動クロック生成回路340、サンプルタイミング制御回路347、バス制御系343を制御して転写ベルト24上に出力された図12に示すようなレジずれ測定用パターン322の像データを取り込み像位置アドレスを確定してレジずれ量を算出し、シリアル通信IC352、シリアル通信ドライバ353を通して、あるいはI/Oインタフェース355、シリアル通信357を通して各種補正系354を制御するものである。
【0067】
ところで、前述したように構成されるテンションローラ27を含む複数のローラによって循環駆動される転写ベルト24としては、例えば、可撓性を有するポリエチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニリデン等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベルト状に形成されたものが用いられる。そのため、上記転写ベルト24には、図4に示すように、帯状に形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接続したシーム部24aと呼ばれる接続部がある。この転写ベルト24のシーム部24aは、ベルトの他の部分に比べて表面に多少凹凸があり、このシーム部24a上では、転写用紙14を平坦に維持した状態で搬送することができないため、上記デジタルカラー複写機では、転写ベルト24のシーム部24aを検知して、当該シーム部24a以外の部分の所定の位置に複数枚の転写用紙14を保持した状態で搬送するように構成されている。
【0068】
すなわち、この実施例では、図4に示すように、転写用紙14を転写ベルト24上に保持する際に、転写ベルト24のシーム部24a及びその前後の所定幅を有する画像形成禁止領域24bには、転写用紙14の保持及びカラー画像の転写を禁止するようになっている。そのため、上記転写ベルト24には、図4に示すように、当該シーム部24aよりも転写ベルト24の移動方向に沿った上流側に、シーム部24aを間接的に検出するためのシーム部検出用のマークとしてのベルトホール60が穿設されており、このベルトホール60は、光を通過させて反射しないことによって検出される。上記ベルトホール60としては、例えば、図13に示すように、転写ベルト24の移動方向と直交する方向に長く形成された矩形状(縦a、横b)の開口部が用いられる。また、上記ベルトホール60としては、図14に示すように、開口部のエッジ部をR形状に形成しても良く、このように形成した場合には、転写ベルト24のエッジ部に張力や圧縮力が作用しても、ベルトホール60のエッジ部が損傷するのを確実に防止することができる。なお、上記シーム部検出用のマークとしては、ベルトホール60からなるものに限定されず、光を反射又は透過する部材を転写ベルトの表面に設けるように構成しても良いことは勿論である。
【0069】
また、上記転写ベルト24の循環移動経路におけるアイドルローラ28の上流側には、図4に示すように、シーム部検出用のベルトホール60を検出するためのベルトホール検知センサー61が配設されている。このベルトホール検知センサー61としては、図15(a)に示すように、発光素子61aから出射した光のうち、転写ベルト24の表面で反射した光を受光素子61bで検知することにより、ベルトホール60を検知するものが用いられる。
【0070】
さらに、図15(a)に示すように、上記テンションローラ27の両側端部に設けられたガイド部材52の最大移動量をL1 、転写ベルト24の端部に設けた略矩形状のベルトホール60の前記転写ベルト24進行方向と直交する方向の長さの1/2をL2 、前記転写ベルト24が装置の中央部に位置する場合のベルト端部と前記テンションローラ27等を支持するベルトフレーム231とのすき間をL3 をしたとき、L1 >L2 、かつ、L3 >L2 を満たすように、ベルトホール60の大きさ等が設定されている。このような条件を満たすように設定することにより、ベルトウォークが発生したとき、必ずベルトホール検知センサー61によるベルト24の横方向移動量検知が先に働いて、転写ベルト24を停止させることができる。
【0071】
また、上記ベルトホール検知センサー61は、転写ベルト24の表面が通過する場合には、図16に示すように、反射光が受光素子61bで検知される。一方、転写ベルト24のベルトホール60が通過する場合には、図17に示すように、反射光が受光素子61bで検知されないため、ベルトホール検知センサー61の出力が低下する。さらに、上記転写ベルト24にベルトウォークが発生し、図15(b)に示すように、当該転写ベルト24がエッジ方向に移動した場合には、受光素子61bで検知される受光量が減少するため、センサー60の出力は、図17に破線で示すように増加する。したがって、上記センサー60の出力を図17に示すように所定の閾値と比較することによって、ベルトホール60の検知信号を2値化することができる。
【0072】
この検出センサー61からの2値化された検出信号は、図11に示すように、I/Oインターフェイス355を介してCPU348に入力され、CPU348は、検出センサー61からの検知信号によって、転写ベルト24が適正な周期で循環駆動されているか、及び転写ベルト24にその進行方向と直交する方向の異常な移動が発生していないかを検知するようになっている。そして、上記CPU348は、前記転写ベルト24の進行方向と直交する方向の異常な移動を、装置の電源のON/OFFにかかわりなくn回検出した場合には、装置の動作を停止するように構成されている。
【0073】
上記CPU348は、図18に示すように、検出センサー61からの検出信号と転写ベルトの移動速度に同期したベルトクロックが入力するソフトウエアからなるカウンタ70、71を備えており、これらのカウンタ70、71は、検出センサー61から2値化された検知信号が入力するとカウントを開始し、当該検出センサー61から次の検出信号が入力するまでのベルトクロックの数を常時カウントするようになっている。そして、上記CPU348は、図19に示すように、検出センサー61から出力される検出信号の間にカウントされるベルトクロックの数が、所定値(例えば、7200)以上である場合には、図20に示すように、転写ベルト24のベルトホール60の周期が長すぎると判断して、フェイルの種類をLongに設定し、フェイル通信タスクを起床した後、ベルトクロックのカウンタをクリアする。
【0074】
また、上記CPU348の動作としては、ベルトクロックの数が所定値(例えば、7200)以上の場合のみを検知するように構成しても良いが、それ以外にベルトクロックの数が所定値以下である場合、あるいはベルトホールを検知している間のベルトクロックの数が所定値以上である場合等を、検知するように構成しても良い。
【0075】
すなわち、上記CPU348は、図21に示すように、ベルトクロックの数が所定値以下である場合には、検出センサー61から出力される検出信号が2回目以上のものであるかどうかをチェックし、2回以上であれば、検出センサー61から出力される検出信号の間にカウントされるベルトクロックの数が、所定値(例えば、6910)以下である場合には、図22に示すように、転写ベルトのベルトホールの間隔が短すぎると判断して、フェイルの種類をShortに設定し、フェイル通信タスクを起床した後、ベルトクロックのカウンタをクリアする。また、検出センサー61から出力される検出信号が1回目のものであれば、ベルトクロックのカウンタをクリアする。
【0076】
一方、上記CPUは、図23に示すように、検知センサー61がベルトホールを検知している間のベルトホームカウンタのベルトクロックのカウント数が、所定値(例えば、40)以上である場合には、図24に示すように、転写ベルトのベルトホールが大きすぎると判断して、フェイルの種類をLargeに設定し、フェイル通信タスクを起床した後、ベルトホームのカウンタをクリアする。
【0077】
なお、上記ベルトクロックのカウント数に伴うベルトホームフェイルのチェック処理は、感光体ドラムが回転しているときのみ、つまりドラムステートがONのときのみ行われ、ドラムステートがOFFのときには行われない。そのため、CPUは、図25に示すように、ベルトホームフェイルのチェック処理を行う際、ドラムステートがONかOFFかをチェックし、ドラムステートがONのときのみベルトホームフェイルのチェック処理を実行する。このベルトホームフェイルのチェック処理の種類は、予め設定されている所定の”引数”を判別することによって選択されるが、必要に応じて複数のチェック処理又はすべてのチェック処理を実行するようにしても良い。
【0078】
上記CPU348は、フェイルの種類をフェイル通信タスクによって判別し、フェイルの種類に応じて制御動作を行う。いま、CPU348がLongのフェイル処理のみを行う場合、上記CPU348は、図19に示すように、検出センサー61から出力される検出信号の間にカウントされるベルトクロックの数が、所定値(例えば、7200)以上か否かをドラムステートがONのときには常時判別し、検出センサー61から出力される検出信号の間にカウントされるベルトクロックの数が、所定値(例えば、7200)以上である場合には、図20に示すように、転写ベルト24のベルトホール60の周期が長すぎると判断して、フェイルの種類をLongに設定し、フェイル通信タスクを起床した後、ベルトクロックのカウンタをクリアする。
【0079】
そして、デジタルカラー複写機の表示部に、転写ベルト24の搬送異常が発生したため、サービスエンジニアを呼んで修理すべき旨のメッセージを表示し、転写ベルト24の移動を停止するように構成されている。
【0080】
また、上記転写ベルト24の搬送異常が発生した回数は、不揮発性のメモリに記憶され、転写ベルト24の搬送異常が発生した回数は、装置の電源をOFFした場合でも記憶されたままの状態となっている。
【0081】
そこで、上記CPU348は、転写ベルト24の搬送異常が発生したため、サービスエンジニアを呼んで修理すべき旨のメッセージを表示しているにもかかわらず、ユーザーがサービスエンジニアを呼ばずに装置の電源を一旦OFFし、再度装置の電源をON状態にして装置の動作状態を初期状態にして、カラー画像の形成を再開した場合でも、転写ベルト24の進行方向と直交する方向の異常な移動を、装置の電源のON/OFFにかかわりなくn(例えば、n=3)回検知した場合には、転写ベルト24を強制的に停止させるように構成されている。
【0082】
そのため、上記CPU348は、ベルトホール検知センサー61からの検知信号によって、転写ベルト24の進行方向と直交する方向の異常な移動を3回検知した場合には、サービスエンジニアを呼んで修理すべき旨のメッセージを表示するとともに、転写ベルト24を停止させて、カラー画像の形成動作を不可能とする。この転写ベルト24の停止及びカラー画像の形成動作を不可能とする処理は、装置の電源をON/OFFしても維持される。
【0083】
以上の構成において、この実施例に係るデジタルカラー複写機では、次のようにして、簡単な構成かつ低コストで、転写ベルトにその進行方向と直交する方向の異常な移動が発生した場合でも、転写ベルトの端部に座屈や割れ等の損傷が発生するのを確実に防止するようになっている。
【0084】
すなわち、上記デジタルカラー複写機では、転写ベルト24を、ドライブローラ25・ストリッピングローラ26・テンションローラ27・アイドルローラ28によって張架し、図示しない定速性に優れた専用のモーターによってドライブローラ25を回転駆動することにより、矢印方向に所定の速度で循環駆動するとともに、当該転写ベルト24の表面に転写用紙14を保持した状態で搬送しつつ、この転写用紙14上に黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の画像形成ユニット5K、5Y、5M、5Cで形成されたトナー像を順次転写することによって、カラー画像の複写が行われる。その際、上記転写ベルト24は、通常の状態では進行方向に沿ってのみ移動し、幅方向には移動しない。
【0085】
また、上記デジタルカラー複写機では、テンションローラ27の端部に、図6及び図9に示すように、転写ベルト24のエッジ方向の所定量の動きを許容しつつガイドするガイド部材52を設けているため、図33に示すような転写ベルト端面の成形の不完全さに起因したベルトウォークを、ガイド部材52で吸収することができ、転写ベルト24の端部に座屈や割れ等が発生するのを防止することができる。
【0086】
ところが、上記デジタルカラー複写機においては、転写ベルト24を張架し駆動させる複数のローラのうちの何れかに、ローラの表面に塵や埃等の異物が付着して当該ローラの外径が部分的に変化したり、カラー複写機の長期間の使用に伴う経時変化により、ローラの塑性変形や不均一な磨耗等が発生したり、転写ベルトを張架する複数のローラ間の平行度が部分的にくずれたりすると、転写ベルトのベルトウォーク量が異常に大きくなり、転写ベルト24がガイド部材52を片側に変位させる量が大きくなって、転写ベルト24の端部が図10に示すように転写ベルト24を張架するためのベルトフレーム231、232等の部材に接触して、転写ベルト24の端部に座屈や割れ、更には転写ベルト24がガイド部材52に乗り上げることによる伸び等が発生し、転写ベルト24が使用できなくなるという虞れがある。
【0087】
そこで、この実施例では、上記転写ベルト24のベルトウォーク量が異常に大きくなったことを、ベルトホール60の検知信号によって検知し、直ちに転写ベルト24を停止させるようになっている。
【0088】
すなわち、上記CPU348は、フェイルの種類をフェイル通信タスクによって判別し、フェイルの種類に応じて制御動作を行う。いま、CPU348が検知センサー61からの検知信号によって、転写ベルト24のベルトウォーク量が異常に大きくなったことを検知すると、デジタルカラー複写機の表示部に、転写ベルト24の搬送異常が発生したため、サービスエンジニアを呼んで修理すべき旨のメッセージを表示し、転写ベルト24の移動を停止する。
【0089】
また、上記転写ベルト24の搬送異常が発生した回数は、不揮発性のメモリに記憶され、転写ベルト24の搬送異常が発生した回数は、装置の電源をOFFした場合でも記憶されたままの状態となっている。
【0090】
そこで、上記CPU348は、転写ベルト24の搬送異常が発生したため、サービスエンジニアを呼んで修理すべき旨のメッセージを表示しているにもかかわらず、ユーザーがサービスエンジニアを呼ばずに装置の電源を一旦OFFし、再度装置の電源をON状態にして装置の動作状態を初期状態にして、カラー画像の形成を再開した場合でも、転写ベルト24の進行方向と直交する方向の異常な移動を、装置の電源のON/OFFにかかわりなくn(例えば、n=3)回検知した場合には、転写ベルト24を強制的に停止させるように構成されている。なお、上記転写ベルト24を強制的に停止させるまでの転写ベルト24の搬送異常の検知回数は、3回に限らず、1回または2回、あるいは4回以上に設定しても勿論よい。
【0091】
そのため、上記CPU348は、ベルトホール検知センサー61からの検知信号によって、転写ベルト24の進行方向と直交する方向の異常な移動を3回検知した場合には、サービスエンジニアを呼んで修理すべき旨のメッセージを表示するとともに、転写ベルト24を停止させて、カラー画像の形成動作を不可能とする。この転写ベルト24の停止及びカラー画像の形成動作を不可能とする処理は、装置の電源をON/OFFしても維持される。よって、転写ベルト24のベルトウォーク量が異常に大きくなった場合でも、転写ベルト24のエッジ部がベルトフレーム231、232等に接触して、転写ベルト24のエッジ部に座屈や割れ等が発生して、転写ベルト24が使用不可能となることを回避することができる。
【0092】
また、サービスエンジニアが呼ばれた場合には、カラー複写機を自己診断モードに設定し、転写ベルト24のベルトウォーク量が所定値以下となるように、ローラのアラインメント等の調整を行う。この自己診断モードでは、転写ベルト24を所定の回数m回だけ回転駆動して、一定の位置で停止させ、転写ベルト24のベルトウォーク量を測定する。その際、上記転写ベルト24を支持するベルトフレーム231等には、図26に示すようなベルトウォーク調整用の治具80が取り付けられている。このベルトウォーク調整用の治具80には、所定の開口幅を有する十字形状の開口部81が穿設されており、サービスエンジニアが当該治具80の開口部81を介して転写ベルト24の端部を目視により確認することによって、転写ベルト24の端部が治具80の開口部81に入っていれば、転写ベルト24のベルトウォーク量が所定値以下に調整されていることとなる。なお、上記ベルトウォーク調整用の治具80は、転写ベルト24の外周側に設けても良いし、内周側に設けても良い。また、上記ベルトウォーク調整用の治具80としては、図27に示すような開口部81を有する治具を用いても良い。このベルトウォーク調整用の治具80は、0.5mm刻みで段差部が形成されており、転写ベルト24の端部の位置を0.5mm刻みで測定することができる。
【0093】
実施例2
図28はこの発明の実施例2を示すものであり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施例では、ガイド部材の位置を検出することによって、転写ベルト24の異常なベルトウォーク量を検知するように構成されている。
【0094】
すなわち、この実施例では、図28に示すように、テンションローラ27のガイド部材52が所定量以上エッジ方向に移動したことを検知する検知センサーが設けられている。
【0095】
こうした場合には、転写ベルト24にシーム部24aが設けられていないときでも、転写ベルト24の異常なベルトウォーク量を検知することができるようになっている。
【0096】
その他の構成及び作用は、前記実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0097】
実施例3
図28はこの発明の実施例3を示すものであり、前記実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、この実施例では、前記転写ベルトを支持する複数の支持ローラのち、いずれか1つの従動ローラの端部に、当該従動ローラの回転の有無を検知する回転検知手段を設けるように構成されている。
【0098】
すなわち、この実施例では、図29に示すように、ストリッピングローラ26の回転軸26aの端部にスリット90を有する遮光板91が取り付けられているとともに、この遮光板91のスリット90を検知する透過型の光センサー92からなる回転検知手段93が設けられている。
【0099】
このように構成した場合には、万が一、転写ベルト24の寿命等によって当該転写ベルト24が切断された場合でも、回転検知手段93でストリッピングローラ26が停止したことを一早く検知することができるので、転写ベルト24の切断をベルトホールセンサー61で検知する場合のように、転写ベルト24が1回転するまで転写ベルト24の切断を検知することができずに、転写ベルト24がコロトロン等の帯電を受けて損傷したり、場合によっては転写ベルト24が燃焼してしまうということが防止できる。
【0100】
その他の構成及び作用は、前記実施例と同様であるので、その説明を省略する。
【0101】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、簡単な構成かつ低コストで、転写ベルトにその進行方向と直交する方向の異常な移動が発生した場合でも、転写ベルトの端部に座屈や割れ等の損傷が発生するのを確実に防止することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係る画像形成装置の概念を示す構成図である。
【図2】図2はこの発明に係る画像形成装置の一実施例としてのデジタルカラー複写機を示す全体構成図である。
【図3】図3はこの発明に係る画像形成装置の一実施例としてのデジタルカラー複写機の画像形成部を示す構成図である。
【図4】図4はデジタルカラー複写機の転写ベルトの支持搬送機構を示す一部破断の斜視構成図である。
【図5】図5はテンションローラの近傍を示す側面図である。
【図6】図6はテンションローラを示す一部破断の正面図である。
【図7】図7はテンションローラを示す一部破断の断面構成図である。
【図8】図8はガイド部材を示す斜視図である。
【図9】図9はガイド部材の作用を示す断面構成図である。
【図10】図10はテンションローラの支持機構を示す斜視図である。
【図11】図11は制御回路を示すブロック図である。
【図12】図12はカラーレジ調整用のマークを示す説明図である。
【図13】図13は転写ベルトのベルトホール近傍を示す平面図である。
【図14】図14は転写ベルトのベルトホール近傍を示す平面図である。
【図15】図15(a)(b)は転写ベルトのベルトホール検知センサーをそれぞれ示す説明図である。
【図16】図16はベルトホール検知センサーの出力を示すグラフである。
【図17】図17はベルトホール検知センサーの出力を示すグラフである。
【図18】図18は制御回路を示すブロック図である。
【図19】図19はベルトホールの異常検知動作を示すタイミングチャートである。
【図20】図20はベルトホールの異常検知動作を示すフローチャートである。
【図21】図21はベルトホールの異常検知動作を示すタイミングチャートである。
【図22】図22はベルトホールの異常検知動作を示すフローチャートである。
【図23】図23はベルトホールの異常検知動作を示すタイミングチャートである。
【図24】図24はベルトホールの異常検知動作を示すフローチャートである。
【図25】図25はベルトホールの異常検知動作を示すフローチャートである。
【図26】図26は転写ベルトのエッジ部の位置を調整する治具を示す斜視図である。
【図27】図27は転写ベルトのエッジ部の位置を調整する治具を示す平面図である。
【図28】図28はこの発明の他の実施例に係るガイド部材の端部を示す斜視図である。
【図29】図29はこの発明のさらに他の実施例に係るアイドルローラの端部を示す斜視図である。
【図30】図30は従来のカラー画像形成装置を示す構成図である。
【図31】図31は従来のベルトウォークの防止装置を示す構成図である。
【図32】図32(a)(b)は従来のベルトウォークの防止装置を示す正面図及び側面図である。
【図33】図33(a)(b)は従来のベルトウォークの発生原理をそれぞれ示す説明図である。
【符号の説明】
01 転写ベルト、02、03 支持ローラ、04 ガイド部材。
Claims (3)
- 無端状に形成される転写ベルトと、前記転写ベルトを支持搬送する複数のローラを有する画像形成装置において、
少なくとも一つのローラの片側又は両側端部に設けられ、前記転写ベルトのエッジ方向の所定量の動きを許容しつつガイドするガイド部材と、
前記転写ベルトの進行方向と直交する方向の異常な移動を検知して転写ベルトのエッジの損傷を防止する手段と、
前記転写ベルトの進行方向における所定の位置を検出する手段と、
前記転写ベルト交換時や装置本体の設置場所移動時に、前記ローラのうちの一つを偏奇することで前記転写ベルトの進行方向と直交する方向の位置を調整する調整手段と、
前記調整手段により調整した前記転写ベルトの停止時の端部位置を目視確認するための位置確認部材と、
を設け、
前記転写ベルトの進行方向における所定の位置を検出する手段が、少なくとも前記転写ベルトの継ぎ目位置検出手段と前記転写ベルトの進行方向と直交する方向の異常な移動を検知して転写ベルトのエッジの損傷を防止する手段を兼ねるように構成し、
且つ、前記ガイド部材の最大移動量をL1 、前記転写ベルトの端部に設けた略矩形状のベルトホールの前記転写ベルト進行方向と直交する方向の長さの1/2をL2 、前記転写ベルト端部と前記ローラを支持する側板部材とのすき間をL3 をしたとき、L1 >L2 、かつ、L3 >L2 としたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記転写ベルトの位置調整手段により前記転写ベルトの進行方向と直交する方向の位置調整をする場合、前記転写ベルトがm回の整数回周回後、常に一定位置に停止する動作モードを選択して実行することを特徴とする請求項第1項に記載の画像形成装置。
- 前記転写ベルトを支持搬送する複数のローラのうち、いずれか1つの従動ローラの端部に、当該従動ローラの回転を検知する回転検知手段を設けたことを特徴とする請求項第1項又は第2項に記載の画像形成装置。
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