JP3567009B2 - 電子式キャッシュレジスタ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、単体で若しくはPOS(販売時点情報管理)システムにおける商品登録用端末、いわゆるPOSターミナルとして機能する電子式キャッシュレジスタに関わり、特に商品に付される商品コード等の商品データを読取るハンドスキャナを備えた電子式キャッシュレジスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開昭63−39097号公報等に見られるように、電子式キャッシュレジスタに接続され商品に付される商品コード等の商品データを読取るハンドスキャナの握り部近傍に、エラー状態の解除を指令するクリアキー等の特定のキーを設け、この特定のキーの入力操作をハンドスキャナを持った手で行えるようにして、キャッシャの操作性向上を図るようにしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ハンドスキャナはキャッシャが片手で持って操作し易いように、小型かつ計量化を図る必要があるため、設けることができるキーの数には制限があり、せいぜい3〜4個であった。このため、大部分のキーは依然として電子式キャッシュレジスタのキーボードから入力しなければならず、1客が買上げる全商品の登録を開始してから終了までの間には何度かハンドスキャナから手を放すか、あるいはハンドスキャナを持ったまま他方の手で電子式キャッシュレジスタのキーボードを操作する必要があった。
【0004】
本発明はこのような事情に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、ハンドスキャナの小型,軽量化を図りつつ、そのハンドスキャナから手を放すことなく多数のキーを入力することができ、1客が買上げる商品の登録開始から終了までの間で電子式キャッシュレジスタのキーボードの操作を不要にできる電子式キャッシュレジスタを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、販売商品に付された商品データをハンドスキャナで読取り、その読取った商品データ及び各種登録用キーのキー入力データに基づいて商品の販売登録業務を行う電子式キャッシュレジスタにおいて、画面上にカーソルを表示可能な表示部と、各種登録用キーの項目を表示部に表示させるキー項目表示制御手段と、ハンドスキャナに設けられ、表示部のカーソルを移動させるカーソル移動手段と、ハンドスキャナに設けられ、カーソルが指示したキー項目の決定を指令する項目決定スイッチと、この項目決定スイッチからの決定信号に応動してカーソルが指示するキー項目のキー処理業務を実行するキー処理業務制御手段とを備えたものである。
【0006】
そして、キー項目表示制御手段は、各種登録用キーのなかで次に操作可能なキーの項目を表示部に表示させるようにすると好都合である。
【0007】
【作用】
このような構成の本発明の電子式キャッシュレジスタであれば、表示部にはキー項目表示制御手段により各種登録用キーの項目がカーソルとともに表示されている。この状態で、キャッシャはハンドスキャナを片手で持ち、他方の手で客が買上げる商品を持って、この商品に付された商品データを読取ることにより商品登録を行う。また、各種登録用キーのなかの1キーを操作する必要が生じた場合には、キャッシャはハンドスキャナを持ったまま該スキャナに設けられたカーソル移動手段を操作してカーソルを所望するキー項目の表示位置に移動させた後、同じくハンドスキャナに設けられた項目決定スイッチを操作する。そうすると、キー処理業務制御手段によりカーソルが指示するキー項目のキー処理業務が実行される。
【0008】
従って、1客が買上げる商品の登録開始から締めまでの商品データ読取り操作及び各種登録用キーの入力操作をハンドスキャナを放すことなく行うことができる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
図1はこの実施例における電子式キャッシュレジスタの外観斜視図であって、図示するように、キャッシュレジスタ本体1の正面にキーボード2及びキャッシャ用の正面表示器3が設けられており、背面に客用の客面表示器4が設けられている。また、キャッシュレジスタ本体1の下部に現金等を収納するためのドロワ5が設置されている。さらに、キャッシュレジスタ本体1の内部にはレシート用紙及びジャーナル用紙にデータ印字するためのプリンタ6が搭載されており、このプリンタ6によって印字されたレシート用紙はレシート発行口7から排出され、ジャーナル用紙はキャッシュレジスタ本体1の内部にて巻き取られるようになっている。
【0010】
前記キーボード2は、各販売商品のうち商品コードを示すバーコードが付されていない商品の商品コードがそれぞれプリセットされる複数のプリセットキーが配設されたプリセットキーボード2aと、図2に示すように、「00],「0」〜「9」の置数キー,「C」のクリアキー,「替」の両替キー,「責任者」の責任者キー,「取消」の取消キー,「リピート」のリピートキー,「入金」の入金キー,「値引」の値引キー,「割引」の割引キー,「小計」の小計キー,「クーポン」のクーポン支払い締めキー,「クレジット」のクレジット支払い締めキー,「現計」の現金支払い締めキー等の各種登録用キーが配設されたファンクションキーボード2bとで構成される。
【0011】
また、このキーボード2には、「登録」,「点検」,「精算」,「設定」等の各種業務モードを選択的に切換える鍵にて切換操作可能なモードスイッチ8が設けられている。因みに、「登録」モードとは、販売商品に付された商品コード等の商品データを入力することによりその商品の販売データを記憶部に売上げ登録処理するとともに品名,値段等の登録明細データを表示器3,4に表示し、かつ1客が買上げる全商品の登録終了を指示する締めキーの入力に応じてその客買上げ商品の合計金額を表示器3,4に表示するとともに登録明細データ及び合計データが印字されたレシートを発行する業務のモードである。
【0012】
「点検」モードとは、「登録」により商品販売データが登録処理された記憶部の内容を点検レポートとして記録紙(レシート用紙及びジャーナル用紙の少なくとも一方)に印字出力する業務のモードであり、「精算」モードとは、「点検」と同様に記憶部の内容を精算レポートとして記録紙に印字出力した後、記憶部の内容をクリアする業務のモードであり、「設定」モードとは、各種業務を実行する上で必要なデータを予め記憶部に設定する業務のモードである。
【0013】
ところで、この電子式キャッシュレジスタは、各商品に付される商品コードを示すバーコードを光学的に読取るための手持ち式のスキャナ、いわゆるハンドスキャナ9を接続している。
このハンドスキャナ9の側面図及び平面図を図3の(a),(b)に示す。図示するように、このハンドスキャナ9はキャッシャが握り部9aを片手で握って持ち、その先端部の読取り窓10を商品のバーコードに向けることによりそのバーコードを内部のバーコード読取り部11にて光学的に読み取るものである。そして、握り部9aの一方の側面には後述するカーソル44を移動させるトラックボール,ジョイスティック,十字キー等のカーソル移動手段12が設けられており、他方の側面には前記カーソル44が指示したキー項目の決定を指令する項目決定スイッチ13が設けられている。
【0014】
図4はかかる電子式キャッシュレジスタの要部構成を示すブロック図であって、この電子式キャッシュレジスタは、制御部本体としてCPU(中央処理装置)21を搭載している。また、前記CPU21を制御するプログラム等の固定的データが予め格納されるROM(リード・オンリ・メモリ)22と、前記商品販売データを登録処理する記憶部が形成されるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)23とを搭載している。
【0015】
また、この電子式キャッシュレジスタは、日時を計時する時計回路24、上位機種として通信回線により接続されたストアプロセッサとの間で行われるデータの送受信を制御する通信インタフェース25、前記モードスイッチ8の信号が入力されるとともに、前記ドロワ5を自動開放するドロワ開放装置5aへの駆動信号を送出するI/Oポート26、前記キーボード2からのキー入力信号を取込むキーボードコントローラ27、前記正面表示器3及び客面表示器4にそれぞれ表示データを送出する表示器コントローラ28、前記プリンタ6に印字データを送出するプリンタコントローラ29、前記ハンドスキャナ9からの信号を取込むスキャナコントローラ30等を搭載している。
そして、前記CPI21と、ROM22,RAM23,時計回路24,通信インタフェース25,I/Oポート26及び各コントローラ27,28,29,30とは、アドレスバス,データバス等のバスライン31で相互に接続されている。
【0016】
ここで、前記スキャナコントローラ30に対しては、ハンドスキャナ9のバーコード読取部11にて読取られたバーコード信号の他に、カーソル移動手段12の操作により発生する移動コード信号と、項目決定スイッチ13の操作により発生する決定コード信号が入力される。
【0017】
図5は前記正面表示器3の「登録」モード選択時における表示画面を示している。図示するように、前記正面表示器3の表示画面は、「登録」モード選択時には、販売商品の登録明細データ(商品名,単価,数量,金額,税区分)の表示エリア41と、税及び合計金額の表示エリア42と、キー項目表示エリア43とに区分される。
【0018】
ここで、キー項目表示エリア43は、左上から右方向に順に(1,1),(1,2),(1,3),(1,4)の座標(X,Y)がそれぞれ設定された4区画と、左下から右方向に順に(2,1),(2,2),(2,3),(2,4)の座標(X,Y)がそれぞれ設定された4区画の計8区画に分けられている。そして各区画は、キー項目名称の表示領域43aとカーソル44の表示領域43bとに分けられており、カーソル44は、前記ハンドスキャナ9に設けられたカーソル移動手段12により上下,左右に1区画ずつ移動可能になっている。ここに、正面表示器3のキー項目表示エリア43は、画面上にカーソルを表示可能な表示部を構成する。
【0019】
図6は前記RAM23に形成される商品販売データ登録処理用の記憶部以外の主要なメモリエリアを示している。図示するように、前記RAM23には、前記キー項目表示エリア43の各座標(X,Y)に対応してテーブル番号別にキー項目コード及びキー項目名称を予め設定してなるキー項目テーブル51と、このキー項目テーブル51のテーブル番号を計数するテーブル番号カウンタ(TBC)52と、前記キー項目表示エリア43のX座標を計数するX座標カウンタ53と、同じくY座標を計数するY座標カウンタ54と、1客が買上げる商品の販売登録中にセットされる登録中フラグや1客に対する小計金額の出力中にセットされる小計済フラグ等を記憶するフラグメモリ55と、直前に販売登録した商品の商品コードを一時記憶する直前登録メモリ56と、1客が買上げる全商品の販売金額を加算する売上金額合計器57と、1客が買上げる全商品のうち外税が賦課される商品の販売金額を加算する課税対象額合計器58とが形成されている。
【0020】
ここで、前記キー項目テーブル51には、前記ファンクションキーボード2bに設けられている各種の商品登録用キーのうち、テーブル番号「1」のデータとして客買上商品の販売登録開始前に操作可能なキー(責任者キー,入金キー,両替キー,クリアキー,取消キー等)のキー項目コード及びキー項目名称が設定されており、テーブル番号「2」のデータとして客買上商品の販売登録中に操作可能なキー(小計キー,リピートキー,値引キー,クリアキー,取消キー等)のキー項目コード及びキー項目名称が設定されており、テーブル番号「3」のデータとして客買上商品の小計出力中に操作可能なキー(現金支払い締めキー,クレジット支払い締めキー,クーポン支払い締めキー,クリアキー,取消キー,割引キー等)のキー項目コード及びキー項目名称が設定されている。
【0021】
しかして、前記CPU21は、前記モードスイッチ8により登録モードが選択されている状態で、特に図7の流れ図に示すキー項目表示処理を実行するようにROM22内のプログラムによって制御されている。すなわち、CPU21は、前記テーブル番号カウンタ(TBC)52のカウント値が変化する毎にこのキー項目表示処理を開始する。
【0022】
そして、先ず、テーブル番号カウンタ52のカウント値に対応したテーブル番号のキー項目テーブル51に座標別に設定されているキー項目名称を読出し、これらのキー項目名称を前記正面表示器3におけるキー項目表示エリア43の対応する座標の表示領域43aに表示する。しかる後、X座標カウンタ52のカウント値及びY座標カウンタ53のカウント値をそれぞれ“1”に初期化し、キー項目表示エリア43の座標(1,1)のカーソル表示領域43bにカーソル44を表示したならば、この処理を終了する。
【0023】
ここに、CPU21は、各種登録用キーのなかで次に操作可能なキーの項目を表示部(キー項目表示エリア43)に表示させるキー項目表示制御手段を構成する。
【0024】
また、前記CPU21は、前記モードスイッチ8により登録モードが選択されている状態で、特に図8の流れ図に示すスキャナ入力処理を実行するようにROM22内のプログラムによって制御されている。すなわち、CPU21は、前記スキャナコントローラ30を介してハンドスキャナ9からの信号を入力する毎にこのスキャナ入力処理を開始する。
【0025】
そして、先ず、入力信号がバーコード読取り部11にて読取られたバーコードによって表わされた商品コードの信号なのか、カーソル移動手段12の操作により発生したカーソル移動コードの信号なのか、項目決定スイッチ13の操作により発生した決定コードの信号なのかを判別する。
【0026】
ここで、商品コードの信号の場合には、図9にて具体的に示す商品登録処理を実行する。すなわち、CPU21は、ST(ステップ)1としてフラグメモリ55に登録中フラグがセットされているか否かを判断し、セットされていない場合には客が買上げる最初の商品の登録と認識して、ST2として該登録中フラグをセットする。また、ST3として売上金額合計器57及び課税対象額合計器58を“0”にクリアする。さらに、ST4としてテーブル番号カウンタ52のカウント値を“2”に更新する。なお、ST1にて既に登録中フラグがセットされている場合には、1客が買上げる2点目以降の商品登録なので、上記ST2〜ST4の処理は行わない。
【0027】
次に、CPU21は、ST5として直前登録メモリ56の内容を入力した商品コードに更新するとともに、ST6としてこの入力商品コードに基づいて商品販売データを取得し、RAM3の記憶部に売上登録処理する。例えば、各商品の商品コードに対応して品名,単価,税種等の商品データがプリセットされた商品ファイルがRAM3若しくはストアプロセッサに設けられており、この商品ファイルから入力商品コードに対応する商品データを読出す。そして、販売点数を“1”とし、販売金額を単価として商品販売データを取得し、記憶部に売上登録処理する。
【0028】
次に、CPU21は、ST7として売上金額合計器57に上記販売金額を加算する。また、ST8として入力商品コードに対応する税種から外税商品か否かを判断し、外税商品の場合には、ST9として上記販売金額を課税対象額合計器58にも加算する。しかる後、ST10として上記品名,単価,販売点数,販売金額及び税種を正面表示器3の表示エリア41と客面表示器4に表示するとともに、プリンタ6を駆動してレシート用紙及びジャーナル用紙に上記品名,販売金額等を印字したならば、この処理を終了する。
【0029】
前記スキャナ入力処理において、ハンドスキャナ9からの入力手段がカーソル移動コードの信号の場合には、図10にて具体的に示すカーソル移動処理を実行する。すなわち、カーソル移動コードの信号が右移動を示すコードの信号の場合には、Y座標カウンタ53のカウント値が“4”未満であれば「+1」カウントアップする。しかる後、キー項目表示エリア43の座標(X,Y)のカーソル表示領域43bにカーソル44を表示したならば、この処理を終了する。
【0030】
また、カーソル移動コードの信号が左移動を示すコードの信号の場合には、Y座標カウンタ53のカウント値が“1”より大きければ「−1」カウントダウンする。しかる後、キー項目表示エリア43の座標(X,Y)のカーソル表示領域43bにカーソル44を表示したならば、この処理を終了する。
【0031】
一方、カーソル移動コードの信号が下移動を示すコードの信号の場合には、X座標カウンタ52のカウント値が“2”未満であれば「+1」カウントアップする。しかる後、キー項目表示エリア43の座標(X,Y)のカーソル表示領域43bにカーソル44を表示したならば、この処理を終了する。
【0032】
また、カーソル移動コードの信号が上移動を示すコードの信号の場合には、X座標カウンタ53のカウント値が“1”より大きければ「−1」カウントダウンする。しかる後、キー項目表示エリア43の座標(X,Y)のカーソル表示領域43bにカーソル44を表示したならば、この処理を終了する。
【0033】
前記スキャナ入力処理において、ハンドスキャナ9からの入力手段が決定コードの信号の場合には、前記テーブル番号カウンタ52のカウント値に対応したテーブル番号の前記キー項目テーブル51からX座標カウンタ53及びY座標カウンタ54のカウント値が示す座標(X,Y)に対応するキー項目コードを読出して、このキー項目コードのキー入力処理を実行する。
【0034】
図11は小計キーのキー入力処理を具体的に示す流れ図であって、フラグメモリ55に登録中フラグがセットされている状態で、小計キーのキー項目コードが入力された場合には、先ず、テーブル番号カウンタ52のカウント値を“3”に更新する。次に、課税対象額合計器58内の金額に税率を乗算して税額を計算し、この税額を売上金額合計器57内の金額に加算して税込み合計金額を計算する。そして、この税額及び税込み合計金額を正面表示器3の表示エリア42と客面表示器4に表示する。しかる後、フラグメモリ55に小計済フラグFをセットしたならば、この処理を終了する。
【0035】
図12は現金支払い締めキー,クレジット支払い締めキー,クーポン支払い締めキー等の締めキーのキー入力処理を具体的に示す流れ図であって、フラグメモリ55に登録中フラグがセットされている状態で、締めキーのキー項目コードが入力された場合には、先ず、テーブル番号カウンタ52のカウント値を“1”に更新する。次に、代金支払い方法に応じた登録締め処理を実行する。例えば現金支払い締めキーの入力の場合には代金支払い方法が現金なので、キーボード2の置数キーを操作して預り金額を入力しその預り金額から税込み合計金額を減額して釣銭額を算出して正面表示器3及び客面表示器4に表示する。
【0036】
次に、プリンタ6を駆動してレシート用紙及びジャーナル用紙に税額,税込み合計金額,支払い方法等の登録締めデータを印字し、レシートをレシート発行口7より発行する。しかる後、フラグメモリ55の小計済フラグ及び登録中フラグをいずれもリセットしたならば、この処理を終了する。
【0037】
ここに、CPU21は、項目決定スイッチ13からの決定信号に応動してカーソル44が指示するキー項目のキー処理業務を実行するキー処理業務制御手段を構成する。
【0038】
このように構成された本実施例の電子式キャッシュレジスタにおいては、客買上商品の販売登録を開始する前は、テーブル番号カウンタ52のカウント値は“1”である。このため、正面表示器3におけるキー項目表示エリア43の各表示領域43aには、図13(a)に示すように、前記ファンクションキーボード2bに設けられている各種の商品登録用キーのうち客買上商品の販売登録開始前に操作可能なキー(責任者キー,入金キー,両替キー,クリアキー,取消キー等)の項目名称が表示されている。また、表示領域43bに表示されるカーソル44は、座標(1,1)の位置、この場合、責任者キーの位置に表示されている。
【0039】
この状態で、客が買上商品の会計を申し出た場合、キャッシャは、ハンドスキャナ9を持って客買上商品に付されたバーコードにハンドスキャナ9の読取り窓10を押し当てて、バーコードつまりは商品コードを読取り操作する。そうすると、その商品コードに基づいて商品販売データの売上登録処理が行われる。そして、正面表示器3の表示エリア41及び客面表示器4には登録商品の明細データが表示される。また、テーブル番号カウンタ52のカウント値が“2”に更新される。その結果、正面表示器3におけるキー項目表示エリア43の各表示領域43aには、図13(b)に示すように、客買上商品の販売登録中に操作可能なキー(小計キー,リピートキー,値引キー,クリアキー,取消キー等)の項目名称が表示される。また、表示領域43bに表示されるカーソル44は、座標(1,1)の位置、この場合、小計キーの位置に表示される。
【0040】
この状態で、同一客が買上げる別商品の登録を行う場合、キャッシャは同様にしてハンドスキャナ9により商品に付されたバーコードつまりは商品コードを読取り操作する。そうすると、上記と同様にして登録商品の売上登録処理が行われる。このとき、キー項目表示エリア43の表示内容は変化しない。
【0041】
また、同一客が買上げる別商品が前回登録した商品と同一商品の場合には、リピートキーを入力することで、直前登録メモリ56内の商品コード、つまりは前回登録した商品のコードに基づいて売上登録処理が行われるようになっている。この場合において、従来はハンドスキャナ9を一旦キャッシュレジスタ本体1の上等に戻すか他方の手でファンクションキーボード2b上のリピートキーを操作していたが、この実施例では、ハンドスキャナ9を持った手でカーソル移動手段12を操作することによりカーソル44をキー項目名称「リピート」の位置に移動させた後、同じくハンドスキャナ9を持った手で項目決定スイッチ13を操作すればよい。こうすることにより、リピートキーのキー項目コードが入力されてファンクションキーボード2b上のリピートキーを操作した場合と同様のリピートキー処理が実行される。
【0042】
また、1客が買上げる全商品の登録を終了した場合においても、従来はファンクションキーボード2b上の小計キーを操作していたが、この実施例では、ハンドスキャナ9を持った手でカーソル移動手段12を操作することによりカーソル44をキー項目名称「小計」の位置に移動させた後、同じくハンドスキャナ9を持った手で項目決定スイッチ13を操作すればよい。こうすることにより、小計キーのキー項目コードが入力されてファンクションキーボード2b上の小計キーを操作した場合と同様の小計キー処理が実行される。
【0043】
そして、この小計キー処理が実行されたことに応じて、テーブル番号カウンタ52のカウント値が“3”に更新される。その結果、正面表示器3におけるキー項目表示エリア43の各表示領域43aには、図13(c)に示すように、客買上商品の小計出力中に操作可能なキー(現金支払い締めキー,クレジット支払い締めキー,クーポン支払い締めキー,クリアキー,取消キー,割引キー等)の項目名称が表示される。また、表示領域43bに表示されるカーソル44は、座標(1,1)の位置、この場合、現金支払い締めキーの位置に表示される。
【0044】
そこで、この客が例えば現金による代金支払いを申し出た場合には、従来はファンクションキーボード2b上の現金支払い締めキーを操作していたが、この実施例では、カーソル44がキー項目名称「現計」に位置しているので、ハンドスキャナ9を持った手で項目決定スイッチ13を操作する。こうすることにより、現金支払い締めキーのキー項目コードが入力されてファンクションキーボード2b上の現金支払い締めキーを操作した場合と同様の現金支払い締めキー処理が実行される。
【0045】
その後、テーブル番号カウンタ52のカウント値は“1”に更新されて、正面表示器3におけるキー項目表示エリア43の表示内容は、図13(a)に示す状態に戻る。
【0046】
このように、本実施例の電子式キャッシュレジスタは、画面上にカーソルを表示可能な正面表示器3のキー項目表示エリア43に、ファンクションキーボード2bに設けられている各種の登録用キーのなかで次に操作可能なキーの項目、すなわち客買上商品の販売登録開始前であればその開始前に操作可能なキー(責任者キー,入金キー,両替キー,クリアキー,取消キー等)のキー項目を、また販売登録中であればその登録中に操作可能なキー(小計キー,リピートキー,値引キー,クリアキー,取消キー等)の項目を、さらには小計出力中であればその出力中に操作可能なキー(現金支払い締めキー,クレジット支払い締めキー,クーポン支払い締めキー,クリアキー,取消キー,割引キー等)の項目を表示するようにしている。
【0047】
また、ハンドスキャナ9の握り部9aの近傍に、上記カーソル44を移動させるカーソル移動手段12と、このカーソル44が指示したキー項目の決定を指令する項目決定スイッチ13とを設けて、ハンドスキャナ9を持ったままその手でカーソル移動手段12及び項目決定スイッチ13を操作可能にしている。そして、項目決定スイッチ13の操作により発生した決定コード信号に応動して、カーソル44が指示するキー項目のキー処理業務を実行するように構成されている。
【0048】
従って、預り金額を入力する必要のない支払いの場合にはハンドスキャナ9から手を放すことなくそのスキャナ9を持った方の手で1客が買上げる商品の登録開始から終了までに必要な一連のファンクションキー入力操作が可能となる。その結果、ハンドスキャナ9を一旦キャッシュレジスた本体1の上等に置いたり、ハンドスキャナ9を持ったまま他方の手でキーボード2bを操作するような煩雑な操作の回数が大幅に低減されるので、操作性の向上を図り得る。
【0049】
また、この場合において、ハンドスキャナ9にはカーソル移動手段12及び項目決定スイッチ13を付加しただけなので、ハンドスキャナ9が大型化したり重量が重くなる等の問題は生じ得ず、実用的である。
【0050】
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではない。例えば、前記実施例では、各種登録用キーのなかで次に操作可能なキーの項目として、客買上商品の販売登録開始前に操作可能なキーの群と、客買上商品の販売登録中に操作可能なキーの群と、客買上商品の小計出力中に操作可能なキーの群の3パターンを示したが、これ以外のパターンを表示部に表示可能にしてもよいのはいうまでもないことである。
【0051】
また、キー項目表示エリア43を細分化することによりキーボード2に配設されている全てのキー項目を表示させ、これらのキー項目をハンドスキャナ9に設けられたカーソル移動手段11によって移動されるカーソルによって選択可能にしてもよく、こうすることによってキーボード2を不要にできる効果を奏する。
【0052】
また、前記実施例では預り金額の入力をキーボード2から行ったが、例えば現金支払い締めキーのキー項目コードが入力されたとき、キー項目表示エリア43の表示を置数キーの表示に切換えるように構成することで、預かり金額の入力もハンドスキャナ9から行えるようになる。こうすることにより、登録締めまででなく登録終了までもキーボード2の操作を不要にできる効果を奏する。
【0053】
この他、本発明を商品に付された数字記号を直接読取るOCR(光学式文字読取り)スキャナに適用する等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、画面上にカーソルを表示可能な表示部に各種登録用キーの項目を表示するとともに、ハンドスキャナにカーソルを移動させるカーソル移動手段と、このカーソルが指示したキー項目の決定を指令する項目決定スイッチとを設け、ハンドスキャナを持ったままカーソル移動手段及び項目決定スイッチを操作可能にし、項目決定スイッチの操作により発生した決定コード信号に応動して、カーソルが指示するキー項目のキー処理業務を実行するようにしたので、ハンドスキャナの小型,軽量化を図りつつ、そのハンドスキャナから手を放すことなく多数のキーを入力することができ、1客が買上げる商品の登録開始から締めまでの間でキーボードの操作を不要にできて操作性の向上を図り得る電子式キャッシュレジスタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である電子式キャッシュレジスタの外観斜視図。
【図2】同実施例におけるキーボードの主要なキー配置を示す平面図。
【図3】同実施例におけるハンドスキャナの側面図及び平面図。
【図4】同実施例である電子式キャッシュレジスタの要部構成を示すブロック図。
【図5】同実施例における正面表示器の画面構成を示す平面図。
【図6】同実施例のRAMに形成される主要なメモリエリアを示す図。
【図7】同実施例のCPUが実行するキー項目表示処理を示す流れ図。
【図8】同実施例のCPUが実行するスキャナ入力処理を示す流れ図。
【図9】図8に示す商品登録処理を具体的に示す流れ図。
【図10】図8に示すカーソル移動処理を具体的に示す流れ図。
【図11】図8に示すキー処理のうち小計キー処理を具体的に示す流れ図。
【図12】図8に示すキー処理のうち締めキー処理を具体的に示す流れ図。
【図13】同実施例の作用説明において使用する正面表示器の画面表示例を示す平面図。
【符号の説明】
1…キャッシュレジスタ本体
2…キーボード
3…正面表示器
4…客面表示器
9…ハンドスキャナ
12…カーソル移動手段
13…項目決定スイッチ
21…CPU
43…キー項目表示エリア
44…カーソル
51…キー項目テーブル
52…テーブル番号カウンタ
53…X座標カウンタ
54…Y座標カウンタ
Claims (2)
- 販売商品に付された商品データをハンドスキャナで読取り、その読取った商品データ及び各種登録用キーのキー入力データに基づいて商品の販売登録業務を行う電子式キャッシュレジスタにおいて、
画面上にカーソルを表示可能な表示部と、前記各種登録用キーの項目を前記表示部に表示させるキー項目表示制御手段と、前記ハンドスキャナに設けられ、前記表示部のカーソルを移動させるカーソル移動手段と、前記ハンドスキャナに設けられ、前記カーソルが指示したキー項目の決定を指令する項目決定スイッチと、この項目決定スイッチからの決定信号に応動して前記カーソルが指示するキー項目のキー処理業務を実行するキー処理業務制御手段とを具備したことを特徴とする電子式キャッシュレジスタ。 - 販売商品に付された商品データをハンドスキャナで読取り、その読取った商品データ及び各種登録用キーのキー入力データに基づいて商品の販売登録業務を行う電子式キャッシュレジスタにおいて、
画面上にカーソルを表示可能な表示部と、前記各種登録用キーのなかで次に操作可能なキーの項目を前記表示部に表示させるキー項目表示制御手段と、前記ハンドスキャナに設けられ、前記表示部のカーソルを移動させるカーソル移動手段と、前記ハンドスキャナに設けられ、前記カーソルが指示したキー項目の決定を指令する項目決定スイッチと、この項目決定スイッチからの決定信号に応動して前記カーソルが指示するキー項目のキー処理業務を実行するキー処理業務制御手段とを具備したことを特徴とする電子式キャッシュレジスタ。
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