JP3566661B2 - 母材の管理システム、母材の管理方法及び母材の管理プログラム - Google Patents

母材の管理システム、母材の管理方法及び母材の管理プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、母材の管理システム及び管理方法に関し、特に、欠陥が含まれる例えば鋼材(コイル)など、お客の注文データ(切断使用データ)に合わせて種々の形状に切り出されて使用される母材の管理システムおよび管理方法並びに母材の管理プログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
母材の一例として、製鉄会社で製造される鋼材には、その圧延工程などにおいて疵などによる欠陥が発生する。従来、このような鋼材から欠陥部を除去するため、製鉄会社では、欠陥を検出すると共に、その検出された欠陥を欠陥除去ライン(リコイリングライン)において切断除去し、グレードの高い一級製品とした後、鋼材使用会社に配送している。鋼材使用会社では製鉄会社から配送された鋼材を切断仕様データに従って切断し、当該鋼材使用会社において使用するか、又はその鋼材使用会社に注文したお客に納品している。
【0003】
また、他の従来技術として、例えば特開平9−89799号公報に示されるように、製鉄会社では、鋼材の疵の有無を検査し、鋼材の疵の分布と疵の有害度に重み付けをし、その情報に基づいて製品の出荷判定を行っている。
この場合、鋼材全体の疵の発生量がある値を越えた場合には出荷は行われない。例えば図20のように鋼材(コイル)について、その全長に対し、疵の発生している部分の割合がある一定値(例えば2%)を越えるものについては、当該コイルは検査不合格品として、目的の用途には使用されず、等級を下げて他の用途に振り替えて使用したり、あるいは振り替え先がない場合には屑鉄として処理するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術として前者の場合、リコイリングライン工程を鋼材(コイル)製造から鋼材使用会社(コイルセンタ)への配送までの間に設けると、リコイリングライン工程を経るに相当な時間を要し、鋼材使用会社への配送が大幅に遅れる。また、その間における鋼材と欠陥データの管理を要し、管理が複雑となる。さらに、リコイリングライン工程は、最終商品サイズである顧客からの注文データと別個独立に行われ、且つその工程結果で一級品とそうでないものを選別して一級品のみ鋼材使用会社に出荷するようにしているため、歩留まりが悪くなり、結果としてコスト高の要因となっている。一方、お客の注文データである切断仕様データによれば、欠陥部分を有効に削除さえすれば、大部分が有効利用できる場合も多い。
【0005】
また、従来技術として説明した後者の場合も同様であり、例えば20〜30トンのコイルがわずか数%の部位に疵があるため、格下げ、あるいは屑化されたり、再度予定の鋼材を製造し直すこととなるが、やはり鋼材全体の製造コストを引き上げるばかりでなく、その鋼材の製造に要したエネルギ、労力が無駄になる。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するために成されたものであり、発注から納品までの納期を短縮できると共に、母材の歩留率を向上させて、母材を最大限有効利用することにより、材料、エネルギ、労力などの無駄を防止し、もって低コスト化を図ることができる母材の管理システム及びその方法並びに母材の管理プログラムを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
母材に欠陥が合った場合に、その欠陥のパターンと、お客の注文による切断仕様データとによれば、母材の欠陥部分のほんの一部を削除すれば残りは全て使えるような場合がある。本発明はかかる点に着目し、そのような場合を欠陥データと切断仕様データから見出して、歩留率を高めるような使い方、すなわち母材の有効利用を図らんとするものである。
【0008】
例えば、図1(a)(b)に示されるような、欠陥D1のパターンがある場合に、図2(a)(b)に示されるような切断仕様が与えられているとする。この場合、図1(a)の欠陥パターンを有する母材を図2(a)に示される切断仕様に従って切断した場合は、A1の部分のみ削除するれば、残りは有効に使える。しかしながら、図1(b)に示す欠陥D2のパターンを有する母材を図2(a)に示される切断仕様に従って切断した場合は、図3(a)に示すようにどの部分も使いものにならず、歩留率は前者の場合に比べ大変低いものとなる。
【0009】
一方、図1(b)に示す欠陥パターンを有する母材でも図2(b)に示される切断仕様に従って切断する場合は、図3(b)に示すように4部材B1〜B4のみを削除すれば、残りは有効に使えることとなり、同じ母材の歩留率を大幅に高めることができる。
【0010】
このように、本発明は、同じ母材又は同じ切断パターンであっても、その組合せを変えることにより、歩留率を向上させることができることに着目し、まず、母材の欠陥パターンと切断パターンとから歩留率を求め、求められた歩留率を用いて母材を有効利用しようとするものである。
【0011】
上述した課題を解決するため、本発明に係る母材の管理システムは、切断されて複数の個別商品を得る母材の管理システムであって、前記母材の製造過程において生じる欠陥データを前記母材の位置に対応させて記憶する欠陥データ記憶手段と、前記母材を注文に合わせて種々の切断形状に従って切断し、個別商品を得るための切断仕様データを記憶する切断仕様データ記憶手段と、前記切断仕様データに従って前記母材を切断したとする場合に、前記欠陥データに基づいて、前記母材の歩留率を算出する歩留率算出手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
このような構成によれば、母材の欠陥データと注文データである切断仕様データとにより、その母材の注文に対する歩留率を得ることができる。従って、例えばこの歩留率に基づいてその母材をその注文に対して引き当てるか否か、あるいは他の注文に引き当てた方がより歩留率を高めることができるか否か等の判断が容易に行えるようになり、もって、母材の歩留率を高めることができる基本的構成を提供し得る。なお、ここで言う「切断」とは、アーク切断、プレス切断など、母材から断片を取るための全ての動作を含む。また、欠陥が全くない母材についても、「欠陥データ」なしとして、本発明の範囲に含められることは言うまでもない。
【0013】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいて、前記欠陥データには、母材を製造する際に生じる疵情報またはプロセス情報のいずれか一方、または双方を含むことを特徴とするものである。
【0014】
このような構成によれば、表面に存在する疵のみならず、プロセス条件等に基づいて母材内に発生しているような疵をも欠陥として扱うことができ、信頼性の高い歩留率を得ることができると共に、製品としての信頼性を高めることができる。なお、従来、出荷時の表面疵検査においては、疵が発見されないが、欠陥の要因が内在していたため、下工程で加工して、初めて欠陥が露呈されることもあった。このような欠陥は、一つの要因として、製造プロセスの作業条件に起因する場合が考えられ、このため、従来はスラブ単位で良否の判定を行い、その結果例え一部分の欠陥であっても、スラブ一枚を格落ちまたは屑化していた。従って、本発明によれば、このようなプロセス条件も欠陥データとして使用することにより、信頼性の高い歩留率を得ることができ、結果として母材の有効利用を図ることができる。
【0015】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいて、前記歩留率算出手段による歩留率の算出は、前記切断仕様データ記憶手段に記憶された注文毎の切断仕様データと前記欠陥データ記憶手段に記憶された欠陥データを母材形状上に重ね合わせて母材全体に対する切断後の材料の有効な総量比を算出することにより行われることを特徴とするものである。
【0016】
このような構成によれば、歩留率を精度良く且つ容易に求めることができる。なお、ここで「総量比」には、重量比の他、面積比などが含まれる。
【0017】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいては、前記歩留率算出手段による歩留率の算出を母材及び注文における複数の組合せのそれぞれについて行わせ、得られた複数の歩留率に基づいて所定の母材と注文の組を選択する組合せ選択手段を備えたことを特徴とするものである。
【0018】
このような構成によれば、複数の母材と複数の注文とからなる複数の組合せそれぞれについて各母材の歩留率を得ると共に、それらの歩留率に基づいて、母材と注文の組を定めることができるので、例えば、複数の母材の全体で歩留率が最も高くなる組合せを選択するようにしたり、一つの母材について、最も高い歩留率が得られるような組合せを選択するようにしたり、最も低い歩留率が所定値以下とならないような組合せを選択するようにすることができ、要望に沿った歩留率の組合せを得ることができる。
【0019】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいて、前記組合せ選択手段は、一つの注文に対して、前記組合せにおいて、最も歩留率が高くなる母材を選択することを特徴とするものである。
【0020】
このような構成によれば、ある注文について、最も高い歩留率が得られるような母材を選択することができ、高い歩留率を有する母材の注文についても応じることができる。
【0021】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいて、前記組合せ選択手段は、複数の注文と複数の母材に対して、全ての組合せにおいて歩留率の合計値が最も大きくなる組合せを選択することを特徴とするものである。
【0022】
このような構成によれば、複数の母材全体についての歩留率を最も高める組合せを選択することができ、母材全体として最も有効な利用を図ることができる。
【0023】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいては、前記組合せ選択手段により選択された母材と注文の組において、選択された組の母材をその欠陥データと切断仕様データとに基づいて切断する切断装置を備えたことを特徴とするものである。
【0024】
このような構成によれば、組合せ選択手段で選択された母材の歩留率が所望値となるように、自動的に母材を切断することができ、母材の切断労力の軽減、削減を図ることができると共に、その作業効率を高めることができる。
【0025】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいては、前記母材における歩留率と価格の関係を定めた歩留価格対応情報を記憶した価格記憶手段を備え、前記歩留価格対応情報を用いて、前記組合せ選択手段により選択された母材の価格を、該組合せにおいて算出された歩留率から得る価格演算手段を備えたことを特徴とするものである。
【0026】
このような構成によれば、注文に対する母材の歩留率に基づいて、母材の価格を定めることができるので、売手も買手も満足し得る母材の売買を行うことができる。
【0027】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいては、前記欠陥データ記憶手段に記憶された複数の欠陥データのそれぞれについて、前記歩留率算出手段における歩留率の算出用のパラメータとして用いられるか否かを判断する有効欠陥判断手段を備えたことを特徴とするものである。
【0028】
このような構成によれば、お客が許容するような欠陥については、欠陥データとして扱わない取扱とすることができ、さらに歩留率の向上を図ることができる。
【0029】
また、本発明に係る母材の管理システムは、切断されて複数の個別商品を得る母材の管理システムであって、前記母材の欠陥データを前記母材の位置に対応させて記憶した欠陥データ記憶手段と、前記個別商品の注文サイズデータを記憶する注文サイズデータ記憶手段と、前記欠陥データと前記注文サイズデータとから前記母材の切断経路としての切断仕様データを決定する支援のため、前記欠陥データと前記注文サイズデータを用いて前記母材の形状上に前記欠陥及び注文サイズ形状を重ねて表示すると共に、前記注文サイズ形状の表示位置または角度を変更可能に表示する表示手段とを備えてなることを特徴とするものである。
【0030】
このような構成によれば、一つの母材に対する複数の注文サイズから、例えば歩留率の高い切断仕様データを決定することが容易となる。
【0031】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいては、切断仕様データに従って前記母材を切断する切断装置を備えたことを特徴とするものである。
【0032】
このような構成によれば、切断仕様データを満たすように母材を切断することができ、母材の切断労力の軽減、削減、作業効率の向上化を図ることができると共に、母材の歩留率を高めて母材の有効利用を図ることができる。
【0033】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいては、前記切断装置により切断された切断結果データを記憶する切断結果データ記憶手段を備えたことを特徴とするものである。
【0034】
このような構成によれば、母材を切断してなる複数の部材が欠陥を含まず、且つ注文に係る仕様を満たすか否かを容易に判定することができ、商品としての信頼性を高めることができる。
【0035】
また、本発明に係る母材の管理システムにおいて、前記母材は鋼材であることを特徴とするものである。
【0036】
鋼材には、機械的な疵やプロセス条件の変動などで生じる組織的な疵を欠陥としてランダムに含み、また、鋼材は帯状として製造されて、お客の注文データである切断仕様データに従って切断される。従って、本発明に係る母材の管理システムを適用することにより、その歩留率を極めて有効に向上させることができ、その適用の効果が多大である。なお、母材としては、鋼材の他、例えばフィルムや紙、アルミ箔等、欠陥を有し且つ切断仕様データにより切断されて使用されるもの全てが対象となり得る。
【0037】
また、本発明は、切断されて複数の個別商品を得る母材の管理システムにおいて行われる母材の管理方法であって、複数の母材を製造する過程において、それぞれの母材に生じる欠陥を位置と共に検出する欠陥検出ステップと、母材及び注文における複数の組み合せのそれぞれについて、前記欠陥データと切断仕様データに基づいて歩留率を算出する歩留率算出ステップと、算出された歩留率に基づいて前記母材及び注文の組合せを選択する組合せ選択ステップとを備えたことを特徴とするものである。
【0038】
このような構成によれば、母材の欠陥データと注文データである切断仕様データとにより、その母材の注文に対する歩留率を得ることができる。従って、例えばこの歩留率に基づいてその母材をその注文に対して引き当てるか否か、あるいは他の注文に引き当てた方がより歩留率を高めることができるか否か等の判断が容易に行えるようになり、もって、母材の歩留率を高めることができる。
【0039】
また、本発明に係る母材の管理方法においては、さらに選択された組合せにおいて、母材を注文に係る切断仕様データに基づいて切断するステップとを備えたことを特徴とするものである。
【0040】
このような構成によれば、組合せ選択手段で選択された母材の歩留率が所望値となるように、母材を切断することができ、切断労力の軽減、削減を図ることができると共に、その作業効率を高めることができる。
【0041】
また、本発明に係る母材の管理方法において、前記欠陥検出ステップは母材の製造会社において行われ、少なくとも前記歩留率算出ステップは母材の使用会社で行われることを特徴とするものである。
【0042】
切断仕様データは母材の使用会社において得られるものであり、このような構成によれば、使用会社の切断仕様データを使って、使用会社で歩留率を算出できることとなる。また、それに続く加工工程をも使用会社で行うようにすれば、母材の製造会社において行われる加工工程、例えば母材が鋼材の場合は、従来のリコイリングライン工程が不要となって、鋼材の鋼材使用会社への供給が遅れることなく、迅速に行えると共に、歩留率を向上させることができる。
【0043】
また、本発明に係る母材の管理方法において、前記欠陥検出ステップと前記組合せ選択ステップとの間には、前記欠陥検出ステップにより検出された欠陥データを、前記母材に付されたIDと共に前記母材の製造会社から通信回線を介して前記母材の使用会社に送信するステップが備えられることを特徴とするものである。
【0044】
このような構成によれば、母材と欠陥データの管理が極めて容易になる。
【0045】
また、本発明に係る母材の管理方法においては、前記歩留率算出ステップにより算出された母材の歩留率を母材のIDと共に前記母材の製造会社に送信するステップが備えられることを特徴とするものである。
【0046】
このような構成によれば、母材の使用会社から、当該会社で使用しようとする母材の指定とその歩留率が製造会社に知らされ、例えば、母材の使用者により使用希望され得る母材のみを出荷するようにすることができる。また、その歩留率も取得できるので、価格等の設定をその歩留率に基づいて行うようにすることもできる。さらには、予め複数の母材の使用会社のそれぞれの需要数よりも多くの母材について、そのIDと共に欠陥データを各母材使用会社に送信しておき、複数の母材使用会社から寄せられる歩留率から、製造会社では、全体として歩留率が最も高くなるような母材を各母材使用会社に配送するようにすることもでき、全体として母材、エネルギ、資源、労力を最大限有効利用するようにすることもできる。
【0047】
さらに、本発明に係る母材の管理方法においては、前記母材の製造会社において、前記母材の使用会社から送信されたIDが付された母材の価格を該IDと共に送信された歩留率に基づいて決定するステップが備えられていることを特徴とするものである。
【0048】
このような構成によれば、例えば母材使用者が希望する母材について、その歩留率に基づいた価格を決定することができる。
【0049】
さらに、本発明に係る母材の管理方法においては、前記母材の製造会社において、前記母材の使用会社から送信されたIDが付された母材を前記母材の使用会社に配送する手続を行うステップが備えられていることを特徴とするものである。
【0050】
このような構成によれば、例えば母材使用者が希望する母材のみを出荷することができる。また、この場合に出荷に伴う伝票作成手続等も自動的に行うことができ、その労力を大幅に軽減できると共に、作業効率の向上を図ることができる。
【0051】
また、本発明に係る母材の管理プログラムは、切断されて複数の個別商品を得る母材の管理をコンピュータに実行させるための母材の管理プログラムであって、複数の母材それぞれに存在する欠陥を位置と共に示した欠陥データと、注文に係る母材の切断仕様を示した切断仕様データとから、複数の母材に対する複数の注文の組合せのそれぞれについて、母材の歩留率を算出し、算出された歩留率に基づいて母材及び注文の組合せを選択する処理をコンピュータに実行させることを特徴とするものである。
【0052】
このようなプログラムによれば、母材の歩留率を向上させて、母材を最大限有効利用することにより、材料、エネルギ、労力などの無駄を防止し、もって低コスト化を図るための処理をコンピュータに実行させることができる。
【0053】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を母材として鋼材に例をとって図面を参照しつつ説明する。
実施の形態1.
図4は、本発明の実施の形態1に係る鋼材の管理システムを示す全体ブロック図である。
管理システムは、板状の鋼材が有する欠陥データを鋼材の形状位置に対応させて記憶した欠陥データ記憶部1と、鋼材を注文に従って切断し、最終的な使用形態とするための切断仕様データを記憶した切断仕様データ記憶部2と、これら記憶部1,2に記憶された欠陥データと切断仕様データとに基づいて、鋼材の歩留率を算出する歩留率算出部3とを備えている。
【0054】
また、この管理システムは、歩留率算出部3による歩留率の算出を鋼材及び注文における複数の組合せのそれぞれについて行わせ、得られた複数の歩留率に基づいて所定の鋼材と注文の組を選択する組合せ選択部4を備えている。さらに、鋼材における歩留率と価格の関係を定めた歩留価格対応情報を記憶した歩留価格対応情報記憶部5を備え、歩留価格対応情報を用いて、組合せ選択部4により選択された鋼材の価格を、該組合せにおいて算出された歩留率から得る価格演算部6を備えている。
【0055】
以上の構成において、欠陥データ記憶部1に記憶される欠陥データは、鋼材を製造する際に生じる疵情報またはプロセス情報のいずれか一方または双方を含み、歩留率算出部3は、欠陥データと切断仕様データと共に前記プロセス情報に基づいて鋼材の歩留率を算出する。
【0056】
図5は欠陥データ記憶部1に欠陥データとして記憶される疵情報を疵情報テーブルとして示した図である。疵情報テーブルには、鋼材のID(鋼No)と、各鋼材における材質、複数の疵情報欄が設けられている。疵情報には、その位置と共に疵の大きさが分かるデータ、および疵の種類を表すデータが掲載されている。
【0057】
図6は欠陥データ記憶部1にプロセス欠陥情報として記憶されるプロセス情報をプロセス情報テーブルとして示した図である。プロセス情報テーブルには、鋼材のID(鋼No)と、各鋼材における材質、複数のプロセス情報欄が設けられている。プロセス情報にも、疵情報と同様に、そのプロセス条件が施された鋼材の位置とその大きさが分かるデータ、およびプロセスの種類を表すデータが掲載されている。
【0058】
図7は切断仕様データ記憶部2に記憶された注文に対応する切断仕様データを切断仕様テーブルとして示した図である。切断仕様テーブルには、注文のID(注文No)と、各注文に係る鋼材の材質、切断仕様(長さ、幅、重量、枚数など)が設けられている。
【0059】
歩留率算出部3は、これらのデータを鋼材形状上に重ね合わせて鋼材全体に対する切断後の有効な総量比を算出することにより、歩留率を算出する。すなわち、例えば図3に示したように、切断された部材内に欠陥を有する場合は、その部材をNGとして、有効な部分の総量(総面積又は総重量)を算出し、全体の総量に対する有効な部分の総量の比を算出して歩留率を算出する。
【0060】
組合せ選択部4は、歩留率算出部3により算出された歩留率を用いて設定された所定の鋼材と注文の組合せを選択する。例えば、一つの注文に対して、複数の鋼材とで歩留率を算出し、その中で最も歩留率が高くなる鋼材を選択するようにすることもできるし、あるいは、複数の注文と複数の母材に対して、全ての組合せにおいて歩留率の合計値が最も大きくなる組合せを選択するようにすることもできる。
【0061】
たとえば、所定の材質を有する鋼材の注文に対して、図8は各注文それぞれに対して歩留率が最も高い鋼材が選択できたような場合を示しているが、通常、全ての注文に対して最も高い鋼材が選択できることは希である。また、例えば図9に示すように、各注文に対して、図10に示すようにランダムに選択したり(△で示す)、あるいは注文ナンバの小さい順に歩留率の高い鋼材を選択したり(○で示す)するような場合は、それぞれ歩留率の合計が449,459となる。一方、全ての組合せに対して歩留率の合計値が最大となるように選択すると図10に示すような組合せが得られ、その場合の歩留率の合計は477となって大幅に歩留率が改善されることが理解できる。すなわち、組合せ選択部4はこのように歩留率の合計値が最大となるような組合せを選択することもできる。
【0062】
価格演算部6は、歩留価格対応情報記憶部5に記憶された、図11に示すような歩留価格対応情報に対し、組合せ選択部4で選択された鋼材に対し、歩留率算出部3により算出された歩留率を用いて、その鋼材の価格を演算し、決定する。こうして注文に対して選択された鋼材は、その歩留率に応じて価格も自動的に決定され、例えば鋼材使用会社に出荷されることとなる。このシステムによれば、歩留率を高くでき、鋼材を有効利用できるので、鋼材価格を引き下げることが可能となる。
【0063】
なお、上述した説明において、欠陥データ記憶部1に記憶される欠陥データは鋼材の製造過程において検出される場合は、それが自動的に記憶されるようにしても良いし、別途記憶媒体を介して入力されるようにしても良い。
また、切断仕様データ記憶部2に記憶される切断仕様データは、お客である鋼材使用会社から得られる注文データに基づいて手入力したり、記憶媒体を介して入力するようにしても良い。さらには、鋼材使用会社からインターネット等の通信回線を介して入力されるようにしても良い。
【0064】
実施の形態2.
実施の形態1において説明した欠陥データ記憶部1には、例えば製鉄会社において、鋼材の製造過程において生じた全ての欠陥が含まれる。しかしながら、お客の注文に係る鋼材の使用態様によっては、欠陥の程度によっては、欠陥として取り扱う必要がない場合もある。このような場合にも、製造過程で生じた欠陥の全てを欠陥として処理するようにしたのでは、やはり鋼材の有効利用がなされない。
実施の形態2では、このように製造過程において欠陥として検出されても、注文に係る用途(お客の使用態様)によっては、欠陥として取り扱わなくて良いシステムについて説明する。
【0065】
図12は実施の形態2における鋼材の管理システムを示すブロック図である。図12において、図4と符号が同一のものは、それらと同一又は相当物を示しており、ここでの説明は省略する。
図12に示されるシステムでは、図4に示されたシステムに対し、新たに用途/欠陥対応テーブルと、欠陥判断部が設けられている。
用途/欠陥対応テーブル記憶部7は、図13に示すように種々の用途に対して、種々の欠陥、例えば疵種をそれぞれ欠陥として扱うか否かを規定したテーブルを記憶している。また、この場合、切断仕様データ記憶部2Aに記憶される注文データには、図14に示すように切断仕様データや材質と共に、用途が書き込まれている。
【0066】
欠陥判断部8はこの用途/欠陥対応テーブル記憶部7に記憶された用途/欠陥対応テーブルと欠陥データ記憶部1に記憶された疵種に基づいて、欠陥データ記憶部1から疵情報として出力される欠陥データを歩留率算出用のパラメータ(欠陥データ)として用いるか否かを判断する。そして欠陥データとして用いないと判断した場合は、その欠陥データがその鋼材の位置から除去されて歩留率が算出される。これにより、歩留率はさらに向上し、鋼材の更なる有効利用がなされることとなる。こうして、本実施の形態においては、用途/欠陥対応テーブル記憶部7及び欠陥判断部8が本発明の有効欠陥判断手段を構成している。
【0067】
実施の形態3.
実施の形態3は、本発明に係るシステムを例えば、コイルセンタ等の中間鋼材使用会社もしくは自動車メーカ等の最終鋼材使用会社に適用した場合の例を説明するものである。
図15において、図4と符号が同一のものは、それらと同一又は相当物を示しており、ここでの説明は省略する。
実施の形態3に係るシステムでは、組合せ選択部4により選択された鋼材と注文の組における欠陥データと切断仕様データとを記憶する切断データ記憶部9を備え、この切断データ記憶部9から出力される切断仕様データに基づいて、鋼材を切断する切断装置10を備えると共に、切断装置10により切断された結果としての切断結果データを記憶する切断結果データ記憶部11を備えている。
なお、実施の形態2と同様に、用途/欠陥対応テーブル情報記憶部7および欠陥判断部8を備えるようにしても良いことは明らかである。
【0068】
切断装置10は、切断データ記憶部9に記憶された切断仕様データに従って、例えば所定位置に設定された鋼材に対して、切断を実行する。切断結果データ記憶部11は、こうして切断装置10により切断された切断軌跡を切断結果データとして記憶し、納品に際して、もしくは最終使用においてその切断結果を参照できるようにしたものである。
【0069】
実施の形態4.
実施の形態4は上述した本発明に係るシステムの利用態様について説明するものである。
実施の形態4において、本システムは製鉄会社側と鋼材使用会社とに分担されて設けられ、それらのデータ伝送をインターネットを介して行うようにしたものである。
図16で示されるシステムでは、製鉄会社側システム100として、欠陥データ記憶部1Aと、そのデータを送出する送信部31と、インターネット20を介してデータを受信する受信部32と、受信部32からのデータ(鋼材ID)を受ける配送(出荷)手続システム33と、受信部32からのデータ(歩留率およびID)を受け、歩留価格対応情報記憶部5からの情報を用いて価格を演算する価格演算部6とを備えている。
【0070】
一方、鋼材使用会社側システム200では、インターネット20を介してデータ(欠陥データ)を受信する受信部41と、受信部41で受けたデータを記憶する欠陥データ記憶部1と、切断仕様データを記憶する切断仕様データ記憶部2と、欠陥データと切断仕様データとに基づいて歩留率を算出する歩留率算出部3と、歩留率と欠陥データと切断仕様データとに基づいて組み合わせを選択決定する組合せ選択部4と、組合せ選択部4により選択決定された注文および鋼材に係る鋼材IDとその歩留率とを出荷指示データとして出力する出荷指示データ出力部43と、インターネット20への出力部である送信部42とを備えている。
【0071】
実施の形態4のシステムによれば、鋼材使用会社は、自己の有する切断仕様データに対し、製鉄会社から送られる鋼材の欠陥データを受信するのみで、鋼材使用会社が使用しようとする鋼材の歩留率を得ることができ、希望の鋼材を選ぶことができる。また、製鉄会社においては、欠陥データを送出するのみでお客(鋼材使用会社)が希望する鋼材のIDを知り得、これと例えば、お客が送出した歩留率により、価格を決定し、配送(出荷)手続システムにより出荷までの手続が自動的に、且つ迅速に行えることとなる。
【0072】
実施の形態5.
実施の形態5は鋼材使用会社として、コイルセンタ等の中間鋼材使用会社(母材加工会社)と、この中間鋼材使用会社で加工された鋼材を購入して使用する最終鋼材使用会社とが存在する場合に、それらのシステムをインターネットを介して接続するようにした例を説明するものである。
【0073】
図17において、製鉄会社側システムにおいては、欠陥データ記憶部1Aと、配送(出荷)手続システム33と、データの送受信を行う送受信部30とを備えている。また、中間鋼材使用会社側システム200Aでは、受信部41と、欠陥データ記憶部1と、切断仕様データ記憶部2と、歩留率算出部3と、組合せ選択部4と、出荷指示データ出力部43と、送信部42とを備えている。さらに、最終鋼材使用会社側システム200Bでは、送受信部50と、切断仕様データ記憶部2Bと、発注データ(納品予定データ記憶部)51とを備えている。
【0074】
以上の構成において、中間鋼材使用会社側システム200Aの受信部41では、製鉄会社側システム100Aから送られる欠陥データを欠陥データ記憶部1に記憶させると共に、最終鋼材使用会社側システム200Bから送られる切断仕様データを切断仕様データ記憶部2に記憶させる。
【0075】
中間鋼材使用会社側システム200Aの発注データ出力部は、最終鋼材使用会社の注文に応じた鋼材IDをその歩留率と共に、製鉄会社側システムに送信するためのデータを形成し、送信部42を介して送出する。製鉄会社側システム100Aでは、このデータを受信し、必要に応じて価格を決定すると共に、配送手続システム33により出荷手続を開始する。なお、図17において、図16に示した価格演算部6等は省略している。また、最終鋼材使用会社側システム200Bでは、発注データを受信し、それが納品予定データとして発注データ記憶部51に記憶する。
【0076】
このように実施の形態5によれば、三者が共に手続を自動化、簡略化し得、鋼材の管理が極めて容易となり、労力の軽減が図れると共に、鋼材の有効利用がなされる。なお、図17においては、最終鋼材使用会社を一つのみ示しているが、これが複数あり、それら全ての仕様データを有効に利用するようにすれば、中間鋼材使用会社における鋼材の歩留まりを極めて向上させることができることは言うまでもない。
【0077】
実施の形態6.
図18、図19は、実施の形態6として、お客からの注文サイズデータに対して、切断仕様データを定める場合の一つの例を示したものであり、一つの鋼材を切断して複数の個別鋼材を得る際に、歩留率が良くなるように、切断経路としての切断仕様データを定める場合の支援装置としての管理システムを示すものである。
この実施の形態においては、鋼材の欠陥データを鋼材の位置に対応させて記憶した欠陥データ記憶部61と、鋼材の注文サイズデータを記憶する注文サイズデータ記憶部62と、注文サイズ形状の位置、角度を変更して表示する指示を行う注文サイズ表示変更部63と、欠陥データと注文サイズデータを用いて鋼材の形状上に欠陥及び注文サイズ形状を重ねて表示すると共に、注文サイズ形状変更部63からの指示により、注文サイズ形状の表示位置または角度を変更可能に表示する画像データを形成する画像データ形成部64と、画像データ形成部64により形成された画像データを表示する表示部65と、この表示部65を人が視認して、切断経路として歩留率が良く、切断経路として好ましいと判断された状態の注文サイズ形状の位置及び角度に対して、そのときのサイズ形状(縁)を切断仕様データとして記憶するための指示を出すための切断経路候補決定指示部66と、この指示により切断仕様データを記憶する切断仕様データ記憶部67とを備えている。
【0078】
この動作について図19を用いて説明する。図19は表示部65に表示された鋼材及びサイズ形状の一部を示す図であり、(a)に示すように、鋼材に対して長さL、幅W4のサイズの注文がある場合、鋼材70の形状上にこの注文サイズ形状は、(a)または(b)、あるいは(c)のように重ねて表示することができる。この表示は、人が鋼材形状と注文サイズ形状を表示部65を視認しながら、例えば手操作により行うことができる。この場合に、(b)や(c)に示すような欠陥Dがある場合、幅W4を欠陥位置に当てずに、(c)のように板取りすることが歩留率を向上させる上で好ましいことは容易に判断できる。そこで、(c)に示される注文サイズ形状状態における形状(縁B)を切断仕様データとして切断仕様データ記憶部67に取り込むべく、切断経路候補決定指示部66により指示を出す。
【0079】
こうして、本発明の実施の形態6では、例えば一つの母材に対して、欠陥データと注文サイズデータから、歩留率を高めることができる切断仕様データを容易に決定することができる。
【0080】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、発注から納品までの納期を短縮できると共に、母材の歩留率を向上させて、母材を最大限有効利用することにより、材料、エネルギ、労力などの無駄を防止し、もって低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本思想を説明するための図であり、鋼材とその欠陥を示す斜視図である。
【図2】本発明の基本思想を説明するための図であり、鋼材とその切断仕様を示す斜視図である。
【図3】本発明の基本思想を説明するための図であり、鋼材の欠陥と切断仕様を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1を示すブロック図である。
【図5】疵情報テーブルを示す図である。
【図6】プロセス情報テーブルを示す図である。
【図7】切断仕様テーブルを示す図である。
【図8】注文と鋼材の組合せとその歩留率を示すテーブルである。
【図9】注文と鋼材の組合せとその歩留率を示す他のテーブルである。
【図10】注文と鋼材の組合せにおいて、歩留率の合計値が最大となるように組合せを選択した場合を示すテーブルである。
【図11】歩留価格対応情報を示す図である。
【図12】実施の形態2を示すブロック図である。
【図13】用途/欠陥対応テーブルを示す図である。
【図14】実施の形態2における切断仕様テーブルを示す図である。
【図15】実施の形態3を示すブロック図である。
【図16】実施の形態4を示すブロック図である。
【図17】実施の形態5を示すブロック図である。
【図18】実施の形態6を示すブロック図である。
【図19】実施の形態6の動作を示す説明図である。
【図20】従来の価格指数と歩留を示す図である。
【符号の説明】
1,1A,61 欠陥データ記憶部、2,2A、2B,67 切断仕様データ記憶部、3 歩留率算出部、 4 組合せ選択部、5 歩留価格対応情報記憶部、6 価格演算部、7 用途/欠陥対応テーブル記憶部、8 欠陥判断部、9 切断データ記憶部、10 切断装置、11 切断結果データ記憶部、20 インターネット、30,50 送受信部、31,42 送信部、32,41 受信部、43 出荷指示データ出力部、51 発注データ記憶部、62 注文サイズデータ記憶部、63 注文サイズ形状表示変更部、64 画像データ形成部、65表示部、66 切断経路候補決定指示部、100、100A 製鉄会社側システム、200A 中間鋼材使用会社側システム、200 鋼材使用会社側システム、200B 最終鋼材使用会社側システム。

Claims (21)

  1. 切断されて複数の個別商品を得る母材の管理システムであって、
    前記母材の製造過程において生じる欠陥データを前記母材の位置に対応させて記憶する欠陥データ記憶手段と、
    前記母材を注文に合わせて種々の切断形状に従って切断し、個別商品を得るための切断仕様データを記憶する切断仕様データ記憶手段と、
    前記切断仕様データに従って前記母材を切断したとする場合に、前記欠陥データに基づいて、前記母材の歩留率を算出する歩留率算出手段とを備えたことを特徴とする母材の管理システム。
  2. 請求項1に記載の母材の管理システムにおいて、
    前記欠陥データには、母材を製造する際に生じる疵情報またはプロセス情報のいずれか一方、または双方を含むことを特徴とする母材の管理システム。
  3. 請求項2に記載の母材の管理システムにおいて、
    前記歩留率算出手段による歩留率の算出は、前記切断仕様データ記憶手段に記憶された注文毎の切断仕様データと前記欠陥データ記憶手段に記憶された欠陥データを母材形状上に重ね合わせて母材全体に対する切断後の有効な材料の総量比を算出することにより行われることを特徴とする母材の管理システム。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の母材の管理システムにおいて、
    前記歩留率算出手段による歩留率の算出を母材及び注文における複数の組合せのそれぞれについて行わせ、得られた複数の歩留率に基づいて所定の母材と注文の組を選択する組合せ選択手段を備えたことを特徴とする母材の管理システム。
  5. 請求項4に記載の母材の管理システムにおいて、
    前記組合せ選択手段は、一つの注文に対して、前記組合せにおいて、最も歩留率が高くなる母材を選択することを特徴とする母材の管理システム。
  6. 請求項4に記載の母材の管理システムにおいて、
    前記組合せ選択手段は、複数の注文と複数の母材に対して、全ての組合せにおいて歩留率の合計値が最も大きくなる組合せを選択することを特徴とする母材の管理システム。
  7. 請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の母材の管理システムにおいて、
    前記組合せ選択手段により選択された母材と注文の組において、選択された組の母材をその欠陥データと切断仕様データとに基づいて切断する切断装置を備えたことを特徴とする母材の管理システム。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の母材の管理システムにおいて、
    前記母材における歩留率と価格の関係を定めた歩留価格対応情報を記憶した価格記憶手段を備え、
    前記歩留価格対応情報を用いて、前記組合せ選択手段により選択された母材の価格を、該組合せにおいて算出された歩留率から得る価格演算手段を備えたことを特徴とする母材の管理システム。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の母材の管理システムにおいて、
    前記欠陥データ記憶手段に記憶された複数の欠陥データのそれぞれについて、前記歩留率算出手段における歩留率の算出用のパラメータとして用いられるか否かを判断する有効欠陥判断手段を備えたことを特徴とする母材の管理システム。
  10. 切断されて複数の個別商品を得る母材の管理システムであって、
    前記母材の欠陥データを前記母材の位置に対応させて記憶した欠陥データ記憶手段と、
    前記個別商品の注文サイズデータを記憶する注文サイズデータ記憶手段と、
    前記欠陥データと前記注文サイズデータとから前記母材の切断経路としての切断仕様データを決定する支援のため、前記欠陥データと前記注文サイズデータを用いて前記母材の形状上に前記欠陥及び注文サイズ形状を重ねて表示すると共に、前記注文サイズ形状の表示位置または角度を変更可能に表示する表示手段とを備えてなることを特徴とする母材の管理システム。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の母材の管理システムであって、
    前記切断仕様データに従って前記母材を切断する切断装置を備えたことを特徴とする母材の管理システム。
  12. 請求項11に記載の母材の管理システムにおいて、
    前記切断装置により切断された切断結果データを記憶する切断結果データ記憶手段を備えたことを特徴とする母材の管理システム。
  13. 請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の母材の管理システムにおいて、
    前記母材は鋼材であることを特徴とする母材の管理システム。
  14. 切断されて複数の個別商品を得る母材の管理システムにおいて行われる母材の管理方法であって、
    複数の母材を製造する過程において、それぞれの母材に生じる欠陥を位置と共に検出する欠陥検出ステップと、
    母材及び注文における複数の組み合せのそれぞれについて、前記欠陥データと切断仕様データに基づいて歩留率を算出する歩留率算出ステップと、
    算出された歩留率に基づいて前記母材及び注文の組合せを選択する組合せ選択ステップとを備えたことを特徴とする母材の管理方法。
  15. 請求項14に記載の母材の管理方法において、
    さらに選択された組合せにおいて、母材を注文に係る切断仕様データに基づいて切断するステップとを備えたことを特徴とする母材の管理方法。
  16. 請求項14又は請求項15に記載の母材の管理方法において、
    前記欠陥検出ステップは母材の製造会社において行われ、少なくとも前記歩留率算出ステップは、母材の使用会社で行われることを特徴とする母材の管理方法。
  17. 請求項16に記載の母材の管理方法において、
    前記欠陥検出ステップと前記歩留率算出ステップとの間には、前記欠陥検出ステップにより検出された欠陥データを、前記母材に付されたIDと共に前記母材の製造会社から通信回線を介して前記母材の使用会社に送信するステップが備えられることを特徴とする母材の管理方法。
  18. 請求項17に記載の母材の管理方法において、
    前記歩留率算出ステップにより算出された母材の歩留率を母材のIDと共に前記母材の製造会社に送信するステップが備えられることを特徴とする母材の管理方法。
  19. 請求項18に記載の母材の管理方法において、
    前記母材の製造会社において、前記母材の使用会社から送信されたIDが付された母材の価格を該IDと共に送信された歩留率に基づいて決定するステップが備えられていることを特徴とする母材の管理方法。
  20. 請求項18または請求項19に記載の母材の管理方法において、
    前記母材の製造会社において、前記母材の使用会社から送信されたIDが付された母材を前記母材の使用会社に配送する手続を行うステップが備えられていることを特徴とする母材の管理方法。
  21. 切断されて複数の個別商品を得る母材の管理をコンピュータに実行させるための母材の管理プログラムであって、
    複数の母材それぞれに存在する欠陥を位置と共に示した欠陥データと、注文に係る母材の切断仕様を示した切断仕様データとから、複数の母材に対する複数の注文の組合せのそれぞれについて、母材の歩留率を算出し、算出された歩留率に基づいて母材及び注文の組合せを選択する処理をコンピュータに実行させることを特徴とする母材の管理プログラム。
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