JP3565992B2 - 地下室 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、比較的大型の収納或いは書斎などの居室として使用することの出来る地下室に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近時、都市に建築される住宅では、容積の有効利用のために地下室に対する需要が増加している。従来この種の地下室は、完全な現場施工によるもの、パネル形式のもの、ユニット形式のものなど種々の構造が用いられている。また、採光や換気を取り入れるためにその外側にドライエリアを設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の地下室において、大型の収納若しくは居室として使用できるようにするためには、地盤を大量に掘削しなければならず、残土処理の量が多くなり、また、施工期間が長く且つ施工コストも高くなる欠点がある。特に、パネル形式やユニット形式のものでは、パネルやユニットが大型化し、ユニット型のものでは特殊トレーラーなどの大型車両で運搬する必要があることから運送費がかさみ、また、輸送地域も制限される不都合がある。更に、採光のためにドライエリアを設けると、更に施工コストがかさむことになる。
【0004】
この発明は、このような従来の欠点を解消して、換気及び採光を取り入れることが出来またユニット型の場合でも小型の車両で運送できるようにした安価な地下室を提供することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、まず、床下の地盤を掘削して設けられた上面開放状の地下室空間の上方を、地上階の床面よりも高くなったスキップ床にて覆うとともに、前記地下室空間は、上面を開放した全高が1800mm程度以下の箱形のユニットとするものである。
【0006】
そして、スキップ床と前記床面との間に、通風若しくは採光或いは通風及び採光を前記地下室空間へ取り入れる間隙を設けて収納若しくは居室として使用する状態と、完全に塞いで収納としてのみ使用する状態との間でを前記スキップ床の高さを変更するものであることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の地下室を備えた建物の概略断面を示している。この図の建物は、3階建住宅であって、地盤を掘削して設けられた上面開放状の地下室(1)の上方を、周辺の地上階の床面(3)よりも高くなったスキップ床(2)で覆っている。そして、その床面(3)とスキップ床(2)との間に間隙(4)を設けて、この間隙(4)より通風を取り入れたり、あるいは、建物本体の窓等から入り込む採光を取り入れるようにしている。
【0008】
図2が、上記地下室(1)のより詳細な構造を示している。(5)は、上面を開放した箱形の地下室ユニットであり、予め工場生産して地盤を掘削した溝(6)内に設置するものである。この地下室ユニット(5)は、例えば、鋼製フレームで支持された鋼板と防水シート及び外側の断熱材からなるものであるが、その詳細な構造は省略している。
【0009】
地下室ユニット(5)の下面側には、モルタル(7)が施工され、更に、側面部分には、埋戻土(9)を介してコンクリート(10)が充填されている。(11)は基礎杭、(12)は、この基礎杭(11)の上部側に打設された基礎コンクリート、(13)は、その基礎コンクリート(12)を介して基礎杭(11)によって支持される鋼製の土台梁を示すもので、その上方部分に建築物の躯体が建築される。(14)は、床下の土間コンクリートで、前記基礎コンクリート(12)と地下室周囲のコンクリート(10)とともに一体に打設される。
【0010】
土間コンクリート(14)上には鋼製根太(15)が設けられ、その鋼製根太(15)上にコンクリート板からなる床材(19)が設置され、その上面側に床板(20)が設けられている。
【0011】
(24)は、前記のスキップ床(2)を支持する木製根太であって、上記地下室(1)部分の上方を跨ぐようにして設置されて、この根太(4)上にスキップ床(2)が設置されている。このステップ床(2)は、図のように板張りの洋風とする場合と、畳床とする場合とがある。(25)は、地下室(1)と前記地上階の床面(3)との間を昇降するための階段である。なお、地下室ユニット(5)の内側には内装板(26)が張り付けられている。
【0012】
上記において、地下室ユニット(5)は、その全高が1800mm程度以下の高さとされて、2ton車程度の小型の輸送車両で充分に輸送可能な大きさに製作されるもので、前記スキップ床(2)の高さを変更することにより、この地下室(1)を収納として利用したり、あるいは、書斎等の居室として利用することができる。例えば、収納とする場合には、スキップ床(2)の高さをあまり高くする必要はなく、採光或いは換気が不要な場合には、前記のような間隙(4)を設けずに完全に密封しても良い。あるいは、居室等に使用する場合には、このスキップ床(2)をより高く持ち上げた状態に設置して、前記間隙(4)部分を大きくすることも可能である。更には、地上階の床面(3)よりも単に下がった程度の低い床として用いる場合には、前記のようなスキップ床(2)によってこの地下室(1)上方を覆わないでおくことも可能である。
【0013】
図3は、上記のような地下室(1)の使用形態の一例を示すもので、図の(A)は、地下室(1)を収納とし、前記の間隙(4)を設けて上部側にスキップ床(2)を設けたもの、図の(B)は地下室(1)を完全に塞いで収納としてのみ使用するようにしたもの、図の(C)は、地下室ユニット(5)の床を浅くするともにスキップ床(2)を高くして、この地下室(1)を一種のスキップフロアにしたものを示している。
【0014】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、地下室の上方をその周囲の地上階の床面とは独立したスキップ床で覆って、そのスキップ床の高さを変更可能としているので、地下室の天井となるそのスキップ床の高さを変更することにより、種々の使用形態が可能となる効果がある。そして、そのスキップ床と周囲の床面との間に間隙を設けることによって採光や通風を取り入れたりすることができ、開放感のある地下室構造が得られる。
【0015】
また、居室や大型の収納として使用する場合でも、スキップ床の高さを高くすることで十分対応でき、これによって地盤の掘削量を低減でき、且つ、地下室をユニット化として搬送する場合でもそのユニットの高さを相対的に低くすることができて、全高が1800mm程度以下の箱形であるので、全体にコンパクトで、小型の輸送車両で充分輸送できるという効果がある。また、前記のように、採光や換気を取り入れるための特別のドライエリアのようなものを必ずしも設ける必要がなく、施工コストもより大幅に低減できるといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の地下室を備えた住宅の概略断面図である。
【図2】同じくこの発明の地下室のより詳細な構造を示す縦断面図である。
【図3】この発明の地下室の各種の使用形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
(1) 地下室
(2) スキップ床
(3) 地上階の床面
(4) 間隙
(5) 地下室ユニット
Claims (1)
- 床下の地盤を掘削して設けられた上面開放状の地下室空間の上方を、地上階の床面よりも高くなったスキップ床にて覆うとともに、前記地下室空間は、上面を開放した全高が1800mm程度以下の箱形のユニットとし、そのスキップ床と前記床面との間に、通風若しくは採光或いは通風及び採光を前記地下室空間へ取り入れる間隙を設けて収納若しくは居室として使用する状態と、完全に塞いで収納としてのみ使用する状態との間で前記スキップ床の高さを変更するものであることを特徴とする地下室。
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JP17928796A JP3565992B2 (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 地下室 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP17928796A JP3565992B2 (ja) | 1996-07-09 | 1996-07-09 | 地下室 |
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JPH1025751A JPH1025751A (ja) | 1998-01-27 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Families Citing this family (2)
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CN114908797B (zh) * | 2022-04-29 | 2024-01-30 | 中国建筑第五工程局有限公司 | 一种危旧楼地下室施工方法 |
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1996
- 1996-07-09 JP JP17928796A patent/JP3565992B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1025751A (ja) | 1998-01-27 |
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