JP3565517B2 - クラッチレバーの操作負荷低減構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動二輪車等においてクラッチレバーの操作負荷を低減するための構造に関し、特に、クラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーに対してターンオーバー機構を付設することによりクラッチレバーの操作負荷を低減するための操作負荷低減構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
バイク型の自動二輪車では、エンジンの回転を駆動系に断続するクラッチとして、通常、オイルが入ったケース内に複数のクラッチディスクとフリクションプレートが重なって入っている湿式多板クラッチが使用されており、このクラッチのレリーズ機構としては、油圧によるものもあるが、一般的には、手元のクラッチレバーの操作により、遠隔操作用のワイヤーを介して、クラッチに連動するレバーを回動させてクラッチをOFFにする形式のものが多く採用されている。
【0003】
このようなワイヤーを介したクラッチレリーズ機構においては、エンジンの排気量が大きくなるに従ってクラッチも係合力の強いものを使用することとなるため、その操作負荷を低減するためにバネによるターンオーバーを利用した操作負荷低減構造を付設することがある。
【0004】
このクラッチレリーズ機構に付設される操作負荷低減構造としては、従来からクラッチレバー近傍にバネによるターンオーバー機構を直接に付設したようなものが知られているが、このようなものではターンオーバー機構のバネを設置する作業が面倒であり、操作負荷低減のためのアシスト力を強くすることも困難であるため、クラッチに連動するアクスルプッシュレバーの部分に対してターンオーバー機構を付設するというものが従来提案されている。(特願平4−356853号)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなアクスルプッシュレバーにターンオーバー機構を付設した操作負荷低減構造においては、クラッチのフリクションプレートの磨耗によるアクスルプッシュレバーの位置変化に追従できるように、すなわち、フリクションプレートの磨耗時にターンオーバー機構がアクスルプッシュレバーのストッパーとして作用することによりクラッチの滑りが生じることのないように、付勢部材をターンオーバーの死点よりも操作時の移動方向と逆方向にずらせてセットできるようにする一方、操作時の回動方向へのターンオーバーができるだけ早く起きてレバーの作動が効率良くアシストされるように、付勢部材をそのターンオーバーの死点にできるだけ近い状態にセットする必要がある。
【0006】
ところが、ターンオーバー機構をアクスルプッシュレバーの位置変化に追従させるためにはそのセット状態が当初から一定に固定されているようなものでは不適当であるため、ターンオーバー機構を当初のセット状態よりも更に操作時の回動方向と逆方向にある程度移動可能な自由度のあるものとすると、それぞれの組み付け時において、付勢部材がそのターンオーバーの死点にできるだけ近い一定の状態となるように、個々にバラツキなく調整するということが必要となり、組み付け時の調整作業が面倒なものとなってくる。
【0007】
さらに、フリクションプレートの磨耗やワイヤーの伸びなどがあった場合、ターンオーバー機構のセット状態を再調整することが必要となるが、この再調整の作業は更に熟練を要する面倒なものであって、しかも、これを行わないとクラッチ滑りやレバー操作負荷の増加等の問題が発生することとなる。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の持つ不都合を解消することを目的としており、より具体的には、ターンオーバー機構をクラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーに対して簡単にセットすることができ、フリクションプレートの磨耗やワイヤーの伸びなどに対応してレバーとターンオーバー機構のセット角度の再調整を容易に行うことができるクラッチレバーの操作負荷低減構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
さらに、ターンオーバー機構がフリクションプレートの磨耗によるレバーの位置変化にもある程度自動的に対応でき、しかも、その組み付け時の調整作業および再調整作業が容易にできるクラッチレバーの操作負荷低減構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決しかつ目的を達成するために、クラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーに対してターンオーバー機構が付設されたクラッチレバーの操作負荷低減構造において、ターンオーバー機構が、レバーの回動軸上に枢支される連結レバー部材と、一端が連結レバー部材と枢着されて常に伸長するようにバネで付勢されている伸縮自在な付勢部材と、付勢部材の他端をエンジンに対して一定位置に枢支するための取付部材とからなり、付勢部材とは別部材としてレバーの回動軸上に枢支されている連結レバー部材が、レバーに対してセット角度調整自在に固定されていることを特徴とするものである。
【0011】
さらに、そのようなクラッチレバーの操作負荷低減構造において、クラッチレバーの操作時におけるレバーの移動方向と逆方向に連結レバー部材がセット位置よりも一定範囲だけ回動可能なように、連結レバー部材と付勢部材との枢着部近傍において、両者のそれぞれに間隔をおいて対向するストッパーが設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
【作 用】
上記のような構成によれば、ターンオーバー機構をクラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーに対して固定する場合に、ターンオーバー機構の連結レバー部材をレバーの回動軸上に枢支してからそのセット角度を調整して固定することにより取付け作業を容易に行うことができ、また、付勢部材とは別部材である連結レバー部材をレバーの回動軸上に枢支させていることで、レバーに対して連結レバー部材のセット角度を変更する再調整作業を容易に行うことができる。
【0013】
また、連結レバー部材と付勢部材にストッパーが設けられていることによって、連結レバー部材と付勢部材のそれぞれのストッパーの間に適当な厚さの治具を挟み込んだ状態でターンオーバー機構をレバーとエンジンとの間に組み付けることにより、操作時にはターンオーバーができるだけ早く起きてレバーの作動が効率良くアシストできるように、レバーに固定されている連結レバー部材と付勢部材を常に一定の角度でセットすることができる。
【0014】
そして、取付け後に治具を取り除くことにより、連結レバー部材と付勢部材のそれぞれのストッパーの間に治具の厚み分の間隔が設けられるため、レバーに固定された連結レバー部材は、ストッパーの間隔の分だけセットされた状態から一定の範囲で操作時の移動方向と逆方向に回動可能な状態となり、その分だけクラッチのフリクションプレートの磨耗に追従することができ、また、それぞれのストッパーの間隔の変化を見ることによりフリクションプレートの磨耗の程度を容易に判断することができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明のクラッチレバーの操作負荷低減構造を、アウタープルタイプのクラッチにおけるアクスルプッシュレバーについての一実施例により、図面に基づいて説明する。
【0016】
図1および図2は、クラッチレバーの操作によって間接的に作動されるアクスルプッシュレバーに対してターンオーバー機構を付設した状態を示すもので、アクスルプッシュレバー2は、ラックとピニオンを介してクラッチスプリングを押し戻すための回動軸3に対してセレーション結合により固定される回動軸結合部21と、回動軸結合部21に一体的に固着されるレバー本体22とからなり、レバー本体22の先端部にワイヤー接続部23がリベット24により固着されるものであって、ターンオーバー機構1を付設するために、回動軸結合部21に段部21aが設けられ、レバー本体22にナット部25が設けられている。
【0017】
このアクスルプッシュレバー2自体は、回動軸結合部21に段部21aが設けられレバー本体22にナット部25が設けられているという点を除けば、従来のアクスルプッシュレバーとその形状,構造が格別相違するものではなく、図13および図14に示すように、エンジンに対して従来のものと同様に配置されているものである。
【0018】
このアクスルプッシュレバー2に付設されるターンオーバー機構1は、アクスルプッシュレバー2に対してセット角度調節可能に一体的に固定される連結レバー部材11と、常に伸長するようにバネで付勢されている伸縮自在な付勢部材12と、付勢部材12の端部をエンジンに対して一定位置に枢支するための取付部材13とからなり、付勢部材12の一端は連結レバー部材11に他端は取付部材13にそれぞれ枢着されている。
【0019】
連結レバー部材11は、アクスルプッシュレバー2の回動軸結合部21の段部21aに枢支される枢支部11aと、これからアクスルプッシュレバー2側に延びてアクスルプッシュレバー2のレバー本体22と重なる部分を有する固定部11bと、アクスルプッシュレバー2の反対側に延びてその後端で付勢部材12の一端と枢着される連結部11cとが一体的に形成されたものである。
【0020】
連結レバー部材11の固定部11bには、アクスルプッシュレバー2のレバー本体22と重なる部分に長孔14が設けられており、連結部11cの途中にはエンジンのマウントボルト部5を避けるために屈曲部11dが形成されていて、連結部11cの付勢部材12との枢着部31近傍には、付勢部材12のストッパー16に対向するストッパー15が一体的に形成されている。
【0021】
この連結レバー部材11は、連結レバー部材11の枢支部11aをアクスルプッシュレバー2の回動軸結合部21の段部21aに枢支して仮止めし、連結レバー部材11とアクスルプッシュレバー2のセット角度を調整してから、フランジ付きボルト41とナット部25により連結レバー部材11の固定部11bをアクスルプッシュレバー2のレバー本体22に対して締め付けて固定することにより、アクスルプッシュレバー2に対してそのセット角度が再調整可能なように一体化される。
【0022】
付勢部材12は、図3〜図5に示すように、連結レバー部材11との連結部12aを有する嵌合凹部材121と、取付部材13との連結部12bを有する嵌合凸部材122と、嵌合凹部材121と嵌合凸部材122の間に設置されるスプリング123とからなるもので、連結部12aと連結部12bの間隔がスプリング123により常に伸長するように付勢されていて、図6に示すように、嵌合凹部材121から嵌合凸部材122が抜けてしまわない一定の範囲で伸縮自在に形成されている。
【0023】
この付勢部材12の嵌合凹部材121と嵌合凸部材122は、両者の嵌合部121a,122aにおける摺動抵抗を減らすために超高分子ポリエチレンを材料としてそれぞれ一体成型されているもので、嵌合凹部材121の嵌合部121aには空気抜き孔121bが設けられており、嵌合凸部材122にはカバー部122bが一体的に形成されていて、更に、嵌合凹部材121には、連結レバー部材11と付勢部材12の枢着部31となる連結部12aの近傍に、連結レバー部材11のストッパー15に対向するストッパー16が一体的に形成されている。
【0024】
なお、連結レバー部材11と付勢部材12は、アクスルプッシュレバー2に対して直列状態に配置されるもので、連結部11c端部と連結部12aがピン42で連結されることにより連結レバー部材11と付勢部材12が枢着部31で回動できるように枢着され、連結部12bと枢支部13cがピン43で連結されることにより付勢部材12と取付部材13が枢着部32で回動できるように枢着されている。
【0025】
取付部材13は、エンジンのカバー部への固着部13a,13bと付勢部材12の連結部12bを回動自在に支持するための枢支部13cを有し、図11に示すように、エンジンのミッションケースカバー部10に対して固着部13a,13bによりボルト等で固定されるもので、この取付部材13を介することによって、図12に示すように、付勢部材12がそのセット状態から操作時とは逆方向に若干回動してもその周辺に配置されている部品のコンタクトラインAに接触するようなことはない。
【0026】
上記のような各部材からなるターンオーバー機構1においては、そのエンジンのミッションケースカバー部とアクスルプッシュレバーの間への組み込みに際して、連結レバー部材11と付勢部材12のセット角度の設定は、図8に示すような、その衝突面15aと一定の間隔をおいて磨耗限界マーク15bが表示されているストッパー15と、その衝突面16aの上方に前方へ突出する合わせマーク部16bが形成されているストッパー16とによって、両者の間隔を常に一定に調整することにより行われる。
【0027】
すなわち、ストッパー16の合わせマーク部16bとストッパー15の位置関係を確認し、ストッパー15,16の各衝突面15a,16aの間に適当な厚さの治具を挟み込んだ状態でターンオーバー機構を組み付けることにより、図9に示すように、セット時に連結レバー部材11と付勢部材12が常に一定の角度Xとなるように組み付けることができる。
【0028】
このようにしてセットされたターンオーバー機構1では、図7に示すように、図示していないクラッチレバーの操作によりワイヤーを介してアクスルプッシュレバー2の端部がA方向に引かれることにより、セットされた状態から僅かに回動された時点で回動軸3と枢着部31と枢着部32がほぼ一直線となり、付勢部材12によるターンオーバーの死点の状態に位置することとなる。
【0029】
そして、アクスルプッシュレバー2が更にA方向に引かれて回動し、枢着部31が回動軸3と枢着部32の中心を結ぶ線からA方向と逆方向にずれると、付勢部材12のB方向に伸びるバネ力によるターンオーバーが起こり、これが連結レバー部材11をC方向に回動させる力となって働き、ワイヤーを介してアクスルプッシュレバー2をA方向に引くためのクラッチレバーの操作負荷をアシストすることとなる。
【0030】
上記のようにセットされた状態のターンオーバー機構1において、フリクションプレートが磨耗してアクスルプッシュレバー2の位置関係が変わったときには、これに追従して連結レバー部材11が操作時とは逆方向に回動し、図10に示すように、付勢部材12とのセット角度がXからYにずれるが、その場合、そのずれがストッパー15の磨耗限界マーク15bとストッパー16の合わせマーク部16bとによって客観的に表示されるため、再調整の必要な時期をサービスマニュアル等によりユーザーに徹底することができる。
【0031】
上記のようなターンオーバー機構1は、アクスルプッシュレバー2への取付けおよびそのセット角度の変更が容易であり、アクスルプッシュレバー2と連結レバー部材11と付勢部材12が直列状態でエンジンに対して配置されるため、エンジンの幅方向に突出することなく、しかも、その周辺に配置されている部品のコンタクトラインに接触することなく配置できて、エンジンに対してコンパクトな状態で設置することができる。
【0032】
以上、本発明のクラッチレバーの操作負荷低減構造をアウタープルタイプのクラッチに連動するアクスルプッシュレバーについての一実施例により説明したが、本発明は、そのようなものにのみ限定されるものではなく、インナープッシュタイプのクラッチに連動するレバーについても適用可能なものである。
【0033】
【発明の効果】
以上に説明したような本発明のクラッチレバーの操作負荷低減構造によれば、クラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーとターンオーバー機構の取付け作業を容易に行うことができ、そのセット角度を変更する再調整作業も容易に行うことができる。
【0034】
また、ターンオーバー機構がそれぞれにストッパーを設けた連結レバー部材と付勢部材を有するものでは、組み付け時のターンオーバー機構自体の調整作業が容易で、フリクションプレートの磨耗にも対応でき、フリクションプレートの磨耗やワイヤーの伸びに対応するためのターンオーバー機構自体の再調整作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作負荷低減構造の一実施例を示す上面図。
【図2】図1に示した実施例の一部断面側面図。
【図3】図1に示した実施例の付勢部材付近を示す一部断面側面図。
【図4】図1に示した実施例の付勢部材を示す(A)上面図、および、(B)一部断面上面図。
【図5】図1に示した実施例の付勢部材を示す(A)側面図、および、(B)縦断面図。
【図6】図1に示した実施例の付勢部材の(A)圧縮状態(ターンオーバー死点での状態)、および、(B)伸長状態(ターンオーバー後の状態)を示す説明図。
【図7】図1に示した実施例の作動状態を示す上面図。
【図8】図1に示した実施例の連結レバー部材と付勢部材の枢着部近傍を示す(A)側面図、および、(B)その要部拡大側面図。
【図9】図1に示した実施例のセット状態における連結レバー部材と付勢部材の枢着部近傍を示す(A)上面図、および、(B)その要部拡大上面図。
【図10】図1に示した実施例のフリクションプレート磨耗により再調整を必要とする状態における連結レバー部材と付勢部材の枢着部近傍を示す(A)上面図、および、(B)その要部拡大上面図。
【図11】図1に示した実施例のエンジンに対する組み付け状態を示す側面図。
【図12】図11に示した組み付け状態におけるターンオーバー機構と他の部品のコンタクトラインとの関係を示す上面図。
【図13】ターンオーバー機構を付設するためのアクスルプッシュレバーのエンジンに対する配置状態を示す側面図。
【図14】ターンオーバー機構を付設するためのアクスルプッシュレバーのエンジンに対する配置状態を示す上面図。
【符号の説明】
1 ターンオーバー機構
2 レバー
11 連結レバー部材
12 付勢部材
13 取付部材
15 ストッパー
16 ストッパー
31 連結レバー部材と付勢部材との枢着部
【産業上の利用分野】
本発明は、自動二輪車等においてクラッチレバーの操作負荷を低減するための構造に関し、特に、クラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーに対してターンオーバー機構を付設することによりクラッチレバーの操作負荷を低減するための操作負荷低減構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
バイク型の自動二輪車では、エンジンの回転を駆動系に断続するクラッチとして、通常、オイルが入ったケース内に複数のクラッチディスクとフリクションプレートが重なって入っている湿式多板クラッチが使用されており、このクラッチのレリーズ機構としては、油圧によるものもあるが、一般的には、手元のクラッチレバーの操作により、遠隔操作用のワイヤーを介して、クラッチに連動するレバーを回動させてクラッチをOFFにする形式のものが多く採用されている。
【0003】
このようなワイヤーを介したクラッチレリーズ機構においては、エンジンの排気量が大きくなるに従ってクラッチも係合力の強いものを使用することとなるため、その操作負荷を低減するためにバネによるターンオーバーを利用した操作負荷低減構造を付設することがある。
【0004】
このクラッチレリーズ機構に付設される操作負荷低減構造としては、従来からクラッチレバー近傍にバネによるターンオーバー機構を直接に付設したようなものが知られているが、このようなものではターンオーバー機構のバネを設置する作業が面倒であり、操作負荷低減のためのアシスト力を強くすることも困難であるため、クラッチに連動するアクスルプッシュレバーの部分に対してターンオーバー機構を付設するというものが従来提案されている。(特願平4−356853号)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなアクスルプッシュレバーにターンオーバー機構を付設した操作負荷低減構造においては、クラッチのフリクションプレートの磨耗によるアクスルプッシュレバーの位置変化に追従できるように、すなわち、フリクションプレートの磨耗時にターンオーバー機構がアクスルプッシュレバーのストッパーとして作用することによりクラッチの滑りが生じることのないように、付勢部材をターンオーバーの死点よりも操作時の移動方向と逆方向にずらせてセットできるようにする一方、操作時の回動方向へのターンオーバーができるだけ早く起きてレバーの作動が効率良くアシストされるように、付勢部材をそのターンオーバーの死点にできるだけ近い状態にセットする必要がある。
【0006】
ところが、ターンオーバー機構をアクスルプッシュレバーの位置変化に追従させるためにはそのセット状態が当初から一定に固定されているようなものでは不適当であるため、ターンオーバー機構を当初のセット状態よりも更に操作時の回動方向と逆方向にある程度移動可能な自由度のあるものとすると、それぞれの組み付け時において、付勢部材がそのターンオーバーの死点にできるだけ近い一定の状態となるように、個々にバラツキなく調整するということが必要となり、組み付け時の調整作業が面倒なものとなってくる。
【0007】
さらに、フリクションプレートの磨耗やワイヤーの伸びなどがあった場合、ターンオーバー機構のセット状態を再調整することが必要となるが、この再調整の作業は更に熟練を要する面倒なものであって、しかも、これを行わないとクラッチ滑りやレバー操作負荷の増加等の問題が発生することとなる。
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の持つ不都合を解消することを目的としており、より具体的には、ターンオーバー機構をクラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーに対して簡単にセットすることができ、フリクションプレートの磨耗やワイヤーの伸びなどに対応してレバーとターンオーバー機構のセット角度の再調整を容易に行うことができるクラッチレバーの操作負荷低減構造を提供することを目的とするものである。
【0009】
さらに、ターンオーバー機構がフリクションプレートの磨耗によるレバーの位置変化にもある程度自動的に対応でき、しかも、その組み付け時の調整作業および再調整作業が容易にできるクラッチレバーの操作負荷低減構造を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決しかつ目的を達成するために、クラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーに対してターンオーバー機構が付設されたクラッチレバーの操作負荷低減構造において、ターンオーバー機構が、レバーの回動軸上に枢支される連結レバー部材と、一端が連結レバー部材と枢着されて常に伸長するようにバネで付勢されている伸縮自在な付勢部材と、付勢部材の他端をエンジンに対して一定位置に枢支するための取付部材とからなり、付勢部材とは別部材としてレバーの回動軸上に枢支されている連結レバー部材が、レバーに対してセット角度調整自在に固定されていることを特徴とするものである。
【0011】
さらに、そのようなクラッチレバーの操作負荷低減構造において、クラッチレバーの操作時におけるレバーの移動方向と逆方向に連結レバー部材がセット位置よりも一定範囲だけ回動可能なように、連結レバー部材と付勢部材との枢着部近傍において、両者のそれぞれに間隔をおいて対向するストッパーが設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
【作 用】
上記のような構成によれば、ターンオーバー機構をクラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーに対して固定する場合に、ターンオーバー機構の連結レバー部材をレバーの回動軸上に枢支してからそのセット角度を調整して固定することにより取付け作業を容易に行うことができ、また、付勢部材とは別部材である連結レバー部材をレバーの回動軸上に枢支させていることで、レバーに対して連結レバー部材のセット角度を変更する再調整作業を容易に行うことができる。
【0013】
また、連結レバー部材と付勢部材にストッパーが設けられていることによって、連結レバー部材と付勢部材のそれぞれのストッパーの間に適当な厚さの治具を挟み込んだ状態でターンオーバー機構をレバーとエンジンとの間に組み付けることにより、操作時にはターンオーバーができるだけ早く起きてレバーの作動が効率良くアシストできるように、レバーに固定されている連結レバー部材と付勢部材を常に一定の角度でセットすることができる。
【0014】
そして、取付け後に治具を取り除くことにより、連結レバー部材と付勢部材のそれぞれのストッパーの間に治具の厚み分の間隔が設けられるため、レバーに固定された連結レバー部材は、ストッパーの間隔の分だけセットされた状態から一定の範囲で操作時の移動方向と逆方向に回動可能な状態となり、その分だけクラッチのフリクションプレートの磨耗に追従することができ、また、それぞれのストッパーの間隔の変化を見ることによりフリクションプレートの磨耗の程度を容易に判断することができる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明のクラッチレバーの操作負荷低減構造を、アウタープルタイプのクラッチにおけるアクスルプッシュレバーについての一実施例により、図面に基づいて説明する。
【0016】
図1および図2は、クラッチレバーの操作によって間接的に作動されるアクスルプッシュレバーに対してターンオーバー機構を付設した状態を示すもので、アクスルプッシュレバー2は、ラックとピニオンを介してクラッチスプリングを押し戻すための回動軸3に対してセレーション結合により固定される回動軸結合部21と、回動軸結合部21に一体的に固着されるレバー本体22とからなり、レバー本体22の先端部にワイヤー接続部23がリベット24により固着されるものであって、ターンオーバー機構1を付設するために、回動軸結合部21に段部21aが設けられ、レバー本体22にナット部25が設けられている。
【0017】
このアクスルプッシュレバー2自体は、回動軸結合部21に段部21aが設けられレバー本体22にナット部25が設けられているという点を除けば、従来のアクスルプッシュレバーとその形状,構造が格別相違するものではなく、図13および図14に示すように、エンジンに対して従来のものと同様に配置されているものである。
【0018】
このアクスルプッシュレバー2に付設されるターンオーバー機構1は、アクスルプッシュレバー2に対してセット角度調節可能に一体的に固定される連結レバー部材11と、常に伸長するようにバネで付勢されている伸縮自在な付勢部材12と、付勢部材12の端部をエンジンに対して一定位置に枢支するための取付部材13とからなり、付勢部材12の一端は連結レバー部材11に他端は取付部材13にそれぞれ枢着されている。
【0019】
連結レバー部材11は、アクスルプッシュレバー2の回動軸結合部21の段部21aに枢支される枢支部11aと、これからアクスルプッシュレバー2側に延びてアクスルプッシュレバー2のレバー本体22と重なる部分を有する固定部11bと、アクスルプッシュレバー2の反対側に延びてその後端で付勢部材12の一端と枢着される連結部11cとが一体的に形成されたものである。
【0020】
連結レバー部材11の固定部11bには、アクスルプッシュレバー2のレバー本体22と重なる部分に長孔14が設けられており、連結部11cの途中にはエンジンのマウントボルト部5を避けるために屈曲部11dが形成されていて、連結部11cの付勢部材12との枢着部31近傍には、付勢部材12のストッパー16に対向するストッパー15が一体的に形成されている。
【0021】
この連結レバー部材11は、連結レバー部材11の枢支部11aをアクスルプッシュレバー2の回動軸結合部21の段部21aに枢支して仮止めし、連結レバー部材11とアクスルプッシュレバー2のセット角度を調整してから、フランジ付きボルト41とナット部25により連結レバー部材11の固定部11bをアクスルプッシュレバー2のレバー本体22に対して締め付けて固定することにより、アクスルプッシュレバー2に対してそのセット角度が再調整可能なように一体化される。
【0022】
付勢部材12は、図3〜図5に示すように、連結レバー部材11との連結部12aを有する嵌合凹部材121と、取付部材13との連結部12bを有する嵌合凸部材122と、嵌合凹部材121と嵌合凸部材122の間に設置されるスプリング123とからなるもので、連結部12aと連結部12bの間隔がスプリング123により常に伸長するように付勢されていて、図6に示すように、嵌合凹部材121から嵌合凸部材122が抜けてしまわない一定の範囲で伸縮自在に形成されている。
【0023】
この付勢部材12の嵌合凹部材121と嵌合凸部材122は、両者の嵌合部121a,122aにおける摺動抵抗を減らすために超高分子ポリエチレンを材料としてそれぞれ一体成型されているもので、嵌合凹部材121の嵌合部121aには空気抜き孔121bが設けられており、嵌合凸部材122にはカバー部122bが一体的に形成されていて、更に、嵌合凹部材121には、連結レバー部材11と付勢部材12の枢着部31となる連結部12aの近傍に、連結レバー部材11のストッパー15に対向するストッパー16が一体的に形成されている。
【0024】
なお、連結レバー部材11と付勢部材12は、アクスルプッシュレバー2に対して直列状態に配置されるもので、連結部11c端部と連結部12aがピン42で連結されることにより連結レバー部材11と付勢部材12が枢着部31で回動できるように枢着され、連結部12bと枢支部13cがピン43で連結されることにより付勢部材12と取付部材13が枢着部32で回動できるように枢着されている。
【0025】
取付部材13は、エンジンのカバー部への固着部13a,13bと付勢部材12の連結部12bを回動自在に支持するための枢支部13cを有し、図11に示すように、エンジンのミッションケースカバー部10に対して固着部13a,13bによりボルト等で固定されるもので、この取付部材13を介することによって、図12に示すように、付勢部材12がそのセット状態から操作時とは逆方向に若干回動してもその周辺に配置されている部品のコンタクトラインAに接触するようなことはない。
【0026】
上記のような各部材からなるターンオーバー機構1においては、そのエンジンのミッションケースカバー部とアクスルプッシュレバーの間への組み込みに際して、連結レバー部材11と付勢部材12のセット角度の設定は、図8に示すような、その衝突面15aと一定の間隔をおいて磨耗限界マーク15bが表示されているストッパー15と、その衝突面16aの上方に前方へ突出する合わせマーク部16bが形成されているストッパー16とによって、両者の間隔を常に一定に調整することにより行われる。
【0027】
すなわち、ストッパー16の合わせマーク部16bとストッパー15の位置関係を確認し、ストッパー15,16の各衝突面15a,16aの間に適当な厚さの治具を挟み込んだ状態でターンオーバー機構を組み付けることにより、図9に示すように、セット時に連結レバー部材11と付勢部材12が常に一定の角度Xとなるように組み付けることができる。
【0028】
このようにしてセットされたターンオーバー機構1では、図7に示すように、図示していないクラッチレバーの操作によりワイヤーを介してアクスルプッシュレバー2の端部がA方向に引かれることにより、セットされた状態から僅かに回動された時点で回動軸3と枢着部31と枢着部32がほぼ一直線となり、付勢部材12によるターンオーバーの死点の状態に位置することとなる。
【0029】
そして、アクスルプッシュレバー2が更にA方向に引かれて回動し、枢着部31が回動軸3と枢着部32の中心を結ぶ線からA方向と逆方向にずれると、付勢部材12のB方向に伸びるバネ力によるターンオーバーが起こり、これが連結レバー部材11をC方向に回動させる力となって働き、ワイヤーを介してアクスルプッシュレバー2をA方向に引くためのクラッチレバーの操作負荷をアシストすることとなる。
【0030】
上記のようにセットされた状態のターンオーバー機構1において、フリクションプレートが磨耗してアクスルプッシュレバー2の位置関係が変わったときには、これに追従して連結レバー部材11が操作時とは逆方向に回動し、図10に示すように、付勢部材12とのセット角度がXからYにずれるが、その場合、そのずれがストッパー15の磨耗限界マーク15bとストッパー16の合わせマーク部16bとによって客観的に表示されるため、再調整の必要な時期をサービスマニュアル等によりユーザーに徹底することができる。
【0031】
上記のようなターンオーバー機構1は、アクスルプッシュレバー2への取付けおよびそのセット角度の変更が容易であり、アクスルプッシュレバー2と連結レバー部材11と付勢部材12が直列状態でエンジンに対して配置されるため、エンジンの幅方向に突出することなく、しかも、その周辺に配置されている部品のコンタクトラインに接触することなく配置できて、エンジンに対してコンパクトな状態で設置することができる。
【0032】
以上、本発明のクラッチレバーの操作負荷低減構造をアウタープルタイプのクラッチに連動するアクスルプッシュレバーについての一実施例により説明したが、本発明は、そのようなものにのみ限定されるものではなく、インナープッシュタイプのクラッチに連動するレバーについても適用可能なものである。
【0033】
【発明の効果】
以上に説明したような本発明のクラッチレバーの操作負荷低減構造によれば、クラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーとターンオーバー機構の取付け作業を容易に行うことができ、そのセット角度を変更する再調整作業も容易に行うことができる。
【0034】
また、ターンオーバー機構がそれぞれにストッパーを設けた連結レバー部材と付勢部材を有するものでは、組み付け時のターンオーバー機構自体の調整作業が容易で、フリクションプレートの磨耗にも対応でき、フリクションプレートの磨耗やワイヤーの伸びに対応するためのターンオーバー機構自体の再調整作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作負荷低減構造の一実施例を示す上面図。
【図2】図1に示した実施例の一部断面側面図。
【図3】図1に示した実施例の付勢部材付近を示す一部断面側面図。
【図4】図1に示した実施例の付勢部材を示す(A)上面図、および、(B)一部断面上面図。
【図5】図1に示した実施例の付勢部材を示す(A)側面図、および、(B)縦断面図。
【図6】図1に示した実施例の付勢部材の(A)圧縮状態(ターンオーバー死点での状態)、および、(B)伸長状態(ターンオーバー後の状態)を示す説明図。
【図7】図1に示した実施例の作動状態を示す上面図。
【図8】図1に示した実施例の連結レバー部材と付勢部材の枢着部近傍を示す(A)側面図、および、(B)その要部拡大側面図。
【図9】図1に示した実施例のセット状態における連結レバー部材と付勢部材の枢着部近傍を示す(A)上面図、および、(B)その要部拡大上面図。
【図10】図1に示した実施例のフリクションプレート磨耗により再調整を必要とする状態における連結レバー部材と付勢部材の枢着部近傍を示す(A)上面図、および、(B)その要部拡大上面図。
【図11】図1に示した実施例のエンジンに対する組み付け状態を示す側面図。
【図12】図11に示した組み付け状態におけるターンオーバー機構と他の部品のコンタクトラインとの関係を示す上面図。
【図13】ターンオーバー機構を付設するためのアクスルプッシュレバーのエンジンに対する配置状態を示す側面図。
【図14】ターンオーバー機構を付設するためのアクスルプッシュレバーのエンジンに対する配置状態を示す上面図。
【符号の説明】
1 ターンオーバー機構
2 レバー
11 連結レバー部材
12 付勢部材
13 取付部材
15 ストッパー
16 ストッパー
31 連結レバー部材と付勢部材との枢着部
Claims (2)
- クラッチレバーの操作によって間接的に作動されるレバーに対してターンオーバー機構が付設されたクラッチレバーの操作負荷低減構造において、ターンオーバー機構が、レバーの回動軸上に枢支される連結レバー部材と、一端が連結レバー部材と枢着されて常に伸長するようにバネで付勢されている伸縮自在な付勢部材と、付勢部材の他端をエンジンに対して一定位置に枢支するための取付部材とからなり、付勢部材とは別部材としてレバーの回動軸上に枢支されている連結レバー部材が、レバーに対してセット角度調整自在に固定されていることを特徴とするクラッチレバーの操作負荷低減構造。
- クラッチレバーの操作時におけるレバーの移動方向と逆方向に連結レバー部材がセット位置よりも一定範囲だけ回動可能なように、連結レバー部材と付勢部材との枢着部近傍において、両者のそれぞれに間隔をおいて対向するストッパーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のクラッチレバーの操作負荷低減構造。
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JP30460993A JP3565517B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | クラッチレバーの操作負荷低減構造 |
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-
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