JP3565170B2 - 破砕用パワープローブおよびその使用方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば岩石、コンクリート等の被破砕体の穴に満たした液体内でアーク放電を発生させて、液体を瞬時に気化させて衝撃波を発生させ、これによって被破砕体を破砕することに用いられる破砕用パワープローブおよびその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した状態の一例を示す断面図である。従来は通常は、例えば岩石、コンクリート等の被破砕体2に、例えばこの例のように斜め下向きに穴4を空け、この穴4に例えば水(より具体的には水道水)等の液体6を充満させた後に、当該穴4に破砕用パワープローブ10を挿入して装着する。穴4は、下向きに空ける場合もある。
【0003】
破砕用パワープローブ10は、円柱状の中心導体12の外周を絶縁体14で覆い、この絶縁体14の外周に外部導体16を円筒状に設けて、両導体12、16を同軸状に配置し、かつ中心導体12の先端に絶縁体14から露出した露出部13を設けた構造をしている。
【0004】
そして上記のような状態で、高圧電源22から、破砕用パワープローブ10の中心導体12と外部導体16との間に高電圧を印加して、破砕用パワープローブ10の先端部で、より具体的には中心導体12の露出部13と外部導体16との間で、絶縁体14の先端面15に沿って、アーク放電18を発生させる。このアーク放電18によって、その周りの液体6は瞬時に気化膨張して衝撃波20が発生し、この衝撃波20による衝撃力によって被破砕体2を破砕することができる。
【0005】
絶縁体14の先端面15は、この例では、円錐状の斜面にしている。そのようにすると、当該先端面15に沿ってアーク放電18が発生し、それと交差する方向に衝撃波20が発生するので、破砕用パワープローブ10の中心軸と交差する方向に衝撃波20を発生させて、当該衝撃波20を被破砕体2の破砕により効果的に利用することができる。
【0006】
高圧電源22は、例えば、コンデンサ26、それに高電圧を充電する充電電源24および出力スイッチ28を備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の技術では、被破砕体2の穴4に通じているクラック(割れ目、裂け目)等がある場合、液体6の充満後で実際の破砕動作を行うまでの間に、穴4内の液体6が当該クラックから漏れて減少して、破砕用パワープローブ10の先端でのアーク放電発生時の衝撃力が被破砕体2に十分に伝わらなくなることが起こり得る。これは、液体6が不足してそのレベル(液位)が低下すると、衝撃波20を液体6の慣性によって閉じ込める作用が低下するので、衝撃力が低下するからである。極端な場合、液体6がアーク放電18の発生部近くまで低下すると、単に液体6がしぶきを上げて飛び散るだけになる。
【0008】
また、被破砕体2に水平方向あるいは上向きに穴4を空ける場合は、例えばトンネル内の天井等に穴4を空ける場合は、穴4から液体6が漏れ出るので、穴4内に液体6を保持しておくことができない。従って従来は、穴4の方向が斜め下方または下向きに限られていた。これによって、破砕動作を行うことのできる条件が制限されていた。
【0009】
これに対しては、例えば図4に示すように、穴4に破砕用パワープローブ10を装着した後に、穴4の入口付近を封止材30で封止し、そしてこの封止材30の一部を除去する等してその隙間を通して液体6を穴4内に充満させ、その後この液体6が漏れないように注意しながら当該隙間を塞ぐ、という方法も考えられるけれども、これでは手間がかかり作業性が悪い。しかも、作業の質を均一に保つことも難しく、液体6が漏れて不足する場合も起こり得る。
【0010】
そこでこの発明は、破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した後に当該穴に液体を簡単に供給することができるようにして、作業性を向上させると共に、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することを主たる目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る破砕用パワープローブは、前記中心導体の露出部に対向するものであって、前記中心導体の中心軸上に位置し前記外部導体に電気的に接続されている放電電極を設け、前記中心導体の内部に、外部から供給される液体を通してそれを前記露出部から放出する液体供給穴を設け、かつ当該液体供給穴の先の放出穴を、前記中心導体の露出部の根元付近に、前記中心導体の中心軸に対して放射状に設けていることを特徴としている。
【0012】
この破砕用パワープローブによれば、それを被破砕体の穴に装着した後に、当該破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給することができるので、前述した封止材の隙間を通して液体を供給した後にその隙間を塞ぐという作業を行う場合に比べて、作業性が向上する。作業の質も問題にならない。
【0013】
また、被破砕体の穴の向きがどの方向であっても、当該穴に破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を供給することができるので、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することができる。
【0014】
また、破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着して液体を充満させた後においても、前記液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に簡単に補充することができるので、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単に防止することができる。
【0015】
この発明に係る破砕用パワープローブの第1の使用方法は、請求項1記載の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した後に、当該破砕用パワープローブの前記液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給することを特徴としている。
【0016】
この破砕用パワープローブの使用方法によれば、破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した後に、破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給するので、請求項1記載の発明の上記作用効果と同様の作用効果を奏する。即ち、作業性が向上し、作業の質も問題にならない。また、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することができる。更に、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単に防止することができる。
【0017】
この発明に係る破砕用パワープローブの第2の使用方法は、請求項1記載の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着し、かつ当該穴の入口付近を封止材で封止した後に、当該破砕用パワープローブの前記液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給して、被破砕体の穴に液体を充満させると共に、破砕動作を行うまで当該穴内の液体に正圧を加えておくことを特徴としている。
【0018】
この破砕用パワープローブの使用方法によれば、上記第1の使用方法の作用効果と同様の作用効果を奏すると共に、更に次の作用効果を奏する。即ち、破砕動作を行うまで被破砕体の穴内の液体に正圧を加えておくので、仮に被破砕体の穴にクラック等があって液体が漏れても液体を自動的に補充することができる。従って、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単にかつ確実に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に係る破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した状態の一例を示す断面図である。図3および図4に示した例と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下においては当該例との相違点を主に説明する。
【0020】
この例の破砕用パワープローブ10aは、前述したような中心導体12の内部に、外部から供給される前述したような液体6を通してそれを前記露出部13から放出する液体供給穴32を、中心導体12の中心軸に沿って設けている。
【0021】
中心導体12には前述したように高圧電源22から高電圧が印加されるので、液体供給穴32には、この例のように絶縁配管34を経由して液体6を供給するのが好ましい。絶縁配管34は、例えばビニールホースから成る。絶縁配管34の途中には、必要に応じてバルブを設けておいても良い。
【0022】
液体供給穴32の先の放出穴33は、中心導体12の露出部13に設けている。この放出穴33の位置、形状、数等は、アーク放電18の発生およびそれによる衝撃波20の発生にできるだけ影響を与えないものに、あるいはそれらから放出穴33、液体供給穴32更にはそれにつながる絶縁配管34等ができるだけ影響を受けないものにするのが好ましい。
【0023】
例えば、図1の例では、放出穴33を中心導体12の中心軸上に1個設けている。アーク放電18は、絶縁体14の先端面15に沿って露出部13の根元付近で発生するので、上記のような位置に放出穴33を設けても、アーク放電18の発生等に影響は及ぼさない。また放出穴33がアーク放電18の発生によって影響を受けることもない。しかも、衝撃波20の発生箇所も放出穴33から離れることになるので、液体供給穴32および絶縁配管34に伝わる衝撃波20を小さくすることができる。放出穴33の他の例は、図2を参照して後述する。
【0024】
なお、液体供給穴32は細いもので十分であるので、この液体供給穴32を経由する衝撃力の抜け(圧力低下)は小さい。液体供給穴32をより細くすれば衝撃力の抜けをより小さくすることができる。また、絶縁配管34に衝撃力が伝わっても、通常は絶縁配管34はビニールホース等から成り可撓性を有しているので、その衝撃力を吸収することができる。
【0025】
この破砕用パワープローブ10aは、例えば次のようにして使用する。即ち、前述したような被破砕体2の穴4に挿入して装着した後に、当該破砕用パワープローブ10aの液体供給穴32を通して液体6を穴4に供給して充満させる。穴4が斜め下向きまたは下向きの場合は、図3に示した従来例の場合と同様に、敢えて穴4の入口付近を封止材30で封止しなくても良い。
【0026】
穴4が水平方向(図1の例)または上向きの場合は、破砕用パワープローブ10aを当該穴4に挿入して装着し、かつ当該穴4の入口付近を封止材30で封止した後に、破砕用パワープローブ10aの液体供給穴32を通して液体6を穴4に供給して充満させる。
【0027】
このとき、外部から液体6を供給する状態のままにして圧力をかけておいて、外部から供給する液体6によって、穴4内の液体6に、破砕動作を行うまでの間、正圧を加えておくのが好ましい。この正圧は、穴4からのクラック等による液体6の漏れを補える程度の正圧で良いので、若干の正圧で良い。例えば、通常の水道水の圧力程度で良い。即ち、液体6として水道水を用いてそれを絶縁配管34および液体供給穴32を経由して穴4に供給する状態のままにしておけば良い。
【0028】
この発明によれば、破砕用パワープローブ10aを被破砕体2の穴4に装着した後に、破砕用パワープローブ10aの液体供給穴32を通して液体6を被破砕体2の穴4に供給することができるので、前述した封止材30の隙間を通して液体6を供給した後にその隙間を塞ぐという面倒な作業を行う場合に比べて、作業性が格段に向上する。作業の質も問題にならない。誰が行っても、同様の作業結果を得ることができる。
【0029】
また、被破砕体2の穴4の向きがどの方向であっても、当該穴4に破砕用パワープローブ10aの液体供給穴32を通して液体6を供給することができるので、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することができる。
【0030】
特に、被破砕体2の穴4が水平方向または上向きの場合は、前述したように従来技術では、当該穴4内に液体6を保持するのが困難であったけれども、この発明によれば上記のようにそれを簡単に行うことができるので、穴4が水平方向または上向きの場合にこの発明を適用すると効果はより顕著になる。
【0031】
また、破砕用パワープローブ10aを被破砕体2の穴4に装着して液体6を充満させた後においても、液体供給穴32を通して液体6を被破砕体2の穴4に簡単に補充することができるので、液体6の不足に起因する衝撃力低下を簡単に防止することができる。
【0032】
また、上記のように、破砕用パワープローブ10aの液体供給穴32を通して、破砕動作を行うまで被破砕体2の穴4内の液体6に正圧を加えておくと、仮に被破砕体2の穴4にクラック等があって液体6が漏れても、液体6を自動的に補充することができる。特別な検出機構とか制御機構を設ける必要はない。従って、液体6の不足に起因する衝撃力低下を簡単にかつ確実に防止することができる。
【0033】
破砕用パワープローブ10aの先端部に、露出部13に対向する放電電極36を設けても良い。図2はその一例を示す。放電電極36は、この例では、中心導体12の中心軸上に位置しており、複数本(例えば3本)の支柱38および複数個の(この例では3個の)接続金具40を介して、外部導体16の先端部に着脱可能に取り付けられ、かつ電気的に接続されている。なお、図2では、支柱38が露出部13の周りを塞いでいるかのように見えるかもしれないけれども、支柱38は柱状であってそこを塞いではいない。従って、衝撃波20は被破砕体2に支障なく伝わる。
【0034】
このような放電電極36を設けると、中心導体12の露出部13と当該放電電極36との間で、中心導体12の中心軸に沿ってアーク放電18が発生し、それによって衝撃波20が中心導体12の中心軸に対して周囲に放射状に、しかも均一性良く発生するので、当該衝撃波20を被破砕体2の破砕により一層効果的に利用することができる。
【0035】
このような放電電極36を設ける場合、液体供給穴32の先の放出穴33は、図1の例のようなものでも構わないけれども、それよりかはこの図2の例のように、中心導体12の露出部13の根元付近に、中心導体12の中心軸に対して放射状に設ける方が好ましい。放出穴33の数は、1個でも良いけれども複数個にする方がより好ましい。放出穴33をこのような位置に設けると、放出穴33はアーク放電18の発生箇所とは関係のない全く別の所に位置することになるので、放出穴33がアーク放電18の発生等に影響を及ぼさない。また放出穴33がアーク放電18の発生によって影響を受けることもない。しかも、衝撃波20の発生方向が放出穴33に沿う方向になるので、液体供給穴32および絶縁配管34に伝わる衝撃波20をより小さくすることができる。
【0036】
【発明の効果】
この発明は、上記のとおり構成されているので、次のような効果を奏する。
【0037】
請求項1記載の破砕用パワープローブによれば、それを被破砕体の穴に装着した後に、当該破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給することができるので、前述した封止材の隙間を通して液体を供給した後にその隙間を塞ぐという作業を行う場合に比べて、作業性が向上する。作業の質も問題にならない。
【0038】
また、被破砕体の穴の向きがどの方向であっても、当該穴に破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を供給することができるので、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することができる。
【0039】
また、破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着して液体を充満させた後においても、前記液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に簡単に補充することができるので、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単に防止することができる。
更に、前記のような放電電極を設けているので、中心導体の露出部と当該放電電極との間で、中心導体の中心軸に沿ってアーク放電が発生し、それによって衝撃波が中心導体の中心軸に対して周囲に放射状に、しかも均一性良く発生するので、当該衝撃波を被破砕体の破砕により一層効果的に利用することができる。
かつ、液体供給穴の先の放出穴を前記のような位置に設けているので、放出穴はアーク放電の発生箇所とは関係のない全く別の所に位置することになり、放出穴がアーク放電の発生等に影響を及ぼさない。また放出穴がアーク放電の発生によって影響を受けることもない。しかも、衝撃波の発生方向が放出穴に沿う方向になるので、液体供給穴およびそれに接続される配管に伝わる衝撃波をより小さくすることができる。
【0040】
請求項2記載の破砕用パワープローブの使用方法によれば、破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した後に、破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給するので、請求項1記載の発明の上記効果と同様の効果を奏する。即ち、作業性が向上し、作業の質も問題にならない。また、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することができる。更に、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単に防止することができる。
【0041】
請求項3記載の破砕用パワープローブの使用方法によれば、請求項2記載の発明の上記効果と同様の効果を奏すると共に、更に次の効果を奏する。即ち、破砕動作を行うまで被破砕体の穴内の液体に正圧を加えておくので、仮に被破砕体の穴にクラック等があって液体が漏れても液体を自動的に補充することができる。従って、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単にかつ確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した状態の一例を示す断面図である。
【図2】この発明に係る破砕用パワープローブの他の例の先端付近を拡大して示す断面図である。
【図3】従来の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した状態の一例を示す断面図である。
【図4】従来の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した状態の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 被破砕体
4 穴
6 液体
10a 破砕用パワープローブ
12 中心導体
13 露出部
14 絶縁体
16 外部導体
18 アーク放電
20 衝撃波
30 封止材
32 液体供給穴
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば岩石、コンクリート等の被破砕体の穴に満たした液体内でアーク放電を発生させて、液体を瞬時に気化させて衝撃波を発生させ、これによって被破砕体を破砕することに用いられる破砕用パワープローブおよびその使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は、従来の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した状態の一例を示す断面図である。従来は通常は、例えば岩石、コンクリート等の被破砕体2に、例えばこの例のように斜め下向きに穴4を空け、この穴4に例えば水(より具体的には水道水)等の液体6を充満させた後に、当該穴4に破砕用パワープローブ10を挿入して装着する。穴4は、下向きに空ける場合もある。
【0003】
破砕用パワープローブ10は、円柱状の中心導体12の外周を絶縁体14で覆い、この絶縁体14の外周に外部導体16を円筒状に設けて、両導体12、16を同軸状に配置し、かつ中心導体12の先端に絶縁体14から露出した露出部13を設けた構造をしている。
【0004】
そして上記のような状態で、高圧電源22から、破砕用パワープローブ10の中心導体12と外部導体16との間に高電圧を印加して、破砕用パワープローブ10の先端部で、より具体的には中心導体12の露出部13と外部導体16との間で、絶縁体14の先端面15に沿って、アーク放電18を発生させる。このアーク放電18によって、その周りの液体6は瞬時に気化膨張して衝撃波20が発生し、この衝撃波20による衝撃力によって被破砕体2を破砕することができる。
【0005】
絶縁体14の先端面15は、この例では、円錐状の斜面にしている。そのようにすると、当該先端面15に沿ってアーク放電18が発生し、それと交差する方向に衝撃波20が発生するので、破砕用パワープローブ10の中心軸と交差する方向に衝撃波20を発生させて、当該衝撃波20を被破砕体2の破砕により効果的に利用することができる。
【0006】
高圧電源22は、例えば、コンデンサ26、それに高電圧を充電する充電電源24および出力スイッチ28を備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の技術では、被破砕体2の穴4に通じているクラック(割れ目、裂け目)等がある場合、液体6の充満後で実際の破砕動作を行うまでの間に、穴4内の液体6が当該クラックから漏れて減少して、破砕用パワープローブ10の先端でのアーク放電発生時の衝撃力が被破砕体2に十分に伝わらなくなることが起こり得る。これは、液体6が不足してそのレベル(液位)が低下すると、衝撃波20を液体6の慣性によって閉じ込める作用が低下するので、衝撃力が低下するからである。極端な場合、液体6がアーク放電18の発生部近くまで低下すると、単に液体6がしぶきを上げて飛び散るだけになる。
【0008】
また、被破砕体2に水平方向あるいは上向きに穴4を空ける場合は、例えばトンネル内の天井等に穴4を空ける場合は、穴4から液体6が漏れ出るので、穴4内に液体6を保持しておくことができない。従って従来は、穴4の方向が斜め下方または下向きに限られていた。これによって、破砕動作を行うことのできる条件が制限されていた。
【0009】
これに対しては、例えば図4に示すように、穴4に破砕用パワープローブ10を装着した後に、穴4の入口付近を封止材30で封止し、そしてこの封止材30の一部を除去する等してその隙間を通して液体6を穴4内に充満させ、その後この液体6が漏れないように注意しながら当該隙間を塞ぐ、という方法も考えられるけれども、これでは手間がかかり作業性が悪い。しかも、作業の質を均一に保つことも難しく、液体6が漏れて不足する場合も起こり得る。
【0010】
そこでこの発明は、破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した後に当該穴に液体を簡単に供給することができるようにして、作業性を向上させると共に、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することを主たる目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る破砕用パワープローブは、前記中心導体の露出部に対向するものであって、前記中心導体の中心軸上に位置し前記外部導体に電気的に接続されている放電電極を設け、前記中心導体の内部に、外部から供給される液体を通してそれを前記露出部から放出する液体供給穴を設け、かつ当該液体供給穴の先の放出穴を、前記中心導体の露出部の根元付近に、前記中心導体の中心軸に対して放射状に設けていることを特徴としている。
【0012】
この破砕用パワープローブによれば、それを被破砕体の穴に装着した後に、当該破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給することができるので、前述した封止材の隙間を通して液体を供給した後にその隙間を塞ぐという作業を行う場合に比べて、作業性が向上する。作業の質も問題にならない。
【0013】
また、被破砕体の穴の向きがどの方向であっても、当該穴に破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を供給することができるので、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することができる。
【0014】
また、破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着して液体を充満させた後においても、前記液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に簡単に補充することができるので、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単に防止することができる。
【0015】
この発明に係る破砕用パワープローブの第1の使用方法は、請求項1記載の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した後に、当該破砕用パワープローブの前記液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給することを特徴としている。
【0016】
この破砕用パワープローブの使用方法によれば、破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した後に、破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給するので、請求項1記載の発明の上記作用効果と同様の作用効果を奏する。即ち、作業性が向上し、作業の質も問題にならない。また、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することができる。更に、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単に防止することができる。
【0017】
この発明に係る破砕用パワープローブの第2の使用方法は、請求項1記載の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着し、かつ当該穴の入口付近を封止材で封止した後に、当該破砕用パワープローブの前記液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給して、被破砕体の穴に液体を充満させると共に、破砕動作を行うまで当該穴内の液体に正圧を加えておくことを特徴としている。
【0018】
この破砕用パワープローブの使用方法によれば、上記第1の使用方法の作用効果と同様の作用効果を奏すると共に、更に次の作用効果を奏する。即ち、破砕動作を行うまで被破砕体の穴内の液体に正圧を加えておくので、仮に被破砕体の穴にクラック等があって液体が漏れても液体を自動的に補充することができる。従って、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単にかつ確実に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明に係る破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した状態の一例を示す断面図である。図3および図4に示した例と同一または相当する部分には同一符号を付し、以下においては当該例との相違点を主に説明する。
【0020】
この例の破砕用パワープローブ10aは、前述したような中心導体12の内部に、外部から供給される前述したような液体6を通してそれを前記露出部13から放出する液体供給穴32を、中心導体12の中心軸に沿って設けている。
【0021】
中心導体12には前述したように高圧電源22から高電圧が印加されるので、液体供給穴32には、この例のように絶縁配管34を経由して液体6を供給するのが好ましい。絶縁配管34は、例えばビニールホースから成る。絶縁配管34の途中には、必要に応じてバルブを設けておいても良い。
【0022】
液体供給穴32の先の放出穴33は、中心導体12の露出部13に設けている。この放出穴33の位置、形状、数等は、アーク放電18の発生およびそれによる衝撃波20の発生にできるだけ影響を与えないものに、あるいはそれらから放出穴33、液体供給穴32更にはそれにつながる絶縁配管34等ができるだけ影響を受けないものにするのが好ましい。
【0023】
例えば、図1の例では、放出穴33を中心導体12の中心軸上に1個設けている。アーク放電18は、絶縁体14の先端面15に沿って露出部13の根元付近で発生するので、上記のような位置に放出穴33を設けても、アーク放電18の発生等に影響は及ぼさない。また放出穴33がアーク放電18の発生によって影響を受けることもない。しかも、衝撃波20の発生箇所も放出穴33から離れることになるので、液体供給穴32および絶縁配管34に伝わる衝撃波20を小さくすることができる。放出穴33の他の例は、図2を参照して後述する。
【0024】
なお、液体供給穴32は細いもので十分であるので、この液体供給穴32を経由する衝撃力の抜け(圧力低下)は小さい。液体供給穴32をより細くすれば衝撃力の抜けをより小さくすることができる。また、絶縁配管34に衝撃力が伝わっても、通常は絶縁配管34はビニールホース等から成り可撓性を有しているので、その衝撃力を吸収することができる。
【0025】
この破砕用パワープローブ10aは、例えば次のようにして使用する。即ち、前述したような被破砕体2の穴4に挿入して装着した後に、当該破砕用パワープローブ10aの液体供給穴32を通して液体6を穴4に供給して充満させる。穴4が斜め下向きまたは下向きの場合は、図3に示した従来例の場合と同様に、敢えて穴4の入口付近を封止材30で封止しなくても良い。
【0026】
穴4が水平方向(図1の例)または上向きの場合は、破砕用パワープローブ10aを当該穴4に挿入して装着し、かつ当該穴4の入口付近を封止材30で封止した後に、破砕用パワープローブ10aの液体供給穴32を通して液体6を穴4に供給して充満させる。
【0027】
このとき、外部から液体6を供給する状態のままにして圧力をかけておいて、外部から供給する液体6によって、穴4内の液体6に、破砕動作を行うまでの間、正圧を加えておくのが好ましい。この正圧は、穴4からのクラック等による液体6の漏れを補える程度の正圧で良いので、若干の正圧で良い。例えば、通常の水道水の圧力程度で良い。即ち、液体6として水道水を用いてそれを絶縁配管34および液体供給穴32を経由して穴4に供給する状態のままにしておけば良い。
【0028】
この発明によれば、破砕用パワープローブ10aを被破砕体2の穴4に装着した後に、破砕用パワープローブ10aの液体供給穴32を通して液体6を被破砕体2の穴4に供給することができるので、前述した封止材30の隙間を通して液体6を供給した後にその隙間を塞ぐという面倒な作業を行う場合に比べて、作業性が格段に向上する。作業の質も問題にならない。誰が行っても、同様の作業結果を得ることができる。
【0029】
また、被破砕体2の穴4の向きがどの方向であっても、当該穴4に破砕用パワープローブ10aの液体供給穴32を通して液体6を供給することができるので、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することができる。
【0030】
特に、被破砕体2の穴4が水平方向または上向きの場合は、前述したように従来技術では、当該穴4内に液体6を保持するのが困難であったけれども、この発明によれば上記のようにそれを簡単に行うことができるので、穴4が水平方向または上向きの場合にこの発明を適用すると効果はより顕著になる。
【0031】
また、破砕用パワープローブ10aを被破砕体2の穴4に装着して液体6を充満させた後においても、液体供給穴32を通して液体6を被破砕体2の穴4に簡単に補充することができるので、液体6の不足に起因する衝撃力低下を簡単に防止することができる。
【0032】
また、上記のように、破砕用パワープローブ10aの液体供給穴32を通して、破砕動作を行うまで被破砕体2の穴4内の液体6に正圧を加えておくと、仮に被破砕体2の穴4にクラック等があって液体6が漏れても、液体6を自動的に補充することができる。特別な検出機構とか制御機構を設ける必要はない。従って、液体6の不足に起因する衝撃力低下を簡単にかつ確実に防止することができる。
【0033】
破砕用パワープローブ10aの先端部に、露出部13に対向する放電電極36を設けても良い。図2はその一例を示す。放電電極36は、この例では、中心導体12の中心軸上に位置しており、複数本(例えば3本)の支柱38および複数個の(この例では3個の)接続金具40を介して、外部導体16の先端部に着脱可能に取り付けられ、かつ電気的に接続されている。なお、図2では、支柱38が露出部13の周りを塞いでいるかのように見えるかもしれないけれども、支柱38は柱状であってそこを塞いではいない。従って、衝撃波20は被破砕体2に支障なく伝わる。
【0034】
このような放電電極36を設けると、中心導体12の露出部13と当該放電電極36との間で、中心導体12の中心軸に沿ってアーク放電18が発生し、それによって衝撃波20が中心導体12の中心軸に対して周囲に放射状に、しかも均一性良く発生するので、当該衝撃波20を被破砕体2の破砕により一層効果的に利用することができる。
【0035】
このような放電電極36を設ける場合、液体供給穴32の先の放出穴33は、図1の例のようなものでも構わないけれども、それよりかはこの図2の例のように、中心導体12の露出部13の根元付近に、中心導体12の中心軸に対して放射状に設ける方が好ましい。放出穴33の数は、1個でも良いけれども複数個にする方がより好ましい。放出穴33をこのような位置に設けると、放出穴33はアーク放電18の発生箇所とは関係のない全く別の所に位置することになるので、放出穴33がアーク放電18の発生等に影響を及ぼさない。また放出穴33がアーク放電18の発生によって影響を受けることもない。しかも、衝撃波20の発生方向が放出穴33に沿う方向になるので、液体供給穴32および絶縁配管34に伝わる衝撃波20をより小さくすることができる。
【0036】
【発明の効果】
この発明は、上記のとおり構成されているので、次のような効果を奏する。
【0037】
請求項1記載の破砕用パワープローブによれば、それを被破砕体の穴に装着した後に、当該破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給することができるので、前述した封止材の隙間を通して液体を供給した後にその隙間を塞ぐという作業を行う場合に比べて、作業性が向上する。作業の質も問題にならない。
【0038】
また、被破砕体の穴の向きがどの方向であっても、当該穴に破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を供給することができるので、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することができる。
【0039】
また、破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着して液体を充満させた後においても、前記液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に簡単に補充することができるので、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単に防止することができる。
更に、前記のような放電電極を設けているので、中心導体の露出部と当該放電電極との間で、中心導体の中心軸に沿ってアーク放電が発生し、それによって衝撃波が中心導体の中心軸に対して周囲に放射状に、しかも均一性良く発生するので、当該衝撃波を被破砕体の破砕により一層効果的に利用することができる。
かつ、液体供給穴の先の放出穴を前記のような位置に設けているので、放出穴はアーク放電の発生箇所とは関係のない全く別の所に位置することになり、放出穴がアーク放電の発生等に影響を及ぼさない。また放出穴がアーク放電の発生によって影響を受けることもない。しかも、衝撃波の発生方向が放出穴に沿う方向になるので、液体供給穴およびそれに接続される配管に伝わる衝撃波をより小さくすることができる。
【0040】
請求項2記載の破砕用パワープローブの使用方法によれば、破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した後に、破砕用パワープローブの液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給するので、請求項1記載の発明の上記効果と同様の効果を奏する。即ち、作業性が向上し、作業の質も問題にならない。また、破砕動作を行うことのできる条件を拡大することができる。更に、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単に防止することができる。
【0041】
請求項3記載の破砕用パワープローブの使用方法によれば、請求項2記載の発明の上記効果と同様の効果を奏すると共に、更に次の効果を奏する。即ち、破砕動作を行うまで被破砕体の穴内の液体に正圧を加えておくので、仮に被破砕体の穴にクラック等があって液体が漏れても液体を自動的に補充することができる。従って、液体の不足に起因する衝撃力低下を簡単にかつ確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した状態の一例を示す断面図である。
【図2】この発明に係る破砕用パワープローブの他の例の先端付近を拡大して示す断面図である。
【図3】従来の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した状態の一例を示す断面図である。
【図4】従来の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した状態の他の例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 被破砕体
4 穴
6 液体
10a 破砕用パワープローブ
12 中心導体
13 露出部
14 絶縁体
16 外部導体
18 アーク放電
20 衝撃波
30 封止材
32 液体供給穴
Claims (3)
- 被破砕体の穴内の液体内でアーク放電を発生させて被破砕体を破砕することに用いられるものであって、中心導体の外周を絶縁体で覆い、この絶縁体の外周に外部導体を設けて、両導体を同軸状に配置し、かつ中心導体の先端に絶縁体から露出した露出部を設けた構成の破砕用パワープローブにおいて、
前記中心導体の露出部に対向するものであって、前記中心導体の中心軸上に位置し前記外部導体に電気的に接続されている放電電極を設け、
前記中心導体の内部に、外部から供給される液体を通してそれを前記露出部から放出する液体供給穴を設け、
かつ当該液体供給穴の先の放出穴を、前記中心導体の露出部の根元付近に、前記中心導体の中心軸に対して放射状に設けていることを特徴とする破砕用パワープローブ。 - 請求項1記載の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着した後に、当該破砕用パワープローブの前記液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給することを特徴とする破砕用パワープローブの使用方法。
- 請求項1記載の破砕用パワープローブを被破砕体の穴に装着し、かつ当該穴の入口付近を封止材で封止した後に、当該破砕用パワープローブの前記液体供給穴を通して液体を被破砕体の穴に供給して、被破砕体の穴に液体を充満させると共に、破砕動作を行うまで当該穴内の液体に正圧を加えておくことを特徴とする破砕用パワープローブの使用方法。
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