JP3564913B2 - 気密外囲器用支持部材及び気密外囲器 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部からの大気圧に抗して気密外囲器を内面側から支持して変形を防止するための気密外囲器用支持部材及び気密外囲器に関する。
【0002】
【従来の技術】
内部が高真空状態に保持される真空容器として、例えば電界放射形陰極を電子源とした電界放射形表示装置(以下、FEDと言う)が知られている。FEDは、図5に示すように、アノード導体31aと蛍光体層31bからなる表示部31が内面に形成されたアノード基板32と、アノード基板32の表示部31と対面する内面側に電界放射形陰極33を備えたカソード基板34とを、所定間隔をおいて外周部で封止することにより外囲器35を構成している。
【0003】
この種のFEDは、細かいドットピッチで表示部31が形成されるアノード基板32と、電界放射形陰極33の形成されるカソード基板34とがいずれも薄いガラス板からなり、両基板間の間隔も例えば200μmと極めて狭く薄型に構成されている。
【0004】
ところで、この種のFEDは、アノード基板32とカソード基板34との間が外周部のみで固定される構造なので、外囲器35を構成する各基板(アノード基板32、カソード基板34)の板厚をある程度厚くして強度を得ている。
【0005】
しかしながら、FEDが大形化するに伴って、外圧に耐えるには、外囲器35を構成する各基板32,34の板厚を厚くしなければならず、薄型、軽量のFEDを実現することができない。また、基板32,34が変形し、両基板の間隔を一定に保つことができなくなり、表示に悪影響がでる等の問題を有する。このため、図5に示すように、ガラス部材からなるファイバー支柱やビーズ支柱を補強用支柱36として外囲器35内の複数箇所に配設し、外部からの大気圧に抗してアノード基板32とカソード基板34との間を支持している。
【0006】
ところで、補強用支柱36を外囲器35内に配設するにあたっては、図6に示す専用の治具37を用いて補強用支柱36の整列を行っている。治具37は、基板32,34への補強用支柱36の配設位置に対応して貫通穴38aが形成された基台38と、貫通穴38aに挿入された補強用支柱36を基台38の下部に密着して配設された多孔質部39の表面に吸引保持する吸引装置40とを備えている。
【0007】
補強用支柱36を外囲器35内に配設する場合には、補強用支柱36をそれぞれ他端面36b側から貫通穴38aに挿入する。この状態で、吸引装置40を作動させて各補強用支柱36の他端面36b側を多孔質部39を介して吸引保持する。これにより、複数の補強用支柱36が貫通穴38aに挿入された状態で整列される。尚、補強用支柱36の一端面36aには、予め固着材41が塗布されている。
【0008】
上記のようにして補強用支柱36の整列が行われると、固着材41が塗布された補強用支柱36の一端面36aにアノード基板32を載置して押え付け、補強用支柱36の一端面36aをアノード基板32に固着させる。その後、補強用支柱36が固着されたアノード基板32を治具37から取り外し、各補強用支柱36の他端面36b及びアノード基板32の外周部に固着材42をそれぞれ塗布し、補強用支柱36の他端面36bをカソード基板34に固着させるとともに、基板32,34間の外周部を固着させる。
【0009】
このように、治具37を用いて補強用支柱36を整列させる場合、補強用支柱36の一端側を吸引保持しているので、縦横寸法比(径と長さの比)の小さい補強用支柱(例えば径50μm、長さ200μm)を用いれば、補強用支柱36の一端面36aに基板を載置して押え付けたとき、吸引保持される補強用支柱36の他端面36bを中心とした位置ずれが小さく、少ない誤差での整列が可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高精細表示では補強用支柱の配設領域が制限されるため、使用する補強用支柱の径を小さくする必要があり、その本数も増える。しかも、アノード電圧を上げてFEDを高電圧駆動させる場合には、基板32,34間の間隔が大きくなり、これに伴って縦横寸法比の大きな補強用支柱(例えば径50μm、長さ1mm)36を基板32,34間に配設しなければならない。
【0011】
このため、従来の構成では、補強用支柱36の一端面36aにアノード基板32を載置して押え付けたときに、吸引保持される補強用支柱36の他端面36bを中心とした位置ずれが大きくなり、少ない誤差で補強用支柱36を整列してFEDを作製することが困難であった。しかも、上記のように補強用支柱36が大きな位置ずれをもって外囲器35内に配設され、両基板32,34に外部から大気圧が加わると、補強用支柱36が曲がったり、折れたりする恐れがある。従って、従来の構成では、耐応力、耐座屈特性に欠け、基板32,34間を安定して支持することができなかった。
【0012】
又、補強用支柱36としてビーズ支柱を用いた場合には、その径が基板32,34間を支持する高さとなり、支柱の寸法を大きくすると、支柱全体が大きくなる。このため、電子線を表示面に射突させるときに、支柱自身が影となって表示面の邪魔になり、表示面に対して効率的に電子線を射突させることができない。その結果、支柱による電子線のケラレ等が発生し、高精細な表示を行うには、使用できる支柱の径に制限が生じ、それに伴って印加できるアノード電圧も制限を受け、発光輝度が向上できないという問題があった。
【0013】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、耐応力、耐座屈特性を向上させ、基板間を安定して支持し、外部からの大気圧による変形を防止することができる気密外囲器用支持部材及び気密外囲器を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、気密外囲器内に収納配設され、前記気密外囲器を内面側から支持する気密外囲器用支持部材において、
所定間隔おきに複数の貫通穴が形成されるとともに、電子を通過させるための貫通窓が形成された板材と、
前記貫通穴のそれぞれに挿入されて軸方向の中央部分が前記貫通穴に固着され、両端部が前記気密外囲器の内面に当接して設けられた補強用支柱とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、表示部が内面に形成されたアノード基板と、該アノード基板の表示部と対面する内面側に電子源を備えたカソード基板とが所定間隔をおいて外周部で封止された気密外囲器内に収納配設され、前記気密外囲器を内面側から支持する気密外囲器用支持部材において、
所定間隔おきに複数の貫通穴が形成されるとともに、前記電子源から放出される電子を通過させるための貫通窓が形成された板材と、
前記貫通穴のそれぞれに挿入されて軸方向の中央部分が前記貫通穴に固着され、両端部が前記アノード基板及び前記カソード基板の内面に当接して設けられた補強用支柱とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2の気密外囲器用支持部材において、前記板材が絶縁部材で構成され、該板材の少なくとも一方の面には前記貫通窓を挟むようにして帯状の電極が形成されており、前記貫通窓の両側に位置する電極に電界を与えて前記電子源から放出される電子を集束又は拡散することを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、請求項2の気密外囲器用支持部材において、前記板材が金属部材で構成されたことを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明は、請求項1、2または4の気密外囲器用支持部材において、前記支持部材を構成する板材は、少なくとも一部がZrを含む合金で構成されるか、または前記板材の表面にZrを含む合金が膜状に形成されていることを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明は、アノード導体と蛍光体層による表示部が内面に形成されたアノード基板と、
該アノード基板の表示部と対面する内面側に電界放射形陰極を有し、前記アノード基板と所定間隔をおいて外周部で封止されるカソード基板と、
前記アノード基板と前記カソード基板との間に配設された支持部材とを備えており、
該支持部材は、所定間隔おきに複数の貫通穴が形成されるとともに、前記電界放射形陰極から放出される電子を通過させるための貫通窓が形成された板材と、前記貫通穴のそれぞれに挿入されて軸方向の中央部分が前記貫通穴に固着され、両端部が前記アノード基板及び前記カソード基板の内面に当接して設けられた補強用支柱とを備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による気密外囲器をなすFEDの部分側断面図、図2は図1のFEDの外囲器内に収納配設される気密外囲器用支持部材の第1実施の形態を示す部分拡大斜視図である。
【0021】
気密外囲器をなすFEDの外囲器1は、アノード基板2とカソード基板3とが所定間隔をおいて対面し、例えば軟化温度が400℃程度の低軟化点ガラスによって両基板2,3の外周部が封着されている。ここで、両基板2,3の間隔は、例えば1mmに設定されている。そして、このFEDは、通常のFEDよりも高い例えば1kV以上のアノード電圧で駆動される。
【0022】
アノード基板2は、透光性を有する矩形の絶縁板で構成されている。アノード基板2の内面には、後述する電界放射素子7と対面する位置に蛍光体層5がドット状に被着形成されている。その上面に導電性を有する金属薄膜、例えばAl薄膜等のアノード導体4が形成されている。そして、アノード導体4と蛍光体層5とにより、アノードとしての表示部6を構成している。
【0023】
カソード基板3はアノード基板2と同形の絶縁板で構成されている。カソード基板3の内面には、表示部6の電子源をなす縦型の電界放射素子7が形成されている。
【0024】
図1に示すように、電界放射素子7は、カソード基板3の内面に形成されたカソード電極8と、カソード電極8上に形成された酸化シリコン等の絶縁層9と、絶縁層9上に形成されたゲート電極10と、絶縁層9及びゲート電極10に形成されたホール11内においてカソード電極8上に設けられたコーン形状のエミッタ12を有している。
【0025】
尚、電界放射素子として、カソード電極8と絶縁層9との間に抵抗層が形成されたものもある。又、電界放射素子7におけるカソード電極8とゲート電極10とをマトリクス状に配設し、アノード基板2に被着される蛍光体層5を外囲器1内にベタに形成すれば、カソード電極8とゲート電極10の交差位置に対面する蛍光体層5を選択的に発光させることができる。
【0026】
図1に示すように、外囲器1内には、アノード基板2とカソード基板3とを内面側から支持して両基板2,3間を一定間隔に保持するための支持部材15(15A)が収納配設されている。支持部材15は、透光性を有するガラス板やセラミック板、金属板等の矩形状の板材16より構成される。
【0027】
板材16には、各蛍光体層5と対面する位置に表示部6の画素に対応した形状(図示の例では矩形状)の貫通窓17が形成されている。貫通窓17は、表示部6のパターン形状に応じて、発光表示のための電子の軌道を阻害しないように形成される。具体的には、図2に示すように、矩形状に開口した貫通窓17が形成されている。
【0028】
板材16における貫通窓17を避けた位置には、テーパ状の支柱位置決め用貫通穴(以下、貫通穴と言う)18が所定間隔おきに形成されている。図2の例において、貫通穴18は、各貫通窓17の短辺に近接した位置に縦横一定間隔L1,L2おきに形成されている。各貫通穴18には、例えばガラスファイバー等の絶縁部材からなる同一長さの補強用支柱19が挿通されている。各補強用支柱19は、貫通穴18への挿通方向である長手方向の中央部分が固着剤20により貫通穴18に固着されている。
【0029】
尚、補強用支柱19としては、全体が絶縁性を有している必要はなく、少なくとも両端部が絶縁性を有していれば、他の部分を金属部材で形成してもよい。
【0030】
上記構成による支持部材15は、各補強用支柱19の一端面19aがアノード基板2の内面側に当接し、かつ他端面19bがカソード基板3の内面側に当接した状態で、外囲器1内に収納配設される。これにより、アノード基板2とカソード基板3とを内面側から支持し、アノード基板2とカソード基板3との間を一定間隔に保持して外部からの大気圧による外囲器1の変形を防止している。
【0031】
そして、上記のように構成されたFEDでは、電界放射素子7から電子が放出されると、この電子が支持部材15の貫通窓17を通過して蛍光体層5に射突し、蛍光体層5が励起発光する。このときの発光は透光性のアノード基板2を介して観察される。
【0032】
次に、FEDの外囲器1内に収納配設される支持部材15の作製方法を、図3(a)〜(e)に基づいて説明する。
【0033】
支持部材15を作製するにあたっては、図3(b)に示すような専用の治具21が用いられる。治具21は、支持部材15の板材16に形成された各貫通穴18に対応する部分のみに貫通穴18より大径に貫通した開口部22が形成された基台23と、貫通穴18に挿入されて開口部22に臨んだ補強用支柱19を基台23の下部に密着して配設された板状の多孔質部24の表面24aに吸引保持する吸引装置25とを備えて構成される。
【0034】
そして、支持部材15を作製する場合には、図3(a)に示すように、まず、矩形状の板材16に対し、補強用支柱19を位置決めするための貫通穴18と、表示部6の画素に対応した貫通窓17とをエッチング法にて形成する。
【0035】
次に、図3(b)に示すように、板材16の各貫通穴18が開口部22上に位置するように、板材16を治具21の基台23の表面23aに密着させてセットし、各貫通穴18に補強用支柱19を挿入する。各補強用支柱19は、端面(他端面19b)が開口部22に臨み多孔質部24の表面24aに当接するまで挿入される。この状態で、吸引装置25を作動させ、図3(c)に示すように、各補強用支柱19の他端面19bを多孔質部24の表面24aに吸引保持する。
【0036】
尚、基台23の高さは、補強用支柱19を貫通穴18に挿入したときに、補強用支柱19の中央部分が貫通穴18に位置するように設定されている。これにより、板材16に対する各補強用支柱19の高さ方向の位置関係を規定している。そして、複数の補強用支柱19は、個々に対応する貫通穴18に挿入され、各補強用支柱19の中央部分が貫通穴18に位置した状態で一枚の板材16に整列される。その際、板材16の貫通窓17は、基台23によって覆われるため、吸引装置25を作動させたときに、この貫通窓17に補強用支柱19が吸引されることはない。
【0037】
次に、各補強用支柱19を板材16の貫通穴18に固定するべく、図3(c)に示すように、貫通穴18と補強用支柱19との接触部に対し、ディスペンサーにより固着剤20を塗布する。その際、吸引装置25の吸引力を低下させ、貫通穴18からの固着剤20の吸い込みを防止する。尚、固着材20としては、例えば感光性アクリル樹脂に低軟化点ガラスを混入させてペースト状にした材料等が考えられる。
【0038】
次に、図3(d)に示すように、固着材20のペースト塗布まで完了した板材16に対して紫外線を照射し、固着剤20を硬化させる。その後、吸引装置25による吸引を解き、板材16を治具21から取り外す。これにより、図3(e)に示すように、一枚の板材16に対して複数の補強用支柱19が固着された支持部材15が完成する。
【0039】
尚、上記固着剤20の硬化後、従来の技術と同様に、各補強用支柱19の一端面19aに固着剤を塗布してアノード基板2に固着させ、その後、各補強用支柱19の他端面19b及びアノード基板2の外周部に固着材をそれぞれ塗布し、補強用支柱19の他端面19bをカソード基板3に固着させるとともに、基板2,3間の外周部を固着させて外囲器1を組み立てるようにしてもよい。
【0040】
次に、図4は本発明による気密外囲器用支持部材の第2実施の形態を示す部分拡大平面図である。尚、第1実施の形態の支持部材と同一の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
【0041】
この第2実施の形態による支持部材15(15B)は、板材16がガラス板、セラミック板等の絶縁板で構成される。そして、板材16には、例えばアルミニウム等の導電性金属からなる電極26が形成されている。具体的には、図4に示すように、板材16の表面16aには、各貫通窓17を挟むようにして各貫通窓17の短辺と平行に帯状の電極26aが形成されている。又、板材16の裏面16bには、板材16の表面16a側に形成された電極26aと直交し、各貫通窓17を挟むようにして帯状の電極26bが形成されている。
【0042】
そして、この第2実施の形態では、貫通窓17の両側に形成された板材16の表面16a又は裏面16bの2本の電極26、或いは一つの貫通窓17の両側に形成された板材16の表面16a及び裏面16bのそれぞれ2本の電極26に電界を加えることにより、電界放射素子7から放出された電子を貫通窓17を介して表示部6に集束又は拡散する制御電極として機能させることができる。
【0043】
尚、図4に示す例では、板材16の表面16a及び裏面16bに互いに直交させて帯状の電極26a,26bを形成しているが、板材16の表面16a又は裏面16bの一方の面のみに帯状の電極26を形成する構成としてもよい。
【0044】
従って、上記実施の形態の支持部材によれば、各補強用支柱19の長手方向(軸方向)の中央部分が板材16の貫通穴18に固着され、全ての補強用支柱19が一枚の板材16に連結された一体構造なので、各補強用支柱19の位置ずれを十分に小さくでき、従来の構造に比べ、耐久応力、耐座屈特性を向上させることができる。これにより、外囲器1を構成するアノード基板2とカソード基板3との間を安定して支持し、外部からの大気圧による外囲器1の変形を防止することができる。
【0045】
アノード基板2やカソード基板3の製作プロセスに関係なく、支持部材15を独立に作製でき、最終段階の組み立て工程で、外囲器1内に組み入れることができる。このため、支持部材15の作製工程が他の工程へ与える影響が少ない。
【0046】
支持部材15の板材16を絶縁部材で構成し、少なくとも一方の面に電極26が形成された構成なので、貫通窓17の両側に位置する2本の電極26に電界を加えることにより、電界放射素子7から放出される電子を加速制御し、貫通窓17を通過させて表示部6に集束又は拡散することができる。
【0047】
支持部材15の板材16を金属板で構成し、一定電位をかけることにより電界放射素子7から放出される電子を加速制御し、貫通窓17を通過させて表示部6に集束または拡散することができる。また、一定電位をかけることにより、板材16を境として高圧駆動されるアノード側と、低圧駆動されるカソード側とを遮蔽することができる。更に、電界放射素子7から放出された電子は、開口部である表示ドットと同一形状に形成された貫通窓17を通過するので、より明確な表示ドット単位の表示を行うことができる。
【0048】
尚、支持部材15を構成する板材16を、少なくとも一部がZrを含む合金で構成するか、または板材16の表面にZrを含む合金が膜状に形成することにより、支持部材15にゲッター作用をもたせ、外囲器内のガスを吸着して表示部6や電界放射素子7のガスによる汚染を防ぐとともに、外囲器内の真空度を高めることができる。
【0049】
ところで、上述した実施の形態では、気密外囲器としてFEDを例にとって説明したが、高真空状態で薄型の気密構造が要求される容器であれば、これに限ることはなく、例えば真空マイクロ磁気センサ、高速スイッチング素子、撮像素子、読取装置等の気密外囲器であってもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、各補強用支柱の軸方向の中央部分が板材の貫通穴に固着され、全ての補強用支柱が一枚の板材に連結された一体構造なので、各補強用支柱の位置ずれを十分に小さくでき、従来の構造に比べ、耐久応力、耐座屈特性を向上させることができる。これにより、外囲器を構成する基板間を安定して支持し、外部からの大気圧による外囲器の変形を防止することができる。
【0051】
請求項3の発明によれば、支持部材の板材を絶縁部材で構成し、少なくとも一方の面に電極が形成された構成なので、透光部の両側に位置する2本の電極に電界を加えることにより、電子源から放出される電子を加速制御し、透光部を通過させて表示部に集束又は拡散することができる。
【0052】
請求項4の発明によれば、支持部材の板材が金属部材で構成されるので、一定の電位をかけることにより、電界放射素子から放出される電子を加速制御し、貫通窓を通過させてアノードへ集束または拡散することができる。また、板材を境として、高圧駆動されるアノード側と、低圧駆動されるカソード側とを遮蔽することができる。
【0053】
請求項5の発明によれば、支持部材を構成する板材が少なくとも一部にZrを含む合金で構成されるか、または板材の表面にZrを含む合金が膜状に形成されているので、支持部材にゲッター作用をもたせ、外囲器内のガスを吸着して表示部や電界放射素子のガスによる汚染を防ぐとともに、外囲器内の真空度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による気密外囲器をなすFEDの部分側断面図
【図2】図1のFEDの外囲器内に収納配設される気密外囲器用支持部材の第1実施の形態を示す部分拡大斜視図
【図3】(a)〜(e)気密外囲器用支持部材の製造方法を示す図
【図4】本発明による気密外囲器用支持部材の第2実施の形態を示す部分拡大平面図
【図5】支持部材を用いた従来のFEDの構成を示す側断面図
【図6】図5のFEDに用いられる支持部材の整列方法の説明図
【符号の説明】
1…外囲器、2…アノード基板、3…カソード基板、6…表示部、7…電界放射素子(電子源)、15(15A,15B)…支持部材、16…板材、17…貫通窓、18…貫通穴、19…補強用支柱、26(26a,26b)…電極。
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部からの大気圧に抗して気密外囲器を内面側から支持して変形を防止するための気密外囲器用支持部材及び気密外囲器に関する。
【0002】
【従来の技術】
内部が高真空状態に保持される真空容器として、例えば電界放射形陰極を電子源とした電界放射形表示装置(以下、FEDと言う)が知られている。FEDは、図5に示すように、アノード導体31aと蛍光体層31bからなる表示部31が内面に形成されたアノード基板32と、アノード基板32の表示部31と対面する内面側に電界放射形陰極33を備えたカソード基板34とを、所定間隔をおいて外周部で封止することにより外囲器35を構成している。
【0003】
この種のFEDは、細かいドットピッチで表示部31が形成されるアノード基板32と、電界放射形陰極33の形成されるカソード基板34とがいずれも薄いガラス板からなり、両基板間の間隔も例えば200μmと極めて狭く薄型に構成されている。
【0004】
ところで、この種のFEDは、アノード基板32とカソード基板34との間が外周部のみで固定される構造なので、外囲器35を構成する各基板(アノード基板32、カソード基板34)の板厚をある程度厚くして強度を得ている。
【0005】
しかしながら、FEDが大形化するに伴って、外圧に耐えるには、外囲器35を構成する各基板32,34の板厚を厚くしなければならず、薄型、軽量のFEDを実現することができない。また、基板32,34が変形し、両基板の間隔を一定に保つことができなくなり、表示に悪影響がでる等の問題を有する。このため、図5に示すように、ガラス部材からなるファイバー支柱やビーズ支柱を補強用支柱36として外囲器35内の複数箇所に配設し、外部からの大気圧に抗してアノード基板32とカソード基板34との間を支持している。
【0006】
ところで、補強用支柱36を外囲器35内に配設するにあたっては、図6に示す専用の治具37を用いて補強用支柱36の整列を行っている。治具37は、基板32,34への補強用支柱36の配設位置に対応して貫通穴38aが形成された基台38と、貫通穴38aに挿入された補強用支柱36を基台38の下部に密着して配設された多孔質部39の表面に吸引保持する吸引装置40とを備えている。
【0007】
補強用支柱36を外囲器35内に配設する場合には、補強用支柱36をそれぞれ他端面36b側から貫通穴38aに挿入する。この状態で、吸引装置40を作動させて各補強用支柱36の他端面36b側を多孔質部39を介して吸引保持する。これにより、複数の補強用支柱36が貫通穴38aに挿入された状態で整列される。尚、補強用支柱36の一端面36aには、予め固着材41が塗布されている。
【0008】
上記のようにして補強用支柱36の整列が行われると、固着材41が塗布された補強用支柱36の一端面36aにアノード基板32を載置して押え付け、補強用支柱36の一端面36aをアノード基板32に固着させる。その後、補強用支柱36が固着されたアノード基板32を治具37から取り外し、各補強用支柱36の他端面36b及びアノード基板32の外周部に固着材42をそれぞれ塗布し、補強用支柱36の他端面36bをカソード基板34に固着させるとともに、基板32,34間の外周部を固着させる。
【0009】
このように、治具37を用いて補強用支柱36を整列させる場合、補強用支柱36の一端側を吸引保持しているので、縦横寸法比(径と長さの比)の小さい補強用支柱(例えば径50μm、長さ200μm)を用いれば、補強用支柱36の一端面36aに基板を載置して押え付けたとき、吸引保持される補強用支柱36の他端面36bを中心とした位置ずれが小さく、少ない誤差での整列が可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、高精細表示では補強用支柱の配設領域が制限されるため、使用する補強用支柱の径を小さくする必要があり、その本数も増える。しかも、アノード電圧を上げてFEDを高電圧駆動させる場合には、基板32,34間の間隔が大きくなり、これに伴って縦横寸法比の大きな補強用支柱(例えば径50μm、長さ1mm)36を基板32,34間に配設しなければならない。
【0011】
このため、従来の構成では、補強用支柱36の一端面36aにアノード基板32を載置して押え付けたときに、吸引保持される補強用支柱36の他端面36bを中心とした位置ずれが大きくなり、少ない誤差で補強用支柱36を整列してFEDを作製することが困難であった。しかも、上記のように補強用支柱36が大きな位置ずれをもって外囲器35内に配設され、両基板32,34に外部から大気圧が加わると、補強用支柱36が曲がったり、折れたりする恐れがある。従って、従来の構成では、耐応力、耐座屈特性に欠け、基板32,34間を安定して支持することができなかった。
【0012】
又、補強用支柱36としてビーズ支柱を用いた場合には、その径が基板32,34間を支持する高さとなり、支柱の寸法を大きくすると、支柱全体が大きくなる。このため、電子線を表示面に射突させるときに、支柱自身が影となって表示面の邪魔になり、表示面に対して効率的に電子線を射突させることができない。その結果、支柱による電子線のケラレ等が発生し、高精細な表示を行うには、使用できる支柱の径に制限が生じ、それに伴って印加できるアノード電圧も制限を受け、発光輝度が向上できないという問題があった。
【0013】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、耐応力、耐座屈特性を向上させ、基板間を安定して支持し、外部からの大気圧による変形を防止することができる気密外囲器用支持部材及び気密外囲器を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、気密外囲器内に収納配設され、前記気密外囲器を内面側から支持する気密外囲器用支持部材において、
所定間隔おきに複数の貫通穴が形成されるとともに、電子を通過させるための貫通窓が形成された板材と、
前記貫通穴のそれぞれに挿入されて軸方向の中央部分が前記貫通穴に固着され、両端部が前記気密外囲器の内面に当接して設けられた補強用支柱とを備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項2の発明は、表示部が内面に形成されたアノード基板と、該アノード基板の表示部と対面する内面側に電子源を備えたカソード基板とが所定間隔をおいて外周部で封止された気密外囲器内に収納配設され、前記気密外囲器を内面側から支持する気密外囲器用支持部材において、
所定間隔おきに複数の貫通穴が形成されるとともに、前記電子源から放出される電子を通過させるための貫通窓が形成された板材と、
前記貫通穴のそれぞれに挿入されて軸方向の中央部分が前記貫通穴に固着され、両端部が前記アノード基板及び前記カソード基板の内面に当接して設けられた補強用支柱とを備えたことを特徴とする。
【0016】
請求項3の発明は、請求項2の気密外囲器用支持部材において、前記板材が絶縁部材で構成され、該板材の少なくとも一方の面には前記貫通窓を挟むようにして帯状の電極が形成されており、前記貫通窓の両側に位置する電極に電界を与えて前記電子源から放出される電子を集束又は拡散することを特徴とする。
【0017】
請求項4の発明は、請求項2の気密外囲器用支持部材において、前記板材が金属部材で構成されたことを特徴とする。
【0018】
請求項5の発明は、請求項1、2または4の気密外囲器用支持部材において、前記支持部材を構成する板材は、少なくとも一部がZrを含む合金で構成されるか、または前記板材の表面にZrを含む合金が膜状に形成されていることを特徴とする。
【0019】
請求項6の発明は、アノード導体と蛍光体層による表示部が内面に形成されたアノード基板と、
該アノード基板の表示部と対面する内面側に電界放射形陰極を有し、前記アノード基板と所定間隔をおいて外周部で封止されるカソード基板と、
前記アノード基板と前記カソード基板との間に配設された支持部材とを備えており、
該支持部材は、所定間隔おきに複数の貫通穴が形成されるとともに、前記電界放射形陰極から放出される電子を通過させるための貫通窓が形成された板材と、前記貫通穴のそれぞれに挿入されて軸方向の中央部分が前記貫通穴に固着され、両端部が前記アノード基板及び前記カソード基板の内面に当接して設けられた補強用支柱とを備えたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による気密外囲器をなすFEDの部分側断面図、図2は図1のFEDの外囲器内に収納配設される気密外囲器用支持部材の第1実施の形態を示す部分拡大斜視図である。
【0021】
気密外囲器をなすFEDの外囲器1は、アノード基板2とカソード基板3とが所定間隔をおいて対面し、例えば軟化温度が400℃程度の低軟化点ガラスによって両基板2,3の外周部が封着されている。ここで、両基板2,3の間隔は、例えば1mmに設定されている。そして、このFEDは、通常のFEDよりも高い例えば1kV以上のアノード電圧で駆動される。
【0022】
アノード基板2は、透光性を有する矩形の絶縁板で構成されている。アノード基板2の内面には、後述する電界放射素子7と対面する位置に蛍光体層5がドット状に被着形成されている。その上面に導電性を有する金属薄膜、例えばAl薄膜等のアノード導体4が形成されている。そして、アノード導体4と蛍光体層5とにより、アノードとしての表示部6を構成している。
【0023】
カソード基板3はアノード基板2と同形の絶縁板で構成されている。カソード基板3の内面には、表示部6の電子源をなす縦型の電界放射素子7が形成されている。
【0024】
図1に示すように、電界放射素子7は、カソード基板3の内面に形成されたカソード電極8と、カソード電極8上に形成された酸化シリコン等の絶縁層9と、絶縁層9上に形成されたゲート電極10と、絶縁層9及びゲート電極10に形成されたホール11内においてカソード電極8上に設けられたコーン形状のエミッタ12を有している。
【0025】
尚、電界放射素子として、カソード電極8と絶縁層9との間に抵抗層が形成されたものもある。又、電界放射素子7におけるカソード電極8とゲート電極10とをマトリクス状に配設し、アノード基板2に被着される蛍光体層5を外囲器1内にベタに形成すれば、カソード電極8とゲート電極10の交差位置に対面する蛍光体層5を選択的に発光させることができる。
【0026】
図1に示すように、外囲器1内には、アノード基板2とカソード基板3とを内面側から支持して両基板2,3間を一定間隔に保持するための支持部材15(15A)が収納配設されている。支持部材15は、透光性を有するガラス板やセラミック板、金属板等の矩形状の板材16より構成される。
【0027】
板材16には、各蛍光体層5と対面する位置に表示部6の画素に対応した形状(図示の例では矩形状)の貫通窓17が形成されている。貫通窓17は、表示部6のパターン形状に応じて、発光表示のための電子の軌道を阻害しないように形成される。具体的には、図2に示すように、矩形状に開口した貫通窓17が形成されている。
【0028】
板材16における貫通窓17を避けた位置には、テーパ状の支柱位置決め用貫通穴(以下、貫通穴と言う)18が所定間隔おきに形成されている。図2の例において、貫通穴18は、各貫通窓17の短辺に近接した位置に縦横一定間隔L1,L2おきに形成されている。各貫通穴18には、例えばガラスファイバー等の絶縁部材からなる同一長さの補強用支柱19が挿通されている。各補強用支柱19は、貫通穴18への挿通方向である長手方向の中央部分が固着剤20により貫通穴18に固着されている。
【0029】
尚、補強用支柱19としては、全体が絶縁性を有している必要はなく、少なくとも両端部が絶縁性を有していれば、他の部分を金属部材で形成してもよい。
【0030】
上記構成による支持部材15は、各補強用支柱19の一端面19aがアノード基板2の内面側に当接し、かつ他端面19bがカソード基板3の内面側に当接した状態で、外囲器1内に収納配設される。これにより、アノード基板2とカソード基板3とを内面側から支持し、アノード基板2とカソード基板3との間を一定間隔に保持して外部からの大気圧による外囲器1の変形を防止している。
【0031】
そして、上記のように構成されたFEDでは、電界放射素子7から電子が放出されると、この電子が支持部材15の貫通窓17を通過して蛍光体層5に射突し、蛍光体層5が励起発光する。このときの発光は透光性のアノード基板2を介して観察される。
【0032】
次に、FEDの外囲器1内に収納配設される支持部材15の作製方法を、図3(a)〜(e)に基づいて説明する。
【0033】
支持部材15を作製するにあたっては、図3(b)に示すような専用の治具21が用いられる。治具21は、支持部材15の板材16に形成された各貫通穴18に対応する部分のみに貫通穴18より大径に貫通した開口部22が形成された基台23と、貫通穴18に挿入されて開口部22に臨んだ補強用支柱19を基台23の下部に密着して配設された板状の多孔質部24の表面24aに吸引保持する吸引装置25とを備えて構成される。
【0034】
そして、支持部材15を作製する場合には、図3(a)に示すように、まず、矩形状の板材16に対し、補強用支柱19を位置決めするための貫通穴18と、表示部6の画素に対応した貫通窓17とをエッチング法にて形成する。
【0035】
次に、図3(b)に示すように、板材16の各貫通穴18が開口部22上に位置するように、板材16を治具21の基台23の表面23aに密着させてセットし、各貫通穴18に補強用支柱19を挿入する。各補強用支柱19は、端面(他端面19b)が開口部22に臨み多孔質部24の表面24aに当接するまで挿入される。この状態で、吸引装置25を作動させ、図3(c)に示すように、各補強用支柱19の他端面19bを多孔質部24の表面24aに吸引保持する。
【0036】
尚、基台23の高さは、補強用支柱19を貫通穴18に挿入したときに、補強用支柱19の中央部分が貫通穴18に位置するように設定されている。これにより、板材16に対する各補強用支柱19の高さ方向の位置関係を規定している。そして、複数の補強用支柱19は、個々に対応する貫通穴18に挿入され、各補強用支柱19の中央部分が貫通穴18に位置した状態で一枚の板材16に整列される。その際、板材16の貫通窓17は、基台23によって覆われるため、吸引装置25を作動させたときに、この貫通窓17に補強用支柱19が吸引されることはない。
【0037】
次に、各補強用支柱19を板材16の貫通穴18に固定するべく、図3(c)に示すように、貫通穴18と補強用支柱19との接触部に対し、ディスペンサーにより固着剤20を塗布する。その際、吸引装置25の吸引力を低下させ、貫通穴18からの固着剤20の吸い込みを防止する。尚、固着材20としては、例えば感光性アクリル樹脂に低軟化点ガラスを混入させてペースト状にした材料等が考えられる。
【0038】
次に、図3(d)に示すように、固着材20のペースト塗布まで完了した板材16に対して紫外線を照射し、固着剤20を硬化させる。その後、吸引装置25による吸引を解き、板材16を治具21から取り外す。これにより、図3(e)に示すように、一枚の板材16に対して複数の補強用支柱19が固着された支持部材15が完成する。
【0039】
尚、上記固着剤20の硬化後、従来の技術と同様に、各補強用支柱19の一端面19aに固着剤を塗布してアノード基板2に固着させ、その後、各補強用支柱19の他端面19b及びアノード基板2の外周部に固着材をそれぞれ塗布し、補強用支柱19の他端面19bをカソード基板3に固着させるとともに、基板2,3間の外周部を固着させて外囲器1を組み立てるようにしてもよい。
【0040】
次に、図4は本発明による気密外囲器用支持部材の第2実施の形態を示す部分拡大平面図である。尚、第1実施の形態の支持部材と同一の構成要素には同一番号を付し、その説明を省略する。
【0041】
この第2実施の形態による支持部材15(15B)は、板材16がガラス板、セラミック板等の絶縁板で構成される。そして、板材16には、例えばアルミニウム等の導電性金属からなる電極26が形成されている。具体的には、図4に示すように、板材16の表面16aには、各貫通窓17を挟むようにして各貫通窓17の短辺と平行に帯状の電極26aが形成されている。又、板材16の裏面16bには、板材16の表面16a側に形成された電極26aと直交し、各貫通窓17を挟むようにして帯状の電極26bが形成されている。
【0042】
そして、この第2実施の形態では、貫通窓17の両側に形成された板材16の表面16a又は裏面16bの2本の電極26、或いは一つの貫通窓17の両側に形成された板材16の表面16a及び裏面16bのそれぞれ2本の電極26に電界を加えることにより、電界放射素子7から放出された電子を貫通窓17を介して表示部6に集束又は拡散する制御電極として機能させることができる。
【0043】
尚、図4に示す例では、板材16の表面16a及び裏面16bに互いに直交させて帯状の電極26a,26bを形成しているが、板材16の表面16a又は裏面16bの一方の面のみに帯状の電極26を形成する構成としてもよい。
【0044】
従って、上記実施の形態の支持部材によれば、各補強用支柱19の長手方向(軸方向)の中央部分が板材16の貫通穴18に固着され、全ての補強用支柱19が一枚の板材16に連結された一体構造なので、各補強用支柱19の位置ずれを十分に小さくでき、従来の構造に比べ、耐久応力、耐座屈特性を向上させることができる。これにより、外囲器1を構成するアノード基板2とカソード基板3との間を安定して支持し、外部からの大気圧による外囲器1の変形を防止することができる。
【0045】
アノード基板2やカソード基板3の製作プロセスに関係なく、支持部材15を独立に作製でき、最終段階の組み立て工程で、外囲器1内に組み入れることができる。このため、支持部材15の作製工程が他の工程へ与える影響が少ない。
【0046】
支持部材15の板材16を絶縁部材で構成し、少なくとも一方の面に電極26が形成された構成なので、貫通窓17の両側に位置する2本の電極26に電界を加えることにより、電界放射素子7から放出される電子を加速制御し、貫通窓17を通過させて表示部6に集束又は拡散することができる。
【0047】
支持部材15の板材16を金属板で構成し、一定電位をかけることにより電界放射素子7から放出される電子を加速制御し、貫通窓17を通過させて表示部6に集束または拡散することができる。また、一定電位をかけることにより、板材16を境として高圧駆動されるアノード側と、低圧駆動されるカソード側とを遮蔽することができる。更に、電界放射素子7から放出された電子は、開口部である表示ドットと同一形状に形成された貫通窓17を通過するので、より明確な表示ドット単位の表示を行うことができる。
【0048】
尚、支持部材15を構成する板材16を、少なくとも一部がZrを含む合金で構成するか、または板材16の表面にZrを含む合金が膜状に形成することにより、支持部材15にゲッター作用をもたせ、外囲器内のガスを吸着して表示部6や電界放射素子7のガスによる汚染を防ぐとともに、外囲器内の真空度を高めることができる。
【0049】
ところで、上述した実施の形態では、気密外囲器としてFEDを例にとって説明したが、高真空状態で薄型の気密構造が要求される容器であれば、これに限ることはなく、例えば真空マイクロ磁気センサ、高速スイッチング素子、撮像素子、読取装置等の気密外囲器であってもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、各補強用支柱の軸方向の中央部分が板材の貫通穴に固着され、全ての補強用支柱が一枚の板材に連結された一体構造なので、各補強用支柱の位置ずれを十分に小さくでき、従来の構造に比べ、耐久応力、耐座屈特性を向上させることができる。これにより、外囲器を構成する基板間を安定して支持し、外部からの大気圧による外囲器の変形を防止することができる。
【0051】
請求項3の発明によれば、支持部材の板材を絶縁部材で構成し、少なくとも一方の面に電極が形成された構成なので、透光部の両側に位置する2本の電極に電界を加えることにより、電子源から放出される電子を加速制御し、透光部を通過させて表示部に集束又は拡散することができる。
【0052】
請求項4の発明によれば、支持部材の板材が金属部材で構成されるので、一定の電位をかけることにより、電界放射素子から放出される電子を加速制御し、貫通窓を通過させてアノードへ集束または拡散することができる。また、板材を境として、高圧駆動されるアノード側と、低圧駆動されるカソード側とを遮蔽することができる。
【0053】
請求項5の発明によれば、支持部材を構成する板材が少なくとも一部にZrを含む合金で構成されるか、または板材の表面にZrを含む合金が膜状に形成されているので、支持部材にゲッター作用をもたせ、外囲器内のガスを吸着して表示部や電界放射素子のガスによる汚染を防ぐとともに、外囲器内の真空度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による気密外囲器をなすFEDの部分側断面図
【図2】図1のFEDの外囲器内に収納配設される気密外囲器用支持部材の第1実施の形態を示す部分拡大斜視図
【図3】(a)〜(e)気密外囲器用支持部材の製造方法を示す図
【図4】本発明による気密外囲器用支持部材の第2実施の形態を示す部分拡大平面図
【図5】支持部材を用いた従来のFEDの構成を示す側断面図
【図6】図5のFEDに用いられる支持部材の整列方法の説明図
【符号の説明】
1…外囲器、2…アノード基板、3…カソード基板、6…表示部、7…電界放射素子(電子源)、15(15A,15B)…支持部材、16…板材、17…貫通窓、18…貫通穴、19…補強用支柱、26(26a,26b)…電極。
Claims (6)
- 気密外囲器内に収納配設され、前記気密外囲器を内面側から支持する気密外囲器用支持部材において、
所定間隔おきに複数の貫通穴が形成されるとともに、電子を通過させるための貫通窓が形成された板材と、
前記貫通穴のそれぞれに挿入されて軸方向の中央部分が前記貫通穴に固着され、両端部が前記気密外囲器の内面に当接して設けられた補強用支柱とを備えたことを特徴とする気密外囲器用支持部材。 - 表示部が内面に形成されたアノード基板と、該アノード基板の表示部と対面する内面側に電子源を備えたカソード基板とが所定間隔をおいて外周部で封止された気密外囲器内に収納配設され、前記気密外囲器を内面側から支持する気密外囲器用支持部材において、
所定間隔おきに複数の貫通穴が形成されるとともに、前記電子源から放出される電子を通過させるための貫通窓が形成された板材と、
前記貫通穴のそれぞれに挿入されて軸方向の中央部分が前記貫通穴に固着され、両端部が前記アノード基板及び前記カソード基板の内面に当接して設けられた補強用支柱とを備えたことを特徴とする気密外囲器用支持部材。 - 前記板材が絶縁部材で構成され、該板材の少なくとも一方の面には前記貫通窓を挟むようにして帯状の電極が形成されており、前記貫通窓の両側に位置する電極に電界を与えて前記電子源から放出される電子を集束又は拡散する請求項2記載の気密外囲器用支持部材。
- 前記板材が金属部材で構成された請求項2記載の気密外囲器用支持部材。
- 前記支持部材を構成する板材は、少なくとも一部がZrを含む合金で構成されるか、または前記板材の表面にZrを含む合金が膜状に形成されている請求項1、2または4記載の気密外囲器用支持部材。
- アノード導体と蛍光体層による表示部が内面に形成されたアノード基板と、
該アノード基板の表示部と対面する内面側に電界放射形陰極を有し、前記アノード基板と所定間隔をおいて外周部で封止されるカソード基板と、
前記アノード基板と前記カソード基板との間に配設された支持部材とを備えており、
該支持部材は、所定間隔おきに複数の貫通穴が形成されるとともに、前記電界放射形陰極から放出される電子を通過させるための貫通窓が形成された板材と、前記貫通穴のそれぞれに挿入されて軸方向の中央部分が前記貫通穴に固着され、両端部が前記アノード基板及び前記カソード基板の内面に当接して設けられた補強用支柱とを備えたことを特徴とする気密外囲器。
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