JP3564906B2 - ソレノイド駆動装置とこれを用いた弁装置および自動給水装置 - Google Patents

ソレノイド駆動装置とこれを用いた弁装置および自動給水装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ラッチングソレノイドとその駆動タイミングを定める駆動タイミング検知部とを有し、この検知部で定められた駆動タイミングで駆動電源からの通電を開始してラッチングソレノイドを駆動するソレノイド駆動装置とこれを用いた弁装置および自動給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年になって、小便器や手洗器或いは洗面器等の給水器では、それぞれの検知対象箇所(小便器にあっては便器前方箇所、手洗器や洗面器にあっては水栓金具の前方箇所)に人体、手等の検知対象物が入ると自動給水が行われるようにされている。このような自動給水機能を実現するには、LED等の発光素子とフォトダイオード等の受光素子とで人体等の検知を行うための検知回路を構成し、人体検知を行うと、管路の開閉弁を構成するソレノイドのコイルに通電を開始するようにされている。
【0003】
ところで、ラッチングソレノイドは、コイルへの通電によりプランジャを移動し、一旦移動させたプランジャをその移動後の位置に永久磁石により保持できることから、ソレノイドへの通電がプランジャの移動時のみの短時間で済むという利点がある。また、この利点により、使用する電源の小容量化を図ることができるばかりか、電源回路の小型化、低価格化をも図ることができる。このため、ラッチングソレノイドは、上記の給水器における開閉弁に多用されている。そして、このラッチングソレノイドを駆動制御するに当たっては、通電時間が短時間で済むという特徴を生かすべく、種々の制御手法が実用化されている。
【0004】
第1の制御手法は、ラッチングソレノイドのコイルへの通電時間と所定の設定時間とを比較して通電時間が設定時間に達すると、コイルによるプランジャ移動は完了したとして通電を停止する。第2の制御手法は、コイルへの通電電気量(通電電荷量)と所定の設定電気量とを比較して通電電気量が設定電気量に達すると、やはりコイルによるプランジャ移動は完了したとして通電を停止する。第3の制御手法は、コイルに通電した電流の波形にプランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると、やはりコイルによるプランジャ移動は完了したとして通電を停止する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した制御手法を採る給水器では、人体等の検知とそれに伴う自動給水の実施並びに停止といった機能の点では特段の問題はないものの、次のような短所も指摘されるに到った。
【0006】
上記したように通電時間が短時間で済むことから、ラッチングソレノイドの駆動電源として電池や低電圧の直流電源が用いられている。これら駆動電源では、常時安定した電圧を維持することが困難な場合があり、電圧の低減によりコイルに通電される電流も低減する。特に、電池の場合には、使用時間が長くなるにつれて必然的に起きる。その一方、給水器に水を供給する1次側の水圧も一定ではなく変動することがある。従って、電圧低下や水圧変動等により、通電が開始されてからプランジャの移動が実際に完了するまでの時間や通電電気量も変化する。よって、第1,第2の制御手法では、その設定時間や設定電気量に十分な余裕を持たせる必要がある。第1の制御手法を例に採り説明すると、駆動電源から設計電圧を得られる場合、例えば新品の電池を使用する場合にプランジャの移動が実際に完了するまでの時間を、コイルへの通電時間の比較に用いる設定時間とすることはできず、この時間の約1.5〜3倍程度の時間を設定時間としなければならない。このため、電池の使用状態によっては、プラジャの移動は完了しているにも拘わらず通電を行わなければならず、無駄な通電が行われていた。第2の制御手法でも同様である。なお、第1,第2の制御手法でこのように余裕を設ける必要があるのは、プランジャの移動が完了したことを実際に検出するのではなく、通電時間或いは通電電気量でプランジャの移動完了を予想することに起因する。
【0007】
一方、ラッチングソレノイドのコイルに通電がなされてプランジャが移動すると、このプランジャの移動に伴ってコイルには逆起電力が発生し、通電電流が一旦減少する現象が起きる。この現象はコイルを流れる電流の波形として現れるので、電流波形とプランジャの移動の様子とは相関関係にある。このため、第3の制御手法では、プランジャの移動完了を電流波形に現れた所定の変曲点を通して検出することができる。よって、この第3の制御手法では、プランジャの移動が実際に完了した時点で通電を停止して無駄な通電を回避することはできるものの、コイルに流れる電流に何らかの原因で突発的なノイズ等が重畳すると、このノイズによりプランジャの移動完了を誤検出することがある。また、電源電圧や水圧に変動が生じると、コイルに流れる電流波形が崩れて変曲点の発現の様子が変わり、誤検出をきたすこともある。このため、プランジャが完全に移動しきっていないのに通電を停止したりするようなこともあった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされ、ラッチングソレノイドを駆動する際の無駄な通電の抑制と制御の信頼性の向上とを両立することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】
かかる課題を解決するため、第1の発明のソレノイド駆動装置は、
通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドと、該ラッチングソレノイドの駆動タイミングを定める駆動タイミング検知部とを有し、該定められた駆動タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始して前記ラッチングソレノイドを駆動する装置であって、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの経過時間を計時する計時手段と、
前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が第1の設定時間に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が前記第1の設定時間に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定時間を超える第2の設定時間に達するまで継続し、前記計時時間が前記第2の設定時間に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
前記第2の設定時間は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される時間に設定されている
ことを特徴とする。
【0010】
また、第2の発明の弁装置は、
通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドと、該ラッチングソレノイドの駆動タイミングを定める駆動タイミング検知部とを有し、該定められた駆動タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始して前記ラッチングソレノイドを駆動し、前記ラッチングソレノイドにて流体管路の開閉を行う弁装置であって、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの経過時間を計時する計時手段と、
前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が第1の設定時間に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が前記第1の設定時間に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定時間を超える第2の設定時間に達するまで継続し、前記計時時間が前記第2の設定時間に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
前記第2の設定時間は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される時間に設定されている
ことを特徴とする。
【0011】
更に、第3の発明の自動給水装置は、
給水器への給水を検知対象物の検知に伴って実行する自動給水装置であって、
通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドを有し、該ラッチングソレノイドにて流体管路の開閉を行う開閉弁と、
前記給水器の使用を検知し、前記開閉弁の開閉タイミングを定める検知部と、
該定められた開閉タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始し、前記ラッチングソレノイドを駆動制御する制御手段とを備え、
該制御手段は、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの経過時間を計時する計時手段と、
前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が第1の設定時間に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が前記第1の設定時間に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定時間を超える第2の設定時間に達するまで継続し、前記計時時間が前記第2の設定時間に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
前記第2の設定時間は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される時間に設定されている
ことを特徴とする。
【0012】
上記構成を有する第1の発明のソレノイド駆動装置、第2の発明の弁装置および第3の発明の自動給水装置では、検知部で定められたタイミングで駆動電源からラッチングソレノイドへの通電を開始し、この開始された通電の電流波形に所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する。そして、この第1の監視信号の出力時点までの計時時間が第1の設定時間に達していれば、ラッチングソレノイドへの通電を停止する。また、第1の監視信号の出力時点までの計時時間が第1の設定時間に達していなければ、ラッチングソレノイドへの通電を第1の設定時間を超える第2の設定時間に達するまで継続し、この計時時間が第2の設定時間に達した時点でラッチングソレノイドへの通電を停止する。この場合、第2の設定時間は通電によりプランジャの移動が完了したと予想される時間に設定されている。よって、次のような利点がある。
【0013】
通電電流へのノイズ等の重畳や電源電圧の変動或いは水圧変動等の影響を受けて、第1の監視信号がプランジャの移動完了以前に出力されることがある。このような場合には、プランジャの移動が完了したとして正規に出力される第1の監視信号の出力タイミングより早く信号が出力される。よって、この場合には、第1の監視信号の出力時点までの経過時間が第1の設定時間より早いとして、通電を停止せず第1の設定時間を超える第2の設定時間まで継続させることができる。その一方、第1の監視信号の出力時点までの経過時間が第1の設定時間に達していれば、その出力時点が適切でこの際の第1の監視信号はプランジャの移動完了を示すものであるとして、即座に通電を停止することができる。従って、この第1の発明のソレノイド駆動装置、第2の発明の弁装置および第3の発明の自動給水装置によれば、プランジャが移動途中にある間に通電を停止してしまうようなことがなく、プランジャの移動が実際に完了した時点で通電を停止できる。この結果、ラッチングソレノイドを駆動する際の無駄な通電を回避できると共に、制御の信頼性を高めることができる。
【0014】
この場合、第1の設定時間を、通電によりプランジャの移動が完了するのに要する時間に近似した時間としておくことで、制御の信頼性をより高めることができる。
【0015】
上記の構成を有する第1の発明のソレノイド駆動装置、第2の発明の弁装置或いは第3の発明の自動給水装置では、第1の設定時間は、開始された通電によりプランジャの移動が完了したと予想される第2の設定時間より短くなるので、第1の設定時間を不用意に長くすることがない。よって、無駄な通電を確実に抑制することができる。この場合、第2の設定時間は、プランジャの移動が完了したと予想される時間であるので、プランジャの移動が実際に完了するまでの時間の約1.5〜3倍程度とすることが妥当である。よって、この第2の設定時間より短い第1の設定時間を、第2の設定時間の約30〜60%程度の時間とすれば、この第1の設定時間をプランジャの移動が実際に完了するまでの時間に近似させることができ好ましい。
【0019】
また、第4の発明のソレノイド駆動装置は、
通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドと、該ラッチングソレノイドの駆動タイミングを定める駆動タイミング検知部とを有し、該定められた駆動タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始して前記ラッチングソレノイドを駆動する装置であって、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電気量を算出する電気量算出手段と、
前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が第1の設定電気量に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が前記第1の設定電気量に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定電気量を超える第2の設定電気量に達するまで継続し、前記算出通電電気量が前記第2の設定電気量に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
前記第2の設定電気量は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される電気量に設定されている
ことを特徴とする。
【0020】
第5の発明の弁装置は、
通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドと、該ラッチングソレノイドの駆動タイミングを定める駆動タイミング検知部とを有し、該定められた駆動タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始して前記ラッチングソレノイドを駆動し、前記ラッチングソレノイドにて流体管路の開閉を行う弁装置であって、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電気量を算出する電気量算出手段と、
前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が第1の設定電気量に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が前記第1の設定電気量に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定電気量を超える第2の設定電気量に達するまで継続し、前記算出通電電気量が前記第2の設定電気量に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
前記第2の設定電気量は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される電気量に設定されている
ことを特徴とする。
【0021】
更に、第6の発明の自動給水装置は、
給水器への給水を検知対象物の検知に伴って実行する自動給水装置であって、
通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドを有し、該ラッチングソレノイドにて流体管路の開閉を行う開閉弁と、
前記給水器の使用を検知し、前記開閉弁の開閉タイミングを定める検知部と、
該定められた開閉タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始し、前記ラッチングソレノイドを駆動制御する制御手段とを備え、
該制御手段は、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電気量を算出する電気量算出手段と、
前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が第1の設定電気量に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が前記第1の設定電気量に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定電気量を超える第2の設定電気量に達するまで継続し、前記算出通電電気量が前記第2の設定電気量に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
前記第2の設定電気量は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される電気量に設定されている
ことを特徴とする。
【0022】
上記構成を有する第4の発明のソレノイド駆動装置、第5の発明の弁装置および第6の発明の自動給水装置では、検知部で定められたタイミングで駆動電源からラッチングソレノイドへの通電を開始し、この開始された通電の電流波形に所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する。そして、この第1の監視信号の出力時点までの算出通電電気量が第1の設定電気量に達していれば、ラッチングソレノイドへの通電を停止する。また、第1の監視信号の出力時点までの算出通電電気量が第1の設定電気量に達していなければ、ラッチングソレノイドへの通電を第1の設定電気量を超える第2の設定電気量に達するまで継続し、この算出通電電気量が第2の設定電気量に達した時点でラッチングソレノイドへの通電を停止する。この場合、第2の設定電気量は通電によりプランジャの移動が完了したと予想される電気量に設定されている。よって、次のような利点がある。
【0023】
通電電流へのノイズ等の重畳や電源電圧の変動或いは水圧変動等の影響を受けて、第1の監視信号がプランジャの移動完了以前に出力されることがある。このような場合には、プランジャの移動が完了したとして正規に出力される第1の監視信号の出力タイミングより早く信号が出力される。よって、この場合には、第1の監視信号の出力時点までの算出通電電気量が第1の設定電気量より少ないとして、通電を停止せず第1の設定電気量を超える第2の設定電気量に達するまで継続させることができる。その一方、第1の監視信号の出力時点までの算出通電電気量が第1の設定電気量に達していれば、その出力時点が適切でこの際の第1の監視信号はプランジャの移動完了を示すものであるとして、即座に通電を停止することができる。従って、この第4の発明のソレノイド駆動装置、第5の発明の弁装置および第7の発明の自動給水装置によれば、プランジャが移動途中にある間に通電を停止してしまうようなことがなく、プランジャの移動が実際に完了した時点で通電を停止できる。この結果、ラッチングソレノイドを駆動する際の無駄な通電を回避できると共に、制御の信頼性を高めることができる。
【0024】
この場合、第1の設定電気量を、通電によりプランジャの移動が完了するのに要する通電電気量に近似した電気量としておくことで、制御の信頼性をより高めることができる。
【0025】
上記の構成を有する第4の発明のソレノイド駆動装置、第5の発明の弁装置或いは第6の発明の自動給水装置では、第1の設定電気量は、開始された通電によりプランジャの移動が完了したと予想される第2の設定電気量より少なくなるので、第1の設定電気量を不用意に多くの電気量とすることがない。よって、無駄な通電を確実に抑制することができる。この場合、第2の設定電気量は、プランジャの移動が完了したと予想される電気量であるので、プランジャの移動が実際に完了するまでの電気量の約1.5〜3倍程度とすることが妥当である。よって、この第2の設定電気量より少ない第1の設定電気量を、第2の設定電気量の約30〜60%程度の電気量とすれば、この第1の設定電気量をプランジャの移動が実際に完了するまでの電気量に近似させることができ好ましい。
【0037】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を手洗器の実施例に基づき説明する。図1は自動給水式の手洗器の要部概略断面図である。図示するように、この手洗器は、手洗いボール10と一体となった天板12に装着された水栓金具14と、天板12の下方に位置するバルブユニット16と、建物壁面に固定された電池ボックス18とを有する。そして、この手洗器では、手洗いボール10に手が差し入れられたことが検知されると、バルブユニット16のダイヤフラムバルブ20が開弁され、その下流の1次側給水口22と水栓に到る配管24を経て水栓金具14先端の吐水金具26から吐水するように構成されている。また、手洗いボール10から手が外に出ると、ダイヤフラムバルブ20が閉弁され、それまで行われていた吐水が停止するように構成されている。
【0038】
水栓金具14には、手洗いボール10のボール面に臨んだ検知窓28が開けられており、その奥側には、人体検知並びにバルブ開閉等の制御を行うコントロールユニット30が組み込まれている。このコントロールユニット30は、ボックス底面をなす回路基板31を介して水栓金具14に固定されている。そして、コントロールユニット30は、後述のマイクロコンピュータ等の種々の電子デバイスを回路基板31に実装しケースにて取り囲んで備える。
【0039】
バルブユニット16は、ダイヤフラムバルブ20を通常時には閉弁状態にして備え、ダイヤフラムの駆動電源としてのラッチングソレノイド23を有する。このラッチングソレノイド23は、ダイヤフラムと連結されたプランジャをコイルへの通電により進退移動させ、プランジャを閉弁側から開弁側に移動させた場合には、その移動位置(開弁側位置)に永久磁石により保持する。また、この開弁側位置から閉弁側へのプランジャの移動は、プランジャを永久磁石から引き離しその磁力による吸着が起きない位置までこのプランジャを移動させ、その移動位置(閉弁側位置)に保持する。そして、ダイヤフラムバルブ20は、こうしたラッチングソレノイド23によるプランジャの移動・保持により管路を開閉する。
【0040】
電池ボックス18は、アルカリ単三型の乾電池を所定個数収納し、その収納した乾電池をラッチングソレノイド23の駆動電源とすると共にコントロールユニット30の電子デバイスにも駆動電圧を印加する。そして、この電池ボックス18と水栓金具14のコントロールユニット30との間には、電源ラインと制御信号ラインが配線されており、電池ボックス18とラッチングソレノイド23との間には電源ラインが配線されている。また、ラッチングソレノイド23とコントロールユニット30との間には、制御信号ラインが配線されている。
【0041】
次に、上記した手洗器のコントロールユニット30における電気的な構成について、図2に示すブロック回路図を用いて説明する。図示するように、コントロールユニット30は、マイクロコンピュータ32を中心に構成されている。マイクロコンピュータ32は、電池ボックス18に収納された電池33の電圧を駆動電圧として常時受け、その動作クロックは、発振子34で定められている。
【0042】
コントロールユニット30は、このほか、手洗いボール10における手の有無を検知するための検知回路60を有し、検知回路60は、手洗いボール10の検知対象箇所に赤外領域の光(以下、赤外光という)を照射するLED35と、検知対象箇所に入り込んだ手等で反射した光を受光するフォトダイオード36とを有する。この検知回路60は、マイクロコンピュータ32によりオン・オフ制御されるスイッチング回路37を介して電池33からの電圧の印加を受け、マイクロコンピュータ32との間で信号の授受を行うよう構成されている。このLED35は、図1に示すように、検知対象箇所に向くよう回路基板31の裏面に装着されている。また、フォトダイオード36もLED35と同様に検知対象箇所に向くよう回路基板31の裏面に装着されている。この場合、検知回路60は、スイッチング回路37がオン状態にある間に、LED35から検知対象箇所に赤外光を照射する。そして、手等の検知対象物で反射した反射光のフォトダイオード36における受光量が所定の受光量を越えると、給水タイミングであるとしてマイクロコンピュータ32に開弁信号を出力し、受光量が所定の値まで減少すると止水タイミングであるとして閉弁信号を出力する。この際には、フォトダイオード36から得られた電気信号は検知回路60の有する積分回路によって積分され、その積分値(積分結果)が、コンパレータやA/D変換器等での処理を経てマイクロコンピュータ32により検知対象物の有無、延いては給水タイミングの判定に用いられる。
【0043】
コントロールユニット30は、上記した人体検知のための検知回路60に加え、ラッチングソレノイド23のコイル50に通電した電気量を求めるためのクーロン管理回路70と、コイル50に通電された電流の波形を監視して特異な変曲点(ボトム)を検出するボトム検出回路80とを有する。このクーロン管理回路70とボトム検出回路80は、コイル50から検出抵抗53に到る配線ラインとマイクロコンピュータ32との間に組み込まれており、例えば次のような回路構成を有するものとすることができる。
【0044】
クーロン管理回路70は、図3に示すように、演算増幅器71,72とトランジスタ73と抵抗74とコンデンサ75を有する。そして、このクーロン管理回路70は、コイル50に通電された際に検出抵抗53に発生する電圧を、その前段の演算増幅器71とトランジスタ73と抵抗74とで電流に変換し、その変換電流を後段の演算増幅器72とコンデンサ75並びに抵抗74とで積分する。こうして、クーロン管理回路70は、コイル50に流れる電流を積分量に換算し、その出力をマイクロコンピュータ32のA/D変換用入力ポートP08に出力する。この出力を受けたマイクロコンピュータ32は、コイル50に通電された通電電気量(電荷量)を算出し、これをクーロン管理値としてその後の処理に用いる。
【0045】
ボトム検出回路80は、コンパレータ81とコンデンサ82と抵抗83を有し、この抵抗83とコンデンサ82とでCRフィルタ回路からなる遅延回路を構成して備える。そして、CRフィルタ回路は入力した信号を抵抗83とコンデンサ82とで定まる遅延程度で遅延して出力することから、ボトム検出回路80は、マイナス側端子に入力される入力信号(通電電流を反映して検出抵抗53に発生する電圧)とこの入力信号を遅延した遅延信号とを、コンパレータ81での演算処理に処す。これにより、ボトム検出回路80からは、プランジャの移動完了を表すパルス状の信号(ボトム検出信号)が以下のようにしてマイクロコンピュータ32の入力ポートP07に出力される。図をもって説明すると、コイル50に通電が開始されると、時間の経過と共にコイル50に流れる電流は上昇する。そして、通電開始から所定時間経過すると、ラッチングソレノイド23のプランジャは移動を始め、このプランジャの移動に伴ってコイル50には逆起電力が発生するので、図4に実線で示すように、通電電流が一旦減少する現象が起きる。この電流波形(原信号波形)が電圧としてコンパレータ81のマイナス側端子に入力される。一方、プラス側端子には、図中点線で示すような遅延信号がCRフィルタ回路で生成されて入力される。このため、コンパレータ81ではこれら信号がその入力端子の極性を考慮して演算されるので、図示するようにパルス状の信号が生成され、その際にはプランジャの移動完了に伴う信号変化(電流変化、検出抵抗に発生する電圧変化)が反映しているので、このパルス状の信号は、プランジャの移動完了を表している。そして、このパルス状の信号(ボトム検出信号)は、マイクロコンピュータ32の入力ポートP07に入力され、マイクロコンピュータ32では、このパルス状のボトム検出信号に基づいて、電流波形に現れた変曲点を検出し、プランジャの移動が完了したと判定することができる。なお、図示する時刻t0は、現実に変曲点が現れた時刻を示したおり、マイクロコンピュータ32は、上記のパルス状のボトム検出信号によりこの時刻t0にできるだけ近い時刻をプランジャの移動完了時刻として判定できればよい。
【0046】
コイル50への通電並びにその際の電流の向きを定めるトランジスタブリッジ52の各トランジスタは、マイクロコンピュータ32により後述するようにラッチングソレノイド23を駆動してダイヤフラムバルブ20を開弁或いは閉弁するタイミングであるとされると、次のようにそれぞれオン・オフされる。例えば、バルブの開弁タイミングであるとされると、出力ポートP04,P06はオフのままで、出力ポートP03,P05が同時にオンされる。これにより、コイル50には、これら出力ポートに対応するトランジスタを経て、図2における矢印Aで示す向きに電池33から電流が流れ、ダイヤフラムバルブ20は開弁駆動する。そして、この開弁のための通電を終了する際には、それまでオンされていた出力ポートP03,P05が同時にオフされ、コイル50への開弁通電は終了する。その一方、バルブの閉弁タイミングであると、出力ポートP03,P05はオフのままで、出力ポートP04,P06が同時にオンされる。これにより、コイル50には、これら出力ポートに対応するトランジスタを経て、図2における矢印Bで示す向きに電池33から電流が流れ、ダイヤフラムバルブ20は閉弁駆動する。そして、この閉弁のための通電を終了する際には、それまでオンされていた出力ポートP04,P06が同時にオフされ、コイル50への閉弁通電は終了する。
【0047】
次に、上記した構成を備える手洗器のコントロールユニット30にて行われる自動給水制御(ルーチン)について、図5以降のフローチャートに基づき説明する。図5に示す自動給水ルーチンは、所定時間ごとに繰り返し実行されるものであり、まず、人体検知用のセンサを駆動して人体検知に備える(ステップS100)。即ち、出力ポートP01をオンにしてLED35をオンし、検知対象箇所への赤外光照射と、フォトダイオード36の受光状態のスキャンとを、検知回路60にて行う。そして、検知回路60からの検知信号の入力を待つ。
【0048】
その後は、検知回路60からの検知信号の入力に基づいて人体を検知したか否かを判定し(ステップS110)、肯定判定した場合には、止水中か否かを判定する(ステップS120)。即ち、今回の本ルーチンで人体を検知した場合、前回以前の本ルーチンで人体検知がなされて既に吐水中であるか、今回の本ルーチンでの人体検知が最初のものであるためにまだ止水状態にあるかを判別するのである。この場合、止水中か否かの判定は次のようにして下すことができる。ラッチングソレノイド23のコイル50への通電に関与する出力ポートP03〜P06のオン・オフの履歴をマイクロコンピュータ32のRAMに記憶するよう構成し、その記憶した履歴により、現在のダイヤフラムバルブ20の弁状態が判る。例えば、直前の記憶結果が(出力ポートP03,P05=オン/出力ポートP04,P06=オフ)であれば、コイル50には図2に示した矢印Aの向きで前回は電流が流れ、ダイヤフラムバルブ20は開弁側に駆動したことが判る。また、出力ポートのオン・オフ履歴ではなく、流量センサ等を別途設けてその出力から止水中か否かを判定することもできる。
【0049】
ステップS120で否定判定した場合は、前回以前の本ルーチンにより既に吐水が開始され現時点では吐水中であるといえるので、何の処理を行うことなく本ルーチンを一旦終了する。その一方、ステップS120で肯定判定した場合は、人体検知がなされたが吐水されていないことになる。よって、この人体検知に伴って速やかに吐水すべく、ダイヤフラムバルブ20を開弁させるための開弁通電処理を開始する(ステップS130)。即ち、このステップS130の詳細処理を表した図6のフローチャートに示すように、まず、出力ポートP03,P05をオンとすると共に出力ポートP04,P06をオフとしてトランジスタブリッジ52を開弁のためのスイッチ状態とする(ステップS131)。これにより、コイル50に電池33から図2における矢印Aの向きに電流を流して、ダイヤフラムバルブ20を開弁側に駆動する。こうしてバルブが駆動すると、バルブユニット16において1次側給水口22と配管24とが連通し、水栓金具14から吐水が開始される。
【0050】
上記したスイッチングに続いては、ボトム検出回路80からの入力信号に基づいて、コイル50に通電された電流の波形における変曲点(ボトム)検出がなされたか否かを判定する(ステップS132)。ここで否定判定すれば、クーロン管理回路70からの入力信号に基づいて、コイル50に通電された通電電気量、即ちクーロン管理値が所定の電気量α1以上であるか否かの判定(ステップS133)と、マイクロコンピュータ32の有するタイマで計時した通電開始からの経過時間(時間管理値)が所定の経過時間β1以上であるか否かの判定(ステップS134)とを順次実行する。そして、このステップS133,134で共に否定判定すると、いずれかのステップで肯定判断するまで上記したステップS132に移行しボトム検出を繰り返す。つまり、ボトム検出がなされない間に亘って、ステップS133,134でクーロン管理値並びに時間管理値の比較判定が行われる。この場合、所定の電気量α1と所定の経過時間β1とは、以下のようにして定められ、マイクロコンピュータ32のROMに記憶されている。
【0051】
図4に示すように、正常にボトム検出がなされたときの時刻t0までの間にコイル50に通電された通電電気量を求める。そして、この求めた通電電気量の約2倍の電気量を所定の電気量α1とする。また、時刻t0間での経過時間t0の約2倍の経過時間を所定の経過時間β1とする。
【0052】
そして、ステップS133,134のいずれかで肯定判定した場合には、ステップS131でトランジスタブリッジ52を上記のように開弁駆動スイッチングしてコイル50への通電を開始してからボトム検出はないものの、コイル50に通電した通電電気量と通電経過時間は十分であるとして、トランジスタブリッジ52を開弁終了スイッチングする(ステップS135)。即ち、それまでオンとされていた出力ポートP03,P05を共にオフとして出力ポートP03〜P06の総てをオフとする。これにより、コイル50への通電は終了するが、ラッチングソレノイド23の性質によりそのプランジャは開弁側に移動したままで保持される。このため、このようにダイヤフラムバルブ20が一旦開弁されると、ラッチングソレノイド23の保持機能によりダイヤフラムバルブ20は開弁状態のままとなる。よって、人体検知に伴って開始された吐水は、以下の止水処理がなされるまで継続される。なお、ステップS134が実行されると一旦本ルーチンの処理を終了し、所定時間経過後にステップS100からの処理が繰り返される。
【0053】
また、ステップS132でボトム検出があったと判定した場合には、クーロン管理回路70からの入力信号に基づいて、クーロン管理値が所定の電気量α2以上であるか否かの判定(ステップS136)と、時間管理値が所定の経過時間β2以上であるか否かの判定(ステップS137)とを順次実行する。そして、このステップS136,137で共に肯定判定すると、上記したステップS135に移行してコイル50への通電を終了し、ステップS136,137のいずれかで否定判定すると、上記したステップS133に移行する。このように、ステップS136,137で否定判定された場合には、クーロン管理値並びに時間管理値が所定の電気量α1,経過時間β1より小さい電気量α2,経過時間β2に達していないことから、ステップS133,134でも否定判定され、既述したようにステップS132に移行する。つまり、ボトム検出がなされても、クーロン管理値並びに時間管理値がそれぞれ所定の電気量α1と経過時間β1に達して始めてコイル50への通電が終了する。この場合、所定の電気量α2と所定の経過時間β2とは、上記のようにして定めた所定の電気量α1と所定の経過時間β1のそれぞれ約半分の電気量並びに経過時間として定められ、マイクロコンピュータ32のROMに記憶されている。このため、所定の電気量α2と所定の経過時間β2とは、図4に示した時刻t0までの間にコイル50に通電された通電電気量と経過時間t0にほぼ等しい値となる。
【0054】
なお、ステップS136,137で否定判定された場合には、ステップS133,134を経ることなくステップS132に移行するよう構成することもできる。
【0055】
その一方、図5に示したステップS110で人体を検知していないと否定判定した場合には、吐水中か否かを判定する(ステップS140)。即ち、今回の本ルーチンで人体を検知していない場合、前回以前の本ルーチンでも人体未検知で既に止水中であるか、今回の本ルーチンで始めて人体未検知となったためにまだ吐水状態にあるかを判別するのである。この場合、吐水中か否かの判定は、上記したように出力ポートP03〜P06のオン・オフの履歴に基づき下される。
【0056】
ステップS140で否定判定した場合は、前回以前の本ルーチンにより既に止水されているといえるので、何の処理を行うことなく本ルーチンを一旦終了する。しかし、ステップS140で肯定判定した場合は、人体は未検知であるが吐水されていることになる。よって、この人体未検知に伴って速やかに止水すべく、ダイヤフラムバルブ20を閉弁させるための閉弁通電処理を開始する(ステップS150)。即ち、出力ポートP03,P05をオフとしたまま出力ポートP04,P06が共にオンになるようにトランジスタブリッジ52を閉弁駆動スイッチングして、コイル50に電池33から図2における矢印Bの向きに電流を流し、ダイヤフラムバルブ20を閉弁側に駆動する。これにより、バルブユニット16において1次側給水口22と配管24とはその連通が断たれ、水栓金具14からそれまで行われていた吐水が停止する。
【0057】
こうした閉弁通電が開始されると、上記した開弁通電時の場合と同様にステップS132以降の処理を行い、閉弁通電の終了条件の成立を待ってこの閉弁通電を終了する。なお、この閉弁通電時における閉弁通電の終了条件の成立可否を下すためのクーロン管理値や時間管理値の比較対象である所定の電気量並びに経過時間は、開弁通電時のものと相違することは勿論である。そして、閉弁通電を通してダイヤフラムバルブ20が一旦閉弁されると、ラッチングソレノイド23の保持機能によりダイヤフラムバルブ20は閉弁状態のままとなる。よって、新たに人体検知されるまで止水されたままとなる。
【0058】
以上説明したように本実施例の手洗器では、検知回路60による人体検知に伴ってダイヤフラムバルブ20を駆動して吐水並びに止水を行うに当たり、電池33からラッチングソレノイド23のコイル50に通電される電流の波形に電流値が一旦減少しその後増加するという変曲点(ボトム)が現れるかを検出する(ステップS132)。そして、このボトム検出が有っても、その時点におけるクーロン管理値と時間管理値が所定の電気量α2,経過時間β2に達して始めてコイル50への通電を停止する(ステップS136,137,135)。このため、次のような利点がある。
【0059】
通電電流へのノイズ等の重畳や電池33の電圧変動或いは1次側給水口22での水圧変動等が起きると、その影響を受けて、通電電流の電流波形には、正規の変曲点に近似した擬似的な変曲点がこの正規の変曲点に対応する時刻t0(図4参照)の以前に現れ、この擬似的な変曲点をボトムとして検出してしまうことがある。しかしながら、この場合には、ボトム検出時点でのクーロン管理値と時間管理値が所定の電気量α2,経過時間β2に達していないとしてステップS136,137で否定判定し、通電を継続させることができる。その一方、ボトム検出時点でのクーロン管理値と時間管理値が所定の電気量α2,経過時間β2に達していれば、ボトム検出時期が適切でこのボトム検出はプランジャの移動完了を示すものであるとしてステップS136,137で肯定判定し、即座に通電を停止することができる。従って、本実施例の手洗器によれば、プランジャが移動途中にある間に通電を停止してしまうようなことがなく、プランジャの移動が実際に完了した時点で通電を停止できる。この結果、ダイヤフラムバルブ20を開閉するためにラッチングソレノイド23を駆動する際の無駄な通電を回避できると共に、制御の信頼性を高めることができる。そして、この無駄な通電の回避により、電池33をより長期に亘って使用できる。
【0060】
また、本実施例では、ステップS136,137の判定に用いられコイル50への通電停止に関与する所定の電気量α2と所定の経過時間β2とを、正規に電流波形に現れた変曲点(図4参照)をボトムとして検出した際にコイル50に通電される通電電気量と経過時間t0にほぼ等しい値とした。このため、コイル50への通電停止を通したラッチングソレノイド23の制御の信頼性をより高めることができる。
【0061】
また、本実施例では、ステップS132でボトム検出がされない場合であっても、クーロン管理値と時間管理値のいずれかが所定の電気量α1,経過時間β1となればコイル50への通電を停止する(ステップS133〜135)。この場合、所定の電気量α1,経過時間β1は、正規に電流波形に現れた変曲点(図4参照)をボトムとして検出した際にコイル50に通電される通電電気量と経過時間の約2倍である。従って、通電電流へのノイズ等の重畳や電源電圧の変動或いは水圧変動等の影響を受けてボトム検出ができない場合であっても、コイル50に通電した通電電気量と通電経過時間が十分となればコイル50への通電を停止することができる。このため、本実施例の手洗器によれば、コイル50への通電によりプランジャの移動が完了しているにも拘わらず不用意に通電を継続することがなく、無駄な通電を抑制できる。
【0068】
ここで、変形例について説明する。第1実施例では、図6に示すステップS132でボトム検出が有った場合に、クーロン管理値と時間管理値とをそれぞれの所定の電気量α2,経過時間β2と比較し(ステップS136,137)、共に肯定判定した場合に通電を停止するよう構成したが、次のように変形することもできる。即ち、図6に示した開弁通電処理の詳細処理を、ステップS132の肯定判定に続いてはステップS136とステップS137のいずれか一方しか行わないように構成する。この変形例であっても、ボトム検出時点で、クーロン管理値と時間管理値の一方が所定の電気量α2,経過時間β2に達していればボトム検出時期が適切であるとして通電を即座に停止し、電気量α2,経過時間β2に達していなければ通電を継続させることができる。よって、この変形例であっても、ラッチングソレノイド23を駆動する際の無駄な通電を回避できると共に、制御の信頼性を高めることができる。
【0069】
以上本発明の実施例について説明したが、本発明は上記の実施例や実施形態になんら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0070】
例えば、上記の実施例では手洗器における自動給水に適用した場合を説明したが、ガスやその他の流体を人体等の検知に伴って自動的に吐出・停止する弁装置等に適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自動給水式の手洗器の要部概略断面図。
【図2】この手洗器のコントロールユニット30における電気的な構成を示すブロック回路図。
【図3】クーロン管理回路70とボトム検出回路80の具体的な回路構成を例示する回路図。
【図4】コイル50への通電する際の電流波形の様子を説明するための説明図。
【図5】コントロールユニット30にて行われる自動給水制御を示すフローチャート。
【図6】この自動給水制御における開弁通電処理の詳細を示すフローチャート。
【符号の説明】
10...手洗いボール
14...水栓金具
16...バルブユニット
18...電池ボックス
20...ダイヤフラムバルブ
23...ラッチングソレノイド
26...吐水金具
28...検知窓
30...コントロールユニット
32...マイクロコンピュータ
33...電池
34...発振子
35...LED
36...フォトダイオード
37...スイッチング回路
50...コイル
52...トランジスタブリッジ
53...検出抵抗
60...検知回路
70...クーロン管理回路
80...ボトム検出回路

Claims (6)

  1. 通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドと、該ラッチングソレノイドの駆動タイミングを定める駆動タイミング検知部とを有し、該定められた駆動タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始して前記ラッチングソレノイドを駆動する装置であって、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの経過時間を計時する計時手段と、
    前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が第1の設定時間に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が前記第1の設定時間に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定時間を越える第2の設定時間まで継続し、前記計時時間が前記第2の設定時間に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
    前記第2の設定時間は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される時間に設定されている
    ことを特徴とするソレノイド駆動装置。
  2. 通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドと、該ラッチングソレノイドの駆動タイミングを定める駆動タイミング検知部とを有し、該定められた駆動タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始して前記ラッチングソレノイドを駆動し、前記ラッチングソレノイドにて流体管路の開閉を行う弁装置であって、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの経過時間を計時する計時手段と、
    前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が第1の設定時間に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が前記第1の設定時間に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定時間を超える第2の設定時間に達するまで継続し、前記計時時間が前記第2の設定時間に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
    前記第2の設定時間は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される時間に設定されている
    ことを特徴とする弁装置。
  3. 給水器への給水を検知対象物の検知に伴って実行する自動給水装置であって、
    通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドを有し、該ラッチングソレノイドにて流体管路の開閉を行う開閉弁と、
    前記給水器の使用を検知し、前記開閉弁の開閉タイミングを定める検知部と、
    該定められた開閉タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始し、前記ラッチングソレノイドを駆動制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの経過時間を計時する計時手段と、
    前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が第1の設定時間に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記計時手段の計時時間が前記第1の設定時間に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定時間を超える第2の設定時間に達するまで継続し、前記計時時間が前記第2の設定時間に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
    前記第2の設定時間は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される時間に設定されている
    ことを特徴とする自動給水装置。
  4. 通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドと、該ラッチングソレノイドの駆動タイミングを定める駆動タイミング検知部とを有し、該定められた駆動タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始して前記ラッチングソレノイドを駆動する装置であって、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電気量を算出する電気量算出手段と、
    前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が第1の設定電気量に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が前記第1の設定電気量に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定電気量を超える第2の設定電気量に達するまで継続し、前記算出通電電気量が前記第2の設定電気量に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
    前記第2の設定電気量は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される電気量に設定されている
    ことを特徴とするソレノイド駆動装置。
  5. 通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドと、該ラッチングソレノイドの駆動タイミングを定める駆動タイミング検知部とを有し、該定められた駆動タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始して前記ラッチングソレノイドを駆動し、前記ラッチングソレノイドにて流体管路の開閉を行う弁装置であって、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電気量を算出する電気量算出手段と、
    前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が第1の設定電気量に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が前記第1の設定電気量に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定電気量を超える第2の設定電気量に達するまで継続し、前記算出通電電気量が前記第2の設定電気量に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
    前記第2の設定電気量は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される電気量に設定されている
    ことを特徴とする弁装置。
  6. 給水器への給水を検知対象物の検知に伴って実行する自動給水装置であって、
    通電を受けるとプランジャを移動し該プランジャの移動後の位置を保持するラッチングソレノイドを有し、該ラッチングソレノイドにて流体管路の開閉を行う開閉弁と、
    前記給水器の使用を検知し、前記開閉弁の開閉タイミングを定める検知部と、
    該定められた開閉タイミングで駆動電源から前記ラッチングソレノイドへの通電を開始し、前記ラッチングソレノイドを駆動制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電流波形を監視し、該通電電流波形に前記プランジャの移動完了を示す所定の変曲点が現れると第1の監視信号を出力する第1の監視手段と、
    前記ラッチングソレノイドへの通電が開始されてからの通電電気量を算出する電気量算出手段と、
    前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が第1の設定電気量に達していれば、前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作と、前記第1の監視信号の出力時点での前記電気量算出手段の算出通電電気量が前記第1の設定電気量に達していなければ、前記ラッチングソレノイドへの通電を前記第1の設定電気量を超える第2の設定電気量に達するまで継続し、前記算出通電電気量が前記第2の設定電気量に達すると前記ラッチングソレノイドへの通電を停止する停止動作とを実行する停止手段とを有し、
    前記第2の設定電気量は、前記開始された通電により前記プランジャの移動が完了したと予想される電気量に設定されている
    ことを特徴とする自動給水装置。
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