JP3564840B2 - 吊り下げ搬送設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば物品収納棚に収納されている各種物品からオーダーピッキングし、このオーダーピッキングした物品群を目的とする場所に搬送するのに利用される吊り下げ搬送設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の設備としては、たとえば特開平1−98515 号公報に見られる天井コンベアが提供されている。すなわち、この従来構成は、搬送用形ビームに支持案内される多数のピックアップクローが設けられるとともに、このピックアップクロー群はエンドレスドロー部材に連結されている。そして、ピックアップクローにより、キャリアフックが取り上げられるように構成されている。
【0003】
この従来構成によると、衣料を掛けたハンガーなどは、そのキャリアフックを介してピックアップクローに取り上げられ、エンドレスドロー部材の移動により搬送される。そして荷降ろしステーションにおいて、キャッチングレールの自由端をキャリアフックへの対向位置にすることで、キャリアフックが自由端に外嵌状となり、このときピックアップクローを開動させることで、キャリアフックが自由端に係止されて荷降ろしを行える。またキャッチングレールの自由端を側方へ逃がすことで、この荷降ろしステーションで荷降ろしせず、通過させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来構成によると、各荷降ろしステーションに、キャッチングレールの自由端を移動させるシリンダと、ラスを揺動させる空気圧ブッシュ部材とがそれぞれ設けられることから、構造が複雑になるとともに、制御も複雑になる。
【0005】
そこで本発明のうち請求項1記載の発明は、一定経路上で移動される支持装置の一定経路からの取出しや、一定経路外の支持装置の一定経路への供給を、構造ならびに制御を簡単にして行える吊り下げ搬送設備を提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうちで請求項1記載の吊り下げ搬送設備は、ガイド装置に支持案内されて一定経路上で移動自在なハンガー装置と、このハンガー装置の移動手段とを設け、前記ハンガー装置を、ガイド装置に支持案内される本体と、この本体側に支持案内されて、一定経路の方向に対して直交する方向でかつ上下に変位した傾斜経路上で移動自在な係止体と、この係止体を傾斜経路の上位側に移動付勢する付勢手段とにより構成するとともに、この付勢手段の付勢力は、軽荷重時の係止体を傾斜経路の上端に移動すべく設定し、前記係止体に係脱自在な被係止体を有する被搬送物の支持装置を設け、前記一定経路の側部に、前記支持装置の供給部と取出し部とを設けたことを特徴としたものである。
【0007】
したがって請求項1の発明によると、被係止体を係止体に係止させ、ハンガー装置に支持装置を支持させた状態において、支持装置が実のときには係止体に重荷重が作用することから、係止体を付勢手段の付勢力に抗して傾斜経路の下端に移動し得、以て支持装置も同方向に移動して、被係止体を取出し位置へ自動的に位置させ得る。この状態で、移動手段によりハンガー装置を移動させて取出し部に到達させたのち、係止部に対し被係止体を外すことで、支持装置をハンガー装置から降ろして一定経路から取出し得る。
【0008】
たとえばオーダーピッキングを終えて供給部の供給位置へと移動させた支持装置を空のハンガー装置に供給するとき、この空のハンガー装置は、軽荷重で係止体を傾斜経路の上端に移動して、係止体を供給位置へ自動的に位置させていることから、移動手段により移動して供給部に到達したハンガー装置の係止体を、被係止体に自動的に係合し得、以て支持装置を、一定経路内へ自動的に供給してハンガー装置に支持させ得る。
【0009】
また本発明の請求項2記載の吊り下げ搬送設備は、上記した請求項1記載の構成において、係止体の係止方向を、ハンガー装置の移動方向の下流に向け、支持装置はローラを有し、供給部と取出し部とに前記ローラを支持案内するガイド体を設け、供給部のガイド体の終端部は、一定経路に沿って位置されるとともに、その終端はハンガー装置の移動方向の下流に向けられ、取出し部のガイド体の始端部は、一定経路に沿って位置されるとともに、その始端はハンガー装置の移動方向の上流に向けられたことを特徴としたものである。
【0010】
したがって請求項2の発明によると、支持装置が実のときには、係止体の移動によって、被係止体を介して支持している支持装置も同方向に一体状に移動し得、以てローラを取出し部におけるガイド体の始端部に対向させ得る。この状態で、移動手段によりハンガー装置を移動させて取出し部に到達させることにより、ローラをガイド体の始端部に自動的に位置し得、そして係止部に対し被係止体を外すことで、ハンガー装置から降ろした支持装置を、そのローラを介してガイド体の始端部に支持させ得る。
【0011】
また供給部へ移動させた支持装置は、そのローラをガイド体の終端部へ転動させることで、一定経路内へ自動的に供給し得る。この状態で、移動手段によりハンガー装置を移動させると、傾斜経路の上端に移動して係止体を被係止体に自動的に係合し得、そして係止体側の走行移動力により被係止体側を後押し移動することになり、以てローラを終端部で転動し得る。そしてローラが終端から外れることで、係止体に被係止体を係止し得、以て支持装置を、一定経路内へ自動的に供給して、ハンガー装置に支持させ得る。
【0012】
そして本発明の請求項3記載の吊り下げ搬送設備は、上記した請求項2記載の構成において、供給部のガイド体は、その終端部の上手に終端部側が下位となる傾斜部を有し、取出し部のガイド体は、その始端部の下手に始端部側が上位となる傾斜部を有することを特徴としたものである。
【0013】
したがって請求項3の発明によると、取出し部において、係止部に対し被係止体を外すことで、ハンガー装置から降ろした支持装置を、そのローラを介してガイド体の始端部に支持させ得る。次いでローラを傾斜部上で転動させて、係止部に対し被係止体を先行して移動させることになり、これにより支持装置を、一定経路の側外方へ自動的に取出し得る。また供給部へ移動させた支持装置は、傾斜部へ位置したローラを傾斜部から終端部へと転動させ得、以て一定経路の側方に位置していた支持装置を一定経路内へ自動的に供給し得る。
【0014】
さらに本発明の請求項4記載の吊り下げ搬送設備は、上記した請求項1記載の構成において、取出し部に、係止体と被係止体との係合を離脱させる離脱操作装置を設けたことを特徴としたものである。
【0015】
したがって請求項4の発明によると、取出し部に支持装置が到達したのち離脱操作装置を作用させることで、被係止体と係止部との係合を離脱し得る。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の第一の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1〜図3においてガイド装置1は、下面側が開放された矩形パイプ状のレールにより構成され、このガイド装置1は、ヨーク状の支持ブラケット2などを介して天井側に支持されている。そしてガイド装置1は、移動手段の一例である走行用チェーン3の支持案内を行う。ここで走行用チェーン3は、連結リンク部4と、この連結リンク部4のリンクピンを利用して取り付けられた支持ローラ5と、連結リンク部4に取り付けられた横規制ローラ6などにより構成される。
【0017】
前記ガイド装置1に支持案内されて一定経路8上で移動自在なハンガー装置10が、一定経路8の方向で複数設けられる。すなわち各ハンガー装置10の本体11は、前記連結リンク部4に連結部材12を介して一体化され、以て本体11はガイド装置1に支持案内される。ここで本体11は薄いケース箱状であって、その厚さ方向を一定経路8の方向として連結リンク部4に一体化されている。
【0018】
前記本体11側に支持案内されて、一定経路8の方向に対して直交する方向でかつ上下に変位した傾斜経路13上で移動自在な係止体14が設けられる。すなわち、前記本体11の後位の板部(一定経路8の方向に対して上流側に位置される板部)には、一定経路8の方向に対して直交する方向でかつ上下に傾斜したガイド長孔15が形成されている。そして本体11内には、浮き上がり規制レール16と支持レール17とが、前記ガイド長孔15に対して上下に振り分けられかつガイド長孔15に沿って設けられている。
【0019】
前記係止体14は、縦杆部14Aと、この縦杆部14Aの下端からやや上向きで直角状に折り曲げられた係止部14Bと、前記縦杆部14Aの上端から係止部14Bと同方向で直角状に折り曲げられた軸部14Cとを有する状態で、L字形に一体形成されている。そして軸部14Cの中間部には、前記ガイド長孔15に摺動自在に嵌合される矩形ブロック状のガイド体18が設けられ、さらに軸部14Cの遊端には、両レール16,17間に位置される遊転輪19が取り付けられている。ここで係止体14の係止方向、すなわち係止部14Bの係止方向は、ハンガー装置10の移動方向Aにおいて下流(移動方向側)に向けられている。
【0020】
前記本体11には、前記係止体14を傾斜経路13の上位側に移動付勢する付勢手段20が設けられる。すなわち本体11内において、傾斜経路13の上端近くにはガイド輪体21が設けられ、このガイド輪体21に掛けられた索体22の遊端が前記ガイド体18に連結されるとともに、基端が、傾斜経路13の下位側の上方に位置されたばね式の巻き取り部23に連動されている。ここで付勢手段20の付勢力、すなわち巻き取り部23の巻き取り力は、軽荷重時の係止体14を傾斜経路13の上端に移動すべく設定されている。上記した21〜23により付勢手段20が構成される。
【0021】
被搬送物の支持装置30は、円盤状の上部材31と、この上部材31の下面に左右一対の縦材の上端が固定されたU字形の下部材32と、この下部材32の内側において上部材31の下面に設けられた左右一対の上部フック33と、前記下部材32の横材の下面に設けられた左右一対の下部フック35と、前記上部材31の上面から立設された矩形板状の支持部材36などにより構成される。
【0022】
このように構成された支持装置30には、前記係止体14に係脱自在な被係止体37と、ローラ(輪体)38とが設けられる。すなわち支持部材36の上面側に、三角リング形状の前記被係止体37が固定されている。そして支持部材36の両側面でかつ前後の二箇所(複数箇所)、合計四箇所には、左右方向のローラ軸39を介して前記ローラ38が遊転自在に設けられ、ここでローラ38群としては、鼓形ローラが使用されている。
【0023】
被搬送物は、たとえば上面が開放でかつ箱状のボックス体40であって、その上部の二箇所(複数箇所)には、前記上部フック33や下部フック35に対して係脱自在な被係止材41が設けられている。
【0024】
前記一定経路8の側部で所定箇所には、前記ハンガー装置10に対して支持装置30の供給を行う供給部50と、前記ハンガー装置10から支持装置30の取出しを行う取出し部53とが設けられる。
【0025】
すなわち図1〜図3、図5において、供給部50には、前記ローラ38のうち、いずれか一側のローラ38を支持案内するガイド体51が設けられる。ここでガイド体51の終端部51Aは、一定経路8に沿って直線状で位置されるとともに、その終端51Bはハンガー装置10の移動方向Aの下流に向けられ、さらに終端部51Aには下方への凹部51Cが形成されている。
【0026】
そしてガイド体51は、一定経路8に対して直角状に位置された直線状の作業時支持部51Dを有し、この作業時支持部51Dと終端部51Aとの間、すなわち終端部51Aの上手に、終端部51A側が下位となる傾斜部51Eが形成されている。ここで傾斜部51Eは、平面視で円弧状(四半円状)に形成されている。なお終端部51Aは、傾斜経路13の上端に移動された係止体14に対応するように、一定経路8の一側寄りに配置されている。
【0027】
また図1、図2、図4、図5において、取出し部53には、前記ローラ38のうち、いずれか一側のローラ38を支持案内するガイド体54が設けられる。ここでガイド体54の始端部54Aは、一定経路8に沿って直線状で位置されるとともに、その始端54Bはハンガー装置10の移動方向Aの上流に向けられ、さらに始端部54Aには上方への凸部54Cが形成されている。
【0028】
そしてガイド体54は、一定経路8に対して直角状に位置された直線状の作業時支持部54Dを有し、この作業時支持部54Dと始端部54Aとの間、すなわち始端部54Aの下手に、始端部54A側が上位となる傾斜部54Eが形成されている。ここで傾斜部54Eは、平面視で円弧状(四半円状)に形成されている。なお始端部54Aは、傾斜経路13の下端に移動された係止体14に対応するように、一定経路8の他側寄りに配置されている。
【0029】
前記作業時支持部51D,54Dの下方はオーダーピッキング用の通路56に形成され、この通路56の一側または両側には物品収納棚57が配設されている。そして作業時支持部51D,54Dの遊端間は、たとえば戻しガイド体58により接続されている。
【0030】
以下に、上記した第一の実施の形態における作用を説明する。
たとえば、支持装置30の上部フック33や下部フック35に被係止材41を係止させて、支持装置30に上下一対のボックス体40が配設されるとともに、この支持装置30の被係止体37がハンガー装置10の係止体14に係止されて、このハンガー装置10に支持装置30が支持された状態において、各ボックス体40内が実のときには、係止体14に重荷重が作用していることから、係止体14は付勢手段20の付勢力に抗して、図2の実線に示すように、傾斜経路13の下端に移動されている。
【0031】
すなわち巻き取り部23の巻き取り力に抗して索体22が巻き戻されることで、ガイド体18はガイド長孔15内で摺動されて、傾斜経路13の下端へと移動され、そしてガイド体18を取り付けた係止体14は傾斜経路13の下端に移動される。また係止体14に取り付けた遊転輪19は、上下のレール16,17に支持案内されて移動される。この係止体14の移動によって、被係止体37を介して支持されている支持装置30も同方向に一体状に移動され、以てローラ38を、取出し部53におけるガイド体54の始端部54Aに対向させる。
【0032】
この状態で、走行用チェーン3に駆動によりハンガー装置10群を移動させると、取出し部53に到達されたハンガー装置10で支持されている支持装置30は、重荷重で傾斜経路13の下端に移動されていることから、図2の実線や図4の実線に示すように、その一側のローラ38がガイド体54の始端部54Aの真上に自動的に位置される。そして、さらに走行移動されると、図4の仮想線イに示すように、ローラ38が凸部54Cに乗り上がって、係止部14Bに対して被係止体37が上方へ移動される。
【0033】
次いでローラ38が凸部54Cを乗り越えることで、このローラ38は傾斜部54E上を転動して、係止部14Bに対し被係止体37が先行して移動されることになり、このとき傾斜部54Eは円弧状であることから、被係止体37は一定経路8に対して側外方へ移動されることになる。これにより支持装置30は、図4の仮想線ロに示すように、一定経路8の側外方へ自動的に取出され、作業時支持部54Dに移入される。
【0034】
このようにして、作業時支持部54Dに移入された支持装置30は、人力操作や別な駆動装置(図示せず。)により通路56内で移動され、その間に、通路56内の作業者が物品収納棚57からオーダーピッキングを行って、所望の物品が上下いずれかのボックス体40に投入される。そして支持装置30は、戻しガイド体58を介して別な通路56に入れられ、この別な通路56内で移動されて、同様にしてオーダーピッキングが行われる。
【0035】
このようなオーダーピッキングを終えた支持装置30は供給部50へと移動され、そして図3の仮想線ハに示すように、ローラ38が傾斜部51Eへ位置される。これにより、ローラ38は傾斜部51Eから終端部51Aへと転動されるが、このとき傾斜部51Eは円弧状であることから、一定経路8の側方に位置されていた支持装置30は一定経路8内へ自動的に供給されることになる。そして図3の実線に示すように、ローラ38が凹部51Cに落ち込み状となることで、被係止体37、すなわち支持装置30は位置決めされる。
【0036】
この状態で、走行用チェーン3に駆動によりハンガー装置10群を走行移動させると、供給部50に到達されたハンガー装置10は、前述したように取出し部53で支持装置30を取出したことで軽荷重となり、その係止体14が傾斜経路13の上端に移動されていることから、係止体14の係止部14Bが被係止体37に対向される。
【0037】
この状態で、さらに走行移動されると、図3の仮想線ニに示すように、係止体14の係止部14Bが被係止体37に係合され、そして係止体14側の走行移動力により被係止体37側が後押し移動されることになり、以てローラ38が凹部51Cから出て終端部51Aを転動される。そしてローラ38が終端51Bから外れることで、図3の仮想線ホに示すように、係止体14の係止部14Aに被係止体37が係止されることになり、以て支持装置30は、一定経路8内へ自動的に供給され、ハンガー装置10に支持される。
【0038】
なお、支持装置30が供給されたとき、ハンガー装置10においては係止体14に重荷重が作用されることから、係止体14は前述したように、付勢手段20の付勢力に抗して傾斜経路13の下端に移動される。
【0039】
図5の仮想線に示すように、作業時支持部51D,54Dに平行される補助ガイド体59を設けて、他側のローラ38を支持案内するように構成したときには、通路56内での移動をより安定して行える。
【0040】
以下に、本発明の第二の実施の形態を図6に基づいて説明する。
すなわち移動手段としてリニアモータ60が使用され、ここで支持ブラケット2側に固定子61が配設されるとともに、各ハンガー装置10の上部には、固定子61に下方から対向される移動子62が設けられている。なお各ハンガー装置10は、それぞれ支持ローラ63と横規制ローラ64とを介してガイド装置1に支持案内される。
【0041】
この第二の実施の形態によると、リニアモータ60を好適に制御することで、ハンガー装置10を少なくし得るとともに、この少ないハンガー装置10を効率よく使用し得る。
【0042】
以下に、本発明の第三の実施の形態を図7に基づいて説明する。
すなわち支持部材36を変形させて、一側にのみローラ38が配置されており、ここでローラ38は支持装置30の中心部分に位置されている。
【0043】
この第三の実施の形態によると、ガイド体51,54による支持装置30の支持案内を安定して行える。
以下に、本発明の第四の実施の形態を図8に基づいて説明する。
【0044】
すなわち、係止体14の縦杆部14Aは上下で分割されたのち、左右方向の連結ピン25を介して連結され、以て係止部14B側が前後揺動自在に構成されている。また、縦杆部14Aの下位部分の側面にはカムローラ(ピンやカムブロックでもよい。)26が遊転自在に設けられている。そして取出し部53には、係止体14と被係止体37との係合を離脱させるカムレール(離脱操作装置の一例)65が設けられる。ここでカムレール65は、ガイド体54の凸部54Cに沿って配設されている。
【0045】
この第四の実施の形態によると、取出し部53に到達された支持装置30は、ローラ38が凸部54Cに乗り上がって、係止部14Bに対して被係止体37が上方へ移動される。次いでローラ38が凸部54C上を転動したり乗り越える際に、カムレール65に対してカムローラ26が作用され、以て縦杆部14Aの下位部分が、図8の仮想線に示すように、連結ピン25の周りに揺動される(取り残される)ことになって、被係止体37に対して係止部14Bが離脱される。
【0046】
なお離脱操作装置としては、シリンダー形式やストッパー形式などであってもよい。
以下に、本発明の第五の実施の形態を図9に基づいて説明する。
【0047】
すなわち、異なる形式の支持装置70が示されており、この支持装置70は、円盤状の上部材71と、この上部材71の下面に縦材の上端が固定されたL字形の下部材72と、この下部材72の内側に設けられた上下一対の収納部73と、前記上部材71の上面から立設された支持部材74と、この支持部材74の上面側に固定されたOリング形状の被係止体75と、支持部材74の両側面に設けられたローラ76などにより構成されている。
【0048】
そして上位の収納部73の外面には伝票ポケット77が設けられ、さらに下部材72の内側上部には、IDタグ78、液晶表示部79、ピッキング確認ボタン80などが設けられるとともに、支持装置ナンバー81が表示されている。
【0049】
この第五の実施の形態によると、伝票ポケット77に入れられた伝票82や液晶表示部79の表示などに基づいてピッキング作業を行え、そして終了であることをピッキング確認ボタン80で確認し得る。
【0050】
上記した実施の形態では、ガイド装置1として矩形パイプ状のレールを採用しているが、これはロッド状物を採用してもよい。
上記した実施の形態では、移動手段として走行用チェーン3やリニアモータ60を採用しているが、これは支持装置30との間に係脱機構を設けた駆動チェーンなどを採用してもよい。
【0051】
上記した両実施の形態では、係止体14として、その係止部14Bの係止方向をハンガー装置10の移動方向Aにおいて下流側に向けた形式を示しているが、これは上流側に向けた形式や、横側方に向けた形式などであってもよい。
【0052】
上記した両実施の形態では、付勢手段20としてばね利用の巻き取り形式を示したが、これはウエイトによる付勢形式や、電力使用形式などであつてもよい。
上記した両実施の形態では、支持装置30が支持する被搬送物としてボックス体40が示されているが、これは支持装置30により物品(被搬送物)を直接に支持する形式などであってもよい。
【0053】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、ハンガー装置に支持させた支持装置が実のときには、重荷重が作用する係止体を傾斜経路の下端に移動でき、以て被係止体を取出し位置へ自動的に位置できる。したがって、移動手段によりハンガー装置を移動させて取出し部に到達させたのち、係止部に対し被係止体を外すことで、支持装置をハンガー装置から降ろして一定経路から取出すことができる。またハンガー装置に支持させた支持装置が空のときには、軽荷重が作用する係止体を傾斜経路の上端に移動でき、以て被係止体を供給位置へ自動的に位置できる。したがって供給部の供給位置へ移動させた支持装置の被係止体に対して、移動手段により移動して供給部に到達したハンガー装置の係止体を自動的に係合でき、以て支持装置を、一定経路内へ自動的に供給してハンガー装置に支持させることができる。
【0054】
このように、一定経路上で移動される支持装置の一定経路からの取出しや、一定経路外の支持装置の一定経路への供給を、構造ならびに制御を簡単にして行うことができる。
【0055】
また上記した本発明の請求項2によると、支持装置が実のとき、取出し部においてはローラをガイド体の始端部に自動的に位置でき、そしてハンガー装置から降ろした支持装置を、そのローラを介して始端部に支持できる。また供給部へ移動させた支持装置は、そのローラをガイド体の終端部へ転動させることで一定経路内へ自動的に供給できる。
【0056】
そして上記した本発明の請求項3によると、取出し部において、ハンガー装置から降ろした支持装置は、そのローラを傾斜部上で転動させて、係止部に対し被係止体を先行して移動させることで、一定経路の側外方へ自動的に取出すことができる。また供給部へ移動させた支持装置は、ローラを傾斜部から終端部へと転動させることで、一定経路内へ自動的に供給できる。
【0057】
さらに上記した本発明の請求項4によると、取出し部に支持装置が到達したのち離脱操作装置を作用させることで、被係止体と係止部との係合を容易に確実に離脱できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示し、吊り下げ搬送設備における要部の斜視図である。
【図2】同吊り下げ搬送設備における要部の正面図である。
【図3】同吊り下げ搬送設備における供給部の一部切り欠き側面図である。
【図4】同吊り下げ搬送設備における取出し部の一部切り欠き側面図である。
【図5】同吊り下げ搬送設備における要部の概略平面図である。
【図6】本発明の第二の実施の形態を示し、吊り下げ搬送設備における要部の正面図である。
【図7】本発明の第三の実施の形態を示し、吊り下げ搬送設備における要部の正面図である。
【図8】本発明の第四の実施の形態を示し、吊り下げ搬送設備における取出し部の一部切り欠き側面図である。
【図9】本発明の第五の実施の形態を示し、吊り下げ搬送設備における支持装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 ガイド装置
3 走行用チェーン(移動手段)
8 一定経路
10 ハンガー装置
11 本体
13 傾斜経路
14 係止体
14B 係止部
15 ガイド長孔
20 付勢手段
22 索体
23 巻き取り部
26 カムローラ
30 支持装置
37 被係止体
38 ローラ
40 ボックス体(被搬送物)
50 供給部
51 ガイド体
51A 終端部
51B 終端
51C 凹部
51D 作業時支持部
51E 傾斜部
53 取出し部
54 ガイド体
54A 始端部
54B 始端
54C 凸部
54D 作業時支持部
54E 傾斜部
60 リニアモータ(移動手段)
65 カムレール(離脱操作装置)
70 支持装置
75 被係止体
76 ローラ
A ハンガー装置の移動方向
Claims (4)
- ガイド装置に支持案内されて一定経路上で移動自在なハンガー装置と、このハンガー装置の移動手段とを設け、前記ハンガー装置を、ガイド装置に支持案内される本体と、この本体側に支持案内されて、一定経路の方向に対して直交する方向でかつ上下に変位した傾斜経路上で移動自在な係止体と、この係止体を傾斜経路の上位側に移動付勢する付勢手段とにより構成するとともに、この付勢手段の付勢力は、軽荷重時の係止体を傾斜経路の上端に移動すべく設定し、前記係止体に係脱自在な被係止体を有する被搬送物の支持装置を設け、前記一定経路の側部に、前記支持装置の供給部と取出し部とを設けたことを特徴とする吊り下げ搬送設備。
- 係止体の係止方向を、ハンガー装置の移動方向の下流に向け、支持装置はローラを有し、供給部と取出し部とに前記ローラを支持案内するガイド体を設け、供給部のガイド体の終端部は、一定経路に沿って位置されるとともに、その終端はハンガー装置の移動方向の下流に向けられ、取出し部のガイド体の始端部は、一定経路に沿って位置されるとともに、その始端はハンガー装置の移動方向の上流に向けられたことを特徴とする請求項1記載の吊り下げ搬送設備。
- 供給部のガイド体は、その終端部の上手に終端部側が下位となる傾斜部を有し、取出し部のガイド体は、その始端部の下手に始端部側が上位となる傾斜部を有することを特徴とする請求項2記載の吊り下げ搬送設備。
- 取出し部に、係止体と被係止体との係合を離脱させる離脱操作装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の吊り下げ搬送設備。
Priority Applications (1)
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JP00344196A JP3564840B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 吊り下げ搬送設備 |
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JPH09194026A JPH09194026A (ja) | 1997-07-29 |
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-
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- 1996-01-12 JP JP00344196A patent/JP3564840B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09194026A (ja) | 1997-07-29 |
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