JP3564059B2 - 鉄骨柱に於ける主筋及びフープ筋の配筋方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は鉄骨柱の周囲に主筋とフープ筋が配筋されコンクリート打設してコンクリート柱を形成する鉄骨柱に於ける主筋及びフープ筋の配筋方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2は鉄骨柱に於ける主筋及びフープ筋の従来の配筋方法を示す図である。この方法は、先ず所定長さの鉄骨柱(1)を用意し[図2(a)参照]、該鉄骨柱(1)を横に寝かせて台に乗せる。次に鉄骨柱(1)の外周の4方向にブラケット(3)を溶接して取付ける[図2(b)参照]。この時、水平状態のブラケット(3)下部には複数の支持台がセットされている。又、鉄骨柱(1)の各角の外部に主筋(5)が配置出来るようにL字状の位置決め部材を複数個溶接して固定する[図2(c)参照]。その後、鉄骨柱(1)上部の2箇所の位置決め部材に主筋(5)を乗せ番線で結束する。そして、両端に主筋(5)に引掛けるためのU字状の折曲部を設けたL字状な半割フープ筋(2’)を多数用意し、且つ半割フープ筋(2’)を鉄骨柱(1)の外周に回わした状態に引掛けて装着させ、半割フープ筋(2’)を所定間隔で上部の主筋(5)に引掛ける。その後、鉄骨柱(1)下部の2箇所の位置決め部材に主筋(5)を番線で結束固定する。そして半割フープ筋(2’)の両端を主筋(5)に引掛け、位置を確認しながら合わさった半割フープ筋(2’)の折曲部を番線で結束固定すると共にその中央角も結束固定させ、2つの半割フープ筋(2’)は鉄骨柱(1)の外部に一定の隙間を有して配置された四角状に形成されるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の配筋方法に於いては、位置決め部材によって主筋(5)が始めから半割フープ筋(2’)の四角形状の角近くに相当する位置に固定されているため、半割フープ筋(2’)が使用され[図2(d)参照]、その両端及び中央を番線で結束固定するので手間が多く掛っていた。又、鉄骨柱(1)を寝かせて支持するために多くの支持台を用意しなければならず、場所を多くとると共に支持台の組立や撤去作業に手間を要していた。更にブラケット(3)の1方向が木片などを介して接地或いは若干浮くように鉄骨柱(1)を横に寝かせるため、台を高くしなければならず、従って、鉄骨柱(1)が高い位置で支持されることにより、主筋(5)及び半割フープ筋(2’)などの取付け作業が高所で行われ、人が支持台に乗りながら行う作業となり、足場が不安で且つ落下や怪我を生じ易く、神経を使う作業であった。尚、本発明のような四角形状のフープ筋(2)を使用して配筋作業が行われるものは従来にはなかった。
【0004】
本発明は配筋作業が簡単で且つ安全に効率良く行える鉄骨柱に於ける主筋及びフープ筋の配筋方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本発明は成されたものであり、つまり、鉄骨柱に束状のフープ筋を挿入し、鉄骨柱の外周にブラケットを溶接し、2方向のブラケットが接地するように鉄骨柱を横に寝かせ、その鉄骨柱頂部の角に形鋼をクロスして固定させ、少なくとも形鋼のクロス部分に主筋を形鋼に固定し、且つ複数本の主筋を形鋼に仮結束させ、束状のフープ筋を定間隔に配置し、形鋼に仮結束した主筋を角に移動させて固定し、主筋とフープ筋を結束する配筋方法と成す。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1は本発明方法の実施形態を示す図であり、先ず図中の番号について説明する。(1)はH形鋼や角形管或いは組合された鉄骨柱である。(2)は鉄骨柱(1)の周囲に配筋するための四角形状のフープ筋であり、該フープ筋(2)は所定間隔で配置するために多数本が用意される。(3)は鉄骨柱(1)の外周の少なくとも2方向に溶接したブラケットであり、該ブラケット(3)は梁を取付けるための取付穴が複数穿設されている。尚、前記ブラケット(3)は一般に鉄骨柱(1)の4方向へ取付けるが、鉄骨柱(1)が建物の角用の場合は2方向に取付けられ、建物の外周中間用の場合は3方向にブラケット(3)が取付けられる。(4)は鉄骨柱(1)が寝かされた状態の時、その鉄骨柱(1)の頂部の角にクロスして溶接する形鋼であり、その長さはフープ筋(2)の一辺の長さよりも短く、且つ鉄骨柱(1)の幅よりも多少突出させて後述する主筋(5)を位置決め出来る長さを有していれば良く、この形鋼(4)のクロス部分には後述する主筋(5)を乗せてフープ筋(2)の角の位置決めをするための役目を果たす。前記形鋼(4)としては一般にアングルを用いると良い。(5)はフープ筋(2)の各角に少なくとも固定する主筋である。尚、主筋(5)はフープ筋(2)の角だけでなく辺の中間部に取付ける場合もある。
【0007】
次に本発明方法の実施形態を図1に基づいて説明する。予め鉄工所に於いて所定長さの鉄骨柱(1)を用意し[図1(a)参照]、該鉄骨柱(1)を横に寝かせ、その鉄骨柱(1)に束状のフープ筋(2)を挿入させる[図1(b)参照]。それを台に乗せる。次に鉄骨柱(1)の外周の4方向にブラケット(3)を溶接する[図1(c)参照]。そして鉄工所から運搬し、クレーン車などで吊上げて、図1(d)に示すように2方向のブラケット(3)が接地するように前記鉄骨柱(1)を横に寝かせる。この時、直接に地面の上にブラケット(3)が置かれることにより、鉄骨柱(1)の高さは、従来と比べると、ブラケット(3)が45度傾斜し、その分だけ低くなるため、作業台の上に乗らずに地上から作業が出来る高さとなるのである。その後、寝かせた鉄骨柱(1)の頂部の角に形鋼(4)を図1(e)のようにクロスさせて溶接或いはボルト止めして固定する。尚、鉄工所に於いて形鋼(4)を鉄骨柱(1)に予め固定させたものを現場に運搬しても良い。次に形鋼(4)のクロス部分に主筋(5)を1本乗せて結束し、且つ形鋼(4)のクロス部分以外にも主筋(5)を複数本乗せて仮結束させる[図1(f)参照]。その後、束状のフープ筋(2)を定間隔に配置し[図1(g)参照]、その頂点を結束すると共に仮結束させた主筋(5)を四角形状のフープ筋(2)中間の角に移動させて固定する。そしてフープ筋(2)下方の角に主筋(5)を挿入させるか或いは図1(f)に示すように予め鉄骨柱(1)側に仮止めさせたものを移動させて、フープ筋(2)とその主筋(5)を番線で結束する[図1(h)参照]。このようにして鉄骨柱(1)の周囲に多数本のフープ筋(2)と主筋(5)とを地上の現場で配筋して仕上げるのである。
【0008】
【発明の効果】
本発明はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。
【0009】
先ず始めに鉄骨柱(1)に束状のフープ筋(2)を挿入し、鉄骨柱(1)の外周にブラケット(3)を溶接し、該ブラケット(3)の2方向が接地するように鉄骨柱(1)を横に寝かせた状態で作業することにより、従来必要であった作業台や足場組み或いは脚立などが不要となるので、仮設設備が軽減し、且つ、形鋼(4)の溶接作業,形鋼(4)のクロス部分に主筋(5)を固定させるための結束作業,定間隔にフープ筋(2)を配置する作業,フープ筋(2)中央の角に主筋(5)を固定させるための結束作業,フープ筋(2)下部の角に主筋(5)を固定させるための作業などが地上の現場で行えるものとなる。従って、作業効率が良く且つ安全で簡単に作業が行えると共に、長尺な鉄筋が使用出来るので、圧接工事や検査等の費用が軽減でき、しかも地上で且つ同じ場所での作業が可能で、更に場所も余り取らないので、運搬及び重機使用の効率が良くなり、また鉄筋工事が先行して行えるものとなり、工期の短縮が可能となるのである。
【0010】
又、鉄骨柱(1)の頂部の角に形鋼(4)をクロスして固定させ、少なくとも形鋼(4)のクロス部分に主筋(5)を固定し、且つ複数本の主筋(5)を形鋼(4)に仮結束させ、束状のフープ筋(2)を定間隔に配置した後、形鋼(4)に仮結束した主筋(5)を角に移動させて固定し、主筋(5)とフープ筋(2)とを番線で結束することにより、従来の如き半割フープ筋(2’)の両端を合わせたりその位置関係を確認する必要がなくなり、番線の結束作業が簡略化でき、手間が減少し、配筋作業が効率良いものとなる。更に鉄工所に於いてフープ筋(2)と形鋼(4)が予め取付けられた鉄骨柱(1)を現場へ持込むことにより、現場作業が簡略化出来るものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の実施形態を示す説明図である。
【図2】従来方法の実施形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鉄骨柱
2 フープ筋
3 ブラケット
4 形鋼
5 主筋
Claims (1)
- 鉄骨柱(1)に束状のフープ筋(2)を挿入し、鉄骨柱(1)の外周の少なくとも2方向にブラケット(3)を溶接し、2方向のブラケット(3)が接地するように前記鉄骨柱(1)を横に寝かせ、寝かせた状態での鉄骨柱(1)の頂部の角に形鋼(4)をクロスして固定させ、少なくとも形鋼(4)のクロス部分に1本の主筋(5)を乗せて形鋼(4)に固定し、且つ複数本の主筋(5)を形鋼(4)に仮結束させ、束状のフープ筋(2)を定間隔に配置し、前記形鋼(4)に仮結束した複数本の内の少なくとも1本の主筋(5)を他の角に移動させて固定し、主筋(5)とフープ筋(2)とを番線で結束することを特徴とする鉄骨柱に於ける主筋及びフープ筋の配筋方法。
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