JP3563362B2 - 集積メモリのメモリセルの機能をテストする方法および集積メモリ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アドレシング可能なメモリセルがマトリクス状のメモリセルフィールドとして列線路および行線路に沿って配置されており、メモリセルは列線路および行線路のグループを成すようにまとめられており、それぞれ列アドレスおよび行アドレスによってアドレシング可能であり、メモリセルの列アドレスおよび行アドレスはそれぞれ第1のアドレス部分を有しており、この第1のアドレス部分によって列線路および行線路にアドレシング可能である、集積メモリのメモリセルの機能をテストする方法に関する。本発明はまた、メモリセルの機能およびエラーを検出するためにメモリセルテストにかけられる集積メモリに関する。
【0002】
【従来の技術】
集積メモリのメモリセルの機能を検査するために、メモリセルは一般にメモリセルテストにかけられる。この種のメモリセルの検査のためのテスト動作中、例えばテストデータは各個々のメモリセルに書き込まれ、再び読み出される。書き込まれるデータと再び読み出されるデータとを比較することにより、検査されたメモリセルに機能エラーが発生しているか否かがわかる。
【0003】
通常、集積メモリはマトリクス状のメモリセルフィールドとして列線路および行線路に沿って配置されたメモリセルを有している。これらのメモリセルは例えば列線路グループおよび行線路グループを形成するようにまとめられている。通常は半導体メモリを修復するための冗長性のコンセプトによって、メモリセルまたはメモリセルのグループに含まれるメモリワードに欠陥がある場合には、常にメモリセルフィールドの列線路グループまたは行線路グループが交換される。選択される修復行または修復列は行線路グループおよび列線路グループの交差領域に存在するメモリワードと等価である。すなわちこれらのメモリセルの修復は冗長列線路のグループまたは冗長行線路のグループごとに行われる。
【0004】
修復は、交差領域内の1つまたは複数の任意のメモリセルないしメモリワードが故障した際にトリガされる。修復情報を導出するために、例えばエラーを有するメモリセルのアドレスまたはエラーを有するメモリワードのアドレス(これらを以下エラーアドレスと称する)が記憶され、評価のために更に処理される。
【0005】
外部のテスト装置または自己テストユニットは、所定のアドレスシーケンスで選択的にデータをモジュールのメモリセル内へ書き込むかまたはメモリセルから読み出し、予測されるデータと比較することによりメモリモジュールを検査する。この場合アドレスジェネレータには書き込み演算または読み出し演算のためのアドレスを形成するタスクが割り当てられている。続いて行われる比較演算で発生するエラー情報は簡単に累積できる。例えばエラーが発生するとただちにいわゆるエラーフラグがセットされ、このフラグが欠陥のあるモジュールを表す。モジュールを修復する際には、欠陥を有するメモリセルに関する情報はモジュールの冗長性解析ユニットまたは外部のこの種のユニットへ送出される。これらのエラーデータから修復情報が導出される。このために必要な伝送時間、チャネル容量ないし伝送すべき信号の信号幅を小さく維持するために、有利にはエラーデータを例えばエラーアドレスのかたちで予めメモリモジュールの冗長性コンセプトを考慮して圧縮することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、冒頭に言及した形式のメモリセルの機能テスト方法において、エラーを有するメモリセルのアドレスを大幅にコンパクト化することである。
【0007】
また本発明の課題は、冒頭に言及した形式の集積メモリにおいて、メモリセルの機能をテストする方法を実施する際にエラーを有するメモリセルのアドレスを大幅にコンパクト化できるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この課題は、冒頭で言及したアドレシング可能なメモリセルがマトリクス状のメモリセルフィールドとして列線路および行線路に沿って配置されており、メモリセルは列線路および行線路のグループを成すようにまとめられており、それぞれ列アドレスおよび行アドレスによってアドレシング可能であり、メモリセルの列アドレスおよび行アドレスはそれぞれ第1のアドレス部分を有しており、この第1のアドレス部分によって列線路および行線路にアドレシング可能である集積メモリのメモリセルの機能をテストする方法において、1つの列線路グループおよび1つの行線路グループの交差領域のメモリセルについて順次にエラーがないかをテストし、続いて別の列線路グループまたは別の行線路グループのメモリセルについてもテストし、エラーを有すると識別されたメモリセルのそれぞれの第1のアドレス部分を比較し、エラーを有するメモリセルのそれぞれ第1のアドレス部分が一致する場合には、エラーを有する少なくとも1つのメモリセルのアドレスを機能テストの結果として評価のために更に処理し、エラーを有する他のメモリセルのアドレスには更なる処理を行わないことを特徴とする方法により解決される。
【0009】
課題はまた、冒頭で言及したメモリセルの機能およびエラーを検出するためにメモリセルテストにかけられる集積メモリにおいて、アドレシング可能なメモリセルがマトリクス状のメモリセルフィールドとして列線路および行線路に沿って配置されており、メモリセルは列線路および行線路のグループを成すようにまとめられており、それぞれ列アドレスおよび行アドレスによってアドレシング可能であり、列アドレスおよび行アドレスはそれぞれ第1のアドレス部分および第2のアドレス部分を有しており、第1のアドレス部分により列線路グループおよび行線路グループにアドレシング可能であり、第2のアドレス部分によりそれぞれのグループ内部のメモリセルにアドレシング可能であり、第1のアドレス部分を形成するカウンタと第2のアドレス部分を形成する別のカウンタとがそれぞれ制御入力側を有しており、かつアドレシングユニットの出力側に接続されており、テストすべきメモリセルの各アドレス部分は各カウンタの出力側で取り出し可能であり、アドレシングユニットにより、テストすべきメモリセルをアドレシングするカウンタが駆動されて、1つの列線路グループおよび1つの行線路グループの交差領域のメモリセルが順次にアドレシングされ、続いて別の行線路グループのメモリセルまたは別の列線路グループのメモリセルがアドレシングされることを特徴とする集積メモリにより解決される。
【0010】
【発明の実施の形態】
同じ交差領域のメモリセルないしメモリワード(メモリセルグループ)はそれぞれのグループ内部の位置を定めている低い値の行アドレスビットおよび列アドレスビット(第2のアドレス部分)を除いて同一の行アドレスおよび列アドレス(第1のアドレス部分)を有することによって特徴付けられている。エラーを有するメモリセルないしメモリワードのアドレス(エラーアドレス)はここで圧縮される。これは連続するエラーアドレスないし第1のアドレス部分を相互に比較することにより行われる。第2の別のエラーアドレスが先にエラーアドレスの発生したグループの列線路および行線路と同じ交差領域に属する場合には、例えばこのエラーアドレスはもはや冗長性解析ユニットへ送出されない。
【0011】
エラーアドレスはここでは機能テストの結果として評価のために更に処理される。この結果は例えばいわゆるパスフェイル情報(Pass−Fail−Information)として重みづけされる。さらにどのメモリセルがエラーを有するかを検出することができる。これはメモリを後に修復するための情報として利用される。
【0012】
この場合には機能テストの後に冗長性コンセプトが適用され、1つのメモリセルまたは1つのメモリワードに欠陥がある場合つねに列線路グループまたは行線路グループを単位として交換が行われる。修復は関連する交差領域の1つまたは複数の任意のメモリセルに欠陥がある場合にトリガされる。これは後の修復に対してテストされる交差領域の別の欠陥メモリセルに関する情報は必要ないことを意味している。なぜなら修復をトリガするには欠陥メモリセルが1つあれば充分だからである。
【0013】
本発明の方法の1つの実施形態では、所定の列線路グループおよび所定の行線路グループの交差領域の内部のメモリセルが順次に列線路または行線路に沿って検査される。
【0014】
本発明の方法の別の実施形態では、メモリセルを検査するために交差領域内部ではまず列アドレスの第2のアドレス部分がインクリメント(増分)され、関連する行線路のテストが完全に終了した後、行アドレスの第2のアドレス部分がインクリメントされる。テストすべき次のグループを検出するために列アドレスの第1のアドレス部分がインクリメントされる。これは交差領域内で局所的に行線路に沿ってテストが行われ、その際に交差領域内の複数の行線路が順次に処理されることを意味する。その後次の列線路グループが掃引的に処理される。
【0015】
アドレスシーケンスが変化することにより、メモリセルのテスト方法の別の実施形態に相応して、交差領域内でまず列アドレスの第2のアドレス部分がインクリメントされ、関連する行線路のテストが完全に終了した後、行アドレスの第2のアドレス部分がインクリメントされる。その際、次にテストすべきグループを検出するために行アドレスの第1のアドレス部分がインクリメントされる。すなわち交差領域内で局所的に前述の方法の実施形態と同じシーケンスでアドレシングされ、次にテストされるグループとして次のグループの行線路がアドレシングされる。
【0016】
本発明の方法の別の実施形態では、メモリセルをテストするために交差領域内でまず行アドレスの第2のアドレス部分がインクリメントされ、関連する列線路のテストが完全に終了した後、列アドレスの第2のアドレス部分がインクリメントされる。次に検査すべきグループを検出するために列アドレスの第1のアドレス部分がインクリメントされる。
【0017】
本発明の方法の別の実施形態では、メモリセルをテストするために交差領域内でまず行アドレスの第2のアドレス部分がインクリメントされ、関連する列線路のテストが完全に終了した後、列アドレスの第2のアドレス部分がインクリメントされる。次に検査すべきグループを検出するために行アドレスの第1のアドレス部分がインクリメントされる。
【0018】
本発明のメモリのアドレシングユニットはメモリセルのアドレス形成が前述のシーケンスで行われるように構成されている。メモリセルのアドレスはそれぞれ第1のアドレス部分および第2のアドレス部分に分割されており、これらのアドレス部分は分離した状態で共働するカウンタによって形成される。各カウンタはこの場合アドレシングユニットにより適切に駆動される。メモリセルの各アドレス部分は各カウンタの出力側で取り出される。
【0019】
有利な実施形態では、メモリは行アドレスの第1のアドレス部分を形成する第1のカウンタと、行アドレスの第2のアドレス部分を形成する第2のカウンタと、列アドレスの第1のアドレス部分を形成する第3のカウンタと、列アドレスの第2のアドレス部分を形成する第4のカウンタとを有する。この装置によれば、それぞれ列アドレスおよび行アドレスのアドレス部分をアドレシングユニットによって制御しながら相互に独立に形成できる。
【0020】
別の実施形態では、集積メモリは行アドレスおよび列アドレスの第1のアドレス部分を形成する第1のカウンタと、行アドレスおよび列アドレスの第2のアドレス部分を形成する第2のカウンタとを有する。
【0021】
使用されるカウンタに対しては、有限オートマトンが全ての可能なステータス、ひいては全ての部分アドレスを経て実行されることが保証されるかぎり、オートマトンの各構成(Auspraegung)を使用することができる。このために特にリニアカウンタ、グレイコードカウンタまたはフィードバック結合されたシフトレジスタ、または専用の形式のセルラオートマトンなどが用いられる。
【0022】
本発明の方法の前述の種々の実施形態を実施するために、アドレシングユニットは有利にはそれぞれ複数の調整可能な駆動モードで駆動可能である。駆動モードはテストすべきメモリセルのアドレシングシーケンスによって異なる。
【0023】
他の有利な実施形態および実施態様は従属請求項の対象となっている。
【0024】
【実施例】
本発明を以下に実施例を示す図に則して詳細に説明する。
【0025】
図1にはマトリクス状に編成された例えばDRAMのメモリセルフィールド1が示されている。このDRAMは行線路またはワード線WLと、列線路またはビット線BLとを有しており、これらの線の交点にメモリセルMCが配置されている。ここに図示されているメモリのメモリセルMCはそれぞれ選択トランジスタおよびメモリキャパシタを含んでいる。ここで選択トランジスタの制御入力側はワード線WLに接続されており、選択トランジスタの主電流路は各メモリセルMCのメモリキャパシタとビット線BLとの間に配置されている。行線路WL、列線路BLはここでは行線路グループR、列線路グループCを形成するようにまとめられている。行線路グループRすなわち行グループと列線路グループすなわち列グループは交差領域Kで交差する。
【0026】
メモリセルMCはそれぞれ列アドレスCADRおよび行アドレスRADRを介してアドレシング可能である。メモリセルMCの列アドレスCADRは第1のアドレス部分CADR1を有しており、このアドレス部分を介して各列グループCにアドレシング可能であり、行アドレスRADRは第1のアドレス部分RADR1を有しており、このアドレス部分を介して行グループRをアドレシング可能である。アドレスにはさらに第2のアドレス部分CADR2、RADR2が含まれており、これらのアドレス部分を介して各グループC、Rの内部のメモリセルをアドレシング可能である。
【0027】
交差領域K内のメモリセルMCの機能テストに続いて、メモリセルMCのエラーの有無が順次にテストされる。その際に交差領域K内では、種々の位置によって列方向でも行方向でも表すことのできるエラーが発生することがある。こうしたエラーがエラー位置Fとして図2に示されている。交差領域K内のメモリセルMCは第1のアドレス部分RADR1、CADR1によるアドレスが一致することが特徴である。メモリセルMCのアドレスを第1のアドレス部分と第2のアドレス部分とに分割することにより、メモリセルMCのアドレスはそれぞれいわゆるグローバルな部分アドレスとローカルな部分アドレスとに分割される。グローバルな行アドレスRADR1はメモリセルフィールド1の置換可能な行グループRであり、グローバルな列アドレスCADR1は置換可能な列グループCのアドレスである。ローカルな行アドレスRADR2およびローカルな列アドレスCADR2は、アドレシングされたメモリセルの位置またはアドレシングされたメモリワードの位置を各行グループRまたは各列グループCの内部で定める。これにより、次のグループの行方向または列方向でグローバルな行アドレスまたは列アドレスを掃引的に変更する前に、まず1つの行グループおよび列グループの交差領域K内の全てのセルをテストできる。
【0028】
ここでまず行グループRおよび列グループCの交差領域Kの全てのメモリセルMCまたはメモリワードをテストする。この場合交差領域K内でエラーを有するメモリセルMCのアドレスは、連続するエラーアドレスのグローバルな行アドレスRADR1と列アドレスCADR1とを比較することにより圧縮される。複数の連続するエラーアドレスが同じグローバルな行アドレスRADR1および列アドレスCADR1を有する場合、例えば第1のエラーアドレスのみを集積メモリ外部に存在する冗長性解析ユニットへ送出する。エラーを有する別のメモリセルのアドレスに対しては評価のための更なる処理を行わない。同じグローバルの行アドレスRADR1および列アドレスCADR1を有する全てのメモリセルMCが直接に順次にテストされるので、行アドレスおよび列アドレスの交差領域のエラーアドレス全てにわたるコンパクト化が達成される。種々の行アドレスおよび列アドレスを有するエラーが圧縮されるため、このコンパクト化は2次元で行われ、1次元のコンパクト化とは異なって同じアドレスの列アドレスまたは行アドレスを有するエラーアドレスのみが圧縮される。
【0029】
図3のaの実施例に則して、機能テスト中のアドレシングフローを説明する。グループR1、C1の交差領域のメモリセルがテストされる。まずローカルの列アドレスCADR2が高められ、関連する行のテストが完全に終了した後、ローカルの行アドレスRADR2が高められ、これは交差領域の全てのメモリセルのテストが終了するまで行われる。次にテストすべきグループとしてグループR1、C2の交差領域がテストされる。すなわち、グローバルな列アドレスCADR1が高められている。
【0030】
アドレシングシーケンスの方向の優位性はここではローカルとグローバルとで独立に定めることができる。異なるアドレシングシーケンスが図3のa〜dに概略的に示されている。ここでは種々の優先順が部分アドレス形成時に設けられている。部分アドレス形成時の種々の優先順は図3のa〜dに相応して次の表に示されている。
【0031】
【表1】
【0032】
集積メモリの修復に使用される冗長性コンセプトは、1つのメモリセルMCの欠陥であってもつねにメモリセルフィールド1の1つの列グループCまたは1つの行グループRが交換されるように構成されている。ここで修復は交差領域Kの1つ又は複数の任意のメモリセルMCが故障した場合にトリガされる。これにより後の修復と、エラーを有する所定のメモリセルの検出後に別のエラーメモリセルのアドレスを冗長性解析ユニットへ送出することとは、これらが同じ交差領域Kに属するかぎりもはや相関しない。
【0033】
比較的大きなデータ量の伝送を必要とする機能テストの際にデータ伝送レートを使用可能なメモリの端子数で制限しないようにするために、通常は機能テストを行う自己テストユニットを当該のメモリの存在する集積回路そのものに設ける。この種の実現形態を“ビルトインセルフテスト”BISTと称する。
【0034】
図4〜図7には本発明のメモリの実施例が示されている。実施例ではそれぞれ1つずつのアドレシングユニット2が設けられており、これはテストすべきメモリセルMCのアドレシングに用いられる。各アドレシングユニット2にはカウンタ11〜18が接続されている。これらのカウンタはそれぞれ制御入力側L1〜L4を有しており、制御入力側はそれぞれアドレシングユニット2の出力側A1〜A4に接続されている。さらに各カウンタ11〜18はステータス信号STを有しており、この信号はアドレシングユニット2へ戻される。テストすべきメモリセルMCのアドレスRADR、CADRの各アドレス部分は各カウンタ11〜18の出力側で取り出される。
【0035】
アドレシングユニット2はさらに自己テストユニット3に接続されており、このユニットはアドレシング過程を制御するための制御端子S0〜S4を有している。制御端子S0で例えば図3のa〜dのアドレシングシーケンスを制御する信号が印加される。アドレシングユニット2はそれぞれ複数の調整可能な駆動モードで駆動可能であり、これらの駆動モードはテストされるメモリセルMCのアドレシングシーケンスによって異なる。制御端子S1にはホールド信号が印加され、この信号は各カウンタに対して所定の値を保持しなければならないことを示す。制御端子S2を介して各カウンタがカウントアップのシーケンスで計数するか、またはカウントダウンのシーケンスで計数するかが調整される。制御端子S3、S4はセット信号用の端子とリセット信号用の端子である。制御端子S1〜S4に印加される各信号はアドレシングユニット2によって制御され、アドレシングユニット2の各出力側A1〜A4へ送出される。
【0036】
アドレシングユニット2によりさらにカウンタ11〜18が駆動される。これにより1つの列グループCおよび行グループRの交差領域KのメモリセルMCが順次にアドレシングされ、続いて別の列グループCまたは行グループRのメモリセルMCがアドレシングされる。
【0037】
図4では、集積メモリは行アドレスの第1のアドレス部分RADR1を形成する第1のカウンタ11と、行アドレスの第2のアドレス部分RADR2を形成する第2のカウンタ12と、列アドレスの第1のアドレス部分CADR1を形成する第3のカウンタ13と、列アドレスの第2のアドレス部分CADR2を形成する第4のカウンタ14とを有している。
【0038】
図3のc、dのアドレシングモードが排除される場合、図4の装置は図5の装置のように簡単化される。ここでは行アドレスカウンタ11、12が共通の行アドレスカウンタ17にまとめられている。行アドレスカウンタ17ではそれぞれ行アドレスの第1のアドレス部分RADR1および第2のアドレス部分RADR2が取り出される。
【0039】
図3のa、bのアドレシングモードが排除される場合、図4の装置は図6の装置のように簡単化される。ここでは列アドレスカウンタ13、14が共通の列アドレスカウンタ18にまとめられている。列アドレスカウンタ18ではそれぞれ列アドレスの第1のアドレス部分CADR1および第2のアドレス部分CADR2が取り出される。
【0040】
図7の装置によれば、集積メモリは行アドレスおよび列アドレスの第1のアドレス部分RADR1、CADR1を形成する第1のカウンタ15と、行アドレスおよび列アドレスの第2のアドレスRADR2、CADR2を形成する第2のカウンタ16とを有する。カウンタ15、16はいわゆるグローバルアドレスカウンタ15およびローカルアドレスカウンタ16であり、これらのカウンタでそれぞれの行アドレスおよび列アドレスが取り出される。
【0041】
本発明の前述のメモリセルの機能テスト方法は前述の本発明の集積メモリまたは図示の実施例の集積メモリについて行われる。アドレシングユニット2の制御入力側は例えば集積メモリのマイクロコントローラに接続されており、このマイクロコントローラにより、機能テストが例えば外部から制御されて行われる。他の実施例として、アドレシングユニット2の制御入力側を集積メモリの自己テストユニット3に接続する手法も上述した通りである。また本発明の方法によりテストされるメモリセルを直接に例えばマイクロコントローラからアドレシングしてテストすることもできる。この手法では機能テストを実行する際のアドレシングシーケンスを制御するアドレシングユニット2は必要ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】集積メモリのマトリクス状のメモリセルフィールドの概略図である。
【図2】列線路および行線路のグループを有するメモリセルフィールドの別の概略図である。
【図3】本発明の方法の実施例によるアドレシングシーケンスを概略的に示した図である。
【図4】本発明のメモリの実施例を示す図である。
【図5】本発明のメモリの別の実施例を示す図である。
【図6】本発明のメモリの別の実施例を示す図である。
【図7】本発明のメモリの別の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 メモリセルフィールド
2 アドレシングユニット
3 自己テストユニット
11〜18 カウンタ
MC メモリセル
WL ワード線
BL ビット線
R 行線路グループ
C 列線路グループ
K 交差領域
RADR 行アドレス
CADR 列アドレス
F エラー位置
Claims (14)
- アドレシング可能なメモリセル(MC)がマトリクス状のメモリセルフィールド(1)として列線路(BL)および行線路(WL)に沿って配置されており、
メモリセル(MC)は列線路(C)および行線路(R)のグループを成すようにまとめられており、それぞれ列アドレス(CADR)および行アドレス(RADR)によってアドレシング可能であり、
メモリセルの列アドレス(CADR)および行アドレス(RADR)はそれぞれ第1のアドレス部分(CRADR1、RADR1)を有しており、該第1のアドレス部分によって列線路(C)および行線路(R)にアドレシング可能である、
集積メモリのメモリセルの機能をテストする方法において、
1つの列線路(C)グループおよび1つの行線路(R)グループの交差領域(K)のメモリセル(MC)について順次にエラーがないかをテストし、
続いて別の列線路グループ(C)または別の行線路グループ(R)のメモリセル(MC)についてもテストし、
エラーを有すると識別されたメモリセルのそれぞれの第1のアドレス部分(CADR1、RADR1)を比較し、
エラーを有するメモリセルのそれぞれ第1のアドレス部分(CADR1、RADR1)が一致する場合には、エラーを有する少なくとも1つのメモリセルのアドレスを機能テストの結果として評価のために更に処理し、エラーを有する他のメモリセルのアドレスには更なる処理を行わない、
ことを特徴とする集積メモリのメモリセルの機能をテストする方法。 - 交差領域(K)内部でメモリセル(MC)を順次に列線路(BL)または行線路(WL)に沿って検査する、請求項1記載の方法。
- メモリセルの列アドレス(CADR)および行アドレス(RADR)はそれぞれ第2のアドレス部分(CADR2、RADR2)を有しており、該第2のアドレス部分によりそれぞれのグループ(C、R)内部のメモリセル(MC)をアドレシング可能である、請求項1または2記載の方法。
- 交差領域(K)内のメモリセル(MC)をテストするために、まず列アドレスの第2のアドレス部分(CADR2)をインクリメントし、関連する行線路のテストが完全に終了した後、行アドレスの第2のアドレス部分(RADR2)をインクリメントし、次に検査すべきグループを検出するために列アドレスの第1のアドレス部分(CADR1)をインクリメントする、請求項3記載の方法。
- 交差領域(K)内のメモリセル(MC)をテストするために、まず列アドレスの第2のアドレス部分(CADR2)をインクリメントし、関連する行線路のテストが完全に終了した後、行アドレスの第2のアドレス部分(RADR2)をインクリメントし、次に検査すべきグループを検出するために行アドレスの第1のアドレス部分(RADR1)をインクリメントする、請求項3記載の方法。
- 交差領域(K)内のメモリセル(MC)をテストするために、まず行アドレスの第2のアドレス部分(RADR2)をインクリメントし、関連する列線路のテストが完全に終了した後、列アドレスの第2のアドレス部分(CADR2)をインクリメントし、次に検査すべきグループを検出するために列アドレスの第1のアドレス部分(CADR1)をインクリメントする、請求項3記載の方法。
- 交差領域(K)内のメモリセル(MC)をテストするために、まず行アドレスの第2のアドレス部分(RADR2)をインクリメントし、関連する列線路のテストが完全に終了した後、列アドレスの第2のアドレス部分(CADR2)をインクリメントし、次に検査すべきグループを求めるために行アドレスの第1のアドレス部分(RADR1)をインクリメントする、請求項3記載の方法。
- メモリセル(MC)をそれぞれメモリセルグループを成すようにまとめ、該メモリセルグループについて順次にエラーがないかテストする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
- メモリセルの機能およびエラーを検出するためにメモリセルテストにかけられる集積メモリにおいて、
アドレシング可能なメモリセル(MC)がマトリクス状のメモリセルフィールド(1)として列線路(BL)および行線路(WL)に沿って配置されており、メモリセル(MC)は列線路(C)および行線路(R)のグループを成すようにまとめられており、それぞれ列アドレス(CADR)および行アドレス(RADR)によってアドレシング可能であり、
列アドレス(CADR)および行アドレス(RADR)はそれぞれ第1のアドレス部分(CADR1、RADR1)および第2のアドレス部分(CADR2、RADR2)を有しており、前記第1のアドレス部分により列線路グループ(C)および行線路グループ(R)にアドレシング可能であり、前記第2のアドレス部分によりそれぞれのグループ(C、R)内部のメモリセル(MC)にアドレシング可能であり、
第1のアドレス部分(CADR1、RADR1)を形成するカウンタ(11、13)と第2のアドレス部分(CADR2、RADR2)を形成する別のカウンタ(12、14)とがそれぞれ制御入力側(L1;L4)を有しており、かつアドレシングユニット(2)の出力側(A1;A4)に接続されており、
テストすべきメモリセルの各アドレス部分(CADR1、RADR1、CADR2、RADR2)は各カウンタ(11、13、12、14)の出力側で取り出し可能であり、
アドレシングユニット(2)により、テストすべきメモリセルをアドレシングするカウンタが駆動されて、1つの列線路グループ(C)および1つの行線路グループ(R)の交差領域(K)のメモリセルが順次にアドレシングされ、続いて別の行線路グループ(C)のメモリセルまたは別の列線路グループ(R)のメモリセルがアドレシングされる、
ことを特徴とする集積メモリ。 - 集積メモリは行アドレスの第1のアドレス部分(RADR1)を形成する第1のカウンタ(11)と、行アドレスの第2のアドレス部分(RADR2)を形成する第2のカウンタ(12)と、列アドレスの第1のアドレス部分(CADR1)を形成する第3のカウンタ(13)と、列アドレスの第2のアドレス部分(CADR2)を形成する第4のカウンタ(14)とを有する、請求項9記載の集積メモリ。
- 集積メモリは行アドレスおよび列アドレスの第1のアドレス部分(RADR1、CADR1)を形成する第1のカウンタ(15)と、行アドレスおよび列アドレスの第2のアドレス部分(RADR2、CADR2)を形成する第2のカウンタ(16)とを有する、請求項9記載の集積メモリ。
- カウンタ(11;18)はリニアカウンタ、グレイコードカウンタまたはフィードバック結合されたシフトレジスタとして構成されている、請求項9から11までのいずれか1項記載の集積メモリ。
- アドレシングユニット(2)はそれぞれ複数の調整可能な駆動モードで駆動可能であり、該駆動モードはテストすべきメモリセルのアドレシングシーケンスによって異なる、請求項9から12までのいずれか1項記載の集積メモリ。
- アドレシングユニット(2)はアドレシング過程を制御するための制御入力側を有しており、該アドレシングユニット(2)の制御入力側は自己テストユニット(3)に接続されている、請求項9から13までのいずれか1項記載の集積メモリ。
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