JP3562240B2 - 表示装置の駆動方法及び駆動回路、これを用いた表示装置および電子機器 - Google Patents

表示装置の駆動方法及び駆動回路、これを用いた表示装置および電子機器 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶ディスプレイに用いて好適な表示装置の駆動方法及びその駆動回路、この駆動回路により表示制御される表示装置および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)反転方式について
まず、液晶パネルの概要を図10を参照し説明する。図において116a,116b,……は液晶セルであり、縦横方向に所定間隔で多数配列されている。液晶セル116a,116b,……には、非選択期間内において液晶セルの端子電圧を保持する保持容量(図示せず)が並列に接続されている。各液晶セルの一端(図において下側端)は共通電極であり、そこには共通電位が印加されている。また、他端は、各画素毎に配置された画素電極であり、画素電極と共通電極により挟持される液晶層により各液晶セルが構成されている。なお、画素電極は各々薄膜トランジスタ(以下、TFTという)114a,114b,……のドレイン電極に接続されている。
【0003】
TFT114a,114b,……のゲート電極には走査信号線110a,110b,……が接続され、ソース電極にはデータ信号線112aが接続されている。ここで、走査信号線110aに所定の走査電圧を印加するとTFT114aがオン状態になる。このとき、データ信号線112aに表示色(白、黒、その中間色)に対応する駆動電圧を印加すると、液晶セル116aがその駆動電圧にチャージされる。同様に、走査信号線110bに走査電圧を印加してデータ信号線112aに駆動電圧を印加すると、液晶セル116bがチャージされることになる。
【0004】
表示色は駆動電圧と共通電極の電位との差の絶対値によって変化し、ノーマリーホワイトモードで駆動する場合、絶対値が高いほど黒色に近くなる。従って、例えば黒色を表示させるために必要な電圧の絶対値が|V|であったとすると、駆動電圧は±Vの何れであってもよい。ところで、液晶セル内に直流電流が流れると液晶が劣化するため、フィールド(またはフレーム)毎に共通電極に対する駆動電圧の極性を反転させることが一般的である。「1」フィールド(またはフレーム)内で各液晶セルに同一極性の駆動電圧を供給しつつフィールド毎に極性を反転させる方式をフィールド(またはフレーム)反転方式という。
【0005】
さらに、フリッカーを目立たなくし、階調特性を改善するために、1ソース((縦の並び)毎、1ライン毎、あるいは1ドット毎に駆動電圧の極性を反転させると好適である。このような駆動方式を、各々ソース反転方式、ライン反転方式およびドット反転方式という。各方式における極性の例を図7に示す。図7において、+は正極性、−は負極性の駆動電圧を液晶セルに印加することを示す。
【0006】
(2)走査側駆動回路について
また、図10において101aおよび102aはクロックド・インバータであり、制御入力端に“H”信号が供給されると、信号入力端に供給された信号を反転し出力する。また、制御入力端に“L”信号が入力されると、出力端がハイ・インピーダンス状態になる。クロックド・インバータ101aの制御入力端には所定周期(水平走査期間の2倍)のクロックCLYが供給され、信号入力端には水平同期信号DYが供給される。なお、水平同期信号DYは、常時は“L”であってクロックCLYの「1周期」相当の時間だけ“H”になる信号である。
【0007】
103aはインバータであり、クロックCLYが“H”である半周期(水平走査期間)においてはクロックド・インバータ101aの出力信号を反転して出力する。反転された信号はクロックド・インバータ102aの信号入力端に供給される。クロックド・インバータ102aは、クロック−CLY(クロックCLYの反転信号)が“H”である場合にインバータ103aの出力信号を反転し出力する。
【0008】
ここで、クロックド・インバータ101a,102aの出力端はワイアードオアされている。従って、クロック−CLYが“H”である半周期においては、クロックド・インバータ102aの出力信号がインバータ103aに供給されることになる。
【0009】
次に、クロックド・インバータ101b,102bおよびインバータ103bは、各々クロックド・インバータ101a,102aおよびインバータ103aと同様に接続され、インバータ103aの出力信号がクロックド・インバータ101bに供給される。但し、クロックド・インバータ101bの制御入力端にはクロック−CLYが、クロックド・インバータ102bの制御入力端にはクロックCLYが各々供給される点で、クロックド・インバータ101a,102aと相違している。
【0010】
以下同様に、使用されるクロック(CLYまたは−CLY)を1段毎に逆転させつつ同様の回路が多数接続されている。
【0011】
これらの信号のタイミングチャートを図11に示す。図中、時刻tにおいて水平同期信号DYが“H”になり、クロックCLYが“H”になると、水平同期信号DYを反転した“L”信号がクロックド・インバータ101aから出力される。この信号は、さらにインバータ103aを介して反転されるから、結局インバータ103aから“H”信号が出力される。なお、図11におけるクロックド・インバータ101a,102a,101b,102bの「×」印の期間は、クロックド・インバータの出力がハイインピーダンス状態になる期間を示す。なお、この「×」印の意味は各タイミングチャートにおいても同様である。
【0012】
次に、時刻tにおいてクロック−CLYが“H”になると、インバータ103aから出力されていた“H”信号がクロックド・インバータ102aによって反転され、反転された“L”信号が再びインバータ103aの信号入力端に供給される。これにより、インバータ103aから引き続き“H”信号が出力されることになる。また、インバータ103aの出力信号は、クロックド・インバータ101bにおいて反転され、クロックド・インバータ101bから“L”信号が出力される。この“L”信号は、さらにインバータ103bを介して反転され、ここから“H”信号が出力される。
【0013】
次に、時刻tにおいては、クロックCLYが“H”になるとともに、水平同期信号DYが“L”になる。この“L”信号はクロックド・インバータ101aにおいて反転され、ここから“H”信号が出力される。従って、これを反転して成るインバータ103aの出力信号は“L”になる。一方、クロックド・インバータ102bによってインバータ103bの出力信号が反転され、ここから“L”信号が出力される。従って、インバータ103bの出力信号は“H”に保持される。
【0014】
次に、時刻tにおいてクロック−CLYが“H”になると、インバータ103aから出力されていた“L”信号がクロックド・インバータ101bによって反転され、反転された“H”信号がインバータ103bの信号入力端に供給される。これにより、インバータ103bの出力信号は“L”になる。
【0015】
以下同様に、インバータ103b,103c,……からは、水平同期信号DYをクロック信号CLKの半周期づつ順次遅延させた信号が出力される。
【0016】
図10に戻り、104aはアンド回路であり、インバータ103a,103bの出力信号の論理積を、走査信号Y1として走査信号線110aに出力する。同様に、アンド回路104bはインバータ103b,103cの論理積を、アンド回路104cはインバータ103c,103dの論理積を、各々走査信号Y2およびY3として出力する。従って、図11に示すように、各走査信号Y1,Y2,……は、各々クロックCLYの半周期幅のパルスであり、相互に重複して“H”になる期間は無い。
【0017】
(3)点順次駆動方式について
図10においてはデータ信号線を一本(112a)のみ示しているが、実際にはこれと平行に同様のデータ信号線が多数設けられている。これらのデータ信号線にデータ信号を供給する方式として、線順次方式と点順次方式とがある。線順次方式は、シフトレジスタおよび2段のラッチ等を用いてデータ信号を蓄積し、「1」ライン相当分のデータ信号が蓄積された時点で各データ信号線に同時に信号を供給する方式である。一方、点順次方式は、各画素のデータ信号が得られた時点で対応するデータ信号線にこれを逐次供給する方式である。
【0018】
線順次方式は液晶セルにデータ信号を印加する時間を比較的長く(水平走査期間程度)かつ一律に確保できる点で有利であるが、シフトレジスタおよび2段のラッチ等が不可欠であるため回路が大型化する欠点がある。一方、点順次方式は回路を小規模にできる点で有利であるが、画素の液晶セルの充電時間を確保するために水平走査期間を長くせざるを得ない問題がある。
【0019】
その詳細を図5を参照し説明しておく。同図(a)は液晶ディスプレイの画面であり、図上で左から右に向かって水平走査される。すなわち、点A,点B,点Cの順で、対応する液晶セルにデータ信号が供給されることになる。このデータ信号すなわち電圧によって液晶セルが充電されるのであるが、同図(b)に示す波形図にあっては、点Cに対して充分な充電時間が確保されていない。
【0020】
すなわち、データ信号自体は点A,点B,点C共に同一レベルであったとしても、他の点に比べて点Cの充電電圧が低くなっており、液晶ディスプレイの右端部分で画像が白っぽくなるという不具合が生ずる。点Cに対しても充分な充電時間を確保して、かかる不具合を回避するために、結局は水平走査期間を長くせざるを得ないのである。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、液晶パネルは、例えば直視型の小型モニタや投影型の大型モニタに用いられるが、何れにおいてもパーソナルコンピュータの表示能力の向上やハイビジョンの普及に合わせて高精細度が要求されている。このため、必然的に動作周波数が高くなり、各液晶セルに駆動電圧を印加する時間も短くならざるを得ない。
【0022】
一方、各液晶セルの駆動電圧はフィールド毎に反転するため、各フィールド毎に液晶セルを逆極性方向にチャージする必要がある。従って、液晶セルを所望の電圧にチャージするまでに要する時間を確保することが困難になった。この問題は、点順次方式を採用する場合に一層深刻になる。
【0023】
これに対して、データ信号線が空いている期間(例えば前のラインの走査から次のラインの走査に移る帰線消去期間)において、次の駆動電圧の極性と同一極性の電圧(プリチャージ電圧)をデータ信号線に印加し、予め液晶セルの電圧を反転させておくことも考えられるが、本来の駆動回路とは別個のプリチャージ回路を設ける必要が生じ、回路構成が複雑化するという問題がある。
【0024】
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、きわめて簡単な構成で高精細度を確保できる表示装置の駆動方法、これを用いた表示装置および電子機器を提供することを目的としている。
【0025】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためこの発明にあっては、基準電位に対して正および負極性のデータ信号を伝送する複数のデータ信号線と、これらデータ信号線と交差する走査信号線と、前記データ信号線と前記走査信号線の交差に対応してマトリクス状に設けられ、対応する走査信号線に所定の走査信号が供給されると対応するデータ信号線上のデータ信号によって充電されるセルとを具備する表示装置を駆動する表示装置の駆動方法であって、前記各走査信号線に対して、第1の走査期間に前記走査信号を供給するとともに、この第1の走査期間より前の走査期間であってデータ信号の極性が前記第1の走査期間におけるデータ信号の極性と同一となる第2の走査期間において前記走査信号を供給することを特徴とする。
【0026】
なお、本明細書において、データ信号の極性とは、データ信号の振幅の中心電位に対するデータ信号の電位極性を示す。但し、データ信号の振幅の中心電位と液晶セルの共通電極電位とは異なる場合が多い。両電位を異ならせる理由は、TFTの寄生容量により液晶セルに印加される電圧がシフトしてしまう現象を補償するために、予め共通電極電位を上記データ信号の中心電位に対してバイアスしておくためである。
【0027】
【発明の実施の形態】
1.第1実施形態
1.1.実施形態の構成
次に、本発明の第1実施形態の液晶表示装置の全体構成を図1を参照し説明する。この液晶表示装置は、電子機器例えば液晶プロジェクタのライトバルブとして用いられる液晶パネルであり、液晶パネルブロック10と、タイミング回路ブロック20と、データ処理ブロック30とから構成されている。
【0028】
タイミング回路ブロック20は、クロック信号CLKと同期信号SYNCとが入力されると、所定のタイミング信号(詳細は後述する)を出力する。データ処理ブロック30の内部において、32は相展開回路であり、一系統の画像信号Dataが入力されると、これをN相(図示の例ではN=6)の画像データData1〜6に展開し出力する。なお、画像信号DataをN相に展開する理由は、後述するサンプルホールドスイッチ106a〜fを介して各TFT114のソース電極に画像データ信号を印加する時間をN倍に延長することにより、サンプルホールド時間および液晶セル116の充電時間を確保するためである。
【0029】
また、34は増幅・反転回路であり、画像データData1〜6のうち反転が必要なものを反転させ、しかる後に適宜反転された画像データData1〜6を増幅し出力する。なお、「反転が必要なもの」は、採用される反転方式と、フィールド番号が偶数か奇数かに基づいて決定される(図7参照)。但し、本実施形態において採用される反転方式は、各データ信号の極性が「1」ライン前の極性と同一になる方式、すなわちフィールド反転またはソース反転である。
【0030】
液晶パネルブロック10においては、図1の行方向に沿って平行に配列された複数の走査信号線110と、これらと直交する方向に沿って平行に配列された複数のデータ信号線112とを有する画素部100が形成されている。なお、本実施形態においては、走査信号線110の総数は「492本」であり、データ信号線112の総数は「652本」である。
【0031】
図上で走査信号線110とデータ信号線112の各交点に対応して、図10の回路と同様に、画素が形成されている。各画素は、走査信号線110にゲート電極が接続され、データ信号線112にソース電極が接続されるTFT114と、TFT114のドレイン電極に接続される画素電極と、画素電極に接続される保持容量とから成る。画素電極と、これに対応する共通電極と、両電極間に挟まれた液晶層とにより、液晶セル116が構成される。
【0032】
106a〜fはTFTから成るサンプルホールドスイッチであり、各データ信号線112に対応して設けられ、所定のホールド信号が供給されると、その時点における画像データData1〜6の電圧レベルを対応するデータ信号線112に出力する。なお、保持された電圧は、再度ホールド信号が供給されるまで保持される。
【0033】
124はシフトレジスタと、その出力の論理を組む論理回路とを含むデータ駆動回路であり、タイミング回路ブロック20から水平走査期間の最初に供給されるシフトデータDXを、シフトクロックに応じて順次シフトし、そのシフトに応じて各サンプルホールドスイッチ106a〜fに対して、対応する画像データData1〜6が出力されるタイミングでホールド信号を順次供給する。この結果、1走査期間において、サンプルホールドスイッチ106a〜fは、図上で右から左に向かって、対応する画像データ信号を順次ホールドすることになる。なお、データ信号線112、サンプルホールドスイッチ106a〜fおよび画像データData1〜6の対応関係は、データ信号線のN本(6本)周期で繰返される。
【0034】
次に、120は走査側駆動回路であり、各走査信号線110に対して走査信号Y1,Y2,……を順次供給する。この走査側駆動回路120の詳細構成を図2(a)に示す。図示のように、本実施形態の走査側駆動回路120は、従来のもの(図10)よりアンド回路104a,104b,……を除去したシフトレジスタにより構成され、インバータ103a,103b,……の出力信号をそのまま走査信号Y1,Y2,……として用いたものである。従って、図3に示すように、各走査信号Y1,Y2,……は「1」ライン前の走査信号と重複して“H”になる。
【0035】
1.2.実施形態の動作
次に、本実施形態の動作を図3を参照しつつ説明する。まず、時刻tにおいて、水平同期信号と同期してシフトレジスタに入力されるシフトデータDYが“H”になると、走査信号Y1も“H”になる。従って、第1ラインの液晶セルに対してプリチャージが開始される。但し、実際の第1ラインのデータ信号が未だ得られていないため、第1ラインのデータ信号と同一極性の電圧が各データ信号線112に印加される。なお、データ信号の極性とは、データ信号の振幅に中心電位に対する極性を指す。(以下、各実施形態でも同様)
次に、時刻t〜tの期間においては、画像データ信号Dataに基づいて、第1ラインの各画素値に対応するデータ信号がデータ駆動回路124、サンプルホールドスイッチ106a〜f、データ信号線112、TFT114を順次介して、第1ラインの各液晶セル116に供給される。ここで、各液晶セル116はデータ信号と同一極性の電圧によってプリチャージされているから、これら液晶セル116は速やかに充電される。
【0036】
このように、時刻t〜tの期間においては、第1ラインの液晶セルに対する充電が行われるのであるが、この期間には走査信号Y2も“H”になっているため、第2ラインの液晶セルに対しても書込みが行われる。本実施形態においては、各液晶セルに対応するデータ信号の極性は「1」ライン前の極性と同一であるから、第2ラインの液晶セルは本来のデータ信号と同一極性の電圧によってプリチャージされることになる。
【0037】
1.3.実施形態の効果
以上のように、本実施形態においては、液晶表示装置の極性反転駆動方式が、フィールド反転(またはフレーム反転)、あるいはソースライン反転であって各ラインの液晶セルに「1」ライン前のデータ信号が供給されるから、本来のデータ信号が供給される前に、これと同一極性で各液晶セルをプリチャージすることができる。これにより、簡易な構成で液晶セルの充電時間を短縮することができ、高精細度の液晶パネルを安価に実現することが可能になる。特に、本実施形態のように点順次方式を採用する場合においては、図6に示すように、画面端部(点C)の液晶セルに対しても充分な充電時間を確保することができる。
【0038】
2.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態の全体構成は第1実施形態(図1)と同様であるが、第1実施形態の走査側駆動回路120に代えて図2(b)に示す走査側駆動回路が用いられる。
【0039】
図においてクロックド・インバータ101aの前段にクロックド・インバータ201,202およびインバータ203から成る遅延回路が設けられている。そして、クロックド・インバータ201には、水平同期信号に同期するシフトデータDYをクロックCLYの半周期だけ早めたシフトデータDY−1が供給される。従って、本実施形態においては、インバータ203から水平同期信号に同期した本来のシフトデータDYが出力されることになる。
【0040】
105a,105b,……はイクスルクーシブ・オア回路であり、各々シフトデータDY−1とDYとの排他的論理和,シフトデータDYとインバータ103aの出力信号との排他的論理和,インバータ103a,103bの出力信号の排他的論理和,……を走査信号Y1,Y2,……として出力する。従って、各走査信号Y1,Y2,……の波形は図4に示す通りになる。
【0041】
すなわち、本実施形態においては、各液晶セルは本来のデータ信号の「2」ライン前のデータ信号によってプリチャージされることになる。ここで、図7を参照すると、図7に示したいずれの極性反転駆動方式においても、本来のデータ信号の極性と、「2」ライン前のデータ信号の極性とは、反転方式にかかわらず同一である。すなわち、本実施形態は図7に示す全ての反転方式に対応できる点で第1実施形態よりも適用範囲が広くなる利点を有する。
【0042】
3.第3実施形態
次に、第1または第2実施形態の液晶パネルを液晶プロジェクタに適用した例を図8を参照し説明する。
【0043】
図において1100は液晶プロジェクタであり、その内部に白色光源のランプユニット1102が設けられている。ランプユニット1102から射出された投写光はライトガイド1104内の複数のミラー1106,1106,……および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、それぞれの原色に対応付けられた3枚の液晶パネル1110R,1110Gおよび1110Bに放射される。
【0044】
液晶パネル1110R,1110Gおよび1110Bの構成は第1または第2実施形態において説明した通りである。さて、これら液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。ダイクロイックプリズム1112においては、レッド(R)およびブルー(B)の光が「90°」曲げられ、グリーン(G)の光は直進する。従って、各色の画像が合成され、投写レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写される。
【0045】
4.第4実施形態
次に、第1または第2実施形態の液晶パネルをパーソナルコンピュータに適用した例を図9を参照し説明する。
【0046】
図においてパーソナルコンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、液晶ディスプレイ1206とから構成されている。液晶ディスプレイ1206は、第1または第2実施形態の液晶パネルにカラーフィルタとバックライトとを付加することにより、構成されている。
【0047】
5.変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
【0048】
5.1.上記各実施形態において反転方式としてフィールド(またはフレーム)反転方式あるいはライン反転方式が採用される場合は、画像データData1〜6の極性が同一になる。かかる場合は、相展開回路32と増幅・反転回路34の位置を逆転させてもよい。すなわち、画像信号Dataを必要に応じて反転し増幅した後に相展開してもよい。
【0049】
5.2.上記各実施形態においては、スイッチング素子としてTFT114を用いたが、これに代えてMIM(金属−絶縁層−金属)、MIS(金属−絶縁層−半導体層)等、スイッチングを行い得る各種の素子を採用してもよい。
【0050】
5.3.上記各実施形態においては、点順次方式を採用したが、線順次方式の液晶パネルに本発明を適用してもよい。また、線順次方式によってデータ信号が供給される場合は、プリチャージ期間は水平走査期間よりも短くしてもよい。これは、プリチャージされる液晶セルに対して、同時にプリチャージが開始されるためである。
【0051】
5.4.第3および第4実施形態においては電子機器の例として液晶プロジェクタ1100とパーソナルコンピュータ1200とを挙げたが、これら以外に各種の電子機器に液晶パネルを適用してもよいことは言うまでもない。
【0052】
5.5.第1実施形態にあっては各液晶セルに「1」ライン前のデータ信号を供給し、第2実施形態にあっては「2」ライン前のデータ信号を供給することによってプリチャージを行った。しかし、反転方式としてフィールド反転またはソース反転が採用される場合は、プリチャージに用いられるデータ信号はそれ以外のライン(例えば「3」ライン前、「4」ライン前、……)のものであってもよい。同様に、反転方式としてライン反転またはドット反転が採用される場合は、奇数ライン前の任意のデータ信号をプリチャージに用いることができる。なお、ライン反転駆動においては、「2」ライン毎に極性を反転する場合もあるが、その場合は、「3」または「4」ライン前(一般式にすると「2*N−1」または「2*N」ライン前)のデータ信号をプリチャージに用いればよい。
【0053】
5.6.第1または第2実施形態にて説明した点順次方式の駆動においては、図1の各走査信号線110aに接続される画素に対して1つずつ順番にサンプルホールドスイッチ106a〜fを介して、データ信号を印加するものであったが、点順次方式とはこれに限られるものではなく、同一の走査線に接続される複数に画素(3画素単位、または6画素単位など)単位で単位毎に同時に、それに対応する複数のサンプルホールドスイッチを介してデータ信号を印加するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、各走査信号線に対して第2の走査期間において走査信号を供給するから、この第2の走査期間におけるデータ信号を流用してセルのプリチャージを行うことができる。これにより、簡易な構成で第1の走査期間におけるセルの充電時間を短縮することができ、高精細度の表示装置を安価に実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の全体構成を示すブロック図である。
【図2】走査側駆動回路120の回路図である。
【図3】第1実施形態のタイミングチャートである。
【図4】第2実施形態のタイミングチャートである。
【図5】従来技術の点順次方式の動作説明図である。
【図6】第1実施形態の動作説明図である。
【図7】各種反転方式の説明図である。
【図8】第3実施形態の液晶プロジェクタ1100の平面図である。
【図9】第4実施形態のパーソナルコンピュータ1200の正面図である。
【図10】従来の液晶パネルの回路図である。
【図11】従来の液晶パネルのタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 液晶パネルブロック
20 タイミング回路ブロック
30 データ処理ブロック
32 相展開回路
34 増幅・反転回路
100 液晶パネル
101a,102a クロックド・インバータ
101b,102b クロックド・インバータ
103a,103b インバータ
104a,104b アンド回路
105a,105b イクスルクーシブ・オア回路
106a〜f サンプルホールドスイッチ
110 走査信号線
112 データ信号線
114 TFT
116 液晶セル
120 走査側駆動回路
124 データ駆動回路
201 クロックド・インバータ
201,202 クロックド・インバータ
203 インバータ
1000 表示情報出力源
1100 液晶プロジェクタ
1102 ランプユニット
1104 ライトガイド
1106,1106 ミラー
1108 ダイクロイックミラー
1110R,1110Gおよび1110B 液晶パネル
1112 ダイクロイックプリズム
1114 投写レンズ
1200 パーソナルコンピュータ
1202 キーボード
1204 本体部
1206 液晶ディスプレイ

Claims (3)

  1. 基準電位に対して正および負極性のデータ信号を伝送する複数のデータ信号線と、当該データ信号線と交差する走査信号線と、前記データ信号線と前記走査信号線の交差に対応してマトリクス状に設けられ、対応する走査信号線に所定の走査信号が供給されると対応するデータ信号線上のデータ信号によって充電される液晶セルとを具備する表示装置の駆動回路であって、
    第1のクロック信号が制御入力端に供給されるとともに、信号入力端にシフトデータが供給される第1のインバータと、
    前記第1のインバータの出力信号が信号入力端に供給され、前記シフトデータを前記第1のクロックに対して半周期遅らせたシフトデータを出力する第2のインバータと、
    前記第1のクロック信号とは逆相の第2のクロック信号が制御入力端に供給されるとともに、前記第2のインバータの出力信号を反転して前記第2のインバータの信号入力端に供給する第3のインバータと、
    前記第1のインバータの信号入力端に供給される前記シフトデータと前記第2のインバータからの出力信号との排他的論理和を走査信号として出力するイクスクル‐シブ・オア回路とを有し、
    前記第1乃至第3のインバータ及び前記イクスクルーシブ・オア回路からなる回路構成を前記走査信号線毎に設け、前記走査信号線毎に設けられた前記第1及び第3のインバータの制御入力端に前記各走査信号線の1段毎に前記第1のクロック信号または前記第2のクロック信号を交互に供給して前記走査信号線ごとに設けた前記第1および第2のインバータを縦続接続してシフトレジスタを構成してなり、
    前記各走査信号線に対して、第1の走査期間に前記走査信号を供給するとともに、前記第1の走査期間において前記液晶セルに充電するデータ信号の極性と同一極性のデータ信号が前記データ信号線上に伝送される2走査信号線前の走査期間である第2の走査期間においても前記走査信号を供給する
    ことを特徴とする表示装置の駆動回路。
  2. 請求項1に記載の表示装置の駆動回路により駆動されることを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2記載の表示装置を有することを特徴とする電子機器。
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