JP3561990B2 - 衛星放送受信用コンバータ - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は衛星放送の受信用コンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
衛星放送は地上から放送衛星(Broadcasting Satellite)や通信衛星(Communications Satellite)に向けて電波を発射し、衛星から送り出される放送電波を各家庭で受信するようになされている。このような衛星、例えば放送衛星(以下BSという)からの電波は地上放送の電波に比べ非常に弱いため、各家庭で受信する際は高利得の受信アンテナであるパラボラアンテナが用いられている。
【0003】
パラボラアンテナは例えばおわん形をした反射鏡と、その反射鏡の焦点に設置される1次放射器と、この1次放射器に付加されている受信用のコンバータによって構成されている。
この1次放射器の円錐ホーンは衛星から送出された円偏波の電波を直線偏波の電波に変換してコンバータに出力する。
コンバータは例えばBS放送の場合、円錐ホーンから供給された12GHz帯の電波を増幅すると共に、1GHz帯の電波に変換してBSチューナに出力するようになされている。
なお、コンバータはパラボラアンテナとして屋外に設置されるため気密性の高い防水構造とされている。
【0004】
ところで、パラボラアンテナは指向性が鋭いため、きちんと衛星に向けて設置しないと電波を受信することができない。したっがて、所定の受信レべルを確保するため、電波を遮る障害物のない見通しの良い場所に衛星に向けて正しく設置する必要がある。
【0005】
しかしながら、例えばパラボラアンテナの方向を調整する場合、はるか彼方の衛星を目で確認しながら調整を行うことは不可能である。
そこで、コンバータに受信レベルが所定の値であるかどうかを検出する機能を設け、ユーザーが調整する際、例えばLEDなどによる表示によって所定の受信レベルが確保されているかどうか確認できるようになされているものがある。
【0006】
図7に上記したような受信レベルを検出する機能及び表示機能を備えたコンバータの表示部の構造をを示す。
この図において31は例えばアルミダイカスト等で形成されているコンバータのケースであり、後述するLED33を臨むための開口部32が設けられている。33はLEDであり、例えば受信レベルが所定の値である場合には点灯するようになされている。34はケース31の開口部32とLED33の間隙部に充填されている例えばゴム系の接着剤である。35はケース31の内部に設けられている基板を示し、LED33がマウントされている。
36はコンバータのケース31の外側に設けられている保護カバーであり、37は保護カバー36に設けられているLEDカバーである。
【0007】
このようなコンバータはパラボラアンテナと一体として屋外に設置するため、コンバータのケース31の内部は気密性の高い防水構造にする必要がある。
このため、ケース31の開口部32とLED33との間隙部にゴム系の接着剤34を充填してケース31の内部の気密性を保つようにしている。また、保護カバー36には図示されていないがLED33を臨む開口部を設けられており、この開口部上にLED33を保護するためのLEDカバー37が溶着等によって取り付けられている。
このようにして、ユーザーは保護カバー36に取り付けられているLEDカバー37を介してLEDの表示を見ることにより受信レべルが確認できるようにされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したようなコンバータは気密性を保つために接着剤34を開口部32とLED33の間隙部に充填する作業が必要であり非常に面倒であった。また、LEDカバー37を保護カバー36に例えば溶着等によって固定する加工工程も必要であるなどの問題点もあった。
【0009】
そこで、このような問題点をやや改善したコンバータの表示部の構造を図8に示す。
この図において、41は導光管型のLEDカバーを示し、42はLEDカバー41の先端部、43はネジ部をそれぞれ示しており、ネジ部43にはゴム系の接着剤45が塗布されている。44はケース31に設けられている開口部を示し、開口部44にはメネジ47が形成されている。
【0010】
このような構造とされるコンバータはLEDカバー41のネジ部43とケース31の開口部44に設けられているメネジ47と螺着することによって、LEDカバー41をケース31に取り付けるようになされている。
この場合、LEDカバー41とケース31の間隙部はネジ部43に塗布されている接着剤45によって塞がれて、ケース31の内部は気密性が保たれるようになると共に、ケース31の内部に設けられているLED33の光りがLEDカバー41の内部を伝わって先端部42から確認できるようになる。
したがって、図示されていない保護カバーにLEDカバー41の先端部42が露出する程度の開口部を設けることでLEDによる受信レベルの確認を行うことができるようになる。
【0011】
しかしながら、このような構造とされるコンバータは後加工としてケース31にメネジの加工工程が必要であると共に、LEDカバー41を螺着する作業が必要であり工数がかかるといった問題点があった。
【0012】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので導光管型のLEDカバーを容易に取り付けることができるコンバータを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、衛星放送の受信レベルが所定値以上のことを表示する表示手段を有する衛星放送受信用コンバータであって、前記表示手段は、防水構造のケースの内側に配され前記受信レベルが所定値以上のときに発光する発光手段の光を導光部を介して前記ケースの外側に導光する構造とされた衛星放送受信用コンバータにおいて、前記導光部は前記ケースを貫通する略柱体とされ、前記導光部の前記ケースより外側部分にはフランジ部が形成され、前記導光部の前記ケースより内側部分の側面には突起部が形成されており、前記ケースには、前記導光部を嵌入する嵌入孔を設け、前記ケースの内側には前記嵌入孔に連設された所定高の筒状体を設け、該筒状体の端面には勾配部が形成され、更に、前記ケースの外側の嵌入孔の周囲には、接着剤を保持する溝部が形成されおり、前記導光部を前記嵌入孔に嵌入し前記導光部を回転することにより、前記突起部が前記勾配部に乗り上げ、前記フランジ部が前記溝部に塗布された接着剤を圧接した状態で前記ケースに前記導光部を固定することが出来るように構成されている。
また、勾配部は導光部を90度以内回転させることで勾配部と突起部が圧接できるような勾配にする。
【0014】
【作用】
本発明によれば、導光部を嵌入部に嵌入して回転させることにより導光部に形成されている突起部と嵌入部の底面に形成されている勾配部とが圧接され導光部を容易に取り付けることができるようになる。
【0015】
【実施例】
以下本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の実施例である衛星放送受信用のコンバータを搭載したパラボラアンテナの全体図を示している。
この図において、1は実施例であるコンバータが付加されている1次放射器、2は反射鏡、3は1次放射器1を支えるアーム部を示している。
この図に示すように、1次放射器1は反射鏡2の焦点となる位置に設置され、反射鏡で反射された衛星からの円偏波の電波を、図示されていない1次放射器1に付加されている円錐ホーンで直線偏波の電波に変換してコンバータに出力するようにしている。
【0016】
コンバータは例えばBS放送の場合、円錐ホーンから供給される12GHz帯の電波を増幅すると共に、1GHz帯の電波に変換して、図示されていない例えばBSチューナ等に供給している。
なお、コンバータは図1に示すようにパラボラアンテナと一体となって屋外に設置されるため気密性の高い防水構造とされている。
【0017】
ところで、パラボラアンテナは指向性が鋭いため、きちんと衛星に向けて設置しないと受信することができない。したっがて、所定の受信レべルを確保するため、電波を遮る障害物のない見通しの良い場所に衛星にむけて正しく設置する必要がある。
【0018】
しかしながら、例えばパラボラアンテナの向きの調整する場合、はるか彼方の衛星を目で確認しながら調整を行うことは不可能であるため、コンバータに受信レベルが所定の値であるかどうかを検出する機能を設け、ユーザーが調整する際に例えばLEDの点灯によって所定の受信レベルが確保されているかどうか確認できるようにされているものがある。
【0019】
このような機能を備えた本実施例のコンバータが付加されている1次放射器の外観図を図2に示す。
この図において、4は後述する導光管型のLEDカバー10の先端部を示し、5はコンバータが付加された1次放射器、及び後述するコンバータ16を保護する例えばプラスチック等で形成された保護カバーであり、16は本実施例のコンバータを示している。
なお、保護カバー5にはコンバータ16に設けられている導光管型のLEDカバー10の先端部4よりLEDの点灯が確認できるように開口部が設けられている。
【0020】
図3に上記したような1次放射器1に付加されているコンバータ16の導光管型のLEDカバーの組立斜視図を示す。
この図の(a)において、10は例えばアクリル、ポリカーボネート等で形成された導光管型のLEDカバー(以下LEDカバーという)を示し、6はナット部、7はフランジ部、8は導光部、9は突起部を示している。
なお、ナット部6、フランジ部7、導光部8及び突起部9は一体成型してLEDカバー10を形成するようにしてもよい。
【0021】
11は例えばアルミダイカストで形成されたコンバータ16のケース部を示し、図示されていないが内部にコンバータ16を構成する基板等が設けられている。12はケース11に設けられている嵌入部であり、図に示すようにLEDカバー10が嵌入できるような形状とされている。13は嵌入部12のまわりに設けられている溝であり、この溝に沿って、接着剤14(例えば防水型のシリコン接着剤(商品名RTB、信越化学製等))が塗布されている。
【0022】
このように形成されたLEDカバー10をケース11に設けられている嵌入部12に嵌入し、同図(b)に示すように矢印方向に回転させて、LEDカバー10をケース11に保持・固定するようにしている。
【0023】
以下、この態様について具体的に説明する。
図4の(a)はLEDカバー10の側面図を示し、同図(b)は図3(a)に示す一点鎖線Y−Yおける断面図、同図(c)は図3(a)に示す一点鎖線X−Xおける断面図を示している。
この図の(b),(c)に示すようにケース11の底面には勾配面15が形成されている。
【0024】
そして、図5(a)に示すようにLEDカバー10をケース11の嵌入部12嵌入する。この場合、LEDカバー10に設けられている突起部9とケース11の底面とのギャップはd1 となる。
【0025】
そして、同図(b)に示すようにLEDカバー10を矢印方向に回転させることによって突起部9はケース11の底面に設けられている勾配面15に沿って移動する。すると、ケース11の底面と突起部9との間に設けられていたギャップd1 は勾配面15によって徐々にギャップd2 と狭くなり、さらにLEDカバー10を回転させることによって突起部9とケース11の底面の勾配面15とが圧接されて、導光管型のLEDカバー10がケース11に保持・固定される。
なお、勾配面15はLEDカバー10を90度以内で回転させることにより固定できるような勾配が形成されている。
【0026】
さらに、ケース11の溝13に沿って塗布されている接着剤14によって、LEDカバー10のフランジ部7とケース11が接着され、ケース11とLEDカバー10の間隙部がほぼ完全に塞がれる。
これによって、ケース11とLEDカバー10はより強固に固定されると共に、ケース11の内部は気密性が保たれる構造になる。
【0027】
図6に上記したような構造としたコンバータの断面図を示す。
この図で20は基板、21は基板20にマウントされているLEDを示している。この図に示すようにLEDカバー10とケース11は突起部9とケース11が圧接されて保持・固定されると共に、間隙部は接着剤14によってほぼ完全に塞がれケース内部は気密性が保たれるようになる。
また、LED21の光りはLEDカバー10の導光部8を伝わって保護カバー5の開口部より露出している先端部4からユーザーが確認できるようになる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、導光管部に形成した突起部と嵌入部に形成した勾配部とを圧接して固定するようにしているため、導光管部を容易に取り付けることができる。
また、勾配面の勾配は導光管部の底面の90度以内の範囲に設けることにより、より容易に導光管部を取り付けることができるようになる。
また、ケースに形成されている勾配面、及び導光管部に形成されている突起部を金型にて形成するようにすれば、後加工による作業を無くすことができ工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるコンバータを搭載したパラボラアンテナの全体図である。
【図2】本発明の実施例であるコンバータを搭載した1次放射器を示した図である。
【図3】本発明の実施例であるコンバータの導光管型LEDカバーの組立斜視図である。
【図4】本発明の実施例であるコンバータの導光管型LEDカバー部の側面図、及びコンバータの嵌入部の断面図である。
【図5】本発明の実施例であるコンバータの導光管型LEDカバー部をコンバータの嵌入部に嵌入した時の側面図、及び底面図である。
【図6】本発明の実施例である導光管型LEDカバー部をコンバータの嵌入部に取り付けた場合の断面図である。
【図7】従来のコンバータの表示部の構造の一例を示した図である。
【図8】従来のLEDカバー部と嵌入部とで構成されるコンバータの表示部の構造の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 1次放射器
2 反射部
3 アーム部
4 先端部
5 保護カバー
6 ナット部
7 フランジ部
8 導光部
9 突起部
10 導光管型LEDカバー
11 ケース
12 嵌入部
13 溝
14 接着部
15 勾配部
16 コンバータ
【産業上の利用分野】
本発明は衛星放送の受信用コンバータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
衛星放送は地上から放送衛星(Broadcasting Satellite)や通信衛星(Communications Satellite)に向けて電波を発射し、衛星から送り出される放送電波を各家庭で受信するようになされている。このような衛星、例えば放送衛星(以下BSという)からの電波は地上放送の電波に比べ非常に弱いため、各家庭で受信する際は高利得の受信アンテナであるパラボラアンテナが用いられている。
【0003】
パラボラアンテナは例えばおわん形をした反射鏡と、その反射鏡の焦点に設置される1次放射器と、この1次放射器に付加されている受信用のコンバータによって構成されている。
この1次放射器の円錐ホーンは衛星から送出された円偏波の電波を直線偏波の電波に変換してコンバータに出力する。
コンバータは例えばBS放送の場合、円錐ホーンから供給された12GHz帯の電波を増幅すると共に、1GHz帯の電波に変換してBSチューナに出力するようになされている。
なお、コンバータはパラボラアンテナとして屋外に設置されるため気密性の高い防水構造とされている。
【0004】
ところで、パラボラアンテナは指向性が鋭いため、きちんと衛星に向けて設置しないと電波を受信することができない。したっがて、所定の受信レべルを確保するため、電波を遮る障害物のない見通しの良い場所に衛星に向けて正しく設置する必要がある。
【0005】
しかしながら、例えばパラボラアンテナの方向を調整する場合、はるか彼方の衛星を目で確認しながら調整を行うことは不可能である。
そこで、コンバータに受信レベルが所定の値であるかどうかを検出する機能を設け、ユーザーが調整する際、例えばLEDなどによる表示によって所定の受信レベルが確保されているかどうか確認できるようになされているものがある。
【0006】
図7に上記したような受信レベルを検出する機能及び表示機能を備えたコンバータの表示部の構造をを示す。
この図において31は例えばアルミダイカスト等で形成されているコンバータのケースであり、後述するLED33を臨むための開口部32が設けられている。33はLEDであり、例えば受信レベルが所定の値である場合には点灯するようになされている。34はケース31の開口部32とLED33の間隙部に充填されている例えばゴム系の接着剤である。35はケース31の内部に設けられている基板を示し、LED33がマウントされている。
36はコンバータのケース31の外側に設けられている保護カバーであり、37は保護カバー36に設けられているLEDカバーである。
【0007】
このようなコンバータはパラボラアンテナと一体として屋外に設置するため、コンバータのケース31の内部は気密性の高い防水構造にする必要がある。
このため、ケース31の開口部32とLED33との間隙部にゴム系の接着剤34を充填してケース31の内部の気密性を保つようにしている。また、保護カバー36には図示されていないがLED33を臨む開口部を設けられており、この開口部上にLED33を保護するためのLEDカバー37が溶着等によって取り付けられている。
このようにして、ユーザーは保護カバー36に取り付けられているLEDカバー37を介してLEDの表示を見ることにより受信レべルが確認できるようにされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したようなコンバータは気密性を保つために接着剤34を開口部32とLED33の間隙部に充填する作業が必要であり非常に面倒であった。また、LEDカバー37を保護カバー36に例えば溶着等によって固定する加工工程も必要であるなどの問題点もあった。
【0009】
そこで、このような問題点をやや改善したコンバータの表示部の構造を図8に示す。
この図において、41は導光管型のLEDカバーを示し、42はLEDカバー41の先端部、43はネジ部をそれぞれ示しており、ネジ部43にはゴム系の接着剤45が塗布されている。44はケース31に設けられている開口部を示し、開口部44にはメネジ47が形成されている。
【0010】
このような構造とされるコンバータはLEDカバー41のネジ部43とケース31の開口部44に設けられているメネジ47と螺着することによって、LEDカバー41をケース31に取り付けるようになされている。
この場合、LEDカバー41とケース31の間隙部はネジ部43に塗布されている接着剤45によって塞がれて、ケース31の内部は気密性が保たれるようになると共に、ケース31の内部に設けられているLED33の光りがLEDカバー41の内部を伝わって先端部42から確認できるようになる。
したがって、図示されていない保護カバーにLEDカバー41の先端部42が露出する程度の開口部を設けることでLEDによる受信レベルの確認を行うことができるようになる。
【0011】
しかしながら、このような構造とされるコンバータは後加工としてケース31にメネジの加工工程が必要であると共に、LEDカバー41を螺着する作業が必要であり工数がかかるといった問題点があった。
【0012】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので導光管型のLEDカバーを容易に取り付けることができるコンバータを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、衛星放送の受信レベルが所定値以上のことを表示する表示手段を有する衛星放送受信用コンバータであって、前記表示手段は、防水構造のケースの内側に配され前記受信レベルが所定値以上のときに発光する発光手段の光を導光部を介して前記ケースの外側に導光する構造とされた衛星放送受信用コンバータにおいて、前記導光部は前記ケースを貫通する略柱体とされ、前記導光部の前記ケースより外側部分にはフランジ部が形成され、前記導光部の前記ケースより内側部分の側面には突起部が形成されており、前記ケースには、前記導光部を嵌入する嵌入孔を設け、前記ケースの内側には前記嵌入孔に連設された所定高の筒状体を設け、該筒状体の端面には勾配部が形成され、更に、前記ケースの外側の嵌入孔の周囲には、接着剤を保持する溝部が形成されおり、前記導光部を前記嵌入孔に嵌入し前記導光部を回転することにより、前記突起部が前記勾配部に乗り上げ、前記フランジ部が前記溝部に塗布された接着剤を圧接した状態で前記ケースに前記導光部を固定することが出来るように構成されている。
また、勾配部は導光部を90度以内回転させることで勾配部と突起部が圧接できるような勾配にする。
【0014】
【作用】
本発明によれば、導光部を嵌入部に嵌入して回転させることにより導光部に形成されている突起部と嵌入部の底面に形成されている勾配部とが圧接され導光部を容易に取り付けることができるようになる。
【0015】
【実施例】
以下本発明の実施例について説明する。
図1は本発明の実施例である衛星放送受信用のコンバータを搭載したパラボラアンテナの全体図を示している。
この図において、1は実施例であるコンバータが付加されている1次放射器、2は反射鏡、3は1次放射器1を支えるアーム部を示している。
この図に示すように、1次放射器1は反射鏡2の焦点となる位置に設置され、反射鏡で反射された衛星からの円偏波の電波を、図示されていない1次放射器1に付加されている円錐ホーンで直線偏波の電波に変換してコンバータに出力するようにしている。
【0016】
コンバータは例えばBS放送の場合、円錐ホーンから供給される12GHz帯の電波を増幅すると共に、1GHz帯の電波に変換して、図示されていない例えばBSチューナ等に供給している。
なお、コンバータは図1に示すようにパラボラアンテナと一体となって屋外に設置されるため気密性の高い防水構造とされている。
【0017】
ところで、パラボラアンテナは指向性が鋭いため、きちんと衛星に向けて設置しないと受信することができない。したっがて、所定の受信レべルを確保するため、電波を遮る障害物のない見通しの良い場所に衛星にむけて正しく設置する必要がある。
【0018】
しかしながら、例えばパラボラアンテナの向きの調整する場合、はるか彼方の衛星を目で確認しながら調整を行うことは不可能であるため、コンバータに受信レベルが所定の値であるかどうかを検出する機能を設け、ユーザーが調整する際に例えばLEDの点灯によって所定の受信レベルが確保されているかどうか確認できるようにされているものがある。
【0019】
このような機能を備えた本実施例のコンバータが付加されている1次放射器の外観図を図2に示す。
この図において、4は後述する導光管型のLEDカバー10の先端部を示し、5はコンバータが付加された1次放射器、及び後述するコンバータ16を保護する例えばプラスチック等で形成された保護カバーであり、16は本実施例のコンバータを示している。
なお、保護カバー5にはコンバータ16に設けられている導光管型のLEDカバー10の先端部4よりLEDの点灯が確認できるように開口部が設けられている。
【0020】
図3に上記したような1次放射器1に付加されているコンバータ16の導光管型のLEDカバーの組立斜視図を示す。
この図の(a)において、10は例えばアクリル、ポリカーボネート等で形成された導光管型のLEDカバー(以下LEDカバーという)を示し、6はナット部、7はフランジ部、8は導光部、9は突起部を示している。
なお、ナット部6、フランジ部7、導光部8及び突起部9は一体成型してLEDカバー10を形成するようにしてもよい。
【0021】
11は例えばアルミダイカストで形成されたコンバータ16のケース部を示し、図示されていないが内部にコンバータ16を構成する基板等が設けられている。12はケース11に設けられている嵌入部であり、図に示すようにLEDカバー10が嵌入できるような形状とされている。13は嵌入部12のまわりに設けられている溝であり、この溝に沿って、接着剤14(例えば防水型のシリコン接着剤(商品名RTB、信越化学製等))が塗布されている。
【0022】
このように形成されたLEDカバー10をケース11に設けられている嵌入部12に嵌入し、同図(b)に示すように矢印方向に回転させて、LEDカバー10をケース11に保持・固定するようにしている。
【0023】
以下、この態様について具体的に説明する。
図4の(a)はLEDカバー10の側面図を示し、同図(b)は図3(a)に示す一点鎖線Y−Yおける断面図、同図(c)は図3(a)に示す一点鎖線X−Xおける断面図を示している。
この図の(b),(c)に示すようにケース11の底面には勾配面15が形成されている。
【0024】
そして、図5(a)に示すようにLEDカバー10をケース11の嵌入部12嵌入する。この場合、LEDカバー10に設けられている突起部9とケース11の底面とのギャップはd1 となる。
【0025】
そして、同図(b)に示すようにLEDカバー10を矢印方向に回転させることによって突起部9はケース11の底面に設けられている勾配面15に沿って移動する。すると、ケース11の底面と突起部9との間に設けられていたギャップd1 は勾配面15によって徐々にギャップd2 と狭くなり、さらにLEDカバー10を回転させることによって突起部9とケース11の底面の勾配面15とが圧接されて、導光管型のLEDカバー10がケース11に保持・固定される。
なお、勾配面15はLEDカバー10を90度以内で回転させることにより固定できるような勾配が形成されている。
【0026】
さらに、ケース11の溝13に沿って塗布されている接着剤14によって、LEDカバー10のフランジ部7とケース11が接着され、ケース11とLEDカバー10の間隙部がほぼ完全に塞がれる。
これによって、ケース11とLEDカバー10はより強固に固定されると共に、ケース11の内部は気密性が保たれる構造になる。
【0027】
図6に上記したような構造としたコンバータの断面図を示す。
この図で20は基板、21は基板20にマウントされているLEDを示している。この図に示すようにLEDカバー10とケース11は突起部9とケース11が圧接されて保持・固定されると共に、間隙部は接着剤14によってほぼ完全に塞がれケース内部は気密性が保たれるようになる。
また、LED21の光りはLEDカバー10の導光部8を伝わって保護カバー5の開口部より露出している先端部4からユーザーが確認できるようになる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、導光管部に形成した突起部と嵌入部に形成した勾配部とを圧接して固定するようにしているため、導光管部を容易に取り付けることができる。
また、勾配面の勾配は導光管部の底面の90度以内の範囲に設けることにより、より容易に導光管部を取り付けることができるようになる。
また、ケースに形成されている勾配面、及び導光管部に形成されている突起部を金型にて形成するようにすれば、後加工による作業を無くすことができ工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるコンバータを搭載したパラボラアンテナの全体図である。
【図2】本発明の実施例であるコンバータを搭載した1次放射器を示した図である。
【図3】本発明の実施例であるコンバータの導光管型LEDカバーの組立斜視図である。
【図4】本発明の実施例であるコンバータの導光管型LEDカバー部の側面図、及びコンバータの嵌入部の断面図である。
【図5】本発明の実施例であるコンバータの導光管型LEDカバー部をコンバータの嵌入部に嵌入した時の側面図、及び底面図である。
【図6】本発明の実施例である導光管型LEDカバー部をコンバータの嵌入部に取り付けた場合の断面図である。
【図7】従来のコンバータの表示部の構造の一例を示した図である。
【図8】従来のLEDカバー部と嵌入部とで構成されるコンバータの表示部の構造の一例を示した図である。
【符号の説明】
1 1次放射器
2 反射部
3 アーム部
4 先端部
5 保護カバー
6 ナット部
7 フランジ部
8 導光部
9 突起部
10 導光管型LEDカバー
11 ケース
12 嵌入部
13 溝
14 接着部
15 勾配部
16 コンバータ
Claims (2)
- 衛星放送の受信レベルが所定値以上のことを表示する表示手段を有する衛星放送受信用コンバータであって、前記表示手段は、防水構造のケースの内側に配され前記受信レベルが所定値以上のときに発光する発光手段の光を導光部を介して前記ケースの外側に導光する構造とされた衛星放送受信用コンバータにおいて、
前記導光部は前記ケースを貫通する略柱体とされ、前記導光部の前記ケースより外側部分にはフランジ部が形成され、前記導光部の前記ケースより内側部分の側面には突起部が形成されており、
前記ケースには、前記導光部を嵌入する嵌入孔を設け、前記ケースの内側には前記嵌入孔に連設された所定高の筒状体を設け、該筒状体の端面には勾配部が形成され、
更に、前記ケースの外側の嵌入孔の周囲には、接着剤を保持する溝部が形成されおり、
前記導光部を前記嵌入孔に嵌入し前記導光部を回転することにより、前記突起部が前記勾配部に乗り上げ、前記フランジ部が前記溝部に塗布された接着剤を圧接した状態で前記ケースに前記導光部を固定することが出来るように構成されていること
を特徴とする衛星放送受信用コンバータ。 - 前記勾配部は前記導光部を略90度以内回転させることで前記フランジ部が前記溝部に塗布された接着剤を圧接できるような勾配とされていることを特徴とする請求項1に記載の衛星放送受信用コンバータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30572994A JP3561990B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 衛星放送受信用コンバータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30572994A JP3561990B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 衛星放送受信用コンバータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08148927A JPH08148927A (ja) | 1996-06-07 |
JP3561990B2 true JP3561990B2 (ja) | 2004-09-08 |
Family
ID=17948649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP30572994A Expired - Fee Related JP3561990B2 (ja) | 1994-11-16 | 1994-11-16 | 衛星放送受信用コンバータ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3561990B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
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KR102584618B1 (ko) * | 2018-04-30 | 2023-10-05 | 엘지이노텍 주식회사 | 컨버터 |
-
1994
- 1994-11-16 JP JP30572994A patent/JP3561990B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH08148927A (ja) | 1996-06-07 |
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