JP3561327B2 - 孔版原紙による組み立てスタンプ及びその作成方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、製版後の孔版原紙を用いた印刷スタンプ及びその作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、孔版原紙を用いた簡易印刷器は、印刷しようとする原稿を用いて孔版原紙に感熱製版し、製版後にインクを用いて印刷体に印刷することができるようになっている。
この簡易印刷器は、ポストカードなどのハガキ印刷に適応した大きさとされ、各部はこのサイズで形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、この簡易印刷器による印刷は、ハガキサイズ以外の印刷には不向きであった。
即ち、製版後の印刷時には、孔版原紙を簡易印刷器にセットし、この簡易印刷器を操作しながら行うものであるため、ハガキより小さいサイズの印刷を行う場合でも、相対的に大きなこの簡易印刷器を操作して行わねばならない煩わしさがあった。
【0004】
又、市販されているファンシースタンプなどの小さなゴム印は、予め印面が作成されており、自分の書いた絵や名前などオリジナルのものを個人で簡単に作るのは困難であった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ハガキより小さなサイズの任意の画像に対応する大きさのスタンプを簡単に作成でき、印刷も容易に行える孔版原紙による組み立てスタンプ及びその作成方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の孔版原紙による組み立てスタンプは、請求項1記載のように、ほぼ中央部が画像等の製版領域とされる孔版原紙と、
この製版領域の側部に所定の間隔をおいて前記孔版原紙に接着され、製版領域を下面として該製版領域の両側部から立設され、印刷時の操作箇所となる少なくとも2枚の板部材と、
前記孔版原紙の製版領域の上面に載せられ、この上面及び前記各板部材の内側にそれぞれ接する面を有し前記板部材及び孔版原紙の内部に保持される中心部材と、
前記孔版原紙の製版領域上と前記中心部材との間に設けられたインク保持部と、
を具備することを特徴としている。
【0007】
また、請求項2記載のように、前記板部材は、製版領域の両側部に設けられる2枚の板部材で構成され、該製版領域から互いに同傾斜を有し立設された板部材の上端部同士が接合された略三角形状に形成され、
前記中心部材は、板部材及び孔版原紙の内部で上下方向に移動自在に設けられる同三角形状に形成してもよい。
【0008】
また、請求項3記載のように、前記板部材には、接合する前記上端部にそれぞれ互いを係止する係止片が設けられた構成としてもよい。
【0009】
また、請求項項4記載のように、前記孔版原紙上面のインク保持部は、前記製版領域より大きく形成され、該製版領域から孔版原紙が折り畳まれて前記インクを包み込み封止保持する構成とすることができる。
【0010】
また、請求項5記載のように、前記インク保持部は、前記孔版原紙上にフィルムが重ねられて設けられ、前記インクを封止保持する構成としてもよい。
【0011】
また、請求項6記載のように、前記孔版原紙の製版領域上の前記インク保持部と、前記中心部材との間に所定厚さの弾性体が配置された構成としてもよい。
【0012】
また、本発明の作成方法は、請求項7記載のように、孔版原紙上に原稿に対応する画像を製版する第1の工程と、
該孔版原紙に形成された画像の製版領域の両側部に所定の間隔を置いて板部材を接着する第2の工程と、
前記孔版原紙の製版領域上にインクを盛りつける第3の工程と、
前記孔版原紙の製版領域上のインクを封止する第4の工程と、
前記孔版原紙の製版領域上に、該製版領域に接する下面、及び該下面の両側部からそれぞれ所定角度で傾斜する傾斜面を有する略三角形状の中心部材を設ける第5の工程と、
前記孔版原紙に接着された板部材を前記孔版原紙から折り曲げ前記中心部材を覆い、該板部材の他端部同士を接合する第6の工程と、
を有することを特徴としている。
【0013】
また、請求項8記載のように、前記第1の工程時には、前記製版領域である原稿の大きさに対応した原稿枠と、該所定外径の製版領域によるスタンプ作成時に必要な孔版原紙のサイズを示す外枠とが予め線画された製版用台紙を用い、該製版用台紙の原稿枠内に原稿を位置決め載置した状態で感熱製版し、
孔版原紙上に製版された外枠に沿って切断することにより、製版領域の大きさに対応した大きさの孔版原紙が得られるようになる。
【0014】
また、請求項9記載のように、前記第2の工程時には、孔版原紙を位置決めする位置決め枠と、画像の製版領域の両側部にそれぞれ設けられた板部材の接着位置を示す接着位置枠とが予め線画された位置決め用型紙を用い、該位置決め用型紙に孔版原紙を位置決め載置した状態で、接着位置枠上に前記板部材をそれぞれ位置決めして接着するようになる。
【0015】
【作用】
画像等の製版領域を有する孔版原紙2の両側部には板部材4,5が接着され、この製版領域の両側部から立設されて印刷時の操作箇所となる。
板部材4,5は例えば他端部同士が係止片4c,5cによって互いに係止された略三角形状とされる。
この板部材4,5内には、同三角形状の中心部材8が設けられ、中心部材8の下面8cは、孔版原紙2上のインク保持部に接している。
インク保持部は、孔版原紙2を折り畳み、あるいは孔版原紙2上にフィルム31を重合してインク26を保持する。
板部材4,5を操作し上方から押圧力を加えると、内部の中心部材8が下方に移動し、インク保持部を押す。
これにより、インク保持部内に保持されていたインク26が画像に対応した形状で孔版原紙2を通過し、被印刷体上に同画像をスタンプ印刷する。
【0016】
【実施例】
次に、本発明の孔版原紙による組み立てスタンプの実施例を説明する。
図1は、第1実施例による組み立てスタンプ1を示す斜視図である。同図を用いて概略を説明すると、この組み立てスタンプ1は、側面でみて略三角形状に形成されている。
下面部分には、画像等の製版領域を有する製版済の孔版原紙2が設けられ、この孔版原紙2の両端部は、それぞれ板部材4,5の一端部4a,5aに接合されている。
【0017】
この板部材4,5は、厚紙やプラスチック等により構成できる。
板部材4,5は、他端部4b,5bが互いに接合され、これら孔版原紙2と板部材4,5により側面が略三角形状となる。
板部材4,5の他端部4b,5bには、係合片4c,5cが突出して設けられ、これら係止片4c,5cの切り込み4d,5dが互いに係合することにより、板部材4,5の他端部4b,5b同士を接合状態で保持する。
【0018】
孔版原紙2上には、所定色のインクが載せられ、孔版原紙2が折り畳まれることにより、側部からのインクの漏れが防止されている。
この孔版原紙2上にはインクを介して孔版原紙2の大きさに対応し、所定厚さを有するスポンジ等の弾性体7が設けられる。
【0019】
そして、板部材4,5と孔版原紙2とにより形成される三角形状の中央開口部には、中心部材8が設けられる。
中心部材8は、略三角形状の板部材であり、傾斜面8a,8bが板部材4,5の内側に位置し、下面8cが弾性体7上に位置する。したがって、傾斜面8a,8bの長さは、少なくとも板部材4,5の厚さ分に対応する長さだけ小さく形成されたものを折って構成する。
この中心部材8は予め三角形状に形成されているプラスチックを用いてもよい。
【0020】
次に、上記スタンプの組み立て動作を説明する。
まず、孔版原紙に製版を施すが、図2に示すように汎用の製版機能付き簡易印刷器20により孔版原紙上に原稿画像を製版する場合には、この簡易印刷器20に適合した大きさの孔版原紙2を用いることになる。
このときには、図示のような製版用台紙22を用いれば、1つの孔版原紙2内に複数個の画像を位置出しした状態で同時に製版することができる。これら複数の画像は、それぞれ異なるスタンプに用いることができる。
【0021】
この製版用台紙22は、画像の大きさの原稿枠Aが形成され、原稿枠Aの外には、スタンプ作成に必要な大きさの外枠Bが設けられている。この製版用台紙22は、簡易印刷器20の台座20a上に載置される。
次に、製版用台紙22の原稿枠A上には、枠線に沿って所望する文字、画像等が形成された原稿23を載置する。
【0022】
この後、簡易印刷器20の押圧板20bを基台20c側に閉じて光照射装置(不図示)を作動させることにより、孔版原紙2上には、原稿23に対応した製版が行われる。この後、原稿23は孔版原紙2に付着するが、後述する印刷開始直前まではこの付着状態としておく。
【0023】
前記孔版原紙2は、縁部全周に厚紙からなる枠体2aで支持され、図中奥側に透明フィルムが重合された構成である。
しかしながら、本発明のスタンプではこれら枠体2a及び透明フィルムが不要でありいずれも切り取る等して剥がす。
次に、孔版原紙2上には、製版時に外枠Bも線状に製版されているので、この外枠Bに沿って切り取る。これにより、複数個のスタンプに用いられる各画像が分離され、また、各スタンプで必要な大きさを容易に得られる。
【0024】
次に、図3の組み立て状態を示す図に示すように、孔版原紙2は、原稿23が付着した面を上にして、この原稿23の側部にそれぞれ板部材4,5を接着する。接着時、係止片4c,5cは、孔版原紙2の外方に向けて位置させる。また、この接着は、板部材4,5の裏面に予め接着テープを設けておく構成により容易化できる。
【0025】
また、同図下方に示す位置決め用型紙25を用いることにより上記接着を容易化できる。
位置決め用型紙25には、孔版原紙2の外径(縁部)に合わせた位置決め枠Cが設けられ、原稿23の画像枠D及び板部材4,5の接着位置を示す接着位置枠Eがそれぞれ設けられる。
したがって、この位置決め用型紙25の位置決め枠Cに孔版原紙2を位置させ、画像枠Dに原稿23の画像が位置した状態で、孔版原紙2上からは接着位置枠Eが透かして見えるため、これに沿って板部材4,5を接着すれば正確な位置に容易に接着できるようになる。
【0026】
次に図4に示すように、板部材4,5が接着された孔版原紙2を反転させた後、中央部の画像面上に所定量の印刷用インク26を載せる。
この後、このインク26を包むように孔版原紙2の両端部を中央方向に折り曲げてインク保持部を形成する。このとき、折線F,G部分は、板部材4,5の両端部に沿って折るようにする。これによりインク26は、孔版原紙2内部に封止され外部との気密が絶たれ、孔版画像部分のみインク26が通過可能となる。
【0027】
この後、図5に示すように、中央部分に弾性体7及び中心部材8を載せる。中心部材8は、厚紙の2箇所に切れ込み8d,8eが予め形成され、この切れ込み8d,8eに沿って略三角形状に折って形成できる。
この中心部材8の下面8cに予め弾性体7が設けられた構成としてもよい。
【0028】
次に、板部材4,5を折線H,Iに沿って互いに近接方向に折り曲げた後、係止片4c,5cの切れ込み4d,5dを互いに係止させることにより、図1に示すスタンプ1を組み立てることができる。折線H,Iは、それぞれ孔版原紙2に背着されている板部材4,5の端部に沿って折り曲げる。
この後、孔版原紙2の下面に張り付いている原稿23を剥がして試し刷りを行った後、連続してスタンプ印刷を行えるようになる。
【0029】
上記構成のスタンプ1によれば、下面に孔版原紙2の製版面が位置し、板部材4,5を持ち上方から押圧することにより、内部に保持されているインクが透過して画像に対応する印刷を施すことができる。
このとき、板部材4,5は少なくとも2辺が傾斜し、その内側に板部材4,5と別体で同じ三角形状の中心部材8が設けられているため、板部材4,5を上方から押すと、この押圧力は、中心部材8の傾斜面8a,8bを介して下面8cに伝えられ、この下面8c全面が孔版原紙2を印刷体側に押圧する。
これにより、印刷品質の良好な印刷画像を形成できる。
【0030】
そして、外側の板部材4,5と中心部材8とが別体で、押圧時に接する構成ににより、インク26がなくなってきても、板部材4,5を上方から押圧することにより、中心部材8が下方に移動し、インク26を出させるため、インクの量に係わらず、一定のインク量の画像を印刷することができるようになる。
【0031】
また、板部材4,5に設けられた係止片4c,5c同士を係止させるだけで組み立て状態を保持でき、組み立て後においても、この係止片4c,5cは、手で持ったときの滑り止め作用がある。また、係止片4c,5cの係止状態を解除するだけで容易に分解でき、インク補充も容易となる。
【0032】
さらに、孔版原紙2がインク26を包み込み封止することにより、このインク26の乾燥を防止できる。尚、インク26の乾燥防止のためには、スタンプ1の孔版原紙2が表出する下面部分(孔版画像形成箇所)を外気に触れないように包む必要がある。
また、孔版原紙2でインク26を包むことにより、複数色のインク26を入れた場合でも、これらインク26が広がらないから混色の発生が少なくなる。
【0033】
また、中心部材8と孔版原紙2との間に弾性体7を設けることにより、操作時の上部からの押圧力に係わらず、孔版原紙2を印刷体側に押圧する力を一定化でき、インク26の出すぎを防止できる。また、インク26が少なくなった場合でも、この弾性体7の弾性力により、インク26の出具合を均一にすることができる。
【0034】
ところで、図1に示すように、印刷の画像が形成された孔版原紙2は、両端が板部材4,5の一端部4a,5aに接着されており、印刷時に上方から加えられる押圧力はこの一端部4a,5aが受け止めるから、孔版原紙2に対し所定の押圧力以上の力が加わらず、インク26の出すぎが防止され、印刷品質を均一化できるようになっている。
【0035】
次に、図6は、本発明の第2実施例の組み立てスタンプ30を示す組み立て図であり、基本構造は、第1実施例と同様であり同一箇所には、同一符号を附し説明を省略してある。
この実施例では、図6に示す孔版原紙2の裏面側に原稿23が張り付いた状態で表面側に板部材4,5を接着し、これら板部材4,5間にインク26を載せた後、これらの上にインク漏れ防止用のフィルム31を載せてインク保持部を形成しインクを封止する。
【0036】
次に、孔版原紙2,フィルム31でインクを包んだ後、中心部材8を載せ、図7に示すように、板部材4,5を折り曲げてスタンプ30を作成する。
この実施例では、板部材4,5に係止片4c,5cが設けられていないが、板部材4,5同士が接する頂上部分を接着テープで互いに接着すればよい。
また、図示のように弾性体7を設けない場合には、弾性体7が有する作用に代わって、印刷操作時に上部から加える押圧力を調整すればインク26の出具合を調整でき、印刷品質を均一化できるようになる。
【0037】
次に、図8は、本発明の第3実施例の組み立てスタンプ40を示す組み立て図であり、この実施例でも基本構造は、第1実施例と同様であり同一箇所には、同一符号を附し説明を省略してある。
この実施例では、図8に示す孔版原紙2の裏面側に原稿23が張り付いた状態で画像面の周囲に表面側に一対の板部材4,5及び三角形状の側板部材42,43を接着する。
このとき、孔版原紙2は、これら板部材4,5及び側板部材42,43の最も外側を通る線に沿って略六角形状に切り取っておく。
この後、画像面上にインク26を載せた後、これらの上にインク漏れ防止用のやや小径な六角形状のフィルム31を載せてインク保持部を形成し、インクを封止する。
【0038】
次に、フィルム31上に中心部材8を載せ、図9に示すように、板部材4,5、側板部材42,43を折り曲げてスタンプ40を作成する。
この実施例でも、板部材4,5、及び側板部材42,43が接する縁部分は接着テープで互いに接着される。
【0039】
上記各実施例では、いずれも、板部材4,5の一端部4a,5a間に孔版原紙2を張る略三角形状とし、内部に同三角形状の中心部材8を設けた構成としたので、印刷時に上部から加えられる押圧力を中心部材8が下面8cを直下方向に押し、孔版原紙2の画像面全体が印刷体方向に均一に押す力とすることができたものである。尚、前記実施例では、板部材4,5及び中心部材8がいずれも傾斜する2辺を有していることにより、最小限の部材で構成することができたものである。
【0040】
そして、上部からの押圧力を孔版原紙2の画像面全体が印刷体に均一に押圧することができるような構成であれば、全体形状は三角形状に限らず他の形状とすることもできる。
具体的な変形例としては、板部材4,5内に設けられる中心部材8の側断面を所定の円弧を有するかまぼこ型や、5角形の略家型にする等が考えられる。
【0041】
尚、本発明は、孔版原紙を用いたスタンプであるため、印面と反対側の面に任意の色のインクを設けておくだけでこの色による印刷を行え、予め複数色のインクを用意しておけば各色の印刷を行えるようになる。即ち、従来のスタンプ台を用いたスタンプでは、複数色に対応する数だけスタンプ台を用意する必要があったが、本発明では複数色のインクを用意し、スタンプ内部に含ませておくだけでよく、簡単な構成で容易に多色のスタンプを得られるようになる。
【0042】
【発明の効果】
本発明の孔版原紙による組み立てスタンプによれば、画像が製版された孔版原紙の製版領域側部に板部材が設けられ、印刷操作により板部材を介して内部の中心部材がインク保持部を押圧してスタンプ印刷を行える構成であり、所望の画像を製版した孔版原紙を用いて容易にスタンプ印刷を施すことができる。
請求項2記載のように、板部材を孔版原紙から傾斜させ略三角形状に形成し、内部に同三角形状の中心部材を設ける構成とすれば、印刷時に板部材を上方から押圧すると、内部の中心部材の傾斜面を介して下面を下方に移動させるため、インク保持部を全面で押圧するから、印刷品質を向上できる。
請求項3記載のように、板部材の接合部に係止片を設けておけば、これら係止片同士を係止させるだけでスタンプの組み立て状態を保持でき、作成も容易化でき、また、インク補充時等の分解も容易となる。
請求項4記載のように、インク保持部は、孔版原紙を折り畳んでインクを包む構成としたり、請求項5記載のように、孔版原紙上にフィルムを重合させインクを包む構成とすれば、インクの乾燥及び漏れを防止でき、長期間の使用が可能となる。
請求項6記載のように、孔版原紙と中心部材との間に弾性体を設ければ、操作押圧力にむらがあっても弾性体がインク保持部を均等な面の弾性力で押圧し、均一な濃度の印刷を施すことができる。
【0043】
請求項7記載の作成方法によれば、製版後の孔版原紙に直接、板部材を接着し、インクを封止し、内部に中心部材を設けて板部材同士を折り曲げるだけの簡単な工程であるため、スタンプを容易に作成することができ、必要な部品数も最小限でよい。
請求項8記載のように、製版時に製版用台紙を用いることにより、孔版原紙上での原稿位置を容易に位置決めでき、製版後も孔版原紙の外枠が簡単に分かるため、画像の大きさ別に必要な孔版原紙の大きさを予め設定でき、スタンプ作成を容易化することができる。また、予め単一の孔版原紙に対し複数の原稿を同時に製版することもできるようになり、製版作業の容易化及び製版作業に必要な光照射装置のランプ光源など資源を効率的に使用することができるようになる。
請求項9記載のように、孔版原紙に板部材を接着する時に位置決め用型紙を用いることにより、孔版原紙に対する板部材の接着位置を容易に位置決めでき、スタンプ作成を容易化できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】組み立てスタンプの第1実施例を示す斜視図。
【図2】孔版原紙に原稿画像を製版する簡易印刷器を示す図。
【図3】同スタンプの組み立て状態を示す図。
【図4】同スタンプの次工程の組み立て状態を示す図。
【図5】同スタンプの次工程の組み立て状態を示す図。
【図6】第2実施例を示す組み立て図。
【図7】同スタンプの次工程の組み立て状態を示す図。
【図8】第3実施例を示す組み立て図。
【図9】同スタンプの次工程の組み立て状態を示す図。
【符号の説明】
1,30,40…組み立てスタンプ、2…孔版原紙、4,5…板部材、4a,5a…一端部、4b,5b…他端部、4c,5c…係止片、4d,5d…切れ込み、7…弾性体、8…中心部材、8a,8b…傾斜面、8c…下面、20…簡易印刷器、22…製版用台紙、23…原稿、25…位置決め用型紙、26…インク、31…フィルム、42,43…側板部材、A…原稿枠、B…外枠、C…位置決め枠、D…画像枠、E…接着位置枠、F,G,H,I…折線。
Claims (9)
- ほぼ中央部が画像等の製版領域とされる孔版原紙と、
この製版領域の側部に所定の間隔をおいて前記孔版原紙に接着され、製版領域を下面として該製版領域の両側部から立設され、印刷時の操作箇所となる少なくとも2枚の板部材と、
前記孔版原紙の製版領域の上面に載せられ、この上面及び前記各板部材の内側にそれぞれ接する面を有し前記板部材及び孔版原紙の内部に保持される中心部材と、
前記孔版原紙の製版領域上と前記中心部材との間に設けられたインク保持部と、
を具備することを特徴とする孔版原紙による組み立てスタンプ。 - 前記板部材は、製版領域の両側部に設けられる2枚の板部材で構成され、該製版領域から互いに同傾斜を有し立設された板部材の上端部同士が接合され、
前記中心部材は、板部材及び孔版原紙の内部で上下方向に移動自在に設けられる同三角形状に形成された請求項1記載の孔版原紙による組み立てスタンプ。 - 前記板部材には、接合する前記上端部にそれぞれ互いを係止する係止片が設けられた請求項2記載の孔版原紙による組み立てスタンプ。
- 前記孔版原紙上面のインク保持部は、前記製版領域より大きく形成され、該製版領域から孔版原紙が折り畳まれて前記インクを包み込み封止保持する構成である請求項1記載の孔版原紙による組み立てスタンプ。
- 前記インク保持部は、前記孔版原紙上にフィルムが重ねられて設けられ、前記インクを封止保持する構成である請求項1記載の孔版原紙による組み立てスタンプ。
- 前記孔版原紙の製版領域上の前記インク保持部と、前記中心部材との間に所定厚さの弾性体が配置された請求項1記載の組み立てスタンプ。
- 孔版原紙上に原稿に対応する画像を製版する第1の工程と、
該孔版原紙に形成された画像の製版領域の両側部に所定の間隔を置いて板部材を接着する第2の工程と、
前記孔版原紙の製版領域上にインクを盛りつける第3の工程と、
前記孔版原紙の製版領域上のインクを封止する第4の工程と、
前記孔版原紙の製版領域上に、該製版領域に接する下面、及び該下面の両側部からそれぞれ所定角度で傾斜する傾斜面を有する略三角形状の中心部材を設ける第5の工程と、
前記孔版原紙に接着された板部材を前記孔版原紙から折り曲げ前記中心部材を覆い、該板部材の上端部同士を接合する第6の工程と、
を有することを特徴とする孔版原紙による組み立てスタンプの作成方法。 - 前記第1の工程時には、前記製版領域である原稿の大きさに対応した原稿枠と、該所定外形の製版領域によるスタンプ作成時に必要な孔版原紙のサイズを示す外枠とが予め線画された製版用台紙を用い、該製版用台紙の原稿枠内に原稿を位置決め載置した状態で感熱製版し、
孔版原紙上に製版された外枠に沿って切断することにより、製版領域の大きさに対応した大きさの孔版原紙が得られる請求項7記載の組み立てスタンプの作成方法。 - 前記第2の工程時には、孔版原紙を位置決めする位置決め枠と、画像の製版領域の両側部にそれぞれ設けられた板部材の接着位置を示す接着位置枠とが予め線画された位置決め用型紙を用い、該位置決め用型紙に孔版原紙を位置決め載置した状態で、接着位置枠上に前記板部材をそれぞれ位置決めして接着する請求項7記載の組み立てスタンプの作成方法。
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