JP3561192B2 - 段差ステップ - Google Patents

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は例えば玄関の上り框や集合住宅等のユニットバスの出入り口の前側に設置される段差ステップに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば玄関の上り框のような段差に上り下りすることを容易にするために、上り框の高さの中間の高さのステップを上り框の手前に置くことが提案されている （例えば実用新案登録第３０４１０５９号）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このようなステップは木製あるいはプラスチック製であるが、上面が滑り易く上り下りに危険を伴う。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題を解決するための手段として、プラスチック製の台部（２） と、該台部（２） を支持する脚部（３） とを具備し、該台部（２） 表面には滑り止めマット（４） が被着されており、該脚部（３） は角材からなり、上辺部（３Ａ）と、該上辺部（３Ａ）両端から下方に屈曲される脚部分（３Ｂ）とを具備し、該台部（２） の裏面に凹設した複数条の角溝（６） のそれぞれに該脚部（３） の上辺部（３Ａ）を嵌着し、該脚部（３） の上辺部（３Ａ）を該角溝（６） の凸部（８） によって両側から挟圧することによって該脚部（３） を該台部（２） 裏側に取り付けた段差ステップ（１） を提供するものである。
該滑り止めマット（４） は繊維シートであることが望ましい。
【０００５】
【作用】本発明の段差ステップ（１） は台部（２） 表面に滑り止めマット（４） が被着されているから、上り下りする際に足が滑らない。また該台部 （２） を支持する脚部 （３） は角溝 （６） に略適嵌する形状の角材からなり、しかも該角溝 （６） の凸部 （８） によって両側から挟圧されているので、該脚部 （３） が該角溝 （６） に揺動することなく、そしてがたつきなく取付られる。
【０００６】
【実施例】本発明を図１〜図７に示す一実施例によって説明すれば、図に示す段差ステップ（１） はプラスチックのブロー成形によって得られた中空の台部（２） と、該台部（２） を支持する脚部（３） と、該台部（２） の表面に被着されている滑り止めマット（４） とからなる。該滑り止めマット（４） の材料として好ましいものは、不織布、繊維編織物等の繊維シートである。該繊維シートは滑り止め作用を有するが、それ以外に足に暖かく柔らかい感触を与える。本発明では滑り止めマット（４） の材料として、粘着性やきしみ性のあるプラスチック、ゴム、エラストマー等のマットを使用してもよい。
【０００７】該滑り止めマット（４） はプラスチックを材料として該台部（２） をブロー成形する際にブロー成形型にインサートしておいてもよいし、台部（２） をブロー成形してから被着されてもよい。更に該台部（２） はブロー成形以外に射出成形等によっても製造される。しかしブロー成形によれば中空な台部が得られ、中空な台部は軽く持ち運びに便利でかつ強度が高い。該台部（２） の表面には更に前後縁部に二条づつの横浅溝（５） が形成されている。
【０００８】該台部（２） の裏面には脚部取り付け用の角溝（６） が複数条（３条）凹設されており、更に補強用の凹部（７Ａ，７Ｂ） が設けられている。該角溝（６） は図４に示すように奥側に巾を縮小する断面台形状であり、脚部固定用の凸部（８） が左右交互に形成されている。
【０００９】該凹部（７Ａ，７Ｂ） の底部には図３および図５に示すように補強のため所定箇所に複数個の凹溝（９） と複数個の円凹部（１０）とが形成されており、該凹溝（９） と該円凹部（１０）とはその底部において表面側に接着して一体化している。更に該台部（２） の裏面所定箇所には肉盛り部（１１）の複数個が形成されている。
【００１０】脚部（３） は角パイプ、角柱等のプラスチック製の角材からなり、上辺部（３Ａ）と該上辺部（３Ａ）両端から下方に屈曲される脚部分（３Ｂ）とからなり、該脚部分（３Ｂ）の下端には図７に示すようにねじ杆（１３）を付した台座（１２）が螺着され、更に該台座（１２）のねじ杆（１３）には固定用のナット（１４）が螺着されている。
【００１１】該脚部（３） は該台部（２） の角溝（６） のそれぞれにその上辺部（３Ａ）を嵌合し、安定化のため鉄板（１７）を当接した上でボルト（１５）とナット（１６）とによって固定する。この際、該脚部（３） の上辺部（３Ａ）は両側から該角溝（６） の凸部（８） によって挟圧された状態となっている。該鉄板（１７）は台部（２） の裏面所定箇所の凹部（１８）内に収容される。
【００１２】上記したように該脚部（３） は該角溝（６） に略適嵌する形状の角材からなり、しかも該角溝（６） の凸部（８） によって両側から挟圧されているので、該脚部（３） が該角溝（６） に揺動することなく、そしてがたつきなく取付られる。そして該脚部（３） の台座（１２）のねじ杆（１３）の螺入度によって該段差ステップ（１） が設置される床面の凹凸を吸収し、ナット（１４）によって締め付け固定する。
該段差ステップ（１） は対象とする段差、例えば上り框の中間の高さ （例えば１００〜１５０ｍｍ） を有する。
【００１３】
【発明の効果】本発明の段差ステップは台部表面に滑り止めマットが被着されているから、足を滑らすことなく安全に上り下り出来る。
【図面の簡単な説明】
図１〜図７は本発明の一実施例を示すものである。
【図１】斜視図
【図２】裏側分解斜視図
【図３】左半分裏面図
【図４】角溝部分横断面図
【図５】図３におけるＡ−Ａ断面図
【図６】左半分前面図
【図７】脚部下端部分断面図
【符号の説明】
１ 段差ステップ
２ 台部
３ 脚部
３Ａ 上辺部
３Ｂ 脚部分
４ 滑り止めマット
６ 角溝
８ 凸部

Claims (2)

1. プラスチック製の台部と、該台部を支持する脚部とを具備し、該台部表面には滑り止めマットが被着されており、該脚部は角材からなり、上辺部と、該上辺部両端から下方に屈曲される脚部分とを具備し、該台部の裏面に凹設した複数条の角溝のそれぞれに該脚部の上辺部を嵌着し、該脚部の上辺部を該角溝の凸部によって両側から挟圧することによって該脚部を
   該台部裏側に取り付けたことを特徴とする段差ステップ
2. 該滑り止めマットは繊維シートである請求項１に記載の段差
   ステップ

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