JP3561182B2 - 塗装済建築板の製造方法、建築板塗装装置、及び塗装済建築板 - Google Patents

塗装済建築板の製造方法、建築板塗装装置、及び塗装済建築板 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗装済建築板の製造方法、建築板への塗装装置、及び塗装済建築板に関し、特に、多様な意匠に対応でき、生産性が良好な塗装済建築板の製造方法や、これに用いる建築板への塗装装置、さらには意匠性の良好な塗装済建築板に関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の内装材や外装材、フロア材、壁材、天井材などに、幾何学模様、大理石柄、レンガ積み柄、石積み柄など様々な意匠が施された塗装済建築板が用いられている。これらの建築板には塗装面が概略平坦にされ、所定の柄や模様が形成されているものもあるが、その他に、レンガ積み柄や石積み柄など、塗装面に凹凸に形成すると共に、所定の色彩が施されたものもある。このような塗装済建築板を製造するに当たり、建築板塗装面の所定部位に塗料を塗布して、図柄を形成する場合には、例えば、建築板の塗装面を上にしてセットし、その上方に所定の開口パターンを持ち、平板状に張られたスクリーンを配置し、スプレーガン等を移動させながら塗料を塗装面に塗布することが行われている。また、塗装面に、例えばレンガ部と目地部とに対応する凹凸を形成し、両者の色彩を異ならせる場合には、まず、スプレーガンやロールコータ、フローコータなどを用いて塗装面全面に目地部(凹部)の色彩の塗料で第1塗装材層を形成する。その後、ロールコータを用いてレンガ部(凸部)に第2塗装材層で着色して、凸部と凹部の塗り分けを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような手法では、一旦建築板をセットし、スクリーンを配置してから塗装を開始するため、塗装に時間が掛かり塗装済建築板の生産性が低かった。このため、より高速で生産できる手法や塗装装置が求められていた。
また、上記第2の手法では、凹部と凸部との間の凸部側面(凹部側面)にまで、第2塗装材層が形成されるため、凹部と凸部の境界がぼやけ、自然な感じ(調子)に塗り分けられないことがある。
また、例えば、レンガ部の中に一部欠けた部分を形成してより自然(本物)に近い形態にする場合など、より意匠性を高めるため、凸部内にも凹凸を設ける場合がある。しかし、この凹凸が激しい場合には、ロールコータで凸部に塗料を塗布しても塗料が塗布できない部分が生じるため、製造可能な建築板の意匠に制限が生じることがある。
【0004】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、生産性が高く、建築板に様々な意匠を施すことのできる塗装済建築材の製造方法、及びこれに用いる建築板塗装装置、あるいは、島状の凸部が引き立って見えるなど意匠性の良好な塗装済建築板を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
しかしてその解決手段は、所定の開口パターンが形成され略環状に張られたスクリーンを建築板の搬送に同調して循環移動させながら、上記スクリーンを介して上記建築板の塗装面に塗装材を塗装する塗装工程を備える塗装済建築板の製造方法であって、前記建築板の塗装面は、所定の凹凸パターンに形成され、前記スクリーンの開口パターンは、上記凹凸パターンの凹部またはその一部の形状に対応した開口パターンであることを特徴とする塗装済建築板の製造方法である。
【0006】
本発明の塗装済建築板の製造方法では、略環状に張られたスクリーンを建築板の搬送に同調して循環移動させながら建築板の塗装面に塗装材を塗装する。このため、建築板の搬送とともにその塗装面が塗装されるので、塗装済建築板の生産性を高くできる。
さらに、建築板とスクリーンとを同調させて移動させたとしても、スクリーンが平板状に張られていたり、順次巻き取るようにされているなど循環移動可能な略環状に張られていないと、一旦建築板に塗装材を塗装した後に、スクリーンを元の位置に復帰させる動作が必要となる。これに対し、略環状に張られたスクリーンを循環移動させれば、スクリーンの復帰動作は不要となり、一方向に循環させれば再び使用できるため、より生産性を高くできる。
また、塗装に際し、略環状に張られたスクリーンを常に一定方向に循環移動させれば済むので、スクリーンの移動制御も容易になる。
【0007】
また、このようにスクリーンの開口パターンを凹部(またはその一部)に対応した形状とすると、建築板の塗装面のうち凹部(またはその一部)にだけ確実に、開口パターンに従った形状で塗装材を塗装することができる。つまり、従来の建築板とは異なり、凸部ではなく、凹部に塗装材を塗装することができる。
このため、まず塗装面全体に凸部(例えばレンガ積み柄のうちのレンガ部や石積み柄のうちの石部)の色彩の塗料で第1塗装材層を形成し、その後凹部(例えば目地部や間隙部)を本発明を用いて第2塗装材層で着色することができる。このようにすると、凸部と凹部との境界が明瞭になり、より自然で本物に近い調子に塗り分けることができ、建築板の意匠性が向上する。また、レンガ部の中に一部欠けた部分を形成するなど、凸部内に凹凸がある場合にも、スプレー等で第1塗装材層を形成しておけばよいので、凸部全体に塗装材を塗装することができ、建築板で製造できる意匠の幅も広げることができる。
【0008】
なお、建築板としては、建築物の内装や外装等に使用され、その塗装面に塗装材を塗装するものであればいずれのものでも良く、例えば、無機質板などの窯業系の建築板や、金属材、樹脂材、これらの複合材などが挙げられる。
また、塗装材としては、塗料の他、樹脂ビーズ、カラーサンド、減摩粒子などの骨材、また、塗料などにこれらの骨材を混合したものも含まれる。なお、骨材を塗装する手法としては、予め未乾燥状態の塗膜を塗装面に形成しておきこれに吹き付けたり、塗料と混合して塗装する、あるいは骨材を散布した後に塗料を塗布するなどが挙げられる
また、スクリーンとしては、帯状のスクリーンの先端と後端とが直接繋がった環形(O字状、エンドレス形状)のスクリーンの他、帯状のスクリーンを別部材で保持し、全体としてスクリーンが略環状に張られるようにしたものや、帯状のスクリーンの先端と後端との間を別部材で繋いで全体として環形としたものを用いても良い。なお、これらの場合には、スクリーンの先端と後端とが接触せずこの間に隙間が空き、スクリーンだけ見るとC字状など環の一部にされている場合も含む。また、帯状スクリーンを複数枚連ねて、全体で略環状に張られるようにしても良い。また、スクリーンが円筒形に張られている必要はなく、スクリーンの移動経路が途中で直線状にされたり、曲げられていても良い。
【0009】
さらに、スクリーンの材質には、ステンレスなどの金属ワイヤやシルクなどのメッシュに開口を有するレジスト層を形成したメッシュタイプのスクリーンや、ステンレス板、アルミ板、銅板などの金属板やフッ素樹脂などの樹脂板にこれを貫通する開口を形成したメタルマスクタイプあるいは樹脂マスクタイプのスクリーンを用いることができる。
さらに、1つのスクリーンの中には、1枚分の建築板に対応した開口パターンを形成するだけに限られず、開口パターンを複数枚分連ねて形成しても良い。
【0010】
また、開口パターンを、凹部の一部に対応した形状の開口パターンとする場合としては、マスクタイプのスクリーンを使うために、1種類の開口パターンでは凹部すべてを塗装できない場合や凹部の一部に塗装材を塗布する場合などが挙げられる。前者の場合には、開口パターンの異なるスクリーンを複数用いて塗装を繰り返せば、凹部全体に塗装材を塗装することができる。
即ち、上記いずれかに記載の塗装済建築板の製造方法であって、前記建築板の塗装面は、所定の凹凸パターンに形成され、前記スクリーンの開口パターンは、上記凹凸パターンの凹部の一部の形状に対応した開口パターンであり、前記塗装工程の後に、上記凹部の他の一部に対応した開口パターンを持つスクリーンを用いて前記塗装工程を繰り返し、凹部 全体に塗装材を塗布することを特徴とする塗装済建築板の製造方法とするのが好ましい。
【0011】
また、上記塗装済建築板の製造方法であって、略円筒形の環状に張られたスクリーンを用いる塗装済建築板の製造方法とすると良い。
【0012】
また、上記塗装済建築板の製造方法であって、前記スクリーンのうち、前記塗装材の塗装に使用した部分は、クリーニングされた後に再び後の塗装に使用されることを特徴とする塗装済建築板の製造方法とすると良い。
【0013】
このようにすると、塗装材の塗装に際し、常にクリーニングされた部分が使用されることになるので、スクリーンが汚れることによって、不要な塗装材が建築板へ付着したり、スクリーンに塗り重なった不要な塗料によって開口パターン形状が変化して、塗装パターンが変化する不具合が防止され、常に良好な塗装をすることができる。
【0014】
なお、スクリーンのクリーニングには、公知のいずれの方法をも用いることができ、例えば、ブレードやエアカーテンによる不要塗装材の掻き取りや、ブラシによる掻き取り、スポンジによるふき取りなどが挙げられる。また、数種類のクリーニング方法を組み合わせても良い。
【0015】
さらに他の解決手段は、建築板塗装装置であって、上記建築板を搬送する搬送手段と、所定の開口パターンが形成され、略環状に張られたスクリーンと、上記建築板の搬送に同調して上記スクリーンを循環移動させるスクリーン循環移動手段と、移動する上記スクリーンを介して上記建築板の塗装面に塗装材を塗装する塗装材塗装手段と、を備え、前記スクリーンの開口パターンは、前記建築板の塗装面に形成された凹凸パターンの凹部またはその一部の形状に対応した開口パターンであることを特徴とする建築板塗装装置である。
【0016】
本発明の建築板への塗装装置では、スクリーン移動手段によって略環状に張られたスクリーンが建築板の搬送に同調して循環移動し、塗装材塗装手段によってスクリーンを介して建築板の塗装面に、開口パターンに従った塗装パターンで塗装材が塗装される。このため、この塗装装置によれば、建築板の搬送とともにその塗装面が塗装されるので、塗装済建築板の生産性を高くできる。
しかも、スクリーンが略環状に張られているので、一旦建築板に塗装材を塗装した後に、スクリーンを元に戻す復帰動作は不要であり、より生産性を高くできる。
また、スクリーン循環移動手段は、塗装に際し、スクリーンを常に一定方向に循環移動させれば済むので、機構や駆動制御が簡易にできる。
【0017】
さらに、スクリーンの開口パターンを凹部(またはその一部)に対応した形状としたので、この建築板塗装装置によって、建築板の塗装面のうち凹部(またはその一部)にだけ確実に、開口パターンに従った形状で凹部に塗装材を塗装することができる。つまり、この建築板塗装装置によれば、従来とは異なり、凸部ではなく、凹部に塗装材を塗装することができる。
このため、まず塗装面全体に凸部(例えばレンガ部)の色彩の塗料で第1塗装材層を形成しておいた建築板を用意しておけば、その後凹部(例えば目地部)にこの塗装装置を用いて第2塗装材層を形成し着色することができる。このようにすると、凸部と凹部との境界が明瞭になり、より自然で本物に近い感じに塗り分けることができ、建築板の意匠性を向上させることができる。また、凸部内に凹凸がある場合にも、スプレー等で第1塗装材層を形成しておけば凸部全体に塗装材を塗装することができるので、建築板で製造できる意匠の幅も広げることができる。
【0018】
なお、搬送手段としては、建築板を搬送できるものであればいずれのものでも良いが、例えば、ローラコンベアやベルトコンベア等を用いることができる。
また、塗装材塗装手段としては、塗装材を建築板に塗装できるものであればいずれのものも採用できるが、例えば、エアレススプレーガン、エアスプレーガンなどが挙げられる。またフローコータを用いることもできる。特に、エアレススプレーガンでは、塗装材の跳ね返りが抑制できるので好ましい。
【0019】
さらには、低圧エアレススプレーガンにより、塗料をタブテイル状など液状フィルムの形態に噴出させ、このフィルムを建築材に塗布するのが好ましい。即ち、上記建築板塗装装置であって、前記塗装材塗装手段は、塗料を液状フィルムの形態で噴出し、この液状フィルム形態の塗料を前記建築板の塗装面に塗布する塗料フィルム噴出手段であることを特徴とする建築板塗装装置とするのが好ましい。塗装面に開口パターンに従った形状で均一に塗料を塗布できるからである。
【0020】
また、開口パターンを、凹部の一部に対応した形状の開口パターンとする場合としては、マスクタイプのスクリーンを使うために、1種類の開口パターンでは凹部すべてを塗装できない場合などが挙げられる。この場合には、開口パターンの異なるスクリーンを複数用いて塗装を繰り返すことで、凹部全体に塗装材を塗装する。
【0021】
上記建築板塗装装置であって、前記スクリーンは、略円筒形の環状に張られたスクリーンであることを特徴とする建築板塗装装置とすると良い。
また、上記いずれかに記載の建築板塗装装置であって、前塗装材塗装手段は、塗料を液状フィルムの形態で噴出し、この液状フィルム形態の塗料を前記建築板の塗装面に塗布する塗料フィルム噴出手段であることを特徴とする建築板塗装装置とすると良い。
【0022】
またさらに、上記建築板塗装装置であって、前記塗装材塗装手段は、前記搬送の方向に直交する方向について、前記建築板の寸法より広い寸法にわたって前記塗装材を同時に塗装可能であることを特徴とする建築板塗装装置とすると良い。
【0023】
このようにすると、例えば建築板をその長手方向に搬送する場合、建築板の幅よりも広い寸法にわたって同時に塗装材を塗装することができる。従って、建築板を搬送するだけで、その塗装面のいずれの位置にも開口パターンに従った形状に塗装材を塗装することができるので、容易かつ早く塗装ができる。また、スクリーンを取り替えるなどして開口パターンを変更した場合にも、塗装材塗装手段に変更を加える必要が無く、段取り替え等も容易になる。
【0024】
さらに、上記いずれかに記載の建築板塗装装置であって、前記スクリーンのうち、前記塗装材の塗装に使用した部分をクリーニングするクリーニング手段を備えることを特徴とする建築板塗装装置とすると良い。
【0025】
塗装装置にクリーニング手段を備えることにより、塗装材の塗装に際し、スクリーンのうちクリーニングされた部分が常に使用されることになるので、スクリーンが汚れることによって、不要な塗装材が建築板へ付着したり、スクリーン上に塗り重なって不要な塗料によって開口パターン形状が変化し、塗装パターンが変化し、不明瞭になるなどの不具合が防止され、常に良好な塗装をすることができる。
なお、クリーニング手段には、スクリーンをクリーニング可能ないずれのものも用いることができ、例えば、先端をスクリーンに当接させたブレードやエアカーテンによる不要塗装材の掻き取り機構や、ブラシによる掻き取り機構、内部から塗料を溶解可能な溶剤をしみ出させることのできるローラ状ブラシによる除去機構、スポンジによるふき取り機構などが挙げられる。また、数種類のクリーニング機構を組み合わせても良い。
【0026】
さらに、上記のいずれかに記載の建築板塗装装置であって、前記塗装材塗装手段と前記スクリーンとの間に、上記塗装材塗装手段から不要方向に進行する塗装材を遮蔽する遮蔽手段を備えることを特徴とする建築板塗装装置とすると良い。
【0027】
このように遮蔽手段を設けると、不要方向へ進行した塗装材が建築板や搬送用のローラなどの機器に付着することが防止されるので、予期しない塗装材の付着による塗装パターン不良などを防止することができる。
【0028】
さらに上記いずれかに記載の建築板塗装装置であって、前記スクリーンが建築板とは非接触に配設されていることを特徴とする建築板塗装装置とするのが好ましい。建築板が多少の反り・うねりを有している場合があるので、建築板との接触によるスクリーンの変形やキズを防止するためである。
【0029】
さらに他の解決手段は、島状の凸部とこれを囲む凹部とを含む所定の凹凸パターンを有する塗装面と、この塗装面の全面に塗装された第1塗装材層と、上記凹凸パターンの凹部の第1塗装材層上に上記塗装面のうち上記凸部の塗装面よりも低位に塗装された第2塗装材層と、を備える塗装済建築板である。
【0030】
従来は、前記したように塗装面全面に第1塗装材層を塗装した後、凹凸パターンの凸部にロールコータなどで第2塗装材層を形成していた。このため、凸部と凹部の境界である凸部の側面(凹部の側面)の一部まで、第2塗装材層が形成されるため、両者の境界がぼやけたり、不自然な調子になることがあった。また、凸部の中にさらに凹凸を形成したい場合には塗装ができないこともあった。
これに対し本発明では、島状の凸部には第1塗装材層が塗装され、これを囲む凹部には第1塗装材層上にさらに第2塗装材層が塗装面のうち凸部の塗装面よりも低位に塗装されている。このため、凸部と凹部の境界が明瞭になる。また、第1塗装材層は、塗装面全面に形成するので、凸部に若干の凹凸があっても均一に形成することができる。さらに、例えば第2塗装材層として隠蔽力のある黒色(暗色)塗膜を用いた凹部で島状の凸部の周囲全体を囲むと、逆に凸部が引き締まって見える。あるいは、第2塗装材層として隠蔽力のある白色(明色)塗膜を用いた凹部で島状の凸部の周囲全体を囲むと、凹部の第2塗装材層によって逆に凸部が引き立って見えるなど、意匠性が向上するとともに、より自然で本物に近い調子に仕上がるなど多様な意匠に対応することができる。
【0031】
特に、レンガ積み柄や石積み柄においては、本物との違いを消費者も比較的容易に見分けるため、より本物に近づけた意匠性の高い建築板が求められる。これに対し、島状の凸部がレンガ積み柄や石積み柄のうちのレンガ部や石部であり、これを囲む凹部が目地部や間隙部である塗装済建築板とすると、凸部と凹部とを明瞭に塗り分けられるため、本物に近い調子に塗装することができ、意匠性の高い塗装済建築板とすることができて好ましい。
なお、第1,第2塗装材層上にこれらを保護するため、さらにクリア塗料などを全面に塗布したものも含まれる。
【0032】
さらに他の解決手段は、島状の凸部とこれを囲む凹部とを含む所定の凹凸パターンを有する塗装面と、この塗装面の全面に塗装された第1塗装材層と、上記凹凸パターンの凹部の第1塗装材層上にスクリーンを用いて塗装された第2塗装材層と、を備える塗装済建築板である。
本発明では、島状の凸部には第1塗装材層が塗装され、これを囲む凹部には第1塗装材層上にさらに第2塗装材層がスクリーンを用いて塗装されている。このため、凸部と凹部の境界が明瞭になる。
【0033】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
本発明の第1の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
まず、本実施形態で塗装される建築板10について説明する。建築板10は、主として繊維分とセメントからなる窯業系建築板と呼ばれる無機質板であり、図1に平面図及び断面図を示すように、幅W、長さLの長方形板状である。略平坦なその塗装面10Aには、後述するようにして塗装材Pを塗布することにより、破線で示す四角形が千鳥状に並んだ柄に塗装材層14が形成される。
【0034】
次いで、本実施形態にかかる建築板の塗装装置100について説明する。図2にその概要を示す塗装装置100は、ローラコンベア110と、スクリーン120と、スクリーン循環移動機構130、スプレー機構140、及びクリーニング機構150を備える。
このうち、ローラコンベア110は、図中破線で示す搬送面112に沿って、塗装面10Aを図中上向きにした状態で、建築板10を矢印110Aに示す方向(図中左から右)に搬送するものであり、多数のローラ111を備えている。
また、スクリーン120は、次述するリム131によって略円筒形の環状に張られた帯状のステンレス板製スクリーンであり、ローラコンベア110よりも図中上方に位置し、後述する開口パターン(図4参照)を有する。本実施形態では、スクリーン120に、1枚の建築板10に対応する開口パターンが形成されたものを用いる。なお、スクリーン120は、塗装の際、建築板10と非接触な状態に保たれる。
【0035】
スクリーン循環移動機構130は、このスクリーン120を円筒形状に保持しつつ、矢印120Sの方向(図中反時計方向)に回動させて循環移動させる。リム131は、大略2つの円形リングが同軸で所定間隔をおいて並んだ形状であり、スクリーン120を略円筒形状に張った状態で保持する。このリム131は、その周縁に環状ギア部131Gを有する。この環状ギア部131Gは、ギア132と噛み合っているので、このギア132の軸132Rに接続されたステッピングモータ133によって、ギア132を介してリム131の回転が制御される。さらに、スクリーン循環移動機構130は、建築材10の位置を検知する建築材センサ133A,133B,133Cを備えており、建築材10が搬送される際、所定位置に建築材10が到達すると、建築材センサ133A等は信号SGA,SGB,SGCをそれぞれを発生する。また、スクリーン120の先端120F(図4参照)を検知するスクリーンセンサ134を備えており、回転するスクリーンの先端がスクリーンセンサ134の検出位置に到達すると、信号SGDを発生する。また、本実施形態においては、リム131(スクリーン120)の周長は、建築板10の長さLよりも若干長い寸法とされている。従って、リム131(スクリーン120)の直径も、L/πよりやや大きくされている。リム131が1回転し、スクリーン120が1回循環することで、1枚分の建築板10を塗装することができる。
【0036】
スプレー機構140のうち低圧エアレススプレーガン141は、リム131の中心軸131Cの図中下方に位置し、環状にされたスクリーン120の図中下部のうち建築板10とスクリーン120とが最も接近する位置において、スクリーン120の内周側からスクリーン120を介して建築板10に向けて塗装材Pを噴出する。具体的には、配管142を通じて比較的低圧(0.3〜4.0kg/cm2)で圧送された塗装材Pが、低圧エアレススプレーガン141から噴出される。
低圧エアレススプレーガン141は、図3を参照すると容易に理解できるように、図1において紙面に垂直な方向に多数並んで配置されている。この低圧エアレススプレーガン141には、それぞれ例えばノードソン株式会社のクロスカットノズル(図示しない)が装着され、それぞれ図1において紙面に垂直な方向に、塗装材Pをタブテイル状の液状フィルムPFの形態で隙間無く噴出可能となっている。このように、液状フィルムPFの形態で塗装材Pを噴出すると、建築材10に均一に塗装することができる。
【0037】
また、図3に示すように、多数の低圧エアレススプレーガン141によって噴出される塗装材Pの搬送方向110Aに直交する方向(幅方向WD)の寸法WPは、建築材10の幅Wよりも大きくされている。また、破線で示すスクリーン120の幅WSよりも小さくされている。このため、各低圧エアレススプレーガン141の配置を変更することなく、スクリーン120に形成した任意の開口パターンに対応して、建築板10に塗装材Pを塗布することができる。また、スクリーン120を交換して別の開口パターンに変更しても、低圧エアレススプレーガン141の配置を変更する必要がない。
【0038】
さらに、クリーニング機構150は、スクリーン120からこれに付着した不要塗装材PRを除去する。具体的には、スクリーン120の内周面120Aにその先端部151Sを当接させ、内周面120Aに付着した不要塗装材PRを掻き落とす鋼製のブレード151、及びロールブラシ152を備える。このロールブラシ152は、配管152Hを通じて送られ、不要塗装材PRを溶解可能な溶剤(具体的には水)SLが内部からしみ出すようになっている。なおこのブレード151で掻き取った不要塗装材PRは、受け皿151D及び回収配管151Eを通じて回収され、塗装に再利用される。
なお、本実施形態では、クリーニング機構150として、スクリーン120の内周面120Aをクリーニングするブレード151及びロールブラシ152を設けたが、例えば、図中破線で示すロールブラシ153のように、さらにスクリーン120の外周面120Bを洗浄するものを設けるようにしても良い。
【0039】
さらに、スクリーン120及びリム131は、建築板10の搬送に同調して回転(循環移動)するように制御される。具体的には、ROM及びRAMを備えた制御コンピュータ(図示しない)のROM内に格納された制御プラグラムに従って、ローラコンベア110の各ローラ111の回転、従って建築板10の搬送速度が制御される。また、スクリーン循環移動機構130のステッピングモータ133、ギア132を介してリム131の回転、従ってスクリーン120の回転速度(周速)も制御される。制御コンピュータは、建築板10を検知する建築板センサ133A〜133Cからの信号SGA〜SGC、及びスクリーン120の先端120Fを検知するスクリーンセンサ134からの信号SGDに基づいて、ローラコンベア110の搬送速度とスクリーン120(具体的には、リム131)の回転速度(周速)とが一致するように調整する。これと共に、建築板10の搬送タイミングとスクリーン120の進行タイミングをも調整し、建築材10の塗装面10Aの位置とスクリーン120に形成された開口パターン(図4参照)とが位置合わせされた状態で、建築材10に向けて塗装材Pが噴射されるように調整する。
【0040】
このような塗装装置により、建築板10はローラコンベア110によって搬送されると共に、これに同調して回転(循環移動)するスクリーン120の開口パターンに従って、塗装材Pが塗布される。以降は、塗装材Pの性質に従って、所定の温度や時間で乾燥焼き付けを行えば、建築板10に開口パターンOPに従ったパターンを持つ塗装材層を形成できる。このようにしたので、建築板10への塗装材Pの塗布はごく短時間で済ますことができ、生産性を高くできる。
しかも、スクリーン120は略円筒形状に張られているので、常に矢印120Sの方向(図中反時計方向)にリム131と共に回転させて循環移動させれば足り、反転動作(復帰動作)は不要である。従って、次々に建築板10を搬送して塗装材Pを塗布することができるため、特に生産性が高い。また反転動作が不要なため、スクリーン120の移動制御も簡易にできる。
【0041】
さらに、クリーニング機構150によって、スクリーン120に付着した不要塗装材PRは除去され、次の建築材10を塗装する際には、常にクリーニングされた部分を用いることができる。このため、不要塗装材PRがスクリーン120に付着していることによる不具合、例えば、建築材10への付着や積み重なった不要塗装材によって開口パターンの周縁部分の形状が変化し、塗装パターンの形状不良となるなどの不具合を生じることもない。
また、低圧エアレススプレーガン141からの塗装材Pの噴出させるか否か(噴出ON/OFF)も、上記制御コンピュータ(制御プログラム)によって制御可能となっている。これにより、開口パターン(図4参照)の無い部分などでは、噴出OFFとし、無用な噴出による塗装材Pの浪費を防止することが可能となる。
【0042】
次いで、スクリーン120の形成する開口パターンについて、図4とともに説明する。スクリーン120は、前述したように(図1参照)、帯状のスクリーンであり、リム131によって略環状(略円筒形状)に張られるものであり、リム131にセットされた際、図4に示す、その先端辺120Fと後端辺120Gとは若干の間隔を空けてそれぞれリム131に保持されて、スクリーン120がゆるみ無くリム131に巻き付くようにされている。
前述したように、本実施形態における建築板10の塗装面10Aには、四角形が千鳥状に並んだ柄を形成するので、これに対応した開口パターンOPをスクリーン120に形成しておく。
スクリーン120は、図4に示すように、建築板10の長さLよりもやや大きい長さLS、及び、建築板10の幅Wよりも大きい幅(円筒高さ)WSを有する。
【0043】
従って、このスクリーン120を用いれば、建築板10の塗装面10Aに、塗装材Pからなり千鳥状に配置された四角形状の塗装材層14を形成した塗装済建築板20を形成することができる。
なお、塗装材層14や塗装面10Aを保護するため、塗装面10A全面にさらに透明な保護塗装材CLを塗装すると、耐候性等をさらに向上させることができる。
【0044】
(実施形態2)
次いで、第2の実施形態について説明する。上記実施形態では、塗装される建築板10の塗装面10Aが平坦であり、平坦な塗装面に千鳥状に四角形を塗装した。これに対して、本実施形態では、塗装面が凹凸のレンガ積み柄にされ、予め塗装面全体にレンガ部(凸部)の色彩で第1塗装材層が塗装されたものを使用し、目地部(凹部)に目地の色彩を塗装する点で異なり、スクリーンを除く塗装装置100は同様なものを使用する。そこで、異なる部分を中心に説明し、同様な部分については、省略あるいは簡略化して説明する。
【0045】
まず、本実施形態で塗装される建築板20について説明する。建築板20は、実施形態1と同様の無機質板であり、図5に平面図及び断面図を示すように、幅W、長さLの長方形板状である。その塗装面20Aには、横長のレンガを千鳥状に8段積み上げたものに似せたレンガ積み状の柄をなす凹凸パターンが形成されている。このうち、レンガに対応する部分(以下、レンガ部ともいう)21は凸部をなし、一方レンガ間の目地に対応する部分(以下、目地部ともいう)22は、凹部をなす。
この建築板20の塗装面20Aには、レンガ部(凸部)21に形成するレンガ表面に似せた色彩や模様で、その全面に第1塗装材層23(図9参照)が予め塗装されている。以下では、この建築板20を用い、目地部(凹部)22に隠蔽力のある目地色彩の第2塗装材Pを塗布する。
【0046】
次いで、本実施形態にかかる建築板の塗装装置100について説明する。図6にその概要を示す塗装装置100は、スクリーン220のみ実施形態1におけるスクリーン120と異なる開口パターンを有するが、その他は同様なローラコンベア110と、スクリーン循環移動機構130、スプレー機構140、及びクリーニング機構150を備える。
従って、ローラコンベア110は、搬送面112に沿って、塗装面20Aを図中上向きにした状態で、建築板20を矢印110A方向に搬送する。
スクリーン220も、リム131によって略円筒形の環状に張られた帯状のステンレス板製スクリーンであり、ローラコンベア110よりも図中上方に位置し、後述する開口パターン(図8参照)を有する。本実施形態でも、スクリーン220に、1枚の建築板20に対応する開口パターンが形成されたものを用いる。
【0047】
スクリーン循環移動機構130も、実施形態1と同様であり、建築材20の位置を検知する建築材センサ133A,133B,133Cは、建築材20が搬送される際、所定位置に建築材20が到達すると、信号SGA,SGB,SGCをそれぞれを発生する。また、スクリーンセンサ134も、スクリーン220の先端220F(図8参照)を検知すると、信号SGDを発生する。
【0048】
スプレー機構140も実施形態1と同様であり、配管142を通じて圧送された第2塗装材Pが、低圧エアレススプレーガン141から噴出される。
低圧エアレススプレーガン141は、図7を参照すると容易に理解できるように、実施形態1と同様、図6において紙面に垂直な方向に多数並んで配置され、それぞれ図6において紙面に垂直な方向に、第2塗装材Pをタブテイル状の液状フィルムPFの形態で隙間無く噴出可能となっている。このため、液状フィルムPFの形態で第2塗装材Pを噴出すると、建築材20に均一に塗装することができる。
【0049】
また、図6に示すように、多数の低圧エアレススプレーガン141によって噴出される第2塗装材Pの搬送方向110Aに直交する方向(幅方向WD)の寸法WPは、建築材20の幅Wよりも大きくされている。また、破線で示すスクリーン220の幅WSよりも小さくされている。このため、各低圧エアレススプレーガン141の配置を変更することなく、スクリーン220に形成した任意の開口パターンに対応して、建築板12に第2塗装材Pを塗布することができる。また、スクリーン220を交換して別の開口パターンに変更しても、低圧エアレススプレーガン141の配置を変更する必要がない。
【0050】
さらに、クリーニング機構150も実施形態1と同様であり、スクリーン220からこれに付着した不要塗装材PRを除去する。
また、スクリーン220及びリム131は、実施形態1と同様、建築板20の搬送に同調して回転(循環移動)するように制御される。
【0051】
このような塗装装置100により、建築板20はローラコンベア110によって搬送されると共に、これに同調して回転(循環移動)するスクリーン220の開口パターンに従って、第2塗装材Pが塗布される。本実施形態では、後述するように、目地部22をすべて塗装するのに、3種の開口パターンによる塗布を行うので、上記塗装装置100のスクリーン220を取り替えて、あるいは上記塗装装置100を3つ並べて、建築板20に合計3回第2塗装材Pを塗布する。以降は、第2塗装材Pの性質に従って、所定の温度や時間で乾燥焼き付けを行えば、建築板20の目地部22に第2塗装材層を形成できる。塗装装置100を用いたので、建築板20への第2塗装材Pの塗布はごく短時間で済ますことができ、生産性を高くできる。反転動作が不要であるため、スクリーン220の移動制御も容易である。
【0052】
次いで、スクリーン220の形成する開口パターンについて、図8とともに説明する。スクリーン220は、リム131によって略環状(略円筒形状)に張られる帯状スクリーンであり、リム131にセットされた際、図8(a)に示す、その先端辺220Fと後端辺220Gとは若干の間隔を空けてそれぞれリム131に保持されて、スクリーン220がゆるみ無くリム131に巻き付くようにされ、目地部(凹部)22の一部に、目地色彩の第2塗装材Pを塗布する。
しかし、本実施形態では、ステンレス板に所定パターンの開口(貫通孔)を設けたものをスクリーン220に用いるため、容易に理解できるように、1つのスクリーン220を用いて一度にすべての目地部(凹部)22に第2塗装材Pを塗布することはできない。レンガ部21が目地部22に囲まれているので、目地部22すべてに対応した形状に開口を設けると、スクリーンのうちレンガ部21に対応する部分を保持できなくなるからである。
【0053】
そこで、本実施形態では、図8(a)〜(c)に示す開口パターンOP1,OP2,OP3を持つ3種のスクリーン220X,220Y,220Zを用い、これらを順に上記塗装装置100にセットし、これを用いて3回塗布を繰り返すことで、すべての目地部12に第2塗装材Pを塗布する。なお、好ましくは、3台の上記塗装装置100を連ね、スクリーン220X,220Y,220Zをそれぞれにセットすると、スクリーン220(220X〜Z)の取り替えが不要となり、一連の塗布がより早くできるため、生産性をより向上させることができる。
スクリーン220X〜Zは、図8(a)〜(c)に示すように、いずれも建築板10の長さLよりもやや大きい長さLS、及び、建築板10の幅Wよりも大きい幅(円筒高さ)WSを有する。
【0054】
図8(a)に示す第1の開口パターンOP1は、目地部12のパターンのうち、幅方向(図中上下方向)に延びる部分のみを集めた形状とされている。
一方、図8(b)(c)に示す第2、第3の開口パターンOP2,OP3は、目地部12のパターンのうち、長さ方向(図中左右方向)に延びる部分のみを集めた形状とされている。但し、第2の開口パターンOP2(図8(b)参照)は、積み方向(幅方向、図中上方)に数えて奇数段目(1,3,5,7段目)に並ぶレンガ部11のうち、上方(上辺)に対応する目地部12,下方(下辺)に対応する目地部12を横方向に交互に選択した開口パターンとされている。一方、第3の開口パターン(図8(c)参照)は、同じく奇数段目に並ぶレンガ部11のうち、第2の開口パターンとは逆に、下方に対応する目地部12,上方に対応する目地部12を横方向に交互に選択した開口パターンとされている。この3種の開口パターンOP1〜OP3により、目地部12をすべて塗装することができる。なお、これらのパターンでは、各開口が略直線形状になるようにされており、折れ曲がった開口形状を避けているので、変形しやすい折れ曲がり部分を少なくする(無くす)ことができる。また、一続きの開口の寸法(長さ)が小さくされているので、スクリーンの強度を保ちやすい利点がある。
【0055】
このようにして、図9(a)(b)の部分拡大平面図及びその断面図を示すように、建築板20の塗装面20Aのうち、島状のレンガ部(凸部)21の周囲の目地部(凹部)22にのみ、第2塗装材Pからなる第2塗装材層24を塗布した塗装済建築板30を形成する。従って、レンガ部21では、塗装面20A上に第1塗装材層23のみが形成され、一方、目地部22では、塗装面20A上に第1塗装材層23及び第2塗装材層24がこの順に形成されている。この塗装済建築板30では、目地部(凹部)22に第2塗装材Pを塗装したので、第2塗装材Pがレンガ部21にまで濡れ拡がることが無く、従って第1塗装材層23と第2塗装材層24(第2塗装材P)との境界が明瞭になり、本物のレンガと目地とに近い、より自然な調子に仕上がり、従来に比して意匠性の高い塗装済建築板30の意匠性を形成することができる。
なお、第1塗装材層23及び第2塗装材層24を保護するため、図9(b)に破線で示すように、塗装面20A全面にさらに透明な保護塗装材CLを塗装すると、耐候性等をさらに向上させることができる。
【0056】
(変形形態1)
次いで、上記実施形態2の変形形態について説明する。上記実施形態2では、スクリーン220(220X〜220Z)として、開口パターンに従った開口(貫通孔)OP1〜OP3を有するステンレス板を用いたが、本変形形態では、ステンレスメッシュに所定の開口パターンOP4を有するレジスト層(乳剤層)231を形成したスクリーン230を用いる点でのみ異なる。従って、異なる部分について説明し、同様な部分については、説明を省略または簡略化する。
本変形形態にかかるスクリーン230は、図10においてハッチングを施して示すように、建築板20の目地部(凹部)22に対応する開口パターンOP4を有する。このスクリーン230は、ステンレスメッシュからなり、開口パターンOP4部分を残して、メッシュの開口を塞ぐレジスト層231が形成されている。従って、開口パターンOP4内には、ステンレスメッシュが露出し、メッシュを通じて、第2塗装材Pがその表裏間を通過可能となっている。
このように、スクリーンをメッシュ材によって形成する場合には、目地部22に対応した開口パターンを1つのスクリーン230で形成できるので、上記実施形態2のように、複数(上記では3つ)のスクリーンを形成し、塗布を複数回繰り返す必要がないので、生産性をより高くすることができる。
【0057】
(実施形態3)
次いで、第3の実施の形態について説明する。上記実施形態1,2では、スクリーン120,220が略円筒形状に張られ、スクリーン循環移動機構130のリム131によって回転させて循環移動させていた。これに対し、本実施形態の塗装装置300では、スクリーン320は、円筒形状に張られておらず、複数のローラによって進行させられる。また、スプレー機構及びクリーニング機構も異なる。しかし、その他はほぼ同様であるので、異なる部分を中心に説明し、同様な部分の説明は省略あるいは簡略化する。
図11に示す塗装装置300は、実施形態2と同様に建築板20の塗装面20Aに、第2塗装材Pを塗装するものである。塗装装置300は、実施形態1と同様のローラコンベア110と、スクリーン320と、スクリーン循環移動機構330と、スプレー機構340と、クリーニング機構350と、さらに、スプレー機構340から噴出された第2塗装材Pのうち不要方向に噴射されたものを遮蔽し、第2塗装材Pを回収する遮蔽機構360とを備える。
【0058】
ローラコンベア110は、実施形態1,2と同様、多数のローラ11を有し、建築板10を搬送面112に沿って、矢印110A方向(図中左から右方向)に搬送するものである。
一方、スクリーン320は、実施形態1,2と異なり、次述するスクリーン循環移動機構330の6つのローラによって、略台形状に張られている。スクリーン320は、フッ素樹脂からなる帯状のスクリーン本体321と、この先端辺321F及び後端辺321Gとの間を接続する接続部材322とからなり、全体で環形にされている。スクリーン本体321は、実施形態2と同様の開口パターンOP1〜OP3(図8参照)のいずれかを備えており、実施形態2と同様に、3種の開口パターンOP1〜OP3がそれぞれ形成された3種のスクリーンを順次交換して、第2塗装材Pを塗布することで、目地部22全体を塗布できるようになっている。このスクリーン320にも、1枚分の建築板20に対応する開口パターンが形成されたものを用いる。
【0059】
また、スクリーン循環移動機構330は、6つのローラ331〜336を備え、これらのローラは、図示しない制御コンピュータによって駆動され、スクリーン320を図中矢印320Sの方向に進行させる。ローラ331とローラ332は、スクリーン320と建築板20(塗装面20A)とが、非接触であるが略平行となるように、それぞれ搬送面112の近傍に配置されている。この際、建築材20の反り・うねり許容範囲を見込んで、スクリーン320と接触しない寸法に間隔を保つようにすると良い。建築材20に接触して、スクリーン320が変形したり傷つくことを防止するためである。また、スクリーン循環移動機構330には、実施形態1,2と同様に、建築板20の位置を検知する建築材センサ133A〜133C、およびスクリーン320の先端320Fを検知するスクリーンセンサ334が含まれ、この建築材センサ133A〜133Cからの信号SGA〜SGC及びスクリーンセンサ334からの信号SGD等に基づいて、制御コンピュータによって、ローラコンベア110による建築材20の搬送とスクリーン320の移動とが同調される。即ち、建築材20の搬送速度とスクリーン320の進行速度とが等しくされ、また、建築材20の搬送タイミングとスクリーン320の進行タイミングとが調整され、建築材20の塗装面20Aの凹凸パターンとスクリーン320に形成された開口パターンとが合致した状態で、建築材20が搬送され、スクリーン320が進行するように調整される。
【0060】
また、スプレー機構340は、実施形態1とは異なり、配管342を通じて圧送された第2塗装材Pを、高圧のエアレススプレーガン341によって、略円錐形状に噴霧する。なお、このエアレススプレーガン341も、実施形態1,2と同様に、図11中紙面に垂直な方向に多数並べて配置され(図3、図7参照)、建築材10の幅Wより広い範囲にわたって、第2塗装材Pを噴霧し、建築材10に確実に塗布できるようになっている。
【0061】
クリーニング機構350は、先端部351Sをスクリーン320の内周面320Aに当接させたゴム製のブレード351を有し、掻き取った不要塗装材PRは、受け皿351及び回収配管351Eを通じて回収、再利用される。なお、実施形態1と同様に、このブレード351の他にも、クリーニングのための装置を設けることもできる。
さらに、本実施形態の塗装装置330では、遮蔽回収機構360を設けた。実施形態1,2では、低圧エアレススプレーガン141を用いて液状フィルムPFの形態で第2塗装材Pを噴出させた(図3、図7参照)が、本実施形態では、円錐形状に第2塗装材Pが噴霧されるエアレススプレーガン341を用いたからである。即ち、エアレススプレーガン341から噴射された第2塗装材Pのうち、図中下方に進行するもの以外(例えば、図中斜め右下や斜め左下方向に進行するもの)は、開口パターンを通り抜けて、建築材20に無用なパターンで塗布され、予期しない第2塗装材Pの付着による塗布パターン不良となったり、ローラコンベア110のローラ110を汚す不具合を発生させることがある。そこで、略V字状の遮蔽板361,362を配置し、噴射された第2塗装材Pのうち図中下方に進行するものを除き、遮蔽板361,362で遮蔽する。なお、遮蔽板361,362で遮蔽された第2塗装材Pは、回収配管363を通じて回収し、再利用する。
【0062】
本実施形態では、スクリーン320をローラ331等で張り、駆動しているので、形状の自由度が高く、クリーニング機構350その他を設ける際の制約が少なくなる。また、ローラ331,332間で建築板20と並行にスクリーン320を進行させるようにしたので、エアレススプレーガン341の図中左右方向の配置にも自由度があり、その設計が容易にできる利点もある。
このように、この塗装装置300によっても、実施形態2と同様に、建築板20の目地部22に第2塗装材Pを塗布することができる。また、実施形態1と同様に、塗装面10Aの平坦な建築板10に塗装することもできる。
【0063】
以上において、本発明を各実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、実施形態1,2ではスクリーン120,220にステンレス板を、また実施形態3ではスクリーン本体321にテフロンシートを用いたが、その他の樹脂シートや金属板でも良い。またステンレス板にフッ素樹脂を被覆したものなど、複合材料を用いても良い。
また、変形形態1では、スクリーン230としてステンレスメッシュにレジスト層231を設けたものを用いたが、他の金属線をメッシュにしたものや、シルクやポリエステル繊維など天然繊維や合成繊維をメッシュにしたものを用いても良い。
【0064】
また、上記実施形態等では、いわゆる窯業系の建築板10,20を用いたが、その塗装面に塗装可能な建築板であればいずれも材質でも良い。
また、上記実施形態1では、持つ建築板10の平坦な塗装面10A(図1参照)に、千鳥状に四角形の柄を形成したが、これに限定されることはなく、スクリーンの開口パターンに従って、任意の柄を形成することができる。
また、実施形態2,3では、レンガ積み柄の凹凸が塗装面20Aに形成された建築板20(図5参照)を用いたが、塗装面に形成される凹凸の柄はこのようなレンガ積み柄に限定されることはなく、石積み柄、その他いずれの形状のものでも良い。また、上記実施形態2,3等では、凹部(目地部)に塗装する例を示したが、凹部に塗装する場合に限定されることはなく、凸部あるいは凸部及び凹部の両方などいずれの位置にも塗装することができる。
【0065】
またさらに、上記実施形態2,3等では、第2塗装材Pとして、目地色彩の塗料を用いたが、塗装面に塗装される塗装材の色彩、材質に限定はなく、塗料の他、樹脂ビーズ、カラーサンド、減摩粒子などの骨材を散布し塗装面に坦持させるようにしても良い。なおこのようにする場合には、予め、骨材を坦持できる未硬化の接着層を塗布しておき、その後に骨材を散布すると良い。あるいは、骨材を塗料や接着剤に混合して、この混合した塗装剤を塗布するようにしても良い。
さらに、上記実施形態1,2,3では、スクリーン120,220,320に、1枚分の建築板に対応した開口パターンが形成したものを示した。従って、建築板を1枚塗布する度に、スクリーンは1回転(1周分進行)していた。しかし、スクリーンの周長が長くなるものの、複数(例えば、3つ)の開口パターンが連なるスクリーンとしても良い。このようにすると、さらにクリーニング機構その他のためのスペースを確保しやすくなるからである。
また、上記実施形態等では、スプレー機構において、低圧エアレススプレーガン141,エアレススプレーガン341を用いたが、開口パターンを有するスクリーンを介して、建築材に向けて塗装材を塗装できるものであれば良く、例えばエアスプレーガンやフローコータなどを用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1にかかる建築板の、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図2】実施形態1にかかる建築板の塗装装置の概要を示す説明図である。
【図3】図2に示す塗装装置で、建築板に塗装する様子を示す説明図である。
【図4】図2に示す塗装装置に用いるスクリーンの展開図である。
【図5】実施形態2にかかる建築板の、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図6】実施形態2にかかる建築板の塗装装置の概要を示す説明図である。
【図7】図6に示す塗装装置で、建築板に塗装する様子を示す説明図である。
【図8】図6に示す塗装装置に用いるスクリーンの展開図であり、3種の開口パターンを示す。
【図9】塗装された建築板の、(a)は部分拡大平面図、(b)は部分拡大断面図である。
【図10】変形形態1にかかり、メッシュタイプのスクリーンの開口パターンを示す展開図である。
【図11】実施形態3にかかる建築板の塗装装置の概要を示す説明図である。
【符号の説明】
10,20 建築板
10A,20A 塗装面
21 レンガ部(凸部)
22 目地部(凹部)
14 塗装材層
23 第1塗装材層
24 第2塗装材層
100,300 塗装装置
110 ローラコンベヤ(搬送手段)
111 ローラ
120,220,220X,220Y,220Z,320 スクリーン
130,330 スクリーン循環移動機構(スクリーン循環移動手段)
131 リム
131G 環状ギア部
132 ギア
133 ステッピングモータ
133A,133B,133C 建築材センサ
134,334 スクリーンセンサ
P 第2塗装材(塗装材)
140,340 スプレー機構(塗装材塗装手段)
141 低圧エアレススプレーガン
341 エアレススプレーガン
150,350 クリーニング機構(クリーニング手段)
PR 不要塗装材
151,351 ブレード
152 ロールブラシ
OP1,OP2,OP3,OP4 開口パターン
360 遮蔽回収機構(遮蔽手段)
361,362 遮蔽板

Claims (7)

  1. 所定の開口パターンが形成され略環状に張られたスクリーンを建築板の搬送に同調して循環移動させながら、上記スクリーンを介して上記建築板の塗装面に塗装材を塗装する塗装工程を備える塗装済建築板の製造方法であって、
    前記建築板の塗装面は、所定の凹凸パターンに形成され、
    前記スクリーンの開口パターンは、上記凹凸パターンの凹部またはその一部の形状に対応した開口パターンである
    ことを特徴とする塗装済建築板の製造方法
  2. 請求項1に記載の塗装済建築板の製造方法であって、
    略円筒形の環状に張られたスクリーンを用いる
    塗装済建築板の製造方法。
  3. 建築板塗装装置であって、
    上記建築板を搬送する搬送手段と、
    所定の開口パターンが形成され、略環状に張られたスクリーンと、
    上記建築板の搬送に同調して上記スクリーンを循環移動させるスクリーン循環移動手段と、
    移動する上記スクリーンを介して上記建築板の塗装面に塗装材を塗装する塗装材塗装手段と、
    を備え
    前記スクリーンの開口パターンは、前記建築板の塗装面に形成された凹凸パターンの凹部またはその一部の形状に対応した開口パターンであ
    ことを特徴とする建築板塗装装置。
  4. 請求項3に記載の建築板塗装装置であって、
    前記スクリーンは、略円筒形の環状に張られたスクリーンである
    ことを特徴とする建築板塗装装置。
  5. 請求項3または請求項4に記載の建築板塗装装置であって、
    前塗装材塗装手段は、塗料を液状フィルムの形態で噴出し、この液状フィルム形態の塗料を前記建築板の塗装面に塗布する塗料フィルム噴出手段である
    ことを特徴とする建築板塗装装置。
  6. 島状の凸部とこれを囲む凹部とを含む所定の凹凸パターンを有する塗装面と、
    この塗装面の全面に塗装された第1塗装材層と、
    上記凹凸パターンの凹部の第1塗装材層上に上記塗装面のうち上記凸部の塗装面よりも低位に塗装された第2塗装材層と、
    を備える塗装済建築板。
  7. 島状の凸部とこれを囲む凹部とを含む所定の凹凸パターンを有する塗装面と、
    この塗装面の全面に塗装された第1塗装材層と、
    上記凹凸パターンの凹部の第1塗装材層上にスクリーンを用いて塗装された第2塗装材層と、
    を備える塗装済建築板。
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