JP3561081B2 - 袋 - Google Patents

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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/32Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging two or more different materials which must be maintained separate prior to use in admixture
    • B65D81/3261Flexible containers having several compartments
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Bag Frames (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液状または固形の二つの異なる材料を一つの袋に分離して収納密封し、使用時にその分離を解除して混合する容器に利用する。本発明は、化学反応を起こさない二つの異なる材料の分離保存に利用するに適する。特に、本発明は、レトルト食品を包装するパウチに収納された二つの異なる食材の分離方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の包装用袋としては、工業用、化学薬品用のものがあり、その一例としてフレキシブルなチューブの中央部を仮止めしてそのチューブ内での流通を阻止し、仮止め部の両側のチューブ内に二液混合型接着剤を所定の混合比になるようにあらかじめ計量して封入するものがある。その仮止めは、図12(a)に示す着脱自在なプラスチック製の挟着具21を用いて同図(b)に示すようにチューブ22の中央部を挟持するか、あるいは図13(a)に示すようにチューブ22の中央部で対向する内面に互いに噛合するプラスチック製の凹凸条24を形成し、同図(b)に示すように凹凸条24を噛合することにより、二つの材料を分離していた(特公昭55−5372号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の包装用袋では、図12(a)および同図(b)に示す挟着具21を用いた場合には、一方の端部をヒンジにより連結し、他方の端部を係止させることによってチューブ22を挟持するため、構造物にヒンジ特性のすぐれたポリプロピレンを用いた射出成形品が要求され、そのためにコスト高となり使い捨て方式を採用することができなかった。
【0004】
また、図13(a)および(b)に示す凹凸条24を形成して噛合させる場合は、噛合強度を維持するためには特定の材料を必要とするとともに、型による射出成形品を使わなければならず、同様にコストが高くなる問題があった。
【0005】
さらに、近年、レトルト食品が多量に販売され、その中には具とソースのように、保存期間を長くしその間味をおとさないようにするために、店頭に陳列しているときは分離しておき、顧客が食するときに混合できる包装用袋が要求されてきている。このような包装用袋に前述した挟着具21を用いようとしてもコストが高くなるために、低コストの使い捨てができる挟着具の実現が望まれていた。
【0006】
本発明は、このような背景に行われたものであって、安価な分離具により簡単な操作で二つの異なる材料の分離収納およびその混合を行うことができる包装用の袋を提供することを目的とする。本発明は、使い捨てできる分離具を備えた包装用の袋を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、保存時には分離状態にしておき、使用時に混合する二つの異なる材料の一つの袋での分離収納およびその混合を安価な部材を用いて簡単な操作で行えるようにすることを特徴とする。
【0008】
すなわち、本発明の第一の観点は、二つの異なる材料が分離してそれぞれ密封される袋において、ほぼ二分する位置で棒状物に巻き付けることにより内容物を二つの部分に分離保持することを特徴とする。
【0009】
二つの異なる材料として、液状または固形の材料がある。例えばレトルト食品の場合には、液状であるソースと固形である具とがこれにあたる。このような二つの異なる材料を一つの袋に分離した状態で収納し密封しておき、その一方の表面の中央部に棒状物を当てがい、この棒状物を袋で巻くようにして固定する。これにより袋内の二つの異なる材料は完全に分離された状態になる。
【0010】
棒状物と袋との固定には止め具を用い、この止め具は断面がリング状であり、その断面の一部に切り割りが設けられ、この切り割りを開口して袋が巻かれた棒状物を内包するように止め具を係合させる。この止め具の係合により袋は棒状物の外周面に密着し相互に移動することなく二つの異なる材料は分離される。分離された二つの異なる材料を混合するときは、棒状物を固定して止め具を開口部とは反射側に引き出すことによりその係合が容易に解除される。
【0011】
前記止め具は、扱い易い適当な長さに切断したものを複数個(例えば3個)用いることができる。この形態にすれば棒状物への係合および分離の際に要する力が小さくなるので作業性をよくすることができる。
【0012】
前記棒状物は、その断面の中央部をほぼ円筒状になるように褶曲させその両端に鍔を設けたΩ状に形成し、止め具はこの棒状物の形状に対応して両側に鍔のある形状に形成することができる。この形態は袋を棒状物と止め具によって挟持したときに、両側の鍔の面で袋が広い範囲で抑えられ、二つの異なる材料の分離をさらに確実にすることができる。
【0013】
袋の一方の面を棒状物に巻き付けた後にその両端部を接着剤により接着し、棒状物を内包するようにしても袋を二分することができる。この形態の場合には二つの異なる材料を混合する際に、棒状物を引き抜くことにより、袋は棒状物に接する一方の面だけが接着されているので、ただちに一つの容器となり異なる材料を容易に混合することができる。この種の固定方法としては、袋の一方の面を棒状物に巻き付け内包した状態で熱溶着することによっても二つの異なる材料を分離することが可能であり、また、別の方法としては棒状物を巻き付けた後に対向面を相互にテープを用いて接着することができる。
【0014】
さらに、他の形態として、袋をほぼ二分する位置で折り曲げ、袋が二つ折りされた状態で棒状物に巻き、この二つ折りされ棒状物に巻かれた先端部の少なくとも一部を相互に接着剤を用いて接着することによっても袋を二分することができる。接着剤による接着に代えて熱溶着することもできる。
【0015】
前記棒状物は中空のパイプ状にすることが望ましく、これによって使用する成形材料を少なくすることができ、製造コストを低減することができる。
【0016】
棒状物は袋に接着しておくことによって、混合するときに袋を引っ張っても棒状物が顔に飛んでくることを防止することができる。
【0017】
一つの袋に二つの異なる材料を分離して封入するには、まず一方の材料を袋内に充填し、次いで袋の開口部の方向に平行になるように棒状物を配置し、止め具で固定した後に、他方の材料を充填して開口部を密閉するか、あるいは二つの材料をそれぞれ分離した状態で袋に充填しておき、その後に棒状物および止め具を用いて分離することができる。
【0018】
本発明の第二の観点は、二つの異なる食品が分離して収納されるレトルト食品収納袋において、袋の一室には固形の食品が充填され、他方の一室には液状の食品が充填されたことを特徴とする。
【0019】
レトルト食品には食するときに混合した方が味を損なわないものがある。例えば、固形の具と液状のソースがこれにあたる。この種のレトルト食品は他にも多くの種類が普及し多量に販売されている。本発明をこのような食品の販売容器に適用すれば包装コストを大幅に低減することができる。さらに、棒状物を陳列時のフックとして利用することができ、パウチを二つ折りにしてその周りに粘着ラベルを粘着することにより店頭での包装デザインを損なわないようにすることができるとともに、このラベルがいたずら防止のバージンシールになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
【0021】
【実施例】
次に、本発明実施例を図面に基づいて説明する。本発明実施例はレトルト食品の包装用パウチを例に説明する。
【0022】
(第一実施例)
図1は本発明第一実施例の構成を示すパウチが広げられた状態での斜視図、図2は本発明第一実施例の構成を示すパウチが折り曲げられた状態での側面図、図3は本発明第一実施例における棒状物および止め具の形状を示す分離状態での斜視図、図4(a)は本発明第一実施例における止め具の側面図、(b)は棒状物の側面図である。
【0023】
本発明第一実施例は、二つの異なる材料(例えば、ソースおよび具)を分離して収納し密封するパウチ1と、このパウチ1がほぼ二分する位置でその表面に巻かれることにより二つの容器として収納材料を分離する中空円筒状の棒状物2と、この棒状物2に巻かれたパウチ1を固定するリング状の止め具3とが備えられる。止め具3は断面の一部に切り割り4が設けられる。
【0024】
棒状物2の表面にパウチ1が巻かれ止め具3が嵌合することによって固定されるが、棒状物2の外径をD、止め具の内径をD、パウチ1のフィルムの厚さをt、切り割り4の寸法をd、dとしたときに、
< D
+ 4t ≦ D
> 4t
> d
になるように切り割り4が形成される。
【0025】
棒状物2および止め具3を成形する材質はほとんどの食品が加熱されるので耐熱性が要求される。したがってポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリカーボネートなどが用いられる。
【0026】
このように構成された本発明第一実施例による二つの材料のパウチ1への収納および分離をソースおよび具を例に説明する。
【0027】
まず、パウチ1内に具を充填し、次いで、パウチ1をほぼ二分する位置に棒状物2を当てがい、棒状物2の外周面にパウチ1を密着させるために、止め具3の切り割り4にパウチ1が巻かれた棒状物2を当接させて押し込む。止め具3の切り割り4の幅は棒状物2の外径Dより小さく形成されているが、その断面形状は図4(a)に示すように内側の開口寸法dと外側の開口寸法dとはd<dの関係にあるので、押し込まれたときに切り割り4を開口させる方向に分力がはたらき、切り割り4が開口して嵌合しパウチ1が巻かれた棒状物2の外周面と止め具3の内周面とが結合する。このときD+4t≦Dの状態となり、棒状物2と止め具3によりパウチ1は二つの容器として分割される。パウチ1としてアルミ箔で形成されたラミネートフィルムを用いれば棒状物2および止め具3による分離がより確実になり密閉性がさらに向上する。
【0028】
次に、パウチ1の他方の空間にソースを充填し開口端を熱シールし密閉する。この熱シール後に120℃、4分間以上の条件で加熱して殺菌を行い、二つ折りにして粘着ラベルを貼り商品として完成させる。店頭に展示する際には棒状物2に設けられた中空の部分を縦または横方向のフックとして利用することができ、粘着ラベルを止め具3とパウチ1とにかかるように貼っておくことによっていたずら防止のためのバージンシールにすることができる。
【0029】
パウチ1内に分離収納されたソースと具とを混合するときは、棒状物2を抜き取るか、あるいは止め具3に設けられた切り割り4の方向に棒状物2を倒し開口させることによって、棒状物2と止め具3とが容易に分離し、個別に収納されていたソースと具とが混合する。
【0030】
また、パウチ1を両側に引っ張ることによっても棒状物2から止め具3を分離することができるが、この場合棒状物が飛び出すことがあるので、パウチ1に棒状物2を接着し固定しておくことが望ましい。
【0031】
(第二実施例)
図5は本発明第二実施例の構成を示すパウチが広げられた状態での斜視図、図6は本発明第二実施例における棒状物および止め具の形状を示す分離状態での斜視図である。
【0032】
本発明第二実施例は、複数個(本例では3個)に分割された止め具13が用いられ、その他は第一実施例同様に構成される。本実施例の場合棒状物2から止め具13が外しやすくなり、かつ使用する成形材料の量を削減することができる利点がある。具およびソースのパウチ1への収納、棒状物2と止め具13とによるパウチ1の分割は第一実施例同様に行われる。棒状物2から止め具13をはずせば仕切りがなくなり、具およびソースを混合することができる。
【0033】
(第三実施例)
図7は本発明第三実施例の構成を示すパウチが広げられた状態での斜視図、図8は本発明第三実施例における棒状物および止め具の形状を示す分離状態での斜視図である。
【0034】
本発明第三実施例は、中央がほぼ円筒状に褶曲しその両端が鍔状に広がった形状(Ω状)に形成された棒状物12と、この棒状物12の褶曲面に嵌め込まれパウチ1を二つの部分に分離する止め具23とが備えられる。止め具23には棒状物12の鍔に対応する位置に鍔が形成される。
【0035】
本第三実施例の場合は、二つの部分に分離されたパウチ1が棒状物12および止め具23の鍔によって一つの面になるように展開するので、パウチ1の一方の端部に孔1aを設け、この孔にフックをかけて吊り下げる陳列に適している。
【0036】
棒状物12から止め具23をはずせばパウチ1は一つの容器となり、具およびソースは混合状態となる。
【0037】
(第四実施例)
図9は本発明第四実施例の構成を示す側面図である。
【0038】
本発明第四実施例は、パウチ1の中央部に棒状物2が配置され、この棒状物2にパウチ1を一重に巻いたときに接する内側部分の複数個所が接着材または熱を加えることによって接合される。
【0039】
本例の場合は、パウチ1に具を充填し、パウチ1の中央部分に棒状物2を置き、パウチ1を一重に巻いて接する部分を接合する。次いで、パウチ1にソースを充填して開口部を熱シールし加熱殺菌を行う。
【0040】
パウチ1は棒状物2に巻いたときに接する内側の面だけで接合されるので、棒状物2を引き抜けばパウチ1は一つの容器となり、具とソースとを容易に混合することができる。
【0041】
(第五実施例)
図10は本発明第五実施例の構成を示す側面図である。
【0042】
本発明第五実施例は、パウチ1の中央部に棒状物2が配置され、この棒状物2にパウチ1を一重に巻いたときに接する部分がテープ5で接合される。この例の場合も棒状物を引き抜くことによってパウチ1は一つの容器となり、具とソースとを容易に混合することができる。
【0043】
(第六実施例)
図11は本発明第六実施例の構成を示す側面図である。
【0044】
本発明第六実施例は、パウチ1をほぼ二分する位置で二つ折りされて棒状物2に巻かれ、この二つ折りされ棒状物2に巻かれた先端部の一部または全部がパウチ1の巻かれた側の面に接着剤または熱により接合され、二つに区分されたパウチ1は棒状物2の近傍でテープ5が貼られ固定される。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、低コストで製造できる簡単な構造の棒状物および止め具を用いて、二つの異なる材料を一つの袋に分離収納することができるとともに、二つの材料を混合するときの袋からの棒状物および止め具の分離を単純な動作で行うことができる。また、棒状物および止め具が安価に製造できるので使い捨てにすることが可能であり、取はずしの動作が単純になることから利用者に不便を与えないようにすることができる。
【0046】
特に、本発明をレトルト食品の包装に利用すれば、食する直前に二つの性質の異なる食材を混合することができるので味が損なわれず、また保存時は二つの異質の材料は分離された状態にあるので保存期間を長くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の構成を示すパウチが広げられた状態での斜視図。
【図2】本発明第一実施例の構成を示すパウチが折り曲げられた状態での側面図。
【図3】本発明第一実施例における棒状物および止め具の形状を示す分離状態での斜視図。
【図4】(a)は本発明第一実施例における止め具の側面図、(b)は棒状物の側面図。
【図5】本発明第二実施例の構成を示すパウチが広げられた状態での斜視図。
【図6】本発明第二実施例における棒状物および止め具の形状を示す分離状態での斜視図。
【図7】本発明第三実施例の構成を示すパウチが広げられた状態での斜視図。
【図8】本発明第三実施例における棒状物および止め具の形状を示す分離状態での斜視図。
【図9】本発明第四実施例の構成を示す側面図。
【図10】本発明第五実施例の構成を示す側面図。
【図11】本発明第六実施例の構成を示す側面図。
【図12】(a)は従来例における挟着具の形状を示す斜視図、(b)は挟着具によりチューブが分離された状態を示す斜視図。
【図13】(a)は従来例における凹凸条の形状を示す断面図、(b)は凹凸条の噛合によりチューブが分離された状態を示す断面図。
【符号の説明】
1 パウチ
1a 孔
2、12 棒状物
3、13、23 止め具
4 切り割り
5 テープ
21 挟着具
22 チューブ
24 凹凸条

Claims (9)

  1. 二つの異なる材料が分離してそれぞれ密封される袋において、
    ほぼ二分する位置で棒状物に巻付けることにより内容物を二つの部分に分離保持し、前記棒状物に巻かれた後に袋の対向面が相互に接着された
    ことを特徴とする袋。
  2. 前記棒状物に巻かれた後に袋の対向面が相互に熱溶着された請求項1記載の袋。
  3. 前記棒状物に巻かれた後に袋の対向面が相互にテープで接着された請求項記載の袋。
  4. 二つの異なる材料が分離してそれぞれ密封される袋において、
    ほぼ二分する位置で棒状物に巻付けることにより内容物を二つの部分に分離保持し、
    ほぼ二分する位置で二つ折りされてから棒状物に巻かれ、
    この二つ折りされ棒状物に巻かれた先端部の少なくとも一部が相互に接着された
    ことを特徴とする袋。
  5. ほぼ二分する位置で二つ折りされてから棒状物に巻かれ、この二つ折りされ棒状物に巻かれた先端部の少なくとも一部が相互に熱溶着された請求項記載の袋。
  6. 棒状物は、中空のパイプである請求項1ないし5のいずれか記載の袋。
  7. 棒状物は袋に接着される請求項1ないしのいずれか記載の袋。
  8. 袋はその開口端に平行に棒状物に巻かれる請求項1ないし7のいずれか記載の袋。
  9. 一室には固形の食品が充填され、他の一室には液状の食品が充填された請求項1ないし8のいずれか記載の袋を用いるレトルト食品収納袋
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