JP3559359B2 - 制御棒位置計装装置及び制御棒位置計装システム - Google Patents

制御棒位置計装装置及び制御棒位置計装システム Download PDF

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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は原子力発電プラントに適用される制御棒位置計装装置及び制御棒位置計装システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
我が国のエネルギー需要の増大に対処する為の省エネルギーやクリーンエネルギーの柱の1つとして原子力利用技術が展開されてきた。将来的には水素エネルギーを利用する事が予想されており、水素を安価に大量に生産するプロセスとして、700〜950℃の高温ガスにより高温蒸気を発生させる事が出来る高温ガス炉の開発が検討されている。
【0003】
BWR型原子炉と高温ガス炉とでは原子炉の構造から異なるが、制御棒の駆動方法及び位置検出方法については同様である為、ここでは従来の制御棒位置計装装置をBWR型原子炉を用いた場合について説明する。
【0004】
図7は従来の制御棒位置検出・駆動系統の構成を示す図である。制御棒操作コントローラ1が発するモータ速度指令aはモータ駆動部2に送られ、モータ駆動部2が発するモータ駆動指令bは原子炉4下部に設置されている制御棒駆動用のモータ3に送られる。これにより制御棒5の位置が変更される。制御棒5の位置は原子炉4下部に設置されている制御棒位置検出器6(以下、シンクロ発信器6と呼ぶ。)によって検出され、電圧信号C1として、制御棒位置計装装置10内のS/D変換部7に送られる。なお、シンクロ発信器6及び制御棒位置計装装置10は個々の制御棒毎に設けられている。
【0005】
S/D変換部7はシンクロ発信器6から送られる電圧信号C1をディジタル信号に変換し、S/DデータD1(D1={d1,d2,…dn})をインタフェース部8へ送る。なお、d1,d2,…,dn はS/DデータD1がnビットの構成であることを示す。インタフェース部8は制御棒位置伝送コントローラ9からの読込み要求に応じてPI/Oバス出力E(E={e1,e2,…,en })を該コントローラ9に送る。制御棒位置伝送コントローラ9内で処理された制御棒位置信号f1は制御棒操作コントローラ1へ送られる。なお、e1,e2,…,en は前記d1,d2,…,dn と同様にPI/Oバス出力Eがnビットの構成であることを示す。制御棒位置信号f1を入力した制御棒操作コントローラ1は、目標制御棒位置と制御棒位置信号f1との偏差演算処理結果をモータ速度指令aとしてモータ駆動部2へ出力する。
【0006】
図8は制御棒位置計装装置10内のS/D変換部7の構成を示す図である。シンクロ発信器6から送られる電圧信号C1はS/D変換部7内のS/D変換器7aに入力される。S/D変換器7aは、S/D変換器7内の第1のクロック信号に従って一定周期で電圧信号C1をディジタル信号に変換し、S/DデータD1(D1={d1,d2,…dn})をインタフェース部8へ送る。
【0007】
図9はインタフェース部8の構成を示す図である。S/D変換部7から送られるS/DデータD1はバッファ11に入力される。その際、S/D変換部7がS/D変換中であることを示す信号BSYを発生している間、バッファ11はデータの書込みを禁止してホールド状態となる。これによりS/D変換中の不安定な制御棒位置データのバッファ11への書き込みが禁止されるようになっている。また、制御棒位置伝送コントローラ9に出力するデータの安定化のため、制御棒位置伝送コントローラ9がコントローラ読込み中であることを示す信号RDを発生している間もバッファ11はホールド状態となる。なお、コントローラ読込み中信号RDは、読込み要求時にコントローラ9内の第2のクロックに従って一定周期で発生する。上記のS/D変換中信号BSY及びコントローラ読込み中信号RDはそれぞれ、ORゲート12を介してバッファ11にデータラッチ指令hとして供給される。バッファ11は、このデータラッチ指令hの入力の立上りで応答し、データラッチ指令hがHレベルの間データをホールドする。
【0008】
図10に図9に示した各回路の動作タイミングを示す。同図において、HDはバッファ11がデータホールドしている期間、STはS/D変換中つまり制御棒位置をディジタル信号に変換中の状態をそれぞれ示す。S/D変換中信号BSYはS/D変換中、Hレベルであり、またコントローラ読込み中信号RDもコントローラ読込み中はHレベルである。これらS/D変換中信号BSYまたはコントローラ読込み中信号RDのいずれかがHレベルの期間はバッファ11にデータがホールドされる。そして、バッファ11にホールドされているS/DデータD1はANDゲート13にてコントローラ読込み中信号RDと論理積演算され、その結果がPI/Oバス出力Eとして制御棒位置伝送コントローラ9に出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、高温ガス炉は、各制御棒の相対位置偏差を監視してその相対位置偏差が大となると最悪のケースとして炉をスクラムさせる監視機能を有している。この監視機能をBWR型原子炉の制御棒位置計装装置内にも同様に設ける場合、他の制御棒の制御棒位置計装装置で得た制御棒位置データを制御棒位置伝送コントローラ9に取り込み、自制御棒位置計装装置で得た制御棒位置との相対位置偏差を求めるようにする方法が考えられる。しかし、この場合、制御棒位置伝送コントローラ9の故障等によって制御棒の位置検出機能のみならず各制御棒の相対位置偏差監視機能までも不能状態に陥ってしまう。
【0010】
また、従来の制御棒位置計装装置では以下の点も懸念される。S/D変換部7と制御棒位置伝送コントローラ9はそれぞれ別々のクロックを用いて動作している。このため、図10のA部に示すように、S/D変換中信号BSYが立ち下がった直後にコントローラ読込みRDが立ち上がった場合、データラッチ指令hの立ち下がりから立ち上がりまでの幅がバッファ11のラッチ応答可能なパルス幅よりも小さくなり、この結果、図10のB部に示すように、データラッチ指令hが次に立ち上がったタイミングでバッファ11がホールド状態にならず、制御棒位置伝送コントローラ9が正しく制御棒位置データを読み込めなくなる。
【0011】
本発明は上記課題を解決するためのもので、制御棒位置伝送回路が故障しても制御棒位置偏差監視回路において各制御棒の相対位置偏差を監視し続けることができる制御棒位置計装装置の提供を目的とする。
【0012】
また本発明は、S/D変換回路と制御棒位置伝送回路が別々のクロックを従って動作するように構成されていても、バッファ回路を正しいタイミングでホールド状態にすることができ、制御棒位置伝送回路によるバッファ回路からのデータ読み込み不良を防止できる。
【0013】
さらに本発明は、個々の制御棒に対して制御棒位置計装装置を多重に設けることで、一部の制御棒位置計装装置の故障時においても継続して制御棒の位置検出及び相対位置偏差監視を行うことができる制御棒位置計装システムの提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の制御棒位置計装装置は上記した目的を達成するために、炉内の制御棒位置検出器より出力された制御棒位置信号をディジタル信号に変換するS/D変換回路と、S/D変換回路よってディジタル化された制御棒位置信号を外部のコントローラに伝送する制御棒位置伝送回路と、制御棒位置伝送回路に対し独立に動作する回路として設けられ、S/D変換回路より出力された制御棒位置信号及び他の制御棒位置計装装置のS/D変換回路より出力された制御棒位置信号を入力して自制御棒と他制御棒との相対位置偏差を求める相対位置偏差監視回路とを具備することを特徴とする。
【0015】
本発明においては、相対位置偏差監視回路を、制御棒位置伝送回路に対し独立に動作する回路として設けたので、制御棒位置伝送回路が故障しても制御棒位置偏差監視回路においては各制御棒の相対位置偏差を監視し続けることができる
【0016】
さらに本発明は、炉内の制御棒位置検出器より出力された制御棒位置信号を第1のクロックに従ってディジタル信号に変換するS/D変換回路と、S/D変換回路より出力された制御棒位置データを保持するバッファ回路と、バッファ回路から制御棒位置データを第2のクロックに従って読み込み外部のコントローラに伝送する制御棒位置伝送回路と、第3のクロックを発生するクロック発生器と、S/D変換回路より出力される現在変換中であることを示す第1の信号及び制御棒位置伝送回路より出力される現在制御棒位置データの読み込み中であることを示す第2の信号を入力して、これらの信号が共に無効となる期間の最小値が第3のクロックの周期のほぼ1/2となるように、各信号のタイミングを第3のクロックを用いてシフトさせる信号処理手段と、第1の信号または第2の信号の少なくとも一方が有効である期間、バッファ回路をホールド状態にする手段とを具備して構成される。
【0017】
このように本発明においては、信号処理手段が、S/D変換回路より出力される現在変換中であることを示す第1の信号及び制御棒位置伝送回路より出力される現在制御棒位置データの読み込み中であることを示す第2の信号を入力して、これらの信号が共に無効となる期間の最小値が第3のクロックの周期のほぼ1/2となるように各信号のタイミングを第3のクロックを用いてシフトさせるので、第3のクロック周期のほぼ1/2をバッファ回路がラッチ応答可能な幅とすれば、S/D変換回路と制御棒位置伝送回路が別々のクロックを用いて動作するように構成されていても、バッファ回路を適正なタイミングでホールド状態にセットでき、制御棒位置伝送回路によるバッファ回路からのデータ読み込み不良を防止できる。
【0018】
さらに本発明の制御棒位置計装システムは、炉内の制御棒位置検出器より出力された制御棒位置信号をディジタル信号に変換するS/D変換回路と、S/D変換回路よってディジタル化された制御棒位置信号を外部のコントローラに伝送する制御棒位置伝送回路と、制御棒位置伝送回路に対し独立に動作する回路として設けられ、S/D変換回路より出力された制御棒位置信号及び他の制御棒位置計装装置のS/D変換回路より出力された制御棒位置信号を入力して自制御棒と他制御棒との相対位置偏差を求める相対位置偏差監視回路とを有する制御棒位置計装装置を、個々の制御棒に対して炉内の制御棒位置検出器と共に多重に設けてなることを特徴とする。
【0019】
このように個々の制御棒に対して制御棒位置計装装置を多重に設けることで、一部の制御棒位置計装装置の故障時においても継続して制御棒の位置検出及び相対位置偏差監視を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0021】
図1は第1の実施形態である原子炉内の制御棒位置検出・駆動系統の構成を示す図、図2はその中の制御棒位置計装装置の構成を示す図である。
【0022】
図1に示すように、原子炉20には、個々の制御棒21に対応してモータ駆動部22、モータ23、クラッチ24、制御棒位置検出器25(以下シンクロ発信器25と呼ぶ。)及び制御棒位置計装装置26が設けられている。
【0023】
制御棒位置計装装置26は、図2に示すように、S/D変換部27、インタフェース部28、制御棒位置伝送コントローラ29及び制御棒位置偏差監視装置30を備えて構成される。ここで、制御棒位置偏差監視装置30と制御棒位置伝送コントローラ29とは別電源、別ハードウェアで独立して設けられている。
【0024】
以下に、制御棒1本に対応する制御棒位置検出・駆動系統の作用を説明する。制御棒操作コントローラ31が発するモータ速度指令aはモータ駆動部22に送られ、モータ駆動部22が発するモータ駆動指令bは制御棒駆動用のモータ23に送られる。モータ23の動力によって、クラッチ24を介しワイヤ32と滑車33によって吊り下げている制御棒21の位置が変更される。クラッチ24はスクラム要求信号によって噛み合わせを離し、制御棒21を落下させる。制御棒21の位置はシンクロ発信器25により検出され、電圧信号C1となって制御棒位置計装装置26に送出される。
【0025】
制御棒位置計装装置26内のS/D変換部27は、シンクロ発信器25から送られる電圧信号C1を受信してディジタル信号に変換する。その出力はS/DデータD1(D1={d1,d2,…,d13})としてインタフェース部28及び制御棒位置偏差監視装置30へ送られる。インタフェース部28は制御棒位置伝送コントローラ29からの読込み要求に応じて該コントローラ29に対しPI/Oバス出力E(E={e1,e2,…,e13})を送る。制御棒位置伝送コントローラ29で処理された制御棒位置信号f1は制御棒操作コントローラ31へ送られる。制御棒操作コントローラ31は、目標制御棒位置と前記制御棒位置信号f1との偏差を求め、その演算結果をモータ速度指令aとしてモータ駆動部22へ出力する。
【0026】
また制御棒位置偏差監視装置30は、自身の制御棒位置計装装置26内のS/D変換部27からのS/DデータD2と他の全ての制御棒位置計装装置26からのS/DデータD2を受信し、自他各制御棒の相対位置偏差を求める。そして求めた相対位置偏差が設定値を越えた場合に制御棒位置偏差大信号g1をスクラム要求信号として出力する。
【0027】
本実施形態の制御棒位置計装装置26の特徴は、その中の制御棒位置偏差監視装置30と制御棒位置伝送コントローラ29とが電源及びハードウェアを分離して独立して設けられている点にある。これにより、一方の回路の故障によって両回路の機能が同時に不能状態に陥ることを防止でき、個々の機能毎にこれが不能状態に陥る確率を低減することができる。
【0028】
図3はS/D変換部27の内部構成を示す図である。同図に示すように、S/D変換部27は、シンクロ発信器25から送られてきた電圧信号C1をディジタル信号に変換するS/D変換器27aと、S/D変換器27aの出力であるS/DデータD1を電気的絶縁をとりながらインタフェース部10へ出力する絶縁部35と、S/D変換器27aの出力であるS/DデータD1を光信号D2に変換して制御棒位置偏差監視装置30に伝送する光モジュール36とを備えて構成される。光モジュール36より導出される光信号D2は制御棒位置偏差監視装置30に設けられた光モジュール37にて電気的信号に戻されS/DデータD1として入力される。なお、絶縁部35は、S/D変換器27aの出力データD1をインタフェース部10に電気的絶縁をとりつつ伝送できるものであれば何でもよい。 このような構成をとることによって、インタフェース部28及び制御棒位置伝送コントローラ29からなる制御棒位置検出系統、或いは制御棒位置偏差監視装置30に故障が生じても、その影響が他方の系統に及ばなくなり、故障による被害を最小限に止めることが可能になる。
【0029】
図4はインタフェース部28の内部構成を示す図である。同図に示すように、インタフェース部28は、クロック発信器41と、制御棒位置伝送コントローラ29からのコントローラ読込み中信号RDの出力をクロック発信器41の発するクロックCLを基に制御する第1のフリップフロップ回路42と、クロック発信器41の発するクロックCLを反転するNOTゲート43と、S/D変換器27からのS/D変換中信号BSYの出力を、NOTゲート43の出力である反転クロックを基に制御する第2のフリップフロップ回路44と、各フリップフロップ回路42、44の出力の論理和をとってデータラッチ指令hとして出力するORゲート45と、データラッチ指令hに基づいてS/D変換部27の出力であるS/DデータD1をホールドするバッファ46と、バッファ46内のS/DデータD1をコントローラ読込み中信号RDに基づいて読み出し、制御棒位置伝送コントローラ29へPI/Oバス出力Eとして出力するANDゲート47とを備えて構成される。
【0030】
次に、図5のタイミングチャートを用いてこのインタフェース部28の作用について説明する。ここでクロック発信器41で発生されるクロックCLのパルス幅はバッファ46がラッチ応答可能な幅とする。
【0031】
第1のフリップフロップ回路42は、コントローラ読込み中信号RDをD端子より入力し、クロックCLの立ち上がりでQ端子より出力する。RD1はこの第1のフリップフロップ回路42の出力信号である。例えば、コントローラ読込み中信号RDの立ち上がり位置51をクロックCLの52の立ち上がり位置にシフトさせる。一方、第2のフリップフロップ回路44は、S/D変換中信号BSYをQ端子より入力し、クロックCLの立ち下がりのタイミングでD端子より出力する。BSY1はこの第2のフリップフロップ回路44の出力信号である。例えば、S/D変換中信号BSYの立ち下がり位置53をクロックCLの54の立ち上がり位置にシフトさせる。各フリップフロップ回路42、44の出力であるRD1及びBSY1はそれぞれORゲート45を通じてデータラッチ指令hとなってバッファ46に供給され、このデータラッチ指令hに従ってバッファ46はS/D変換部27の出力であるS/DデータD1をホールドする。
【0032】
このインタフェース部28において、データラッチ指令hのLレベル期間は最低でもクロックCLのパルス幅分確保され、バッファ46がラッチ応答可能な幅より小さくなることはない。したがって、S/D変換器27及び制御棒位置伝送コントローラ29が別々のクロックを用いて動作していることに起因して、S/D変換中信号BSYが立ち下がった直後にコントローラ読込み中信号RDが立ち上がった場合でも、バッファ46は正常にラッチ応答し、S/DデータD1をホールドできる。
【0033】
ところで、各フリップフロップ回路42、44は共通のクロックCLにより動作するものの、各フリップフロップ回路間にはクロック受入れの微妙な時間差が存在する。このため、仮に各フリップフロップ回路42、44を共にクロックCLの立ち上がり(若しくは立ち下がり)のタイミングでセット/リセットするようにすると、コントローラ読込み中信号RD1とS/D変換中信号BSY1との間に微妙な時間差が生じ、データラッチ指令hのLレベルの幅がバッファ46のラッチ応答可能な幅より小さくなってしまう。
【0034】
これに対してこの実施形態においては、コントローラ読込み中信号RDをクロックCLの立ち上がりで、S/D変換中信号BSYをクロックCLの立ち下がりでそれぞれ制御するように構成したので、各フリップフロップ回路間のクロック受入れの微妙な時間差による前記の弊害は無くなり、データラッチ指令hのLレベル期間を最低でもクロックCLの周期のほぼ1/2(ほぼパルス幅分)確保することができる。
【0035】
なお、各ANDゲート47に、コントローラ読込み中信号RDに代えて第1のフリップフロップ回路42の出力であるコントローラ読込み中信号RD1を入力するように構成しても構わない。また、ANDゲート47の無い構成とすることも可能である。
【0036】
次に、本発明の第2の実施形態である制御棒位置計装装置について図6を用いて説明する。
【0037】
同図に示すように、この制御棒位置計装装置は、原子炉60内の1本の制御棒61に対して、62、63、64の制御棒位置計装装置を3重に設けて構成される。同様に原子炉60内に3つのシンクロ発信器65、66、67を設け、個々のシンクロ発信器の出力である制御棒位置データC1、C2、C3をそれぞれ対応する個々の制御棒位置計装装置62、63、64に出力するように構成する。各制御棒位置計装装置62、63、64内の制御棒位置伝達コントローラの出力である制御棒位置信号f1、f2、f3は制御棒操作コントローラ68に入力され、制御棒操作コントローラ68はこれら制御棒位置信号を対象に目標制御棒位置との偏差を求め、その演算結果をモータ速度指令aとしてモータ駆動部69へ出力する。
【0038】
いずれかの系統のシンクロ発信器或いは制御棒位置計装装置に故障が発生した場合、制御棒操作コントローラ68はその故障制御棒位置計装装置からの入力を無効化し、残りの2系統からの入力を対象に制御棒操作を実行する。この実施形態では、3重に制御棒位置計装装置が設けられているので、2系統まで故障しても残りの1系統で制御棒操作を継続でき、また残りの系統の制御棒位置偏差監視装置から出力される制御棒位置偏差大信号g1〜g3により原子炉をスクラムせしめることができる。なお、個々の制御棒に対応する制御棒位置計装装置を2重或いは4重以上に設けてもよいことは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、相対位置偏差監視回路を、制御棒位置伝送回路と電源を分離し独立したハードウェアとして設けたことで、制御棒位置伝送回路が故障しても制御棒位置偏差監視回路においては各制御棒の相対位置偏差を監視し続けることができる。
【0041】
さらに本発明によれば、S/D変換回路より出力される現在変換中であることを示す第1の信号及び制御棒位置伝送回路より出力される現在制御棒位置データの読み込み中であることを示す第2の信号が共に無効となる期間の最小値が第3のクロックの周期のほぼ1/2となるように各信号のタイミングを第3のクロックを用いてシフトさせることで、S/D変換回路と制御棒位置伝送回路が別々のクロックを用いて動作するように構成されていても、バッファ回路を適正なタイミングでホールド状態にセットでき、制御棒位置伝送回路によるバッファ回路からのデータ読み込み不良を防止できる。
【0042】
また本発明の制御棒位置計装システムによれば、個々の制御棒に対して制御棒位置計装装置を多重に設けたことで、一部の制御棒位置計装装置の故障時においても継続して制御棒の位置検出及び相対位置偏差監視を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である制御棒位置計装装置を含む原子炉内の制御棒位置検出・駆動系統の構成を示す図
【図2】図1における制御棒位置計装装置の構成を示す図
【図3】図2の制御棒位置計装装置内のS/D変換部の構成を示す図
【図4】図2の制御棒位置計装装置内のインタフェース部の構成を示す図
【図5】図4のインタフェース部の作用を説明するためのタイミングチャート
【図6】本発明の第2の実施形態である制御棒位置計装装置の構成を示す図
【図7】従来の制御棒位置検出・駆動系統の構成を示す図
【図8】図7の制御棒位置計装装置内のS/D変換部の構成を示す図
【図9】図7の制御棒位置計装装置内のインタフェース部の構成を示す図
【図10】図9のインタフェース部の作用を説明するためのタイミングチャート
【符号の説明】
21……制御棒
25……制御棒位置検出器(シンクロ発信器)
26……制御棒位置計装装置
27……S/D変換部
28……インタフェース部
29……制御棒位置伝送コントローラ
30……制御棒位置偏差監視装置
35……絶縁部
36、37……光モジュール
41……クロック発信器
42……第1のフリップフロップ回路
43……NOTゲート
44……第2のフリップフロップ回路
45……ORゲート
46……バッファ
47……ANDゲート

Claims (3)

  1. 個々の制御棒毎に設けられた制御棒位置計装装置において、
    前記制御棒の位置を検出する炉内の制御棒位置検出器より出力された制御棒位置信号をディジタル信号に変換するS/D変換回路と、
    このS/D変換回路よってディジタル化された制御棒位置信号を外部のコントローラに伝送する制御棒位置伝送回路と、
    この制御棒位置伝送回路に対し独立に動作する回路として設けられ、前記S/D変換回路より出力された制御棒位置信号及び他の制御棒位置計装装置のS/D変換回路より出力された制御棒位置信号を入力して自制御棒と他制御棒との相対位置偏差を求める相対位置偏差監視回路とを具備することを特徴とする制御棒位置計装装置。
  2. 個々の制御棒毎に設けられた制御棒位置計装装置において、
    前記制御棒の位置を検出する炉内の制御棒位置検出器より出力された制御棒位置信号を第1のクロックに従ってディジタル信号に変換するS/D変換回路と、
    このS/D変換回路より出力された制御棒位置データを保持するバッファ回路と、
    このバッファ回路から制御棒位置データを第2のクロックに従って読み込み外部のコントローラに伝送する制御棒位置伝送回路と、
    第3のクロックを発生するクロック発生器と、前記S/D変換回路より出力される現在変換中であることを示す第1の信号及び前記制御棒位置伝送回路より出力される現在制御棒位置データの読み込み中であることを示す第2の信号を入力して、これらの信号が共に無効となる期間の最小値が前記第3のクロックの周期のほぼ1/2となるように、前記第1の信号及び前記第2の信号の各タイミングを前記第3のクロックを用いてシフトさせる信号処理手段と、
    前記第1の信号または前記第2の信号の少なくとも一方が有効である期間、前記バッファ回路をホールド状態にする手段とを具備することを特徴とする制御棒位置計装装置。
  3. 制御棒の位置を検出する炉内の制御棒位置検出器より出力された制御棒位置信号をディジタル信号に変換するS/D変換回路と、このS/D変換回路よってディジタル化された制御棒位置信号を外部のコントローラに伝送する制御棒位置伝送回路と、この制御棒位置伝送回路に対し独立に動作する回路として設けられ、前記S/D変換回路より出力された制御棒位置信号及び他の制御棒位置計装装置のS/D変換回路より出力された制御棒位置信号を入力して自制御棒と他制御棒との相対位置偏差を求める相対位置偏差監視回路とを有する制御棒位置計装装置を、個々の制御棒に対して前記炉内の制御棒位置検出器と共に多重に設けてなることを特徴とする制御棒位置計装システム。
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