JP3559114B2 - 接着剤組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、接着剤組成物に関し、特に、繊維材料とゴムとを接着するために使用する新規な接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、タイヤ、コンベヤベルト、ベルト、ホース及び空気バネ等のゴム物品の補強用に、フィラメント、コード、ケーブル、コード織物及び帆布等の形態で繊維材料を使用している。
【0003】
繊維材料とゴムとの結合性は、ゴム物品の製品寿命、製品の諸性能を左右する主な要因となる。
【0004】
そこで、従来より繊維材料とゴムの結合力を得るために、樹脂をゴムラテックス中に溶解あるいは混合させてなる接着剤組成物を使用している。
【0005】
ここにおいて、樹脂としては、繊維材料と結合力のある、レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂などのフェノール誘導体−ホルムアルデヒド樹脂や、ウレア−ホルムアルデヒド樹脂等が挙げられ、これらの1種若しくは複数種を混合して使用している。中でも、レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂が最も広く使用されている。
【0006】
また、ゴムラテックスとしては、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合体ラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス及び天然ゴムラテックス等のうち、1種あるいは複数種を混合して使用している。中でも、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合体ラテックスが最も広く使用されており、主な組成は、ビニルピリジン15重量%、スチレン15重量%、ブタジエン70重量%である。
【0007】
これらの接着剤の使用方法としては、繊維材料に接着剤を塗布後、熱処理を行い接着剤と繊維材料とを結合させ、かかる後に、この繊維材料を配合ゴムに埋設して、加硫と同時に、配合ゴムと繊維材料とを結合させるのが一般的である。この方法に用いられる接着剤は、いわゆるゴムラテックス系の接着剤で、ゴム加硫系接着剤と呼称される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、省エネルギーの観点から、タイヤ等は軽量化が進み、ゴム中に埋設された補強用繊維及びその接着剤に対する熱的・動的入力は益々大きく、厳しくなる傾向にあるため、製品を構成する様々の部材の強度、モジュラス及び破壊寿命等の向上が望まれると同時に、繊維−ゴム間の接着力の向上も望まれる。
【0009】
しかしながら、従来のビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合体ラテックスにあっては、例えばレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂との混合比率を変えることによって、繊維側に強固に結合させようとすると、ゴム側への結合力が低下し、また逆に、ゴム側への結合力を増大させようとすると、繊維側への結合力が低下してしまうという不都合があった。
【0010】
また、とりわけ、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合体粒子を含むラテックスとレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂からなる接着剤では、熱的刺激に対する効果が不十分であった。
【0011】
例えば、特公平1−49309号公報に記載の発明によると、ゴムラテックス中の共重合体粒子を二重構造にすることにより、高価なビニルピリジン単量体の使用量を少なくすると同時に、接着力の向上を図っているが、この場合、高温下での接着力は不満足なものである。
【0012】
また、特開平3−163181号公報に記載の発明によると、ゴムラテックス中の共重合体粒子を二段の連続重合で作製し、その第1段目及び第2段目を構成する共重合体の組成比を所定の範囲内に規定することによって、高温下での接着力の向上を図っているが、近年のタイヤ等の高性能化、生産性向上のための高温加硫など、益々厳しくなる熱的入力に対しては、十分とは言い難い。
【0013】
本発明は、上記従来の不都合に鑑み、繊維材料とゴムの接着力を高めると共に、高温下における接着力の低下を防止して耐熱性を有する接着剤組成物を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、以下の構成とする。
ビニルピリジン5〜15重量%、好ましくは7〜13重量%、スチレン35〜80重量%、好ましくは43〜77重量%、ブタジエン5〜60重量%、好ましくは10〜50重量%で構成される単量体混合物(a)と、ビニルピリジン5〜20重量%、好ましくは7〜18重量%、スチレン10〜40重量%、好ましくは15〜35重量%、ブタジエン45〜75重量%、好ましくは47〜73重量%で構成される単量体混合物(b)とを分割重合させて得られる、同一粒子内に組成比が異なる共重合体を有するビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合体粒子を含むラテックスと熱硬化性樹脂とを含んでなる接着剤組成物で、前記共重合体粒子のトルエン浸漬抽出法によるゲル/ゾル重量比が13〜40/87〜60、好ましくは17〜33/83〜67であることを特徴とする。
また、前記共重合体粒子がラテックス100重量部当たり0.2〜0.5重量部の連鎖移動剤を使用して重合されたものであることを特徴とする。
また、前記単量体混合物(a)と、前記単量体混合物(b)とを分割重合させて得られる、同一粒子内に組成比が異なる共重合体を有するビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合体粒子を含むラテックスと熱硬化性樹脂とを含んでなる接着剤組成物で、前記共重合体粒子がラテックス100重量部当たり0.2〜0.5重量部の連鎖移動剤を使用して重合されたものであることを特徴とする。
【0015】
また、前記単量体混合物(a)より得られた共重合体(以下「共重合体(a)」という。)と前記単量体混合物(b)より得られた共重合体(以下「共重合体(b)」という。)の重量比が80〜40/20〜60、好ましくは75〜45/25〜55であることを特徴とする。
【0016】
また、前記熱硬化性樹脂が、レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂であることを特徴とする。
【0017】
また、前記ラテックスの固形分100重量部に対して、熱硬化性樹脂を固形分で8〜30重量部、好ましくは12〜22重量部配合することを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明では、ビニルピリジンとしては、2−ビニルピリジン、3−ビニルピリジン、4−ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジン、5−エチル−2−ビニルピリジン等の内、1種または2種以上を使用することができる。
【0019】
また、スチレンとしては、α−メチルスチレン、2−メチルスチレン、3−メチルスチレン、4−メチルスチレン、2,4−ジイソプロピルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、4−t−ブチルスチレン、ヒドロキシメチルスチレン等の芳香族ビニル化合物の内、1種または2種以上を使用することができる。
【0020】
また、ブタジエンとしては1,3−ブタジエンの他に、2−メチル−1,3−ブタジエン等の脂肪族共役ジエン系モノマーの1種または2種以上を使用することができる。
【0021】
尚、本発明の共重合体ラテックスは公知の分割重合法で重合される。
重合に際しては、公知の乳化剤、重合開始剤、連鎖移動剤等が用いられる。
【0022】
乳化剤としては脂肪酸のアルカリ金属塩、ロジン酸のアルカリ金属塩、ホルムアルデヒド縮合ナフタレンスルホン酸ナトリウム、高級アルコールの硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、脂肪族スルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤或いはポリエチレングリコールのアルキルエステル型、アルキルエーテル型、アルキルフェニルエーテル型等のノニオン性界面活性剤の1種または2種以上で用いられる。
【0023】
このような乳化剤の使用量は通常全単量体100重量部に対し0.1〜8重量部で好ましくは1〜5重量部である。
【0024】
重合開始剤としては過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウム等の水溶性開始剤、又はレドックス系開始剤、又は過酸化ベンゾイル等の油溶性開始剤が使用できる。
【0025】
連鎖移動剤としてはt−ドデシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、オクチルメルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、t−ヘキシルメルカプタン、n−ヘキシルメルカプタン等の単官能アルキルメルカプタン類、例えば、1,10−デカンジチオール、エチレングリコールジチオグリコレート等の2官能メルカプタン類、1,5,10−カンジトリチオール、トリメチロールプロパントリスチオグリコレート等の3官能メルカプタン類、例えば、ペンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート等の4官能メルカプタン類、ジスルフィド類、例えば、四塩化炭素、四臭化炭素、臭化エチレンなどのハロゲン化合物、α−メチルスチレンダイマー、ターピノーレン、α−テルピネン、ジペンテン、アリルアルコールなどが使用できる。
【0026】
これらは単独または2種以上を組み合わせて用いられる。
このような分子量調整剤の使用量は通常全単量体100重量部に対し0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜3重量部である。
【0027】
なお、本発明のラテックスは上記以外に必要に応じてスチレン化フェノール類、ヒンダートフェノール類などの老化防止剤、シリコン系、高級アルコール系、鉱物油系の消泡剤、その他反応停止剤、凍結防止剤等の添加剤を使用してもよい。
【0028】
また、熱硬化性樹脂としては、レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、ウレア−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、フェノール誘導体−ホルムアルデヒド樹脂等、具体的には、m−3,5−キシレノール−ホルムアルデヒド樹脂、5−メチルレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂等の、加熱により、あるいは、熱とメチレンドナーを与えることにより、硬化あるいは高分子量化する熱硬化型樹脂のうち1種または2種以上を使用することができる。
【0029】
かかる樹脂は、好ましくはアルカリ触媒下で合成されたレゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物、同じくアルカリ触媒下で合成されたウレア−ホルムアルデヒド縮合物、あるいは同じくアルカリ触媒下で合成されたレゾルシン−ホルムアルデヒド縮合物と酸性または中性下で合成されたフェノール誘導体−ホルムアルデヒド縮合物との混合物である。
【0030】
繊維材料としては、ゴム物品補強用に使用される全ての繊維材料に適用でき、例えば、レーヨン、ビニロン、6−ナイロン、6,6−ナイロン、4,6−ナイロン等の脂肪族ポリアミド繊維、パラフェニレンテレフタルアミドに代表される芳香族ポリアミド繊維、ポリエチレンテレフタレート、PENに代表されるポリエステル繊維等が挙げられる。
【0031】
更に、芳香族ポリアミド繊維、ポリエステル繊維等の繊維材料については、繊維の重合・紡糸延伸過程において、または後処理において、フェノール誘導体−ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ化合物、または、イソシアネート化合物等によって加工した後に適用することもでき、更に、電子線、マイクロ波、プラズマ処理等で予め処理加工した後にも適用できる。
【0032】
尚、これらの繊維材料の形態はコード、ケーブル、フィラメント、フィラメントチップ、コード織物、帆布等のいずれでも良い。
【0033】
本発明の接着剤組成物の使用方法としては、接着剤組成物液に繊維材料を浸漬する、ドクターナイフまたはハケで塗布する、スプレーで吹き付け塗布する、あるいは粉体化して吹き付け塗布する等、いずれの方法でも良く、特に制限されない。
【0034】
繊維材料の接着処理加工としては、塗布等の後、100〜250℃の温度での熱処理、あるいは電子線、マイクロ波、赤外線またはプラズマ等を利用した処理が挙げられる。
【0035】
更に、本発明の接着剤組成物の適用物品としては、タイヤ、コンベアベルト、ベルト、ホース、空気バネ等のあらゆるゴム物品が挙げられる。
【0036】
本発明の作用を以下に説明する。
ラテックス中の、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体粒子を構成する共重合体(a)と共重合体(b)とで組成比を異ならせた理由は以下の通りである。
【0037】
即ち、粒子中に二重結合を与えるブタジエン成分は、主に加硫工程中、その他の高温下使用時に、配合ゴムから移行・拡散する架橋剤により架橋反応を生じ、架橋の結果、以下の作用を示す。
【0038】
第1は、架橋により、架橋の前後で接着剤層の体積及びモジュラス変化が生じ、その変化が大きい程接着力の耐久性を損なう。架橋反応は高温下において特に進行するため、高温下での接着劣化が大きくなる。よって、この点からは、ブタジエン成分は少ない方が好ましい。
【0039】
第2は、加硫初期に、熱により接着剤層と被着ゴムは相溶化し、粒子とゴム中のポリマーが絡み合い、架橋することで接着剤層−ゴム間の界面結合力を得る。よって、この点からは、ブタジエン成分が必要となる。
【0040】
これらの作用に鑑みて、従来のホモ組成構造のビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスは、ブタジエン含量約70重量%付近のものを広く用いている。
【0041】
ブタジエン含量が少ない共重合体(a)を用いたホモ粒子は、架橋による体積・モジュラス変化の影響が少なく、接着力の耐久性を向上させる作用が期待できるが、一方、被着ゴムへの相溶化で粒子内の共重合体の分子鎖と被着ゴムポリマー間で混合しにくくなり、ブタジエン量が少ないため架橋が少なくなり、接着剤層−ゴム間の界面結合力が小さく、その結果、接着のレベルが低くなって、特にブタジエン含量が40%以下の場合には粒子の被着ゴムへの相溶化が著しく小さくなり、界面結合力がほとんど発生せず、容易に接着剤−ゴム間で接着破壊を起こすという不都合がある。
【0042】
よって、本発明者らは、接着力の向上及び高温下での接着力低下防止のために、同一粒子内に従来通りのブタジエン含量(約70重量%)の共重合体(b)とブタジエン含量が少ない共重合体(a)を有する構造とした(図1参照)。
【0043】
即ち、ブタジエン含量が少ない単量体混合物(a)と、従来レベルのブタジエン含量の単量体混合物(b)とを分割して重合した粒子は、加硫初期に、共重合体粒子とゴムポリマー分子鎖の絡み合い、共重合体粒子内の共重合体(b)が共加硫することで、従来と同様の接着剤−ゴム界面結合力が得られ、また同時に、粒子全体ではブタジエン含量が少なくなるため、加硫や製品使用時等で熱的入力が高温または長時間となるとき、架橋反応に伴う体積およびモジュラス変化による影響が少なくなり、接着力、特に耐熱耐久性を向上させることができる。
【0044】
また、共重合体(a)の組成が、ビニルピリジン5〜15重量%、スチレン35〜80重量%、ブタジエン5〜60重量%である理由は、ビニルピリジンが5重量%未満では、接着剤層全体の接着力が低下して好ましくなく、15重量%超過では、ラテックスの加硫反応が促進されて好ましくなく、スチレンが35重量%未満では、ラテックス粒子の強度が低下し、接着剤層の強度低下、延いては接着力の低下に繋がり、80重量%超過では、ラテックス粒子が硬くなり過ぎ、可撓性が低下し、製品を高歪下で使用した場合の接着力の低下が激しくなり、また、ブタジエンが5重量%未満では、架橋が少なくなって、接着力が低下し、60重量%超過では、ラテックスの架橋が多くなって好ましくないからである。
【0045】
また、共重合体(b)の組成が、ビニルピリジン5〜20重量%、スチレン10〜40重量%、ブタジエン45〜75重量%である理由は、ビニルピリジンが5重量%未満では、接着剤層全体の接着力が低下し、20重量%超過では、接着剤が脆くなり好ましくなく、スチレンが10重量%未満では、ラテックス粒子、接着剤層の強度低下を引き起こし、接着力が低下し、40重量%超過では、接着剤層と被着ゴムとの共加硫性が低下し、やはり接着力が低下し好ましくなく、ブタジエン45重量%未満では、架橋が少なすぎ、75重量%超過では、架橋が多くなり、体積及びモジュラス変化による耐久性の低下を引き起こすからである。
【0046】
尚、単量体混合物の重合順序は、単量体混合物(a)と単量体混合物(b)のどちらが先でもよい。この理由は、本発明の共重合粒子においては、重合中に粒子内の共重合体は熱で流動しており、1つの粒子内で共重合体(a)と共重合体(b)が熱力学的に安定な2相分離構造になる(「高分子ラテックス」室井宗一,森野郁夫 新高分子文庫 38〜44頁)。このため、重合順序が逆になっても、性能がほぼ同等となるためである。
【0047】
また、トルエン浸漬抽出法によるゲル/ゾル重量比を13〜40/87〜60にした理由は以下の通りである。
即ち、粒子中のゲル分及びゾル分は以下の2つの作用で接着力を支配している。
【0048】
第1は、三次元的に緻密な構造でないゾル分が、ゴム物品加工における加硫工程で、配合ゴムから移行・拡散する架橋剤により架橋反応を生じ、その結果、接着剤層の体積及びモジュラスが変化し、接着剤−繊維材料間、接着剤−ゴム間に応力集中を生じ、接着力を低下させる作用である。
【0049】
また、第2は、粒子内の可流動成分であるゾル分によって、接着剤層内の粒子間で粒子を構成するポリマー分子鎖がより絡み合うことで強固な接着剤層の凝集破壊抗力を発生させると共に、接着剤層−ゴム界面間で、接着剤層内の粒子を構成するポリマー分子鎖とゴム中のポリマー分子鎖とがより絡み合い強固な界面結合(接着)力を発生させる作用である。
【0050】
また、第1の作用は架橋反応が量的に多い、高温下、長時間の場合に顕著であり、第2の作用については、非流動成分であるゲル分はラテックス粒子自体の強度、ひいては接着剤組成物の強度に寄与するということも考慮する必要がある。
【0051】
これらより、ゲル分が13重量%未満、つまりゾル分が87重量%を越えると、架橋反応におけるゾル分の体積およびモジュラス変化が甚だしくなり、接着剤−繊維材料間、接着剤−ゴム間の応力集中による接着破壊が顕著になり、また、共重合体粒子のゲル分が減少することによって、接着剤組成物の強度低下が生じ好ましくない。一方、ゲル分が40重量%を越え、つまりゾル分が60重量%未満の場合には、可流動成分が減少するので、加硫工程の熱で接着剤層と被着ゴムが互いに相溶化していく過程において、共重合体粒子(特に粒子内の共重合体(b))とゴム間でのポリマー分子鎖の絡み合いが低下し、接着剤−ゴム界面結合力が低下し、また粒子間におけるポリマー分子鎖の絡み合いも同様に減少し、接着剤層の凝集破壊抗力が低下し好ましくない。
【0052】
また、共重合体(a)/共重合体(b)重量比が80〜40/20〜60である理由は、共重合体(b)が少な過ぎると、接着剤層内の粒子間、及び粒子とゴム中のポリマーとの間の架橋が少なくなって、接着力が低下するからであり、また、共重合体(b)が多いと、初期接着力は良好であるが、耐熱性が損なわれ、従来レベルに近づくことになるからである。
【0053】
また、ラテックスと熱硬化性樹脂との混合割合が、ラテックスの固形分100重量部に対して、熱硬化性樹脂を固形分で8〜30重量部とする理由は、8重量部未満では、得られる樹脂が柔軟になるため、接着剤自体の破壊強度が低下し好ましくなく、30重量部超過では、接着剤が硬く脆くなり、使用に適さないからである。
【0054】
共重合体を組成比の異なる重合体からなる構造にするには、ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合体ラテックスを構成する単量体の仕込み比を重合途中で変化させることによりできる。
具体的には、水にロジン酸カリウム等の乳化剤を溶解させた後、これに、単量体混合物(a)を添加する。更に、リン酸ナトリウム等の電解質および過酸化物類等を開始剤として加え、重合を行う。その後、所定の転化率に達した後、単量体混合物(b)を添加し、重合を続ける。その後、所定の転化率に達した後、反応停止剤を加え、重合を停止させ、更に、残留する単量体を除去することによって、組成比の異なる重合体からなる構造のゴムラテックスが得られる。
【0055】
なお、単量体混合物(a)と単量体混合物(b)の重合順序は、逆でもかまわない。
また、ゲル/ゾル重量比は、重合反応における反応温度、反応率、或いは連鎖移動剤の種類や量によって調節可能である。
【0056】
製造したゴムラテックスの粒子の組成は、NMR(核磁気共鳴)法にて測定し、チャートのピーク面積から重合組成比を求める方法、あるいはポリマーの粘弾性挙動を測定し、その損失から重合組成比を求める方法などによって、求めることができる。
【0057】
製造したゴムラテックスの粒子の構造については、かかるラテックス粒子をオスミウム(二重結合部位に染着性がある)により染色し、透過型電子顕微鏡により観察することで、一つの粒子内にオスミウム染色度の異なる共重合体による2相分離の構造を観察できる。なお、前述の特開平3−163181号公報記載の発明における共重合粒子についても、同様な粒子構造が観察された。
【0058】
ゴムラテックス中のゲル/ゾル重量比は、以下の方法(トルエン浸漬抽出法)にて測定できる。
【0059】
即ち、懸濁液の状態の試料ラテックスを乾燥時のフィルム厚さが0.2mmになるようにガラス板上に流し、20℃、60RH%の恒温恒湿下に、48時間放置し、更に、40℃、1トル以下の減圧下で4時間放置し、乾燥フィルムを調製する。
【0060】
次いで、このフィルムを約2mm角に細分し、これ(約0.8g)を秤量し、この値をポリマー全量重量とする。
【0061】
重量を測定したポリマーフィルムを200mlのトルエンに浸漬し、容器を密栓し、遮光した40℃の恒温槽にて、40時間放置する。
放置後、ポリマー/トルエン混合液を100メッシュの金網で濾過し、その濾液を3600rpm(20℃)で1時間遠心分離する。
遠心分離後、漿液を50mlのホールピペットで採り、20℃、60RH%の恒温恒湿下で、24時間風乾後、120℃、1トル以下の減圧下でトルエンを除去し、乾燥させる。
乾燥後、デシケータ内で、冷却し、その重量測定によりトルエン可溶分(ゾル分)を算出する。
この値と先に求めたポリマー全量重量とからゲル/ゾル重量比を算出する。
【0062】
【実施例】
以下に本発明を実施例に基づいて説明する。
(1)レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂液の調製
表1に示す組成の混合物を調製し、室温で8時間熟成して、レゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂液を得る。
【0063】
【表1】
水 524.01重量部
レゾルシン 15.12重量部
ホルマリン(37%) 16.72重量部
苛性ソーダ(10%) 11.00重量部
【0064】
(2)ビニルピリジン−スチレン−ブタジエン共重合体ラテックスの調製
(i)比較例3,4,6,8に使用したラテックスの調製
窒素置換した5リットル容量のオートクレーブに脱イオン水130重量部、ロジン酸カリウム4.0重量部を仕込み溶解する。
【0065】
これに、表4,5に示した組成の単量体混合物(a)とt−ドデシルメルカプタンを仕込み、乳化する。その後、50℃に昇温後、過硫酸カリウム0.5重量部を加え、重合を開始する。
【0066】
単量体混合物(a)の反応率が80〜90%に達した後、これに、表4,5に示した単量体混合物(b)と連鎖移動剤としてt−ドデシルメルカプタン(t−DMP)を添加し、更に重合を続ける。
【0067】
表4,5に示した反応率に達した後、ハイドロキノン0.1重量部を加え、重合を停止する。
次に、減圧下、未反応単量体を除去し、固形分濃度41%のラテックスを得た。得られたラテックスの各ゲル/ゾル重量比を表4,5に示す。
【0068】
(ii)実施例1〜7及び比較例5,7,9に使用したラテックスの調製
表4,5に示す単量体混合物(a)とt−ドデシルメルカプタン組成、及び単量体混合物(b)とt−ドデシルメルカプタン組成及び反応率で(i)の調製方法に準じて調製する。
こうして得られたラテックスの各ゲル/ゾル重量比を表4,5に示す。
【0069】
(iii) 実施例8および比較例10,11に使用したラテックスの調製
窒素置換した5リットル容量のオートクレーブに脱イオン水130重量部、ロジン酸カリウム4.0重量部を仕込み溶解する。
【0070】
これに、表4,5に示した組成の単量体混合物(b)とt−ドデシルメルカプタンを仕込み、乳化する。その後、50℃に昇温後、過硫酸カリウム0.5重量部を加え、重合を開始する。
【0071】
単量体混合物(b)の反応率が80〜90%に達した後、これに表4,5に示した単量体混合物(a)とt−ドデシルメルカプタンを添加し、更に、重合を続ける。
【0072】
表4,5に示した反応率に達した後、ハイドロキノン0.1重量部を加え、重合を停止する。
【0073】
次に、減圧下、未反応単量体を除去し、共重合体ラテックスを得た。
得られたラテックスの各ゲル/ゾル重量比を表4,5に示す。
【0074】
(iv)比較例1,2、Xに使用したラテックスの調製
表4,5に示す単量体混合物とt−ドデシルメルカプタン組成、反応率で(i)の調製方法に準じて調製する。
こうして得られたラテックスの各ゲル/ゾル重量比を表4,5に示す。
【0075】
(V)比較例Yに使用したラテックスの調製
(iii)で調製した比較例1のラテックス液40重量部と比較例2のラテックス60重量部とを混合する。
【0076】
(3)接着剤組成物の調製
(1)で調製したレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂液566.85重量部に、(2)で調製したラテックス433.15重量部を添加した後、室温で16時間熟成し、接着剤組成物を得た。
【0077】
(4)コードの作製
繊維材料として、ポリ(1,4−フェニレンテレフタルアミド)〔商品名:ケブラー、デュポン社製〕の1500dの原糸に32回/10cmの下撚をかけ、更に、この撚糸2本に対して32回/10cmの上撚をかけ、コードを作製した。
【0078】
(5)コードの前処理
(4)で得たコードを、下記表2に示すエポキシ化合物水溶液に浸漬し、160℃で60秒間乾燥し、更に240℃で60秒間熱処理して前処理コードを作製した。
【0079】
【表2】
ジグリセロールトリグリシジルエーテル 1.20重量部
ナトリウムジオクチルスルホサキシネート 0.02重量部
苛性ソーダ(10%) 0.14重量部
水 98.64重量部
【0080】
(6)前処理コードの接着剤組成物処理
(5)で得たコードを、(3)で得た接着剤組成物に浸漬し、160℃で60秒間乾燥し、更に240℃で60秒間熱処理して接着剤組成物処理コードを作製した。
【0081】
(7−1)加硫I
(6)で得た接着剤組成物処理コードを表3に示す配合の未加硫状態のゴム組成物に埋め込み、170℃×30分、平方センチあたり20kgの加圧下で加硫する。
【0082】
(8−1)初期接着力の測定
(7−1)で得た加硫物からコードを堀り起こし、30cm/分の速度でコードを加硫物から剥離する時の抗力を測定し、これを初期接着力とした。結果を表4,5に示す。
【0083】
(7−2)加硫 II
(6)で得た接着剤組成物処理コードを表3に示す配合の未加硫状態のゴム組成物に埋め込み、190℃×30分、平方センチあたり20kgの加圧下で加硫する。
【0084】
(8−2)耐熱接着力の測定
(7−2)で得た加硫物からコードを掘り起こし、前記と同様に、30cm/分の速度でコードを加硫物から剥離する時の抗力を測定し、これを耐熱接着力とした。結果を表5,6に示す。
【0085】
(8−3)熱老化後接着力の測定
(7−1)で得た加硫物を窒素で置換したガラス管内に封入し、125℃の熱オーブン中に5日間放置後、初期接着力と同様の方法で剥離抗力を測定し、これを熱老化後接着力とした。結果を表4,5に示す。
【0086】
【表3】
RSS#3 80 重量部
IR 20 重量部
カーボンブラック 40 重量部
ステアリン酸 2 重量部
石油系軟化剤 10 重量部
バインタール 4 重量部
亜鉛華 5 重量部
N−フェニル−β−ナフチルアミン 1.5 重量部
2−ベンゾチアジルジスルフィド 0.75重量部
ジフェニルグアニジン 0.75重量部
硫黄 2.5 重量部
【0087】
【表4】
Figure 0003559114
【0088】
【表5】
Figure 0003559114
【0089】
表4,5の測定結果より、実施例1〜5は、ゲル/ゾル重量比が規定範囲外の比較例3,4,6に比べて、初期接着力は同等あるいはそれ以上であり、耐熱接着力は格段に高く、高温下における接着力の低下を大幅に抑制できたことがわかる。
同様に、実施例6は比較例6,7に比べ、実施例7は比較例8,9に比べ、耐熱性が向上したことが分かる。
【0090】
また、実施例8は、実施例1〜5と同じ重合体組成比であるが、単量体混合物(a)と単量体混合物(b)の重合した順序が逆である。実施例8は比較例10,11に比べ、初期接着力は同等あるいはそれ以上であり、耐熱性が向上したことが分かる。
【0091】
なお比較例1,2,X,Yは、ゲル/ゾル重量比は規定範囲内であるが、ホモ構造である。比較例1は、その重合体組成比が比較例3等の共重合体(b)の組成に等しく、比較例2はその重合体組成比が比較例3等の共重合体(a)の組成に等しく、比較例Xはその重合体組成比が比較例3,10等の粒子全体の組成に等しい。比較例Yはその重合体組成比が比較例3,10等の、共重合体(b)の組成に等しい比較例1と共重合体(a)の組成に等しい比較例2を混合したもので、その混合比は比較例3等の共重合体(a)/共重合体(b)重量比に等しい。
【0092】
これらの接着力は、初期接着力、耐熱接着力共に各実施例に比べて劣っており、ゲル/ゾル重量比のみならず、同一粒子内に組成比が異なる共重合体を有する構造であることも要求されることがわかる。
また、タイヤ、コンベヤベルト等のゴム製品における使用時のゴムに起因する発熱に対しても従来品対比で充分な接着力を維持することがわかる。
【0093】
更に、比較例1,2,X,Yは、同一粒子内に組成比が異なる共重合体を有する構造の他の比較例よりも劣っていることから、上記と同様のことがいえる。
【0094】
【発明の効果】
本発明の接着剤組成物は、接着力が一段と向上し、更に、高温下においても接着力の低下が少なく、耐熱耐久性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】分割重合により得られたラテックスをオスミウムにより染色し、透過型電子顕微鏡で観察した電子顕微鏡写真の1例である。なお、組成は、単量体混合物(a):ブタジエン/スチレン/ビニルピリジン=27.5/60/12.5、単量体混合物(b):ブタジエン/スチレン/ビニルピリジン=70/15/15である。
【図2】図1と同様の電子顕微鏡写真であり、倍率のみ異なる。

Claims (6)

  1. ビニルピリジン5〜15重量%、スチレン35〜80重量%、ブタジエン5〜60重量%で構成される単量体混合物(a)と、ビニルピリジン5〜20重量%、スチレン10〜40重量%、ブタジエン45〜75重量%で構成される単量体混合物(b)とを分割重合させて得られる、同一粒子内に組成比が異なる共重合体を有するビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合体粒子を含むラテックスと熱硬化性樹脂とを含んでなる接着剤組成物で、前記共重合体粒子のトルエン浸漬抽出法によるゲル/ゾル重量比が13〜40/87〜60であることを特徴とする接着剤組成物。
  2. 前記共重合体粒子がラテックス100重量部当たり0.2〜0.5重量部の連鎖移動剤を使用して重合されたものであることを特徴とする請求項1記載の接着剤組成物。
  3. ビニルピリジン5〜15重量%、スチレン35〜80重量%、ブタジエン5〜60重量%で構成される単量体混合物(a)と、ビニルピリジン5〜20重量%、スチレン10〜40重量%、ブタジエン45〜75重量%で構成される単量体混合物(b)とを分割重合させて得られる、同一粒子内に組成比が異なる共重合体を有するビニルピリジン−スチレン−ブタジエン三元共重合体粒子を含むラテックスと熱硬化性樹脂とを含んでなる接着剤組成物で、前記共重合体粒子がラテックス100重量部当たり0.2〜0.5重量部の連鎖移動剤を使用して重合されたものであることを特徴とする接着剤組成物。
  4. 前記単量体混合物(a)より得られた共重合体と前記単量体混合物(b)より得られた共重合体の重量比が80〜40/20〜60であることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
  5. 前記熱硬化性樹脂がレゾルシン−ホルムアルデヒド樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
  6. 前記ラテックスの固形分100重量部に対して、熱硬化性樹脂を固形分で8〜30重量部配合することを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の接着剤組成物。
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