JP3556972B2 - スライディングノズルプレートの落下防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、スライディングノズル装置の固定プレートと摺動プレートの交換作業の際、プレートが所定の位置からずれ、落下することを防止するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スライディングノズル(SN)プレートは、固定プレートと摺動プレートからなり、それぞれ収納金枠に固定されて使用される。所定の寿命まで使うと使用済プレートは新品プレートと交換する。
【0003】
プレート交換作業する際、プレートをボルトで固定する方式では、プレート取外し時及びプレート取付時いずれも、ボルトがゆるめた状態では、プレートが落下しない様プレートを片手で押さえておく必要があった。特に使用済プレートの取外しのときは、プレートの温度は数百℃に達し、作業者はやけどしやすい状況での作業となる。また、プレートの落下による足の打撲もありうる。
【0004】
また、上部ノズルにつながる固定プレートを取付ける際は、上部ノズルとの目地材を圧着し、その状態を保持する作用も目地間への溶湯不侵入の点で重要である。すなわち、一旦、上部ノズルと上部プレートでモルタル等目地材を圧着し、所定の厚みの目地が形成されたあと、上部プレートが離れてしまうと、目地切れが生じ、SNの使用中、溶湯の目地への侵入につながる。また、時として、溶湯漏れにつながる。
【0005】
特に特開平1−218761号公報に記載された装置のように、プレートを金枠にはめ込むだけの方式では、必ずプレート交換作業中のプレートが落下しない方策が不可欠となる。この方策の一つとして金枠側に磁石を配して、プレートれんがを囲繞するメタルケールを吸着させる方法がとられている。しかし、磁石の特性上、高温になると磁力をなくしたり、金属性ゴミが吸着され磁石部が盛りあがり、正規のプレート位置がずれるなどの難点を有していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決すべき課題は、プレート位置の調整を不要とし、取付が容易であり、熱の影響、ゴミの吸着の問題を解消するスライディングノズルプレート落下防止装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明では、摺動時基準となるプレート収納金枠当接面に対して、50〜500Nの力を発生するバネ系を前記プレート収納金枠とプレートとの間に設け、前記バネ系でSNプレートを押圧することで、上記の課題を解決した。バネ系は湾曲薄板バネとすることができる。
【0008】
【作用】
バネ系でSNプレートを金枠に押圧することにより、プレートの交換時に金枠を開けてもプレートは落下せず、また作業者の安全が確保される。
【0009】
【実施例】
以下、本発明を実施例を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明の実施例であり、2枚プレート式スライディングノズル装置(SN装置)の固定プレート2と摺動プレート3への適用例である。溶鋼鍋Iに入った溶鋼は、上部ノズル1を通過し、固定プレート2、摺動プレート3、下部ノズル4を経由して鍋I外へと排出される。
【0010】
これらの耐火物は、所定のヒート数毎に交換され、その中で特に交換頻度の大きいものは、固定プレート2、摺動プレート3と下部ノズル4である。この実施例では、下部ノズル4の交換作業を省略するため、摺動プレート3と下部ノズル4がメタルケース12にて一体化されている。固定プレート2の耐火物は、複数の突起部5を有するメタルケース12にモルタル固定されており、突起部5は固定金枠6の凹部7に精度よく嵌合いされ、摺動プレート3の摺動の際に、摺動方向(図1で左右方向)に動かないように収納されている。同様に摺動プレート3の耐火物もスライド金枠8の摺動方向の動きに同調するよう収納されている。
【0011】
図1の状態で所定の寿命に達すると、鍋Iを傾転させ、上部ノズル1、下部ノズル4の孔内の酸素洗浄後、耐火物交換作業が行われている。図1の実施例では、摺動用シリンダ11側が下方になるような作業姿勢となり、SN装置は、面圧解除後固定プレート2、摺動プレート3との摺動面で分ける様にドア形式で開かれる。開く際に、固定プレート2は摺動プレート3の拘束がなくなり、摺動プレート3は固定プレート2の拘束がなくなり、それぞれ開放された空間に倒れやすく落下する場合がある。この固定プレート2、摺動プレート3が倒れることがない様に摺動時基準となるプレート収納金枠6の当接面7′に、押圧力100Nで押えつけることのできる薄板を曲げた薄板バネ9を設けている。この薄板バネ9は、0.5mm厚のバネ鋼薄板を曲げ加工し、図2、図3の様な形状としており、固定プレート2の幅のおおよそ半分すなわち、薄板バネ9に接する全幅分だけの幅を有している。開けたSN装置で、作業者側に露出された固定プレート2及び摺動プレート3は、作業者によって引き出し取り外される。
【0012】
薄板バネ9の押圧力が50N未満の場合は、プレートの倒れが発生し、不都合が生じ、また、500N以上の場合は作業者の力が及ばず取外し作業に不都合を生じる。
【0013】
次に新しいプレートの取付け作業を説明する。このプレートは、上部ノズル1との目地10を形成するためにモルタルをダボ部に塗布した後、上部ノズル1側に押しつけつつ、固定金枠6に入れ込む。一旦入れ込んだ後に固定プレート2が動くと、折角形成された目地10がこわれて、鋳造時の溶鋼シールに支障を来す。そのためにも、一度上部ノズル1との目地が形成されたあと戻らない押圧系が、他の耐火物と目地を形成する必要のある固定プレート2では、特に必要とされる。図2の実施例では、薄板バネ9の固定はガタがない様にブロック13によって固定金枠6に設置されており、戻らない押圧系となっている。固定プレート2を固定金枠6内に入れ込む際、作業者は、通常プレートの下側を先に入れプレート重量を金枠6に預けそのあと上側を押し込む手順をとる。
【0014】
その手順を踏む場合、押圧系は、上方にあった方が作業がしやすい。また、プレート交換時に上方にあった方が、薄板バネ9で固定プレート2の重量を受けることなく、薄板バネ9の強さの調整が簡便である。また、固定プレート2をバネ力に抗し押し込む際、ガイド作用をもたせるため、作業者側に凸になる曲率をもった薄板バネとした。この薄板バネ9は熱による劣化が進んだ際は交換ができるようにした。また、万が一SN装置のトラブル時で異常な摺動抵抗が発生しても、トラブルを小さく抑えるため、薄板バネ9の背中には、金枠に係止されたブロック13が数mm隔てて配置されている構造となっている。
【0015】
曲がり薄板バネ9は、固定プレート2の寸法の変動した場合でも作業性を変えないためには、バネ定数は小さい方がよく、時として予めたわみを与えて取付けすることもある。
【0016】
実施例では、バネ系を曲がり薄板バネ9で説明してきたが、バネ系をコイルバネ、空気バネ等を用いても同様な効果をもたらすことは、当然である。また、実施例では、金枠6とプレート2が精度よくはめ込まれ、摺動時のガタを許容しない様にしているが、摺動時のガタを数mm許容できる場合にも本発明は適用可能である。即ち、バネ系で金枠の一方に押しつけることで、プレート交換時の落下を防止できる。
【0017】
また、プレートをボルトで固定する方式にも、本発明を適用するとボルトを緩めたときの熱い使用済プレートが倒れて、作業者がやけどするようなことを防ぐことができる。
【0018】
【発明の効果】
上述したように、本発明によれば、下記の効果を奏する。
▲1▼ バネ系でSNプレートを金枠に押圧することにより、プレートの交換時に金枠を開閉させてもプレートは落下しない。
▲2▼ 上部ノズルと固定プレート間の目地切れを防ぐことができる。
▲3▼ 摺動方向のプレートれんがの寸法許容差に追従できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を備えたスライディングノズル装置の断面図である。
【図2】本発明の実施例に係る薄板バネによるプレートの係止構造を示す拡大断面図である。
【図3】本発明の実施例に係る薄板バネの取付構造の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
I 鍋、1 上部ノズル、2 固定プレート、3 摺動プレート、4 下部ノズル、5 突起部、6 固定金枠、7 凹部、7′当接面、8 スライド金枠、9薄板バネ、10 目地、11 摺動用シリンダ、12 メタルケース、13ブロック

Claims (2)

  1. 摺動時基準となるプレート収納金枠当接面に対して、50〜500Nの押圧力を発生するバネ系を前記プレート収納金枠とプレートとの間に設けたことを特徴とするスライディングノズルプレートの落下防止装置。
  2. バネ系が湾曲薄板バネである請求項1記載のスライディングノズルプレート落下防止装置。
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