JP3556286B2 - 紙幣入金装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は紙幣の入金装置に係り、なかでも屋外に設置して使用するものとして好適な紙幣入金装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、例えばガソリンスタンドのように屋外において金銭の授受が行なわれその場で入金処理することができる入金機(主として紙幣入金)を屋外に設置する必要性か増している。上記のような入金機は、設置場所をとらず、コンパクトで、しかも迅速な処理ができることが要求されている。
【0003】
上記のような入金機は現在存在していないが、こうした入金機への適用が可能な小型構造の紙幣入金装置として、特開昭58−109354号公報に示されるものがある。この装置は、入金口に装填された紙幣を1枚ずつ繰込み、識別部を通して紙幣の真偽、金種等の識別を行なったのちその識別結果に基づき適正紙幣とリジェクト紙幣とを分流させる分岐部により、リジェクト紙幣は分岐部で分岐したのち識別部が設けられている搬送通路の下部のリジェクト通路を通じてリジェクト口へ送出し、適正紙幣は分岐部を通り一時保留部へ送られ、一括して一時保留される。そして入金リジェクト時には、一括一時保留紙幣を上方の一括リジェクト口へ一括返却され、入金承認時には一括一時保留紙幣を下方の収納箱へ収納させる構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに上記のような一般的な紙幣入金装置では、リジェクト紙幣のリジェクト口と一括リジェクト口との双方を設ける必要があるうえ、それに伴なって紙幣の搬送経路が長くかつ複雑になり、これらにより紙幣入金装置を小型化することが難しく、コストも嵩み、前述のように屋外設置の対象としては種々の問題があって適用することができないという問題があった。
【0005】
本発明はこれに鑑み、装置の小型化および簡素化を図り、コストダウンを達成することができる紙幣入金装置を提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明は、紙幣識別部の設置域の直後に紙幣送入空間部を設け、この送入空間部に臨ませて一時保留部を設けるとともに、紙幣収納空間部の端部壁形成部材に搬送体を設けてこの搬送体により一時保留紙幣の返却を行なわせるようにして小型化およびコストダウンを図ったものである。その構成として、紙幣を1枚ずつ挿入し得る紙幣挿入口と、この紙幣挿入口へ挿入される紙幣を機体内に搬送し、その途中部に紙幣識別部が設けられ、識別済の入金適正紙幣は取込み、入金不適正紙幣は前記紙幣挿入口へ返却する紙幣搬送通路と、紙幣識別部設置域直後の搬送通路面に対し一面側に紙幣送入空間部をおいて設けられる一時保留空間部と、前記搬送通路面に対し前記一面側に前記一時保留空間部を挟んで設けられる紙幣収納空間部と、前記搬送通路の前記一時保留空間部に臨む側で紙幣の搬送幅方向両側部位に臨むように設けられる一対の第1搬送体と、この第1搬送体が設けられる側で一対の搬送体間に設けられる紙幣収納作動部材と、前記紙幣収納空間部の紙幣搬送通路側の端部壁を形成するとともに前記紙幣収納作動部材の紙幣収納空間部への進入を許容する端部壁形成部材と、前記第1搬送体より紙幣搬送幅方向両側位置で搬送通路面から一時保留空間部側へ所定距離離反し搬送通路面との間に紙幣送入空間部を形成している一時保留位置と前記搬送通路面から一時保留空間部とは反対側へ所定距離離反した送り込み紙幣押動準備位置との間を移動可能とされる一対の一時保留部材と、前記端部壁形成部材に前記第1搬送体に対向するよう設けられる一対の第2搬送体と、前記一時保留空間部に臨む紙幣搬送通路の紙幣送入空間部へ入金適正紙幣が送入される都度、前記一時保留部材を一時保留位置から押動準備位置を経由して一時保留位置へ移動せしめ、一時保留紙幣の返却時には前記一時保留部材を一時保留位置から押動準備位置へ向けて移動させ一時保留紙幣を搬送通路に位置させる一時保留部材駆動機構と、紙幣収納時に紙幣収納作動部材を移動させ、一時保留紙幣を前記端部壁形成部材の開口部分を通じて紙幣収納空間部へ収納させる収納駆動機構と、紙幣返却時に端部壁形成部材を搬送通路面に向けて移動させ、一時保留紙幣を端部壁形成部材に支持された第2搬送体と第1搬送体とで挟持させる端部壁形成部材駆動機構と、前記第1搬送体を正逆駆動し、正転により紙幣を一時保留空間部に臨む位置へ送入し、逆転により一時保留紙幣を紙幣挿入口へ返却する搬送駆動機構とを具備することを特徴とする。
【0007】
【作用】
紙幣挿入口から挿入される紙幣は紙幣搬送通路を通じて送入され、適正紙幣はそのまま取込まれ、不適正紙幣は逆送されて挿入口へ返却される。取込まれた適正紙幣は一時保留空間部へ入り、一時保留部材が紙幣の送入方向両側部を押しのけて下降したのち再び上昇して一時保留部材と端部壁形成部材とで挟持して一時保留される。一時保留紙幣を返却する場合は、第1搬送体を逆転することにより第1、第2搬送体の協働により搬送通路を通じて紙幣挿入口へ戻される。一時保留紙幣を収納する場合は、一時保留枠部材を下げたのち収納作動部材を上昇させることにより端部壁形成部材上の収納空間部へ収納する。
【0008】
【実施例】
以下、本発明を図面に示す実施例を参照して説明する。
【0009】
図1は本発明の一実施形態の外観を示すもので、この例では外筐1の上部に紙幣入金装置2が、同下部に紙幣出金装置3が納められ、本発明に係る紙幣入金装置2の前面には紙幣挿入口4が開口されているとともに紙幣入金装置2を外筐1にロック、アンロックするための入金ユニットキー5が設けられている。
【0010】
紙幣入金装置2は、図2に側面を、図3に平面を示すように、前記紙幣挿入口4の内側に紙幣Pを1枚ずつの受入れを可能とする上下間隔をおいて上下のガイド板6,7が設けられ、この部分に左右一対として設けられる上下のローラ8a,8bおよび9a,9bを含み紙幣搬送通路10を構成している。
【0011】
上記ローラ8a,8bと9a,9bとの間の位置には、挿入された紙幣Pの真偽、正損、金種等を鑑別する識別部11が配設されている。
【0012】
前記ローラのうち奥側の下部ローラ9b,9bはプーリーとされ、機枠12の最奥部に位置するプーリー13,13との間にベルト14,14が巻回され、紙幣Pの搬送方向両側部下面を支えて搬送する第1搬送体15を構成している。
【0013】
そして前記下側のローラ8b,9bは搬送駆動機構のモータMにより正逆駆動されるようになっており、適正紙幣は正転により取込み、不適正紙幣は逆転により紙幣挿入口4から返却するようになっている。
【0014】
前記第1搬送体15の紙幣搬送面(ベルト14,14の上面位置)に対しその上面域に紙幣送入空間部16Aが形成され、その上部側に紙幣Pの一時保留空間部16が形成され、この一時保留空間部16の上方に紙幣収納空間部17が設けられている。なお、紙幣送入空間部16Aと一時保留空間部16の詳細は後述する。
【0015】
上記紙幣送入空間部16Aの下方には、送入される紙幣Pを収納するために押込む紙幣収納作動部材18が設けられている。この作動部材18は、紙幣Pの送入方向に長く、紙幣Pの搬送幅方向の中央部所要領域に接する板状のもので、前記第1搬送体15を構成しているベルト14,14の間を通り抜け得る幅とされている。
【0016】
上記作動部材18は収納駆動機構19により所定のストロークにわたり昇降動されるもので、図示の実施例における収納駆動機構19は、機枠12側に一端が所定角度回転するピン20に固定されたレバー21の他端のピン22が作動部材18の下部の水平方向の長孔23に嵌合され、上記レバー21と中間部でピン24により枢支され一端が作動部材18にピン25により枢着されたレバー26と、一端のピン27が機枠12側の水平方向の長孔28に嵌合された他のレバー29とで構成されるXリフタ形のものが用いられている。しかしこの機構は他にカム、クランク機構等によるものであってもよい。
【0017】
図4はその駆動機構19の一例を示しており、モータMにより回転するギヤ19a,19bを通じて回転するクランク19cのクランクピン19d、このクランクピン19dに枢支されたレバー19eを介して揺動するレバー19fが前記レバー21の枢支ピン20に固着され、このレバー19fの揺動でレバー21が揺動されるようになっている。
【0018】
収納枠部材30は機枠12側に対し図示しないガイド機構により上下動可能に固定的に設けられるもので、紙幣Pの送入方向先端が当って停止するための端壁31と、この端壁31の両側から前記ローラ9aの近くにまで延びる左右の側片32,32とで平面形状が略コ字形を有し、この側片32,32は紙幣Pの送入方向長さより若干長く形成されている。
【0019】
上記側片32,32の下端対向面には、紙幣Pの送入方向両側端を受けて載置し得る紙幣載置部33,33が突設され、その上方空間が紙幣収納空間部17とされる。なおこの紙幣載置部33,33が本発明でいう端部壁形成部材の一例となる。
【0020】
前記収納枠部材30の端壁31には上下方向に延びる長孔34があって、これに前記紙幣載置部33,33上をカバーし得る幅を有する紙幣押え板35の基部の支持部36が頭部37により外れ止めされて上下動自在に嵌合され、収納される紙幣Pの上面を押え、紙幣Pの堆積量に応じて昇降されるようになっている。
【0021】
一時保留枠部材40は、前記紙幣載置部33,33の下部の当接部38,38の下面に正対する左右の平板状のプレート41,41を有する平面形状が略コ字状を有するもので、その一側に突出するガイド部42のガイド孔42aが機枠12に垂直方向に固設されたガイドロッド43に摺動自在に嵌合され、一時保留部材駆動機構44により昇降自在に支持されている。なお上記プレート41,41が本発明における一時保留部材の一例となる。
【0022】
この駆動機構44は、前記ガイド部42からさらに前記プレート41に直角な方向に突出する突出部分45に水平方向(図3における上下方向)の長孔46があって、これに機枠12に固定のモータMにより回転する円板47の回転軸から偏心した位置に固設されるピン48が嵌合され、この円板47の回転によりピン48も円板47の回転軸の周りを公転され、ピン48の公転が上下移動に変換されて前記突出部分45を介し一時保留枠部材40が所定のストロークにわたり昇降されるようになっている。
【0023】
前記収納枠部材30の当接部38の内側面には、前記第1搬送体15を構成しているベルト14,14の直上位置に複数個のローラ50,50…が軸着されており、これが前記第1搬送体15と協働する第2搬送体51を構成している。
【0024】
なおプレート41,41は一時保留位置にあるとき(図2位置)は第1搬送体15の紙幣搬送面上に紙幣送入空間部16Aが形成されている。このプレート41,41の一時保留位置は、ピン48と突出部分45の上昇位置で決まるので一定である。このプレート41,41の下降時には紙幣送入空間がなくなることになる。
【0025】
一方、一時保留空間部16については、プレート41,41と当接部38,38下面に形成されるものである。この間へ一時保留紙幣が挿入され、その枚数が増える毎に紙幣枚数分、紙幣載置部33,33が押し上げられて一時保留空間部16が上方へ拡がることになる。すなわち、プレート41,41の上面に紙幣載置部33,33、延いては収納枠部材30全体が自重でのっているためである。
【0026】
次に図5〜図7を参照し、図8の制御ブロック図とともに作用を説明する。
【0027】
図2において、紙幣挿入口4から1枚の紙幣Pを挿入すると、モータMが正転し、入口に近いローラ8a,8b間にくわえ込まれて送入され、識別部11を通る間にその紙幣Pが識別され、識別終了時点でモータMが一時停止される。このとき識別済紙幣の先端は紙幣送入空間部16Aに位置し、その紙幣の後端はローラ8a,8bに挟持された位置にある。識別の結果、入金紙幣として適正紙幣であればモータMが再び正転し、紙幣はローラ9a,9bおよびベルト14,14により紙幣送入空間部16A内を進み、端壁31下端に当って停止し、その直後にモータMが停止する。また入金紙幣として不適正紙幣(識別不能紙幣、偽紙幣、入金対象外と設定される金種紙幣等)であると、識別部11からの信号によりモータMが逆転してローラ8b,9bが逆転し、その不適正紙幣は紙幣挿入口4から利用者へ戻される。
【0028】
図5〜図7は内部の状態を示し、紙幣Pの送入方向に対し直角な断面として略示している。
【0029】
図5(A)は待機状態で、紙幣収納作動部材18の上面は第1搬送体15のベルト14,14の上面と同一レベルにおかれている。
【0030】
ここで適正紙幣が紙幣送入空間部16Aに送り込まれると、その先端は収納枠部材30の端壁31に当って停まり、図5(B)の状態におかれる。
【0031】
この紙幣Pを一時保留する動作を説明する。紙幣Pが端壁31に係止されたことを図示しない検知センサが検知することによりモータMが正転を開始し、図5(B)の状態から一時保留枠部材40がモータMの正転および円板47、ピン48、プレート41の突出部分45(図3図示)を通じて下降し、この一時保留枠部材40に載置された収納枠部材30も下降する。これらの一時保留枠部材40、収納枠部材30の下降途中で収納枠部材30の下部の当接部38,38に設けられるローラ50,50…がベルト14,14上に紙幣Pを介在して当接し、収納枠部材30はその位置で停止する。一方、一時保留枠部材40はさらに下降して最下降位置(押動準備位置)に至る(図5(C))。この一時保留枠部材40の下降時、特に収納枠部材30の停止後の一時保留枠部材40の下降時に、一時保留枠部材40のプレート41,41(本発明の一時保留部材に相当)がベルト14,14および紙幣収納作動部材18上にある紙幣Pの送入方向両端部を上面から押し下げて変形させながら下方へ通過して最下降位置(押動準備位置)に至る。一方紙幣Pの送入方向両端部はプレート41,41(本発明の一時保留部材に相当)が下方へ通過した直後に自由となり、紙幣Pの腰の強さによってその両端部が水平状態に復帰し、当接部38,38の下面に接触状態となる(図5(C)参照)。
【0032】
なお当接部38,38およびローラ50,50…の下面とプレート41,41の上面との間が一時保留空間部16、プレート41,41の下面とベルト14,14の上面との間が紙幣送入空間部16Aとなる。図5(A)、図5(B)においてはベルト14,14の上面とプレート41,41との間には紙幣送入空間部16Aが形成されるが、プレート41,41と当接部38,38とが接触しているので一時保留空間部16はない。そして図5(C)の状態になると、ベルト14,14よりプレート41,41が下に位置するので紙幣送入空間部16Aはなく、当接部38,38およびローラ50,50…とプレート41,41との間、とりわけ当接部38,38およびローラ50,50…の下面とベルト14,14の上面との間に紙幣1枚分を収容可能な一時保留空間部16が形成されることになる。
【0033】
モータMは図3の円板47が一回転する期間正転するようになっているので、プレート41,41は図5(C)の最下降位置へ下降した後、引き続き上昇移動を続ける。この上昇移動の途中でプレート41,41の上面が紙幣を介在させて当接部38,38に当接すると、プレート41,41の上昇に追従して当接部38,38の設けられている収納枠部材30も上昇され、図3の円板47の1回転時にモータMが停止する。その停止状態が図6(A)であり、一時保留枠部材40およびプレート41,41は図5(A)と同じ定位置の最上昇位置(一時保留位置)に、当接部38,38、紙幣載置部33,33(本発明の端部壁部材に相当)、収納枠部材30は図5(A)より紙幣1枚の厚み分上昇した位置に各々位置される。そしてプレート41,41の下面とベルト14,14の上面には紙幣送入空間部16Aが、またプレート41,41の上面と当接部38,38およびローラ50,50…の下面との間に紙幣1枚分の一時保留空間部16が形成され、2枚目の紙幣の送入に備える。
【0034】
図2において2枚目の紙幣Pが紙幣挿入口4から挿入され、1枚目と同様ローラ8a,8bにより識別部11を通過させられ、その紙幣Pの先端は紙幣送入空間部16Aに、その紙幣Pの後端はローラ9a,9bで挟持された状態で一時停止され、識別の結果、不適正紙幣と判断されたものは紙幣挿入口4側へ返却され、また適正紙幣と判断されたものは紙幣送入空間部16Aをさらに進行して、その紙幣Pの先端が端壁31で係止される位置で停止される。そのときの紙幣Pの送入方向に対し直角な断面図が図6(B)であり、1枚目の紙幣Pは一時保留位置(最上昇位置)のプレート41,41と当接部38,38との間に挟持されて両者の間の一時保留空間部16に位置されており、2枚目の紙幣Pはプレート41,41の下面とベルト14,14の上面の紙幣送入空間部16Aに位置されている。この2枚目の紙幣Pが端壁31で係止されたことが検知センサ(図示せず)で検知されてモータM2 が正転され、一時保留枠部材40および収納枠部材30が下降され、その下降途中で収納枠部材30は1枚の一時保留紙幣の上面に位置するローラ50,50…がベルト14,14上に送入された紙幣Pとその上面に位置する1枚の一時保留紙幣とを介在させて接触することにより停止される。このときプレート41,41は一時保留紙幣P(1枚目紙幣P)の送入方向両側部の下部に位置するが、送入される紙幣P(2枚目紙幣P)の送入方向両側部より上部に位置している。プレート41,41はさらに下降され、その下降時に送入紙幣P(2枚目紙幣P)の送入方向両側部を変形させ、このプレート41,41が送入紙幣Pの送入方向両側部より下方へ移動すると送入紙幣P(2枚目紙幣P)の送入方向両側部は紙幣の腰の強さにより水平姿勢に復元し、一時保留紙幣(1枚目紙幣)と同姿勢となって2枚目紙幣Pも一時保留紙幣となる。
【0035】
一方、プレート41,41はさらに下降し、最下降位置(押動準備位置)に至る。その状態が図6(C)の図示状態である。プレート41,41は最下降位置へ下降した後、引き続き上昇し、その上昇中にプレート41,41の上面が2枚の一時保留紙幣P,P(1枚目および2枚目紙幣)を介在させて当接部38,38の下面に当接し、プレート41,41、および当接部38,38が上昇され、図7(A)位置で停止される。図7(A)においてプレート41,41は図5(A)のそれと同じ定位置(一時保留位置)に、当接部38,38、ローラ50,50…、紙幣載置部33,33、収納枠部材30は図5(A)より紙幣2枚の厚み分上昇した位置に各々位置される。こうしてプレート41,41と当接部38,38との間に、2枚の一時保留紙幣を挟持状態で一時保留する一時保留空間部16が形成されるとともに、プレート41,41の下面とベルト14,14の上面には紙幣送入空間部16Aが形成される。
【0036】
このようにして本実施例では10枚までの紙幣の一時保留が可能となる。
【0037】
このようにして所望枚数の紙幣が一時保留されたのち操作者の操作により収納指令が出されると、図4の平歯車19cが一回転される期間分モータMが回転される。その結果収納駆動機構19が作動して紙幣収納作動部材18が上昇し、一時保留されている紙幣Pの下面中央を押し上げ、第2搬送体51を構成する左右のローラ50,50間を通って押え板35と共に図7(A)の鎖線図示の位置まで押し上げたのち下降することにより収納枠部材30の側片31,31の紙幣載置部33,33上へ紙幣Pの送入方向両側端部が移載され、収納空間部17内に収納される。紙幣収納作動部材18はさらに下降して元の位置へ戻り、図5(A)の待機状態となる。
【0038】
なお、図7(A)において、プレート41,41、当接部38,38、ローラ50,50…、紙幣載置部33,33、収納枠部材30の位置は図5(A)と全く同じ位置であり、収納紙幣量は図5(A)より一時保留紙幣の枚数分増加し、押え板35も増加紙幣量分図5(A)より上昇した位置となる。
【0039】
また紙幣収納作動部材18の上昇時において、一時保留紙幣の送入方向両側端部が紙幣載置部33,33を通過時にこの紙幣載置部33,33で下方へ変形されるが、この紙幣載置部33,33より上方へ通過すると前記両側端部は紙幣の腰の強さにより水平状態に復元されて既収納の紙幣と同姿勢となって収納されるのである。
【0040】
前述のように一時保留された紙幣Pを一括返却する場合は、図7(A)の一時保留状態において操作者の一括返却指令操作により、図3の円板47が半回転する期間モータMが正転される。その結果プレート41,41が最下降位置へ下降して停止される。その下降中に一時保留紙幣はベルト14,14および紙幣収納作動部材18の上部にのり、その上部にローラ50,50…がベルト14,14の直上で押圧する。この押圧力は収納枠部材30(それを構成する当接部38,38、ローラ50,50…)の自重および押え板35、収納紙幣の重量がその押圧力として働くことになり、ローラ50,50…は十分な押圧力で一時保留紙幣をベルト14,14に押圧することになる。その状態が図7(B)に示されている。
【0041】
この図7(B)においてモータM1 が逆転され、第1搬送体15のベルト14,14およびローラ8b,9bを逆転駆動し、第1,第2搬送体15,15の協働により搬送通路10を通じて紙幣挿入口4へ戻され、図7(C)のように一時保留紙幣はなくなって一時保留空間部16の空間もなくなる。
【0042】
この状態でモータMが停止してベルト14,14およびローラ8b,9bが停止し、一方モータMが再度正転し、円板47が半回転したとき、停止される。このモータMの再度の回転によりプレート41,41は上昇され、その上昇途中で当接部38,38が乗り、プレート41,41は一時保留位置(最上昇位置)へ上昇したとき停止する。その位置が図5(A)となる。
【0043】
図8の制御ブロック図を詳述すると、操作部B、センサー群Sの信号が駆動制御部Aへ入力され、この駆動制御部AにてモータM,M,Mの駆動制御がなされる。
【0044】
モータM,M,Mで駆動される手段については既に述べた通りであるが、特にモータMは第1搬送体15であるローラ8b,9b、ベルト14,14を駆動し、モータMは一時保留部材としてのプレート41,41、端部壁形成部材としての紙幣載置部33,33を上下動せしめ、モータMは紙幣収納作動部材18を上下動せしめる。
【0045】
また操作部Bは、操作者による入金承認操作時に入金承認指令信号a、入金不承認操作時に入金リジェクト指令信号bを駆動制御部Aに入力する。
【0046】
図8において、紙幣の先端が紙幣挿入口4へ挿入されたとき、その紙幣の先端を図示しない検知センサー(センサー群Sの一つ)で検知してモータMを正転させ、識別部11による識別終了時(紙幣後端がローラ9a,9bと識別部11の間に位置したことを図示しない検知センサー(センサー群Sの一つ)で検知することによる)モータMを一時停止させる。識別部11の不適正紙幣判別信号でモータMを逆転し、その紙幣が紙幣挿入口4へ送出されたとき図示しないセンサ(センサー群Sの一つ)でモータMが停止される。
【0047】
また識別部11の適正紙幣判別信号でモータMが再度正転され、紙幣先端が端壁31に係止されたとき図示しないセンサー(センサー群Sの一つ)がそれを検知してモータMを停止する。一方、この図示しないセンサ(センサー群Sの一つ)の検知によりモータMの停止とともにモータMが正転される。この正転は円板45の回転角度検知センサ(図示しないセンサー群Sの一つ)の一回転検知(360度検知)により停止される。この回転角度検知センサの1回転検知によって次の紙幣の紙幣挿入口4への挿入検知(センサー群Sの一つによる検知)が不能となり、次の紙幣挿入のためモータMの正転が可能となる。
【0048】
また入金適正紙幣がすべて一時保留された後、操作者の操作指令操作により入金承認指令信号aが操作部Bから出力されると、駆動制御部Aを通じてモータMが正転され、平歯車19cの回転角度検知センサ(図示しないセンサー群Sの一つ)が360度の回転(1回転)を検知するとモータMが停止される。この回転角度検知センサ(センサー群Sの一つ)が360度の回転検知時も次の紙幣の紙幣挿入口4への挿入検知(センサー群Sの一つによる検知)を可能にし、モータMの正転が可能となる。
【0049】
また操作部Bからの操作者による入金リジェクト指令信号bの出力時にはモータMが正転し、円板45の回転角度検知センサー(図示しないセンサー群Sの一つ)が180度(1/2 回転)の回転を検知するとモータMが停止され、一方その回転角度検知センサーの検知でモータMが逆転し、一時保留紙幣が紙幣挿入口4へ返却され、一括返却紙幣の先端が紙幣挿入口4から突出し、後端が紙幣搬送通路10の所定位置(ローラ9a,9bと識別部11との間の位置)に位置されたことを図示しないセンサー(センサー群Sの1つ)が検知してモータMの逆転を停止させる。一方、そのセンサーの検知によりモータMが正転を再開し、回転角度検知センサー(センサー群Sの一つ)が180度(1/2 回転)の回転を検知するとモータMが停止され、次の入金処理に備える初期状態となる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、紙幣識別部の設置域の直後に紙幣送入空間部を設け、その送入空間部に臨ませて一時保留空間部を設け、入金適正紙幣の紙幣送入空間部への送入の都度一時保留せしめるので、入金不適正紙幣であってもその一部が紙幣送入空間部へ送り込め、その結果その入金不適正紙幣の紙幣挿入口への返却が可能となり、また紙幣収納空間部の端部壁形成部材に搬送体を設けてこの搬送体により一時保留紙幣の返却を行なわせるようにしたことにより、1枚ずつ取込んだ紙幣を一時保留したのち返却を要するとき複数枚取込んだ場合であってもこれを一括返却することができる構造をとることができ、加えて収納するときは一時保留紙幣をこれと対応している紙幣収納空間部へ直ちに収納することができるので、スペース的に小型にでき、しかも紙幣の挿入時の搬送路の一部を紙幣送入空間部に分担させることができるので、搬送経路の長さが紙幣の挿入方向全長をカバーする必要がなく、送入方向の装置長さをそれだけ短くすることができ、装置の大幅なコンパクト化が可能となり、屋外設置型の紙幣入金機に適要した場合など特に好ましい形態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す外観図。
【図2】本発明による紙幣入金装置の内部機構を示す側面図。
【図3】同、平面図。
【図4】紙幣収納駆動機構の一例を示す説明図。
【図5】(A)〜(C)は作用説明図。
【図6】(A)〜(C)は作用説明図。
【図7】(A)〜(C)は作用説明図。
【図8】制御ブロック図。
【符号の説明】
1 外筐
2 紙幣入金装置
4 紙幣挿入口
8a,8b ローラ
9a,9b ローラ
10 紙幣搬送通路
11 識別部
15 第1搬送体
16 一時保留空間部
17 紙幣収納空間部
18 紙幣収納作動部材
19 収納作動機構
30 収納枠部材
31 端壁
33 一時保留部材としての紙幣載置部
35 紙幣押え板
40 一時保留枠部材
44 一時保留部材駆動機構
51 第2搬送体

Claims (1)

  1. 紙幣を1枚ずつ挿入し得る紙幣挿入口と、この紙幣挿入口へ挿入される紙幣を機体内に搬送し、その途中部に紙幣識別部が設けられ、識別済の入金適正紙幣は取込み、入金不適正紙幣は前記紙幣挿入口へ返却する紙幣搬送通路と、紙幣識別部設置域直後の搬送通路面に対し一面側に紙幣送入空間部をおいて設けられる一時保留空間部と、前記搬送通路面に対し前記一面側に前記一時保留空間部を挟んで設けられる紙幣収納空間部と、前記搬送通路の前記一時保留空間部に臨む側で紙幣の搬送幅方向両側部位に臨むように設けられる一対の第1搬送体と、この第1搬送体が設けられる側で一対の搬送体間に設けられる紙幣収納作動部材と、前記紙幣収納空間部の紙幣搬送通路側の端部壁を形成するとともに前記紙幣収納作動部材の紙幣収納空間部への進入を許容する端部壁形成部材と、前記第1搬送体より紙幣搬送幅方向両側位置で搬送通路面から一時保留空間部側へ所定距離離反し搬送通路面との間に紙幣送入空間部を形成している一時保留位置と前記搬送通路面から一時保留空間部とは反対側へ所定距離離反した送り込み紙幣押動準備位置との間を移動可能とされる一対の一時保留部材と、前記端部壁形成部材に前記第1搬送体に対向するよう設けられる一対の第2搬送体と、前記一時保留空間部に臨む紙幣搬送通路の紙幣送入空間部へ入金適正紙幣が送入される都度、前記一時保留部材を一時保留位置から押動準備位置を経由して一時保留位置へ移動せしめ、一時保留紙幣の返却時には前記一時保留部材を一時保留位置から押動準備位置へ向けて移動させ一時保留紙幣を搬送通路に位置させる一時保留部材駆動機構と、紙幣収納時に紙幣収納作動部材を移動させ、一時保留紙幣を前記端部壁形成部材の開口部分を通じて紙幣収納空間部へ収納させる収納駆動機構と、紙幣返却時に端部壁形成部材を搬送通路面に向けて移動させ、一時保留紙幣を端部壁形成部材に支持された第2搬送体と第1搬送体とで挟持させる端部壁形成部材駆動機構と、前記第1搬送体を正逆駆動し、正転により紙幣を一時保留空間部に臨む位置へ送入し、逆転により一時保留紙幣を紙幣挿入口へ返却する搬送駆動機構とを具備することを特徴とする紙幣入金装置。
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