JP3392558B2 - 紙幣処理装置 - Google Patents

紙幣処理装置

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JP3392558B2
JP3392558B2 JP31766594A JP31766594A JP3392558B2 JP 3392558 B2 JP3392558 B2 JP 3392558B2 JP 31766594 A JP31766594 A JP 31766594A JP 31766594 A JP31766594 A JP 31766594A JP 3392558 B2 JP3392558 B2 JP 3392558B2
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秀之 三和
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Sanyo Electric Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、紙幣の一括払出し機能
を有する、いわゆるリサイクルビルバリデータなどに備
えられ、紙幣が重なって一括保留部に送り込まれてきた
ときに、これを払い出すことなく保留する紙幣処理装置
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】このような従来の紙幣処理装置は、金庫
から紙幣搬送路を介して1枚ずつ送り込まれてきた紙幣
を、所定の枚数に達するまで一括保留部に一旦保留した
後、一括して払い出すと共に、紙幣搬送路から紙幣が重
なって送り込まれてきた場合に、これを一括保留部か
ら、一括保留部の下側に形成したリジェクト保留部に一
括して送り込むようになっている。このため、一括保留
部の上側には、紙幣を払い出す左右一対の搬送ベルト
と、両搬送ベルト間に挟み込まれるように配設したスタ
ック板とが設けられる一方、スタック板に対向して、一
括保留部とリジェクト保留部とを仕切るように左右一対
のガイド板が設けられている。 【0003】紙幣が一括保留部に1枚ずつ送り込まれて
所定の枚数に達する通常の状態では、両ガイド板が上動
して紙幣を両搬送ベルトに押し付け、搬送ベルトによる
払い出しが行われるが、紙幣が重なって一括保留部に送
り込まれてきた状態では、両ガイド板を一旦上動させた
後、スタック板を両ガイド板間をすり抜けるように下動
させ、一括保留部内の紙幣をリジェクト保留部内に一括
して送り込む。この場合、両ガイド板はガイド板移動機
構により、スタック板はスタック板移動機構により、そ
れぞれ上下動し、またガイド板移動機構はガイド板モー
タにより、スタック板移動機構はスタック板モータによ
り、それぞれ作動する構造になっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このような従来の紙幣
処理装置では、同時に上下動することの無いガイド板お
よびスタック板を、それぞれ専用のモータで作動させる
構造であるため、部品点数が多くなると共に、そのため
のスペースも必要となり、その分コストが嵩むと共に装
置全体が大型化する不具合があった。 【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、ガイド板およびスタック板を単一の駆
動モータで作動させることができる紙幣処理装置を提供
することをその目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明は、一括保留部とリジェクト保留部とを上下に仕切
るガイド板を上動させた後、一括保留部の上側に配設さ
れスタック板をガイド板をすり抜けるように下動させ
て、一括保留部内の紙幣をリジェクト保留部内に送り込
む紙幣処理装置において、ガイド板を上下動させるガイ
ド板移動機構と、スタック板を上下動させるスタック板
移動機構と、ガイド板移動機構およびスタック板移動機
構を作動させる駆動モータとを備え、駆動モータの出力
端とガイド板移動機構の入力端との間、および駆動モー
タの出力端とスタック板移動機構の入力端との間に、一
方が駆動モータの正転により動力を伝達し他方が駆動モ
ータの逆転により動力を伝達する一方向クラッチを、そ
れぞれ介在したことを特徴とする。 【0007】 【作用】請求項1の紙幣処理装置によれば、駆動モータ
の出力端とガイド板移動機構の入力端との間、および駆
動モータの出力端とスタック板移動機構の入力端との間
に、一方が駆動モータの正転により動力を伝達し他方が
駆動モータの逆転により動力を伝達する一方向クラッチ
が、それぞれ介在されているため、必要に応じ駆動モー
タを正転または逆転させることにより、ガイド板移動機
構およびスタック板移動機構の一方を作動させ、他方を
停止させておくことができる。すなわち、駆動モータの
正逆回転により、ガイド板およびスタック板を選択的に
上下動させることができる。 【0008】 【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施
例に係る紙幣処理装置を、いわゆるリサイクルビルバリ
データに適用した場合について説明する。なお以降の説
明では、発明の理解を容易にするため、先にリサイクル
ビルバリデータの全体構成を説明し、その後、発明に該
当する要部を詳細に説明する。このリサイクルビルバリ
データは、千円札、五千円札および一万円札を受け入れ
る機能を有すると共に、千円札を払い出す機能を有し、
例えばパチンコ店の両替機や両替・玉貸機に搭載され
る。図1は紙幣受入れモードにあるリサイクルビルバリ
データの断面図であり、図2は紙幣払出しモードにある
リサイクルビルバリデータの断面図である。 【0009】両図に示すように、このリサイクルビルバ
リデータ1は、キャビネット2内に、上下方向に上側か
ら高額紙幣収納部3、紙幣識別部4、紙幣払出部5およ
び低額紙幣収納部6が配設されており、このうち、高額
紙幣収納部3は上部ユニットとして一体化され、紙幣識
別部4、紙幣払出部5および低額紙幣収納部6は下部ユ
ニットとして一体化されて、キャビネット2にそれぞれ
着脱可能に取り付けられている。また、低額紙幣収納部
6の下部は箱状に形成され、内部に回路基板7が収納さ
れている。紙幣識別部4の前部には紙幣Aを受け入れる
紙幣投入口8が形成され、また紙幣払出部5の前部には
紙幣Aを払い出す紙幣払出口9が形成されている。この
紙幣投入口8および紙幣払出口9は一体に形成され、キ
ャビネット2から前方に突出している。キャビネット2
の前側には、両図には図示していないが鍵付きの上ドア
(上部ユニットに対応)および下ドア(下部ユニットに
対応)が設けられ、これらドアの開口から紙幣投入口8
および紙幣払出口9が外部に臨むようになっている。 【0010】一方、高額紙幣収納部3、紙幣識別部4、
紙幣払出部5および低額紙幣収納部6を結ぶ紙幣搬送路
は、紙幣投入口8から紙幣Aを受入れ搬送する受入搬送
路10と、受入搬送路10の下流端から分岐して高額紙
幣収納部3に連なる高額紙幣搬送路11および低額紙幣
収納部6に連なる低額紙幣搬送路12と、低額紙幣搬送
路12から分岐して紙幣払出部5に連なる払出搬送路1
3とで構成されている。高額紙幣搬送路11と低額紙幣
搬送路12との分岐部には第1ゲート14が設けられ、
低額紙幣搬送路12と払出搬送路13との分岐部には第
2ゲート15が設けられている。これら第1ゲート14
および第2ゲート15は、図1に示す千円札を受け入れ
る状態を待機状態として、五千円札または一万円札を受
け入れた場合には、第1ゲート14が回動して、受け入
れた紙幣Aを受入搬送路10から高額紙幣搬送路11に
導く。また、千円札を払い出す場合には、第2ゲート1
5が回動して、低額紙幣収納部12から搬送されてきた
紙幣Aを、低額紙幣搬送路12から払出搬送路13に導
く。 【0011】高額紙幣収納部3は、高額紙幣搬送路11
の下流端に連なる待機通路21と、待機通路21を挟む
ように設けた紙幣送り込み装置22と、紙幣送り込み装
置22を挟むように設けた上側の五千円金庫23および
下側の一万円金庫24とを備えている。紙幣送り込み装
置22は高額紙幣スタック板25を有し、この高額紙幣
スタック板25により、高額紙幣搬送路11から待機通
路21に送り込まれてきた紙幣Aを、それが五千円札で
あれば五千円金庫23内に、一万円であれば一万円金庫
24内にそれぞれ送り込む。五千円金庫23および一万
円金庫24は、ユニット化された高額紙幣収納部3に対
し、それぞれ着脱自在に構成されており、それぞれ独自
に取り出して集金が行えるようになっている。 【0012】なお、図中の符号26は、紙幣送り込み装
置22を作動させる高額紙幣スタックモータであり、符
号27は、高額紙幣収納部3の高額紙幣搬送路11に臨
むローラなどの搬送装置、および紙幣識別部4の搬送装
置(いずれも図示省略)を作動させる上部搬送モータで
ある。また、図中の符号28は、待機通路21への紙幣
Aの送込み完了を検出する第1通過センサである。さら
に、符号29および30は、高額紙幣スタック板25の
上動端位置および下動端位置をそれぞれ検出する第1位
置センサおよび第2位置センサである。また、符号31
は、五千円金庫23および一万円金庫24の前面に位置
する上記の上ドアに設けた第1スイッチであり、この第
1スイッチ31により上ドアが開放されているときに、
リサイクルビルバリデータ1の運転を停止させるように
なっている。そして、両図では省略されているが、五千
円金庫23および一万円金庫24には、紙幣Aの満杯を
検出する第3位置センサおよび第4位置センサが、それ
ぞれ設けられている。 【0013】紙幣識別部4は、外部から紙幣Aを受け入
れる紙幣投入口8と、紙幣投入口8から受け入れた紙幣
Aの真偽および金種を識別する識別機構(図示省略)
と、受け入れた紙幣Aを受入搬送路10の待機位置まで
搬送した後、識別機構の識別結果を待って、先方への搬
送または返却のための逆搬送を行う搬送機構(図示省
略)とを備えている。なお、図中の符号35は、紙幣投
入口8からの紙幣Aの受入れ完了を検出する第2通過セ
ンサである。また、両図では省略されているが、第2通
過センサ35の上流側には、受入搬送路10に臨み、受
け入れた紙幣Aの引き抜きを防止する機構が組み込まれ
ている。 【0014】紙幣払出部5は、両替用などの紙幣Aを、
内部で所定枚数揃え、これを一括して払い出す機能を有
すると共に、紙幣Aを揃える際に、紙幣Aが重なって送
られてきたときに、これを払い出すことなく保留する機
能を有している。このため、紙幣払出部5は、払出搬送
路13の下流端から1枚ずつ送り込まれてきた紙幣Aを
順次重ねるようにして揃えるための一括保留部41と、
一括保留部41の下側に配設され、紙幣Aが重なって送
られてきたときにこれを保留するリジェクト保留部42
と、紙幣Aを一括して払い出す払出搬送ベルト43と、
一括保留部41およびリジェクト保留部42を仕切ると
共に、払出しに先立ち上動して一括保留部41内の紙幣
Aを払出搬送ベルト43に押し付けるガイド板44と、
一括保留部41内の紙幣Aをリジェクト保留部42内に
送り込むリジェクトスタック板45と、払出搬送ベルト
43の先方に位置する紙幣払出口9とを備えている。こ
の場合、紙幣払出口9、一括保留部41、払出搬送ベル
ト43およびガイド板44が紙幣Aの一括払出装置とし
て機能し、リジェクト保留部42、リジェクトスタック
板45およびガイド板44が紙幣Aのリジェクト装置と
して機能する。 【0015】すなわち、紙幣Aが1枚ずつ一括保留部4
1に送られてきて所定枚数に達すると、ガイド板44が
上動した後、払出搬送ベルト43が走行して、紙幣Aを
一括して紙幣払出口9に送り出す一方、紙幣Aが重なっ
て送られてきた場合には、ガイド板44が上動した後、
リジェクトスタック板45が下動し、紙幣Aを、ガイド
板44をすり抜けさせて、一括保留部41からリジェク
ト保留部42に送り込む。 【0016】図中の符号46は、ガイド板44およびリ
ジェクトスタック板45を上下動させる払出スタックモ
ータである。また、符号47は、紙幣Aの一括保留部4
1への送込み完了(兼枚数のカウント)を検出する第3
通過センサであり、符号48は、紙幣Aの一括払出しの
完了を検出する第4通過センサである。さらに、符号4
9は、払出搬送ベルト43の走行停止位置を検出する第
5位置センサ、符号50および符号51は、ガイド板4
4の上動端位置および下動端位置をそれぞれ検出する第
6位置センサおよび第7位置センサ、符号52および符
号53は、リジェクトスタック板45の上動端位置およ
び下動端位置を検出する第8位置センサおよび第9位置
センサである。また、符号54は、リジェクト保留部4
2内に紙幣Aが保留されているか否かを検出する第2ス
イッチである。 【0017】なお、払出搬送ベルト43の作動は、後述
する下部搬送モータ66により行われ、この下部搬送モ
ータ66から払出搬送ベルト43に至る動力伝達機構
は、両図では省略されている。同様に、上記の払出スタ
ックモータ46からガイド板44およびリジェクトスタ
ック板45に至る動力伝達機構も、省略されている。 【0018】低額紙幣収納部6は、紙幣識別部4から搬
送されてきた千円札を収納すると共に、収納した千円札
を紙幣払出部5に送り出す機能を有している。このた
め、低額紙幣収納部6は、千円金庫61と、低額紙幣搬
送路12から送り込まれてきた紙幣Aを千円金庫61内
に送り込む送込みスタック板(図示省略)と、千円金庫
61内の紙幣を押さえている低額紙幣スタック板62
と、千円金庫61から紙幣Aを紙幣払出部5に送り出す
低額紙幣搬送ベルト63とを備えている。千円金庫61
は、ユニット化された低額紙幣収納部6に対し、着脱自
在に構成されており、これを取り出すことにより、紙幣
Aの集金や両替用などの紙幣Aの補充ができるようにな
っている。 【0019】低額紙幣搬送路12から送り込まれてきた
紙幣Aは、低額紙幣搬送ベルト63と低額紙幣スタック
板62との間に導かれ、低額紙幣搬送ベルト63の走行
により収納待機位置まで搬送される。ここで、送込みス
タック板が下動し、紙幣Aを、低額紙幣スタック板62
をすり抜けさせて千円金庫61に送り込む。一方、紙幣
Aを送り出す場合には、低額紙幣スタック板62が低額
紙幣搬送ベルト63に隠れる位置まで上動し、低額紙幣
搬送ベルト63が、紙幣Aを最上位のものから1枚ずつ
低額紙幣搬送路12に送り出してゆく。図示しないが、
千円金庫61の出入口の近傍には分離ローラが設けられ
ており、この分離ローラで最上位の紙幣Aを低額紙幣搬
送ベルト63から受け渡されるようにして送ると共に、
次の紙幣Aを低額紙幣搬送ベルト63に並べて設けた分
離爪64で押さえ、紙幣Aを1枚ずつ低額紙幣搬送路1
2に確実に送り込んでゆく。 【0020】もっとも、2枚の紙幣A,Aが水分なとで
貼り付いている場合などでは、分離ローラおよび分離爪
64を用いても、この2枚の紙幣A,Aが重なって送ら
れたり、その一部が重なった状態で送られたりしてしま
う。かかる場合には、低額紙幣搬送路12に設けた識別
センサ65および後述する第12位置センサ(エンコー
ダ機能)71が、この状態を識別し、上記のリジェクト
装置を作動させる。 【0021】図中の符号66は、低額紙幣搬送ベルト6
3および上記の払出搬送ベルト43を作動させる下部搬
送モータであり、符号67は、低額紙幣スタック板62
および送込みスタック板を上下動させる低額紙幣スタッ
クモータである。また、符号68は、紙幣Aの千円金庫
61への送込み完了および送出し完了を検出して、低額
紙幣搬送ベルト63を起動・停止させる第5通過センサ
である。さらに、符号69および符号70は、低額紙幣
スタック板62の上動端位置および下動端位置を検出す
る第10位置センサおよび第11位置センサであり、符
号71は、下部搬送モータ66の回転角度を検出する第
12位置センサである。 【0022】この場合、第5通過センサ68により、低
額紙幣搬送ベルト63の起動・停止、すなわち下部搬送
モータ66に紙幣Aの1枚送り分の回転を行わせること
になるが、2枚の紙幣A,Aが一部重なった状態で送ら
れると、下部搬送モータ66が紙幣Aの1枚送り分以上
に回転する。そこで、第12位置センサ71により、こ
の2枚の紙幣A,Aが一部重なった状態を検出させ、上
記の識別センサ65の識別能力を補完させるようにして
いる。 【0023】なお、図中の符号72および73は、千円
金庫61の満杯およびエンプティをそれぞれ検出する第
13位置センサおよび第14位置センサである。また、
符号74は、千円金庫61の前面に位置する上記の下ド
アに設けた第3スイッチであり、この場合も、第3スイ
ッチ74により下ドアが開放されているときに、リサイ
クルビルバリデータ1の運転を停止させるようになって
いる。 【0024】次に、図1により、紙幣Aの受入れ動作
を、図2により、紙幣Aの払出し動作を、それぞれ順を
追って説明する。図1は、紙幣受入れモードにおける待
機状態を表しており、第1ゲート14および第2ゲート
15が千円札を受け入れる状態にある。この状態で、紙
幣投入口8に千円札(紙幣A)が投入されると、紙幣A
は紙幣識別部4で識別された後、受入搬送路10から低
額紙幣搬送路12を通って低額紙幣収納部6に送り込ま
れる。低額紙幣収納部6に送り込まれた紙幣Aは、ここ
で、低額紙幣搬送路12に連なる収納待機位置から、送
込みスタック板により、千円金庫61に送り込まれる。 【0025】一方、紙幣投入口8に五千円札または一万
円札(紙幣A)が投入されると、紙幣識別部4で五千円
札であることまたは一万円札であることが識別され、第
1ゲート14が回動して搬送路の切り替えが行われる。
紙幣識別部4を通過した紙幣Aは、受入搬送路10から
高額紙幣搬送路11を通って高額紙幣収納部3に送り込
まれる。高額紙幣収納部3では、高額紙幣スタック板2
5が上動端位置にあって、一万円札を受け入れる待機状
態にあり、一万円札が待機通路21に送り込まれてきた
場合には、この状態から高額紙幣スタック板25が下動
して、紙幣Aを一万円金庫24に送り込む。また、紙幣
Aが紙幣識別部4で五千円札と識別された場合には、紙
幣Aが待機通路21に送り込まれるまでに、高額紙幣ス
タック板25が下動端位置に移動し、紙幣Aを待機通路
21に受け入れたところで、高額紙幣スタック板25が
上動して、紙幣Aを五千円金庫23に送り込む。 【0026】図2は、紙幣払出しモードにおける待機状
態を表しており、第2ゲート15が回動して、低額紙幣
搬送路12と払出搬送路13とが連通すると共に、低額
紙幣収納部6の低額紙幣スタック板62が、上動端位置
に退避した状態にある。払出し指令により、低額紙幣搬
送ベルト63が走行を開始すると共に分離ローラが回転
を開始すると、千円金庫61から紙幣Aが、低額紙幣搬
送路12および払出搬送路13を通って、紙幣払出部5
に1枚ずつ送り込まれて行く。紙幣Aは、第3通過セン
サ47でカウントされながら、一括保留部41に積み重
ねるようにして蓄積されてゆく。一括保留部41内の紙
幣Aが所定枚数に達すると、低額紙幣搬送ベルト63お
よび分離ローラが停止すると同時に、紙幣払出部5のガ
イド板44が上動する。ガイド板44が紙幣Aを伴って
上動端位置に達すると、払出搬送ベルト43が走行を開
始し、紙幣Aを一括して一括保留部41から紙幣払出口
9に送り出してゆく。 【0027】一方、千円金庫61から一括保留部41へ
の搬送過程において、紙幣Aが重なって搬送されている
ことが識別される(識別センサ65および第12位置セ
ンサ71)と、この重なった紙幣Aが一括保留部41に
達するのを待って、千円金庫61からの紙幣Aの搬送を
一旦停止し、ガイド板44を上動させた後リジェクトス
タック板45を下動させて、一括保留部41内の紙幣A
を、リジェクト保留部42内に送り込む。そして、上記
と同じ手順で、新たに所定枚数の紙幣Aの搬送を行う。 【0028】この場合、他の制御方法を執ってもよい。
すなわち、重なった紙幣Aが一括保留部41に達する前
に、ガイド板44を上動させ、重なった紙幣Aを直接リ
ジェクト保留部42に導くようにする。このとき、紙幣
Aのカウントを1回パスし、つぎの紙幣Aからカウント
を上乗せしてゆく。このようにして、リサイクルビルバ
リデータ1の一連の動作が行われる。 【0029】次に、本実施例の要部について詳細に説明
する。図3は前述した紙幣払出部5に備える紙幣処理装
置の断面図であり、図4はその平面図である。両図に示
すように、この紙幣処理装置16は、払出しに先立ち払
出搬送路13から送り込まれてきた紙幣Aを一旦保留す
る一括保留部41と、一括保留部41の下側に形成した
リジェクト保留部42と、一括保留部41およびリジェ
クト保留部42を仕切るガイド板44と、一括保留部4
1内の紙幣Aをリジェクト保留部42内に送り込むリジ
ェクトスタック板45と、ガイド板44およびリジェク
トスタック板45を作動させる作動機構81と、作動機
構17の駆動源を構成する前述の払出スタックモータ4
6とを備えている。 【0030】また、ガイド板44と協働して、一括保留
部41内の紙幣Aを紙幣払出口9に一括して払い出す払
出搬送ベルト43を備えている。払出搬送ベルト43
は、前述した下部搬送モータ66の回転により、動力伝
達機構を経て走行するが、両図ではこの動力伝達機構は
省略されている。 【0031】リジェクトスタック板45は、一括保留部
41内に紙幣Aが重なって送り込まれてきたときに、一
括保留部41内の紙幣Aをリジェクト保留部42内に一
括して送り込むものであり、ガイド板44に平行に配設
したスタック板本体81と、スタック板本体81を上下
動自在に支持するXリンク機構82と、Xリンク機構8
2の一方のリンク83aの端部に固定され、Xリンク機
構82を開閉脚させる回動アーム84とで構成されてい
る。両図では、明示されていないが、払出搬送ベルト4
3およびガイド板44は、それぞれ間隙を存して配設し
た左右一対のもので構成され、スタック板本体81およ
びXリンク機構82は、この間隙に納まるように配設さ
れている。Xリンク機構82の一方のリンク83aの後
端部は、回動アーム84と共にフレーム18に回動自在
に軸支され、他方のリンク83bの後端部も、フレーム
18に回動自在に軸支されている。また、両リンク83
a,83bの前端部は、フレーム18にそれぞれスライ
ド自在に取り付けられている。これにより、回動アーム
84が回動すると、Xリンク機構82が開閉脚動作し、
スタック板本体81が上下方向に平行移動する。なお、
回動アーム84の軸支部分には、捻りばね85が設けら
れており、捻りばね85により、回動アーム84は下方
に回動付勢され、またXリンク機構82は開脚する(上
動する)方向に回動付勢されている。 【0032】一方、左右のガイド板44,44は、紙幣
を払出す際に上動(平行移動)すると共に、リジェクト
スタック板45の下動に先行して上動する。各ガイド板
44は、一括保留部41の内部に臨むガイド板本体86
と、一括保留部41の外部に臨みガイド板本体86から
下方に延びる支持板部87とで構成されている。支持板
部87には、水平方向に長孔87aが形成されおり、こ
の長孔87aに後述するクランク歯車97のピン97a
が係合し、クランク歯車97の回転により、両ガイド板
44,44が上下方向に平行移動する。 【0033】そして、これらリジェクトスタック板45
およびガイド板44は、払出スタックモータ46を駆動
源として、作動機構17により上下動される。作動機構
17は、上記の長孔87aを介してガイド板44を上下
動させるガイド板移動機構91と、上記の回動アーム8
4を介してリジェクトスタック板45を上下動させるス
タック板移動機構92と、払出スタックモータ46の回
転動力をガイド板移動機構91およびスタック板移動機
構92に伝達する減速歯車機構93とで、構成されてい
る。 【0034】ガイド板移動機構91は、両端部をフレー
ム18に回転自在に軸支され入力端を構成するガイド板
用回転軸94と、ガイド板用回転軸94の端部にそれぞ
れ固定された分岐歯車95,95と、各分岐歯車95に
噛み合う中間歯車96と、中間歯車96に噛み合うクラ
ンク歯車97とで、構成されている。減速歯車機93の
回転動力がガイド板用回転軸94に入力すると、両分岐
歯車95が回転すると共にクランク歯車97が回転し、
クランク歯車97のピン97aが下死点から上死点に至
る半回転で両ガイド板44,44が同時に上動し、上死
点から下死点に至る半回転で両ガイド板44,44が同
時に下動する。 【0035】スタック板移動機構92は、フレーム18
に回転自在に軸支され入力端を構成するスタック板用回
転軸98と、スタック板用回転軸98の一方の端部に固
定されたクランク円板99とで構成されており、クラン
ク円板99に設けたピン99aが、下方に回動付勢され
ている回動アーム84の下面に当接している。これによ
り、減速歯車機構93の回転動力がスタック板用回転軸
98に入力すると、クランク円板99が回転し、クラン
ク円板99のピン99aが下死点から上死点に至る半回
転でスタック板本体81が上動し、上死点から下死点に
至る半回転でスタック板本体81が下動する。 【0036】一方、減速歯車機構93は、ガイド板用回
転軸94の端部に設けられ一方の出力端を構成するガイ
ド板側出力歯車101と、スタック板用回転軸98の端
部に設けられ他方の出力端を構成するスタック板側出力
歯車102と、これらガイド板側出力歯車101および
スタック板側出力歯車102に、払出スタックモータ4
6の回転動力を減速して伝達する減速歯車列103とで
構成されている。ガイド板側出力歯車101およびスタ
ック板側出力歯車102には、ワンウェイクラッチ10
4a,104bがそれぞれ内蔵されており、ガイド板側
出力歯車101のワンウェイクラッチ104aは、払出
スタックモータ46が正転するとその正転動力を伝達
し、スタック板側出力歯車102のワンウェイクラッチ
104bは、払出スタックモータ46が逆転するとその
逆転動力を伝達する。すなわち、払出スタックモータ4
6の正転によりガイド板44が上下動し、逆転によりス
タック板本体45が上下動するようになっている。 【0037】ここで、図5ないし図8を参照して、本実
施例の紙幣処理装置16の動作を説明する。待機状態
(図8参照)から、払出スタックモータ46が正転する
と、ガイド板44が下動端位置から上動端位置に平行移
動し、図5の状態になる。紙幣Aが払出搬送路13から
1枚ずつ一括保留部41に送り込まれてくる定常状態で
は、この状態から払出搬送ベルト43が走行して紙幣A
を一括して紙幣払出口9に払い出す。一方、紙幣Aが重
なって一括保留部41に送り込まれてくると、この状態
から、払出スタックモータ46が逆転し、スタック板本
体81を上動端位置から下動端位置に平行移動させる。
これにより、スタック板本体81が、両ガイド板44,
44の間をすり抜けて、一括保留部41内の紙幣Aをリ
ジェクト保留部42内に一括して送り込む(図6参
照)。続いて、払出スタックモータ46が逆転し、スタ
ック板本体81が、下動端位置から上動端位置、すなわ
ち待機位置に復帰する(図7参照)。スタック板本体8
1が待機位置に復帰したら、こんどは払出スタックモー
タ46が正転し、ガイド板44が、上動端位置から下動
端位置、すなわち待機位置に復帰する(図8参照)。 【0038】以上のように、本実施例によれば、ガイド
板44およびリジェクトスタック板45を作動させる作
動機構17に、ワンウェイクラッチ104a,104b
を組み込むようにしているので、単一の払出スタックモ
ータ46の正逆回転で、それぞれガイド板44およびリ
ジェクトスタック板45を選択的に作動させることがで
きる。このため、スタックモータを1個省略でき、単純
に構造で省スペース化を達成することができ、装置を低
コストに構成することができると共に、小型化すること
ができる。 【0039】なお、ワンウェイクラッチの介在位置や、
ガイド板およびリジェクトスタック板の上下動機構は、
本実施例に限定されるものではない。 【0040】 【発明の効果】以上のように本発明の紙幣処理装置によ
れば、一方向クラッチにより、単一の駆動モータの正逆
回転で、ガイド板およびスタック板を選択的に上下動さ
せることができるので、構造を単純化することができ、
コストを低減することができると共に、小型化を達成す
ることができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例に係る紙幣処理装置を搭載し
たリサイクルビルバリデータが紙幣受け入れモードにあ
る状態の断面図である。 【図2】本発明の一実施例に係る紙幣処理装置を搭載し
たリサイクルビルバリデータが紙幣払出しモードにある
状態の断面図である。 【図3】紙幣処理装置の構成を示す断面図である。 【図4】紙幣処理装置の平面図である。 【図5】紙幣処理装置の動作(ガイド板上動)を表した
断面図である。 【図6】紙幣処理装置の動作(スタック板下動)を表し
た断面図である。 【図7】紙幣処理装置の動作(スタック板上動)を表し
た断面図である。 【図8】紙幣処理装置の動作(ガイド板下動)を表した
断面図である。 【符号の説明】 16 紙幣処理装置 17 作動機構 41 一括保留部 42 リジェクト保留部 44 ガイド板 45 リジェクトスタック板 46 払出スタックモータ 81 スタック板本体 86 ガイド板本体 91 ガイド板移動機構 92 スタック板移動機構 94 ガイド板用回転軸 98 スタック板用回転軸 101 ガイド板側出力歯車 102 スタック板側出力歯車 104a,104b ワンウェイクラッチ A 紙幣

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一括保留部とリジェクト保留部とを上下
    に仕切るガイド板を上動させた後、当該一括保留部の上
    側に配設されスタック板を当該ガイド板をすり抜けるよ
    うに下動させて、前記一括保留部内の紙幣を前記リジェ
    クト保留部内に送り込む紙幣処理装置において、 前記ガイド板を上下動させるガイド板移動機構と、前記
    スタック板を上下動させるスタック板移動機構と、前記
    ガイド板移動機構および前記スタック板移動機構を作動
    させる駆動モータとを備え、 前記駆動モータの出力端と前記ガイド板移動機構の入力
    端との間、および前記駆動モータの出力端と前記スタッ
    ク板移動機構の入力端との間に、一方が前記駆動モータ
    の正転により動力を伝達し他方が前記駆動モータの逆転
    により動力を伝達する一方向クラッチを、それぞれ介在
    したことを特徴とする紙幣処理装置。
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