JP3555520B2 - 媒体制御装置及び媒体制御装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュ−タなどの周辺装置として用いられる媒体交換型記憶装置の媒体制御装置(磁気テープ装置、光ディスク装置等のライブラリ、オ−トロ−ダ装置等)に関する。
【0002】
【従来の技術】
媒体制御装置は、外部記憶装置の媒体の入出庫が行われる可能性のある操作(入出庫用ドアの開閉、媒体制御装置の電源の立ち下げ、及びリセット等の行為を含み、以下、入出庫可能行為という。尚、電源の立ち下げやリセットがあるとドアの開閉が可能になり媒体の入出庫が行われる可能性が生じるので入出庫可能行為として扱う)を確認すると、媒体入出庫可能行為前の媒体保管情報を、行為後に自動的に更新させるか、またはオペレ−タがシステムからコマンドを発行して更新させる。
【0003】
ここで従来の媒体制御装置は、媒体保管情報を自動的にまたはオペレ−タがシステムからコマンドを発行して更新させようとすると、媒体保管エリア内には媒体を認識するセンサがないため媒体の入出庫情報が判別できない。そこで一般的には、センサまたは媒体に貼付してあるバ−コ−ドを読み込むためバ−コ−ドリ−ダを媒体搬送装置(アクセッサ)に具備し、その媒体搬送装置(アクセッサ)を媒体が保管されている個々の全ての媒体保管場所(以下スロットと言う)にアクセスさせ、アクセッサに配置されている(付随している)センサまたはバ−コ−ドリ−ダが媒体を認識することによって、媒体保管情報を更新する。よって、従来の技術である媒体搬送装置では、人手による媒体の入れ替え行為があるたびごとに、媒体制御装置が前述のように全ての媒体にアクセスするので非常に長い時間を要するため、システムから媒体制御装置をアクセスする場合の待ち時間が長くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の媒体制御装置は、媒体搬送装置(アクセッサ)が媒体制御装置にあるすべてのスロットを逐次的に確認しないと媒体保管状況が把握できないため、以下の2つの問題を生じていた。
【0005】
第1の問題点は、媒体保管数が非常に多い媒体制御装置では、媒体の入出庫があったときに、全てのスロットを逐次的にすなわちアクセッサの機械的移動を伴いながら一つ一つどの媒体が入っているかを確認するため、媒体保管情報の更新に非常に長い時間を要するので、媒体保管情報を更新するときはオペレ−タが意図したときにだけ実施されることが一般的であり、もし媒体の入出庫があってもオペレ−タが媒体情報を更新しなければ、媒体保管情報が実際の保管状況と一致しないということである。
【0006】
第2の問題点は、媒体保管数が少ない媒体制御装置では、一般的に媒体の入出庫があると自動的に媒体保管情報を更新するため、媒体の入出庫があるたびにその媒体制御装置は媒体搬送装置がアクセスする間待たされて他の処理ができないということである。
【0007】
本発明は、一般的にコンピュ−タ装置のバックアップ運用の中で、自動化または無人化された媒体制御装置の運用において、媒体の入出庫可能行為があった場合に媒体保管情報を更新する時間を大幅に短縮させることを目的とする。この大幅な時間短縮によって、媒体の入出庫があるたびにその媒体制御装置をアクセスするのに待たされる問題を大幅に解消できる。また、媒体保管数が非常に多い媒体制御装置では、媒体管理情報の更新に大幅に時間がかかるため必ずしも媒体入出庫可能行為ごとに更新せずにオペレ−タにその実行をゆだねているが、本発明による媒体情報の大幅な更新時間短縮によって、媒体入出庫可能行為後自動的に媒体保管情報を更新させ、媒体保管情報が実際の保管状況と不一致となる問題を回避することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の媒体制御装置は、複数の媒体を保管し、媒体を読み書きするために保管場所から媒体の出し入れを行い読み書き動作が可能となる位置へ移動させる媒体搬送装置を有する媒体制御装置であり、媒体を保管しておくスロットと、全ての前記スロットに対して前記スロットごとに取り付けられ、スロット内に媒体が存在するかどうかを検出するセンサと、人手により媒体の出し入れされる可能性がある期間におけるセンサの状態の履歴を保持し、その状態変化を判定するセンサ管理手段と、媒体を特定する媒体情報を媒体自体から読み込む媒体情報読込手段とを備え、前記センサ管理手段の判定結果により媒体が置き換えられたと判断されるときは前記媒体情報読込手段に媒体情報を読み込ませることにより媒体保管情報の更新を行い、そうでないときは前記媒体保管情報の更新を行わないことを特徴とする。
【0009】
本発明の媒体制御装置は、前記媒体制御装置の媒体保管場所のドアを開いたことを検出するドアオープン検出手段と、前記ドアが閉じたことを検出する手段と、各スロットにどの媒体が保管されているかを示す媒体保管情報を記憶する第1の記憶部と、ドアオープン検出手段が前記入出庫ドアが開いたことを検出するとその時の各スロットにどの媒体が保管されているかを示す媒体保管情報を記憶する第2の記憶部とを更に備え、前記第2の記憶部に前記媒体情報読込手段に読み込ませた媒体情報を書き込むことにより前記媒体保管情報の更新を行うことを特徴とする。
【0010】
本発明の媒体制御装置は、前記センサ管理手段は、現在の各スロットの状態を記憶するセンサ状態記憶保持部と、前記センサ状態保持部の内容をもとに入出庫ドアが開いたことを検出したときの各スロットのセンサ状態の履歴を保持する履歴保持部と、履歴保持部の内容からセンサの状態変化を判定するセンサ状態判定部とを備え、前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記センサ状態判定部の結果がOFF→ONとON→OFF→ONのときは前記媒体情報読込手段に媒体情報を読み込ませ、ON→OFFのときは媒体情報の抹消を行い、OFF→ON→OFFのときとセンサの状態が変化しないときは前記媒体情報読込手段に媒体情報を読み込ませないことを特徴とする。
【0011】
本発明の媒体制御装置は、前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記媒体が置き換えられたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がON→OFF→ONのときであることを特徴とする。
【0012】
本発明の媒体制御装置は、前記センサ管理手段の判定結果により、媒体が投入されたと判断されるときは前記媒体情報読込手段に前記媒体情報を読み込ませることにより媒体保管情報の更新を行い、媒体が取り除かれたと判断されるときは前記媒体情報の抹消を行うことを特徴とする。
【0013】
本発明の媒体制御装置は、前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記媒体が投入されたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がOFF→ONのときであり、前記媒体が取り除かれたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がON→OFFのときであることを特徴とする。
【0014】
本発明の媒体制御装置は、前記センサ管理手段の判定結果により、媒体がスロットに投入されたが最後には取り出されたと判断されたときには、前記媒体情報読込手段に前記媒体情報を読み込ませないことを特徴とする。
【0015】
本発明の媒体制御装置は、前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記媒体がスロットに投入されたが最後には媒体が取り除かれたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がOFF→ON→OFFのときであることを特徴とする。
【0016】
本発明の媒体制御装置の制御方法は、複数の媒体を保管し、媒体を読み書きするために保管場所から媒体の出し入れを行い読み書き動作が可能となる位置へ移動させる媒体搬送装置を有する媒体制御装置の制御方法であり、人手により媒体の出し入れされる可能性がある期間中に、媒体を保管しておくスロット毎に取り付けられスロット内に媒体が存在するかどうかを検出するセンサの状態に変化がないときは、媒体保管情報の更新を行わず、前記センサの状態の履歴からセンサの状態に変化があるときはその内容により媒体が置き換えられたと判断されるときは媒体情報読込手段により媒体を特定する媒体情報を媒体自体から読み込ませることを特徴とするにより、媒体保管情報の更新を行うことを特徴とする。(作用)本発明による媒体制御装置は、媒体の入出庫可能行為があると、まず入出庫可能行為前後で媒体保管場所のセンサに変化があった箇所を確認する。そして、センサの状態に変化がなければ媒体保管情報を入出庫可能行為後も入出庫可能行為前と同じ情報として、媒体保管情報を更新しない。
【0017】
しかしセンサの状態に変化があれば、媒体制御装置はスロットのセンサ状態の変化を確認して、変化があったスロットだけの媒体保管情報を入出庫可能行為前の情報から更新し入出庫後の媒体保管情報とする。
【0018】
具体的な媒体保管情報の更新は、センサの変化の内容によって実施する。ここで、スロットに媒体があるときセンサがONとし、媒体がないときセンサがOFFとする。例えば、もしセンサがON→OFFになれば媒体がそのスロットから取り除かれたと、OFF→ONになれば媒体がそのスロットへ投入されたと、ON→OFF→ONになれば媒体がそのスロットで入れ換えられたと、OFF→ON→OFFになれば一旦媒体が投入され最後には媒体が取り除かれていると、それぞれ媒体制御装置に認識させることができる。このように媒体制御装置が媒体保管情報を管理できれば、センサがON→OFF(媒体がそのスロットから取り除かれた)のときこのスロットの媒体保管情報を削除し、OFF→ON→OFF(最後には媒体が取り除かれている)のとき媒体入出前後で媒体保管情報は変化ないので媒体保管情報は更新せず、OFF→ON(媒体がそのスロットへ投入された)のとき及びON→OFF→ON(媒体がそのスロットで入れ換えられた)のとき媒体搬送装置に付随しているセンサ、またはバ−コ−ドリ−ダで媒体保管変更状態を確認すなわち置き換えられた後の媒体を特定するための情報(以下、媒体情報)を読み込んで、変更後の媒体情報を媒体保管情報に登録すれば、正確でかつ最低限の動作にて媒体保管情報の更新が可能である。
【0019】
このように、媒体制御装置が自動的に媒体保管情報を更新すれば、大幅に処理時間が短縮することができる。また、非常に多くの媒体を管理する媒体制御装置に関しても、媒体の入出庫可能行為があった場合、媒体保管情報を更新してもシステムからアクセスできない時間として大幅に短縮できるため、媒体保管情報の更新をオペレ−タに依存するのではなく自動に実行するよう設定することが可能となる。
【0020】
また、スロットごとにセンサを設定すると高額となるため、ある程度まとめた単位(例えばマガジンごと)にセンサを設ける方法も考えられる。この方法は例えばマガジンごとにセンサを取り付けたとした場合、マガジンのセンサの状態を媒体制御装置は確認した後、その変化があったマガジンだけについて媒体搬送装置に付随しているセンサ、またはバ−コ−ドリ−ダによりセンサの変化があったマガジンの全てのスロットに関して、媒体保管状態を確認して媒体保管情報を更新すれば、実現可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態の構成を図5に基づいて説明する。本発明の媒体制御装置は、多数の媒体を保管し、媒体を読み書きするために保管場所から媒体の出し入れを行い読み書き動作が可能となる位置へ移動させる媒体搬送装置を有する媒体制御装置であり、入出庫ドアが開いたことを検出するドアオープン検出出手段19と、入出庫ドアが閉じたことを検出するドアクローズ検出手段21と、各スロット全てに取り付けられ、取り付けられたスロット内に媒体が存在するかどうかを判断するセンサ2と、各スロットにはどの媒体が保管されているかを示す媒体管理情報を記憶する媒体保管情報記憶部11と、ドアオープン検出手段19が入出庫ドアが開いたことを検出するとその時の媒体管理情報を受け取り一次記憶する一次記憶部12と、センサ2の出力を監視してセンサ2の状態の変化を判定するセンサ管理手段14と、媒体を特定する媒体情報を媒体自体から読み込む媒体情報読込手段13と、センサ管理手段14の判定結果により媒体情報を更新する必要があるときは媒体情報読込手段13に媒体情報を読み込ませ、その媒体情報に基づき一次記憶部12の媒体保管情報を更新しさらに媒体保管情報記憶部11の内容も更新するよう指示する媒体情報制御部18と、を具備する。
【0022】
ここで媒体保管情報とは、図6にその一例を示すように各スロット位置にどの媒体が格納されているかを示す媒体を特定するための情報(以下、媒体情報という)を対応づけた媒体保管情報テーブルから構成される。また、センサ管理手段14は、現在の各スロットのセンサ2の状態(媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFとする)を記憶するセンサ状態記憶保持部15と、入出庫ドアが開いたことを検出した後の各スロットのセンサ状態の履歴を保持する履歴保持部16と、履歴保持部の内容からセンサの状態変化を判定するセンサ状態判定部17とを具備する。
【0023】
図7は履歴保持部16の内容即ちセンサ状態の履歴の一例を示すテーブルである。センサ状態履歴1の欄に入出庫ドアが開いた時のセンサ状態が書き込まれ、その後にセンサ状態の変化があった時に変化のあったスロット位置のセンサ状態履歴2、3・・・の欄に順次センサ状態を書き加えていく。例えばスロット3においては当初センサ状態がONだったのが、その後OFFになり、最後には(すなわちドアクローズ検出手段21によりドアがしめられたことを検出した時点で)ONになっていることを示している。この場合は当初ある媒体が格納されていて、ドアが開けてから閉めるまでの間に別の媒体に置き換えた場合等が該当する。もっとも媒体を外した後同じ媒体を装着しても同じ結果になるが、このような場合も別の媒体に置き換えられたものと考えて取り扱った方が安全である。
【0024】
センサ状態判定部17はこのセンサ状態の履歴を示すテーブルを参照して、各スロット1の状態変化が以下に示すパターンのうちどれに属するかを判定する。すなわち、▲1▼OFF→ON(例えば図7でスロット位置が2)、▲2▼ON→OFF→ON(例えばスロット位置が3)、▲3▼ON→OFF(例えばスロット位置が1)、▲4▼OFF→ON→OFF(例えばスロット位置が4)、▲5▼センサの状態変化がないときでOFFのままでONにならない(例えばスロット位置が6)ときまたはONのままでOFFにならない(例えばスロット位置が7)とき、のいずれかであるかを判定する。例えばスロット5の場合は最初に別の媒体に置き換え、更に別の第3の媒体に置き換えた場合が該当するが、このような場合は最後に置き換えた媒体だけを考慮すれば十分であるので▲1▼の場合のOFF→ONの変化と同一と判定すればよい。▲4▼と▲5▼は最初も最後も媒体がない状態か同じ媒体がある状態かどちらかなのでその後の取り扱いに差はないので判定のパターンは同一としても良くその場合は▲1▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼のときは最初と最後のセンサ状態からパターンを判断でき、▲2▼の場合のみ中間状態の確認を行ってOFFがあれば▲3▼に該当すると判断し、OFFがなければ▲5▼に該当すると判断しても良い。
【0025】
次に、本発明の第1の実施形態の動作を図1に基づいて説明する。図1は各スロット全てにセンサを取り付けた媒体保管情報の更新処理におけるフロ−チャ−トである。なお、取り付けるセンサは、スロットに媒体があるかないかを判断できるもの(光センサ、接触センサ、重量センサ等)とし、図3にスロットに取り付ける場合の接触センサの例としてセンサ2を示す。そこで、センサ2を取り付けた媒体制御装置はドアオープン検出手段19の出力により媒体入出庫可能行為があったことを認識した後に、媒体入出庫可能行為前の媒体保管情報を確認し、一次記憶部12に書き込む(ステップ1)。そしてドアが開放している間にセンサ状態の変化を履歴保持部16に記録しておき、ドアクローズ検出手段21によりドアが閉められたことを検出した段階で、履歴保持部16の内容によりセンサ状態判定部17が、スロットのセンサ2の変化をあるかどうかを判断する(ステップ2)。
【0026】
そのときセンサの状態に変化がないことが確認できたときは、媒体入出庫前の媒体保管情報を媒体入出庫後の媒体保管情報の更新は行わないでそのままとする(ステップ7)。また、ステップ2でセンサ2の状態に変化があることが確認できれば、各スロットに設置してあるセンサ2が以下のどの状態変化にあてはまるかを判断する(ステップ3)。センサ2がON→OFFになったと判断すれば媒体がそのスロットから取り除かれたとして判断し、媒体保管情報からその媒体情報を抹消する(ステップ5)。またOFF→ON→OFFになったと判断すれば媒体がスロットに投入されたが最後にはスロットから取り出されたと判断し媒体保管情報を更新しない(ステップ7)。
【0027】
またOFF→ONになったと判断すれば媒体がそのスロットへ投入されたときと、ON→OFF→ONになったと判断すれば媒体がそのスロットで入れ換えられたときとそれぞれ判断し、この場合は媒体搬送装置が当該スロットの位置に移動し、媒体搬送装置に配置されたセンサ(スロットに配置されたスロット2とは異なる。図示せず)またはバ−コ−ドリ−ダでその新しい媒体情報を読み込んで認識させる(ステップ4)。ステップ1で確認し一次記憶部12に記録された媒体保管情報ににおいて変化があった箇所の媒体情報を更新し媒体入出行為後の媒体保管情報とする(ステップ6)。ステップ2−6を全てのスロット(センサ2)について実行し、一次記憶部12の内容を媒体保管情報記憶部11に書き込みこれらの処理が終了する。
【0028】
ここで重要なことはOFF→ON、ON→OFF→ONと判定されたスロット以外のスロットでは媒体情報を媒体自体から読み込むステップ4の処理が不要となるため媒体搬送装置の機械的移動が少なくなるので処理速度が速くなるという顕著な効果を奏することである。
【0029】
次に第2の実施形態について図5の構成を表す図と図2のフローチャートをもとに説明する。図2はマガジンごとにセンサを取り付けた媒体保管情報の更新処理におけるフロ−チャ−トである。図4を参照すると、センサ5はマガジンの各スロットの挿入口に光センサを設置して媒体3の出し入れを感知する。即ち、センサ5は発光部5aと受光部5bとを備え、受光部5aから出た光6の通り道を媒体3が通過するかしないかを検出し、通過した場合は媒体入出庫行為があったと図1のセンサ管理手段14で認識する。第2の実施形態の場合はセンサの状態変化は媒体入出庫行為があったかないかの2通りだけなので、図5のセンサ管理手段14の中に履歴保持部16はなくてもよい。
【0030】
媒体情報制御部18が、媒体入出庫可能行為があったことを認識すると、媒体入出庫前の媒体保管情報を確認する(ステップ1)。次に、スロットのセンサ5が変化したかどうかを確認する(ステップ2)。そのときセンサの状態に変化がないことが確認できたとき、図1と同じように媒体入出力可能行為前の媒体保管情報を更新しない(ステップ8)。マガジン7に取り付けている光センサ5を遮ったマガジン7に関しては、媒体搬送装置に装着したセンサ(図示せず)またはバ−コ−ドリ−ダ(図示せず)でそのマガジンにある全てのスロットの媒体変更状態を媒体情報読込手段13により確認する(ステップ4、5)。
【0031】
全ての媒体保管情報を更新してもよいが、図2にあるようにスロット毎に判断を加え、媒体が存在してないと判断したとき(ステップ4)は媒体情報を抹消し(ステップ7)、そのスロットに媒体が存在していると判断したとき(ステップ4)は、そのスロット媒体情報が異なるものとなったかどうかを判断し、媒体情報が同じだと判明したときは媒体情報をそのスロットに関する限り書き換える必要はないとして次のスロットに進み(ステップ9、10)、媒体情報が異なるものとなっていると判断したときはその読み込んできた媒体情報を一次記憶部12に書き込み更新後の媒体保管情報として登録する(ステップ6)。その後、マガジン内の全てのスロットを確認してなければ(ステップ9)、次のスロットの媒体情報を読み込む(ステップ10)。そして、そのスロットには媒体が存在しているかどうかを判断し(ステップ4)、後は同じステップを全てのスロットを確認するまで繰り返す。一つのマガジンにつき処理が終わり、他に媒体の入出庫があったマガジンがあればそのマガジンについて同様の処理を行う。
【0032】
なお、マガジンに媒体の入出庫があったと媒体制御装置に判断させる方法は、上記の光センサを使う方法のほかに重量センサを使い、マガジンの重量に変化が生じたときにその変化のあったことを検出する手段を用いても同様に実現できる。
【0033】
このようにマガジンに媒体の出し入れがある度に媒体情報を更新すれば、媒体の入出庫可能行為があったときに、媒体搬送装置に付随するセンサまたはバ−コ−ドリ−ダによりすべての媒体保管場所(スロット)を確認しなくても、変化があった箇所のみ(図4のタイプは変化のあったマガジンに属する全てのスロット)を確認すれば、正確で迅速な媒体保管情報の更新(処理▲9▼)が可能となる。言い換えれば、変化のなかったマガジンに属するスロットに関してはセンサまたはバーコードによりそのスロットの確認を行う必要がなく、その分に比べて従来技術と比較して処理速度が速くなるという効果がある。
以下に、上記各実施の形態の補足説明及び発明の適用できる場合について言及する。
【0034】
まず、センサ2の取り付けについて説明する。全てのスロットにスイッチセンサによるセンサ2を取り付ける例を図3に、マガジンの媒体入出口に光センサによるセンサ5を取り付ける例を図4に示しており、これらは容易に実現できる。また、スロットごとにセンサを取り付けると高額になるため、図4に示すようにマガジンごとに光センサを取り付ければ安価に設計が可能となる。図3では、媒体が媒体保管場所にある場合センサを押しているときをON、媒体が媒体保管場所にないとき媒体がセンサを押していないときをOFFし、図4では、光センサを遮ったマガジンはそのマガジンのどこかのスロットで媒体の入出庫があったことを媒体制御装置が認識できる。
【0035】
次に、本発明の適用できる場合について列挙して説明する。媒体保管情報が媒体制御装置で把握できなくなる危険性が生じる場合は、媒体の入出庫行為や媒体制御装置のメンテナンス等の人手介入があったときがあげられる。これらの人手の介入は媒体制御装置に対して、入出庫用ドアの開閉、媒体制御装置の電源の立ち下げ、及びリセットのどれかの操作が実行されたことになるということができる。ここでこれらの操作があった事実を、媒体制御装置は従来からある周知技術により容易に知ることが可能である。
【0036】
そこで、人手の介入が媒体制御装置に対して行われると、すなわち媒体制御装置に対して入出庫用ドアの開閉、媒体制御装置の電源の立ち下げ、及びリセットのどれか実行されると、媒体制御装置は周知技術を用いてこれらの操作があった事実を知る。図5のドアオープン検出手段19を人手介入検出手段22に置き換えて考えればリセットを実行した場合は入出庫用ドアの開閉を行った場合と同様に考えることができる。そうすると、入出庫ドアの開閉とリセットを行った場合は、媒体制御装置は媒体保管情報のテ−ブルを書き換えるため媒体保管情報記憶部11から一次記憶部12上に呼び出す。それから、センサ管理手段14のセンサ状態判定部は以下に示すセンサ2の変化にて媒体が入出庫されたことを認識して、変更のあった箇所についてのみ一次記憶部12の媒体保管情報を更新する。さらに人手介入のあとホストからJOBが実行された結果、媒体保管情報が更新された場合はその都度一次記憶部12の媒体保管情報を更新して、JOB終了後に最新の媒体保管情報を媒体保管情報記憶部11へ保存する。
尚、電源の立ち下げを行った場合は図1を動かす電源が別系統になっていて使用できる場合は上記の説明と全く同じように動作させることができるが、電源が同一の系統になっている場合は図5の電源もOFFとなり使えないので、不揮発性メモリの利用により電源立ち下げ時と立ち上げ時の内部状態を把握することはできるが電源OFF時の媒体の出し入れは把握できないので、図1においてセンサ状態の変化がないがONのままであるときもON→OFF→ONのときと同様に媒体情報を媒体自体から読み込む必要がある。
【0037】
このように本発明が提案する媒体情報の更新は、媒体の入出庫可能行為があったとき媒体搬送装置に付随するセンサ及びバ−コ−ドリ−ダにて、すべてのスロットを確認しなくても、変化があった箇所だけ(第1の実施形態(図3のタイプ)はスロット、第2の実施形態(図4のタイプ)はマガジン)を確認すれば、正確で高速な媒体保管情報の更新が可能となる。
【0038】
【発明の効果】
本発明による媒体保管情報更新処理は、以上説明したように入出庫用ドアの開閉、媒体制御装置の電源の立ち下げ、及びリセット等を認識する手段と、媒体がスロットにあるかないかを認識できる簡単なセンサであって各スロット毎に配置されたもの、またはマガジン内のスロットに媒体が入出庫したかどうかを認識できるセンサであって各マガジンに配置されたものを、媒体制御装置が具備することにより、媒体の入出庫可能行為があったとき、媒体搬送装置に配置されたセンサ及びバ−コ−ドリ−ダにより、すべてのスロットを確認する必要はなく、変化があった箇所だけ(スロット、またはマガジン)を確認すれば媒体保管情報の更新が可能となり、これにより媒体保管情報の更新を容易に正確かつ高速に行うことが可能となる。
【0039】
したがって、媒体保管情報の更新に要する時間が大幅に短縮されることにより、媒体の入出庫があるたびにその媒体制御装置は媒体搬送装置が全スロットにアクセスする間待たされて他の処理ができないという問題を解決する効果がある。また、媒体管理情報の更新に大幅な時間がかかりその実行をオペレ−タにゆだねていた媒体保管数が非常に多い媒体制御装置では、媒体入出庫可能行為後オペレ−タが介入せずに自動的に媒体保管情報を更新させ、媒体保管情報が実際の保管状況と一致しないという問題を回避できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のフローチャート
【図2】本発明の第2の実施形態のフローチャート
【図3】本発明の第1の実施形態の構成の概念図
【図4】本発明の第2の実施形態の構成の概念図
【図5】本発明の第1の実施形態の構成図
【図6】本発明の媒体保管情報テーブルを表す図
【図7】本発明のセンサ状態の履歴を示すテーブルを表す図
【符号の説明】
1 スロット
2 センサ
3 媒体
5 センサ
5a 発光部
5b 受光部
7 マガジン
10 媒体制御装置
11 媒体保管情報記憶部
12 一次記憶部
13 媒体情報読込手段
14 センサ管理手段
16 履歴保持部
18 媒体情報制御部
19 ドアオープン検出手段
【発明の属する技術分野】
本発明はコンピュ−タなどの周辺装置として用いられる媒体交換型記憶装置の媒体制御装置(磁気テープ装置、光ディスク装置等のライブラリ、オ−トロ−ダ装置等)に関する。
【0002】
【従来の技術】
媒体制御装置は、外部記憶装置の媒体の入出庫が行われる可能性のある操作(入出庫用ドアの開閉、媒体制御装置の電源の立ち下げ、及びリセット等の行為を含み、以下、入出庫可能行為という。尚、電源の立ち下げやリセットがあるとドアの開閉が可能になり媒体の入出庫が行われる可能性が生じるので入出庫可能行為として扱う)を確認すると、媒体入出庫可能行為前の媒体保管情報を、行為後に自動的に更新させるか、またはオペレ−タがシステムからコマンドを発行して更新させる。
【0003】
ここで従来の媒体制御装置は、媒体保管情報を自動的にまたはオペレ−タがシステムからコマンドを発行して更新させようとすると、媒体保管エリア内には媒体を認識するセンサがないため媒体の入出庫情報が判別できない。そこで一般的には、センサまたは媒体に貼付してあるバ−コ−ドを読み込むためバ−コ−ドリ−ダを媒体搬送装置(アクセッサ)に具備し、その媒体搬送装置(アクセッサ)を媒体が保管されている個々の全ての媒体保管場所(以下スロットと言う)にアクセスさせ、アクセッサに配置されている(付随している)センサまたはバ−コ−ドリ−ダが媒体を認識することによって、媒体保管情報を更新する。よって、従来の技術である媒体搬送装置では、人手による媒体の入れ替え行為があるたびごとに、媒体制御装置が前述のように全ての媒体にアクセスするので非常に長い時間を要するため、システムから媒体制御装置をアクセスする場合の待ち時間が長くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の媒体制御装置は、媒体搬送装置(アクセッサ)が媒体制御装置にあるすべてのスロットを逐次的に確認しないと媒体保管状況が把握できないため、以下の2つの問題を生じていた。
【0005】
第1の問題点は、媒体保管数が非常に多い媒体制御装置では、媒体の入出庫があったときに、全てのスロットを逐次的にすなわちアクセッサの機械的移動を伴いながら一つ一つどの媒体が入っているかを確認するため、媒体保管情報の更新に非常に長い時間を要するので、媒体保管情報を更新するときはオペレ−タが意図したときにだけ実施されることが一般的であり、もし媒体の入出庫があってもオペレ−タが媒体情報を更新しなければ、媒体保管情報が実際の保管状況と一致しないということである。
【0006】
第2の問題点は、媒体保管数が少ない媒体制御装置では、一般的に媒体の入出庫があると自動的に媒体保管情報を更新するため、媒体の入出庫があるたびにその媒体制御装置は媒体搬送装置がアクセスする間待たされて他の処理ができないということである。
【0007】
本発明は、一般的にコンピュ−タ装置のバックアップ運用の中で、自動化または無人化された媒体制御装置の運用において、媒体の入出庫可能行為があった場合に媒体保管情報を更新する時間を大幅に短縮させることを目的とする。この大幅な時間短縮によって、媒体の入出庫があるたびにその媒体制御装置をアクセスするのに待たされる問題を大幅に解消できる。また、媒体保管数が非常に多い媒体制御装置では、媒体管理情報の更新に大幅に時間がかかるため必ずしも媒体入出庫可能行為ごとに更新せずにオペレ−タにその実行をゆだねているが、本発明による媒体情報の大幅な更新時間短縮によって、媒体入出庫可能行為後自動的に媒体保管情報を更新させ、媒体保管情報が実際の保管状況と不一致となる問題を回避することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の媒体制御装置は、複数の媒体を保管し、媒体を読み書きするために保管場所から媒体の出し入れを行い読み書き動作が可能となる位置へ移動させる媒体搬送装置を有する媒体制御装置であり、媒体を保管しておくスロットと、全ての前記スロットに対して前記スロットごとに取り付けられ、スロット内に媒体が存在するかどうかを検出するセンサと、人手により媒体の出し入れされる可能性がある期間におけるセンサの状態の履歴を保持し、その状態変化を判定するセンサ管理手段と、媒体を特定する媒体情報を媒体自体から読み込む媒体情報読込手段とを備え、前記センサ管理手段の判定結果により媒体が置き換えられたと判断されるときは前記媒体情報読込手段に媒体情報を読み込ませることにより媒体保管情報の更新を行い、そうでないときは前記媒体保管情報の更新を行わないことを特徴とする。
【0009】
本発明の媒体制御装置は、前記媒体制御装置の媒体保管場所のドアを開いたことを検出するドアオープン検出手段と、前記ドアが閉じたことを検出する手段と、各スロットにどの媒体が保管されているかを示す媒体保管情報を記憶する第1の記憶部と、ドアオープン検出手段が前記入出庫ドアが開いたことを検出するとその時の各スロットにどの媒体が保管されているかを示す媒体保管情報を記憶する第2の記憶部とを更に備え、前記第2の記憶部に前記媒体情報読込手段に読み込ませた媒体情報を書き込むことにより前記媒体保管情報の更新を行うことを特徴とする。
【0010】
本発明の媒体制御装置は、前記センサ管理手段は、現在の各スロットの状態を記憶するセンサ状態記憶保持部と、前記センサ状態保持部の内容をもとに入出庫ドアが開いたことを検出したときの各スロットのセンサ状態の履歴を保持する履歴保持部と、履歴保持部の内容からセンサの状態変化を判定するセンサ状態判定部とを備え、前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記センサ状態判定部の結果がOFF→ONとON→OFF→ONのときは前記媒体情報読込手段に媒体情報を読み込ませ、ON→OFFのときは媒体情報の抹消を行い、OFF→ON→OFFのときとセンサの状態が変化しないときは前記媒体情報読込手段に媒体情報を読み込ませないことを特徴とする。
【0011】
本発明の媒体制御装置は、前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記媒体が置き換えられたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がON→OFF→ONのときであることを特徴とする。
【0012】
本発明の媒体制御装置は、前記センサ管理手段の判定結果により、媒体が投入されたと判断されるときは前記媒体情報読込手段に前記媒体情報を読み込ませることにより媒体保管情報の更新を行い、媒体が取り除かれたと判断されるときは前記媒体情報の抹消を行うことを特徴とする。
【0013】
本発明の媒体制御装置は、前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記媒体が投入されたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がOFF→ONのときであり、前記媒体が取り除かれたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がON→OFFのときであることを特徴とする。
【0014】
本発明の媒体制御装置は、前記センサ管理手段の判定結果により、媒体がスロットに投入されたが最後には取り出されたと判断されたときには、前記媒体情報読込手段に前記媒体情報を読み込ませないことを特徴とする。
【0015】
本発明の媒体制御装置は、前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記媒体がスロットに投入されたが最後には媒体が取り除かれたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がOFF→ON→OFFのときであることを特徴とする。
【0016】
本発明の媒体制御装置の制御方法は、複数の媒体を保管し、媒体を読み書きするために保管場所から媒体の出し入れを行い読み書き動作が可能となる位置へ移動させる媒体搬送装置を有する媒体制御装置の制御方法であり、人手により媒体の出し入れされる可能性がある期間中に、媒体を保管しておくスロット毎に取り付けられスロット内に媒体が存在するかどうかを検出するセンサの状態に変化がないときは、媒体保管情報の更新を行わず、前記センサの状態の履歴からセンサの状態に変化があるときはその内容により媒体が置き換えられたと判断されるときは媒体情報読込手段により媒体を特定する媒体情報を媒体自体から読み込ませることを特徴とするにより、媒体保管情報の更新を行うことを特徴とする。(作用)本発明による媒体制御装置は、媒体の入出庫可能行為があると、まず入出庫可能行為前後で媒体保管場所のセンサに変化があった箇所を確認する。そして、センサの状態に変化がなければ媒体保管情報を入出庫可能行為後も入出庫可能行為前と同じ情報として、媒体保管情報を更新しない。
【0017】
しかしセンサの状態に変化があれば、媒体制御装置はスロットのセンサ状態の変化を確認して、変化があったスロットだけの媒体保管情報を入出庫可能行為前の情報から更新し入出庫後の媒体保管情報とする。
【0018】
具体的な媒体保管情報の更新は、センサの変化の内容によって実施する。ここで、スロットに媒体があるときセンサがONとし、媒体がないときセンサがOFFとする。例えば、もしセンサがON→OFFになれば媒体がそのスロットから取り除かれたと、OFF→ONになれば媒体がそのスロットへ投入されたと、ON→OFF→ONになれば媒体がそのスロットで入れ換えられたと、OFF→ON→OFFになれば一旦媒体が投入され最後には媒体が取り除かれていると、それぞれ媒体制御装置に認識させることができる。このように媒体制御装置が媒体保管情報を管理できれば、センサがON→OFF(媒体がそのスロットから取り除かれた)のときこのスロットの媒体保管情報を削除し、OFF→ON→OFF(最後には媒体が取り除かれている)のとき媒体入出前後で媒体保管情報は変化ないので媒体保管情報は更新せず、OFF→ON(媒体がそのスロットへ投入された)のとき及びON→OFF→ON(媒体がそのスロットで入れ換えられた)のとき媒体搬送装置に付随しているセンサ、またはバ−コ−ドリ−ダで媒体保管変更状態を確認すなわち置き換えられた後の媒体を特定するための情報(以下、媒体情報)を読み込んで、変更後の媒体情報を媒体保管情報に登録すれば、正確でかつ最低限の動作にて媒体保管情報の更新が可能である。
【0019】
このように、媒体制御装置が自動的に媒体保管情報を更新すれば、大幅に処理時間が短縮することができる。また、非常に多くの媒体を管理する媒体制御装置に関しても、媒体の入出庫可能行為があった場合、媒体保管情報を更新してもシステムからアクセスできない時間として大幅に短縮できるため、媒体保管情報の更新をオペレ−タに依存するのではなく自動に実行するよう設定することが可能となる。
【0020】
また、スロットごとにセンサを設定すると高額となるため、ある程度まとめた単位(例えばマガジンごと)にセンサを設ける方法も考えられる。この方法は例えばマガジンごとにセンサを取り付けたとした場合、マガジンのセンサの状態を媒体制御装置は確認した後、その変化があったマガジンだけについて媒体搬送装置に付随しているセンサ、またはバ−コ−ドリ−ダによりセンサの変化があったマガジンの全てのスロットに関して、媒体保管状態を確認して媒体保管情報を更新すれば、実現可能である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施形態の構成を図5に基づいて説明する。本発明の媒体制御装置は、多数の媒体を保管し、媒体を読み書きするために保管場所から媒体の出し入れを行い読み書き動作が可能となる位置へ移動させる媒体搬送装置を有する媒体制御装置であり、入出庫ドアが開いたことを検出するドアオープン検出出手段19と、入出庫ドアが閉じたことを検出するドアクローズ検出手段21と、各スロット全てに取り付けられ、取り付けられたスロット内に媒体が存在するかどうかを判断するセンサ2と、各スロットにはどの媒体が保管されているかを示す媒体管理情報を記憶する媒体保管情報記憶部11と、ドアオープン検出手段19が入出庫ドアが開いたことを検出するとその時の媒体管理情報を受け取り一次記憶する一次記憶部12と、センサ2の出力を監視してセンサ2の状態の変化を判定するセンサ管理手段14と、媒体を特定する媒体情報を媒体自体から読み込む媒体情報読込手段13と、センサ管理手段14の判定結果により媒体情報を更新する必要があるときは媒体情報読込手段13に媒体情報を読み込ませ、その媒体情報に基づき一次記憶部12の媒体保管情報を更新しさらに媒体保管情報記憶部11の内容も更新するよう指示する媒体情報制御部18と、を具備する。
【0022】
ここで媒体保管情報とは、図6にその一例を示すように各スロット位置にどの媒体が格納されているかを示す媒体を特定するための情報(以下、媒体情報という)を対応づけた媒体保管情報テーブルから構成される。また、センサ管理手段14は、現在の各スロットのセンサ2の状態(媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFとする)を記憶するセンサ状態記憶保持部15と、入出庫ドアが開いたことを検出した後の各スロットのセンサ状態の履歴を保持する履歴保持部16と、履歴保持部の内容からセンサの状態変化を判定するセンサ状態判定部17とを具備する。
【0023】
図7は履歴保持部16の内容即ちセンサ状態の履歴の一例を示すテーブルである。センサ状態履歴1の欄に入出庫ドアが開いた時のセンサ状態が書き込まれ、その後にセンサ状態の変化があった時に変化のあったスロット位置のセンサ状態履歴2、3・・・の欄に順次センサ状態を書き加えていく。例えばスロット3においては当初センサ状態がONだったのが、その後OFFになり、最後には(すなわちドアクローズ検出手段21によりドアがしめられたことを検出した時点で)ONになっていることを示している。この場合は当初ある媒体が格納されていて、ドアが開けてから閉めるまでの間に別の媒体に置き換えた場合等が該当する。もっとも媒体を外した後同じ媒体を装着しても同じ結果になるが、このような場合も別の媒体に置き換えられたものと考えて取り扱った方が安全である。
【0024】
センサ状態判定部17はこのセンサ状態の履歴を示すテーブルを参照して、各スロット1の状態変化が以下に示すパターンのうちどれに属するかを判定する。すなわち、▲1▼OFF→ON(例えば図7でスロット位置が2)、▲2▼ON→OFF→ON(例えばスロット位置が3)、▲3▼ON→OFF(例えばスロット位置が1)、▲4▼OFF→ON→OFF(例えばスロット位置が4)、▲5▼センサの状態変化がないときでOFFのままでONにならない(例えばスロット位置が6)ときまたはONのままでOFFにならない(例えばスロット位置が7)とき、のいずれかであるかを判定する。例えばスロット5の場合は最初に別の媒体に置き換え、更に別の第3の媒体に置き換えた場合が該当するが、このような場合は最後に置き換えた媒体だけを考慮すれば十分であるので▲1▼の場合のOFF→ONの変化と同一と判定すればよい。▲4▼と▲5▼は最初も最後も媒体がない状態か同じ媒体がある状態かどちらかなのでその後の取り扱いに差はないので判定のパターンは同一としても良くその場合は▲1▼、▲3▼、▲4▼、▲5▼のときは最初と最後のセンサ状態からパターンを判断でき、▲2▼の場合のみ中間状態の確認を行ってOFFがあれば▲3▼に該当すると判断し、OFFがなければ▲5▼に該当すると判断しても良い。
【0025】
次に、本発明の第1の実施形態の動作を図1に基づいて説明する。図1は各スロット全てにセンサを取り付けた媒体保管情報の更新処理におけるフロ−チャ−トである。なお、取り付けるセンサは、スロットに媒体があるかないかを判断できるもの(光センサ、接触センサ、重量センサ等)とし、図3にスロットに取り付ける場合の接触センサの例としてセンサ2を示す。そこで、センサ2を取り付けた媒体制御装置はドアオープン検出手段19の出力により媒体入出庫可能行為があったことを認識した後に、媒体入出庫可能行為前の媒体保管情報を確認し、一次記憶部12に書き込む(ステップ1)。そしてドアが開放している間にセンサ状態の変化を履歴保持部16に記録しておき、ドアクローズ検出手段21によりドアが閉められたことを検出した段階で、履歴保持部16の内容によりセンサ状態判定部17が、スロットのセンサ2の変化をあるかどうかを判断する(ステップ2)。
【0026】
そのときセンサの状態に変化がないことが確認できたときは、媒体入出庫前の媒体保管情報を媒体入出庫後の媒体保管情報の更新は行わないでそのままとする(ステップ7)。また、ステップ2でセンサ2の状態に変化があることが確認できれば、各スロットに設置してあるセンサ2が以下のどの状態変化にあてはまるかを判断する(ステップ3)。センサ2がON→OFFになったと判断すれば媒体がそのスロットから取り除かれたとして判断し、媒体保管情報からその媒体情報を抹消する(ステップ5)。またOFF→ON→OFFになったと判断すれば媒体がスロットに投入されたが最後にはスロットから取り出されたと判断し媒体保管情報を更新しない(ステップ7)。
【0027】
またOFF→ONになったと判断すれば媒体がそのスロットへ投入されたときと、ON→OFF→ONになったと判断すれば媒体がそのスロットで入れ換えられたときとそれぞれ判断し、この場合は媒体搬送装置が当該スロットの位置に移動し、媒体搬送装置に配置されたセンサ(スロットに配置されたスロット2とは異なる。図示せず)またはバ−コ−ドリ−ダでその新しい媒体情報を読み込んで認識させる(ステップ4)。ステップ1で確認し一次記憶部12に記録された媒体保管情報ににおいて変化があった箇所の媒体情報を更新し媒体入出行為後の媒体保管情報とする(ステップ6)。ステップ2−6を全てのスロット(センサ2)について実行し、一次記憶部12の内容を媒体保管情報記憶部11に書き込みこれらの処理が終了する。
【0028】
ここで重要なことはOFF→ON、ON→OFF→ONと判定されたスロット以外のスロットでは媒体情報を媒体自体から読み込むステップ4の処理が不要となるため媒体搬送装置の機械的移動が少なくなるので処理速度が速くなるという顕著な効果を奏することである。
【0029】
次に第2の実施形態について図5の構成を表す図と図2のフローチャートをもとに説明する。図2はマガジンごとにセンサを取り付けた媒体保管情報の更新処理におけるフロ−チャ−トである。図4を参照すると、センサ5はマガジンの各スロットの挿入口に光センサを設置して媒体3の出し入れを感知する。即ち、センサ5は発光部5aと受光部5bとを備え、受光部5aから出た光6の通り道を媒体3が通過するかしないかを検出し、通過した場合は媒体入出庫行為があったと図1のセンサ管理手段14で認識する。第2の実施形態の場合はセンサの状態変化は媒体入出庫行為があったかないかの2通りだけなので、図5のセンサ管理手段14の中に履歴保持部16はなくてもよい。
【0030】
媒体情報制御部18が、媒体入出庫可能行為があったことを認識すると、媒体入出庫前の媒体保管情報を確認する(ステップ1)。次に、スロットのセンサ5が変化したかどうかを確認する(ステップ2)。そのときセンサの状態に変化がないことが確認できたとき、図1と同じように媒体入出力可能行為前の媒体保管情報を更新しない(ステップ8)。マガジン7に取り付けている光センサ5を遮ったマガジン7に関しては、媒体搬送装置に装着したセンサ(図示せず)またはバ−コ−ドリ−ダ(図示せず)でそのマガジンにある全てのスロットの媒体変更状態を媒体情報読込手段13により確認する(ステップ4、5)。
【0031】
全ての媒体保管情報を更新してもよいが、図2にあるようにスロット毎に判断を加え、媒体が存在してないと判断したとき(ステップ4)は媒体情報を抹消し(ステップ7)、そのスロットに媒体が存在していると判断したとき(ステップ4)は、そのスロット媒体情報が異なるものとなったかどうかを判断し、媒体情報が同じだと判明したときは媒体情報をそのスロットに関する限り書き換える必要はないとして次のスロットに進み(ステップ9、10)、媒体情報が異なるものとなっていると判断したときはその読み込んできた媒体情報を一次記憶部12に書き込み更新後の媒体保管情報として登録する(ステップ6)。その後、マガジン内の全てのスロットを確認してなければ(ステップ9)、次のスロットの媒体情報を読み込む(ステップ10)。そして、そのスロットには媒体が存在しているかどうかを判断し(ステップ4)、後は同じステップを全てのスロットを確認するまで繰り返す。一つのマガジンにつき処理が終わり、他に媒体の入出庫があったマガジンがあればそのマガジンについて同様の処理を行う。
【0032】
なお、マガジンに媒体の入出庫があったと媒体制御装置に判断させる方法は、上記の光センサを使う方法のほかに重量センサを使い、マガジンの重量に変化が生じたときにその変化のあったことを検出する手段を用いても同様に実現できる。
【0033】
このようにマガジンに媒体の出し入れがある度に媒体情報を更新すれば、媒体の入出庫可能行為があったときに、媒体搬送装置に付随するセンサまたはバ−コ−ドリ−ダによりすべての媒体保管場所(スロット)を確認しなくても、変化があった箇所のみ(図4のタイプは変化のあったマガジンに属する全てのスロット)を確認すれば、正確で迅速な媒体保管情報の更新(処理▲9▼)が可能となる。言い換えれば、変化のなかったマガジンに属するスロットに関してはセンサまたはバーコードによりそのスロットの確認を行う必要がなく、その分に比べて従来技術と比較して処理速度が速くなるという効果がある。
以下に、上記各実施の形態の補足説明及び発明の適用できる場合について言及する。
【0034】
まず、センサ2の取り付けについて説明する。全てのスロットにスイッチセンサによるセンサ2を取り付ける例を図3に、マガジンの媒体入出口に光センサによるセンサ5を取り付ける例を図4に示しており、これらは容易に実現できる。また、スロットごとにセンサを取り付けると高額になるため、図4に示すようにマガジンごとに光センサを取り付ければ安価に設計が可能となる。図3では、媒体が媒体保管場所にある場合センサを押しているときをON、媒体が媒体保管場所にないとき媒体がセンサを押していないときをOFFし、図4では、光センサを遮ったマガジンはそのマガジンのどこかのスロットで媒体の入出庫があったことを媒体制御装置が認識できる。
【0035】
次に、本発明の適用できる場合について列挙して説明する。媒体保管情報が媒体制御装置で把握できなくなる危険性が生じる場合は、媒体の入出庫行為や媒体制御装置のメンテナンス等の人手介入があったときがあげられる。これらの人手の介入は媒体制御装置に対して、入出庫用ドアの開閉、媒体制御装置の電源の立ち下げ、及びリセットのどれかの操作が実行されたことになるということができる。ここでこれらの操作があった事実を、媒体制御装置は従来からある周知技術により容易に知ることが可能である。
【0036】
そこで、人手の介入が媒体制御装置に対して行われると、すなわち媒体制御装置に対して入出庫用ドアの開閉、媒体制御装置の電源の立ち下げ、及びリセットのどれか実行されると、媒体制御装置は周知技術を用いてこれらの操作があった事実を知る。図5のドアオープン検出手段19を人手介入検出手段22に置き換えて考えればリセットを実行した場合は入出庫用ドアの開閉を行った場合と同様に考えることができる。そうすると、入出庫ドアの開閉とリセットを行った場合は、媒体制御装置は媒体保管情報のテ−ブルを書き換えるため媒体保管情報記憶部11から一次記憶部12上に呼び出す。それから、センサ管理手段14のセンサ状態判定部は以下に示すセンサ2の変化にて媒体が入出庫されたことを認識して、変更のあった箇所についてのみ一次記憶部12の媒体保管情報を更新する。さらに人手介入のあとホストからJOBが実行された結果、媒体保管情報が更新された場合はその都度一次記憶部12の媒体保管情報を更新して、JOB終了後に最新の媒体保管情報を媒体保管情報記憶部11へ保存する。
尚、電源の立ち下げを行った場合は図1を動かす電源が別系統になっていて使用できる場合は上記の説明と全く同じように動作させることができるが、電源が同一の系統になっている場合は図5の電源もOFFとなり使えないので、不揮発性メモリの利用により電源立ち下げ時と立ち上げ時の内部状態を把握することはできるが電源OFF時の媒体の出し入れは把握できないので、図1においてセンサ状態の変化がないがONのままであるときもON→OFF→ONのときと同様に媒体情報を媒体自体から読み込む必要がある。
【0037】
このように本発明が提案する媒体情報の更新は、媒体の入出庫可能行為があったとき媒体搬送装置に付随するセンサ及びバ−コ−ドリ−ダにて、すべてのスロットを確認しなくても、変化があった箇所だけ(第1の実施形態(図3のタイプ)はスロット、第2の実施形態(図4のタイプ)はマガジン)を確認すれば、正確で高速な媒体保管情報の更新が可能となる。
【0038】
【発明の効果】
本発明による媒体保管情報更新処理は、以上説明したように入出庫用ドアの開閉、媒体制御装置の電源の立ち下げ、及びリセット等を認識する手段と、媒体がスロットにあるかないかを認識できる簡単なセンサであって各スロット毎に配置されたもの、またはマガジン内のスロットに媒体が入出庫したかどうかを認識できるセンサであって各マガジンに配置されたものを、媒体制御装置が具備することにより、媒体の入出庫可能行為があったとき、媒体搬送装置に配置されたセンサ及びバ−コ−ドリ−ダにより、すべてのスロットを確認する必要はなく、変化があった箇所だけ(スロット、またはマガジン)を確認すれば媒体保管情報の更新が可能となり、これにより媒体保管情報の更新を容易に正確かつ高速に行うことが可能となる。
【0039】
したがって、媒体保管情報の更新に要する時間が大幅に短縮されることにより、媒体の入出庫があるたびにその媒体制御装置は媒体搬送装置が全スロットにアクセスする間待たされて他の処理ができないという問題を解決する効果がある。また、媒体管理情報の更新に大幅な時間がかかりその実行をオペレ−タにゆだねていた媒体保管数が非常に多い媒体制御装置では、媒体入出庫可能行為後オペレ−タが介入せずに自動的に媒体保管情報を更新させ、媒体保管情報が実際の保管状況と一致しないという問題を回避できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のフローチャート
【図2】本発明の第2の実施形態のフローチャート
【図3】本発明の第1の実施形態の構成の概念図
【図4】本発明の第2の実施形態の構成の概念図
【図5】本発明の第1の実施形態の構成図
【図6】本発明の媒体保管情報テーブルを表す図
【図7】本発明のセンサ状態の履歴を示すテーブルを表す図
【符号の説明】
1 スロット
2 センサ
3 媒体
5 センサ
5a 発光部
5b 受光部
7 マガジン
10 媒体制御装置
11 媒体保管情報記憶部
12 一次記憶部
13 媒体情報読込手段
14 センサ管理手段
16 履歴保持部
18 媒体情報制御部
19 ドアオープン検出手段
Claims (9)
- 複数の媒体を保管し、媒体を読み書きするために保管場所から媒体の出し入れを行い読み書き動作が可能となる位置へ移動させる媒体搬送装置を有する媒体制御装置であり、
媒体を保管しておくスロットと、全ての前記スロットに対して前記スロットごとに取り付けられ、スロット内に媒体が存在するかどうかを検出するセンサと、
人手により媒体の出し入れされる可能性がある期間におけるセンサの状態の履歴を保持し、その状態変化を判定するセンサ管理手段と、
媒体を特定する媒体情報を媒体自体から読み込む媒体情報読込手段とを備え、
前記センサ管理手段の判定結果により媒体が置き換えられたと判断されるときは前記媒体情報読込手段に媒体情報を読み込ませることにより媒体保管情報の更新を行い、そうでないときは前記媒体保管情報の更新を行わないことを特徴とする媒体制御装置。 - 前記媒体制御装置の媒体保管場所のドアを開いたことを検出するドアオープン検出手段と、
前記ドアが閉じたことを検出する手段と、
各スロットにどの媒体が保管されているかを示す媒体保管情報を記憶する第1の記憶部と、
ドアオープン検出手段が前記入出庫ドアが開いたことを検出するとその時の各スロットにどの媒体が保管されているかを示す媒体保管情報を記憶する第2の記憶部とを更に備え、
前記第2の記憶部に前記媒体情報読込手段に読み込ませた媒体情報を書き込むことにより前記媒体保管情報の更新を行うことを特徴とする請求項1記載の媒体制御装置。 - 前記センサ管理手段は、
現在の各スロットの状態を記憶するセンサ状態記憶保持部と、
前記センサ状態保持部の内容をもとに入出庫ドアが開いたことを検出したときの各スロットのセンサ状態の履歴を保持する履歴保持部と、
履歴保持部の内容からセンサの状態変化を判定するセンサ状態判定部とを備え、
前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記センサ状態判定部の結果がOFF→ONとON→OFF→ONのときは前記媒体情報読込手段に媒体情報を読み込ませ、ON→OFFのときは媒体情報の抹消を行い、OFF→ON→OFFのときとセンサの状態が変化しないときは前記媒体情報読込手段に媒体情報を読み込ませないことを特徴とする請求項2記載の媒体制御装置。 - 前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記媒体が置き換えられたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がON→OFF→ONのときであることを特徴とする請求項1記載の媒体制御装置。
- 前記センサ管理手段の判定結果により、媒体が投入されたと判断されるときは前記媒体情報読込手段に前記媒体情報を読み込ませることにより媒体保管情報の更新を行い、
媒体が取り除かれたと判断されるときは前記媒体情報の抹消を行うことを特徴とする請求項1記載の媒体制御装置。 - 前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、
前記媒体が投入されたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がOFF→ONのときであり、
前記媒体が取り除かれたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がON→OFFのときであることを特徴とする請求項5記載の媒体制御装置。 - 前記センサ管理手段の判定結果により、媒体がスロットに投入されたが最後には取り出されたと判断されたときには、前記媒体情報読込手段に前記媒体情報を読み込ませないことを特徴とする請求項1記載の媒体制御装置。
- 前記センサの状態を媒体が存在する場合はON、存在しない場合はOFFと呼ぶことにすると、前記媒体がスロットに投入されたが最後には媒体が取り除かれたと判断されるときとは、前記センサ状態判定部の結果がOFF→ON→OFFのときであることを特徴とする請求項7記載の媒体制御装置。
- 複数の媒体を保管し、媒体を読み書きするために保管場所から媒体の出し入れを行い読み書き動作が可能となる位置へ移動させる媒体搬送装置を有する媒体制御装置の制御方法であり、
人手により媒体の出し入れされる可能性がある期間中に、媒体を保管しておくスロット毎に取り付けられスロット内に媒体が存在するかどうかを検出するセンサの状態に変化がないときは、媒体保管情報の更新を行わず、
前記センサの状態の履歴からセンサの状態に変化があるときはその内容により媒体が置き換えられたと判断されるときは媒体情報読込手段により媒体を特定する媒体情報を媒体自体から読み込ませることにより、媒体保管情報の更新を行うことを特徴とする媒体制御装置の制御方法。
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