JP3555138B2 - Dc−dcコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はDC−DCコンバータに関し、詳しくは、直流電源回路に使用され、直流電源の電源電圧を、異なった直流電圧に変換するDC−DCコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、直流電源回路に使用されるDC−DCコンバータの一例を図11に示し、そのDC−DCコンバータの各スイッチング素子Q〜QをオンオフさせるゲートパルスPg〜Pgのタイミングチャートを図12に示す。
【0003】
図11に示すDC−DCコンバータは、二対のスイッチング素子Q,QとQ,Q(例えばMOS−FET)をフルブリッジ構成で直流電源Edに接続した変換回路部1と、その変換回路部1の出力側に接続されたトランスTrと、そのトランスTrの二次側に接続され、二対のダイオードD,DとD,Dからなる整流回路部2と、その整流回路部2の出力側に接続された平滑回路部LoCoとで構成されている。
【0004】
このDC−DCコンバータでは、図12のタイミングチャートで示すように変換回路部1のスイッチング素子Q,QとQ,Qを交互にオンオフさせて交流波形出力を得る。この変換回路部1の交流波形出力をトランスTrにより変成し、そのトランスTrの二次側出力を整流回路部2により整流すると共に平滑回路部LoCoにより平滑することにより、所望の直流出力電圧Voを生成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したDC−DCコンバータのトランス入力側から負荷側を見ると、一般的に誘導性負荷(遅れ負荷)に見え、その場合、スイッチング素子Q〜Qの電圧、つまり、ドレイン−ソース間電圧Vds及びドレイン電流Idは図13に示すような波形となる。図14(a)は図13に示すスイッチング素子Q〜Qのドレイン−ソース間電圧Vds及びドレイン電流Idの各波形を模式的に表したものであり、同図(b)はターンオン時のスイッチング損失Pとターンオフ時のスイッチング損失Pを示す。
【0006】
スイッチング素子Q〜Qにおける損失には、図14(b)に示すようにスイッチング素子Q〜Qのターンオン時に生じるターンオンスイッチング損失Pと、スイッチング素子Q〜Qのターンオフ時に生じるターンオフスイッチング損失Pとがある。スイッチング損失は、スイッチング素子Q〜Qがオンからオフ及びオフからオンに変化する短時間の過渡状態において、ドレイン電流Idが流れながらドレイン−ソース間電圧Vdsが印加されることで発生する。
【0007】
なお、スイッチング損失については、誘導性負荷(遅れ負荷)の場合、ターンオフスイッチング損失Pの方がターンオンスイッチング損失Pよりも大きいのが一般的であり、ターンオンスイッチング損失Pは、回路定数の設定によっては発生しない場合もある。
【0008】
このDC−DCコンバータを小型化しようとする場合、スイッチング周波数を高周波化すれば、トランスTrの小型化が図れることから、スイッチング周波数の高周波化は有効な手段である。しかしながら、スイッチング周波数が高くなると、そのスイッチング周波数に比例するスイッチング損失も増加することになり、スイッチング損失を低減するためには、スイッチング周波数の高周波化は好適な手段とはならない。
【0009】
また、変換回路部11,12では、直流電源Edによる入力電圧に対して所定の出力電圧Voを現出させるようにスイッチング素子Q〜Qをオンオフさせている。つまり、スイッチング素子Q〜Qをオンオフさせるゲートパルス幅が固定であるため、入力電圧に対する出力電圧の比が一定となっている。その結果、直流電源Edの入力電圧が何らかの原因により変動すると、出力電圧Voも変動することになる。このような出力電圧Voの変動が現出すると、負荷に対して安定した電力供給が困難となる。
【0010】
そこで、本発明は前記問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、スイッチング損失の低減化を図り、かつ、安定した出力電圧が得られるDC−DCコンバータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための技術的手段として、本発明は、直流電源の電源電圧を交流に変換する変換回路部の出力側にトランスを介して整流回路部を設けたDC−DCコンバータにおいて、二対のスイッチング素子がフルブリッジ接続された変換回路部を前記直流電源に対してn群設け、前記変換回路部とトランスとの間に直列コンデンサを介挿させ、それら各変換回路部で対をなすスイッチング素子のうち、一方のスイッチング素子に対して他方のスイッチング素子のスイッチング位相を1/3n周期ずらすと共に、前記各変換回路部間で対応するスイッチング素子のスイッチング位相を1/2n周期ずらすように前記スイッチング素子をオンオフさせる制御部を具備し、前記整流回路部の出力側に電圧検出手段を設け、その検出信号に基づいて制御部から出力される補正指令により出力電圧を調整する電圧補償部を付設したことを特徴とする。
【0012】
n群の変換回路部は、直流電源に対して並列または直列に接続された構成とする。また、電圧補償部は、変換回路部に並列接続され、二対のスイッチング素子がフルブリッジ接続された電圧補償用変換回路部と、整流回路に直列接続され、電圧調整用変換回路部の出力側にトランスを介して設けられた電圧補償用整流回路部とで構成するか、あるいはトランスと整流回路部間に設けられ、トランスの二次側巻線をタップ切り換えするタップ切り換え回路で構成する。なお、スイッチング素子としては、MOS−FET以外に、バイポーラトランジスタやIGBTにも適用可能である。
【0013】
本発明では、まず第一に、n群の変換回路部において、各変換回路部で対をなすスイッチング素子のうち、一方のスイッチング素子に対して他方のスイッチング素子のスイッチング位相を1/3n周期ずらすと共に、前記各変換回路部間で対応するスイッチング素子のスイッチング位相を1/2n周期ずらすことにより、転流によりスイッチング素子にスイッチング電流が流れながらスイッチング電圧が印加される状態がなくなるのでスイッチング損失が発生することはない。
【0014】
第二に、整流回路部の出力側に電圧検出手段を設け、その検出信号に基づいて制御部から出力される補正指令により出力電圧を調整する電圧補償部を付設したことにより、直流電源による入力電圧の変動に伴って整流回路部の出力電圧が変動しても、その電圧変動分を電圧補償部で補償することができるので、所望の出力電圧に調整できて出力電圧の安定化が図れる。
【0015】
また、前記変換回路部とトランスとの間に直列コンデンサを挿入接続したことにより、変換回路部の出力電圧の平坦部にドループ(傾き)をつけ、立ち上がり部分の高い電圧波形とすることで、転流タイミング時の前後で電圧差を大きくして転流動作を確実に行うことができる。
【0016】
本発明では、前記変換回路部と整流回路部に異常検出手段をそれぞれ設け、その異常検出手段からの検出信号に基づいてスイッチング素子をオフするゲートブロック信号を変換回路部に出力する異常判定回路を付設した構成とすることが望ましい。
【0017】
このようにすれば、変換回路部または整流回路部に、過電圧や過電流、過剰温度などの異常が発生した場合でも、その異常事態を異常検出手段により検出して異常判定回路から出力されるゲートブロック信号により変換回路部を停止させることができ、装置の自己保護機能を発揮させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係るDC−DCコンバータの実施形態を以下に詳述する。図1は本発明の実施形態におけるDC−DCコンバータの回路図、図2はそのDC−DCコンバータの各スイッチング素子Q〜Q,Q〜QをオンオフさせるゲートパルスPg〜Pg,Pg〜Pgのタイミングチャート、図3は整流回路部21,22の出力電圧V,V、トランスTr,Trの一次側電圧、各スイッチング素子Q〜Q,Q〜Qのドレイン−ソース間電圧Vdsおよびドレイン電流Idの波形図である。
【0019】
この実施形態のDC−DCコンバータは、二対のスイッチング素子Q,QとQ,QおよびQ,QとQ,Q(例えば、MOS−FET、バイポーラトランジスタやIGBT)をフルブリッジ構成で接続したn群、例えば二群の変換回路部11,12と、その変換回路部11,12の出力側に接続された二つのトランスTr,Trと、そのトランスTr,Trの二次側に接続され、二対のダイオードD,DとD,DおよびD,DとD,Dからなる二群の整流回路部21,22と、その整流回路部21,22の出力側に共通して接続された平滑回路部LoCoとで主回路10が構成されている。
【0020】
この主回路10において、二群の変換回路部11,12は、例えば鉛電池などの二次電池や燃料電池である直流電源Edに対して並列に接続され、かつ、二群の整流回路部21,22も並列に接続されている。また、各変換回路部11,12の出力側とトランスTr,Trの一次側との間には直列コンデンサC,Cが挿入接続されている。なお、変換回路部11,12のスイッチング素子Q〜Q,Q〜Qは、逆並列FWD(Free Wheeling Diode:以下、還流ダイオードと称す)を具備する。この還流ダイオードは、例えばMOS−FETに逆並列で構造上等価的に存在する素子である。
【0021】
このDC−DCコンバータの制御部51は、ゲートパルスPg〜Pg,Pg〜Pgにより、図2のタイミングチャートで示すように変換回路部11,12のスイッチング素子Q,QとQ,QおよびQ,QとQ,Qを交互にオンオフさせる。このスイッチング素子Q〜Q,Q〜Qのオンオフにより得られた変換回路部11,12の交流波形出力をトランスTr,Trにより変成し、そのトランスTr,Trの二次側出力を整流回路部21,22により整流すると共に平滑回路部LoCoで平滑することにより、所望の直流出力電圧Voを生成する。
【0022】
二群の変換回路部11,12では、図2のタイミングチャートで示すように一方の変換回路部11で対をなすスイッチング素子Q,Qのうち、一方のスイッチング素子Q(スイッチング素子Qはスイッチング素子Qの反転)に対して他方のスイッチング素子Q(スイッチング素子Qはスイッチング素子Qの反転)のスイッチング位相を1/3n周期、例えば1/6周期遅らせる。また、変換回路部11と12間で対応するスイッチング素子Q,Qについて、他方の変換回路部12のスイッチング素子Q(スイッチング素子Qはスイッチング素子Qの反転)のスイッチング位相をスイッチング素子Qに対して1/2n周期、例えば1/4周期遅らせる。さらに、他方の変換回路部12で対をなすスイッチング素子Q,Qのうち、一方のスイッチング素子Qに対して他方のスイッチング素子Q(スイッチング素子Qはスイッチング素子Qの反転)のスイッチング位相を1/6周期遅らせる。
【0023】
変換回路部11,12のスイッチング素子Q〜Q,Q〜Qは、図3に示すようなドレイン−ソース間電圧Vdsおよびドレイン電流Idでもってスイッチング動作する(図4の表参照)。ここで、図4の表は、各スイッチング素子Q〜Q,Q〜Qの電流値の変化・推移を示す。負荷に一定電力を供給、つまり定電圧出力のもとで一定電流を供給するため、スイッチング素子Q〜Q,Q〜Qからの出力電流の合計は、いずれのタイミングにおいても電流値1puとなる。すなわち、いずれかのタイミングで一方の変換回路部11のスイッチング素子Q〜Qからの出力電流が0→1puに変化していれば、他方の変換回路部12のスイッチング素子Q〜Qからの出力電流は1→0puに変化している。また、別のタイミングで一方の変換回路部11のスイッチング素子Q〜Qからの出力電流が1puであれば、他方の変換回路部12のスイッチング素子Q〜Qからの出力電流は0puである。
【0024】
なお、区間t〜tは、0<t≦1/4・T、0≦t<1/4・T、0<t≦1/4・T、0≦t<1/4・T、0<t≦1/4・T、0≦t<1/4・T、0<t≦1/4・T、0≦t<1/4・Tの条件の範囲内で自由に変更可能である。この8つの条件はor条件であるが、t+t+t+t+t+t+t+t=Tを満たすことが必要である。電流が増減する区間t,t,t,tは回路定数により波形が異なるので、実際上、スイッチング損失が発生しない範囲に限られる。
【0025】
各スイッチング素子Q〜Q,Q〜Qのスイッチング動作により、トランスTr,Trの一次側電圧(図3の最上段から二番目)にトランスTr,Trの変成比をかけてその絶対値をとったもの、つまり、一次側電圧の波形を零点で折り返したもの(図3の最上段)が、トランスTr,Trの二次側電圧を整流回路部21,22により整流した出力電圧V,Vとして得られる。この整流回路部21,22の出力電圧V,Vを転流により最も電圧値の高いところでトレースすることにより出力電圧Voが生成される。この転流は、図3の矢印で示すタイミングでもって、スイッチング素子Q,Q→スイッチング素子Q,Q→スイッチング素子Q,Q→スイッチング素子Q,Q→スイッチング素子Q,Qの順で繰り返し行われる。
【0026】
これらスイッチング素子Q〜Q,Q〜Qを前述したスイッチング位相をずらしたタイミングでオンオフさせることにより、整流回路部21,22の出力電圧V,Vは、転流によりスイッチング素子Q〜Q,Q〜Qにドレイン電流Idが流れながらドレイン−ソース間電圧Vdsが印加される状態がなくなるのでスイッチング損失が発生することはない。また、転流のタイミングを決定するのは、転流のトリガとなっているスイッチング素子Q,Q,Q,Qであるが、これらのスイッチング素子Q,Q,Q,Qは、ゲートパルスが付与されてターンオンしてもドレイン電流IdがトランスTr,Trの漏れリアクタンスのために転流後瞬時にピーク電流に達するのではなく、電流の立ち上がりが抑制されることから、ターンオンスイッチング損失が発生することはない。
【0027】
また、変換回路部11,12とトランスTr,Trとの間に直列コンデンサC,Cを挿入接続したことにより、変換回路部11,12の出力電圧の平坦部にドループ(傾き)をつけ、立ち上がり部分の高い電圧波形とすることで、転流タイミング時の前後で電圧差を大きくして転流動作を確実に行うことができる。さらに、スイッチング素子Q〜Q,Q〜Qの個体差によるオン抵抗やスイッチング速度のばらつきによって含まれる直流成分をカットしてトランスTr,Trの直流偏励磁を防止することも可能である。
【0028】
図1の実施形態では、整流回路部21,22の出力側に電圧検出手段である直流電圧検出器50を設け、その検出信号に基づいて制御部51から出力される補正指令により出力電圧Voを調整する電圧補償部を付設する。この電圧補償部は、主回路10の変換回路部11,12に並列接続され、二対のスイッチング素子Q〜Q,Q〜Qがフルブリッジ接続された電圧補償用変換回路部30と、主回路10の整流回路部11,12に直列接続され、電圧調整用変換回路部30の出力側にトランスTrを介して設けられた電圧補償用整流回路部40とで構成する。
【0029】
ところで、直流電源Edとして二次電池や燃料電池などを使用した場合、その直流電源Edによる入力電圧として、直流電源Edの定格電圧に対して70%以上の範囲で電圧変動が発生する。なお、入力電圧が定格電圧に対して70%よりも低下する状態では、直流電源Edが使用不可能な状態を意味するため、電圧調整の必要性はない。従って、直流電源Edの電圧が最大で、かつ、出力負荷容量が0の時(無負荷時)、出力電圧Voが出力電圧指令値に相当する電圧値となるようにトランスTr,Trの巻数比を決定し、負荷消費電力の増加による入力電圧の変動に伴う出力電圧Voの変動(低下)分を電圧補償用変換回路部30と電圧補償用整流回路部40とで補償する。
【0030】
制御部51では、主回路10の整流回路部21,22の出力電圧Voを電圧検出手段50により検出し、図5に示すようにその検出された出力電圧Voと予め設定された出力電圧指令値Vorefとを比較し、その比較結果である出力電圧Voと出力電圧指令値Vorefとの誤差を誤差増幅回路52により増幅する。この出力電圧Voと出力電圧指令値Vorefとの誤差に応じた補償電圧Vが発生するように、電圧補償用変換回路部30でスイッチング素子Q〜Q12をオンオフさせる電圧補償用ゲートパルスPg〜Pg12をパルス発生回路53で生成する。
【0031】
このゲートパルスPg〜Pg12により、電圧補償用変換回路部30のスイッチング素子Q,Q12とQ10,Q11を交互にオンオフさせる。このスイッチング素子Q〜Q12のオンオフにより得られた電圧補償用変換回路部30の交流波形出力をトランスTrにより変成し、そのトランスTrの二次側出力を電圧補償用整流回路部40により整流すると共に平滑回路部LCで平滑することにより、補償電圧Vを生成する。その結果、図6に示すように電圧補償用整流回路部40から出力される補償電圧Vが主回路10の整流回路部21,22の出力電圧Voに加えられることになり、出力電圧指令値Vorefに相当する電圧を出力することができ、直流電源Edによる入力電圧の変動に伴う出力電圧の変動(低下)分を補償することができる。
【0032】
図7は直流電源Edによる入力電圧の変動に伴う出力電圧Voの変動(低下)分を補償する他の実施形態における電圧補償部を示す。この電圧補償部は、主回路10のトランスTr,Trと整流回路部21,22間に設けられ、トランスTr,Trの二次側巻線をタップ切り換えするタップ切り換え回路61,62で構成する。
【0033】
制御部51では、主回路10の整流回路部21,22の出力電圧Voを電圧検出手段50により検出し、図8に示すようにその検出された出力電圧Voと予め設定された出力電圧指令値Vorefとを比較し、その比較結果である出力電圧Voと出力電圧指令値Vorefとの誤差を誤差増幅回路52により増幅する。この出力電圧Voと出力電圧指令値Vorefとの誤差に応じてトランスTr,Trの二次側巻線のタップを選択する信号Sを選択信号作成回路54で生成する。このタップ選択信号Sを制御部51からタップ切り換え回路61,62へ送出し、そのタップ切り換え回路61,62によりトランスTr,Trの二次側巻線のタップを切り換える。
【0034】
このタップ切り換えにより、図9に示すようにトランスTr,Trの二次側に発生した電圧を、出力電圧Voと出力電圧指令値Vorefとの誤差に相当する補償電圧分Vだけ昇圧することにより、出力電圧指令値Vorefに相当する電圧を出力することができ、これにより直流電源Edによる入力電圧の変動に伴う出力電圧Voの変動(低下)分を補償することができる。なお、トランスTr,Trの二次側巻線に設けられたタップ数を増やすことにより、より安定した出力電圧Voを生成することができる。図9では(a)(b)(c)の順でタップ数を増やした場合を示し、同図(a)ではタップの切り換えにより出力電圧が鋸歯状となっているが、タップ数を増加させれば、同図(c)のようにタップの切り換えがあってもほぼ直線状の出力電圧を得ることができる。
【0035】
図10は図1の実施形態に保護機能を付加した応用例を示す。なお、この応用例は図7に示す他の実施形態にも適用可能であるのは勿論である。図10に示すDC−DCコンバータは、主回路10の変換回路部11,12の直流電源Ed側に異常検出手段である電圧検出手段71と電流検出手段72を設けると共に、整流回路部21,22の出力側に電流検出手段82を電圧検出手段50に加えて設ける。また、主回路10の変換回路部11,12と整流回路部21,22の過熱を検出するための異常検出手段である温度センサ90を配設する。
【0036】
これら電圧検出手段71,50、電流検出手段72,82および温度センサ90による検出信号に基づいてスイッチング素子Q〜Q,Q〜Qを駆動するためのゲートパルスVg〜Vg,Vg〜Vgをブロックするゲートブロック信号を出力する異常判定回路91を具備する。この異常判定回路91は、前述した制御部51に付設したり、あるいは内蔵させることが可能である。
【0037】
このDC−DCコンバータでは、電力変換時、主回路10における変換回路部11,12および整流回路部21,22の入出力電圧(入出力電流)を電圧検出手段71,50(電流検出手段72,82)により検出すると共にその動作温度を温度センサ90により検出する。その検出信号に基づいて異常判定回路91では、入出力電圧(入出力電流)または動作温度が予め設定された所定の許容値を超えた場合、インバータ動作中における過電圧(過電流)などの異常電圧(異常電流)または異常温度の発生として、ゲートブロック信号を変換回路部11,12へ出力し、そのスイッチング素子をオフすることにより変換回路部11,12のインバータ動作を停止させる。なお、ゲートブロック信号により変換回路部11,12を停止させると共に、必要であれば、入力側の遮断器CBを開放すればよい。
【0038】
なお、前記実施形態では、二群の変換回路部11,12を並列接続した場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、二群の変換回路部11,12を直流電源Edに対して直列に接続した構成についても適用可能である。また、二群の変換回路部11,12において、転流のタイミングを決定するために転流のトリガとなっているのはスイッチング素子Q,Q,Q,Qであることから、それら以外のスイッチング素子Q,Q,Q,Qをコンデンサに置き換えてハーフブリッジ構成とすることが可能である。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、n群の変換回路部において、各変換回路部で対をなすスイッチング素子のうち、一方のスイッチング素子に対して他方のスイッチング素子のスイッチング位相を1/3n周期ずらすと共に、前記各変換回路部間で対応するスイッチング素子のスイッチング位相を1/2n周期ずらすことにより、転流によりスイッチング素子にスイッチング電流が流れながらスイッチング電圧が印加される状態がなくなるのでスイッチング損失が発生することはない。
【0040】
また、整流回路部の出力側に電圧検出手段を設け、その検出信号に基づいて制御部から出力される補正指令により出力電圧を調整する電圧補償部を付設したことにより、前記整流回路部の出力電圧が変動しても、その電圧変動分を電圧補償部で補償することができるので、所望の出力電圧に調整できて出力電圧の安定化が図れる。
【0041】
従って、スイッチング損失の低減化が図れ、かつ、安定した出力電圧が得られる高効率のDC−DCコンバータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるDC−DCコンバータの回路図である。
【図2】図1のDC−DCコンバータの各スイッチング素子をオンオフさせるゲートパルスのタイミングチャートである。
【図3】図1の整流回路部の出力電圧、トランスの一次側電圧、各スイッチング素子のドレイン−ソース間電圧およびドレイン電流の波形図である。
【図4】図3のトランスの一次側電圧波形の1周期における各スイッチング素子のオンオフ状態を示す表である。
【図5】図1の実施形態における電圧補償部の制御例を示すブロック図である。
【図6】図1の実施形態における電圧補償の要領を説明するための波形図である。
【図7】本発明の他の実施形態におけるDC−DCコンバータの回路図である。
【図8】図7の実施形態における電圧補償部の制御例を示すブロック図である。
【図9】図7の実施形態における電圧補償の要領を説明するための波形図である。
【図10】本発明の実施形態の応用例におけるDC−DCコンバータの回路図である。
【図11】DC−DCコンバータの従来例を示す回路図である。
【図12】図11のDC−DCコンバータの各スイッチング素子をオンオフさせるゲートパルスのタイミングチャートである。
【図13】図11の各スイッチング素子のドレイン−ソース間電圧およびドレイン電流の波形図である。
【図14】(a)は図13に示すスイッチング素子のドレイン−ソース間電圧及びドレイン電流の各波形を示す模式図、(b)はターンオン時とターンオフ時のスイッチング損失を示す模式図である。
【符号の説明】
11,12 変換回路部
21,22 整流回路部
30 電圧補償用変換回路部
40 電圧補償用整流回路部
50 電圧検出手段
51 制御部
61,62 タップ切り換え回路
71 異常検出手段(電圧検出手段)
72,82 異常検出手段(電流検出手段)
91 異常判定回路
,C 直列コンデンサ
Ed 直流電源
Tr,Tr トランス
〜Q,Q〜Q スイッチング素子

Claims (6)

  1. 直流電源の電源電圧を交流に変換する変換回路部の出力側にトランスを介して整流回路部を設けたDC−DCコンバータにおいて、
    二対のスイッチング素子がフルブリッジ接続された変換回路部を前記直流電源に対してn群設け、前記変換回路部とトランスとの間に直列コンデンサを介挿させ、それら各変換回路部で対をなすスイッチング素子のうち、一方のスイッチング素子に対して他方のスイッチング素子のスイッチング位相を1/3n周期ずらすと共に、前記各変換回路部間で対応するスイッチング素子のスイッチング位相を1/2n周期ずらすように前記スイッチング素子をオンオフさせる制御部を具備し、前記整流回路部の出力側に電圧検出手段を設け、その検出信号に基づいて制御部から出力される補正指令により出力電圧を調整する電圧補償部を付設したことを特徴とするDC−DCコンバータ。
  2. 前記電圧補償部は、前記変換回路部に並列接続され、二対のスイッチング素子がフルブリッジ接続された電圧補償用変換回路部と、前記整流回路に直列接続され、電圧調整用変換回路部の出力側にトランスを介して設けられた電圧補償用整流回路部とで構成したことを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  3. 前記電圧補償部は、前記トランスと整流回路部間に設けられ、前記トランスの二次側巻線をタップ切り換えするタップ切り換え回路で構成したことを特徴とする請求項1に記載のDC−DCコンバータ。
  4. 前記変換回路部と整流回路部に異常検出手段をそれぞれ設け、その異常検出手段からの検出信号に基づいてスイッチング素子をオフするゲートブロック信号を変換回路部に出力する異常判定回路を付設したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記n群の変換回路部は、直流電源に対して並列に接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のDC−DCコンバータ。
  6. 前記n群の変換回路部は、直流電源に対して直列に接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のDC−DCコンバータ。
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