JP3554612B2 - 車両用ロールカーテン - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ばねの付勢力を利用した手動操作による、自動車等の車両の窓を覆う車両用ロールカーテンに係り、特にばねの付勢力に抗してカーテンを所望の位置で停止でき、停止状態から若干カーテンを引き出して手を離せばカーテンを全量巻き取れる車両用ロールカーテンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用ロールカーテンとして、例えば、実開昭55−104566号公報に記載のものが提供されている。このものは、所望位置に挿入口を形成したガイドレールと、ばねの巻取力により収納部に巻取収納されるカーテンと、カーテンの先端部に取り付けられガイドレール内を上下動するステイとを備え、ステイの両端部をこの挿入口に脱着させて、カーテンを所望位置に停止させる構成のものである。
また、実開昭63−196718号公報には、ステイの両端に、ガイドレール内面に摩擦接触するようにばね支持された摩擦部材を設け、この摩擦部材とガイドレールとの間の摩擦力によって、カーテンを所望位置に停止させる構成のものが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記実開昭55−104566号公報に記載のものは、カーテンを所望位置に停止させるには、カーテンを適当量引き出した後、カーテンをガイドレールに沿って巻き取りながら、ステイを挿入口に誘導しなければならない。このステイの誘導操作は、挿入口を確認しながら行わなければならず、カーテンの停止操作が行いにくいという欠点があった。
また、実開昭63−196718号公報に記載のものは、摩擦力だけでばねの巻取力に抗してステイを止めるので、相当に大きな摩擦力が必要になり、カーテンの引き出し時に要する負荷が大きくなり、操作感が悪くなるという欠点を有している。更に、車両走行時には常に振動を伴うので、振動によってステイが移動してしまうという問題をも有していた。
【0004】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カーテンの停止操作が容易で、車両走行中の振動によっても不意にステイが移動するおそれもない車両用ロールカーテンを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明における車両用ロールカーテンは、車窓両側部に配されガイド溝を形成した一対のガイドレールと、このガイドレールの一方端に取り付けられ且つ巻取方向に回転付勢された巻取軸に基端部が取り付けられたカーテンと、カーテンの先端部に取り付けられガイドレール方向に伸縮可能なステイと、ステイの端部に取り付けられガイド溝内を摺動移動するスライダとを有し、
巻取軸方向に緩傾斜面をカーテン引出し方向に急傾斜面を有する係止突起をガイド溝の長手方向に沿って間隔をおいて複数個形成すると共に、
巻取軸方向に急傾斜面をカーテン引出し方向に緩傾斜面を有する係合突起をスライダに1個形成してあり、
係止突起と係合突起との両急傾斜面の角度が、巻取軸の巻取力だけではスライダが係止突起を乗り越えられずカーテンを停止させると共に、ステイを引き下げて離したときの勢いと巻取軸の巻取力とにより、スライダが係止突起を乗り越えてガイド溝内を摺動する大きさになるようにしてある
また、係合突起の頂部がスライダの中心軸より巻取軸側にくるようにしてある。
更に、スライダに溝片を形成し、溝片内に係合突起を形成してある。
【0006】
【作用】
カーテンの引き出し時には、ガイド溝の係止突起とスライダの係合突起との緩傾斜面同士が接触しても、伸縮可能なステイにより、スライダがステイ側に移動して引き出しの負荷が若干生じる程度で、スライダは容易に係止突起の緩傾斜面を乗り越えることができる。そして、この負荷によって、スライダの係止位置を感触により確認することができる。
係止位置で手を放すと、ガイド溝の係止突起とスライダの係合突起との急傾斜面同士が当接するので、スライダが係止突起の急傾斜面を乗り越えるための負荷が大きくなり、カーテンの巻取力だけでは乗り越えられず、カーテンを停止させることができる。
また、係合突起の頂部がスライダの中心軸より巻取軸側にくるようにしておくと、緩傾斜面同士の接触時に、ステイに直接伸縮方向の力が加わり、カーテンを引き出す際の負荷を小さくすることができる。
更に、スライダに溝片を形成し、溝片内に係合突起を形成すると、スライダがガイド溝と安定した状態で接触するので、ステイをガイドレールに沿ってスムーズに移動させることができる。
【0007】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る車両用ロールカーテンの正面図、図2はガイドレール14の側面図、図3は図2のA−A線拡大断面図、図4はステイ20の断面図、図5はスライダ25の正面図、図6は図5のB−B線断面図、図7はスライダ25の縦断面図である。
【0008】
11は、車両の内壁面の窓枠の上枠部分に取り付けられる収納部である。
収納部11内には、巻取方向に回転付勢された巻取軸12を配設してある。
なお、13は、収納部11を窓枠部に取り付けるための取付具である。
【0009】
ガイドレール14は、車窓両側部の内壁面に一対取り付けられている。ガイドレール14には、長手方向に沿ってガイド溝15を形成してある。
ガイド溝15には、長手方向に沿って、複数個の係止突起16を突出形成してある。
【0010】
係止突起16は、図3に示すように、縦断面三角形状を呈し、上側部(巻取軸12側)に緩傾斜面17、下側部に急傾斜面18を形成して構成してある。
この緩傾斜面17はガイド溝15に対して10〜30度の傾斜角、急傾斜面18はガイド溝15に対して50〜70度の傾斜角となるように形成すればよい。
【0011】
19は、ガイドレール14の一方端に取り付けられた巻取軸12に基端部が取り付けられた、カーテンである。カーテン19は、不使用時に、巻取軸12の回転付勢力により、巻取軸12に巻回されて収納部11内に巻取収納される。
カーテン19の先端部には、カーテン19をガイドレール14に沿って案内支持するためのステイ20を取り付けてある。
【0012】
ステイ20は、図4に示すように、中空の連結管21と、連結管21内を移動可能に連結管21の両端部に配設した支持部材22とを有している。そして、ステイ20は、ガイドレール14方向に伸縮可能としてある。
即ち、連結管21の両端部には、ブシュ23を取着してあり、ブシュ23には支持部材22を連結管21内を移動可能に配設してある。そして、ブシュ23と支持部材22との間にスプリング24を配設してあり、支持部材22をガイドレール14方向に付勢してある。
【0013】
支持部材22の先端部には、ガイド溝15内を摺動するスライダ25が取り付けられている。
26は、スライダ25を支持部材22先端部に套嵌するために、スライダ25の一側部(支持部材22側)に穿設した受孔である。
スライダ25の他側部(ガイド溝15側)には、ガイド溝15に当接する溝片27を形成してある。
【0014】
溝片27内には、前記係止突起16と係合する係合突起28を形成してある。
この係合突起28は、図7に示すように、係止突起16とは逆形状の縦断面三角形状を呈し、上側部(巻取軸12側)に急傾斜面29、下側部に緩傾斜面30を形成すると共に、その頂部31が受孔26の中心C(即ち支持部材22の中心軸)より上部(巻取軸12側)に位置するように構成してある。
【0015】
急傾斜面29は溝片底部27a(即ちガイド溝15)に対して50〜70度の傾斜角、緩傾斜面30は溝片底部27a(即ちガイド溝15)に対して10〜30度の傾斜角となるように形成すればよい。
【0016】
32は、スライダ25がガイド溝15内をぐらつかずスムーズに摺動するように、スライダ25の正背面部に夫々突出形成した突条である。
なお、スライダ25の正背面部には、植毛テープ等を貼着しておくと、スライダ25とガイド溝15との摩擦音が軽減され好ましい。
【0017】
次に、本発明の車両用ロールカーテンの使用について説明する。
カーテン19を所望位置に停止させるには、ステイ20を引き下げればよい。
すると、図8に示すように、ステイ20の両端部に取り付けたスライダ25の係合突起28の緩傾斜面30がガイド溝15の係止突起16の緩傾斜面17と当接しつつ、スライダ25がガイド溝15内を摺動する。このとき、ステイ20は、全長が短くなるが、スプリング24によりガイドレール14方向に付勢されているので、ガイドレール14より外れることがない。
【0018】
次いで、係合突起28の頂部31が係止突起16の頂部16aと当接すると、係合突起28の急傾斜面29が係止突起16の急傾斜面18と当接し、係合突起28が係止突起16に係止され、カーテン19をガイドレール14上の所望の位置に停止させることができる。
【0019】
ステイ20を引き下げて離すと、その勢いと巻取軸12の巻取力とにより、係合突起28が係止突起16に係止されることなくスムーズに乗り越えてスライダ25が摺動し、カーテン19を収納することができる。
尚、本発明は、実施例として示した車窓に対して上下方向に開閉する用途に限らず、車窓の横方向に開閉する用途や、あるいはサンルーフ等の天井にも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は、上述のとおり構成されており、巻取軸方向に緩傾斜面をカーテン引出し方向に急傾斜面を有する係止突起をガイド溝に形成すると共に、これと係合するように、ガイドレール方向に伸縮可能なステイに取り付けたスライダに、巻取軸方向に急傾斜面をカーテン引出し方向に緩傾斜面を有する係合突起を形成してあるので、係止突起と係合突起との緩傾斜面同士が接触しても、スライダがステイ側に移動して、カーテンの引き出しをスムーズに行うことができる。
そして、若干の負荷を加えることによって、スライダが係止突起の緩傾斜面を乗り越えてカーテンを停止させることができ、この負荷によって、スライダ(カーテン)の係止位置を感触により確認することができる。即ち、スライダが係止突起の緩傾斜面を乗り越えて負荷が小さくなった位置で手を離せば、その位置でカーテンは停止することとなる。
従って、カーテンを停止させるのに、必要以上にカーテンを引き出さなくてもよい上、カーテンの係止位置を目で確認する必要がないので、操作が極めて容易である。
更に、係止突起と係合突起との急傾斜面同士が当接して係止するので、車両の振動によってカーテンの停止位置が移動するおそれもない。
【0021】
また、係合突起の頂部がスライダの中心軸より巻取軸側にくるようにしておくと、緩傾斜面同士の接触時に、ステイに直接伸縮方向の力が加わり、カーテンを引き出す際の負荷を小さくすることができると共に、スライダに回転モーメントが発生しにくいので、耐久性にも優れている。
更に、スライダに溝片を形成し、溝片内に係合突起を形成すると、スライダがガイド溝と安定した状態で接触するので、ステイをガイドレールに沿ってスムーズに移動させることができ、摩擦が減少して耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用ロールカーテンの正面図である。
【図2】ガイドレールの側面図である。
【図3】図2のA−A線拡大断面図である。
【図4】ステイの断面図である。
【図5】スライダの正面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】スライダの縦断面図である。
【図8】スライダの係合突起とガイド溝の係止突起との係合関係を示す説明図であり、係合開始状態を示したものである。
【図9】スライダの係合突起とガイド溝の係止突起との係合関係を示す説明図であり、係合完了状態を示したものである。
【符号の説明】
12 巻取軸
14 ガイドレール
15 ガイド溝
16 係止突起
17 緩傾斜面
18 急傾斜面
19 カーテン
20 ステイ
25 スライダ
27 溝片
28 係合突起
29 急傾斜面
30 緩傾斜面
31 係合突起の頂部
C 受孔の中心軸

Claims (3)

  1. 車窓両側部に配されガイド溝を形成した一対のガイドレールと、このガイドレールの一方端に取り付けられ且つ巻取方向に回転付勢された巻取軸に基端部が取り付けられたカーテンと、カーテンの先端部に取り付けられガイドレール方向に伸縮可能なステイと、ステイの端部に取り付けられガイド溝内を摺動移動するスライダとを有し、
    巻取軸方向に緩傾斜面をカーテン引出し方向に急傾斜面を有する係止突起をガイド溝の長手方向に沿って間隔をおいて複数個形成すると共に、
    巻取軸方向に急傾斜面をカーテン引出し方向に緩傾斜面を有する係合突起をスライダに1個形成してあり、
    係止突起と係合突起との両急傾斜面の角度が、巻取軸の巻取力だけではスライダが係止突起を乗り越えられずカーテンを停止させると共に、ステイを引き下げて離したときの勢いと巻取軸の巻取力とにより、スライダが係止突起を乗り越えてガイド溝内を摺動する大きさになるようにしたことを特徴とする車両用ロールカーテン。
  2. 係合突起の頂部がスライダの中心軸より巻取軸側にくるようにしたことを特徴とする請求項1記載の車両用ロールカーテン。
  3. スライダに溝片を形成し、溝片内に係合突起を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の車両用ロールカーテン。
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