JP6902509B2 - プロセスチューブおよび搬送用トレイ - Google Patents

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Description

本明細書に記載されている技術は、概して、増幅過程で使用されるプロセスチューブと、運搬および処理のためにプロセスチューブがしっかりと保管される搬送用トレイとに関し、また、それらプロセスチューブおよび搬送用トレイを製作および使用する方法にも関する。
医療診断産業は、今日の医療インフラストラクチャの重大な要素である。しかしながら、現在、インビトロ診断分析は、たとえ繰り返しであったとしても、患者治療における障害となっている。生体試料の診断アッセイがいくつかの重要なステップへと分解できることが理解でき、1つまたは複数のステップを自動化することがしばしば望ましい。例えば、患者から得られたものなどの生体試料は、目的の標的核酸(例えば、DNA、RNAなど)を増幅するために、核酸増幅アッセイで用いられ得る。サーマルサイクラ装置で行われるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)は、目的の試料を増幅するために用いられるこのような増幅アッセイの1つである。
増幅されると、標的核酸の存在または標的核酸の増幅産物(例えば、標的アンプリコンが)が検出でき、標的核酸および/または標的アンプリコンの存在が、標的(例えば、標的病原体、遺伝子変異、変化など)の存在を特定および/または定量化するために用いられる。しばしば、核酸増幅アッセイは複数のステップを含み、それらは、核酸の抽出および前処理と、核酸増幅と、標的核酸検出とを含み得る。
多くの核酸に基づく診断アッセイでは、分析される生物学、環境、または他の試料は、入手されると、処理のための試薬と混合される。このような処理は、生体試料から抽出された核酸を、プローブおよび蛍光物質など、増幅試薬および検出試薬と混合することを含み得る。増幅のために試料を処理することは、現在、時間がかかる労働集約的なステップである。
増幅のための試料の処理は、しばしば、抽出されたDNA試料を、増幅過程の前および最中に保つために用いられる専用のプロセスチューブで生じる。ある例では、プロセスチューブが、増幅のためにサーマルサイクラに直接的に配置される。ある例では、手順を単純化するために、プロセスチューブは、増幅前処理(チューブを増幅試薬で満たす、試薬を乾燥する、チューブをホットスタンプすることによってチューブに印付けするなど)のために、チューブラックに最初に配置される。プロセスチューブは、しばしば、研究技術者によってチューブラックから取り外され、個別に分けられてサーマルサイクラの加熱器ユニットと接した状態に配置される。プロセスチューブをサーマルサイクラに個別に置くことは、非効率的で時間がかかり、自動化するのが難しい可能性がある。さらに、このような過程は、人為的な誤りを受けやすい。
ある例では、プロセスチューブを収容するラックは、サーマルサイクラに直接的に配置され得る。しかしながら、この手法は、プロセスチューブが取り扱いおよび運搬の最中にラックで位置が変わる可能性があり、その結果、サーマルサイクラの加熱器と正確に並べられないことになる。また、研究技術者による介入が、チューブを位置合わせしてチューブをサーマルサイクラの加熱器に嵌め入れるために必要とされる。さらに、プロセスチューブがラックに堅固に連結されていない場合、プロセスチューブの印付けの最中に加工が取り外され、スタンプ装置によってラックから引っ張り上げられて外される可能性がある。
ラックにおけるプロセスチューブの取り扱いおよび運搬の難しさの多くは、増幅過程で一般的に用いられるチューブの形に起因する。プロセスチューブは、しばしば、形が円錐であり、プロセスチューブの底部においてよりも、プロセスチューブの最上部において、より大きな外径を有している。あるプロセスチューブは、形が円筒であり、最上部から底部へと一定の直径を有している。プロセスチューブが配置されるラックのポートは、(プロセスチューブの最上部における)プロセスチューブの最大外径より、大きな直径のものでなければならない。プロセスチューブおよびラックの製造に伴う許容誤差に対処するために、ラックのポートは、しばしば、プロセスチューブの外径よりかなり大きく、チューブがラックにおいて動き回ることを可能とし、落下させる可能性がある。ラックに堅固に嵌まっていない場合、プロセスチューブは一方の側または別の側へと傾く可能性がある。ラックに複数のプロセスチューブがある場合、傾いているプロセスチューブは、互いとぶつかり合い、内部に保管された試料および/または試薬の破壊および/または損失を引き起こす可能性がある。さらに、異なって傾けられたプロセスチューブを、サーマルサイクラの剛体の加熱器に並べることは、非常に困難であり得る。
したがって、増幅の前および最中にプロセスチューブの安全で効率的な取り扱いおよび運搬を可能にするために、堅固に一体的に嵌まるプロセスチューブおよびトレイに対する要求がある。さらに、サーマルサイクラの加熱器との位置合わせを容易にするために、トレイ内で適応または浮遊する能力も有するプロセスチューブに対する要求がある。
ここでの背景技術の詳述は、本明細書に記載されている本発明の文脈を説明するように意図されている。これは、言及される構成要素のいずれかが、請求項のいずれかの優先日において、公表されていること、公知されていること、または、共通の一般的な知識の一部であることを自認すると解釈されるものではない。
本明細書で開示している特定の実施形態は、環状隆条部、突出部、および、隆条部と突出部との間の首部を備える固定領域を有するプロセスチューブを企図している。プロセスチューブは、突出部の下に延びる本体部と、チューブへの開口を定める環状隆条部から鉛直方向上方に延びる最上環部とをも備える。
特定の実施形態では、首部の外側面が、プロセスチューブを通る長手軸線と平行であり得る。突出部は、頂部と、頂部から首部への上方傾斜部と、頂部から本体部への下方傾斜部とを備え得る。突出部における上方傾斜部の角度が、突出部における下方傾斜部の角度より急であり得る。プロセスチューブの環状隆条部は、上方面、下方面、および外側面を有し得る。突出部は、首部の外径より大きい外径を有し得る。環状隆条部は、突出部の外径より大きい外径を有し得る。プロセスチューブは、本体部の下に、プロセスチューブの底部を定める基部をさらに備え得る。
本明細書で開示している特定の実施形態は、複数のプロセスチューブを有するプロセスチューブストリップを備える。複数のプロセスチューブは、複数のチューブの環状隆条部に隣接するタブによって連結される。
特定の実施形態は、チューブから側方に延び、上方面、下方面、および外面を備える環状隆条部を有するプロセスチューブを企図している。プロセスチューブは、環状隆条部の上方面から鉛直方向上方に延び、プロセスチューブに開口を定める最上環部を備え得る。プロセスチューブは、チューブにおける環状隆条部の下の位置で、プロセスチューブから側方に延びる環状突出部をさらに備え得る。突出部は、頂部と、上方傾斜部と、下方傾斜部とを有し得る。プロセスチューブは、環状隆条部と突出部との間の首部と、突出部の下の本体部と、チューブの底部を定める基部とを備え得る。
開示しているプロセスチューブの実施形態は、搬送用トレイに堅固に嵌まるように構成され得る。搬送用トレイは棚部と基部とを、棚部がその棚部の最上部を貫く複数のポートを有し、ポートが内部壁を有するように、有し得る。特定の実施形態では、開示しているプロセスチューブの突出部は、搬送用トレイのポートの直径より大きい外径を有し得る。プロセスチューブの首部は、搬送用トレイのポートの直径より小さい外径を有し得る。プロセスチューブは、搬送用トレイのポートに堅固に嵌め入れられ得る。
プロセスチューブの特定の実施形態では、プロセスチューブの環状隆条部の下方面は、棚部最上部の外部に載りかかることができ、突出部の上方傾斜部は、ポートの内部壁の底縁に載りかかることができる。隙間は、プロセスチューブの首部とポートの内部壁との間に存在でき、隙間は、プロセスチューブを、搬送用トレイのポート内で傾かせる、または、適応させることができる。
本開示のさらなる実施形態は、内部を貫く複数のポートを備える搬送用トレイと、固定領域を有するプロセスチューブとを有するシステムを企図している。プロセスチューブの固定領域は、環状隆条部と、首部と、突出部とを備え得る。プロセスチューブの固定領域は、搬送用トレイのポートに堅固に嵌まることができる。このシステムでは、プロセスチューブの環状隆条部および突出部は、搬送用トレイのポートの直径より大きい外径を有することができ、プロセスチューブの首部は、ポートの直径より小さい外径を有することができる。プロセスチューブが搬送用トレイのポートに堅固に嵌められるとき、プロセスチューブは、搬送用トレイのポート内で傾く、または、適応することができる。
本明細書に記載されているような例示のプロセスチューブストリップの等角図である。 図1Aのプロセスチューブストリップの側方平面図である。 図1Aのプロセスチューブストリップの上面図である。 本明細書に記載されているような別の例示のプロセスチューブストリップの等角図である。 本明細書に記載されているような別の例示のプロセスチューブストリップの等角図である。 本明細書に記載されているような例示の単一のプロセスチューブの等角図である。 図1Cの線2Bに沿って切り取られた、図2Aのプロセスチューブの断面図である。 本明細書に記載されているような例示の搬送用トレイの図である。 図3Aの搬送用トレイの例示の複数のプロセスチューブストリップの図である。 プロセスチューブを搬送用トレイに固定する前の、搬送用トレイで位置決めされた12個のプロセスチューブの断面図である。 プロセスチューブを搬送用トレイに固定する前の、搬送用トレイで位置決めされた2個の例示のプロセスチューブの断面図である。 プロセスチューブを搬送用トレイに固定した後の図4の12個のプロセスチューブの、図3Bの線6Aに沿って切り取られた断面図である。 プロセスチューブを搬送用トレイに固定した後の搬送用トレイに位置決めされたプロセスチューブストリップの、図3Bの線6Bに沿って切り取られた断面図である。 プロセスチューブを搬送用トレイに固定した後の、搬送用トレイで位置決めされた図5のプロセスチューブの断面図である。 サーマルサイクラの例示の加熱器組立体の等角図である。 本明細書に記載されているような加熱器組立体の加熱器ウェルに位置決めされた例示のプロセスチューブの断面図である。
実施形態をさらに説明する前に、本発明が、記載される具体的な実施形態に限定されず、変化し得ることは、理解されるものである。また、本明細書で用いられる専門用語は、具体的な実施形態を説明するだけの目的のためであり、限定するように意図されていないことも、理解されるものである。
ある範囲の値が与えられる場合、文脈が明確に指示していない場合、この範囲の上限と下限との間で、下限の単位の十分の一までの各々の仕切り値と、この規定された範囲における任意の他の規定されたまたは仕切っている値は、実施形態内に包含されると理解される。これらのより小さい範囲の上限および下限は、より小さい範囲に独立して含まれてもよく、規定された範囲の任意の明確に除外された限度に従って、実施形態内に同じく包含される。規定された範囲が限度のうちの一方または両方を含む場合、それらのいずれかまたは両方が含まれた限度を除外する範囲も、実施形態に同じく包含される。
他に定められていない場合、本明細書で用いられるすべての技術的用語および科学的用語は、実施形態が属する技術における当業者によって通常理解されるのと同じ意味を持っている。本明細書に記載されているものと同様または同等の任意の方法および材料が実施形態の実施または試験で使用されてもよいが、好ましい方法および材料がここでは記載されている。
本明細書および添付の請求項で用いられているように、単数形「1つ(a)」、「および(and)」、および「その(the)」は、文脈が明確に指示していない場合、複数の指示対象を含んでいる。したがって、例えば、「1つの方法」との言及は、複数のこのような方法、および、当業者に知られているそのような方法の均等物などを含んでいる。
明細書の記載および請求を通じて、用語「備える(comprise)」と、「備えている(comprising)」および「備える(comprises)」など、その様々な変形とは、他の付加物、構成部品、整数、またはステップを排除するようには意図されていない。
本明細書に記載されているプロセスチューブおよび搬送用トレイは、サーマルサイクラで使用する前に、プロセスチューブを準備、保管、および運搬する安全で効率的なシステムを提供するために、また、増幅の最中に、プロセスチューブをサーマルサイクラに正確に堅固に位置決めするために、一体的に用いられ得る。
図1Aは、本明細書に記載されている実施形態による例示のプロセスチューブストリップ100の等角図である。図1Bは、図1Aのプロセスチューブストリップの側方平面図である。図1Cは、図1Aのプロセスチューブストリップの上面図である。図1A〜図1Cで示すように、プロセスチューブストリップ100は、連結タブ104によって一体的に連結された、プロセスチューブ102の集合である。例のプロセスチューブストリップ100は、図1A〜図1Cで示すように、プロセスチューブストリップ100の最上部を指し示す最上端タブ106と、プロセスチューブストリップ100の底部を指し示す底端タブ108とをも備え得る。図1A〜図1Cで示すプロセスチューブストリップ100は、プロセスチューブストリップ100で一体的に連結された8個のプロセスチューブ102を備えている。しかしながら、当業者は、他の実施形態において、プロセスチューブストリップ100は、例えば、プロセスチューブストリップ100で連結された、任意の他の数のプロセスチューブ、例として、40個、30個、20個、19個、18個、17個、16個、15個、14個、13個、12個、11個、10個、9個、7個、6個、5個、4個、3個、または2個のプロセスチューブ102を備えてもよいことは、すぐに理解することになる。プロセスチューブストリップ100の実施形態は、最上端タブ106および底端タブ108の上方面に記号または目印を備え得る。一実施形態では、最上端タブ106は、プロセスチューブストリップ100の最上部を指し示す「A」で印付けされてもよく、底端タブ108は、プロセスチューブストリップ100のプロセスチューブ102の数に対応する後のアルファベットで印付けされてもよい(例えば、プロセスチューブストリップ100で一体的に連結された8個のプロセスチューブ102を有するプロセスチューブストリップ100については、「H」がプロセスチューブストリップ100の底端タブ108に印付けされることになる)。しかしながら、熟練した技術者は、例えば「1」および「8」などの英数字といった、様々な他の文字も、同じ目的を達成するために、プロセスチューブストリップ100の最上端タブおよび底端タブの印付けにおいて容易に用いられ得ることを、容易に理解するものである。したがって、最上端タブ106および底端タブ108は、プロセスチューブ102の最上部および底部と、プロセスチューブストリップ100におけるプロセスチューブ102の数とを指し示すために用いられ得る。また、端タブ106、108には、例えば、プロセスチューブ102の内容物、プロセスチューブストリップ100で実施されるアッセイの種類、ならびに、プロセスチューブストリップ100の製造の日付および場所を特定するために、色の印付け、バーコード、または何らかの他の指示で、印付けされてもよい。
図1Dは、プロセスチューブ102の各々において隆条延在部110を備えているプロセスチューブストリップ100の別の実施形態である。図1Eは、各々のプロセスチューブ102の隆条延在部110に位置決めされたチューブタグ112を備えているプロセスチューブストリップ100の別の実施形態である。これらの実施形態は、後でより詳細に説明されることになる。
プロセスチューブ102は、固体もしくは液体のための容器であり得るか、または、固体もしくは液体を収容し得る。例えば、プロセスチューブ102は、試薬、および/または、例えば増幅アッセイで用いられる核酸試料といった、試料を保持できる。プロセスチューブ102は、断面が円であり得るが、他の断面も可能であり、本明細書と矛盾はない。プロセスチューブ102は単一構造によって製造できるが、特定の例では、プロセスチューブは、適用可能であるとき、一体的に溶着または他の方法で結合された2つ以上の部品から製作されてもよい。典型的には、プロセスチューブ102は、プロセスチューブ102内での流体の貯留および/または回収のために、ピペット先端を受け取る/受け入れるように構成されている開口を有している。
ある実施形態では、プロセスチューブ102は、ポリプロピレン、または、当業者に知られている他の熱可塑性ポリマから製作され得る。代替で、プロセスチューブ102は、ポリカーボネートなど、他の適切な材料から製作できる。ある実施形態では、ポリプロピレンは、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、または炭酸カルシウムなどの顔料で有利に補われる。好ましくは、プロセスチューブ102は、蛍光を発しないことで、プロセスチューブ102の増幅された核酸の検出と干渉しないような材料を用いて製造される。
図2Aおよび図2Bは、例示の単一のプロセスチューブ102の等角図と断面図とをそれぞれ示している。連結タブ104は図2Aに示されており、プロセスチューブ102を、プロセスチューブ102の両側において、他のプロセスチューブ102へと連結している。図2Bでは、示した連結タブ104は、連結タブの下側に連結凹所232を備えている。ある実施形態では、連結凹所232は、プロセスストリップ100の一部として連結された別々のプロセスチューブ102を簡単に切り離すために、分離点を提供する。プロセスチューブ102は、異なる乾燥試薬を有する異なるプロセスチューブ102を混ぜ合わせて組み合わせるために、最終使用者によって切り離すことができ、サーマルサイクラにおける増幅アッセイの必要な実施に適合するように、搬送用トレイ300においてプロセスチューブを再配置できる。連結タブ104は、プロセスチューブストリップ100の端におけるプロセスチューブ102と、最上端タブ106または底端タブ108との間にも位置決められ得る。このような連結タブ104は、端プロセスチューブ102を簡単に取り外せて、他のプロセスチューブストリップ100からのプロセスチューブ102と混ぜ合わせて組み合わせることもできるか、または、サーマルサイクラで個別に使うことができる。
図2Aおよび図2Bに示すように、プロセスチューブ102は、プロセスチューブ102の最上部で開口226を定める最上環部202を有する。最上環部202は、開口226の周囲の周りで延びている。プロセスチューブ102の一部として、環状隆条部204が、最上環部202の下でプロセスチューブ102の側部から側方へと外側に延びている。この手法で、最上環部202は、環状隆条部204の上方面206から上向きに延びている。上方面206に加えて、環状隆条部204は、外面208および下方面210によっても定められている。環状隆条部204の下はプロセスチューブ102の首部228であり、首部228は、環状隆条部204から、プロセスチューブ102の長手軸線230と平行に、鉛直方向に延びている。図2Bに示すように、首部228におけるプロセスチューブ102の外部は、プロセスチューブ102を鉛直方向に延びる長手軸線230と平行であり得る。ある実施形態では、外部首部228は、製造過程の間の射出成型からのプロセスチューブ102の取り出しを支援するために、長手軸線230に対して斜めであってもよい。
図2Aおよび図2Bに示す例示のプロセスチューブ102の首部228の下は、プロセスチューブ102の側部から側方に延びる突出部212である。突出部212は、首部228から突出部212の頂部215へと延びる上方傾斜部214によって定められている。突出部212の頂部215は突出部212の最大外径を有し、したがって、突出部212は、頂部215からプロセスチューブ102の外部で下へと延びる下方傾斜部216を備えている。突出部212の上方傾斜部214は長手軸線230から離れるように傾斜し、下方傾斜部216は長手軸線230に向かって戻るように傾斜する。ある実施形態では、図2Aおよび図2Bに示すように、突出部における上方傾斜部214の角度が、突出部212における下方傾斜部216の角度より急である。突出部212の下方傾斜部216は、プロセスチューブ102のより長い本体部分218と接している。本体部218は、突出部212の下方傾斜部216のように、長手軸線230に向かって傾斜するが、突出部212の下方傾斜部215より急ではない角度を有する。本体部218は、プロセスチューブ102の基部220へと延びている。基部220は、プロセスチューブ102の底部に、プロセスチューブ102の底部の窪み222によって定められた環状底環部224を備えている。この実施形態では、最上環部202、環状隆条部204、首部228、突出部212、および本体部218は、長手軸線230と同軸である。
環状隆条部204、首部228、および突出部212は、プロセスチューブ102の固定領域200を一体的に定めている。後でより詳細に説明するように、固定領域200は、運搬とその後のサーマルサイクラの加熱器における処理とのために、プロセスチューブ102(または、プロセスストリップ100の形態の複数のプロセスチューブ102)を搬送用トレイに簡単に堅固に取り付けるための方法を提供する。
前述のように、プロセスチューブ102は、連結タブ104によって一体的に連結されたチューブ102のストリップ100として製造できる。そして、複数のプロセスチューブストリップ100が搬送用トレイ300に堅固に挿入できる。図3Aは、例示の搬送用トレイ300を示している。図3Aで分かるように、搬送用トレイ300は、搬送用トレイ300の棚部302に複数のポート306を収容できる。複数のポート306は、個々のプロセスチューブ102を受け入れるように構成でき、搬送用トレイ300の一段のポート306の数は、プロセスチューブストリップ100の長さに適合するように有利に設計され得る。したがって、y方向におけるポート306の数は、プロセスチューブストリップ100のプロセスチューブ102の数に対応するように設計され得る。一実施形態では、搬送用トレイ300は、8個のプロセスチューブ102から成るプロセスチューブストリップ100がy方向で搬送用トレイ300のポート306に挿入されて固定され得るように、y方向に8個のポート306を有し得る。
一実施形態では、搬送用トレイ300のポート306は、形が楕円であり、y方向においてより大きな断面直径を有している。この手法で、楕円ポート306のより大きな直径断面は、搬送用トレイ300に挿入されるとき、プロセスチューブストリップ100と同じ方向に並べられる。
図3Bは、例示の搬送用トレイ300に堅固に嵌まる複数のプロセスチューブストリップ100を示している。ひとたびプロセスチューブ102が搬送用トレイ300に堅固に挿入されると、例えば増幅試薬および検出試薬といったアッセイ試薬が、自動化された手法でプロセスチューブ102に加えられ得る。ある実施形態では、液体試薬が個々のプロセスチューブ102へとピペットで移すことができ、そして、搬送用トレイ300は、プロセスチューブ102の内部基底220の形に形成される固体塊として、液体試薬をプロセスチューブの底部で乾燥させるために、乾燥機に選択的に配置できる。ある実施形態では、液体試薬はプロセスチューブ102の下で乾燥されない。ある実施形態では、搬送用トレイ300の各々のプロセスチューブ102は、同一の試薬が沈殿されてもよい。他の実施形態では、プロセスチューブストリップ100のプロセスチューブ102の一部または各々は、異なる試薬または試料で満たされてもよい。
所望の試薬で満たされると、例えば、試薬が乾燥される実施形態では試薬の乾燥に続いて、または、試薬が乾燥されない実施形態では試薬の沈殿のみに続いて、プロセスチューブ102には、プロセスチューブ102の内容物(例えば、具体的な試薬)を特定するために、指標が印付けされ得る。ある実施形態では、プロセスチューブ102の印付けは、プロセスチューブ102の最上環部202を、プロセスチューブ102の内容物(例えば、試薬)を指示する特定の色でホットスタンプすることで達成され得る。最上環部202は、プロセスチューブ102の開口226を封止するために接着シールが適用され得る表面も提供する。
前述のように、図1Dは、各々のプロセスチューブ100は、プロセスチューブ100の環状隆条部204の一方の側部から延びる隆条延在部110を備えているプロセスチューブストリップ100を示す。隆条延在部110は、個々のプロセスチューブ102の印付けのために、環状隆条部204に追加的な表面積を提供する。一実施形態では、隆条延在部110は、プロセスチューブストリップ100内の個々のプロセスチューブ102を特定するために、英数字の識別子(例えば、A、B、Cなど、または、1、2、3など)であらかじめ印付けされ得る。一実施形態では、最上環部202をホットスタンプするための代替として、プロセスチューブ102の隆条延在部110が、プロセスチューブ102における試薬の沈殿に続いて、プロセスチューブ102の内容物(例えば、試薬)を特定するために、ホットスタンプまたは印付けされてもよい。さらに、二次元バーコード(インクまたはレーザー)が隆条延在部110に直接的に印刷されてもよい。
図1Eに示すように、プロセスチューブストリップ100の個々のプロセスチューブ102は、隆条延在部110の最上部に固定されたチューブタグ112を備え得る。タグ112は、特定のプロセスチューブ102において、試薬などの内容物を特定するために、プロセスチューブ102の最上環部202への印付け(例えば、ホットスタンプ)に加えて、または、その印付けと併せて、用いられ得る。タグ112は、関連付けられたプロセスチューブ102の内容物を特定するデータでエンコードされる二次元マトリックスバーコード(例えば、QRコード(登録商標)またはAztecコード)であり得る。プロセスチューブ102の内容物を指示するためにタグ112を用いる際、カメラ(例えば、CCDカメラ)が、プロセスチューブ102の内容物をスキャンおよび照合し、正しい増幅アッセイが関連付けられた試薬で実施されていることを確保するために、用いられ得る。カメラは、タグ112を読み込むことで各々のプロセスチューブ102の内容物を効率的に素早く照合でき、したがって、所与のポリヌクレオチド試料に必要とされる特定の増幅アッセイに誤った試薬を組み合わせる使用者の誤りの可能性を回避できる。
ある例では、同一の試薬が、搬送用トレイ300で各々のプロセスチューブに加えられ得る。一例では、各々のチューブストリップ100は8個のプロセスチューブ102を備え、そして、12個のチューブストリップが96個のポートの搬送用トレイ300に堅固に嵌め入れられ得る。したがって、同一の試薬が搬送用トレイ300において96個のプロセスチューブの各々に加えられ得る。すべてのプロセスチューブ102に同一の試薬が提供される場合、全体の搬送用トレイ300のすべてのプロセスチューブ102は、同じ色でホットスタンプされ得る。多くの搬送用トレイ300が積み重ねられ、最終使用者へと一体的に送られ得る。ある実施形態では、チューブストリップ100のプロセスチューブ102の各々または一部は、異なる試薬を含み得る。このような例では、同一の試薬を収容するプロセスチューブ102は、同じ色で印付けされ得る。異なる色が、異なる試薬を収容するプロセスチューブ102を特定するために用いられ得る。
最終使用者は、異なる試薬が提供された異なる増幅アッセイを実施するために、異なるスタンプがされたプロセスチューブ102を必要とする可能性がある。ある例では、最終使用者は、増幅アッセイにおいて異なる試薬を使用する必要がある可能性があり、そのため、すべて同じ試薬のプロセスチューブ102を有する搬送用トレイ300を使用できない。この場合、最終使用者は、所与の増幅アッセイのための所望の数および種類の試薬を得るために、1つまたは複数のプロセスチューブストリップ100を単一の色の搬送用トレイ300から取り外し、それを異なる搬送用トレイ300の異なる色とされたプロセスチューブストリップ100で置き換えることができる。製造者が、異なる色とされたプロセスチューブストリップ100を有する搬送用トレイ300を最終使用者に提供できることも、企図される。
最終使用者は、プロセスチューブ102同士の間の連結凹所232において個々のプロセスチューブストリップ100を切り離すことによって、増幅アッセイにおける異なる試薬の集合をさらに改善できる。例えば、8個のチューブのプロセスチューブストリップ100は、1個、2個、3個、4個、5個、6個、または7個のプロセスチューブ102を有するプロセスチューブ102のより小さな集合へと切り離せる。プロセスチューブストリップ100を切り離すことで、最終使用者は、搬送用トレイ300の同じ段に、異なる試薬のプロセスチューブ102を含ませることができる。
先に記載したように、図3Bは、プロセスチューブが搬送用トレイ300にすでに堅固に嵌め入れられているときのプロセスチューブ102の図示を提供している。図4は、プロセスチューブ102を搬送用トレイ300に固定する前の、搬送用トレイ300で位置決めされた12個のプロセスチューブ102の断面図である。この図は、図3に示した断面視6Aと類似であるが、プロセスチューブ102を搬送用トレイ300に固定する前の、搬送用トレイ300のポート306に載りかかっているプロセスチューブ102を示している。図3Bおよび図4で示すように、搬送用トレイ300は基部304と棚部302とを有しており、基部304は、棚部302より幅広で長くなっており、したがって、棚部302より大きい平面の表面積を有している。搬送用トレイ300の棚部302は、棚部側部308と棚部最上部310とを備えている。棚部最上部310は、棚部302の水平な平面の部分であり、搬送用トレイ300の最上部を覆っている。棚部最上部310は外部面312と内部面314とを備えている。搬送用トレイ300の基部304が棚部302より幅広で長くなっているため、基部304は、棚部側部308と基部側部305とを水平につないで延びる架橋部320を備えている。架橋部320は内部側322を備えている。搬送用トレイ300における棚部302の棚部側部308は、棚部最上部310から下へと延び、架橋部320において、搬送用トレイ300の基部304と結合する。図4に示すように、プロセスチューブストリップ100のプロセスチューブ102は、搬送用トレイ300の棚部302におけるポート306に位置決めされ得る。
図5は、2個の例示のプロセスチューブ102を例示の搬送用トレイ300に固定する前の、搬送用トレイ300で位置決めされたプロセスチューブ102の拡大した断面図である。プロセスチューブ102を搬送用トレイ300に固定する前、プロセスチューブ102は、搬送用トレイ300のポート306に載りかかることができる。プロセスチューブ102の本体部218の外径はポート306の直径より小さく、したがって、プロセスチューブ102の本体部218はポート306に挿入させることができる。プロセスチューブ102の突出部212は、ポート306の少なくとも1つの直径より大きい直径を有する。例えば、楕円であるポート306の例では、ポート306のより小さい直径(例えば、図3Aおよび図3Bのx方向における幅直径)が、突出部212の直径より小さい。ある実施形態では、ポート306のより大きい直径(例えば、図3Aおよび図3Bのy方向における長さ直径)が、突出部212の直径より大きくてよい。したがって、プロセスチューブ102の本体部218がポート306に挿入されるとき、本体部218は搬送用トレイ300の下側領域に入るが、固定領域200(突出部212、首部228、および環状隆条部204を備えている)と最上環部202とを含む、プロセスチューブ102の最上部分は、ポート306に入るのが妨げられる。この手法で、突出部212はポート306の最上部縁部318に載りかかることになる。より具体的には、突出部212の下方傾斜部216は、ポート最上部縁部318に載りかかることになる。
ある実施形態では、突出部212の頂部212は、円形であり、一定の外径を有している。楕円のポート306に関して、ある実施形態では、ポート306は、幅直径より大きい長さ直径を有し得る。この実施形態では、ポート306の幅(x方向における)の直径は、突出部212の頂部215の直径より小さい可能性がある。したがって、プロセスチューブ102は、突出部212において、ポート306の最上部縁部318に載りかかることになる。一実施形態では、ポート306の長さ直径(y方向における)は、突出部212の頂部215の直径より大きい可能性がある。したがって、ポート306の2つの端(y方向における)において、必要な場合、ポート306にプロセスチューブ102のより簡単な固定を容易にし、ポート306からのプロセスチューブ102のより簡単な取り外しを容易にする小さな隙間が設けられる。他の実施形態では、ポート306は、円であってよく、一定の直径を有する。
プロセスチューブ102がポート306において最上部縁部318に対して載りかかるとき、プロセスチューブ102をさらにポート306へと押し込んでプロセスチューブ102を搬送用トレイ300のポート306で固定するために、プロセスチューブ102の最上部に力を加えることができる。プロセスチューブ102をポート306へと固定するための力は、プロセスチューブ102の最上環部202へと加えられ得るか、または、力は、環状隆条部204上方面206に加えられ得る。
プロセスチューブ102をポート306で固定することは、最初に、突出部212の下方傾斜部216をポート306内に押し込むために、十分な力をプロセスチューブ102の最上部に加えることを含む。下方傾斜部216は、プロセスチューブ102の長手軸線230に向かって傾斜されている。継続して圧力がプロセスチューブ102の最上部へと加えられるにつれて、突出部212の下方傾斜部216は、突出部212の頂部215がポート最上部縁部318に達するまで、ポート最上部縁部318に沿って下へと滑っていく。ポート最上部縁部318は、突出部212のポート306を通る移動を容易にするために、丸められ得るか、または、斜めにされてもよい。
プロセスチューブ102がポート306へと押し込まれるとき、ポート306を通過した突出部212の下方傾斜部216の部分は、下方傾斜部216が長手軸線230に向かって傾斜されているため、ポート内部壁316と接しない。突出部212の下方傾斜部216は、下方傾斜部216が突出部212の頂部215に向かって上向きに延びるにつれて、徐々に幅広になる(外径が増加する)。下方傾斜部216の直径が幅広になるにつれて、プロセスチューブ102をポート306へと押すことに対する抵抗が大きくなる。したがって、プロセスチューブ102をポート306へと押し込むために加えられ得る力に対抗する抵抗力が発生させられる。プロセスチューブ102に対する抵抗力が増加し(および、プロセスチューブ102を押すために必要な力が増加し)、プロセスチューブ212がポート306内へとさらに下へと移動する。プロセスチューブ102に対する抵抗力は、突出部212の頂部215が最上部縁部318に達するまで増加し続ける。
楕円のポート306を有する搬送用トレイ300の実施形態では、y方向におけるポート306の直径がより大きいと、プロセスチューブ102をポート306により簡単に押し込み、搬送用トレイ300に固定することができるため、プロセスチューブを固定するために必要とされる力を減らせる。楕円のポート306は、プロセスチューブ102を曲げてy方向で引き延ばしてx方向で圧縮させることができる2つの端で、プロセスチューブ102の突出部212とポート内部316との間に余分な空間(例えば、隙間)を提供できる。
下方傾斜部216の全体がポート最上部縁部318を通過し、突出部の頂部215がポート最上部縁部318を通過すると、突出部212の頂部215はポート内部壁316と接触する。頂部215は、突出部212の最も幅広の部分(最大外径)である。頂部215がポート306を通じて嵌められ、ポート内部壁316に押し付けられるにつれて、プロセスチューブ102は最大の歪みを受け、最大限に曲げられる。継続して力がプロセスチューブ102の最上部へと加えられるにつれて、頂部215は、ポート306の底縁319においてポート306を完全に通過するまで、ポート内部壁316を下へと滑らされる。頂部215が底縁319に躍り出ると、プロセスチューブ102への歪みが解放され、プロセスチューブ102は、ポート306における所定位置に堅固に「パチン」と嵌まり、搬送用トレイ300に固定されることになる。搬送用トレイ300でプロセスチューブストリップ100の各々のプロセスチューブ102を固定するために必要な力は、0.7重量ポンドからおおよそ1.7重量ポンドまでの範囲であり得る。一実施形態では、ポート306でプロセスチューブ102を挿入および固定するために必要な力は、おおよそ1重量ポンドであり得る。一実施形態では、ポート306でプロセスチューブ102を固定するために必要な力は、おおよそ1.18重量ポンドであり得る。
搬送用トレイ300は、搬送用トレイ300の効率的な積み重ねおよび運搬のために、有利に設計され得る。搬送用トレイ300は、ポリカーボネート樹脂熱可塑性物質から製作され得る。図3、図4、および図5を参照すると、搬送用トレイ300は、基部220の最上部に架橋部320を備え得る。架橋部320は、別の空の搬送用トレイ300の底面326が位置決めされ得る台を提供する。2つの搬送用トレイ300が互いの上に積み重ねられるとき、上の搬送用トレイ300の架橋部内部322は、下の搬送用トレイ300の棚部最上部310に載りかかることになり、上の搬送用トレイ300の底面326は、下の搬送用トレイ300の架橋部320に載りかかることになる。
搬送用トレイ300は、プロセスチューブストリップ100が装着されているとき、同様の手法で効率的に積み重ねできる。上の搬送用トレイ300のプロセスチューブ102の本体部218は、下の搬送用トレイ300のプロセスチューブ102の開口226に配置され得る。同様に、上の搬送用トレイ300のプロセスチューブ102は、その上に積み重ねられる別の搬送用トレイ300のプロセスチューブ102の本体部218をさらに受け入れることができる。
図6Aは、図4に示した12個のプロセスチューブ102の、図3Bの線6Aに沿って切り取られた断面図である。図6Aは、搬送用トレイ300にここでは固定されているプロセスチューブ102を示している。図3Bの断面6Aの方向は、それぞれが異なるプロセスチューブストリップ100からである、12個のプロセスチューブ102の図を提供している。図6Bは、プロセスチューブ102を搬送用トレイ300に固定した後の搬送用トレイ300に位置決めされた全体のプロセスチューブストリップ100の、図3Bの線6Bに沿って切り取られた断面図である。図6Bに示すように、y方向における楕円ポート306の断面直径は、突出部212の直径より大きくできる。
図7は、図6Aに示すプロセスチューブ102のうちの2個の拡大図であり、プロセスチューブ102を搬送用トレイ300に固定した後の図5のプロセスチューブ102に対応している。図7に示すように、x方向における楕円ポートの断面直径は、突出部212の直径より小さくできる。突出部212の頂部215が底縁319に躍り出るとき、突出部212の上方傾斜部214は、固定領域200の底部において、ポート306の底縁319と接触し、底縁319にもたれ掛かる。また、頂部215が底縁319に躍り出るとき、環状隆条部204の下方面210は、固定領域200の最上部において、棚部302の棚部最上部外部312と接触し、棚部最上部の外部312にもたれ掛かる。固定領域200の最上部において、環状隆条部204は、環状隆条部204がポート306を通過できないポート306の周りの少なくとも2つの点で、十分に幅広となっている。一実施形態では、環状隆条部204は、ポート306の周りのすべての点を網羅するのに十分な大きさの直径を有し得る。例えば、環状隆条部204は、ポート306の幅直径および長さ直径より大きい直径を有し得る。固定領域200の高さ(環状隆条部204の下方面210から突出部212の上方傾斜部214の位置まで)は、ポート最上部縁部318とポート底縁319との間でのポート306の高さにおおよそ対応している。
図7に示すように、プロセスチューブ102の首部228は、ポート306の直径より小さい外径を有することができ、プロセスチューブ102とポート内部壁314との間に隙間324を作り出す。一実施形態では、首部228の外径は、一定の円の直径であり得る。ポート306は、形が楕円であってよく、一方の側でより大きい長さ直径を有し、他方の側でより小さい幅直径を有し得るため、隙間324の幅は、ポート306の長さ側(y方向)と幅側(x方向)との間で異なり得る。例えば、ポート306の各々の長さ側での隙間324の大きさは、ポート306の各々の幅側での隙間の大きさのおおよそ2倍であり得る。
隙間324は、固定領域200におけるプロセスチューブ102についての適応の点を提供する。隙間324は、プロセスチューブ102の首部228とポート内部壁316との間に主に存在するが、隙間324は、突出部212の上方傾斜部214に沿って、および、環状隆条部204の下方面210の一部に沿っても存在する。隙間324は、ポート最上部縁部318の丸くされた角がポート306とプロセスチューブ102の首部228との間に追加的な隔たりを提供するため、固定領域200の最上部分において若干拡大されている。隙間324は、プロセスチューブ102がポート306に固定されているときでさえ、プロセスチューブ102に搬送用トレイ300のポート306内におけるある程度の自由な動きを提供できる。
プロセスチューブ102は、突出部212の上方傾斜部214と底縁319との間の接触の点が、プロセスチューブ102が傾く必要があるときに適応できるため、ポート306で適応され得る一方で、ポート306に堅固に維持され得る。プロセスチューブ102が傾くとき、プロセスチューブ102の固定領域200と搬送用トレイ300のポート306との間の接触の点の位置が適応することになる。例えば、プロセスチューブが一方の側に傾くとき、一方の側における上方傾斜部214とポート底縁319との間のプロセスチューブ102の接触の点が上方傾斜部214の最上部の近くに移動し、チューブの反対側では、別の接触の点が上方傾斜部214の底部の近く(頂部215の近く)になるように移動する。同様の適応は、首部228がプロセスチューブ102の一方の側で丸められたポート最上部縁部318に向かって傾かされ、プロセスチューブ102の他方の側でポート最上部縁部318から離れるように傾かされ得るように、ポート固定領域200の最上部において可能である。
隙間324は、複数のプロセスチューブをプロセスチューブストリップ100として搬送用トレイ100に置くとき、プロセスチューブ102を適応させることができる。搬送用トレイ300およびプロセスチューブ102の考えられる製造のばらつきのため、各々の搬送用トレイ300は若干異なる大きさとされる可能性があり、各々のプロセスチューブ102は搬送用トレイ300に異なって嵌まる可能性がある。プロセスチューブ102が、搬送用トレイ300に挿入されるとき、プロセスチューブストリップ102の一部として一体的にしばしば取り付けられることを考えれば、留意事項を和らげない場合、搬送用トレイ300およびプロセスチューブ102の製造のばらつきが、搬送用トレイ300における全体のプロセスチューブストリップ100の正確な配置を妨げ得ることが可能である。例えば、プロセスチューブストリップ100の一方の端におけるプロセスチューブ102の搬送用トレイ300への正確な挿入は、プロセスチューブ102がx方向(側方)またはy方向(前後)のいずれかにおいて位置がずらされる可能性があるため、プロセスチューブストリップ100の他方の端におけるプロセスチューブ102の搬送用トレイ300への正確な挿入を妨げる可能性がある。たとえ剛体のプロセスチューブストリップ100が、位置がずらされているにもかかわらず、搬送用トレイ300のポート306に押し込められたとしても、プロセスチューブ102の固い取り付けは、プロセスチューブ102が搬送用トレイ300に平らな状態になり、ホットスタンププロセスを妨げる可能性を防止することになる。
本開示は、これらの問題に、プロセスチューブストリップ100が搬送用トレイ300で操作されて挿入されているとき、プロセスチューブ102をポート306で傾かせて適応させることができることを含め、多くの方法で対処している。プロセスチューブ102は、隙間324がこのような動きを可能にしているため、ポート306において傾いて適応できる。ポート306の楕円形は、y方向において利用可能な適応を高めてもいる。また、プロセスチューブ102を連結する連結タブ104は、プロセスチューブ102を搬送用トレイ300に挿入するとき、個々のプロセスチューブ102の間の操作および適応を許容するに十分に薄く柔らかい。また、連結タブ104の連結凹所232(図2Bに示す)は、プロセスチューブ102をポート306に挿入するとき、個々のプロセスチューブ102の間のさらなる曲げやすさを可能にしている。この手法では、隙間324、楕円形のポート306、および連結タブ104は、プロセスチューブストリップ100を搬送用トレイ300へと挿入するとき、適応して搬送用トレイ300で常に平らな状態になる能力を提供する。さらに、搬送用トレイ300で傾く、または、適応するプロセスチューブ102の能力は、後でより詳細に説明するように、サーマルサイクラの加熱器へのプロセスチューブ102の挿入を容易にする。
プロセスチューブ102が搬送用トレイ300のポート306に固定されるとき、プロセスチューブ102は、サーマルサイクラでの使用のための準備において、処理を受けることができる。液体の試薬が、固定されたプロセスチューブ102に投入され得る。搬送用トレイ300におけるプロセスチューブ102は、プロセスチューブ102の液体の試薬を乾燥するために、乾燥または凍結乾燥のための加熱または他の過程に曝され得る。搬送用トレイ300に固定されている一方で、プロセスチューブ102は、プロセスチューブ102を印付けして、プロセスチューブ102に加えられた試薬の種類を指示するために、ホットスタンプされてもよい。ホットスタンプは、最上環部202および/または環状隆条部204における色のスタンプの形態であり得る。
搬送用トレイ300のポート306にプロセスチューブ102を固定することに力を加える過程、液体の試薬を固定されたプロセスチューブ102へと投入する過程、プロセスチューブ102の液体の試薬を乾燥する過程、および、搬送用トレイ300のプロセスチューブ102にホットスタンプする過程は、プロセスチューブ102および搬送用トレイ300の製造および組立の現場においてすべて自動化されて実施され得る。したがって、準備されたプロセスチューブ102を収容している組み立てられた搬送用トレイ300が、サーマルサイクラでプロセスチューブ102の試料に増幅アッセイを行う前に、抽出された核酸試料をプロセスチューブ102で沈殿するなど、追加の処理に向けて、最終使用者へと出荷され得る。プロセスチューブ102への抽出された核酸試料の追加は、乾燥された試薬を再構成して、試薬を再構成された溶液において核酸試料と関連付けさせるように作用する。
先に記載したように、最終使用者は、所与の増幅アッセイのための所望の数および種類の試薬を得るために、1つまたは複数のプロセスチューブストリップ100を単一の色の搬送用トレイ300から取り外し、それを異なる搬送用トレイ300の異なる色とされたプロセスチューブストリップ100で置き換えることができる。プロセスチューブストリップ100を取り外すために必要な力は、プロセスチューブストリップ100を挿入するために必要とされる力のおよそ半分であり得る。一実施形態では、プロセスチューブストリップ100についての挿入力は、おおよそ0.7重量ポンドから1.7重量ポンドの範囲を有し得ると共に、プロセスチューブストリップ100についての取り外す力は、おおよそ0.3重量ポンドから0.8重量ポンドの範囲を有し得る。一実施形態では、プロセスチューブストリップ100についての挿入力は、おおよそ1重量ポンドであり得ると共に、プロセスチューブストリップ100についての取り外す力は、おおよそ0.5重量ポンドであり得る。一実施形態では、ポート306でプロセスチューブストリップ100を固定するために必要な力は、おおよそ1.18重量ポンドであり得ると共に、プロセスチューブストリップを取り外すのに必要な力は、0.60重量ポンドである。プロセスチューブストリップ100について規定された挿入力および取り外し力は、プロセスチューブストリップ100が搬送用トレイ300に挿入または搬送用トレイ300から取り外すのに過度に難しくないことを確保し、また、通常の取り扱いの条件において、プロセスチューブストリップ100が搬送用トレイから落下するのを防止もする。
試薬および核酸試料の混合が生じる同じ搬送用トレイ300(プロセスチューブ102を収容している)は、サーマルサイクラに直接的に投入され得ることは、留意すべきことである。したがって、最終使用者は、1個のチューブで試薬および核酸の混合を行ってから、混合された溶液を他のチューブへと移す、または、第1のチューブを別のトレイへと移動さえすることを、必要とされない。本開示では、試薬を収容すると共に搬送用トレイ300に固定されたプロセスチューブ102は、例えば核酸試料といった試料を受け入れることができ、したがって、プロセスチューブ102を搬送用トレイ300から取り外すことなく、増幅アッセイのためにサーマルサイクラに投入できる。
固体の試薬が、液体の試薬に加えて、または、液体の試薬の代わりに、プロセスチューブ102に加えられてもよいことも企図される。空のプロセスチューブ102と搬送用トレイ300とが最終使用者に提供でき、最終使用者が、核酸試料を加える前に、プロセスチューブ102に固体または液体の試薬を沈殿させることができることも企図される。
固定力、すなわち、プロセスチューブ102をポート306に堅固に押し込むために必要な力は、搬送用トレイ300で複数(または、すべて)のプロセスチューブ102へと同時に加えられ得る。代替で、固定力は、必要により、1回につき1つで個々のプロセスチューブ102へと別々に加えられ得る。固定力は、自動化された手法で加えることができ、プロセスチューブ102を試薬で満たす自動化されたステップと、プロセスチューブ102をホットスタンプする自動化されたステップと共に同時に行われ得る。ある例では、同じ装置は、ホットスタンプし、固定力をプロセスチューブ102に加えるために用いられ得る。代替で、別の装置が、ホットスタンプおよび固定力を加えるために用いられ得る。
別の固定力装置およびホットスタンプ装置が用いられるとき、固定力は、プロセスチューブ102の最上環部202をホットスタンプする前に、搬送用トレイ300のポート306のプロセスチューブ102を固定するために先ず加えられ得る。ある例では、自動化されたホットスタンプ装置は、最上環部202に圧力を加えるとき、プロセスチューブ102の最上環部202に付着してもよい。プロセスチューブ102が、本明細書に記載された実施形態では、搬送用トレイ300に固定される新規の方法のため、プロセスチューブ102は、ホットスタンプ装置がスタンプされているプロセスチューブ102から引き離されるとき、搬送用トレイ300から上へと引っ張り出されない。さらに、プロセスチューブ102が搬送用トレイ300に固定されるため、プロセスチューブ102は、プロセスチューブ102が搬送用トレイ300から落下する危険性のない状態で運搬され得る。本明細書で開示している実施形態は、有利には、トレイの一方の側にチューブが集まること、または、トレイでの位置合わせからチューブが落下することなど、他のPCRチューブトレイに提起される他の問題も克服する。
図8は、サーマルサイクラ(図示されていない)で使用される例示の加熱器組立体400の等角図である。増幅アッセイ(PCR増幅または等温増幅など)は、サーマルサイクラで実施され得る。加熱器組立体400は、サーマルサイクラの温度サイクルサブシステムの一部であり、検出サブシステムなど、サーマルサイクラの他のサブシステムと併せて作動できる。図8に示した例示の加熱器組立体400は、96個の加熱器ウェル402を含む96個のウェル組立体であるが、他の組立体も企図される(例えば、48個のウェル組立体など)。加熱器組立体400は、加熱器ウェル402と側面410との間に平坦な上面404を備えている。各々の加熱器ウェル402は、形が円錐であり、内部壁406とウェル底部412とから構成されている。加熱器組立体400の加熱器ウェル402は、搬送用トレイ300のプロセスチューブ102の空間的配置に対応するために、8列×12段の配列で配置されている。
各々の加熱器ウェル402は、プロセスチューブ102を受け入れることができる。搬送用トレイ300は、搬送用トレイ300のすべてのプロセスチューブ102を加熱器組立体400へと同時に配置するために、サーマルサイクラの加熱器組立体400の上に直接的に配置され得る。図8に示していないのは、加熱器組立体400の周りの筐体、または、熱を加熱器ウェル402に提供するために必要な回路である。
搬送用トレイ300およびプロセスチューブ102の考えられる製造のばらつきのため、各々の搬送用トレイ300は若干異なる大きさとされる可能性があり、各々のプロセスチューブ102は搬送用トレイ300に異なって嵌まる可能性がある。プロセスチューブ102が搬送用トレイ300にきつく取り付けられた場合、製造の許容誤差は、96個のチューブの搬送用トレイ300のプロセスチューブのすべてが加熱器ウェル402に正確に配置されるのを妨げる可能性がある。例えば、加熱器組立体400の一方の側でプロセスチューブ102を加熱器ウェル402に嵌めると、加熱器組立体400の他方の側のプロセスチューブ102がそれぞれの加熱器ウェル402に正確に堅固に配置されるのを妨げてしまう。先に記載したように、プロセスチューブ102は、ポート内部壁316とプロセスチューブ102の固定領域200との間の隙間324のため、搬送用トレイ300に固定されるとき、若干浮遊または適応することができる。また、連結タブ104の連結凹所232(図2Bに示す)は、プロセスチューブ102を加熱器ウェル402に挿入するとき、個々のプロセスチューブ102の間の曲げやすさも可能にしている。プロセスチューブ102を搬送用トレイ300のポート306内で浮遊させることができることで、プロセスチューブ102を加熱器組立体400の加熱器ウェル402へと正確に堅固に嵌め入れることができる。
図9は、加熱器組立体400の加熱器ウェル402に位置決めされた2個の例示のプロセスチューブ102の断面図である。プロセスチューブ102が加熱器ウェル402に配置されるとき、プロセスチューブ102の本体部218は、加熱器ウェル402の内部壁406と物理的に接触し、一体にさせられる。ある実施形態では、プロセスチューブ102が搬送用トレイ300のポート306に固定され、搬送用トレイ300が加熱器組立体400の上に位置決めされるとき、プロセスチューブ102の基部220がウェル底部412まで延びないように、加熱器ウェル402はプロセスチューブ102の本体部218より深くなっている。この手法では、隙間414が、プロセスチューブ102の基部220とウェル底部412との間に作り出される。隙間414は、プロセスチューブ102の本体部218がウェル内部壁406と物理的接触したままとなることを確保する。つまり、本体部218がウェル内部壁406に接する前に、プロセスチューブ102の基部220が、先ず加熱器ウェル底部412で底に着くようになっている場合、隙間が壁406とプロセスチューブ102の本体部218との間に存在し、加熱器ウェル402とプロセスチューブ102との間に小さな熱伝達をもたらし得る。したがって、プロセスチューブ102の下の隙間414は、壁406とプロセスチューブ102の本体部218との間に隙間が存在しないことを確保する。加熱器ウェル402は、プロセスチューブ102の本体部218を包囲でき、増幅アッセイの温度サイクルのステップの間に、プロセスチューブ102の内容物に一定の加熱を提供できる。プロセスチューブ102が加熱器ウェル402に配置されるとき、加熱器ウェル402は、突出部212の下方傾斜部216のすぐ下の位置にプロセスチューブの本体部218を包囲できる。
先の記載では、本明細書で開示している実施形態の複数の方法およびシステムを開示している。本明細書で開示している実施形態は、方法および材料の変更の影響と共に、製作方法および機器の修正の影響を受けやすい。このような変更は、本開示の検討、または、本明細書で開示している本発明の実施から、当業者には明らかとなるものである。その結果、本明細書で開示している実施形態が、本明細書で開示している具体的な実施形態に限定されず、本発明の真の範囲および精神内に入るすべての変更および修正を網羅することが、意図されている。
(例1)
この例は、最終使用者に提供される、プロセスチューブ102を備えた搬送用トレイ300を準備するための具体的な過程を示している。
1.ポリプロピレンから形成された8個の連結されたプロセスチューブを収容する12個のプロセスチューブストリップを製造する。
2.ポリカーボネートから、8x12の配列で96個のポートを有する搬送用トレイを製造する。
3.12個のプロセスチューブストリップが搬送用トレイに配置される。
4.プロセスチューブストリップのプロセスチューブが、プロセスチューブの最上環部に力を加えることで、搬送用トレイのポートに固定される。
5.搬送用トレイの各々のプロセスチューブが、同じ特定の液体試薬で満たされる。
6.搬送用トレイが、プロセスチューブの試薬を乾燥するために加熱される。
7.プロセスチューブが、使用されることになるアッセイを指示するために、特定の色でホットスタンプされる。
8.搬送用トレイが、同じまたは異なる試薬を有する他の搬送用トレイと積み重ねられて梱包され、最終使用者へと出荷される。
9.最終使用者は、全部そろっている搬送用トレイをそのまま使用できる、または、搬送用トレイを減らし、1つもしくは複数の搬送用トレイを、様々な試薬の種類の個別のプロセスチューブストリップもしくはチューブの混合で再び増やすことができる。
(例2)
この例は、搬送用トレイ300のポート306のプロセスチューブストリップ100を固定するために必要な力と、その後にプロセスチューブストリップ100をポート306から取り外すために必要な力とを決定するための試験の試験手順および結果を表している。
Amtek AccuForce Cadet Force Gage(0〜5ポンド)が、ポート306でプロセスチューブ102を固定および取り外すために必要な力を測定するために用いられた。
試験手順
1.搬送用トレイの段に1個のチューブのストリップを置く(搬送用トレイにまだ固定されていない)。
2.ゲージをオンにする。
3.ゲージが直立した位置の状態で、ゲージをゼロに設定する。
4.ゲージをクリアする。
5.「A」列で始まるストリップ内の各々のチューブを、ゲージが各々のチューブに鉛直から2〜3度までの若干の角度にある状態で、すべてのチューブが所定位置に嵌まるまでゆっくりと押し下げる。
6.ゲージの力の値と、挿入値としての段の数とを記録する。
7.メモリを消去するために消去ボタンを押す。
8.第2の段に第2のチューブのストリップを置く。ステップ5〜7を繰り返す。
9.残りのストリップ3〜12に対してステップ5〜7を繰り返す。
10.搬送用トレイを上下反転し、第1のストリップから最初に、チューブを「A」列で始まる搬送用トレイからゆっくりと押し出す。
11.力の値と、取り出し値としての段の数とを記録する。
12.メモリを消去するために消去ボタンを押す。
13.残りのプロセスチューブストリップに対してステップ10、11、および12を繰り返す。
14.搬送用トレイで12個のプロセスチューブストリップを再配置し、ステップ3〜13を繰り返す。
結果
力試験の結果が表1に提供されている。表1は、搬送用トレイ300でプロセスチューブストリップ100のプロセスチューブ102のすべてを挿入および固定するために必要な力を示している。示すように、プロセスチューブストリップ100を搬送用トレイ300で固定するための平均挿入力は、1.18重量ポンドであり、平均取り外し力は0.60重量ポンドであった。
Figure 0006902509

Claims (14)

  1. 軸線に沿って配置され、複数の連結タブによって接続された複数のプロセスチューブ
    を備えた、搬送用トレイのポートに堅固に且つ取り外し可能に嵌合するためのプロセスチューブストリップであって、
    前記複数の連結タブの各々は、前記複数のプロセスチューブのうちの2つの隣接するプロセスチューブの間に延びてそれらを接続しており、
    前記複数のプロセスチューブの各々は、
    当該プロセスチューブの外面から延在する環状隆条部と、
    当該プロセスチューブの前記外面から延在する突出部と、
    を有しており、
    前記突出部は、当該プロセスチューブの首部だけ、前記環状隆条部から離れており、
    前記突出部は、前記首部から当該突出部の頂部に至る上方傾斜部と、当該頂部から当該プロセスチューブの本体に至る下方傾斜部と、を有しており、
    当該プロセスチューブの長手軸線に対する前記上方傾斜部の角度は、鋭角であって、当該長手軸線に対する前記下方傾斜部の角度よりも急であり、
    当該プロセスチューブは、搬送用トレイのポートに堅固に且つ取り外し可能に嵌合するように構成されており、当該プロセスチューブが当該搬送用トレイの当該ポート内に嵌合する時、前記首部が当該搬送用トレイの当該ポート内に取り外し可能に位置決めされる
    ことを特徴とするプロセスチューブストリップ。
  2. 前記複数のプロセスチューブの各々において、当該プロセスチューブに接続された前記連結タブは、前記環状隆条部に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセスチューブストリップ。
  3. 前記複数の連結タブは、前記複数のプロセスチューブを前記搬送用トレイ内に挿入する時に当該複数のプロセスチューブ間の移動及び調整を許容するべく、柔軟である
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセスチューブストリップ。
  4. 前記複数の連結タブは、前記複数のプロセスチューブが前記搬送用トレイ内に挿入される時に当該搬送用トレイ上で平らな姿勢でいることを許容する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセスチューブストリップ。
  5. 各連結タブは、その下側に連結凹所を有しており、
    前記連結凹所は、当該プロセスチューブストリップを切り離すための分離点を提供するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセスチューブストリップ。
  6. 前記プロセスチューブを前記搬送用トレイの前記ポート内に挿入するために必要な力は、前記プロセスチューブを前記搬送用トレイの前記ポートから取り外すために必要な力の、およそ2倍である
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセスチューブストリップ。
  7. 前記プロセスチューブを前記搬送用トレイの前記ポート内に挿入するために必要な力は、約0.7重量ポンド〜約1.7重量ポンドの間である
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセスチューブストリップ。
  8. 請求項1に記載のプロセスチューブストリップと、
    搬送用トレイと、
    を備えたシステムであって、
    前記環状隆条部の直径は、前記ポートの直径よりも大きく、
    前記首部における前記プロセスチューブの直径は、前記ポートの直径よりも小さく、
    前記突出部の直径は、前記ポートの直径よりも大きい
    ことを特徴とするシステム。
  9. 前記プロセスチューブが前記搬送用トレイの楕円形ポート内に固定される時、前記環状隆条部の底面は、前記搬送用トレイの頂面上に載りかかり、前記突出部の前記上方傾斜部は、前記ポートの底縁に接触する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセスチューブストリップ。
  10. 各プロセスチューブにおいて、前記環状隆条部は、当該プロセスチューブに印付けするための表面を提供するように構成された隆条延在部を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のプロセスチューブストリップ。
  11. 各プロセスチューブにおいて、チューブタグが前記隆条延在部上に位置決めされている
    ことを特徴とする請求項10に記載のプロセスチューブストリップ。
  12. 前記チューブタグは、二次元マトリックスバーコードを有している
    ことを特徴とする請求項11に記載のプロセスチューブストリップ。
  13. 請求項1に記載のプロセスチューブストリップと、
    搬送用トレイと、
    を備えたシステムであって、
    各プロセスチューブは、円形断面を有しており、
    各プロセスチューブは、前記搬送用トレイの幅直径より大きい長さ直径を有する楕円ポート内に嵌合するように構成されている
    ことを特徴とするシステム。
  14. 前記複数のプロセスチューブがそれに沿って位置決めされている軸線が、前記楕円ポートの前記長さ直径と平行である
    ことを特徴とする請求項13に記載のシステム。
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