JP3554414B2 - エレベータ式立体駐車装置の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータ式立体駐車装置、特に車高等が異なる大型車と普通車とを各々パレットに載置して駐車させる立体駐車装置の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エレベータ式立体駐車装置として、例えば特開平7−42397号公報に開示されるように、建物の最下部に自動車が入出庫する入出庫スペースを設けるとともに、該入出庫スペースの両側の最下部と1階上の受渡フロア部との間でパレット上に載置された自動車を各々昇降させる一対のリフト装置と、上記受渡フロア部から上方に延びるエレベータ昇降路に沿って昇降するエレベータと、上記エレベータ昇降路の側方に上下多段に設けられた複数の駐車スペースとを備えたものは知られている。この場合、自動車を載置するパレットは、通常、駐車スペースの総数よりも1枚多く設けられている。そして、自動車が入出庫スペースに入庫して来たときには、該自動車をパレット上に載せた状態で一方のリフト装置で受渡フロア部にまで持上げるとともに、呼登録された駐車スペースの空のパレットをエレベータにより受渡フロア部にまで下ろし他方のリフト装置に乗せる。続いて、上記一方のリフト装置から自動車をパレット上に載せた状態のままエレベータに乗せ、パレットのない駐車スペースに移送するとともに、上記他方のリフト装置に乗せたパレットを最下部にまで下ろし入出庫スペースに移すようにしている。
【0003】
このように、入庫して来た自動車をパレット上に載せて駐車スペースに移送する工程と空のパレットを駐車スペースから入出庫スペースに移送する工程とを同時平行して行うことができ、また駐車している自動車が出庫する場合にも、自動車をパレット上に載せたまま駐車スペースから入出庫スペースに移送する工程と空のパレットを入出庫スペースから駐車スペースに移送する工程とを同時平行して行うことができるので、自動車の入出庫に要する時間を短縮することができるという利点がある。尚、呼登録とは、予め全ての駐車スペースの中で空のパレットがある駐車スペースを記憶しておき、その中で入出庫スペースに最も近いという理由等によって、予め次に入庫して来る自動車の駐車スペースとして決定し登録することをいう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如き立体駐車装置において、普通車だけでなく、普通車よりも車高の高いワゴン車や車長の長い外車等の大型車をも駐車できるようにすることが要望されて来ている。このため、本願出願人は、先に、駐車制限の異なる2種類以上の駐車スペース(例えば普通車用駐車スペースと大型車用駐車スペース)を備えるものを提案している(特願平6−65120号)。この場合、パレットは、全ての駐車スペースに兼用できるように同一の大きさ・形状のものを使用することとしている。
【0005】
しかし、パレットを上述の如く駐車スペースの総数よりも1枚多く設けた場合には、次のような問題がある。すなわち、例えば大型車が入庫したとき、普通車用駐車スペースが呼登録されていて、その駐車スペースの空のパレットが入出庫スペース側に下ろされて来た場合、入庫した大型車を上記普通車用駐車スペースに格納することはできず、駐車が不能になる。
【0006】
そこで、このような問題を解決するために、呼登録方式の代りに、自動車が入出庫スペースに入庫して来たとき、その大きさを検査し、それに対応した駐車スペースから空のパレットを入出庫スペース側に下ろすようにすることが考えられる。しかし、この場合、駐車スペースから空のパレットを入出庫スペース側に下ろすまでの時間が、呼登録方式の場合よりもかなり遅れ、その遅れが自動車が入庫する度に生じることから、特に、一度に多くの自動車が入庫するときに問題となる。
【0007】
また、パレットの総数を駐車スペースの総数と同一にし、自動車が入出庫スペースに入庫するに先立って、その大きさを検査し、それに対応した駐車スペースから空のパレットを入出庫スペース側に下ろすようにした場合には、空のパレットが入出庫スペースに下りて来るまで自動車が入庫することができず、待ち時間が非常に長くなるという問題がある。また、満車時に入出庫スペースに自動車をパレットに載せた状態で駐車させることができず、その分駐車台数が少なくなるという問題もある。
【0008】
本発明はかかる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、入庫して来た自動車が、呼登録されかつ空のパレットが下ろされた駐車スペースに格納できないとき、該駐車スペースに、入庫自動車が格納可能な駐車スペースから空のパレット等を移し変えることにより、入庫時間を短縮しながら、また満車時の駐車台数を減らすことなく、普通車及び大型車の双方を満車状態になるまで確実に駐車できるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、エレベータ式立体駐車装置として、建物の最下部に自動車が入出庫する入出庫スペースが設けられ、該入出庫スペースの両側の最下部と1階上の受渡フロア部との間でパレット上に載置された自動車を各々昇降させる一対のリフト装置と、上記受渡フロア部から上方に延びるエレベータ昇降路に沿って昇降するエレベータと、上記エレベータ昇降路の側方に上下多段に設けられ、駐車制限の異なる少なくとも2種類以上の駐車スペースとを備えており、自動車を載置するパレットは、駐車スペースの総数よりも1枚多く設けられ、かつ全て同一の大きさ・形状に形成されているものを対象とする。そして、このような立体駐車装置の制御方法として、自動車が入出庫スペースに入庫したとき、該自動車をパレット上に載せた状態で一方のリフト装置で受渡フロア部にまで持上げるとともに、呼登録された駐車スペースの空のパレットをエレベータにより受渡フロア部にまで下ろし他方のリフト装置に乗せる工程と、入庫した自動車が上記呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当するとき、駐車制限に該当しない駐車スペースの中から、空のパレット又は呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当しない自動車が載置されたパレットを検索し、そのパレットをエレベータに乗せて上記呼登録された駐車スペースに移す工程と、その後、上記一方のリフト装置から自動車をパレット上に載せた状態のままエレベータに乗せ、パレットのない駐車スペースに移送する工程とを備える構成にしたものである。
【0010】
これにより、本発明では、自動車が入出庫スペースに入庫したときには、自動車をパレット上に載せた状態で一方のリフト装置で受渡フロア部にまで持上げる動作と同時並行して、呼登録された駐車スペースの空のパレットをエレベータにより受渡フロア部にまで下ろし他方のリフト装置に乗せる動作が行われるので、その動作の遅れが問題となることはない。
【0011】
そして、入庫して来た自動車が上記呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当しないときつまり駐車可能なときには、直ちに上記一方のリフト装置から自動車をパレット上に載せた状態のままエレベータに乗せ、パレットのない駐車スペースに移送する。一方、入庫して来た自動車が上記呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当し駐車不能なときには、駐車制限に該当しない駐車スペースの中から、空のパレット又は呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当しない自動車が載置されたパレットを検索し、そのパレットをエレベータに乗せて上記呼登録された駐車スペースに移した後、上記一方のリフト装置から自動車をパレット上に載せた状態のままエレベータに乗せ、パレットのない駐車スペースに移送することにより、自動車の種類に拘らず、普通車及び大型車の双方を満車状態になるまで確実に駐車させることができる。しかも、パレットの移し変えは、入庫自動車が呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当するときにだけ行われるので、一度に多くの車両が入庫するときでもそのトータルの入庫時間はそれ程長くなることはなく、入庫時間の短縮化が図られる。さらに、駐車スペースの全てに自動車がパレット上に載って駐車している満車時には、入出庫スペースにあるパレット上にも自動車を載せた状態で駐車させることができるので、駐車台数をその分多くすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
図1は本発明の一実施形態に係る制御方法を用いるエレベータ式立体駐車装置の概略構成を示し、1は立体駐車装置の9階建ての建物であって、該建物1は、最下部である1階が入出庫フロア部、2階が受渡フロア部、3階〜7階が普通車用の駐車棚、8階及び9階が大型車用の駐車棚になっている。尚、図では、2階の受渡フロア部及び3階〜9階の駐車棚を省略している。
【0014】
上記1階の入出庫フロア部には、その中央部に自動車が入出庫口(図示せず)を通して入出庫する入出庫スペースNSが設けられているとともに、該入出庫スペースNSの左右両側の入出庫フロア部と2階の受渡フロア部との間でパレット2上に載置された自動車を各々昇降させる一対のリフト装置3,4が設置されている。本実施形態の場合、一方のリフト装置3は、入庫して来た自動車を1階の入出庫フロア部から2階の受渡フロア部に持上げる入庫専用のものであり、他方のリフト装置4は、出庫する自動車を2階の受渡フロア部から1階の入出庫フロア部に下ろす出庫専用のものであり、この両リフト装置3,4は、図で詳示していないが、載置台が支柱に沿って昇降する構成になっている。また、上記入出庫スペースNSの入出庫フロア部上には、図示していないが、その両側に下降して位置するリフト装置3,4(載置台)との間で自動車を載置するパレットを横送りするシリンダやローラ等からなる横送り装置が設けられている。
【0015】
また、5は2階の受渡フロア部から建物1内の中央を上方に延びるエレベータ昇降路、6は該昇降路5に沿って昇降するエレベータ(詳しくはエレベータ台)であって、該エレベータ6は、図示していないが、周知の如くエレベータ台の4隅をそれぞれワイヤロープで支持し、それらのワイヤロープを建物1の最上部に設置した正逆回転可能なドラムに巻き付け、該ドラムによりワイヤロープを巻き上げ、又は巻き下ろすことによりエレベータ台が昇降する構成になっている。上記エレベータ昇降路5の左右両側にはそれぞれ、3階〜7階の普通車用駐車棚に一つずつの普通車用の駐車スペースMSが、8階及び9階の大型車用駐車棚に共に一つの大型車用の駐車スペースLSが設けられている。大型車用駐車スペースLSは、普通車用駐車スペースMSよりも棚間高さが大きく設定されていて、普通車よりも車高の高いワゴン車等の大型車も格納して駐車できるようになっている。
【0016】
上記全ての駐車スペースMS,LS及び入出庫スペースNSには、それぞれ自動車を載置するためのパレット2が配置されており、パレット2の総数は駐車スペースMS,LSの総数よりも1枚多くなっており、これらのパレット2は、普通車と大型車の区別なく全て同一の大きさ・形状に形成されている。また、上記エレベータ(エレベータ台)6には、図示していないが、2階の受渡フロア部に上昇して位置するリフト装置3,4(載置台)との間、あるいは3階〜9階の各駐車スペースMS,LSとの間でパレット2を横送りするシリンダやローラ等からなる横送り装置が設けられている。
【0017】
上記リフト装置3,4、エレベータ6及び横送り装置の各駆動部は、CPU等からなるコントローラ(図示せず)により制御される。該コントローラにおいて、自動車が入出庫スペースNSに入庫して来た時点から該自動車を所定の駐車スペースMS,LSに格納して駐車させるまでの一連の動作を制御するときの制御方法に本発明を適用したものであり、以下、その制御方法について、図2及び図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0018】
自動車が建物1の入出庫口を通して入出庫スペースNSに入庫して来ると(ステップS1 )、まず、呼登録されている駐車スペースを認識する(ステップS2 )。この呼登録の駐車スペースは、予め全ての駐車スペースMS,LSの中で空のパレットがある駐車スペースを記憶しておき、その中で入出庫スペースに最も近いという理由等によって、予め次に入庫して来る自動車の駐車スペースとして決定し登録されているものであり、自動車の入庫又は出庫が行われる毎に更新される。今、例えば3階の普通車用駐車スペースMSが呼登録されているとする。
【0019】
続いて、エレベータ6が上記呼登録の駐車スペースMSの階である3階へ上昇又は下降して移動し(ステップS3 )、該駐車スペースMSから空のパレット2をエレベータ6の横送り装置によりエレベータ6に引き込む(ステップS4 )。その後、エレベータ6が2階の受渡フロア部へ下降し(ステップS5 )、該エレベータ6から空のパレット2をエレベータ6の横送り装置により出庫用リフト装置4に払い出して乗せる(ステップS6 )。
【0020】
また、上述のエレベータ6による空のパレット2の呼登録の駐車スペースMSから出庫用リフト装置4への移送と同時並行して、入出庫口の開閉ドアを閉じた(ステップS7 )後、入庫用リフト装置3が1階の入出庫フロア部へ下降する(ステップS8 )。そして、入庫自動車をパレット2上に載せた状態のまま入出庫スペースNSからその横送り装置により上記入庫用リフト装置3へ移動した(ステップS9 )後、該入庫用リフト装置3が上昇してパレット2上の入庫自動車を2階の受渡フロア部にまで持上げる(ステップS10)。
【0021】
このように、自動車が1階の入出庫スペースNSに入庫したときには、自動車をパレット2上に載せた状態で入庫用リフト装置3で2階の受渡フロア部にまで持上げる動作と、呼登録された駐車スペースの空のパレット2をエレベータにより受渡フロア部にまで下ろし出庫用リフト装置4に乗せる動作とが同時並行して行われるので、これらの動作に要する時間を短縮することができる。
【0022】
そして、上記両動作が終了した時点で入庫自動車が呼登録の駐車スペースMSの駐車制限(車高制限)に該当せずに駐車可能であるか否かを判定する(ステップS11)。この判定は、具体的には入出庫スペース等に設けた車高検出センサ(図示せず)からの車高検出値と駐車スペースMSの車高制限値との大小比較により行われる。そして、入庫自動車が標準車高の普通車で呼登録の普通車用駐車スペースMSの車高制限に該当せずに駐車可能なときには、直ちに2階の受渡フロア部に位置する入庫用リフト装置3上で待機している入庫自動車をパレット2上に載せた状態のままエレベータ6にその横送り装置により引き込んで乗せ(ステップS12)、該エレベータ6がパレットのない呼登録の駐車スペースMSの階である3階に上昇し(ステップS13)、入庫自動車をパレット2上に載せた状態のままエレベータ6から上記駐車スペースMSに横送り装置により払い出して格納する(ステップS14)。それと同時並行して、空のパレット2を載置した出庫用リフト装置4が1階に下降し(ステップS15)、該出庫用リフト装置4から空のパレット2を入出庫スペースNSへ横送り装置により移動する(ステップS16)。続いて、出庫用リフト装置4が2階に上昇した(ステップS17)後、入出庫口の開閉ドアが開き(ステップS18)、次に自動車が入庫して来るのを待つことになる。
【0023】
一方、入庫自動車の車高が標準車高よりも高いワゴン車等の大型車で呼登録の普通車用駐車スペースMSの車高制限に該当するときには、まず、入庫自動車が駐車可能な駐車スペースを検索する(ステップS21)。この検索は、具体的には大型車用駐車スペースLSの中から、空のパレット2又は呼登録の普通車用駐車スペースMSの車高制限に該当しない自動車つまり普通車が載置されたパレット2を見出すことで行われる。尚、立体駐車装置のコントローラは、各駐車スペースMS,LSにおいて自動車が現在駐車しているか駐車してないか、また駐車しているときはその自動車が普通車であるか大型車であるかをセンサ等からの情報により把握しており、これらの情報に基づいて、上記検索が行われる。
【0024】
上記検索の後、エレベータ6が入庫自動車の駐車可能な大型車用駐車スペースLSの階、例えば8階にまで上昇し(ステップS22)、該駐車スペースLSから空のパレット2又は普通車が載置されたパレット2をエレベータ6の横送り装置によりエレベータ6上に引き込んで乗せる(ステップS23)。続いて、エレベータ6が呼登録の駐車スペースMSの階である3階にまで下降し(ステップS24)、エレベータ6上からパレット2を横送り装置により上記駐車スペースMSへ払い出して格納する(ステップS25)。
【0025】
その後、エレベータ6が3階から2階の受渡フロア部へ下降し(ステップS26)、その受渡フロア部に位置する入庫用リフト装置3上で待機している入庫自動車をパレット2上に載せた状態のままエレベータ6にその横送り装置により引き込んで乗せる(ステップS27)。続いて、該エレベータ6が大型車用駐車スペースLSの階である8階にまで上昇し(ステップS28)、入庫自動車をパレット2上に載せた状態のままエレベータ6から上記駐車スペースLSに横送り装置により払い出して格納する(ステップS29)。
【0026】
また、上記駐車スペースの検索から入庫自動車の格納までの動作と同時並行して、空のパレット2を載置した出庫用リフト装置4が1階に下降し(ステップS30)、該出庫用リフト装置4から空のパレット2を入出庫スペースNSへ横送り装置により移動する(ステップS31)。続いて、出庫用リフト装置4が2階に上昇した(ステップS32)後、入出庫口の開閉ドアが開き(ステップS33)、次に自動車が入庫して来るのを待つことになる。
【0027】
このように、大型車用駐車スペースLSから呼登録された普通車用駐車スペースMSへのパレット2の移し変えにより、呼登録方式を維持していることに拘らず、大型車用駐車スペースLSが完全に満車状態になるまで大型車を駐車させることができる。しかも、パレット2の移し変えは、入庫自動車が呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当するとき、つまり呼登録が普通車用駐車スペースで入庫自動車が大型車のときにだけ行われるので、一度に多くの車両が入庫するときでもそのトータルの入庫時間はそれ程長くなることはなく、入庫時間の短縮化を図ることができる。
【0028】
さらに、普通車用及び大型車用駐車スペースMS,LSが全て満車状態になった時には、入出庫スペースNSにあるパレット2上にも自動車を載せた状態で駐車させることができるので、その分駐車台数を多くすることができる。
【0029】
尚、上記実施形態では、本発明の制御方法を、エレベータ昇降路5の左右両側にそれぞれ駐車スペースMS,LSが上下多段に一列のみ配置されたエレベータ式立体駐車装置に適用した場合について述べたが、例えば特開平7−42397号公報に開示されるように、エレベータ昇降路の左右両側にそれぞれ駐車制限の異なる2種類以上の駐車スペースが上下多段にかつ前後二列に配置されたエレベータ式立体駐車装置にも同様に適用することができる。
【0030】
また、駐車スペースの駐車制限として、上記実施形態の如く車高制限に限らず、自動車の全長である車長制限や自動車の重量である車重制限等であってもよいのは言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】
以上の如く、本発明におけるエレベータ式立体駐車装置の制御方法によれば、自動車の入庫動作と同時並行して、呼登録された駐車スペースから空のパレットを下ろす動作を行うとともに、入庫自動車が呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当するときには、駐車制限に該当しない駐車スペースの中から、空のパレット又は呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当しない自動車が載置されたパレットを検索し、そのパレットを上記呼登録された駐車スペースに移し変えることにより、入庫時間を短縮化しながら、普通車及び大型車の双方を満車状態になるまで確実に駐車させることができる。しかも、満車時には駐車スペースだけでなく入出庫スペースに自動車をパレットに載せて駐車させることができるので、駐車台数をその分多くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る制御方法を用いるエレベータ式立体駐車装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る制御方法のフローチャートの部分図である。
【図3】同じくフローチャートの部分図である。
【符号の説明】
1 建物
2 パレット
3 入庫用リフト装置
4 出庫用リフト装置
5 エレベータ昇降路
6 エレベータ
NS 入出庫スペース
MS 普通車用駐車スペース
LS 大型車用駐車スペース
Claims (1)
- 建物の最下部に自動車が入出庫する入出庫スペースが設けられ、該入出庫スペースの両側の最下部と1階上の受渡フロア部との間でパレット上に載置された自動車を各々昇降させる一対のリフト装置と、上記受渡フロア部から上方に延びるエレベータ昇降路に沿って昇降するエレベータと、上記エレベータ昇降路の側方に上下多段に設けられ、駐車制限の異なる少なくとも2種類以上の駐車スペースとを備えており、自動車を載置するパレットは、駐車スペースの総数よりも1枚多く設けられ、かつ全て同一の大きさ・形状に形成されているエレベータ式立体駐車装置の制御方法であって、
自動車が入出庫スペースに入庫したとき、該自動車をパレット上に載せた状態で一方のリフト装置で受渡フロア部にまで持上げるとともに、呼登録された駐車スペースの空のパレットをエレベータにより受渡フロア部にまで下ろし他方のリフト装置に乗せる工程と、
入庫した自動車が上記呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当するとき、駐車制限に該当しない駐車スペースの中から、空のパレット又は呼登録された駐車スペースの駐車制限に該当しない自動車が載置されたパレットを検索し、そのパレットをエレベータに乗せて上記呼登録された駐車スペースに移す工程と、
その後、上記一方のリフト装置から自動車をパレット上に載せた状態のままエレベータに乗せ、パレットのない駐車スペースに移送する工程とを備えたことを特徴とするエレベータ式立体駐車装置の制御方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22016295A JP3554414B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | エレベータ式立体駐車装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22016295A JP3554414B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | エレベータ式立体駐車装置の制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0960326A JPH0960326A (ja) | 1997-03-04 |
JP3554414B2 true JP3554414B2 (ja) | 2004-08-18 |
Family
ID=16746864
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JP22016295A Expired - Lifetime JP3554414B2 (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | エレベータ式立体駐車装置の制御方法 |
Country Status (1)
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-
1995
- 1995-08-29 JP JP22016295A patent/JP3554414B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JPH0960326A (ja) | 1997-03-04 |
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