JP3553582B2 - 飛翔体の誘導装置及びその誘導方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飛翔体の誘導装置及びその誘導方法に関し、特に、固定物体、移動物体が発射する電波に従って飛翔体を誘導し、又は、自ら発する電波に従って固定物体、移動物体に飛翔体を誘導する飛翔体の誘導装置及びその誘導方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導される飛翔体は、それがロール方向に回転することにより送受信する電波の偏波方向と誘導装置の偏波状態がずれてその受信レベルが低下し、安定した誘導信号が得られず、その誘導が適正でなくなる。飛翔体の誘導装置は、特開平10−148498号及び特開平08−261698号公報で記載され知られているように、飛翔体のロール姿勢角を検出し、飛翔体自身のロール姿勢角を制御している。
【0003】
このような公知の誘導装置は、慣性モーメントが大きい飛翔体のロール姿勢角を制御しているので、制御応答速度が遅く、十分安定した誘導信号が得られない。慣性モーメントが大きい飛翔体のロール姿勢角の制御の応答速度が速く、十分に安定した誘導信号を得ることが望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、慣性モーメントが大きい飛翔体のロール姿勢角の制御の応答速度が速く、十分に安定した誘導信号を得ることができる飛翔体の誘導装置及びその誘導方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の複数の実施の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。
【0006】
本発明による飛翔体の誘導装置は、飛翔体(2)と、飛翔体(2)に搭載され誘導目標物体(3,3’)が発する信号を指向的に受信する空中線(5)と、飛翔体(2)のロール角度を検出するロール角度センサ(7)と、空中線(5)の誘導目標物体(3,3’)に対する対向方向と空中線(5)の指向方向との間の指向偏差角度に基づいて空中線(5)を誘導目標物体(3,3’)に指向させる空中線駆動装置(27)とを含む。
【0007】
飛翔体(2)のロール角度が修正されることと無関係に空中線(5)が誘導目標物体(3,3’)に向く。質量が大きい飛翔体(2)のロール角度を物理的に補正することに比べて送受信電波の偏波方向を電気的に迅速に変更することができ、誘導目標物体(3,3’)から最適に電波、信号を受信することができる。ここで、電波、信号は、レーダー電波、レーザーを含む。誘導目標物体(3,3’)は、固定体、移動体を含む。更に、送信機が追加される。送信機から発射される信号は、レーダー電波、レーダーレーザを含む。送信機の出力は空中線(5)から放射される。
【0008】
更に、偏差角度を検出する角度誤差検出器が含まれる。角度誤差検出器は、空中線(5)に接続されそれの指向方向を正負第1方向と正負第2方向の4方向に分けその4方向に対応する電気信号を出力する4つの偏波変換器(6a〜6d)と、4つの偏波変換器(6a〜6d)の出力信号から偏差角度を演算する演算器(19)とを備え、ロール角度センサ(7)の出力値が偏波変換器(6a〜6d)に入力され、偏波変換器(6a〜6d)は電気信号をロール角度センサ(7)の出力値に対応して補正する。この補正により、ロール角度があたかも零であるかのように、即ち、飛翔体の姿勢を変更しないで速やかに受信状態を改善することができる。このような偏波変換器(6a〜6d)は、飛翔体(2)から信号を誘導目標物体(3,3’)に向けて放射する際にも有効に利用され得る。飛翔体(2)から信号は、誘導目標物体(3,3’)に適正に到達する。
【0009】
このように、本発明による飛翔体の誘導方法は、飛翔体(2)がロール方向に回転してもロール角度に応じて飛翔体側の偏波状態を補正することにより目標からの受信信号から安定した誘導信号が得られ、飛翔体を目標に精度良く誘導することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図に一致対応して、本発明による飛翔体の誘導装置の実施の形態は、電波放射源からの放射電波を受信し、電波放射源に飛翔体を誘導する誘導装置が設けられている。その誘導装置1は、図1(a)に示されるように、飛翔体2に搭載されている。飛翔体2は、誘導用電波放射源3が発射する電波4により誘導され得る。
【0011】
図2は、誘導装置1の詳細な誘導回路を示している。放射源3から放射された電波4は、方位方向および高低方向に配置される2対4個の空中線5で受信される。4個の空中線5で受信された電波4は、偏波変換器6a〜6dにそれぞれに出力される。
【0012】
誘導装置1は、ロール角度センサ7を備えている。ロール角度センサ7は、垂直方向に対する飛翔体のロール角度を検出し、ロール角度補正信号8を出力する。ロール角度補正信号8は、偏波変換器6a〜6dに入力される。偏波変換器6a〜6dは、ロール角度補正信号8に応じて飛翔体2のロール角度分だけ飛翔体2のロール方向と逆方向に受信電波の偏波方向を補正する。
【0013】
偏波変換器6a〜6dは、偏波方向を補正して補正受信電波9a〜9dを出力する。補正受信電波9a〜9dは、モノパルスコンパレータ11に入力される。補正受信電波9a〜9dは、モノパルスコンパレータ11により、各空中線の振幅の和を示すΣ信号12と、方位方向の受信電波振幅の差を示すΔAz信号13と、高低方向の受信電波振幅の差を示すΔEl信号14とに変換される。
【0014】
これらの信号12,13,14は、それぞれに受信機15a〜15cで検波され、Σビデオ信号16、ΔAzビデオ信号17、ΔElビデオ信号18に変換される。Σビデオ信号16、ΔAzビデオ信号17、ΔElビデオ信号18は、それぞれに角度誤差演算器19に入力される。角度誤差演算器19は、Σビデオ信号16、ΔAzビデオ信号17、ΔElビデオ信号18に基づいて、電波4又は反射波の到来方向、即ち、空中線5の指向中心方向に対する放射源3の方位角度誤差と、高低角度誤差とを演算し、方位角度誤差信号21と、高低角度誤差信号22として出力する。
【0015】
受信機15aは、探知機23に接続している。探知機23は、Σビデオ信号16のレベルが予め設定された値以上になると、目標探知信号24を出力する。角度誤差演算器19と探知機23とは、スイッチ25に接続している。スイッチ25は、オートパイロット26と空中線駆動器27とに接続している。スイッチ25は、目標探知信号24を受け取って、方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22とをオートパイロット26と空中線駆動器27とに出力する。
【0016】
オートパイロット26は、方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22を受け取って、飛翔体2の操舵機構を制御し、飛翔体2を放射源3に誘導する。空中線駆動器27は、方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22に応じて、角度誤差φが零になるように、即ち、放射源3が空中線5の指向中心方向に位置するように空中線5の角度を変化させる。更に、スイッチ25は、目標探知信号24を受け取っていないときは、捜索信号発生器28から出力される目標捜索のための方位捜索信号30と高低捜索信号29を空中線駆動器27に出力する。空中線駆動器27は、方位捜索信号30と高低捜索信号29に応じて空中線5の角度を周期的に変化させ、放射源3を捜索させる。モノパルスコンパレータ11は、当業者にとってよく知られている慣用技術である。
【0017】
図1(a)と図3(a)は、飛翔体2がロール角度0°で飛行しながら、飛翔体2に搭載された誘導装置1が放射源3から放射される垂直偏波の電波4を受信して、飛翔体2を放射源3に誘導している状態を表している。図1(a),図3(a)は、この場合の放射電波4、偏波変換器6a〜6dの偏波状態、受信電波9a〜9dの偏波の関係を表している。放射電波4は垂直偏波であり、飛翔体2のロール角度は0°であり、偏波変換器6a〜6dの偏波状態も垂直偏波であるため、放射電波4の全成分が受信電波9a〜9dに反映される。このため、良好な受信状態で安定した方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22が得られ、飛翔体2を放射源3に精度良く誘導できる。
【0018】
図3(b)は、図3(a)の状態からロール方向にθ°回転し、偏波変換器6a〜6dの偏波状態が補正されていない状態を表している。図3(b)は、この場合の放射電波4’、偏波変換器6a〜6dの偏波状態、受信電波9a〜9dの偏波の関係を表している。偏波変換器6a〜6dの偏波状態は、飛翔体2と共に回転して電波4’の電界方向からずれてしまうため、放射電波4’のcos(θ)の成分しか受信電波9a〜9dに反映されない。このため、受信レベルが低下して安定した方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22が得られず、飛翔体2を放射源3に精度良く誘導できない。
【0019】
図1(c),図3(c)は、図3(b)の状態から偏波変換器6a〜6dの偏波状態が補正された状態を表している。図3(c)は、この場合の放射電波4”、偏波変換器6a〜6dの偏波状態、受信電波9a〜9dの偏波の関係を表している。偏波変換器6a〜6dの偏波状態は、補正されて垂直偏波であるため、放射電波4”の全成分が受信電波9a〜9dに反映される。このため、良好な受信状態で安定した方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22が得られ、飛翔体2を放射源3に精度良く誘導できる。
【0020】
図4は、本発明による飛翔体の誘導装置の実施の他の形態を示している。本実施の形態では、誘導装置1自身が電波を放射して、目標3’からの反射電波を受信し、飛翔体を目標に誘導している。送信機31が、付加されている。送信機31は、送受切替器32に接続している。送受切替器32は、モノパルスコンパレータ11と受信機15aに接続している。
【0021】
送信機7から送出された送信電波は、送受切替器32を介してモノパルスコンパレータ11に出力される。その送信電波は、モノパルスコンパレータ11で4分配され、偏波変換器6a〜6dに出力される。ロール角度センサ7は垂直方向に対する飛翔体のロール角度を検出し、偏波変換器6a〜6dにロール角度補正信号8を出力する。偏波変換器6a〜6dはロール角度補正信号8に応じて飛翔体のロール角度分だけ飛翔体のロール方向と逆方向に送信電波の偏波方向を補正する。
【0022】
偏波変換器6a〜6dで偏波方向を補正された送信電波は、空中線5から目標3’に向けて発射される。目標3’から反射された電波は、方位方向および高低方向に配置された2対4個の空中線5で受信され、偏波変換器6a〜6dに出力される。偏波変換器6a〜6dは、ロール角度補正信号8に応じて飛翔体のロール角度分だけ飛翔体のロール方向と同方向に受信電波の偏波方向を補正する。偏波変換器6a〜6dで偏波方向を補正された受信電波9a〜9dは、モノパルスコンパレータ11で各空中線5の振幅の和を示すΣ信号12、方位方向の受信電波振幅の差を示すΔAz信号13、及び、高低方向の受信電波振幅の差を示すΔEl信号14に変換される。
【0023】
これらの信号はそれぞれ受信機15a,b,cで検波され、Σビデオ信号16、ΔAzビデオ信号信号17、及び、ΔEl信号18に変換される。角度誤差演算器19は、Σビデオ信号16、ΔAzビデオ信号17、及び、ΔElビデオ信号18に基づき反射波の到来方向、すなわち空中線5の指向中心方向に対する目標3’の方位角度誤差及び高低角度誤差を演算し、方位角度誤差信号21および高低角度誤差信号22として出力する。探知機23は、Σビデオ信号16のレベルが予め設定された値以上になると目標探知信号24を出力する。
【0024】
スイッチ25は目標探知信号24を受けると方位角度誤差信号21および高低角度誤差信号22をオートパイロット26及び空中線駆動器27に出力する。オートパイロット26は、方位角度誤差信号21及び高低角度誤差信号22を受けて、飛翔体の操舵機構を制御し、飛翔体を目標3’に誘導する。空中線駆動器27は、方位角度誤差信号21及び高低角度誤差信号22に応じて角度誤差φが零になるように、すなわち目標3’が空中線5の指向中心方向に位置するように空中線5の角度を変化させる。また、スイッチ25は、目標探知信号24を受けていないときは捜索信号発生器28から出力される目標捜索のための方位捜索信号30及び高低捜索信号29を空中線駆動器27に出力する。空中線駆動器27は方位捜索信号30および高低捜索信号29に応じて空中線5の角度を周期的に変化させ、目標を捜索させる。
【0025】
【発明の効果】
本発明による飛翔体の誘導装置及びその誘導方法は、飛翔体のロール回転が相殺されるので、飛翔体をロール方向に安定させるための特別なハードウェアが不要である。更には、飛翔体のロール回転による受信レベルの低下が防止され、質量が大きい飛翔体のロール角度を物理的に補正することに比べて応答速度が速い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a),(b),(c)は、本発明による飛翔体の誘導方法の実施の形態をそれぞれに示す断面図である。
【図2】図2は、本発明による飛翔体の誘導装置の実施の形態を示す回路ブロック図である。
【図3】図3(a),(b),(c)は、本発明による飛翔体の誘導方法の実施の形態の制御プロセスをそれぞれに示す射軸投影図である。
【図4】図4は、本発明による飛翔体の誘導装置の実施の他の形態を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
2…飛翔体
3,3’…誘導目標物体
5…空中線
6a〜6d…偏波変換器
7…ロール角度センサ
19…演算器
27…空中線駆動装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、飛翔体の誘導装置及びその誘導方法に関し、特に、固定物体、移動物体が発射する電波に従って飛翔体を誘導し、又は、自ら発する電波に従って固定物体、移動物体に飛翔体を誘導する飛翔体の誘導装置及びその誘導方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導される飛翔体は、それがロール方向に回転することにより送受信する電波の偏波方向と誘導装置の偏波状態がずれてその受信レベルが低下し、安定した誘導信号が得られず、その誘導が適正でなくなる。飛翔体の誘導装置は、特開平10−148498号及び特開平08−261698号公報で記載され知られているように、飛翔体のロール姿勢角を検出し、飛翔体自身のロール姿勢角を制御している。
【0003】
このような公知の誘導装置は、慣性モーメントが大きい飛翔体のロール姿勢角を制御しているので、制御応答速度が遅く、十分安定した誘導信号が得られない。慣性モーメントが大きい飛翔体のロール姿勢角の制御の応答速度が速く、十分に安定した誘導信号を得ることが望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、慣性モーメントが大きい飛翔体のロール姿勢角の制御の応答速度が速く、十分に安定した誘導信号を得ることができる飛翔体の誘導装置及びその誘導方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の複数の実施の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。
【0006】
本発明による飛翔体の誘導装置は、飛翔体(2)と、飛翔体(2)に搭載され誘導目標物体(3,3’)が発する信号を指向的に受信する空中線(5)と、飛翔体(2)のロール角度を検出するロール角度センサ(7)と、空中線(5)の誘導目標物体(3,3’)に対する対向方向と空中線(5)の指向方向との間の指向偏差角度に基づいて空中線(5)を誘導目標物体(3,3’)に指向させる空中線駆動装置(27)とを含む。
【0007】
飛翔体(2)のロール角度が修正されることと無関係に空中線(5)が誘導目標物体(3,3’)に向く。質量が大きい飛翔体(2)のロール角度を物理的に補正することに比べて送受信電波の偏波方向を電気的に迅速に変更することができ、誘導目標物体(3,3’)から最適に電波、信号を受信することができる。ここで、電波、信号は、レーダー電波、レーザーを含む。誘導目標物体(3,3’)は、固定体、移動体を含む。更に、送信機が追加される。送信機から発射される信号は、レーダー電波、レーダーレーザを含む。送信機の出力は空中線(5)から放射される。
【0008】
更に、偏差角度を検出する角度誤差検出器が含まれる。角度誤差検出器は、空中線(5)に接続されそれの指向方向を正負第1方向と正負第2方向の4方向に分けその4方向に対応する電気信号を出力する4つの偏波変換器(6a〜6d)と、4つの偏波変換器(6a〜6d)の出力信号から偏差角度を演算する演算器(19)とを備え、ロール角度センサ(7)の出力値が偏波変換器(6a〜6d)に入力され、偏波変換器(6a〜6d)は電気信号をロール角度センサ(7)の出力値に対応して補正する。この補正により、ロール角度があたかも零であるかのように、即ち、飛翔体の姿勢を変更しないで速やかに受信状態を改善することができる。このような偏波変換器(6a〜6d)は、飛翔体(2)から信号を誘導目標物体(3,3’)に向けて放射する際にも有効に利用され得る。飛翔体(2)から信号は、誘導目標物体(3,3’)に適正に到達する。
【0009】
このように、本発明による飛翔体の誘導方法は、飛翔体(2)がロール方向に回転してもロール角度に応じて飛翔体側の偏波状態を補正することにより目標からの受信信号から安定した誘導信号が得られ、飛翔体を目標に精度良く誘導することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図に一致対応して、本発明による飛翔体の誘導装置の実施の形態は、電波放射源からの放射電波を受信し、電波放射源に飛翔体を誘導する誘導装置が設けられている。その誘導装置1は、図1(a)に示されるように、飛翔体2に搭載されている。飛翔体2は、誘導用電波放射源3が発射する電波4により誘導され得る。
【0011】
図2は、誘導装置1の詳細な誘導回路を示している。放射源3から放射された電波4は、方位方向および高低方向に配置される2対4個の空中線5で受信される。4個の空中線5で受信された電波4は、偏波変換器6a〜6dにそれぞれに出力される。
【0012】
誘導装置1は、ロール角度センサ7を備えている。ロール角度センサ7は、垂直方向に対する飛翔体のロール角度を検出し、ロール角度補正信号8を出力する。ロール角度補正信号8は、偏波変換器6a〜6dに入力される。偏波変換器6a〜6dは、ロール角度補正信号8に応じて飛翔体2のロール角度分だけ飛翔体2のロール方向と逆方向に受信電波の偏波方向を補正する。
【0013】
偏波変換器6a〜6dは、偏波方向を補正して補正受信電波9a〜9dを出力する。補正受信電波9a〜9dは、モノパルスコンパレータ11に入力される。補正受信電波9a〜9dは、モノパルスコンパレータ11により、各空中線の振幅の和を示すΣ信号12と、方位方向の受信電波振幅の差を示すΔAz信号13と、高低方向の受信電波振幅の差を示すΔEl信号14とに変換される。
【0014】
これらの信号12,13,14は、それぞれに受信機15a〜15cで検波され、Σビデオ信号16、ΔAzビデオ信号17、ΔElビデオ信号18に変換される。Σビデオ信号16、ΔAzビデオ信号17、ΔElビデオ信号18は、それぞれに角度誤差演算器19に入力される。角度誤差演算器19は、Σビデオ信号16、ΔAzビデオ信号17、ΔElビデオ信号18に基づいて、電波4又は反射波の到来方向、即ち、空中線5の指向中心方向に対する放射源3の方位角度誤差と、高低角度誤差とを演算し、方位角度誤差信号21と、高低角度誤差信号22として出力する。
【0015】
受信機15aは、探知機23に接続している。探知機23は、Σビデオ信号16のレベルが予め設定された値以上になると、目標探知信号24を出力する。角度誤差演算器19と探知機23とは、スイッチ25に接続している。スイッチ25は、オートパイロット26と空中線駆動器27とに接続している。スイッチ25は、目標探知信号24を受け取って、方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22とをオートパイロット26と空中線駆動器27とに出力する。
【0016】
オートパイロット26は、方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22を受け取って、飛翔体2の操舵機構を制御し、飛翔体2を放射源3に誘導する。空中線駆動器27は、方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22に応じて、角度誤差φが零になるように、即ち、放射源3が空中線5の指向中心方向に位置するように空中線5の角度を変化させる。更に、スイッチ25は、目標探知信号24を受け取っていないときは、捜索信号発生器28から出力される目標捜索のための方位捜索信号30と高低捜索信号29を空中線駆動器27に出力する。空中線駆動器27は、方位捜索信号30と高低捜索信号29に応じて空中線5の角度を周期的に変化させ、放射源3を捜索させる。モノパルスコンパレータ11は、当業者にとってよく知られている慣用技術である。
【0017】
図1(a)と図3(a)は、飛翔体2がロール角度0°で飛行しながら、飛翔体2に搭載された誘導装置1が放射源3から放射される垂直偏波の電波4を受信して、飛翔体2を放射源3に誘導している状態を表している。図1(a),図3(a)は、この場合の放射電波4、偏波変換器6a〜6dの偏波状態、受信電波9a〜9dの偏波の関係を表している。放射電波4は垂直偏波であり、飛翔体2のロール角度は0°であり、偏波変換器6a〜6dの偏波状態も垂直偏波であるため、放射電波4の全成分が受信電波9a〜9dに反映される。このため、良好な受信状態で安定した方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22が得られ、飛翔体2を放射源3に精度良く誘導できる。
【0018】
図3(b)は、図3(a)の状態からロール方向にθ°回転し、偏波変換器6a〜6dの偏波状態が補正されていない状態を表している。図3(b)は、この場合の放射電波4’、偏波変換器6a〜6dの偏波状態、受信電波9a〜9dの偏波の関係を表している。偏波変換器6a〜6dの偏波状態は、飛翔体2と共に回転して電波4’の電界方向からずれてしまうため、放射電波4’のcos(θ)の成分しか受信電波9a〜9dに反映されない。このため、受信レベルが低下して安定した方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22が得られず、飛翔体2を放射源3に精度良く誘導できない。
【0019】
図1(c),図3(c)は、図3(b)の状態から偏波変換器6a〜6dの偏波状態が補正された状態を表している。図3(c)は、この場合の放射電波4”、偏波変換器6a〜6dの偏波状態、受信電波9a〜9dの偏波の関係を表している。偏波変換器6a〜6dの偏波状態は、補正されて垂直偏波であるため、放射電波4”の全成分が受信電波9a〜9dに反映される。このため、良好な受信状態で安定した方位角度誤差信号21と高低角度誤差信号22が得られ、飛翔体2を放射源3に精度良く誘導できる。
【0020】
図4は、本発明による飛翔体の誘導装置の実施の他の形態を示している。本実施の形態では、誘導装置1自身が電波を放射して、目標3’からの反射電波を受信し、飛翔体を目標に誘導している。送信機31が、付加されている。送信機31は、送受切替器32に接続している。送受切替器32は、モノパルスコンパレータ11と受信機15aに接続している。
【0021】
送信機7から送出された送信電波は、送受切替器32を介してモノパルスコンパレータ11に出力される。その送信電波は、モノパルスコンパレータ11で4分配され、偏波変換器6a〜6dに出力される。ロール角度センサ7は垂直方向に対する飛翔体のロール角度を検出し、偏波変換器6a〜6dにロール角度補正信号8を出力する。偏波変換器6a〜6dはロール角度補正信号8に応じて飛翔体のロール角度分だけ飛翔体のロール方向と逆方向に送信電波の偏波方向を補正する。
【0022】
偏波変換器6a〜6dで偏波方向を補正された送信電波は、空中線5から目標3’に向けて発射される。目標3’から反射された電波は、方位方向および高低方向に配置された2対4個の空中線5で受信され、偏波変換器6a〜6dに出力される。偏波変換器6a〜6dは、ロール角度補正信号8に応じて飛翔体のロール角度分だけ飛翔体のロール方向と同方向に受信電波の偏波方向を補正する。偏波変換器6a〜6dで偏波方向を補正された受信電波9a〜9dは、モノパルスコンパレータ11で各空中線5の振幅の和を示すΣ信号12、方位方向の受信電波振幅の差を示すΔAz信号13、及び、高低方向の受信電波振幅の差を示すΔEl信号14に変換される。
【0023】
これらの信号はそれぞれ受信機15a,b,cで検波され、Σビデオ信号16、ΔAzビデオ信号信号17、及び、ΔEl信号18に変換される。角度誤差演算器19は、Σビデオ信号16、ΔAzビデオ信号17、及び、ΔElビデオ信号18に基づき反射波の到来方向、すなわち空中線5の指向中心方向に対する目標3’の方位角度誤差及び高低角度誤差を演算し、方位角度誤差信号21および高低角度誤差信号22として出力する。探知機23は、Σビデオ信号16のレベルが予め設定された値以上になると目標探知信号24を出力する。
【0024】
スイッチ25は目標探知信号24を受けると方位角度誤差信号21および高低角度誤差信号22をオートパイロット26及び空中線駆動器27に出力する。オートパイロット26は、方位角度誤差信号21及び高低角度誤差信号22を受けて、飛翔体の操舵機構を制御し、飛翔体を目標3’に誘導する。空中線駆動器27は、方位角度誤差信号21及び高低角度誤差信号22に応じて角度誤差φが零になるように、すなわち目標3’が空中線5の指向中心方向に位置するように空中線5の角度を変化させる。また、スイッチ25は、目標探知信号24を受けていないときは捜索信号発生器28から出力される目標捜索のための方位捜索信号30及び高低捜索信号29を空中線駆動器27に出力する。空中線駆動器27は方位捜索信号30および高低捜索信号29に応じて空中線5の角度を周期的に変化させ、目標を捜索させる。
【0025】
【発明の効果】
本発明による飛翔体の誘導装置及びその誘導方法は、飛翔体のロール回転が相殺されるので、飛翔体をロール方向に安定させるための特別なハードウェアが不要である。更には、飛翔体のロール回転による受信レベルの低下が防止され、質量が大きい飛翔体のロール角度を物理的に補正することに比べて応答速度が速い。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a),(b),(c)は、本発明による飛翔体の誘導方法の実施の形態をそれぞれに示す断面図である。
【図2】図2は、本発明による飛翔体の誘導装置の実施の形態を示す回路ブロック図である。
【図3】図3(a),(b),(c)は、本発明による飛翔体の誘導方法の実施の形態の制御プロセスをそれぞれに示す射軸投影図である。
【図4】図4は、本発明による飛翔体の誘導装置の実施の他の形態を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
2…飛翔体
3,3’…誘導目標物体
5…空中線
6a〜6d…偏波変換器
7…ロール角度センサ
19…演算器
27…空中線駆動装置
Claims (4)
- 飛翔体と、
前記飛翔体に搭載され誘導目標物体が発する信号を指向的に受信する空中線と、
前記空中線に接続され前記指向方向を正負第1方向と正負第2方向の4方向に分け前記4方向に対応する電気信号を出力する4つの偏波変換器と、
前記4つの偏波変換器の前記電気信号に対応して前記空中線の前記誘導目標物体に対する対向方向と前記空中線の指向方向との間の偏差角度を演算する演算器と、
前記飛翔体のロール角度を検出するロール角度センサとを具え、
前記ロール角度は前記偏波変換器に入力され、前記偏波変換器は前記電気信号を前記ロール角度に対応して補正し、前記空中線は前記偏差角度に対応して前記誘導目標物体に指向させられる
飛翔体の誘導装置。 - 請求項1において、更に、
送信機を含み、
前記送信機の出力は前記空中線から放射される
飛翔体の誘導装置。 - 請求項1において、
前記送信機の出力は、前記4つの偏波変換器に分けられて入力され、前記偏波変換器を介して前記空中線から放射される
飛翔体の誘導装置。 - 請求項1の飛翔体の誘導装置を用いる飛翔体の誘導方法であり、
指向性アンテナの偏波方向をロール角度に対応させて変更することを具え、
前記変更することは前記ロール角度が修正されずに実行される
飛翔体の誘導方法。
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