JP3552996B2 - ガンマ補正装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はガンマ補正装置に関し、特に撮像装置としてイメージスキャナを用いる場合のガンマ補正に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のイメージスキャナにおいて、取り込んだ画像を表示するモニタ等の表示装置との間で、入力信号に対する出力信号の線形性を保つためにガンマ補正が行われる。一般的には表示装置であるモニタはガンマ=2.2の特性を持つため、イメージスキャナ側では、ガンマ=0.45となるようにガンマ補正を行い、入力信号に対する出力信号の特性がリニアになるようにガンマ補正を行う。
【0003】
実際のガンマ補正は図27に示すように、入力信号に対するガンマ補正値を予め算出してガンマ補正テーブルをROMに格納しておき、入力信号によってROMのアドレスを参照し、そのアドレスに格納されているガンマ補正データを出力信号として出力することにより実現することができる。
【0004】
このガンマ特性はイメージスキャナの素子毎に異なるが、ほとんどのイメージスキャナでは1個のガンマ補正値でしかガンマ補正を行わないため、素子毎のガンマ特性の差により読み取り画像に色むらが生じたり、すじが入ったりするなどの画質劣化が生じていた。
【0005】
そして、従来、この素子特性のばらつきをおさえるために、シェーディング補正が行われている。このシェーディング補正では、素子毎の黒レベルと白レベルとを補正することで素子の特性のばらつきを抑えることができる。しかしながら、中間階調では、やはり特性のばらつきが生じるため画質劣化が生じていた。
【0006】
さらに、上記ガンマ補正を行うために必要なガンマ補正テーブルの記憶容量を減らす方法として、素子毎のガンマ補正テーブルの容量を減らす目的ではないが、数種類のガンマ補正テーブルを機器に持たせる場合に補正テーブル容量を減らす方法として、例えば、特開平8−195895号公報に示される、ディジタルガンマ補正方法及びその装置がある。
【0007】
以下に、この従来例について詳しく説明する。
図28は、従来のガンマ補正を行う装置を示すブロック図である。図28において、2801はデータが入力される入力端、2802は入力端2801からの信号と後述するマイクロプロセッサの出力とを切り替えて出力する入力選択部、2803は入力選択部2802から出力される信号を処理するガンマ特性補正部、2804は特性選択部、2805は特性選択部2804の出力を受けるマイクロプロセッサ、2806は上記マイクロプロセッサ2805へデータを供給するデータ貯蔵部である。また、2806(1)〜2806(M)は上記データ貯蔵部2806を構成するメモリを示している。
【0008】
上記データ貯蔵部2806には、M個のガンマ補正テーブルのデータが保存されており、各ガンマ補正テーブルは一つの基準データと複数個の差分値とを保存している。特性選択部2804から供給されるガンマ特性選択信号により、マイクロプロセッサ2805がデータ貯蔵部2806から選択されたガンマ特性に応じたメモリから貯蔵されている基準データ、及び複数個の差分値を読み出す。マイクロプロセッサ2805は読み出された基準データ及び、複数個の差分値を用いてガンマ特性テーブルを復元し、ガンマ特性補正部2803にルックアップテーブル形態で保存する。そして、ガンマ特性補正部2803では、入力された映像データをアドレスデータとして、そのアドレスに対応するガンマ補正値を出力することでガンマ補正が行われる。
【0009】
上記データ貯蔵部2806には、ガンマ補正テーブルをそのまま記憶させるのではなく、基準データと複数個の差分値とを記憶することで記憶容量の削減を行っている。例えば、ガンマ特性が図29に示すような場合、データ貯蔵部2806には、入力データX(1)に対応するガンマ補正値G(1)を基準データに記憶させ、残りのガンマ補正値は、
DG(k)=G(k)−G(k−1)
の関係を有する差分値DG(k)の形態で記憶する。すなわち隣接する入力値に対するガンマ補正値の差分値を算出して記憶するようにする。
【0010】
基準データと差分値からガンマ補正データを復元するには、基準データからk番目までの差分値を積算することにより復元することができる。このように基準データ以外は差分値となるため記憶容量を小さくすることができる。
【0011】
しかしながら、従来のガンマ補正装置では、低階調領域、すなわち入力データの値が小さい領域では、ガンマ特性の変化量が大きくなるため、記憶容量が小さくならないという問題があった。例えば、ある素子のガンマ補正データが図30(a)に示すようなガンマ補正特性であった場合、入力データに対するガンマ補正値は図30(b)に示すようになる。ここで入力データ1に対応するガンマ補正値5を基準データとした場合、入力データ2に対応する差分値は、
22−5=17
となる。同様に入力データ3に対応する差分値は12、入力データ4に対応する差分値は6となる。差分値を記憶するための容量は差分値の最大値を記憶できるようにしなければならないので、この場合、17を記憶するために5ビットの記憶容量が必要となる。このように入力データが小さい領域では素子のガンマ特性によって差分値が小さくならず、ガンマ補正値の記憶容量を小さくできない場合があった。
【0012】
また、従来のガンマ補正装置は、素子毎に異なるガンマ補正値でガンマ補正を行うものでなく、素子毎に同一のガンマ補正値でガンマ補正を行うものであるため、素子毎に同一のガンマ補正テーブルを複数用意してガンマ補正を行うことはできるものの、素子毎に異なるガンマ補正を行うことはできなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
従来のガンマ補正装置は以上のように構成されており、素子毎に同一のガンマ補正テーブルを複数用意してガンマ補正を行うために十分に画質劣化を防止できるものではなかった。
また、入力データが小さい領域では素子のガンマ特性によって差分値が小さくならず、ガンマ補正値の記憶容量を効率的に低減することができないという問題点があった。
【0014】
この発明は以上のような問題点を解消するためになされたもので、高精度なガンマ補正を行うことができるガンマ補正装置を提供することを目的とする。
また、入力データの大きさに関わらず、ガンマ補正値の記憶容量を小さいものとすることができるガンマ補正装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
発明の請求項にかかるガンマ補正装置は、複数の撮像素子のガンマ特性を補正するガンマ補正装置において、基準素子のガンマ補正値と、それぞれ位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値の差分値とを、予め定めた記憶容量で記憶し、上記差分値が予め定めた記憶容量を超過した場合、該差分値に上記予め定めた記憶容量を超過した値を加算し、該加算した値を隣接する素子の差分値として記憶するガンマ補正値記憶手段と、基準素子は記憶してあるガンマ補正値を用い、それ以外の素子では、基準素子のガンマ補正値に当該素子の位置までに存在する素子の差分値をそれぞれ積算することにより素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値算出手段と、上記算出したガンマ補正値から素子毎にガンマ補正を行うガンマ補正手段とを備えたものである。
【0022】
また、本発明の請求項にかかるガンマ補正装置は、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶しており、上記ガンマ補正値記憶手段に記憶してある所定の画像の入力値とガンマ補正値とから補間処理を行い、素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値補間手段を備えたものである。
【0023】
また、本発明の請求項にかかるガンマ補正装置は、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する際に、低階調部のガンマ補正値をより多く記憶するものである。
【0024】
また、本発明の請求項にかかるガンマ補正装置は、複数の撮像素子のガンマ特性を補正するガンマ補正装置において、入力毎の各素子のガンマ補正値の平均値と、該平均値と上記各素子毎のガンマ補正値との差分値を記憶したガンマ補正値記憶手段と、上記ガンマ補正値の平均値に素子毎の差分値を加算することにより素子毎のガンマ補正値として算出するガンマ補正値算出手段と、上記算出したガンマ補正値から素子毎にガンマ補正を行うガンマ補正手段とを備えたものである。
【0025】
また、本発明の請求項にかかるガンマ補正装置は、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶しており、上記ガンマ補正値記憶手段に記憶してある所定の画像の入力値とガンマ補正値とから補間処理を行い、素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値補間手段を備えたものである。
【0026】
また、本発明の請求項にかかるガンマ補正装置は、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する際に、低階調部のガンマ補正値をより多く記憶するものである。
【0027】
また、本発明の請求項にかかるガンマ補正装置は、複数の撮像素子のガンマ特性を補正するガンマ補正装置において、基準素子のガンマ補正値と、それぞれ位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値との差分値と、該差分値のデータ長を記憶するガンマ補正値記憶手段と、基準素子は記憶してあるガンマ補正値を用い、それ以外の素子では基準素子のガンマ補正値に当該素子の位置までに存在する素子の差分値をそれぞれ積算することにより基準素子以外の素子毎のガンマ補正値をそれぞれ算出するガンマ補正値算出手段と、上記算出したガンマ補正値から素子毎にガンマ補正を行うガンマ補正手段とを備えたものである。
【0028】
また、本発明の請求項にかかるガンマ補正装置は、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶しており、上記ガンマ補正値記憶手段に記憶してある所定の画像の入力値とガンマ補正値とから補間処理を行い、素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値補間手段を備えたものである。
【0029】
また、本発明の請求項にかかるガンマ補正装置は、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する際に、低階調部のガンマ補正値をより多く記憶するものである。
【0039】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1.)
以下に、本発明の実施の形態1にかかるガンマ補正装置について、図を参照しながら説明する。図1は本実施の形態1のガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。図1において、101はCCD等の撮像素子、102はCCD101の出力をデジタルに変換するA/Dコンバータ、103はA/Dコンバータ102の出力を受けるガンマ補正回路、104はガンマ補正値記憶回路105から必要なガンマ補正値を選択して取り出すガンマ補正テーブル選択回路、106は素子選択回路である。
【0040】
以下、動作について説明する。
撮像素子101で入力画像を取り込み、A/Dコンバータ102で入力信号をデジタル化した後、各素子毎に個別のガンマ補正値を用いてガンマ補正回路103にてガンマ補正を行う。ここで、素子毎のガンマ補正値は、ガンマ補正値記憶回路105に記憶してあるガンマ補正テーブルから、該当する素子のガンマ補正テーブルをガンマ補正テーブル選択回路104にて選択し、選択したガンマ補正テーブルのガンマ補正値をもとにガンマ補正回路103にてガンマ補正を行う。
【0041】
イメージスキャナは、図2に示すような構成により画像を読み取っている。すなわち、図2において、201は読み取り原稿、202は照明、203は読み取り原稿201と撮像素子204との間に配置されたレンズである。
読み取り原理は、上記読み取り原稿201を照明202にて照らして、その反射光をレンズ203にて結像し、光の信号を撮像素子204にて電気信号に変換するものである。上記撮像素子204は、1番素子からN番素子までの複数の素子で構成され、素子毎に光の信号を電気信号に変換している。
【0042】
本実施の形態のガンマ補正装置では、撮像素子204を構成する1番素子からN番素子まで素子毎に個別のガンマ補正テーブルを持たせてガンマ補正を行う。その素子毎のガンマ補正テーブルを記憶するのがガンマ補正値記憶回路105である。
【0043】
例えば、各素子の入力値に対するガンマ補正値が図3(a)に示すような特性の場合、ガンマ補正値記憶回路105には、図3(b)に示した値が記憶されることになる。この場合、ガンマ補正値を8ビット、すなわち1バイトであらわしている。ガンマ補正値記憶回路105には、まず1番素子の入力値0から255に対するガンマ補正値が1バイトで256個格納されており、次に2番素子のガンマ補正値が同じく1バイトで256個格納されている。このようにして撮像素子のN番素子までのすべてのガンマ補正値が記憶されている。
【0044】
N番目の素子のガンマ補正値を算出するには、ガンマ補正テーブル選択回路104にて、ガンマ補正値記憶回路105に記憶してあるガンマ補正値からN番素子のガンマ補正値を選択する必要があるが、これについてはガンマ補正値記憶回路105上でN番素子のガンマ補正値の先頭アドレスが、
(先頭アドレス)=1*256*(N−1) バイト
で算出できるので、この先頭アドレスから256バイト分のデータが素子のガンマ補正値となる。このガンマ補正値をもとにガンマ補正を行うことにより、素子毎に個別のガンマ補正を行うことができる。
【0045】
このように本実施の形態によれば、ガンマ補正値記憶回路105に各素子毎にガンマ補正テーブルを準備し、各画素毎に対応した補正テーブルをガンマ補正テーブル選択手段104を用いて選択してガンマ補正を行うようにしたので、高精度なガンマ補正を行うことができ、画質の劣化を抑えることができる。
【0046】
(実施の形態2.)
次に本発明の実施の形態2におけるガンマ補正装置について説明する。本実施の形態では、上記実施の形態1に示した構成において、ガンマ補正テーブルを小さくするために、0から255までの連続した入力データに対するガンマ補正値を記憶するのではなく、何点かの離散的な入力データに対するガンマ補正値を記憶するようにしたものである。図4は本実施の形態2によるガンマ補正装置の回路ブロック図を示す。図4において、図1と同一符号は同一または相当部分を示し、ガンマ補正値補間回路404とパターン値記憶回路408が付加されている点が図1と異なる。
【0047】
一般にガンマ補正値を算出するには、図5に示すような予め値のわかっているグレーチャートをスキャナより読み込んで、グレーチャートの値とその読み取り値からガンマ補正値を算出し、グレーチャートにない入力値に対するガンマ補正値は、直線補間または曲線補間により値を補間してガンマ補正値を算出している。
【0048】
そこで、上記ガンマ補正値記憶回路105には、グレーチャートのパターンに対するガンマ補正値を記憶しておき、補間処理によりガンマ補正値を補間するようにすれば、その記憶容量を小さくすることができる。例えば、図5に示すように、10パターンのグレーチャートの場合、0から255までの連続した入力データに対するガンマ補正値を記憶する場合と比較してその記憶容量を10/256にすることができる。以下にガンマ補正値の算出方法について述べる。
【0049】
ガンマ補正値記憶回路105には、パターン数分のガンマ補正値が素子毎に記憶されており、例えば、10パターンのグレーチャートに対するガンマ補正値は図6に示すようになる。パターン値はグレーチャートの各階調毎のパターンを測定器で測定した値である。ガンマ補正テーブル選択回路104では、各素子毎のガンマ補正テーブルを選択し、そのガンマ補正値をガンマ補正値補間回路404に送る。
【0050】
そしてガンマ補正値補間回路404では、ガンマ補正テーブル選択回路104で選択されたガンマ補正値と、パターン値記憶回路408に記憶してあるパターン値とからガンマ補正値の補間を行う。例えば、図6の1番素子のガンマ補正値を補間した場合、図7に示すように、データ間を直線補間することで補間処理を行うことができる。例えば、パターン値25から50までの値Xに対するガンマ補正値Yは、
A=(123−90)/(50−25)
Y=A*(X−25)+90
で算出することができる。
このようにしてガンマ補正値補間回路404にて補間されたガンマ補正値をもとに、ガンマ補正回路103により各素子毎にガンマ補正を行うことができる。
【0051】
なお、離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶させる場合、低階調部のパターン、つまり暗い領域のパターンに対するガンマ補正値をより多く記憶させるようにしてもよい。これはガンマ補正曲線が低階調部での変化が大きいことから、この領域でのデータをより多くとることによりガンマ補正精度を向上させることができるためである。
【0052】
例えば、図8に示すように、ガンマ補正曲線がガンマ2.2の値をもつ理想ガンマ曲線を10個の離散的なデータで直線近似する場合、階調を均等にX(0)からX(9)で分割して近似した場合には、低階調領域で補間したガンマ補正値と理想ガンマ曲線との誤差が大きくなることがわかる。これはガンマ補正曲線が低階調部で大きく変化するためである。そこで図9に示すように、同じ10個のデータでも低階調領域のデータ数をより多くとることにより理想ガンマ曲線との誤差を最小限にすることができることがわかる。
【0053】
上記図4に示した構造においても、ガンマ補正値を算出する際に用いるグレーチャートを、低階調部がより多いパターン、すなわち黒に近いパターンをより多く持つチャートにする、またはグレーチャートの中でガンマ補正に使用するパターンを低階調部をより多く選択することで、低階調部のガンマ補正値をより多くガンマ補正値記憶回路105に記憶させることが可能である。
【0054】
このように、本実施の形態2によれば、離散的な入力データに対するガンマ補正値をガンマ補正値記憶回路105に記憶し、入力データの離散度を記憶したパターン値記憶回路408から該当する入力データが含まれるパターン値と、上記ガンマ補正値記憶回路105に記憶されたガンマ補正値とを用いて、ガンマ補正値補間回路404にて補間処理により適切なガンマ補正値を算出してガンマ補正を行うようにしたので、各画素毎にガンマ補正を行うことができ、画質の劣化を抑えることができるとともに、ガンマ補正値を記憶するのに必要な記憶容量を小さいものとすることができ、コストダウンを図ることができる。
なお、低階調領域のパターンに対するガンマ補正値をより多く記憶させることにより、補間処理による誤差を小さくすることができ、ガンマ補正の精度をさらに向上させることができる。
【0055】
また、基準となる素子について1番目の素子を基準素子としたが、もちろんどの素子を基準素子としてもよい。
また、基準素子を1つだけとするのではなく、何点も基準素子をもってもよい。
また、上記離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する場合、グレーチャートの10パターンを記憶する場合について説明したが、パターン数もこれに限定するものではない。
さらに、ガンマ補正値を補間する場合、直線近似で補間するのでなく、2次曲線等の曲線により補間するようにしてもよい。
【0056】
(実施の形態3.)
以下に本発明の実施の形態3にかかるガンマ補正装置について、図を参照しながら説明する。
図10は本実施の形態3のガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。図10において、図1と同一符号は同一、または相当部分を示し、図1のガンマ補正テーブル選択回路104の代わりにガンマ補正値算出回路1004が設けられ、ガンマ補正値記憶回路105の代わりに、基準素子のガンマ補正テーブルと、他の各素子のガンマ補正テーブルを上記基準素子に対する差分値として記憶するガンマ補正値記憶回路1005とが設けられている点が異なっている。
【0057】
以下、動作について説明する。撮像素子101で入力画像を取り込み、A/Dコンバータ102で入力信号をデジタル化した後、各素子毎に個別のガンマ補正値を用いてガンマ補正回路103にてガンマ補正を行う。
ガンマ補正値は、ガンマ補正値記憶手段1005に記憶してあるガンマ補正値から、素子選択回路106にて選択された素子のガンマ補正値をガンマ補正値算出回路1004にて算出する。
【0058】
本実施の形態3のガンマ補正装置では、1番素子からN番素子までの素子毎のガンマ補正テーブルをそのまますべて記憶するのではなく、基準となる素子のガンマ補正テーブルと、位置的に隣接する素子のガンマ補正テーブルの差分値を記憶させることで、記憶容量を小さくするようにしている。
【0059】
ガンマ補正は一般的には、図27で示したように、入力データに対するガンマ補正値をテーブル形式でROMに記憶したものを使用して行う。前述したように、このガンマ補正テーブルを素子毎に持たせようとすると、例えば8ビットのR,G,B3色で640素子分では、
×3×640=491,520バイト
の容量が必要となる。そこで基準となる素子のガンマ補正テーブルは従来どおりにガンマ補正値をROMに記憶させるが、それ以外の素子については位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正テーブルの差分値を記憶することで容量を小さくする。以下、この差分値の算出方法について図11を用いて詳しく説明する。
【0060】
図11においてテーブル1101が各素子毎のガンマ補正値を示しており、1番素子から4番素子までの入力値に対するガンマ補正値が格納されている。この場合、1番素子が基準となる素子であり、1番素子はそのまま8ビットでガンマ補正値が記憶される。2番目以降の素子についてはテーブル1102に示すように、入力値毎に、位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値の差分値を記憶していく。すなわち、2番素子では、1番素子との入力値毎の差分値、3番素子では2番素子との入力値毎の差分値というように差分値を記憶していく。
【0061】
例えば、2番素子の入力値1の差分値は、2番素子ガンマ補正値18と1番素子ガンマ補正値21との差分値であるから差分値は−3(18−21)となる。このようにして差分値を算出すると図11のテーブル1102に示すような値となる。
【0062】
テーブル1102の差分値をみてみると、隣接する画素どうしの差分であるため、素子の特性の差が小さいことにより差分値は元のガンマ補正値よりかなり小さい値となる。図11の例では、−3から2までの値となる。これらの数値を格納するには3ビットの容量ですむため、記憶容量を約3/8にすることができる。このようにして算出した基準素子ガンマ補正値と差分値とをガンマ補正値記憶回路1005に記憶する。この場合、差分値は3ビットで順次記憶させていく。
【0063】
このように1番素子を基準素子とした場合には、ガンマ補正値記憶回路1005の基準素子ガンマ補正テーブルには、1番素子のガンマ補正テーブル、差分値Δ1には2番素子と1番素子の差分値、差分値Δ2には3番素子と2番素子との差分値というようにガンマ補正値が順次記憶される。
【0064】
次に、ガンマ補正記憶回路1005からガンマ補正値を算出し、ガンマ補正を行う方法について述べる。ガンマ補正値算出回路1004ではガンマ補正記憶回路1005に記憶してある基準素子ガンマ補正値と差分値とから素子毎のガンマ補正値を復元する。この復元方法について図11を用いながら説明する。
図11において、1番素子が基準素子ガンマ補正テーブルであるから、素子選択回路106で1番素子が選択された場合には、そのまま記憶してあるガンマ補正値を使用してガンマ補正を行う。例えば、入力画像データが3の場合には入力値3に対応する値34を出力データとして出力することによりガンマ補正を行うことができる。
【0065】
そして、2番素子以降は基準素子のガンマ補正値に、素子位置までの差分値を積算した値を加算してガンマ補正値を算出し、ガンマ補正を行う。例えば、4番素子の入力値0に対応するガンマ補正値を算出する場合は、基準となる1番素子の入力値0に対応するガンマ補正値は0であり、2番素子の差分値は1、3番素子の差分値は−1、4番素子の差分値は2であるからこれらの数値を積算した値がガンマ補正値となる。すなわち、
(ガンマ補正値)=0+1+(−1)+2=2
というように、ガンマ補正値が算出される。図11のテーブル1101をみてみると、元々の4番素子の入力値0に対応するガンマ補正値は2であるから、ガンマ補正値を忠実に復元できることがわかる。同様にして他の素子においても基準素子のガンマ補正値に素子位置までの差分値を積算した値を加算することにより、素子毎のガンマ補正値を算出することができる。
【0066】
このようにガンマ補正値算出回路1004では、基準素子ガンマ補正テーブルと差分値とから、素子選択回路106にて選択された素子毎にガンマ補正値を算出し、算出した素子毎のガンマ補正値からガンマ補正回路103にてガンマ補正を行うことができる。
【0067】
このように本実施の形態3によれば、ガンマ補正記憶回路1005に、基準素子のガンマ補正値と、位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値の差分値を予め定めた記憶容量で記憶し、基準素子は記憶してあるガンマ補正値によりガンマ補正を行い、それ以外の素子では基準素子のガンマ補正値に、素子位置までの差分値を積算した値からガンマ補正値を算出してガンマ補正を行うようにしたので、各画素毎にガンマ補正を行うことができ、画質の劣化を抑えることができるとともに、少ない記憶容量で素子毎のガンマ補正データを記憶することができる。
【0068】
なお、予め定めた記憶容量で差分値を記憶させる際に、低階調側では4ビットで記憶させ、それ以外の階調では2ビットで記憶させるというように、記憶容量を変えるようにしてもよい。これは上述したように、低階調側では素子のガンマ補正値がばらつきやすいため、差分値が大きくなり、この領域の差分値に合わせて差分値の記憶容量を決めた場合、それ以外の領域では記憶容量が無駄になる場合があるためである。そこで上述のように、効率よく記憶させるため、低階調側とそれ以外で記憶容量を変えるようにしてもよい。
【0069】
(実施の形態4.)
次に本発明の実施の形態4によるガンマ補正装置について説明する。本実施の形態では、上述した実施の形態2と実施の形態3の構成とを組み合わせた特徴を有する。すなわち、図12において、図4及び図10と同一符号は、同一または相当部分を示し、1204は、ガンマ補正値記憶回路1005から得られた値をもとに、ガンマ補正値算出回路1004の出力と、パターン値記憶回路408から出力されたパターン値とを用いて補間処理により適切なガンマ補正値を算出するガンマ補正値補間回路である。
【0070】
上記実施の形態2でも述べたように、ガンマ補正値記憶回路1005にはグレーチャートのパターンに対するガンマ補正値を記憶しておき、補間処理によりガンマ補正値を補間するようにすれば、記憶容量を小さくしてガンマ補正を行うことができる。すなわち、上記ガンマ補正値記憶回路1005にはパターン数分の基準素子ガンマ補正テーブル値と差分値とが記憶されている。例えば、図13(a)のテーブルに示すようなデータが記憶されている。ガンマ補正値算出回路1005では前述した方法により、各素子のガンマ補正値を算出する。図13(a)のテーブルの場合には、1番素子が基準素子であるから、2番素子からN番素子までは基準素子である1番素子のガンマ補正値に素子位置までの差分値を積算した値を加算することで図13(b)に示すテーブルのようにガンマ補正値を算出することができる。
【0071】
ガンマ補正値補間回路1204では、ガンマ補正値算出回路1005から算出されたガンマ補正値と、パターン値記憶回路408に記憶してあるパターン値とからガンマ補正値の補間を行う。この補間方法については実施の形態2で述べた方法に従って補間処理を行う。
このようにしてガンマ補正値補間回路1204にて補間されたガンマ補正値をもとに、ガンマ補正回路103により各素子毎にガンマ補正を行うことができる。
【0072】
このように本実施の形態によれば、ガンマ補正記憶回路1005に、基準素子のガンマ補正値と、離散的に記憶させた各素子どうしのガンマ補正値の差分値とを記憶し、基準素子は記憶してあるガンマ補正値によりガンマ補正を行い、その他の素子については、ガンマ補正値補間回路1204で補間処理により適切なガンマ補正値を算出してガンマ補正を行うようにしたので、各画素毎にガンマ補正を行うことができ、画質の劣化を抑えることができるとともに、より少ない記憶容量で素子毎のガンマ補正データを記憶することができる。
【0073】
なお、本実施の形態においても、ガンマ補正曲線が低階調部での変化が大きいことから、この領域でのデータをより多くとることによりガンマ補正精度を向上させることを目的として、離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶させる場合、低階調部のパターン、つまり暗い領域のパターンに対するガンマ補正値をより多く記憶させるようにしてもよい。
【0074】
また、基準となる素子について1番目の素子を基準素子としたが、もちろんどの素子を基準素子としてもよい。
【0075】
また、基準素子を1つだけとするのではなく、何点も基準素子をもってもよい。
また、離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する場合、グレーチャートの10パターンを記憶する場合について説明したがパターン数もこれに限定するものではない。
さらに、ガンマ補正値を補間する場合、直線近似で補間するのでなく、2次曲線等の曲線により補間するようにしてもよい。
【0076】
(実施の形態5.)
以下に、本発明の実施の形態5にかかるガンマ補正装置について、図を参照しながら説明する。本実施の形態5にかかるガンマ補正装置の構成、並びに基本的な動作は実施の形態3と示したものと同じであるが、ガンマ補正値記憶回路1005において、位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値の差分値をそのまま記憶するのではなく、差分値が、差分値を記憶する容量を超過した場合、隣接する次の素子では、差分値に超過した値を加算した値を差分値として記憶する点が異なる。以下、その動作について詳しく説明する。
【0077】
差分値を記憶する際には、予め定めた記憶容量に差分値を記憶すると元のガンマ補正値を復元する処理が非常に簡単になる。しかし予め定めた記憶容量に対して差分値が大きく、記憶容量を超過する事態が発生する場合がある。その場合には、差分値をそのまま積算してガンマ補正値を算出したのでは元のガンマ補正値を復元することができなくなる。
【0078】
例えば、図14(a)のテーブル1401に示すように、ガンマ補正値がある場合、差分値を4ビットで記憶する場合について考えると、素子毎の差分値は図14のテーブル1402に示すようになる。4ビットでは−8から7までの値しか記憶できないため、例えば、入力値1に対応する1番素子のガンマ補正値は16、2番素子のガンマ補正値は26でその差分値は10であるにも係らず、4ビットを超えるため差分値7として記憶されてしまう。
【0079】
従って、図14(b)のテーブル1403に示すように、1番素子を基準として差分値からガンマ補正値を算出した場合、2番素子の入力値1に対応するガンマ補正値は、
16+7=23
となる。3番素子の入力値1に対応するガンマ補正値は基準となる1番素子のガンマ補正値に2番素子の差分値、3番素子の差分値を加算した値となるため、
16+7+(−4)=19
となる。同様に4番素子の入力値1に対応するガンマ補正値は17となる。
【0080】
このように差分値が記憶容量を越えた場合、その超過した値が誤差となり、それ以降の素子に影響を及ぼし、元のガンマ補正値を復元できなくなる場合があった。
そこで差分値が記憶容量を越えた場合には、その誤差を次の差分値に加算することにより、誤差が次の素子のガンマ補正値算出に影響しないようにする。
【0081】
前述したように、2番素子の入力値1に対応する差分値は10であるが7までしか記憶できないため、3の誤差が生じる。そこで図15(a)のテーブル1502に示すように、その誤差3を3番素子の差分値に加算して記憶させるようにする。従って、元々3番素子の差分値は−4であるから、誤差3と差分値―4を加算した−1が3番素子の入力値1に対応する差分値となる。
【0082】
このようにして算出した差分値をもとにガンマ補正値を復元すると、図15(b)のテーブル1503に示すようになり、2番素子の入力値1に対応するガンマ補正値は、差分値の記憶容量を超過しているため誤差を生じるが、3番素子の入力値1に対応するガンマ補正値は22、4番素子では20となり、元のガンマ補正値を忠実に復元できることがわかる。以上のようにして差分値の記憶容量を越えた場合は、超えた誤差データを次の素子の差分値に加算することにより、差分値が記憶容量を越えた場合でも、最小限の誤差でガンマ補正を行うことができる。
【0083】
このように本実施の形態によれば、ガンマ補正値記憶回路1005に、位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値の差分値を記憶する際に、差分値が、差分値を記憶する容量を超過した場合、隣接する次の素子において、差分値に超過した値を加算した値を差分値として記憶するようにしたから、少ない記憶容量で素子毎にガンマ補正を行うことができると共に、差分値が差分値を記憶する容量を超過した場合でもその誤差を最小限に抑えることができる。
【0084】
なお、本実施の形態においても、素子特性補正値テーブルに上記実施の形態2でも述べたように、連続した入力データに対するガンマ補正値を記憶させるのではなく、離散的な入力データに対するガンマ補正値を記憶するようにすることにより、記憶容量をさらに小さくすることができる。
【0085】
また、上記離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶させる場合、低階調部のパターン、つまり暗い領域のパターンに対するガンマ補正値をより多く記憶させることで、低階調部でのガンマ補正曲線の変化が大きい領域でのガンマ補正精度を向上させることができる。
また、基準となる素子について1番目の素子を基準素子としたが、もちろんどの素子を基準素子としてもよい。
さらに、また、基準素子を1つだけとするのではなく、何点も基準素子をもっていてもよい。
【0086】
(実施の形態6.)
以下に本発明の実施の形態6にかかるガンマ補正装置について、図を参照しながら説明する。図16は本実施の形態6のガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。図16において、図1と同一符号は同一、または相当部分を示し、1604は、素子のガンマ補正値の平均値と、その平均値と各素子毎のガンマ補正値の差分値を記憶したガンマ補正値記憶回路1605から出力される値を基にガンマ補正値を算出するガンマ補正値算出回路である。
【0087】
本実施の形態では、上記実施の形態3〜5で説明したように、基準素子との差分値を記憶するのではなく、素子毎のガンマ補正値の平均値との差分値を記憶し、ガンマ補正を行うことを特徴としている。
【0088】
すなわち、ガンマ補正値記憶回路1605には、入力値毎のガンマ補正値の平均値と、各素子毎のガンマ補正値と上記平均値との差分値を算出して記憶する。例えば、素子毎のガンマ補正値が図17(a)のテーブル1701に示すような場合には、平均値とその平均値に対する差分値は図17(b)のテーブル1702に示すように算出される。例えば、入力値1に対する各素子のガンマ補正値の平均値が21の場合には、1番素子のガンマ補正値は16であるから、その差分値−5が差分値として記憶される。同様に2番素子では5が差分値として記憶され、3番素子では1、4番素子では−1が差分値として記憶される。このように平均値と差分値とを算出してガンマ補正値記憶回路1605に記憶する。
【0089】
従って、ガンマ補正値記憶回路1605の平均値データには入力値毎の平均値が記憶され、差分値Δ1には1番素子の差分値、差分値Δ2には2番素子の差分値というように記憶される。このように平均値との差分値をガンマ補正値として記憶させることで、記憶容量を小さくすることができる。
【0090】
そして、ガンマ補正値算出回路1604では、ガンマ補正値記憶回路1605に記憶してある平均値データと差分値から素子選択回路1606にて選択された素子のガンマ補正値を算出する。例えば、1番素子では平均値データに差分値Δ1を加算することによりガンマ補正テーブルを作成し、2番素子では平均値データに差分値Δ2を加算してガンマ補正テーブルを作成することができる。
【0091】
このように平均値と、平均値との差分値を記憶させる方法では平均値と素子毎のガンマ補正値の差が大きい場合には記憶容量が多少大きくなるが、各素子の差分値が独立して記憶されているため、差分値がその記憶容量を超過する場合、その誤差が他の素子のガンマ補正に影響を及ぼさないという利点がある。
【0092】
このように本実施の形態によれば、ガンマ補正値記憶回路1605に、素子のガンマ補正値の平均値と、その平均値と各素子毎のガンマ補正値の差分値を記憶し、ガンマ補正算出回路1604において、上記ガンマ補正値記憶回路1605より出力される、上記ガンマ補正値の平均値と、該平均値と各素子毎のガンマ補正値の差分値とを用いて、各素子毎にガンマ補正値の平均値に素子毎の差分値を加算した値からガンマ補正値を算出し、ガンマ補正回路106によってガンマ補正を行うようにしたから、素子毎に独立して平均値に差分値を加算してガンマ補正値を算出するため正確にガンマ補正を行えるとともに、各素子の差分値が独立して記憶されているため、差分値がその記憶容量を超過する場合、その誤差が他の素子のガンマ補正に影響を与えることがない。
【0093】
なお、上記ガンマ補正値記憶回路1605には、上記実施の形態2でも述べたように、連続した入力データに対するガンマ補正値を記憶させるのではなく、離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶するようにすると記憶容量を小さくすることができる。
また、その場合、低階調領域すなわち暗い領域のデータをより多く記憶させ、低階調部でのガンマ補正曲線の変化が大きい領域でのガンマ補正値をより正確に復元するようにして、ガンマ補正の精度を向上させるようにしてもよい。
【0094】
(実施の形態7.)
以下に、本発明の実施の形態7にかかるガンマ補正装置について、図を参照しながら説明する。図18は本実施の形態7のガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。図18において、図10と同一符号は同一、または相当部分を示し、1804は、差分値のデータ長を一緒に記憶させたガンマ補正値記憶回路1805の出力を受けてガンマ補正値を算出するガンマ補正値算出回路である。
【0095】
基本的な動作は実施の形態3で述べたのと同じであるが、差分値を予め定めた記憶容量に記憶させるのではなく、差分値の大きさに合わせてその記憶容量を変化させる点が異なる。以下、その動作について詳しく説明する。
【0096】
実施の形態5でも述べたように、位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値の差分値を算出した場合、その差分値は様々な値をとるため、ある一定の記憶容量に差分値を記憶させることが不都合な場合がある。そこで差分値の大きさにより、記憶容量を変化させることにより、柔軟に差分値を記憶させることができる。その際に差分値のデータ長を一緒に記憶させることで、正確にガンマ補正値を復元することができる。
【0097】
例えば、図19(a)のテーブルに示すように、1番素子と2番素子のガンマ補正値がある場合、2番素子の差分値が図19(b)のテーブルに示すように算出される。その差分値をデータ長と差分値で、図20に示すように順次記憶していく。図20の場合には、データ長を3ビットで記憶し、その次に差分値を記憶している。
【0098】
データ長は差分値が1ビットの場合は0、2ビットの場合は1、8ビットの場合は7というように記憶することでデータ長を3ビットで記憶できる。たとえば入力値0に対応する2番素子の差分値は0であり、1ビットで表現できるためデータ長が0として記憶される。次に入力値1に対応する差分値は10であり、5ビットで表現できるため、データ長が4として記憶される。このようにして算出したデータ長と差分値を図21に示すように順次記憶していく。
【0099】
このようにデータ長と差分値を順次記憶させることで、差分値が大きくなった場合でも、正確に差分値を記憶することができるので、より柔軟に差分値を記憶することができる。
このように本実施の形態によれば、データ長と差分値を順次記憶させることで、差分値が大きくなった場合でも、正確に差分値を記憶することができ、差分値の大きさに合わせて効率良く記憶させることができる。
【0100】
なお、ガンマ補正値記憶回路1805に、実施の形態2でも述べたように、連続した入力データに対するガンマ補正値を記憶させるのではなく、離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶するようにすると記憶容量を小さくすることができる。
また、その場合、低階調領域すなわち暗い領域のデータをより多く記憶させるようにすると、ガンマ補正値をより正確に復元することができるので、ガンマ補正の精度を向上させることができる。
【0101】
(実施の形態8.)
以下に、本発明の実施の形態8にかかるガンマ補正装置について、図を参照しながら説明する。図22は本実施の形態8のガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。図22において、2204はガンマ補正テーブル選択回路であり、複数のガンマ補正テーブルからなるガンマ補正テーブル記憶回路2206の出力と、各素子に対応するガンマ補正テーブルの番号を記録したガンマ選択値記憶回路2205の出力とから所定のデータを選択するものである。
【0102】
本実施の形態では、予めガンマ補正テーブルを複数用意しておき、素子毎にいずれかのガンマ補正テーブルを選択することでガンマ補正値の記憶容量を小さくするようにしたものである。例えば、ガンマ補正テーブル記憶回路2206にN個のガンマ補正テーブルを記憶しておく。各々のガンマ補正テーブルには番号を付けておき、各素子毎にその番号でガンマ補正テーブルを選択し、選択したガンマ補正テーブルからガンマ補正を行うように構成する。
【0103】
上記ガンマ選択値記憶回路2205には、ガンマ補正テーブルを選択するための選択番号を素子毎に記憶しておく。例えば、1番素子がガンマ補正テーブル3を選択する場合、選択番号3を1番素子テーブル選択番としてガンマ選択値記憶回路2205に記憶するようにする。
【0104】
ガンマ補正テーブル選択回路2204では、該当する素子のガンマ補正テーブルをガンマ選択値記憶回路2205の選択番号を参照してガンマ補正テーブル記憶回路2206から選択する。そして、ガンマ補正回路103では、選択したガンマ補正テーブルをもとにガンマ補正を行う。
【0105】
このように予めガンマ補正テーブルを複数用意しておき、各素子毎に使用するガンマ補正テーブルを設定しておくことで、全体としての記憶容量を小さくすることができる。例えば、640素子分のガンマ補正テーブルを用意する場合、すべての素子のガンマ補正テーブルを個別に用意すると640テーブル必要となるが、640素子の中には、互いに類似したガンマ特性をもつ素子もあるので、100個のガンマ補正テーブルでよいとすると、100/640の容量でガンマ補正テーブルを記憶できることになる。なお、この場合、ガンマ選択値記憶回路2205の容量について、これは小さいので無視できる。
【0106】
また、この場合、スキャナ本体のROMにはガンマ選択テーブルのみ(ガンマ選択値記憶回路2205)を記憶させるようにして、パソコン側にガンマ補正テーブル(ガンマ補正テーブル記憶回路2206)を持たせる構成にしてもよい。これはスキャナ本体のROMには容量に制限があるが、パソコン側に記憶させる場合には、スキャナ本体のROMと比較して遥かに大きい記憶容量を用意することができるためである。このようにパソコン側に補正テーブルを持たせることにより、イメージスキャナのROM容量を小さくすると同時に、より多くのガンマ補正テーブルを記憶することができる。
【0107】
各素子毎のテーブル選択番号は、まず、素子毎の正確なガンマ補正テーブルを算出し、そのガンマ補正テーブルと、予めガンマ補正テーブル記憶回路2206に用意してあるガンマ補正テーブルとの最小二乗和差が最も小さくなるガンマ補正テーブルを選択し、その選択番号をガンマ選択テーブルに記憶することで正確にガンマ補正テーブルを選択することができる。
【0108】
また、図23に示すように、ガンマ補正テーブル記憶回路2307には、基準となる基準ガンマ補正テーブルと、各ガンマ補正テーブルと基準ガンマ補正テーブルとの差分値を記憶するようにしてもよい。差分値を記憶することで、ガンマ補正テーブル2307の記憶容量をさらに小さくすることができる。基準となるガンマ補正テーブルには、ガンマ補正量の最も小さいガンマ補正テーブルを選択するようにする。その場合、ガンマ補正テーブルをガンマ補正量の小さい順番に並べ、ガンマ補正テーブルの差分値を算出するようにする。従って、ガンマ補正テーブル2307の差分値Δ1には、2番目にガンマ補正量の小さいガンマ補正テーブルと、最もガンマ補正量の小さいガンマ補正テーブルとの差分値が記憶され、差分値Δ2には、3番目にガンマ補正量の小さいガンマ補正テーブルと、2番目にガンマ補正量の小さいガンマ補正テーブルとの差分値が記憶されるというように記憶されていく。
【0109】
また、反対に、基準となるガンマ補正テーブルには、ガンマ補正量の最も大きいガンマ補正テーブルを選択するようにし、ガンマ補正量が大きい順番にガンマ補正テーブルを並べた場合に順番が隣り合うガンマ補正テーブルのガンマ補正値の差分値を記憶していくようにしてもよい。
【0110】
ガンマ補正値算出回路2306では、基準ガンマ補正テーブルに差分値を積算することによりガンマ補正テーブルを算出することができる。これについては実施の形態3で述べた方法と同じである。例えば、ガンマ補正量が小さい順番にガンマ補正テーブルが記憶されている場合、4番目にガンマ補正量の小さいガンマ補正テーブルは、基準ガンマ補正テーブルに差分値Δ1、差分値Δ2、差分値Δ3を加算した値となる。
このようにしてガンマ補正テーブルの差分値を記憶することで、記憶容量を小さくすることができる。
【0111】
このように本実施の形態によれば、予め複数のガンマ補正テーブルをガンマ補正テーブル記憶回路2206に記憶させておき、ガンマ選択値記憶回路2205に、素子毎にそのガンマ補正テーブルの選択情報を記憶させ、ガンマ補正テーブル選択回路2204を用いて、該当するガンマ選択値記憶回路2205に記憶されたテーブル番号に相当するガンマ補正テーブルを選択することにより、小さい記憶容量で素子毎のガンマ補正を行うことができる。
【0112】
さらに、上記構成において、ガンマ補正テーブル記憶回路2307には、基準となる基準ガンマ補正テーブルと、各ガンマ補正テーブルと基準ガンマ補正テーブルとの差分値を記憶することにより、ガンマ補正テーブルを記憶する容量をさらに低減することができる。
【0113】
(実施の形態9.)
以下に、本発明の実施の形態9にかかるガンマ補正装置について、図を参照しながら説明する。
【0114】
図24は本実施の形態9のガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。図24において、2404は後述する素子特性補正値算出回路2405より出力される特性補正値を基にガンマ補正値を算出するガンマ補正値算出回路、2405は後述する素子特性補正値記憶回路2406に記憶されている基準素子特性補正テーブルに、当該素子位置までの差分値を積算した値を加算することにより選択された素子の特性補正値を算出する素子特性補正値算出回路、2406はガンマ補正を行う前の素子の入力値に対する出力特性補正値を記憶する素子特性補正値記憶回路である。
【0115】
基本的な動作は上述した実施の形態3と同じであるが、ガンマ補正テーブルを記憶するのではなく、ガンマ補正を行う前の素子の入力値に対する出力特性補正値である素子特性補正値を記憶させるようにした点が異なる。
理想的な素子のガンマ補正前の特性は、図25に示すように、入力データに対してリニアな特性となる。実際の素子の特性は図25に示すようにリニアな特性からずれている。そこで理想特性からのずれを補正するための特性補正値を記憶して特性を補正し、補正された特性値に対して一律のガンマ補正処理を行う。
【0116】
このようにガンマ補正前の特性補正値を記憶する場合、ガンマ補正値を記憶する場合と比較して、素子毎の差分値を小さくすることができる。これはガンマ補正を行った場合、低階調部で特性が大きく変化するため素子毎の特性のばらつきが大きくなるが、ガンマ補正前の素子特性は入力値に対する出力値がほぼリニアな特性になるため、大きく特性が変化することがなく、素子毎の差分値を小さくすることができるからである。
【0117】
例えば、素子毎の特性補正値は図26のテーブル2601に示すようになり、入力値に対してほぼリニアな値となる。従って位置的に隣接する素子どうしの差分値も図26のテーブル2602に示すようになり、ガンマ補正値の差分値をとる場合と比較して、差分値をより小さくすることができる。図26の例では、差分値が−2から1の間の値であり、2ビットで差分値が表現できるようになるため、ガンマ補正値の記憶容量を約2/8にすることができる。
【0118】
上記素子特性補正値記憶回路2406には、差分値から元の特性補正値を算出する際に基準となる基準素子特性補正テーブルと、位置的に隣接する素子の特性補正値の差分値を順番に記憶しておく。図26に示した例では、基準素子特性補正テーブルには1番素子の素子特性補正テーブルを記憶し、差分値Δ1には2番素子と1番素子の素子特性の差分値を記憶し、差分値Δ2には3番素子と2番素子の素子特性の差分値、というように隣接する差分値を予め定めた記憶容量で記憶する。
【0119】
素子特性補正値算出回路2405では上記実施の形態3で説明したように、素子選択回路2407にて選択された素子の特性補正値を、素子特性補正値記憶回路2406に記憶されている基準素子特性補正テーブルに素子位置までの差分値を積算した値を加算することにより算出する。
そして、ガンマ補正値算出回路2404では、上記素子特性補正値算出回路2405にて算出された素子毎の特性補正値に対して、出力モニタの特性に合わせたガンマ補正値を算出する。
【0120】
例えば、ガンマ値2.2のモニタに表示する場合には、その逆数の0.45のガンマ特性となるようにガンマ補正値を算出する。その場合の入力値に対するガンマ補正値は、
(ガンマ補正値)=(入力値)0.45
となる。このようにガンマ補正値算出回路2404では素子毎のガンマ補正値を算出し、ガンマ補正値をガンマ補正回路2403に出力する。ガンマ補正回路103ではこれまで述べた実施の形態と同様に、素子毎のガンマ補正値を元にガンマ補正を行う。
【0121】
このように本実施の形態によれば、ガンマ補正前の素子特性補正値を記憶させることにより、少ない記憶容量で素子毎のガンマ補正を行うことができる。
【0122】
なお、上記差分値を記憶する際に、実施の形態5で述べたように、位置的に隣接する素子どうしの特性補正値の差分値をそのまま記憶するのではなく、差分値が差分値を記憶する容量を超過した場合、隣接する次の素子では差分値に超過した値を加算した値を差分値として記憶するようにしてもよい。このように超過した値を次の素子の差分値に加算することにより誤差を最小限にしてデータを復元することができる。
【0123】
また、上記差分値を記憶する際に、実施の形態6で述べたように、位置的に隣接する素子どうしの特性補正値の差分値を記憶するのではなく、入力値毎の素子特性補正値の平均値と、素子毎の特性補正値と平均値との差分値を記憶するようにしてもよい。このようにすることにより、各素子の差分値が独立して記憶されているため差分値が記憶容量を超過する場合、その誤差が他の素子のガンマ補正に影響を及ぼさないようにすることができる。
【0124】
また、差分値を記憶する際に、実施の形態7で述べたように、位置的に隣接する素子どうしの特性補正値の差分値をデータ長と差分値で記憶するようにしてもよい。このようにすることにより、柔軟に差分値を記憶させることができるとともに、差分値のデータ長を一緒に記憶させることで、正確に素子特性補正値を復元することができる。
【0125】
また、素子特性補正値テーブルは、上記実施の形態2でも述べたように、0から255までの連続した入力データに対する特性補正値を記憶するのではなく、何点かの離散的な入力データに対する特性補正値を記憶するようにしてもよい。
【0126】
また、離散的な入力値に対する素子特性値を記憶させる場合、実施の形態2でも述べたように、低階調部、すなわち暗い領域のデータをより多く記憶させることで精度を向上させることができる。
また、基準となる素子について1番目の素子を基準素子としたが、もちろんどの素子を基準素子としてもよい。さらに、基準素子を1つだけとするのではなく、何点も基準素子をもっていてもよい。
【0133】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項に係るガンマ補正装置によれば、複数の撮像素子のガンマ特性を補正するガンマ補正装置において、基準素子のガンマ補正値と、それぞれ位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値の差分値とを、予め定めた記憶容量で記憶し、上記差分値が予め定めた記憶容量を超過した場合、該差分値に上記予め定めた記憶容量を超過した値を加算し、該加算した値を隣接する素子の差分値として記憶するガンマ補正値記憶手段と、基準素子は記憶してあるガンマ補正値を用い、それ以外の素子では、基準素子のガンマ補正値に当該素子の位置までに存在する素子の差分値をそれぞれ積算することにより素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値算出手段と、上記算出したガンマ補正値から素子毎にガンマ補正を行うガンマ補正手段とを備えたものとしたので、位置的に隣り合う素子のガンマ補正値の差分値を記憶させることで、少ない記憶容量で素子毎にガンマ補正を行うことができると共に、差分値が差分値を記憶する容量を超過した場合でもその誤差を最小限に抑えることができるという効果が得られる。
【0134】
また、本発明の請求項に係るガンマ補正装置によれば、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶しており、上記ガンマ補正値記憶手段に記憶してある所定の画像の入力値とガンマ補正値とから補間処理を行い、素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値補間手段を備えたものとしたので、差分値が差分値を記憶する容量を超過した場合でも、その誤差を最小限に抑えることができ、また、離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶することでガンマ補正値の記憶容量を小さくすことができるという効果が得られる。
【0135】
また、本発明の請求項に係るガンマ補正装置によれば、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する際に、低階調部のガンマ補正値をより多く記憶するようにしたので、差分値が差分値を記憶する容量を超過した場合でも、その誤差を最小限に抑えることができ、また、変化量の大きい低階調部のガンマ補正値をより多く記憶させることで少ない記憶容量で精度よく素子毎にガンマ補正を行うことができるという効果が得られる。
【0136】
また、本発明の請求項に係るガンマ補正装置によれば、複数の撮像素子のガンマ特性を補正するガンマ補正装置において、入力毎の各素子のガンマ補正値の平均値と、該平均値と上記各素子毎のガンマ補正値との差分値を記憶したガンマ補正値記憶手段と、上記ガンマ補正値の平均値に素子毎の差分値を加算することにより素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値算出手段と、上記算出したガンマ補正値から素子毎にガンマ補正を行うガンマ補正手段とを備えたものとしたので、素子毎に独立して平均値に差分値を加算してガンマ補正値を算出するため正確にガンマ補正を行うことができるという効果が得られる。
【0137】
また、本発明の請求項に係るガンマ補正装置によれば、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶しており、上記ガンマ補正値記憶手段に記憶してある所定の画像の入力値とガンマ補正値とから補間処理を行い、素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値補間手段を備えたものとしたので、素子毎に独立して平均値に差分値を加算してガンマ補正値を算出して正確なガンマ補正を行うことができ、また、離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶させることで、ガンマ補正値の記憶容量を小さくすることができるという効果が得られる。
【0138】
また、本発明の請求項に係るガンマ補正装置によれば、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する際に、低階調部のガンマ補正値をより多く記憶するようにしたので、素子毎に独立して平均値に差分値を加算してガンマ補正値を算出して、正確にガンマ補正を行え、また、離散的な入力値に対するガンマ補正値のなかで、変化量の大きい低階調部をより多く記憶させることで精度よく記憶容量を小さくすることができるという効果が得られる。
【0139】
また、本発明の請求項に係るガンマ補正装置によれば、複数の撮像素子のガンマ特性を補正するガンマ補正装置において、基準素子のガンマ補正値と、それぞれ位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値との差分値と、該差分値のデータ長を記憶するガンマ補正値記憶手段と、基準素子は記憶してあるガンマ補正値を用い、それ以外の素子では基準素子のガンマ補正値に当該素子の位置までに存在する素子の差分値をそれぞれ積算することにより基準素子以外の素子毎のガンマ補正値をそれぞれ算出するガンマ補正値算出手段と、上記算出したガンマ補正値から素子毎にガンマ補正を行うガンマ補正手段とを備えたものとしたので、位置的に隣り合う素子のガンマ補正値の差分値を、差分値の大きさに合わせて効率良く記憶させることで、少ない記憶容量で素子毎にガンマ補正を行うことができるという効果が得られる。
【0140】
また、本発明の請求項に係るガンマ補正装置によれば、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶しており、上記ガンマ補正値記憶手段に記憶してある所定の画像の入力値とガンマ補正値とから補間処理を行い、素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値補間手段を備えたものとしたので、位置的に隣り合う素子のガンマ補正値の差分値を、差分値の大きさに合わせて効率良く記憶させ、さらに、離散的な入力値に対するガンマ補正値のみを記憶させることで、より少ない記憶容量で素子毎にガンマ補正を行うことができるという効果が得られる。
【0141】
また、本発明の請求項に係るガンマ補正装置によれば、上記請求項記載のガンマ補正装置において、上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する際に、低階調部のガンマ補正値をより多く記憶するようにしたので、変化量の大きい低階調部のガンマ補正値をより多く記憶させることで少ない記憶容量で精度よく素子毎にガンマ補正を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記実施の形態1によるガンマ補正装置が適用されるイメージスキャナの構成を示す図である。
【図3】上記実施の形態1におけるガンマ補正装置のガンマ補正値の一例を示した図である。
【図4】本発明の実施の形態2におけるガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。
【図5】ガンマ補正値を算出するのに用いられるグレーチャートの一例を示す図である。
【図6】10パターンのグレーチャートに対するガンマ補正値の一例を示す図である。
【図7】データ間を直線補間する補間処理を説明するための図である。
【図8】ガンマ補正曲線がガンマ2.2の値をもつ理想ガンマ曲線を10個の離散的なデータで直線近似する場合の一例を示す図である。
【図9】低階調領域のデータ数をより多くとって理想ガンマ曲線との誤差を最小限にする補間処理の一例を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3におけるガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。
【図11】上記実施の形態3におけるガンマ補正装置を構成するガンマ補正値記憶手段に記憶する差分値を算出する方法を説明するための図である。
【図12】本発明の実施の形態4におけるガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。
【図13】上記実施の形態4におけるガンマ補正装置の差分値からガンマ補正値を復元するための方法を説明するための図である。
【図14】本発明の実施の形態5におけるガンマ補正装置による補間方法用いる前の問題点を説明するための図である。
【図15】本発明の実施の形態5におけるガンマ補正装置を用いた補間処理を説明するための図である。
【図16】本発明の実施の形態6におけるガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。
【図17】上記実施の形態6におけるガンマ補正装置による差分値算出方法を説明するための図である。
【図18】本発明の実施の形態7におけるガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。
【図19】上記実施の形態7におけるガンマ補正装置のガンマ補正値記憶回路への記録方法を説明するための図である。
【図20】上記実施の形態7によるガンマ補正装置のガンマ補正値記憶回路へ、差分値のデータ長を一緒に記憶させた状態を説明するためのイメージ図である。
【図21】上記実施の形態7によるガンマ補正値のデータ長とガンマ補正値とを順次記憶していく場合のイメージ図である。
【図22】本発明の実施の形態8によるガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。
【図23】上記実施の形態8におけるガンマ補正装置の変形例の構成を示すブロック図である。
【図24】本発明の実施の形態9におけるガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。
【図25】上記実施の形態9におけるガンマ補正装置において、素子特性と理想特性との関係を示す図である。
【図26】上記実施の形態7におけるガンマ補正装置の差分値算出方法を説明するための図である。
【図27】ガンマ補正テーブルを格納したROMを用いたガンマ補正の方法を概念的に説明するための図である。
【図28】従来のガンマ補正装置の構成を示すブロック図である。
【図29】従来のガンマ補正装置によるガンマ補正の方法を説明するための図である。
【図30】従来のガンマ補正装置における差分値算出方法を説明するための図である。
【符号の説明】
101,204 撮像素子
102 A/Dコンバータ
103 ガンマ補正回路
104,2204,2304 ガンマ補正テーブル選択回路
105,1005,1605,1805 ガンマ補正値記憶回路
106 素子選択回路
201 読み取り原稿
202 照明
203 レンズ
404,1204 ガンマ補正値補間回路
408 パターン値記憶回路
1004,1604,1804,2404 ガンマ補正値算出回路
2205,2305 ガンマ選択値記憶回路
2206,2307 ガンマ補正テーブル記憶回路
2405 素子特性補正値算出回路
2406 素子特性補正値記憶回路
2801 入力端
2802 入力選択部
2803 ガンマ特性補正部
2804 特性選択部
2805 マイクロプロセッサ
2806 データ貯蔵部

Claims (9)

  1. 複数の撮像素子のガンマ特性を補正するガンマ補正装置において、
    基準素子のガンマ補正値と、それぞれ位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値の差分値とを、予め定めた記憶容量で記憶し、上記差分値が予め定めた記憶容量を超過した場合、該差分値に上記予め定めた記憶容量を超過した値を加算し、該加算した値を隣接する素子の差分値として記憶するガンマ補正値記憶手段と、
    基準素子は記憶してあるガンマ補正値を用い、それ以外の素子では、上記基準素子のガンマ補正値に当該素子の位置までに存在する素子の差分値をそれぞれ積算することにより素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値算出手段と、
    上記算出したガンマ補正値から素子毎にガンマ補正を行うガンマ補正手段とを備えたことを特徴とするガンマ補正装置。
  2. 請求項1記載のガンマ補正装置において、
    上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶しており、
    上記ガンマ補正値記憶手段に記憶してある所定の画像の入力値とガンマ補正値とから補間処理を行い、素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値補間手段を備えたことを特徴とするガンマ補正装置。
  3. 請求項1記載のガンマ補正装置において、
    上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する際に、低階調部のガンマ補正値をより多く記憶することを特徴とするガンマ補正装置。
  4. 複数の撮像素子のガンマ特性を補正するガンマ補正装置において、
    入力値毎の各素子のガンマ補正値の平均値と、該平均値と上記各素子毎のガンマ補正値との差分値を記憶したガンマ補正値記憶手段と、
    上記ガンマ補正値の平均値に素子毎の差分値を加算することにより素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値算出手段と、
    上記算出したガンマ補正値から素子毎にガンマ補正を行うガンマ補正手段とを備えたことを特徴とするガンマ補正装置。
  5. 請求項4記載のガンマ補正装置において、
    上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶しており、
    上記ガンマ補正値記憶手段に記憶してある所定の画像の入力値とガンマ補正値とから補間処理を行い、素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値補間手段を備えたことを特徴とするガンマ補正装置。
  6. 請求項4記載のガンマ補正装置において、
    上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する際に、低階調部のガンマ補正値をより多く記憶することを特徴とするガンマ補正装置。
  7. 複数の撮像素子のガンマ特性を補正するガンマ補正装置において、
    基準素子のガンマ補正値と、それぞれ位置的に隣接する素子どうしのガンマ補正値との差分値と、該差分値のデータ長を記憶するガンマ補正値記憶手段と、
    基準素子は記憶してあるガンマ補正値を用い、それ以外の素子では、上記基準素子のガンマ補正値に当該素子の位置まで存在する素子の差分値をそれぞれ積算することにより基準素子以外の素子毎のガンマ補正値をそれぞれ算出するガンマ補正値算出手段と、
    上記算出したガンマ補正値から素子毎にガンマ補正を行うガンマ補正手段とを備えたことを特徴とするガンマ補正装置。
  8. 請求項7記載のガンマ補正装置において、
    上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶しており、
    上記ガンマ補正値記憶手段に記憶してある所定の画像の入力値とガンマ補正値とから補間処理を行い、素子毎のガンマ補正値を算出するガンマ補正値補間手段を備えたことを特徴とするガンマ補正装置。
  9. 請求項7記載のガンマ補正装置において、
    上記ガンマ補正値記憶手段は、所定の画像を読み取った離散的な入力値に対するガンマ補正値を記憶する際に、低階調部のガンマ補正値をより多く記憶することを特徴とするガンマ補正装置。
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