JP3552894B2 - 歯牙の動揺度測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、歯牙の動揺度測定装置、より詳細には、全ての動作を機械的な動作にして、換言すれば、電気を全く使用することなく動作するように歯牙の動揺度側定装置を構成して、ペースメーカ等が装着された患者に対しても使用可能にしたものである。
【0002】
【従来の技術】
歯科治療において、歯牙の動揺度の測定は、歯の健康状態、或いは、歯周病を推定する上で不可決なものである。この歯牙の動揺度を測定する方法としては、例えば、歯牙に衝撃を与え、その時の歯牙の振動加速度を測定する方法があり、これらに関連して種々の提案がなされている。しかしながら、上記従来の歯牙の動揺度測定装置は、歯牙に衝撃を与えるため、患者に不快感を与えてしまうという問題がある。また、従来の歯牙の動揺度測定装置は、歯牙に衝撃を与えるために、或いは、振動加速度を測定するために電気を使用しており、そのため、ペースメーカを装着している患者に対して使用することができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、特に、歯牙の動揺度を電気を使用することなく、全てを機械的な動作にして、しかも、歯牙に衝撃等を与えることなく測定し得るようにし、もって、ペースメーカを装着した患者に対しても使用し得るようにするとともに、通常の患者に対しても不快感を与えることなく測定し得るようにしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、先端部に歯牙に着脱自在に装着されるフックを有し、他端に円板を一体的に有する駆動軸と、該駆動軸を軸方向に移動自在にかつ回転自在に保持する本体と、前記駆動軸の軸まわりに巻回されかつ一端が前記円板に固定され、他端が前記本体に固定されたスプリングばねと、前記本体に一体的に取り付けられかつ前記駆動軸の軸方向に移動可能なトリガー部材と、該トリガー部材と前記円板の外周面との間に張設された第1の操作ワイヤーと、前記本体にピン軸を介して回動自在に取り付けられたグリップハンドルと、該グリップハンドルと前記円板の前記スプリングばねに面した側の表面との間に張設された第2の操作ワイヤーと、本体に一体的に取り付けられ、前記円板の裏側の面に当接する測定杆を有するダイヤルゲージとより成り、前記トリガー部材を操作して前記駆動軸を一方の移動終端まで移動し、前記グリップハンドルを操作して前記駆動軸を他方の移動終端まで移動し、両終端間の移動量を前記ダイヤルゲージにて読み取るようにしたことを特徴とし、もって、患者に衝撃等の不快感を与えることなく、しかもペースメーカを装着した患者に対しても使用し得るようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明による歯牙動揺度測定装置の一実施例の概要を説明するための要部外観図で、図中、1は動揺度が測定される歯牙、10は本発明による歯牙動揺度測定装置を示し、該歯牙動揺度測定装置10は、前記歯牙1に着脱自在に装着されるフック部11と、該フック部11を先端に一体的に又は着脱自在に有し、該フック部11を矢印A1,A2方向に移動させる駆動軸12と、該駆動軸12を軸方向のいずれか一方の方向(例えばA1の方向)へ移動させるためのトリガー(指掛け)部材13と、該駆動軸12を軸方向の前記方向と逆の方向(例えばA2方向)へ移動させるためのグリップハンドル14と、前記駆動軸12の矢印A1,A2方向の総移動量を計測表示するダイヤルゲージ15等よりなっている。
【0006】
上述のように、本発明による歯牙動揺度測定装置10は、フック部11を歯牙1に装着するとともに、トリガー部材13に指を引っ掛けて矢印B1方向に引くと、駆動軸12が矢印A1方向に移動し、歯牙1の揺動が停止した位置(歯牙11の位置)で停止し、それまでの移動量がダイヤルゲージ15に表示される。次いで、グリップハンドル14を矢印B2方向に押すと、駆動軸12が逆方向(矢印A2方向)に移動し、歯牙1の揺動が停止した位置(歯牙12の位置)で停止し、それまでの移動量がダイヤルゲージ15に表示される。ダイヤルゲージ15は±両方向に表示可能であり、例えば、駆動軸12が矢印A1方向に移動する時は右回りに回転し、矢印A2方向に移動する時は左回りに回転し、前述のように、駆動軸12をA1方向に移動し、次いで、A2方向に移動すると、A1方向に移動した時の右回りの停止位置と、A2方向に移動した時の左回りの停止位置との間の間隔をもって、歯牙の動揺度Lとすることができる。
【0007】
図2は、図1に示した歯牙動揺度測定装置10の内部構造を説明するための断面図で、図中、16,17は駆動軸12を軸方向に移動可能にかつ回転可能に支持するベアリング、18は該駆動軸12の端部側に固定された回転板(円板)、19は該駆動軸12が挿通され、一端が前記回転板18に固定され、他端が歯牙動揺度測定装置本体10に固定されたスプリングばね、20,21は歯牙動揺度測定装置本体に回転可能に取り付けられたコロ、22はトリガー部材13を矢印B1,B2方向に安定して移動させるための案内ロッド、23は一端が回転板18の周側面に固定され、他端が前記コロ20を介して前記トリガー部材13に固定された第1のワイヤー部材、24は一端が前記回転板の前面(スプリングばね19が配設されている側の面)に固定され、他端が前記コロ20,21を介して前記グリップハンドル14に固定された第2のワイヤー部材、25はグリップハンドル14を回動自在に支持するピンで、その他、図1に示した部材と同様の作用をする部分には図1の場合と同一の参照番号が付してある。
【0008】
前述のように、トリガー部材13を矢印B1方向に引くと、回転板18が回動して駆動軸12の矢印A1方向への移動を許容し、スプリングばね19の伸張力によって駆動軸12を矢印A1方向に移動し、その時の移動量を測定杆15aを介してダイヤルゲージ15に伝達し、駆動軸12の移動が歯牙1によって停止されるまでの移動量を例えば+値として表示する。次いで、グリップハンドル14をピン軸25を中心に矢印C2方向に回動すると、駆動軸12は第2のワイヤー部材24によって引かれてスプリングばね19に抗して矢印A2方向に移動し、歯牙1によって停止されるまで移動する。その際、ダイヤルゲージは前記(駆動軸12を矢印A1方向に移動した時)とは逆の方向に回転し、駆動軸12の移動が停止した位置を例えば−値として表示する。従って、これら表示値の差をとると、歯牙1の動揺量を測定することができる。
【0009】
図3は、前トリガー部材13,回転板18,スプリングばね19,第1のワイヤー部材23、及び、ダイヤルゲージ15の関係を説明するための分解斜視図で、図中、10aは歯牙動揺度測定装置本体に設けられたストッパ部材で、回転板18(従って、駆動軸12)は該ストッパ部材10aによって矢印A1方向への移動が阻止されている。回転板18のストッパ部材10aと接している側の面は回転方向に傾斜した傾斜面18aに形成されており、従って、トリガー部材13を矢印B1方向に移動すると、該回転板18が矢印D1方向に回転し、ストッパ部材10aとの間に隙間ができるが、この隙間は、スプリングばね19によって駆動軸12が矢印A1方向に押されることによって生じない。つまり、回転板18の回転量に比例して駆動軸12が矢印A1方向に移動し、その移動量が測定杆15aを通してダイヤルゲージ15に伝達される。駆動軸12の矢印A1方向の移動は、歯牙1によって停止され、それ以降は、トリガー部材13を引いて回転板18を回転しても、ダイヤルゲージ15は駆動軸12の停止位置(移動量)を表示している。
【0010】
図4は、前記グリップハンドル14,回転板18,スプリングばね19,第2のワイヤー部材24、及び、ダイヤルゲージ15の関係を説明するための分解斜視図で、図示のように、回転板18の表面(スプリングばね19側)には円環状の溝18bが設けられ、第2のワイヤー部材24の一端は該溝18b内を移動可能に固定されており、従って、前述のようにして回転板18が回動されても、第2のワイヤー部材24の、回転板18とグリップハンドル14の固定位置関係が変化しないようになっている。
【0011】
上述のようにして、駆動軸12を矢印A1方向に移動して歯牙1の一方の揺動停止位置を測定した後に、トリガー部材13から指を離すと、該トリガー部材13はスプリングばね19の回転方向の戻り力によって矢印D2方向に戻される。その後、グリップハンドル14を矢印C2方向に回動すると、回転板18(従って、駆動軸12)が矢印A2方向に押され、かつ、その際、該駆動軸12が歯牙1によって停止されるまでグリップハンドル14を押すと、その位置が歯牙1の他の揺動停止位置となる。この時の駆動軸12の移動は、ダイヤルゲージ15の逆方向の回転として表示され、従って、駆動軸12を矢印A1方向に移動した時の該ダイヤルゲージ15の表示値と、矢印A2方向に移動した時のダイヤルゲージ15の表示値の差をとれば、歯牙1の動揺量を測定することができる。
【0012】
なお、図2において、30は歯牙動揺度測定時、歯牙動揺度測定装置10を安定して保持するための安定保持用のバーで、該安定用バー30は歯牙動揺度測定装置本体10に対して取り付け取り外し可能になっており、歯牙動揺度測定時、図示のように、歯牙動揺度測定装置10に装着し、その先端部を患者の口腔内に挿入し、歯顎等に当てると、歯牙動揺度測定装置本体10を安定して固定することができる。
【0013】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によると、電気エネルギー或いは電気信号を一切使用していないので、ペースメーカを装着した患者に対しても安心して使用することができる。また、衝撃等を加えることなく測定できるので、通常の患者に対しても不快感を与えることなく測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歯牙動揺度測定装置の全体構造の一例を示す概略外観図である。
【図2】本発明による歯牙動揺度測定装置の内部構造を説明するための断面図である。
【図3】本発明による歯牙動揺度測定装置の動作説明するための要部配列図である。
【図4】本発明による歯牙動揺度測定装置の動作説明するための他の要部配列図である。
【符号の説明】
1…歯牙、10…歯牙動揺度測定装置、11…フック部材、12…駆動軸、13…トリガー部材、14…グリップハンドル、15…タイヤルゲージ、16,17…ベアリング、18…回転板、19…スプリングばね、20,21…コロ、22…トリガー部材案内ロッド、23,24…ワイヤー部材、25…ピン軸。
Claims (1)
- 先端部に歯牙に着脱自在に装着されるフックを有し、他端に円板を一体的に有する駆動軸と、該駆動軸を軸方向に移動自在にかつ回転自在に保持する本体と、前記駆動軸の軸まわりに巻回されかつ一端が前記円板に固定され、他端が前記本体に固定されたスプリングばねと、前記本体に一体的に取り付けられかつ前記駆動軸の軸方向に移動可能なトリガー部材と、該トリガー部材と前記円板の外周面との間に張設された第1の操作ワイヤーと、前記本体にピン軸を介して回動自在に取り付けられたグリップハンドルと、該グリップハンドルと前記円板の前記スプリングばねに面した側の表面との間に張設された第2の操作ワイヤーと、本体に一体的に取り付けられ、前記円板の裏側の面に当接する測定杆を有するダイヤルゲージとより成り、前記トリガー部材を操作して前記駆動軸を一方の移動終端まで移動し、前記グリップハンドルを操作して前記駆動軸を他方の移動終端まで移動し、両終端間の移動量を前記ダイヤルゲージにて読み取るようにしたことを特徴とする歯牙の動揺度測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36038497A JP3552894B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 歯牙の動揺度測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP36038497A JP3552894B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 歯牙の動揺度測定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11188052A JPH11188052A (ja) | 1999-07-13 |
JP3552894B2 true JP3552894B2 (ja) | 2004-08-11 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP36038497A Expired - Fee Related JP3552894B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 歯牙の動揺度測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3552894B2 (ja) |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36038497A patent/JP3552894B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11188052A (ja) | 1999-07-13 |
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