JPH0620479B2 - 筋力訓練測定装置 - Google Patents

筋力訓練測定装置

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JPH0620479B2
JPH0620479B2 JP61134972A JP13497286A JPH0620479B2 JP H0620479 B2 JPH0620479 B2 JP H0620479B2 JP 61134972 A JP61134972 A JP 61134972A JP 13497286 A JP13497286 A JP 13497286A JP H0620479 B2 JPH0620479 B2 JP H0620479B2
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training
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隆夫 浅井
達行 岩橋
健一郎 森
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Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
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Kyowa Electronic Instruments Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (a) 技術分野 本発明は、筋力訓練測定装置に関し、より詳細には、主
として筋肉や関節またはこれらの運動指令系に障害を持
った人の筋力の訓練および筋肉や関節の機能の測定、評
価を行なうための装置に関するものである。
(b) 従来技術 リハビリテイション医学においては、障害者の社会復帰
のために、様々の治療訓練が行なわれるが、その中でも
筋力の測定訓練は重要な治療プログラムの一つである。
障害者の治療プログラムにおいては、まず障害を受けた
筋の評価を行なわなければならないが、この評価は従来
から徒手筋力テストにより行なわれている。徒手筋力テ
ストは、身体各部の重要関節の運動に関係している主動
作筋を徒手により段階的に検査することに重点を置いた
筋力検査法で、そのはじまりは20世紀前半Dr.R.
W.Lovettによる抗重力テストであると言われて
いる。
徒手筋力テストについて、その概要を以下に簡単に説明
する。
先ず、患者を正しい検査肢位に置く。そうしなければ、
他筋による代償動作が起こりテストの対象とした筋また
は筋群力が正確に把握できない。検査肢位に置くとは、
“体をしっかりさせること”“安定させること”“固定
すること”などを意味している。
検査肢位に置くと抗重力肢位がとれる能力の有無は明白
になり、この肢位をとれなければ、抗重力肢位以下のテ
ストを行なうことになる。重力に抗して筋の力を発揮す
ることができれば、従手により抵抗を加え、反力として
の筋力を測定(または判定)することになる。
このようにして得られた反応から筋力を次のような6段
階に評価する。
(1) ゼロ(Zero):筋の収縮が全く起こってい
ないもの (2) 不可(Trace):筋収縮の気配だけが存在
する。
(3) 可(poor):重力を除いてやれば、肢筋を
運動範囲全体にわたって動かし得る。
(4) 良(fair):重力に抗して肢節を関節可動
域全体にわたって持ち上げることができる。
(5) 優(good):ある程度の抵抗を加えても、
肢節を動かすことができる。
(6) 正常(normaI):より以上の抵抗を加え
ても肢節を動かすことができる。
以上が徒手筋力検査法と言われる現在のところ最も普遍
的であり、かつ信頼性の高い筋力検査法の概要である。
臨床の場で20世紀前半より世界的に使用されている徒
手筋力検査法は、長い年月で完成されたものであり、臨
床レベルでの要求を相当に満たしているのではあるが、
決して万全なものではなく、若干の問題点を持ってお
り、徒手筋力テストを代用する機械は各種あり、またこ
れらを考案する試みは連続して続けられている。徒手筋
力テストの問題点とは、すなわち、 (1) 筋力の評価が前述したようにランク付けられて
いるとは言え、患者の筋力を検者が徒手で受けとめると
いう主観による判断の結果であり、力の大きさを定量的
に表わすことが困難である。さらに筋の所属する関節に
よって抵抗は異なるので、絶対的な力を測定することは
できない。換言すれば、検者の知識熟練および経験に頼
るところが大きい検査法と言えるところにある。
(2) 筋の持久力についての評価が困難である。
(3) 生理的な関節機構の運動において、筋収縮且つ
関節運動を引き起こす効果が関節角度によって異なるの
で、関節可動域のすべてにわたってテストすべきである
が、実際問題としてこのようなテストは難しい。
(4) 筋の収縮速度と発揮される筋力とに相関が認め
られることは、これまで行なわれた機器を用いた筋力測
定で明らかになっているが、筋の発揮する力と筋の収縮
速度との関係をこのテストによって判断することが困難
である。
などである。
次に筋力の訓練について若干述べる。
患者についてそのリハビリテイション訓練のプログラム
を作成するには、筋力の評価を行なうことが大切である
ことは前の述べた通りであるが、評価に基づく訓練には
従来より以下のような訓練が行なわれていた。
すなわち (I) 等尺性訓練(Isometric exerc
ise) この訓練は、筋の等尺性収縮、すなわち長さの変化を生
じない収縮を行ない、この訓練を繰り返せば筋力の増強
に効果的であると言われ、また最大筋力を発揮(その関
節位置で)することができるとも言われている。この訓
練は関節の動きを伴わず、壁を押したり、重錘を持って
耐えたりという方法に相当する。
(II) 等張性訓練(Isotonic exerci
se) この訓練は、関節の動きを伴う訓練であるが、その内容
は重錘を引き上げるような動作となり、筋への負荷は重
錘の重さにより一定値となる。抗重力による訓練もこの
訓練に相当する。
(III) 等速性訓練(Isokinetic exe
rcise) この訓練は、等尺性訓練に関節の動きを付加したものと
考えることが出来、且つその速度を一定速度としたもの
である。一定速度で動く壁を体の位置を固定した状態で
押すという方法に相当する。
以上述べたように、従来より行なわれている筋力訓練の
方法は限られたものであり、臨床の場においては、より
一層の筋力、効果の拡大が望まれているものである。筋
力の訓練法は、筋の動作方向とこれに伴う関節の動きか
ら大別して2種類あり、その一つは筋力を発揮しつつ筋
が収縮するコンセントリック(求心性)訓練、他の一つ
は筋力を発揮しつつ筋が伸張されるエキセントリック
(遠心性)の訓練と言われるものである。
一般的に行なわれる等張性訓練は、コンセントリック訓
練に相当し、等尺性訓練も筋が次第に収縮するという動
きは伴わないが、筋の収縮の様子からコンセントリック
訓練の範疇に入り、結局エキセントリック訓練が行なわ
れるのはまれである。しかし、筋力訓練をコンセントリ
ック訓練だけに限らず、特に一般的に実施し難いといわ
れるエキセントリック訓練ではあるが、これを行なうこ
とは意味のあることである。
さらに筋力訓練方法であって、且つ関節の動きを伴うも
のは、等張性訓練、等速性訓練の二つがあることは前述
の通りであり、筋の収縮速度と発揮される筋力とに相関
が見出されることも前述したが、関節の動きについて見
れば、等張性訓練にあっては、関節の動きは全く規制さ
れておらず、従って筋力訓練効果を明らかにするには、
この点で不満がある。
等速性訓練にあっては、関節の動きが一定速度に規制さ
れているという点で、等張性訓練に比較すると、格段に
進歩したものである。いま、我々が日常の動作を行なう
ときの関節の機能を見るとき、その動きは決して一様な
ものではなく、むしろ増速、減速の繰り返しになってい
ることに気付くであろう。
例えば手を伸ばして物を取るのに肢関節に注目すれば、
この動作の開始時点では、関節の運動速度は0より、あ
るプラスの加速度をもって、当該関節を伸展し、目標物
に近づくにつれて徐々に減速し、(マイナスの加速度を
もって)物をつかむ時点では、ほぼその速度は零になっ
ているであろう。このような動きはおそらくあらゆる関
節で行なわれているはずである。
ここに筋力の訓練、さらには測定において、関節の動き
は、一定速度ではなく、その微分値に注目する必要が生
ずるのである。
ところで、上述した等速性訓練に供する従来装置として
は、例えば特開昭49−45343号公報に開示された
筋肉運動装置がある。
第5図および第6図は、この従来の筋肉運動装置の構成
をそれぞれ示す平面図および一部破断正面図である。
同図において、電動機100は、減速歯車装置101に
取付けられている。第6図に明らかなように減速歯車装
置101は、適当なねじ102により壁板103に取付
けられ出力軸104を備えている。ウォーム105が固
定された軸106は、細い軸106と継手107を介し
て軸104と連結されており、軸106は2個のブラケ
ット109,110内にそれぞれ取付けた2個の軸受1
11,112によって軸支されている。各ブラケット1
09,110は、それぞれ壁板113に取付けてあり、
軸106に取付けたスラスト軸受114は軸106の肩
部115に衝合する一方のレース116を備え、他方の
レース117との間にスチールボールが介挿されてい
る。壁板103および壁板113の間にはスペーサカム
棒118,119が取付けてあり、第5図および第6図
に明らかなように各カム軸118,119は、壁板11
3の穴120内に配置した右側ピポット部分121と左
壁板103の穴122(図には現われていない)内に配
置した左側ピポット部分123とを備え、各カム棒11
8,119はまた直径の太い偏心部分124とこの偏心
部分124に、同軸であるが直径の細い偏心部分125
とを備えている。また、ばね板126には、軸108が
すきまをおいて貫通する穴127を形成してある。ばね
板126はスラスト軸受114のレース117と2個の
スペーサカム棒118,119の偏心部分124とに衝
合しており、2個のカム棒118,119の回転角度位
置によって軸106に加わるスラスト力が設定される。
ウォーム105は、2個のウォーム歯車128,129
に噛合し、ウォーム歯車128はキー(図示していな
い)により軸130に固定され、ウォーム歯車129は
同様なキー(図示していない)により軸131に固定し
てある。他方の軸130は、一端部を壁板113の穴1
32内にはめた軸受133内に軸架され、他端部は壁板
103の穴134にはめた軸受135内に軸架されてい
る。時計回りのトルク伝動コロクラッチ136は、軸1
30に取付けてあり、また平歯車137はコロクラッチ
136に固定してある。軸130は2個のスラスト座金
138,139(図には現われていない)により縦方向
位置を定めてある。他方の軸131は、壁板113の穴
と壁板103の穴に嵌入された2個の軸受140,14
1(図には現われていない)と2個のスラスト座金14
2,143(図には現われていない)と反時計回りのト
ルク伝動コロクラッチ144と平歯車145とを備えて
いる。軸146は、壁板103の穴147に取付けた軸
受148に軸架されている。歯車149は軸146に固
定され、歯車137と145に噛みあっている。環状フ
ランジ150を持つスリーブ151は、軸146に同心
に取付けられ、ねじ152により壁板103に取付けて
ある。第6図に明らかなように深さゲージ153は、壁
板113に取付けたハウジング154と軸106に端部
が衝合するばね付勢プランジャ155とを備え、このば
ね付勢プランジャ155は、ラックおよびピニオンを介
して指針部に連結され軸106の軸線方向の変位を指示
するようにしてある。尚、図示はしていないが、感圧抵
抗を用いることにより上記軸線方向の機械的変位を電気
信号に変換して電気的に指示できることも開示されてい
る。
このような構成よりなる上記従来装置の動作を説明する
と、電動機100は、継手107を介してウォーム10
5を時計方向に回転駆動し、このウォーム105の回転
により歯車128は反時計方向に、129は時計方向に
回転駆動される。しかしこの時点で、筋力入力軸146
に外力が与えられない限り、コロクラッチ136,14
4は、それぞれ平歯車128と137、および129と
145とを結合せず、ウォーム105は無負荷状態で回
転している。一方、筋力入力軸146に運動者の筋力運
動としての時計方向の外力が加わると、歯車149と噛
合している平歯車137および平歯車145は共に反時
計方向にそれぞれ回転駆動されるが、コロクラッチ13
6,144は、それぞれウォーム歯車128と歯車13
7およびウォーム歯車129と歯車145とが同一方向
に回転し、且つ歯車137(145)がウォーム歯車1
28(129)の回転速度以上にならないと結合しない
ので、歯車137の回転速度が歯車128の回転速度を
越えない範囲においては筋力入力軸146に加えられた
力に対する抗力は何も生じない。しかし歯車137の回
転速度が歯車128の回転速度を越えるとクラッチ13
6が結合状態になり、ウォーム歯車128がウォーム1
05を回転駆動することはできないので、その超過した
速度分の運動量はウォーム105を介して軸106を図
中右方向へ移動する軸線方向のスラスト力として作用
し、そのスラスト力は深さゲージ153に表示される。
しかも電動機100、即ち、ウォーム歯車128(また
は129)は、常に所望の速度に設定された一定の回転
速度を保持するので、この筋肉運動装置は、任意の運動
速度における任意の運動力を設定でき、等速性訓練に供
することができる。
しかしながら、上記従来装置ではエキセントリック訓練
を行なうことはできず、またコンセントリック訓練を行
なうことができるにしても、予め設定された一定の運動
速度での筋肉運動しか実施することができず、パターン
制御による訓練、即ち、任意の等速度と任意の等加速度
を種々に組合わせたパターンでの制御、あるいは被検者
にとって最も訓練効果の高い任意の速度パターンでの制
御ができないという難点がある。
また、上記従来装置は、筋力入力軸146から電動機1
00に至る回転力伝達系が複雑に曲折しており、その伝
達系中でのバックラッシユ、伝達軸のねじれ、撓み等が
発生し、関節角度に対するトルク、速度等の測定値に大
きく影響を及ぼすという難点がある。
(c) 目的 本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的
は、構成が簡素で、回転力伝達系中におけるバックラッ
シユ、軸のねじれ、撓み等が生じにくく、従って、高精
度な筋力測定および筋力訓練ができると共に被検者の筋
力の評価をより客観的且つ的確に行なうことができ、且
つより効率がよく合理的な訓練を行ない得る筋力訓練測
定装置を提供することにある。
(d) 構成 以下、本発明の要旨を実施例に基づき詳述する。
第1図(A)および(B)は、本発明に係る筋力訓練測
定装置の一実施例の機械的構成の入力側半部およびこの
入力側とは反対側の半部をそれぞれ示す縦断面図、第2
図は、本発明に係る筋力訓練測定装置の一実施例の全体
構成を示す縦断面図、第3図は、アダプタとしての足関
節固定具の一実施例の構成を示す側面図、第4図は、同
アダプタを同筋力訓練測定装置に装着した使用状態を示
す斜視図である。
先ず、被検者の筋力を筋力訓練測定装置に入力させるた
めのアダプタについて説明する。アダプタとしては、足
関節固定具、膝関節固定具、股関節固定具等が準備され
るが、ここでは、足関節固定具1の一実施例について説
明する。
足関節固定具1は、第3図に示すように、筋力訓練測定
装置に装着して被検者の足首のやや上から指先あたり迄
をしっかりと固定するために使用するもので、足首より
上の部分に対し足首より下の部分が所定角度範囲で回動
できるように、足首固定部分2とサンダル状部分3とは
枢軸4により枢着されており、その一方側の枢軸4の側
方には、第4図に示すように中間に鍔5aを有しその先
端にスプラインが形成された連結軸5が延設されてお
り、また、足首を緊締する足首バンド6と甲中間部およ
び足先部を緊締する足バンド7とが設けられている。こ
れら足首バンド6および足バンド7は、各々の基端部を
足首固定部分2および底部8にそれぞれ固着され、先端
部に面接着ファスナ(いわゆるマジックファスナ)がそ
れぞれ縫着されており、こられバンド6,7を解いたり
その長さを変え得るように構成されている。
この足関節固定具1を使用するに際しては、連結軸5を
後述する筋力訓練測定装置側に設けられた筋力入力軸9
[第1図(A)参照]のスプライン穴9aに挿入噛合せ
しめる。そして、上記足首バンド6および足バンド7を
緩め、椅子またはベッドに座した被検者の足を、足首固
定部2の上方から差し入れ、あたかもサンダルを履くよ
うにしてサンダル状の部分に足を入れる。その後、上記
各バンド6,7を締付けて面接着ファスナで止める。こ
のときの状態は、第3図、第4図に示す通りである。こ
の装着状態で、足先を底屈または背屈させると、足関節
に回転中心を合わせて取付けられている連結軸5に回転
モーメント、即ちトルクが発生し、そのトルクが筋力訓
練測定装置に筋力入力軸9を介して入力(印加)される
ことになる。
次に、このようにして入力される筋力を受け入れ、所定
の訓練速度パターンで制御したり筋力を測定する筋力訓
練測定装置の構成につき第1図(A),(B)、第2図
を用いて説明する。
筋力入力軸9は、検出部ハウジング10内に水平方向に
挿入され、ボールベアリング11を介して回転可能に支
持されており軸方向に対してはスナップリング12a,
12bによって移動を阻止されている。(尚、本実施例
にはスナップリングが他にも使用されているが、その説
明は省略する)。この筋力入力軸9の入力端〔第1図
(A)においては右端〕側のスプライン穴9aの中心部
には、アダプタ、例えば上述した足関節固定具1の連結
軸5を装着するときの操作を容易にするためのガイドピ
ン9bが植設されている。
この筋力入力軸9と隣接して、回転軸13が一体に形成
されており、さらにこの回転軸13の中間部には、他の
部分の直径よりも小径とされた起歪部13aが形成され
ており、この回転軸13の出力端(左端)側は、上記検
出部ハウジング10に取付けねじ14により固定された
取付基板15に嵌装されたボールベアリング16によっ
て回転可能に支持されている。上記起歪部13aの外周
面上には、回転軸13の軸心に対して45゜および13
5゜の方向に1対のひずみゲージSG1およびSG2が
装着、蒸着その他の手段により添着されている。(尚、
このひずみゲージSG1およびSG2が添着されている
部位に対し軸心対称の外周面上の部位(180゜ずれた
部位)にも同様にひずみゲージを添着する場合もあ
る)。
さらに、回転軸13の外周部には、取付基板15に取付
けられた刷子台17と、回転軸13の軸心に直交する方
向に延びるようにして互いに平行状に複数個並べて上記
刷子台17に取付けられた刷子保持器18と、この刷子
保持器18の先端部に取付けらればね19によって回転
軸13の外周面へ圧接する方向に付勢された刷子20
と、回転軸13の入力端側外周に基端(右端)側半部が
嵌装されて取付ねじ21によって固定され、先端側半部
は起歪部13a外周を囲繞するように配設された絶縁リ
ング22と、この絶縁リング22の軸方向に等間隔に且
つ上記刷子20と各々接触する位置に嵌装され、上記ひ
ずみゲージSG1,SG2の各端子(一般にゲージタブ
と称されている)にゲージリードを介してそれぞれ接続
された複数個のスリップリング23とからなるスリップ
リング機構24が配設されている。ここで、上述したひ
ずみゲージSG1,SG2が添着された起歪部13aを
有する回転軸13およびスリップリング機構24からな
る部分をトルク検出手段25ということとする。
上記検出部ハウジング10内には、さらに角度検出手段
26と回転速度検出手段27とが収納保持されている。
即ち、角度検出手段26は増速歯車機構、スリット円
板、ロータリエンコーダ等から構成されているが、これ
をより詳しく説明すると、上記回転軸13の出力軸13
bには、大歯車28が嵌合され且つキー29によって固
定されている。この大歯車28には、小歯車30が噛合
しており、この小歯車30は遊星歯車機構31のギヤボ
ックス32に嵌装されたボールベアリング33によっ
て、回動可能に軸支された入力軸34が嵌合され且つキ
ー35によって固定されている。この入力軸34の回転
は、図示は省略したが、後に詳しく説明する遊星歯車機
構と同様な構成よりなる遊星歯車機構31を介して、増
速されてボールベアリング36によって支持された出力
軸37に伝達される。この出力軸37には、スリット円
板38が嵌合され且つナット39によって固定されてい
る。このスリット円板38の周縁を挟むようにして非接
触型のロータリエンコーダ40のフォトカプラー(図示
せず)が設けられている。このロータリエンコーダ40
は、ギヤボックス32に取付けられている。尚、本実施
例においては、大歯車28の歯数Zと小歯車30の歯
数Zの比率は、D/D=2に設定されており、遊
星歯車機構31の速比iは、入力軸35の回転数1に対
し出力軸37の回転数25となるようにi=25に設定
されており、従って、筋力入力軸9に対する出力軸37
の回転数比(速比)は、50に設定されている。そして
スリット円板38の周縁近傍には、多数のスリットが穿
設されているが、ロータリエンコーダ40は、このスリ
ットによって間欠的に通過されるパルス状の光束をフォ
トセンサにより電気信号に変換し、上記速比と上記スリ
ット数とに応じて適宜分周して、筋力入力軸9の基準角
度位置からの回動角度を検出するように構成されてい
る。
回転速度検出手段27は、大略、増速機構41とタコジ
ェネレータ42とから成っている。即ち、この増速機構
41は、回転軸13の出力端部に上記大歯車28と隣接
して固定された大プーリ43と、この大プーリ43の回
転力を平ベルト44を介して受ける小プーリ45とをも
って構成されている。タコジェネレータ42は、その入
力軸46に上記小プーリ45が嵌合固定されており、そ
のケーシング部分は検出部ハウジング10および取付基
板15に取付け固定されている。尚、この実施例の場
合、大プーリ43の直径Dと小プーリ45の直径D
との比率は、D/D=5に設定されている。このよ
うに構成された回転速度検出手段27によって筋力入力
軸9の回転速度(例えば、1秒間当りの回転角度)が検
出される。
中央ハウジング47は、上記検出部ハウジング10の端
部に嵌合固定されて一体化されている。この中央ハウジ
ング47内には、増速手段としての遊星歯車機構48、
制御手段としてのパウダープレーキ49、さらに第1図
(B)に示すように、回転力連断手段としての電磁クラ
ッチ50、減速手段としての2段構成よりなる遊星歯車
機構51等が収納支持されている。
上記遊星歯車機構48は、その内部機構については図示
を省略したが、後述する遊星歯車機構51と基本的原理
を共通にしており、その入力軸52にはスプライン穴が
形成されており、そのスプライン穴には、上述のトルク
検出手段25の回転軸13のスプラインが形成された出
力端13bが嵌合されている。この遊星歯車機構48の
出力軸53は、太陽歯車(図示せず)に嵌入され且つキ
ー54により固定されている。尚、この実施例における
遊星歯車機構48の増速比は、5倍に設定されている。
そして、遊星歯車機構48の固定部材(内歯歯車)は、
中央ハウジング47に取付ねじ55で固定されている。
パウダーブレーキ49は、ケーシング56が取付ねじ5
7により固定されており、このケーシング56に穿設さ
れた穴にはボールベアリング58が嵌装されている。一
方、上記遊星歯車機構48の出力軸53が嵌入され且つ
キーにより固定された中空の入力軸59は、上記ボール
ベアリング58内に嵌合され回転可能に支持されてい
る。この入力軸59には、回転シリンダ60が取付ねじ
61によって固定されており、この回転シリンダ60の
外周面中央部には、磁束遮断リング62が間挿され、第
1図(A)において破線で示すような磁路63が形成さ
れるように構成されている。この回転シリンダ60の内
周側には、回転シリンダ60の軸心と同心の断面コマ状
の回転体よりなる固定ロータ64が配設され且つ固定側
板65に取付ねじ66で固定された連結筒67に取付ね
じ68によって固定されており、磁路63の一部を形成
するように構成されている。上記ケーシング56には、
ヨーク69が図示省略の取付ねじにより取付け固定され
ており、このヨーク69には、上記固定側板65が図示
省略の取付ねじにより取付けられて一体化されている。
上記ヨーク69は、内部にコイル70を有し、内周面が
回転シリンダ60の外周面に対し一定の間隙を有するよ
うに円形面状に形成されている。これらケーシング56
とヨーク69と固定側板65とをもって、回転シリンダ
60を囲繞する閉塞空間71が形成されている。磁路6
3の内側、即ち回転シリンダ60内周面と固定ロータ6
4の外周面との間の作動間隙には、磁性粉体(いわゆる
パウダー)72が挿入されており、回転シリンダ60の
基部内周面には、磁性粉体72が出力軸74や閉塞空間
71へ流出しにくいようにラビリンス73a,73bが
取付けられており、さらに、この磁性粉体72が出力軸
74側および閉塞空間71側へ漏出しないようにシーリ
ング75a,75bが設けられている。
上記パウダーブレーキ49の出力軸74は、一端が中空
の入力軸59に嵌合され、キーによって固定されてお
り、他端側が第1図(B)に示すように電磁クラッチ5
0の出力側76に接続されている。尚、電磁クラッチ5
0は、図中、左右いずれの側からも回転され得るように
構成されているのでいずれを入力側ともいい難いが、こ
こでは、電動駆動手段としてのパルスモータ77による
駆動を主体に考え、パルスモータ77側を「入力側7
8」、筋力入力軸9側を「出力側76」ということとす
る。電磁クラッチ50は、周知なものであるのでその詳
細な構成については、図示を省略するが、例えば、コイ
ル、アーマチュア、固定子、ロータ等よりなり、上記コ
イルの通電することにより固定子とロータが接続され、
入力側78と出力側76との間を連接し、通電を断つこ
とにより入力側78と出力側76との間の接続を遮断す
るように構成されている。
一方、モータハウジング79内には、パルスモータ77
が収納支持されている。即ち、このパルスモータ77
は、モータハウジング取付部79aに取付ねじ80をも
って固定された支持筒81に、防振ゴム82を介して植
込ねじ83とナット84によって固定されている。この
パルスモータ77の出力軸85には、カップリング86
の一方側が接続され、カップリング86の他方側には、
ボールベアリング87に支持された減速手段としての遊
星歯車機構51の入力軸88が連結固定されている。
上記遊星歯車機構51は、2段の遊星歯車機構からなっ
ており、第1段目は、上記入力軸88が嵌入固定された
太陽歯車89aと、固定内歯歯車90aと、上記太陽歯
車89aと固定内歯歯車90aとの間に介挿され且つそ
の両歯車89aと90aに噛合する遊星歯車91aと、
この遊星歯車91aを先端側に回動可能に支持すると共
に基端側が上記入力軸88aの軸心と同心に回動可能に
配設された腕としてのキャリア92aとから構成されて
いる。第2段目も第1段目と同様に、太陽歯車89b、
固定内歯歯車90b、遊星歯車91bおよびキャリア9
2bから構成されており、そして、第2段目の太陽歯車
89bは、上記の第1段目の出力端であるキャリア92
aと共通軸上に一体的に固定されており、また第2段目
のキャリア92bは、出力軸93と一体的に連結されて
いる。2つの固定内歯歯車90a,90bは、中間にス
ペーサを介挿し積層された状態で取付ねじ94によりギ
ヤボックス95に取付けられている。そして、このギヤ
ボックス95は、取付ねじ80によりモータハウジング
取付部79aに取付けられている。上記出力軸93は、
2つのボールベアリング96,96を介してギヤボック
ス95に支持されており、さらにその右端側は、電磁ク
ラッチ50の入力側78と連接されている。尚、この実
施例の場合、各キャリア92a,92bには、120゜
間隔で各3個の遊星歯車91a,91bが配設されてい
る。
さて、ここで、説明を省略してきた増速手段としての遊
星歯車機構31および48について上述した遊星歯車機
構51の構成に基づいて説明する。ここで、減速手段お
よび増速手段の2つの変速手段を用いているが、これら
の構成は、ほぼ同一で、入力と出力とを逆にすることに
よって減速手段は増速手段として、また増速手段は減速
手段として機能する。
即ち、遊星歯車機構31および48は、遊星歯車機構5
1の第一段目の構成とほぼ同一構成であるが、速比や形
状寸法は、適宜に設定されている。因に、遊星歯車機構
51の減速比は、次のように設定される。
いま、パルスモータ77の回転力によって太陽歯車89
aがカップリング86、入力軸88を介して回転駆動さ
れると、太陽歯車89aと固定内歯歯車90aと共に噛
合している遊星歯車91aは、太陽歯車89aの外周を
公転すると共に、キャリア92a先端の枢軸92cを中
心として自転する。この遊星歯車91aの公転によって
キャリア92aが回転駆動される。ここで、太陽歯車8
9aの歯数をZ、回転数N、固定内歯歯車90aの
歯数をZとすると、キャリア(第1段目の出力軸)9
2aの回転数Nは、次の式によって求められる。
=N/{1+(Z/Z)} 上式中、(Z/Z項)が大きくなるような歯数を選
定することによって、第1段目の遊星歯車機構部の減速
比を上げることができる。本実施例の場合、この第1段
目の減速比は、1/5に設定されている。第2段目の減
速機構も同様の構成であるので、結局遊星歯車機構51
の総合減速比は、1/25となる。
一方、増速手段としての遊星歯車機構48は、増速比を
5/1に設定してあるから、出力軸53側から回転駆動
した場合には、入力端52は、1/5の減速比で減速さ
れることになる。従って、パルスモータ77で筋力入力
軸9を回転駆動する場合の減速比は、 (1/25)・(1/5)=1/125 となる。
次に、第2図を用いて全体の構成を説明する。
本発明に係る筋力訓練測定装置を収納保持する筐体は、
大別して、上部ハウジング97a、中間ハウジング97
bおよび下部ハウジング97cにより形成されており、
このうち上部ハウジング97aは、既述したように検出
部ハウジング10と中央ハウジング47とモータハウジ
ング79からなっている。下部ハウジング97cには、
脚部97dが側方に向けて延設されており、この脚部9
7dには、計4個の脚輪98が取付けられ、床上を軽快
に移動できるようになっている。これらのハウジング9
0a〜97cに収納されているものとして、上部ハウジ
ング97a内には、既述した遊星歯車機構48,51、
電磁クラッチ50、パルスモータ77等の機構部99a
が、中間ハウジング97b内には、主としてケーブル類
99bが、下部ハウジング97c内には、上記タコジェ
ネレータ42、ロータリエンコーダ40、トルク検出手
段25等の出力を受け、上記パルスモータ77、電磁ク
ラッチ50、パウダーブレーキ49等を制御する制御装
置や電源装置等の電気ユニット99cが、それぞれ配設
されている。
次に、このような構成よりなる実施例の動作を、コンセ
ントリック訓練の場合とエキセントリック訓練の場合と
に分けて説明する。
(I) コンセントリック訓練動作 コンセントリック訓練の場合は、パルスモータ77は回
転駆動せしめずに、パウダーブレーキ49を使用する。
即ち、既述したようにして被検者の足にアダプタとして
の足関節固定具1を装着する。そして、第4図に示すよ
うに連結軸5を、筋力入力軸9に嵌合連結せしめる。こ
の状態で、例えば、被検者が足を底屈および背屈せしめ
ると、足関節固定具1の連結軸5を介して筋力入力軸9
に筋力に対応したトルクが入力される。このトルクは、
トルク検出手段25の起歪部13aを経て出力端13b
に達し、増速手段としての遊星歯車機構48により5倍
の回転速度に増速された上、パウダーブレーキ49へと
伝達される。このパウダーブレーキ49の入力軸59へ
入力されたトルクによって、回転シリンダ60および出
力軸74が回転される。この回転シリンダ60は、その
内方に配設された固定ロータ64と外方に配設されたコ
イル70を備えるヨーク69とによって挟まれた状態と
なっているため、例えば、コイル70に通電し励磁状態
とすると、磁束が第1図(A)に破線で示すように流れ
磁路63を形成する。この磁束により磁化された磁性粉
体(パウダー)72は、磁路63に沿って鎖状につなが
って固体化するが、その結合力は、コイル70への通電
電流に対応する。従って、コイル70への通電電流に対
応した制動力が固定ロータ64と回転シリンダ60との
間に生じ、入力軸59は、制動されることになる。一
方、コイル70への通電を断ち、無励磁状態とると、磁
束は、瞬時に消滅し、同時に鎖状に連結固体化していた
磁性粉体72は、速やかに連結状態が解かれ、回転シリ
ンダ60の遠心力により回転シリンダ内壁面に押しやら
れる。即ち、クラッチ状態が解放される。このような空
転中は、磁性粉体72と固定ロータ64との間に空隙が
でき、摩擦熱は、殆んど発生しない。特に図示のパウダ
ーブレーキ49は、シリンダ回転形を用いているので、
遠心力を有効に利用でき、作動間隙中における磁性粉体
72の均一分布性・分散性がよいため、スリップトルク
の安定性が高く、またドラグトルクが小さく、非常に早
い応答性を有している。
このパウダーブレーキ49の出力軸74は、電磁クラッ
チ50の出力側76と連接されているが、コンセントリ
ック訓練の場合、別途設けられる制御装置(図示せず)
からの指令信号で電磁クラッチ50の出力側76と入力
側78との間は遮断状態とされている。これは、筋力入
力軸9から入力される筋力の測定あるいは訓練のときに
遊星歯車機構51やパルスモータ77が無用な負荷とな
らないようにするためである。そして、パウダーブレー
キ49は、別途設けられる制御装置から出力される制動
信号によってコイル70への印加電流(または電圧)が
変化することによって制動力を増減するものであるが、
その制御の態様としては、例えば、筋力入力軸9を予め
設定した速度パターンに従って筋力の大きさとは無関係
に運動するように構成されている。即ち、速度パターン
は、時間の関数あるいは角度の関数として与えられてお
り、所定の速度パターンを選択して筋力入力軸9に筋力
を加えると、筋力入力軸9に対する回転角度または、回
転開始時点からの時間経過に応じた所定速度に刻々制御
されるようになっている。
このような筋力入力軸9の基準角度位置(0゜位置)か
らの回動角度を検出する角度検出手段26の動作につき
説明すると、筋力入力軸9の回転は、トルク検出手段2
5の出力端13bに固定された大歯車28と小歯車30
とからなる増速歯車系により2倍に増速され、さらに遊
星歯車機構31により25倍に増速されてスリット円板
38に伝達される。このスリット円板38の回転は、ロ
ータリエンコーダ40によって検出され、基準角度位置
からの回動角度に対応した電気信号が生成され、上記制
御装置へと導かれる。
次に、筋力入力軸9の回転速度を検出する回転速度検出
手段27の動作を説明すると、筋力入力軸9の回転は、
即ちトルク検出手段25の出力端13bに固定された大
プーリ43の回転速度は、大プーリ43、平ベルト44
および小プーリ45からなる増速伝達系により5倍に増
速されてタコジェネレータ42の入力軸46に伝達さ
れ、この入力軸46の回転速度は、タコジェネレータ4
2によって検出され、ひいては、筋力入力軸9の回転速
度に対応した電気信号が生成され、上記制御装置へと導
かれる。
トルク検出手段25は、次のように動作する。即ち、起
歪部13bには、回転軸13より前段の筋力入力軸9か
ら加えられるトルクと、該回転軸13の出力端より後段
の遊星歯車機構48、パウダーブレーキ49等の負荷に
対応したねじりひずみが生じる。このひずみは、ひずみ
ゲージSG1,SG2によって検出されて電気信号に変
換される。そして、この電気信号は、スリップリング2
3、刷子20、刷子保持器18等を順次介して伝達さ
れ、制御装置へと導かれる。
制御装置においては、上述のようにして筋力入力軸9の
回転速度情報、基準位置からの回転角情報およびトルク
情報、または筋力入力軸9の回転開始時点からの経過時
間情報等が集められるが、これらの情報のうち、例え
ば、回転速度情報および回転角情報と、予め設定(記
憶)された訓練プログラムによる制御パターン、例えば
速度パターンとを逐一比較、演算して、被検者によって
回転駆動される筋力入力軸9の回転速度が、上記速度パ
ターンに従うようにパウダーブレーキ49のコイル70
への通電電流を調節してその制動力を制御する。即ち、
制御装置は、筋力入力軸9にいかなる力が加えられて
も、定められた速度パターンに適合するようにパウダー
ブレーキ49に制動信号を与えて制御する。
(II) エキセントリック訓練動作 エキセントリック訓練を選択すると、制御装置から減速
手段と制動手段とを連接すべき旨の指令信号が電磁クラ
ッチ50に与えられると共にパウダーブレーキ49を非
制動状態にすべき旨の制動信号が与えられるので、電磁
クラッチ50は、入力側78と出力側76とを連接状態
にすると共に、パウダーブレーキ49のコイル70への
通電が断たれパウダーブレーキ49は非制動状態とな
る。このような状態下において、制御装置から出力され
る速度信号によって所定の制御パターンでパルスモータ
77が回転駆動される。ここに、エキセントリック訓練
とは、被検者がモータ駆動力等の外力(被検者から見
て)に対して、例えばどの程度抗し得るか、あるいは外
力の運動に対してどの程度に追従し得るか等を測定し、
その結果を分析してそれらの筋運動能力を訓練する方法
である。従って、上記3種類の検出手段25,26,2
7のうち、トルク検出手段25に関しては、この場合、
コンセントリック訓練動作と異なり筋力入力軸9側が負
荷となるが、各々の検出手段の動作は、上記(I)にお
いて説明したところと同様である。次に、エキセントリ
ック訓練の場合の動作を少し詳しく説明すると、パルス
モータ77の回転は、出力軸85、カップリング86を
介して減速手段としての遊星歯車機構51に入力されて
1/25に減速された上、電磁クラッチ50、パウダー
ブレーキ49を介してこの場合減速手段として機能する
遊星歯車機構48に入力されてさらに1/5に減速され
た上(従ってパルスモータ77の回転に対しては1/1
25に減速された上)、トルク検出手段25の一部をな
す回転軸13を介して筋力入力軸9に伝達される。
上述のように構成され且つ動作する本実施例によれば、
次のような利点が得られる。
先ず、パウダーブレーキ49と電磁クラッチ50と
パルスモータ77を備えており、電磁クラッチ50を遮
断した状態でパウダーブレーキ49への通電電流を制御
することにより、コンセントリック訓練、測定をするこ
とができるばかりでなく、電磁クラッチ50を連接し且
つパウダーブレーキ49を非制動状態にして、パルスモ
ータ77への駆動パルス周波数を制御することにより、
エキセントリック訓練、測定をすることもできる。ま
た、抗重力テストの不可能な被検者についても簡単に筋
力の測定ができる。いわゆるActive−Assis
tiveという方法で、従手テストでは実現評価のしに
くい筋力測定が簡単にできる。
ここに、Active−Assistive法とは、例
えば騎座位にある被検者の下肢を引っぱりながら(動き
をSupportしながら)“押す力”を測るものであ
り、従手筋力テストのステージ2,3の被検者に適用さ
れる。
筋力入力軸9からパウダーブレーキ49に至るトル
ク伝達系、および筋力入力軸9からパルスモータ77に
至るトルク伝達系にいわゆる機械的ガタあるいはバック
ラッシユ、ねじれ等が殆んど生じない構成としてあるた
め、筋力の訓練測定を著しく高精度に行なうことができ
る。
即ち、筋力入力軸9とトルク検出手段25の回転軸13
とを一体に形成し、さらにこの回転軸13と、増速手段
としての遊星歯車機構48の入力軸52および出力軸5
3と、制動手段としてのパウダーブレーキ49の入力軸
59および出力軸74と、回転力連断手段としての電磁
クラッチ50の出力側76および入力側78と、減速手
段としての遊星歯車機構51の出力軸93および入力軸
88と、電動駆動手段としてのパルスモータ77の出力
軸85の各軸心を、一直線上に配設すると共に順次に連
接した構成としたので、つまりトルク伝達の方向を変え
る傘歯車やユニバーサルジョイント等を一切介在させな
い構成としたので、トルク伝達系の途中で発生し易いた
わみ、ねじれ、バックラッシユ、トルク等を最大限回避
することができ、筋力入力軸9に対するトルクの検出、
速度の制御等を精度よく行なうことができる。そして、
増速手段および減速手段として、入出力軸が同軸上にあ
り、コンパクトでありながら大きな速比が得られる遊星
歯車機構48および51を用いているので、バックラッ
シユを僅小化でき、しかも伝達系の全長(始端から終端
までの距離)を短縮化することができ、従って軸剛性を
高められ、この点でも、筋力測定の精度向上が実現され
る。
遊星歯車機構31,48,51、トルク検出手段2
5、パウダーブレーキ49、電磁クラッチ50、パルス
モータ77、タコジェネレータ42、角度検出手段26
等は、比較的大きな重量を有する筐体(上部ハウジング
97a)内に収納支持されており、その全重量は、アダ
プタを介して足関節、膝関節、股関節を中心として筋力
入力軸9に健常者が筋力を入力させたとき、その筋力に
よって筋力訓練測定装置が浮上したり、横移動したりし
ない程度の重量(例えば、200kg)とされているが、
脚部97dには3〜4個の脚輪98が付設されているた
め、筋力訓練測定装置を被検者の右側または左側に容易
且つ軽快に移動することができ、また、訓練時および測
定時には、脚輪98の回動を阻止するか、脚部97dと
床面との間にクサビ状の固定具を挿入する等するだけで
装着を安定に固定することができるので、甚だ使い勝手
がよい。従って、右側と左側の関節用の筋力入力軸およ
びトルク伝達系を各別に設ける必要がなく、構成を頗る
簡略化し且つコストダウンを図ることができる。
角度検出手段26は、単に筋力入力軸9の回動角を
直接検出するのでなく、この筋力入力軸9の回転を、大
歯車28と小歯車30で増速した後、さらに、遊星歯車
機構31で増速して(最終的に50倍に増速して)スリ
ット円板38に伝達せしめ、このスリット円板38のス
リット通過数を、フォトカプラ(発光素子と受光素子の
間にスリット円板38のスリットを回転させる)によっ
て検出するように構成したので、角度検出精度、即ち分
解能を飛躍的に向上させることができる。従って、訓練
時における制御パターンを忠実に再現することができ、
訓練効果を向上させることができる。また、筋力測定に
おいては、被検者の足首の背屈力および底屈力、あるい
は膝関節、股関節の屈伸力等に対応したトルクが筋力入
力軸9に印加されたときのピークトルク発生角度、ピー
クトルク発生速度等を正確に計測することができる。一
般に角度検出手段としては、ポテンショメータが用いら
れるが、例えば、単回転型ポテンショメータにおいて
は、0゜〜360゜間に不感帯が存し、多回転型ポテン
ショメータにおいては摺動部分があるため、耐久性、メ
インテナンスの上からもフォトカプラによる非接触方式
が有利であり、測定精度上もはるかに優れている。
トルク検出手段25において、スリップリング機構
24を、回転軸13の起歪部13aの外周にもオーバー
ハングする態様で配設したから、スリップリング機構2
4を設けるためのスペースを有効に活用することがで
き、従って、その分、トルク伝達系の軸方向長さを短縮
化することに大いに貢献している。
増速手段として、遊星歯車機構48を用いその増速
比を所定の値(実施例の場合、5倍の増速比)に設定し
たので自らの肢節を重力に抗して動かし得ない障害者の
筋力から健常者の筋力まで広範囲な筋力が入力された場
合でも、所定の制御を行なうこができる。
即ち、成人男子の膝関節の伸展時に発揮される筋トルク
は、略10kgf・m程度であり、本実施例では筋力入力
軸9に対するパウダーブレーキ49の入力軸59の回転
数の比(増速比)を5倍に設定したので、パウダーブレ
ーキ49の定格容量は、2kgf・mとなる。増速比が大
きいと、系の摩擦が大きくなるばかりでなく、筋力入力
軸9から見たパウダーブレーキ49の慣性モーメントが
大きくなり、筋力が小さい場合には、筋力入力軸9を定
められた回転数にまで高めるのに時間を要することとな
り不都合である。本実施例ではこれらの事情を考慮して
増速比、パウダーブレーキの定格容量を決定したもので
ある。
エキセントリック訓練の場合に遊星歯車機構51お
よび48を減速手段として機能せしめ、パルスモータ7
7の回転速度を1/125に減速せしめて筋力入力軸9
に伝達するように構成したから、パルスモータ77は、
駆動トルクの小さいものを用いることができ、また、速
度制御の応答性も高く、従って、制御精度を著しく向上
させることができる。しかもパルスモータ特有の駆動振
動を緩和させる副次的効果も得られる。
トルク検出手段25、角度検出手段26、回転速度
検出手段27を備えているため、関節可動域のすべてに
ついて、筋力(トルク)、速度、加速度を検出しまたは
演算によって求めることができる。これらの諸量は、速
度、加速度が指定した制御値を下まわっても、これに影
響されることなく、正確に測定することができる。しか
も、これらトルク、速度、加速度を表示し、且つ被検者
用のモニターユニットを用意することにより、バイオフ
ィードバック訓練が可能となり、整形医学的筋力訓練の
ほか、神経的疾患による患者のための高度な訓練が可能
となる。
尚、本発明は、上述し且つ図示した実施例に何ら限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱することなく、種々
の変形実施が可能である。
例えば、ロータリエンコーダ40およびタコジェネレー
タ42の軸方向取付位置としては、パウダーブレーキ4
9と電磁クラッチ50との間に配設し、パウダーブレー
キ49の出力軸74の回転力を適宜の伝達手段を介して
入力させるようにしてもよい。このように構成した場
合、第1図(A)に示す実施例の場合に比べて回転速度
が遊星歯車機構48により5倍に増速されるので、例え
ば、スリット円板30を増速回転せしめる遊星歯車機構
31の速比を低減させることができ、また、大プーリ4
3と小プーリ45とよりなる減速機構41の増速比を減
小させることができる(具体的には1/2.5に減速さ
せる)。
また、被検者が訓練中に見える部位に、筋力入力軸9へ
の負荷トルク、筋力入力軸9の回転角度および回転速
度、筋力パワー等を表示する表示装置あるいはプリント
アウトを行なうプリンタ装置を付設してもよい。
(e) 効果 以上詳しく説明したところより既に明らかなよう本発明
によれば、構成が簡素で、回転力伝達系中におけるバッ
クラッシユ、軸のねじれ、軸のたわみ等を生じにくく、
高精度な筋力測定ができ、従って被検者の筋力の評価を
より客観的且つ的確に行なうことができ、しかもコンセ
ントリック訓練はもとよりエキセントリック訓練を効率
よく合理的に行ない得る筋力訓練測定装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)および(B)は、本発明に係る筋力訓練測
定装置の一実施例の機械的構成の入力側半部およびこの
入力側とは反対側の半部をそれぞれ示す縦断面図、第2
図は、本発明に係る筋力訓練測定装置の一実施例の全体
構成を示す断面図、第3図は、アダプタとしての足関節
固定具を被検者の足に装着した状態を示す側面図、第4
図は、同アダプタを第2図に示す筋力訓練測定装置に装
着した使用状態を示す斜視図、第5図および第6図は、
従来例の構成を示す平面図および一部破断正面図であ
る。 1……足関節固定具、 9……筋力入力軸、 10……検出部ハウジング、 13……回転軸、 13a……起歪部、 13b……出力端、 SG1,SG2……ひずみゲージ、 24……スリップリング機構、 25…トルク検出手段、 26……角度検出手段、 27……回転速度検出手段、 31,48,51……遊星歯車機構、 34,46,52,59,88……入力軸、 53,74,85,93……出力軸、 40……ロータリエンコーダ、 42……タコジェネレータ、 47……中央ハウジング、 49……パウダーブレーキ、 50……電磁クラッチ、 60……回転シリンダ、 64……固定ロータ、 69……ヨーク、70……コイル、 72……磁性粉体、76……出力側、 78……入力側、 79……モータハウジング、 86……カップリング、 97a……上部ハウジング、 97b……中間ハウジング、 97c……下部ハウジング、 98……脚輪、 99c……電気ユニット。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主として筋肉や関節またはこれらの運動指
    令系に障害を持った人の筋力の訓練および筋肉や関節の
    機能の測定、評価を行なうための筋力訓練装置におい
    て、筋肉による力がトルクの形で入力される筋力入力軸
    と、この筋力入力軸の回転速度を所定の増速比で増速せ
    しめる増速手段と、この増速手段と上記筋力入力手段と
    の間に設けられ前記筋力入力軸に加えられるトルクを検
    出するトルク検出手段と、入力軸が前記増速手段の出力
    軸に連接され別途設けられる制御装置からの制動信号に
    応じて前記筋力入力軸に制動をかけてその負荷を制御す
    る制動手段と、前記制御装置からの速度信号に応じてそ
    の回転速度が変化する電動駆動手段と、この電動駆動手
    段の回転速度を所定の減速比で減速せしめる減速手段
    と、この減速手段と前記制動手段との間に設けられ前記
    制御装置からの指令信号に応じて両手段間を連接および
    遮断する回転力連断手段と、前記筋力入力軸の回転速度
    を検出する回転速度検出手段と、前記筋力入力軸の基準
    角度位置からの回動角度を検出する角度検出手段とを備
    え、前記筋力入力軸と一体に形成された前記トルク検出
    手段の回転軸と、前記増速手段の入力軸および出力軸
    と、前記制動手段の入力軸および出力軸と、前記回転力
    連断手段の出力軸および入力軸と、前記減速手段の出力
    軸および入力軸と、前記電動駆動手段の出力軸の各軸心
    が一直線上に配設されると共に連接されて成ることを特
    徴とする筋力訓練測定装置。
  2. 【請求項2】増速手段は、不動部に固定された内歯歯車
    と、トルク検出手段の出力軸と共に回転する腕と、この
    腕の先端側に回動可能に支持され前記内歯歯車に噛合す
    る遊星歯車と、前記遊星歯車と噛合し前記トルク検出手
    段の出力軸の軸心と同軸上に回転可能に支持された太陽
    歯車とから成る遊星歯車機構で構成されている特許請求
    範囲第1項記載の筋力訓練測定装置。
  3. 【請求項3】減速手段は、不動部に固定された内歯歯車
    と、前記電動駆動手段の出力軸と共に回転する太陽歯車
    と、この太陽歯車と前記内歯歯車に噛合する遊星歯車
    と、先端側に前記遊星歯車を回動可能に支持し基端側が
    前記太陽歯車の軸心と同軸上に回動可能に支持された出
    力軸と一体的に回転する腕とより成る遊星歯車機構を直
    列状に2段連結して構成されている特許請求範囲第1項
    記載の筋力訓練測定装置。
  4. 【請求項4】制動手段は、不動部に固定されたヨーク
    と、入力軸および出力軸にそれぞれ連結され回転可能に
    支持されたシリンダと、前記不動部に固定されたロータ
    と、このロータと前記シリンダの間隙に介挿された磁性
    粉体とから構成されるパウダブレーキである特許請求の
    範囲第1項記載の筋力訓練測定装置。
  5. 【請求項5】トルク検出手段は、筋力入力軸と一体に連
    続する回転軸の一部が他の軸部より小さい外径に形成さ
    れてなる起歪部と、この起歪部外周近傍を囲繞するよう
    に前記回転軸に嵌合固定された絶縁環上に並列状に嵌装
    された集電環と、前記起歪部上にトルクを検出し得る角
    度にその受感方向を合致させて添着され入・出力端がそ
    れぞれ前記集電環に電気的に接続されたひずみゲージ
    と、不動部に固定された刷子台に基端が固定され先端が
    前記集電環の接線方向に延び且つ接触される刷子とから
    構成されている特許請求の範囲第1項記載の筋力訓練測
    定装置。
  6. 【請求項6】少なくとも増速手段、トルク検出手段、制
    動手段、回転力連断手段、減速手段、電動駆動手段、回
    転速度検出手段、角度検出手段は、比較的大きな重量を
    有する筐体内に収納保持され、この筐体はその底部に少
    なくとも3個の脚輪を有し移動可能に構成されている特
    許請求の範囲第1項記載の筋力訓練測定装置。
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