JP3552740B2 - 紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法 - Google Patents

紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3552740B2
JP3552740B2 JP33848393A JP33848393A JP3552740B2 JP 3552740 B2 JP3552740 B2 JP 3552740B2 JP 33848393 A JP33848393 A JP 33848393A JP 33848393 A JP33848393 A JP 33848393A JP 3552740 B2 JP3552740 B2 JP 3552740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
layer
emitting layer
sheet
resin solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP33848393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07199844A (ja
Inventor
武之 中山
秀彦 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lintec Corp
Nemoto and Co Ltd
Original Assignee
Lintec Corp
Nemoto and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Lintec Corp, Nemoto and Co Ltd filed Critical Lintec Corp
Priority to JP33848393A priority Critical patent/JP3552740B2/ja
Priority to DE69413509T priority patent/DE69413509T2/de
Priority to EP94309836A priority patent/EP0661494B1/en
Publication of JPH07199844A publication Critical patent/JPH07199844A/ja
Priority to US08/691,429 priority patent/US5645663A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3552740B2 publication Critical patent/JP3552740B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F21LIGHTING
    • F21KNON-ELECTRIC LIGHT SOURCES USING LUMINESCENCE; LIGHT SOURCES USING ELECTROCHEMILUMINESCENCE; LIGHT SOURCES USING CHARGES OF COMBUSTIBLE MATERIAL; LIGHT SOURCES USING SEMICONDUCTOR DEVICES AS LIGHT-GENERATING ELEMENTS; LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F21K2/00Non-electric light sources using luminescence; Light sources using electrochemiluminescence

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Illuminated Signs And Luminous Advertising (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法、更に詳しくは蛍光材料を含む発光層とバック層とによって二重層となっている発光シートを形成し、この発光シートのバック層を所定場所に固定することで、表側の発光層に紫外線を照射することによって容易に面状の蛍光表示装置とすることができる発光シートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、蛍光材料と適宜バインダーとを混合したものを用いて、絵あるいは文字等を描き、ここに紫外線を照射することによって蛍光発色させて種々の表示を行うことが行われていた。
ところがこのような従来の方法によると、通常、無色透明のアクリル樹脂系のスクリーンインキあるいは無色透明のエポキシ樹脂系のインキ中に蛍光材料の粉末顔料を、重量比2:1の割合で分散させた紫外線照射発光材料を、看板等にスクリーン印刷あるいはスプレー印刷あるいは刷毛塗り等によって塗布した後、60℃で15分程度乾燥させることによって、固定を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ただこのようにすると、スクリーン印刷用の印版が必要となったり、乾燥時間を要したり、さらにはスプレー印刷あるいは刷毛塗りに熟練を要することとなっていた。
そこで、本発明は、あらかじめ紫外線照射発光材料を用いて発光シートを作っておいて、その発光シートを所定形状に裁断して看板等に固定することによって、スクリーン印刷用の印版を不要としたり、現場での乾燥時間を不要としたり、さらには種々の熟練作業をなくして、紫外線照射によって容易に面状の蛍光表示装置を提供できるようにすることを第1の目的とする。
【0004】
またこのように紫外線照射発光材料を用いて発光シートを製造する際に、紫外線発光材料を形成する蛍光材料と樹脂溶液との比重が異なるため、比重が重い蛍光材料が樹脂溶液中に沈殿してしまい、紫外線が蛍光材料に到達しにくく、かつ発光した蛍光が外部に到達しにくいこととなっていた。
そこで、本発明の第2の目的は、蛍光材料が沈殿したとしても、発光シートの表面側に沈殿するようにして、蛍光発色の性能を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、フィルム状のベースシート上に、紫外線を照射することによって発光させるために、蛍光材料と樹脂溶液との混合物である紫外線発光材料を塗布乾燥させて発光層を形成した後、この発光層の上面に樹脂溶液を塗布乾燥させてバック層を形成して、発光層とバック層とを一体化させると共に、その後発光層からベースシートを剥離させるものであって、紫外線発光材料において、樹脂を溶剤と混合した樹脂溶液の比重に対して、蛍光材料の比重を、3.1〜4.4としたことを特徴とする。
【0006】
また、請求項2載の発明は、フィルム状のベースシート上に、紫外線を照射することによって発光させるために、蛍光材料と樹脂溶液との混合物である紫外線発光材料を塗布乾燥させて発光層を形成した後、この発光層の上面に樹脂溶液を塗布乾燥させてバック層を形成して、発光層とバック層とを一体化させると共に、このバック層の上面に粘着層及び剥離紙を設け、その後発光層からベースシートを剥離させるものであって、紫外線発光材料において、樹脂を溶剤と混合した樹脂溶液の比重に対して、蛍光材料の比重を、3.1〜4.4としたことを特徴とする。
【0007】
以下、本発明にかかわる紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法について図1に示した製造装置を用いて説明する。
【0008】
まず最初に、発光層の表面の平滑性を担保するために、少なくても1方の表面の平滑性に優れたフィルム状のベースシート10を用意する。
このベースシート10としては、工程フィルムと呼ばれるようなシート状のフィルムを用いることができる。具体的には、ポリエステルフィルムの一面に、剥離性を向上させるためにシリコーンコーティングしたフィルムを用いることができる。またこのベースシート10は、以下に説明するように製造時に伸びたりしないような強度を有すればたりるので、実際には30〜60μmの厚さのものを用いることができる。
【0009】
このようなベースシート10を、あらかじめロール状に巻いておく。
なお以上の説明において、ベースシート10を、ポリエステルフィルムの一面にシリコーンコーティングしたフィルムを用いるとして説明したが、この他にも、剥離性及び鏡面性があれば、紙にポリエチレンをラミネートし、更にその表面にシリコンコーティングしたようなシートを用いることもできる。また厚さにしても、ポリエステルフィルムを用いるならば、操作性、強度等の点から、25〜250μm程度のものを使用することができる。
【0010】
一方、蛍光材料と樹脂溶液とを混合物することによって紫外線発光材料を形成する。
ここで使用する蛍光材料としては、蛍光発色時の色別に、
白色発光 根本特殊化学株式会社製 製品名 ALN−B,YS−A,HG−A
燈火色発光 根本特殊化学株式会社製 製品名 YS−A,HG−A
青色発光 根本特殊化学株式会社製 製品名 ALN−B
赤色発光 根本特殊化学株式会社製 製品名 YS−A
緑色発光 根本特殊化学株式会社製 製品名 HG−A
等があげられる。
【0011】
また樹脂としては、例えば溶剤として、メチルエチルケトンあるいはジメチルホルムアミドを加えたポリウレタン樹脂を用いることができる。
更に、樹脂と蛍光材料とは、適量の溶剤を加えた上で、塗工量(乾燥時)が、蛍光材料 10〜40g/m2
ポリウレタン樹脂 10〜50g/m2
となるよう混合し、紫外線発光材料とする。
【0012】
またここで、紫外線発光材料を構成する各材料の比重は、
蛍光材料 3.6〜5.1 ポリウレタン樹脂 約1.3 溶剤 約0.8である。またポリウレタン樹脂と溶剤との混合物である樹脂溶液の比重が1前後となるので、この樹脂溶液に対して蛍光材料の比重が3倍を越えていることとなる。
【0013】
したがって、混練りしている時には樹脂溶液中に蛍光材料が分散しているものの、混練りを停止すると、蛍光材料が樹脂溶液中で沈殿することとなる。なおここで上記した蛍光材料と樹脂溶液との間では、樹脂溶液の比重に対して蛍光材料の比重が3.1〜4.4となっている。そこで比重の異なる他の樹脂あるいは蛍光材料等を用いて実験した結果、樹脂溶液の比重に対して紫外線発光材料を形成するための蛍光材料の比重を、3倍以上のものとすると、粘性等にも影響されるが、沈殿が容易に生じるものである。
【0014】
なお以上の説明において、樹脂としてポリウレタン樹脂を例に説明したが、この他にも、塩化ビニル、アクリル等の耐候性のある樹脂を用いることができる。ただここで使用する樹脂に必要とされる条件は、紫外線を吸収せず、かつ蛍光を通過させることができ、更に適当な機械的強度があれば、他の材料を使用することもできる。また必要に応じて、着色剤や可塑剤等も混合できる。
【0015】
次いで、このベースシート10をシリコーンコーティングした面が上面になるように順次繰り出しながら、コーターヘッド30から、このベースシート10のシリコーンコーティングした面に前記紫外線発光材料を塗布する。
このようにコーターヘッド30で塗布された紫外線発光材料は、徐々に加温させた高温炉35を通過させている途中で、溶剤を飛ばしながらベースシート10に乾燥固定させて、発光層20となるものである。
【0016】
なおここで使用される塗工装置は、特に限定されるものでなく、一般に使用されているものの中から適宜選択して使用することができる。
ただここで、ベースシート10上に塗布された紫外線発光材料は、混練りしている時にはポリウレタン樹脂及び溶剤中に蛍光材料が分散しているものの、混練りを停止すると、蛍光材料がポリウレタン樹脂及び溶剤中で沈殿するものである。またここで、乾燥に要する時間は、蛍光材料と樹脂溶液との比重差、溶液の粘度、乾燥条件等で異なるため、蛍光発色の状態を見ながら決定されるべきである。
【0017】
またここで、ベースシート10上に乾燥固定した発光層20の厚さは約30μm程度である。ただこの厚さも、薄過ぎると発光性能が低下するし、厚くし過ぎると不経済なので、20〜40μm程度とすることが望ましい。
このようにしてベースシート10に紫外線発光材料を塗布固定して発光層20を形成した後、発光層20を固定したベースシート10を巻き取る。
【0018】
一方、樹脂と溶剤とを混合した樹脂溶液を塗布乾燥させたバック層40を形成する。
このバック層40は、例えばあらかじめ溶剤と混合したポリウレタン樹脂を用いることができる。ただこのポリウレタン樹脂を用いた樹脂溶液のみであるとバック層40が透明に形成される。
【0019】
そこで例えばこのバック層40を白色にしたい場合には、前記ポリウレタン樹脂に対して白色無機顔料、例えば酸化チタン、リトボン、ホワイトカーボン、炭酸カルシウム等を溶剤とともに添加して樹脂溶液としたものからバック層40を形成すればたりる。
更に、バック層40を蛍光発色する色と同色に形成することもできる。この場合には、希望する色の耐候顔料を、ポリウレタン樹脂に添加して樹脂溶液としたものからバック層40を形成すればたりる。
【0020】
このようなバック層40を形成するための樹脂溶液を調合した後は、あらかじめ巻き取られたベースシート10に発光層を形成したものを、発光層の面が上面になるように順次繰り出しながら、コーターヘッド30から、このベースシート10の発光層の上に前記樹脂溶液を塗布する。
このようにコーターヘッド30で塗布された樹脂溶液は、徐々に加温させた高温炉35を通過させ体の途中で、溶剤を飛ばしながら発光層20上に乾燥固定させ、バック層40を形成することとなる。
【0021】
またここで、発光層20上に乾燥固定したバック層40の厚さは、約40μm程度である。ただこの厚さも、薄過ぎると強度が低下するし、厚くし過ぎると不経済なので、20〜60μm程度とすることが望ましい。
このようにしてあらかじめ巻き取られたベースシート10に発光層20を固定したものに、更にバック層40を固定したベースシート10を巻き取る。
【0022】
このようにして、ベースシート10の上に発光層20及びバック層40を固定させた後、図2に示すように、発光層20及びバック層40からベースシート10を剥離することによって、紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートを製造するものである。
このようにして製造された発光シートを実際に使用する場合には、一体になっている発光層20及びバック層40を所定の形状に切断し、バック層40側の面を所定の看板等に張りつけて使用するものである。
【0023】
なおこのようにして製造すると、あらかじめ紫外線照射発光材料を用いて発光シートを作っておいて、その発光シートを所定形状に裁断して看板等に固定することによって、スクリーン印刷用の印版を不要としたり、現場での乾燥時間を不要としたり、さらには種々の熟練作業をなくして、紫外線照射によって容易に面状の蛍光表示装置を提供できる。
【0024】
また更に、ベースシート10上に塗布された紫外線発光材料は、混練りしている時にはポリウレタン樹脂及び溶剤中に蛍光材料が分散しているものの、混練りを停止するると、蛍光材料がポリウレタン樹脂及び溶剤中で沈殿するものである。したがって、コーターヘッド30で塗布した後、高温炉35を通過させて乾燥固化するまでの間にも、紫外線発光材料中の蛍光材料は徐々に沈殿することとなる。
【0025】
この沈殿の結果、蛍光材料は、紫外線発光材料のベースシート10側に多く存在することとなる。しだがって、完全に乾燥した状態の発光層20では、蛍光材料がベースシート10側に多く存在する状態となっている。
そしてその後、この発光層20の反ベースシート10側にバック層40を形成し、このバック層40を看板等に固定して実際の使用に供するものである。
【0026】
したがって、本発明にかかわる面状に蛍光発色する発光シートでは、使用時の表面側に蛍光材料が多い状態で使用できるので、紫外線発光材料中の蛍光材料の絶対量が少ない状態であっても十分発光するものである。
なお前述したように、あらかじめ巻き取られたベースシート10に紫外線発光材料を塗布固定して発光層20としたものを、発光層20が上面になるように順次繰り出しながら、コーターヘッド30から、このベースシート10の発光層20の上面に、前記樹脂溶液を塗布固定してバック層40とした後に、このバック層40の表面に、更に粘着層50及び剥離紙55を設け、その後発光層20からベースシート10を剥離させて製品とすることもできる。
【0027】
このように形成すると、看板等への固定が、あらかじめ発光層20、バック層40、粘着層50及び剥離紙55を一体の状態で所定形状に切断し、その後、図3に示すように剥離紙55をはがし、粘着層50を看板等に固定することによって容易に行えるものである。
またここで、粘着層50を形成する粘着剤としては、アクリル系、シリコーン系、合成ゴム系、天然ゴム系等の各種粘着剤を使用することができる。
【0028】
なお、本発明にかかわる面状に蛍光発色する発光シートを発光させるためには、波長300〜400nmの紫外線ランプ、例えば松下電器産業株式会社製のBL−B 15Wの紫外線ランプを用いることができる。
なお以上の説明とは異なり、紫外線発光材料のベースシート10への塗布固定を、コーティングあるいは印刷によって行うこともできる。この場合には、厚さとして、4〜10μmとすることができる。
【0029】
【実施例】
以下本発明の実施例を説明する。
(実施例1)
紫外線発光材料
ポリウレタン樹脂 100重量部(固形分)
(三洋化成株式会社:サンプレンIB−582)
蛍光顔料(根本特殊化学株式会社:YS−A) 100重量部(固形分)
溶剤(IPA:トルエン=1:4) 40重量部(固形分)
バック層
ポリウレタン樹脂(三洋化成株式会社:サンプレンIB−582)
まず最初に、ポリウレタン樹脂、蛍光顔料及び溶剤を混練機で混練りし、かつ強制脱泡することによって、紫外線発光材料とするものである。
【0030】
次いで、50μm厚のポリエステルフィルムの片面にシリコーン樹脂をコートしてある工程フィルムをベース層として、そのコート面に紫外線発光材料をアプリケーターで約30μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で10分間乾燥させ、溶剤を飛ばして発光層とする。
更に、上記発光層の上に樹脂溶液をアプリケーターで約40μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で10分間乾燥させてバック層とする。
【0031】
その後、一体となった発光層及びバック層をベース層からはがし、紫外線を照射することによって発光する発光シートを得た。
この発光シートは、バック層が透明であることから、発光層の表面側及び背面側のいずれから紫外線を照射しても発光層が蛍光発色することが確認できた。ただ、この発光において、発光層の表面側から紫外線を照射した場合のほうが、背面から照射した場合よりも良好な蛍光発色が得られた。これは、発光層の表面側に蛍光材料が沈殿していることが原因であると思われる。
(実施例2)
紫外線発光材料
ポリウレタン樹脂 100重量部(固形分)
(三洋化成株式会社:サンプレンIB−582)
蛍光顔料(根本特殊化学株式会社:YS−A) 100重量部(固形分)
溶剤(IPA:トルエン=1:4) 40重量部(固形分)
バック層
ポリウレタン樹脂 100重量部(固形分)
(三洋化成株式会社:サンプレンIB−582)
白色顔料 80重量部(固形分)
(堺化学株式会社:チタンホワイトA−150)
溶剤(IPA:トルエン=1:4) 40重量部(固形分)
まず最初に、ポリウレタン樹脂、蛍光顔料及び溶剤を混練機で混練りし、かつ強制脱泡することによって、紫外線発光材料とするものである。
【0032】
またポリウレタン樹脂、白色顔料及び溶剤を混練機で混練りし、かつ強制脱泡することによって、バック層を形成するための樹脂溶液とするものである。
次いで、50μm厚のポリエステルフィルムの片面にシリコーン樹脂をコートしてある工程フィルムをベース層として、そのコート面に紫外線発光材料をアプリケーターで約30μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で10分間乾燥させ、溶剤を飛ばして発光層とする。
【0033】
更に、上記発光層の上に樹脂溶液をアプリケーターで約40μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で10分間乾燥させてバック層とする。
その後、一体となった発光層及びバック層をベース層からはがし、紫外線を照射することによって発光する発光シートを得た。
この発光シートは、発光層の表面側から紫外線を照射すると、良好に蛍光発色することが確認できた。
(実施例3)
紫外線発光材料
ポリウレタン樹脂 100重量部(固形分)
(三洋化成株式会社:サンプレンIB−582)
蛍光顔料(根本特殊化学株式会社:YS−A) 100重量部(固形分)
溶剤(IPA:トルエン=1:4) 40重量部(固形分)
バック層
ポリウレタン樹脂 100重量部(固形分)
(三洋化成株式会社:サンプレンIB−582)
有色有機顔料 20重量部(固形分)
(大日精化工業株式会社:マイフレックスE−9127レッド)
まず最初に、ポリウレタン樹脂、蛍光顔料及び溶剤を混練機で混練りし、かつ強制脱泡することによって、紫外線発光材料とするものである。
【0034】
またポリウレタン樹脂及び有色有機顔料を混練機で混練りし、かつ強制脱泡することによって、バック層とする樹脂溶液とするものである。
次いで、50μm厚のポリエステルフィルムの片面にシリコーン樹脂をコートしてある工程フィルムをベース層として、そのコート面に紫外線発光材料をアプリケーターで約30μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で10分間乾燥させ、溶剤を飛ばして発光層とする。
【0035】
更に、上記発光層の上にバック層とする樹脂溶液をアプリケーターで約40μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で10分間乾燥させてバック層とする。
その後、一体となった発光層及びバック層をベース層からはがし、紫外線を照射することによって発光する発光シートを得た。
【0036】
この発光シートは、発光層の表面側から紫外線を照射すると、良好に蛍光発色することが確認できた。
(実施例4)
紫外線発光材料
ポリウレタン樹脂 100重量部(固形分)
(三洋化成株式会社:サンプレンIB−582)
蛍光顔料(根本特殊化学株式会社:YS−A) 100重量部(固形分)
溶剤(IPA:トルエン=1:4) 40重量部(固形分)
バック層
ポリウレタン樹脂 100重量部(固形分)
(三洋化成株式会社:サンプレンIB−582)
白色顔料 80重量部(固形分)
(堺化学株式会社:チタンホワイトA−150)
溶剤(IPA:トルエン=1:4) 40重量部(固形分)
粘着層
アクリル系粘着剤 100重量部
(東洋インキ製造株式会社:オリバインBPS−1109)
架橋剤 2重量部
(東洋インキ製造株式会社:オリバインBHS−8515)
まず最初に、ポリウレタン樹脂、蛍光顔料及び溶剤を混練機で混練りし、かつ強制脱泡することによって、紫外線発光材料とするものである。
【0037】
またポリウレタン樹脂、白色顔料及び溶剤を混練機で混練りし、かつ強制脱泡することによって、バック層とする樹脂溶液とするものである。
次いで、50μm厚のポリエステルフィルムの片面にシリコーン樹脂をコートしてある工程フィルムをベース層として、そのコート面に紫外線発光材料をアプリケーターで約30μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で10分間乾燥させ、溶剤を飛ばして発光層とする。
【0038】
更に、上記発光層の上にバック層となる樹脂溶液をアプリケーターで約40μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で10分間乾燥させてバック層とする。
一方、上質紙にポリエチレンラミネートし、シリコーン樹脂を塗工した剥離紙に、アクリル系粘着剤と架橋剤との混合物をアプリケーターで約30μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で3分間乾燥させて、粘着層を有する剥離紙を形成しておく。
【0039】
次いで前記バック層に、粘着層を有する剥離紙の粘着層を張りつける。
その後、一体となった発光層及びバック層をベース層からはがし、紫外線を照射することによって発光する発光シートを得た。
この発光シートを、剥離紙をはがして粘着層を看板等に接着した。その後、発光層の表面側から紫外線を照射すると、良好に蛍光発色することが確認できた。(比較例)
紫外線発光材料
ポリウレタン樹脂 100重量部(固形分)
(三洋化成株式会社:サンプレンIB−582)
蛍光顔料(根本特殊化学株式会社:YS−A) 100重量部(固形分)
溶剤(IPA:トルエン=1:4) 40重量部(固形分)
バック層
ポリウレタン樹脂 100重量部(固形分)
(三洋化成株式会社:サンプレンIB−582)
白色顔料 80重量部(固形分)
(堺化学株式会社:チタンホワイトA−150)
溶剤(IPA:トルエン=1:4) 40重量部(固形分)
まず最初に、ポリウレタン樹脂、蛍光顔料及び溶剤を混練機で混練りし、かつ強制脱泡することによって、紫外線発光材料とするものである。
【0040】
またポリウレタン樹脂、白色顔料及び溶剤を混練機で混練りし、かつ強制脱泡することによって、バック層とする樹脂溶液とするものである。
次いで、50μm厚のポリエステルフィルムの片面にシリコーン樹脂をコートしてある工程フィルムをベース層として、そのコート面にバック層とするための樹脂溶液をアプリケーターで約40μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で10分間乾燥させてバック層を形成する。
【0041】
更に、上記バック層の上に紫外線発光材料をアプリケーターで約30μm(乾燥時)となるように塗布し、100℃で10分間乾燥させ、発光層を形成した。
その後、一体となった発光層及びバック層をベース層からはがし、紫外線を照射することによって発光するフィルムを得た。
【0042】
この発光シートは、発光層の表面側から紫外線を照射すると、蛍光発色するものの、実施例2に比べて蛍光発色の程度が劣ることが確認された。これは、この比較例では、発光層のバック層側に蛍光材料が沈殿していることが原因であると思われる。
【0043】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、あらかじめ紫外線照射発光材料を発光シート状に作っておいて、その発光シートを所定形状に裁断して看板等に固定することによって、スクリーン印刷用の印版を不要としたり、現場での乾燥時間を不要としたり、さらには種々の熟練作業をなくして、紫外線照射によって容易に面状の蛍光表示装置を提供できるようにしたものである。
【0044】
またこのように紫外線照射発光材料をシート状に製造する際に、紫外線発光材料を形成する蛍光材料と樹脂溶液との比重が異なるため、比重が重い蛍光材料が沈殿してしまい、紫外線が蛍光材料に到達しにくく、かつ発光した蛍光が外部に到達しにくいこととなっていた。
そこで、本発明では、蛍光材料が沈殿したとしても、発光層の表面側に沈殿するようにして、蛍光発色の性能を向上させたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造装置を示すための概略図である。
【図2】面状に蛍光発色する発光シートの一例を示す断面図である。
【図3】面状に蛍光発色する発光シートの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ベースシート 20 発光層
30 コーターヘッド 35 高温炉
40 バック層 50 粘着層
55 剥離紙

Claims (2)

  1. フィルム状のベースシート上に、紫外線を照射することによって発光させるために、蛍光材料と樹脂溶液との混合物である紫外線発光材料を塗布乾燥させて発光層を形成した後、この発光層の上面に樹脂溶液を塗布乾燥させてバック層を形成して、発光層とバック層とを一体化させると共に、その後発光層からベースシートを剥離させるものであって、紫外線発光材料において、樹脂を溶剤と混合した樹脂溶液の比重に対して、蛍光材料の比重を、3.1〜4.4としたことを特徴とする紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法。
  2. フィルム状のベースシート上に、紫外線を照射することによって発光させるために、蛍光材料と樹脂溶液との混合物である紫外線発光材料を塗布乾燥させて発光層を形成した後、この発光層の上面に樹脂溶液を塗布乾燥させてバック層を形成して、発光層とバック層とを一体化させると共に、このバック層の上面に粘着層及び剥離紙を設け、その後発光層からベースシートを剥離させるものであって、紫外線発光材料において、樹脂を溶剤と混合した樹脂溶液の比重に対して、蛍光材料の比重を、3.1〜4.4としたことを特徴とする紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法。
JP33848393A 1993-12-28 1993-12-28 紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法 Expired - Lifetime JP3552740B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33848393A JP3552740B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法
DE69413509T DE69413509T2 (de) 1993-12-28 1994-12-28 Verfahren zur Herstellung einer durch Bestrahlung mit Ultraviolettstrahlen fluoreszierenden Lichtfolie
EP94309836A EP0661494B1 (en) 1993-12-28 1994-12-28 A method of manufacturing a luminous sheet radiating florescence upon irradiation of ultraviolet rays
US08/691,429 US5645663A (en) 1993-12-28 1996-08-02 Method of manufacturing a luminous sheet radiating flourescence upon irradiation of ultraviolet rays

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33848393A JP3552740B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07199844A JPH07199844A (ja) 1995-08-04
JP3552740B2 true JP3552740B2 (ja) 2004-08-11

Family

ID=18318583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33848393A Expired - Lifetime JP3552740B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5645663A (ja)
EP (1) EP0661494B1 (ja)
JP (1) JP3552740B2 (ja)
DE (1) DE69413509T2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3552740B2 (ja) * 1993-12-28 2004-08-11 リンテック株式会社 紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法
JPH10143098A (ja) * 1996-11-08 1998-05-29 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 自発光可能な再帰性反射シートおよび反射性標識
US6375864B1 (en) 1998-11-10 2002-04-23 M.A. Hannacolor, A Division Of M.A. Hanna Company Daylight/nightglow colored phosphorescent plastic compositions and articles
US6544369B1 (en) 1999-12-28 2003-04-08 Japan Tobacco Inc. Process for producing thin film-like material having decorative surface
CA2520300C (en) * 2003-04-01 2012-08-14 Heli, Llc Human powered vehicle safety lighting structures
US7441914B2 (en) * 2003-04-01 2008-10-28 Lunasee, Llc Phosphorescent charging system for wheeled vehicles having phosphorescent wheels
JP4107151B2 (ja) * 2003-05-06 2008-06-25 ソニー株式会社 電池用識別体、電池及び電池パック
US7030392B2 (en) * 2003-12-10 2006-04-18 Alex Waluszko Ultraviolet lighting platform
CA2492994A1 (en) * 2005-01-19 2006-07-19 Ivan To Method for fabricating luminescent articles
US20070285938A1 (en) * 2006-06-09 2007-12-13 Lunasee Llc Visibility Enhancing Pattern for a Light Producing Wheel Structure
US8408766B2 (en) * 2006-11-07 2013-04-02 International Automotive Components Group North America, Inc Luminous interior trim material
CN102869502B (zh) * 2010-05-20 2014-09-17 大连路明发光科技股份有限公司 可剥离型光转换发光膜
WO2012127389A1 (en) * 2011-03-18 2012-09-27 Koninklijke Philips Electronics N.V. Light guide material, optical device and method
US8479995B2 (en) * 2011-09-29 2013-07-09 Ncr Corporation Hybrid optical code scanner and system

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2780574A (en) * 1953-04-22 1957-02-05 Eastman Kodak Co Method of forming an optical assembly
US3030870A (en) * 1957-04-09 1962-04-24 Karl W Flocks Marker
US3320417A (en) * 1965-10-04 1967-05-16 James R Alburger Fluorescent image-forming screen
US3377292A (en) * 1965-10-22 1968-04-09 American Cyanamid Co Synergized lanthanide chelate photoluminescent composition
US3990876A (en) * 1975-01-15 1976-11-09 Saint-Gobain Industries Manufacture of plastics sheets
FR2311991A1 (fr) * 1975-05-23 1976-12-17 Payen De La Garanderie Hugues Pellicules luminescentes transparentes et leurs applications notamment comme sources d'energie lumineuse
FR2350547A2 (fr) * 1976-05-07 1977-12-02 Payen De La Garanderie Hugues Pellicules luminescentes transparentes et leurs applications notamment comme source d'energie lumineuse
US4320940A (en) * 1978-06-19 1982-03-23 Mueller Gary E Optical filtering element
US5158703A (en) * 1991-04-03 1992-10-27 Mitsui Toatsu Chemicals Inc. Resin composition for ultraviolet luminescent screen
JP3552740B2 (ja) * 1993-12-28 2004-08-11 リンテック株式会社 紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0661494A1 (en) 1995-07-05
DE69413509T2 (de) 1999-02-25
US5645663A (en) 1997-07-08
JPH07199844A (ja) 1995-08-04
DE69413509D1 (de) 1998-10-29
EP0661494B1 (en) 1998-09-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3552740B2 (ja) 紫外線の照射によって蛍光発色する発光シートの製造方法
CN1097252C (zh) 用于标记的片材、标记的薄片和所说薄片的制造方法
JPH075810A (ja) ラベル及びそのラベル基材とインク
JP2891256B1 (ja) 転写基板及び転写シール
EP2395396A2 (en) A photosensitive stencil blank and a method for forming a stencil
JP2001198365A (ja) 外表面に水性インキで印刷可能な薄膜を形成させた合成樹脂フィルム製風船及びその製造方法
KR20000023384A (ko) 인쇄용 시트 및 인쇄 시트
JPH09137390A (ja) 夜光性転写捺染材及びその製造法
JPH10157399A (ja) 転写フィルムとその製造方法
KR960000776B1 (ko) 장식용 스티커를 점착시킨 우편엽서 및 이의 제조방법
JPH1143651A (ja) 夜光性粘着フィルム
WO2014204328A1 (en) Photoluminescent material and method of production thereof
JP2660260B2 (ja) 着色凹凸模様を転写する方法
JP2942945B2 (ja) キューバンシートの製造方法
JPH068673A (ja) オフセット印刷カードの製造方法
JPS62227474A (ja) 化粧板の製造方法
JP2002132157A (ja) 紫外線発光ステッカー
KR200368215Y1 (ko) 실사출력된 내외장석재
JP2835725B2 (ja) 化粧板の製造方法
JP2001296804A (ja) 蓄光物及び蓄光部材
JP2002103800A (ja) インクジェットプリンター用記録材料及びその製造方法
JP2002200843A (ja) インクジェットプリンター用記録材料及びその製造方法
JP2002285111A (ja) ケイ光粘着シートの製造方法
JP2001159869A (ja) ステンドグラス調ラベルに適したラベル用積層体
JPH05262027A (ja) 塗料が塗布された物品及びその物品の印刷方法。

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080514

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090514

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110514

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120514

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term