JP3552656B2 - 被処理体の処理システム - Google Patents

被処理体の処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP3552656B2
JP3552656B2 JP2000253202A JP2000253202A JP3552656B2 JP 3552656 B2 JP3552656 B2 JP 3552656B2 JP 2000253202 A JP2000253202 A JP 2000253202A JP 2000253202 A JP2000253202 A JP 2000253202A JP 3552656 B2 JP3552656 B2 JP 3552656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
box
lid
closing
storage box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000253202A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002076090A (ja
Inventor
一成 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2000253202A priority Critical patent/JP3552656B2/ja
Priority to KR1020010050546A priority patent/KR100741186B1/ko
Priority to TW090120658A priority patent/TW501194B/zh
Priority to US09/934,757 priority patent/US6729823B2/en
Priority to EP01203172A priority patent/EP1182694A3/en
Publication of JP2002076090A publication Critical patent/JP2002076090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3552656B2 publication Critical patent/JP3552656B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハ等の被処理体を気密状態で収容する被処理体収容ボックスを利用する被処理体の処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ICやLSI等の半導体集積回路を製造するためには、半導体ウエハに対して各種の成膜処理、酸化拡散処理、エッチング処理等を繰り返し行なうが、各処理を行なうにあたって、半導体ウエハを対応する装置間で搬送する必要がある。この場合、周知のように歩留り向上の上から半導体ウエハの表面にはパーティクルや自然酸化膜を付着形成することを避ける必要があるので、高集積化及び高微細化の要請が大きくなるに従って、ウエハの搬送には内部が密閉された被処理体収容ボックスが用いられる傾向にある。図6及び図7に示すように、この被処理体収容ボックス2は、一側が開口部4として形成されて、他側が略半円状になされたボックス容器6を有しており、このボックス容器6の内壁面に多段に支持突起8を設けて、これに半導体ウエハWの周縁部を載置して支持することにより、略等ピッチで多段に半導体ウエハWを収容できるようになっている。通常は、1つのボックス2内に25枚或いは13枚程度のウエハを収容できる。
【0003】
このボックス容器6の開口部4には、四角形の中空板状の開閉蓋10が着脱可能に取り付けられ、ボックス容器6内をある程度の気密状態として内部はN ガス等の不活性ガス雰囲気になされており、収容されたウエハWが外気にできるだけ触れないようにしている。
この開閉蓋10には、2つのロック機構12が設けられており、このロック機構12を解除することにより、開閉蓋10を開口部4から離脱し得るようになっている。
具体的には、このロック機構12は、図8にも示すように開閉蓋10の高さ方向の略中央に、回転可能に取り付けられた円板状のロック板14を有しており、このロック板14には、細長い凹部状のカギ溝16が形成されている。このロック板14には、円弧運動を直線運動に変換するクランク機構のようにアーム18に接続された出没ピン20が上下方向にそれぞれ一対設けられており、このロック板14を正逆90度回転させることにより、上下の出没ピン20をそれぞれ上下方向へ出没させるようになっている。
【0004】
この出没ピン20の先端は、ロック時には図7に示すように上記開口部4を区画する上縁部及び下縁部のピン穴22(図7では下縁部のみ示す)に挿入されて係合し、開閉蓋10が開口部4から外れないようになっている。従って、上記カギ溝16に図示しないカギ部材を嵌合させ、図8(A)に示すロック状態からこれを90度回転させることにより、図8(B)に示すように出没ピン20を距離ΔLだけ後退させてこれをピン穴22(図7参照)から抜き、アンロック状態とするようになっている。
【0005】
上記したような収容ボックス2は、一般的には、収容ボックスの自動搬送機構やこれを一時的にストックするストック領域や半導体ウエハに実際に所定の処理を施す処理ユニット等を備えた処理システム内で自動的に搬送され、また、カギ部材26もこれを有する自動機器によって操作されて、上述のような手順で収容ボックス2の開閉蓋10を自動的に脱着するようになっている。
例えばこのような処理システムは、特開平4−180213号公報や本出願人の先の出願(特願平11−201000号)等に開示されており、システム内部にN ガス等の不活性ガスや清浄度の高い清浄空気が供給されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記収容ボックス2を処理システム内に取り込む際には、この収容ボックス2内に収納されている半導体ウエハに関する情報を知るために、開閉蓋10を一時的に開いて、ウエハの載置位置を確認するマッピング操作を行なったり、個別のウエハを認識するID検査(同定検査)等が行なわれる。
この場合、処理システムの外側はクラス10000程度の清浄度(クリーン度)に設定されているのに対して、処理システム内はクラス1程度の非常に高い清浄度に維持されてパーティクルの侵入を防止している。
【0007】
しかしながら、従来の処理システムにあっては、処理システム内に取り込んだ収容ボックス2に対して上記したマッピングなどの半導体ウエハに関する情報を得る操作を行なう際には、清浄雰囲気中にて収容ボックス2から単に開閉蓋10を一時的に取り外し、この状態でマッピング等を行なうようにしているので、折角、清浄度の高い清浄雰囲気中にて行っているにもかかわらず、収容ボックス2の外周面に付着していた清浄度の低い、例えば清浄度10000の雰囲気中のパーティクル等が、開閉蓋10が取り外された時にこの収容ボックス2内に流れ込んでウエハに付着する、といった問題が多発する傾向にあった。
特に、線幅がサブミクロンになる程に微細化が進み、また、半導体ウエハサイズも6インチ、8インチから12インチへと移行しつつある今日において、特に上記した問題の解決が望まれている。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、開閉蓋を取り外した際に、被処理体収容ボックスの外周面等に付着していたパーティクル等が、収容ボックス内へ侵入することを確実に防止することができる被処理体の処理システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、被処理体を密閉状態で収容する被処理体収容ボックスを一時的に貯留するためのストッカ部と、前記被処理体に対して所定の処理を施す処理ユニットと、少なくとも前記ストッカ部を内部に収容して前記被処理体収容ボックスを外部との間で搬出入させるボックス搬出入口が形成された筐体とを有する被処理体の処理システムにおいて、前記ボックス搬出入口の近傍に設けられて前記被処理体収容ボックスの開閉蓋を開閉する蓋開閉機構と、前記被処理体収容ボックスの開閉蓋の開閉時に出没されて前記開閉蓋を覆うと共に、その内部に清浄度の高い清浄気体される蓋開閉用ダクト部材とを備えたものである。これにより、被処理体は収容ボックスの開閉蓋を取り外す際には、開閉蓋は蓋開閉用ダクト部材に覆われた状態で、しかも、このダクト部材には清浄度の高い清浄気体が流されているので、収容ボックスの外周面等に付着していたパーティクル等が、一時的に開放された収容ボックス内へ侵入することを防止することが可能となる。
【0009】
この場合、例えば請求項2に規定するように、前記ボックス搬出入口の近傍には、前記開閉蓋の開閉時に前記蓋開閉用ダクト部材内に清浄度の高い清浄気体を導入するための送風ファン付きのフィルタ手段が設置されている。
また、例えば請求項3に規定するように、前記ボックス搬出入口には、前記被処理体収容ボックス内の前記被処理体に関する情報を検出するために出没可能になされた被処理体情報検出手段が設けられている。
また、請求項4に規定するように、前記蓋開閉機構の開閉動作と前記被処理体情報検出手段の検出動作とは前記蓋開閉用ダクト部材内で行なわれる。
このように、清浄度の高い清浄気体が流されている蓋開閉用ダクト部材内で開閉蓋の開閉動作や被処理体情報検出手段の検出動作を行なうようにしたので、万一、パーティクル等が飛散しても、これは清浄気体により排除されてしまうので、パーティクル等が収容ボックス内へ侵入することを略確実に防止することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る被処理体の処理システムの一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の被処理体の処理システムを示す概略構成図、図2は図1に示す蓋開閉用ダクト部材の概略斜視図、図3は蓋開閉用ダクト部材の断面図である。
まず、図1に示すように、この被処理体の処理システム30は、全体が例えばステンレス等よりなる筐体32に囲まれており、この内部は被処理体収容ボックス2(以下、収容ボックスとも称す)を搬送するための収容ボックス搬送エリア34と被処理体である半導体ウエハWを搬送するウエハ搬送エリア36とに区画壁38により2分されている。上記ボックス搬送エリア34内には清浄空気が流され、上記ウエハ搬送エリア36内にはN ガス等の不活性ガス雰囲気になされている。この処理システム30は、主に収容ボックス2をシステム30内に対して搬入搬出させるための搬出入ポート40と、この収容ボックス2を一時的に貯留するためのストッカ部42と、この収容ボックス2と被処理体ボート44との間で半導体ウエハを移載する移載ステージ46と、被処理体ボート44に移載されて保持されている被処理体に対して所定の処理を施す処理ユニット48と、上記搬出入ポート40と移載ステージ46の近傍に設けられた第1及び第2の蓋開閉機構50、51と、本発明の特徴とする蓋開閉用ダクト部材52とにより主に構成される。
【0011】
上記搬出入ポート40において、筐体32には常時開放されているボックス搬出入口54が形成されている。このボックス搬出入口54の外側には、外部より搬送してきた収容ボックス2を載置するための外側載置台56が設けられると共に、このボックス搬出入口54の内側には、上記外側載置台56よりスライド移動されてくる収容ボックス2をその上に載置するための内側載置台58が設置されている。上記外側、或いは内側載置台56、58の上部には、両載置台56、58間をスライド移動可能になされたスライド板60が設けられており、この上に収容ボックス2を載せた状態で移動できるようになっている。図示例では、両載置台56、58は理解の容易にために大きく離間させているが、実際には10cm程度離間されているだけである。また、このボックス搬出入口54の内側の直下であって内側の載置台58との間には、上記収容ボックス2の開閉蓋10を一時的に開閉するために上下方向へ昇降(出没)可能になされた第1の蓋開閉機構50と、同じく上下方向へ昇降(出没)可能になされた被処理体情報検出手段61と、上記蓋開閉用ダクト部材52とが設置されている。ここで収容ボックス2の開閉蓋10を一時的に取る理由は、収容ボックス2内のウエハの枚数や載置位置やウエハの状態等のウエハ情報をセンサにより検出するためである。
【0012】
上記第1の蓋開閉機構50は、エアシリンダ等のアクチュエータ62を有し、この上下方向へ出没自在になされた出没ロッド64の先端に開閉機構本体66を取り付けている。この開閉機構本体66には、水平方向へ出没自在になされ、且つ正逆方向へ回動可能になされた一対のカギ部68(図1では1つのみ記す)が取り付けられており、このカギ部68を、図6〜図8に示すカギ溝16に挿入した状態でこれを正逆回転させることにより、ロック機構12のロックと解除を行なってこれを保持し得るようになっている。
また、上記被処理体情報検出手段61は、上記第1の蓋開閉機構50に併設されており、この検出手段61もエアシリンダ等のアクチュエータ70を有し、この上下方向へ出没自在になされた出没ロッド72の先端にセンサ部74を取り付けている。そして、このセンサ部74には、例えばウエハWの存否を検出するための発光素子と受光素子(図示せず)とが設けられており、収容ボックス2の開閉蓋10を取り外した状態でこのセンサ部74を上下方向にスキャンさせることにより、ウエハの存否を確認してこのマッピングを行ない得るようになっている。また、上記蓋開閉用ダクト部材52の構成については後述する。
【0013】
一方、収納ボックス搬送エリア34内の上方には、上記ストッカ部42が位置されている。このストッカ部42は、図示例においては2列4段に上記収容ボックス2を一時的に載置する棚段76が2個並設されている。従って、このストッカ部44には、全部で16個(=8×2)の収容ボックス2を一時的に保管できることになる。
上記2つの棚段76間には、昇降エレベータ78が起立させて設けられており、この昇降エレベータ78には、水平方向に延びて旋回及び屈伸可能になされたボックス搬送アーム79が設けられている。従って、このボックス搬送アーム79を屈伸及び昇降させることにより、収容ボックス2をボックス搬送アーム79で保持し、搬出入ポート40とスットカ部42との間で搬送できるようになっている。
【0014】
また、上記移載ステージ46において、両エリア34、36間を区画する区画壁38には、収容ボックス2の開口部4(図7参照)と略同じ大きさになされた開口80が形成されると共に、この開口80の収容ボックス搬送エリア34側には、第2載置台82が水平に設けられており、この上に収容ボックス2を載置できるようになっている。また、この第2載置台82の一側には、この上に載置された収容ボックス2を区画壁38側へ押圧付勢するための水平アクチュエータ84が設けられており、上記収容ボックス2の開閉蓋10を、上記開口80に臨ませた状態でボックス容器6の開口部4の開口縁が区画壁38の開口80の開口縁に略気密に接触されることになる。また、この開口80には、これを開閉する開閉ドア86が設けられている。
【0015】
そして、この開口80のウエハ搬送エリア36内側の直下には、収容ボックス2の開閉蓋10を開閉するために、例えば上記第1の蓋開閉機構50と同じ構造の第2の蓋開閉機構51が設置されている。
このウエハ搬送エリア36内には、ウエハボートの如き被処理体ボート44を載置する2つのボート載置台90(図1では1つのみ記す)が設けられている。このボート載置台90と上記移載ステージ46との間には、旋回及び屈伸可能になされたウエハ搬送アーム92が設けられており、このウエハ搬送アーム92は昇降エレベータ94により上下動可能になされている。従って、このウエハ搬送アーム92を屈伸、旋回及び昇降駆動することにより、第2載置台82上の収容ボックス2とボート載置台90上の被処理体ボート44との間でウエハWの移載を行なうことができるようになっている。
【0016】
この被処理体ボート44は、例えば石英よりなり、例えば50〜150枚程度のウエハWを所定のピッチで多段に支持できるようになっている。
また、このウエハ搬送エリア36の一側の上方には、石英製の円筒体状の処理容器96を有する縦型熱処理炉よりなる処理ユニット48が配置されており、一度に多数枚のウエハWに対して成膜や酸化拡散等の所定の熱処理を施すようになっている。この処理容器96の下方には、昇降エレベータ98により昇降可能になされたキャップ100が配置されており、このキャップ100上に被処理体ボート44を載置してこれを上昇させることにより、このボート44を処理容器96の下端開口部よりこの処理容器96内へロードできるようになっている。この時、処理容器96の下端開口部は上記キャップ100により気密に閉じられるようになっている。そして、降下されたキャップ100と上記ボート載置台90との間には、屈伸及び旋回可能になされたボート搬送アーム102が設けられており、ボート載置台90とキャップ100との間で被処理体ボート44の移載ができるようになされている。
【0017】
また、上記処理ユニット48の上方の筐体天井部には、例えばパンチングメタルのような通気孔104を有する天井通気板106が設けられており、例えばクラス10000程度の外部の清浄空気を内部に取り込むようになっている。そして、上記移載ステージ46の上方であって上記ストッカ部42の背面側には、通気孔108を有する通気区画壁110が上記筐体32の天井部と区画壁38との間に接合させて設けられている。そして、この通気区画壁110の処理ユニット48側には、例えばHEPAフィルタ等よりなる外部フィルタ部材112と外部送風ファン114とが設けられており、例えば外部より取り込んだクラス10000程度の清浄空気(気体)をこの外部フィルタ部材112に通すことによって、クラス1程度の高い清浄度の清浄気体として収容ボックス搬送エリア34側へ導入するようになっている。
【0018】
そして、本発明の特徴とする蓋開閉用ダクト部材52は、図2及び図3にも示すように、上方と下方が開放されて例えば略直方体状の筒体として形成されたダクト本体120を有しており、この前面側には、上記収容ボックス2の開閉蓋10よりもやや大きくなされた略四角形状の搬入口122が形成されている。このダクト本体120は、例えばステンレス等により構成され、上部の開口は気体入口124となり、また、下部の開口は気体出口126となっており、後述するようにこの内部に清浄度の高い清浄気体を流し得るようになっている。このダクト本体120の側壁には、筐体32の底部に設けられたエアシリンダ等のダクトアクチュエータ128(図1参照)から出没可能になされた出没ロッド130が接続されており、このダクト本体120を上下に昇降可能としている。
【0019】
また、このダクト本体120の寸法は、例えば高さH1が400〜600mm程度、長さH2が500〜550mm程度、幅H3が100〜200mm程度、搬入口122の横幅H4が、収容ボックス2は12インチウエハを収容できる大きさの時には300〜400mm程度の大きさである。そして、上述のようにこのダクト本体120の幅H3は100〜200mm程度に大きく設定されており、図1に示すようにこのダクト本体120内に第1の蓋開閉機構50及び被処理体情報検出手段66を並設状態で収容できるようになっている。
そして、この蓋開閉用ダクト部材52の直上には、清浄度の高い清浄気体を形成するフィルタ手段132が設けられている。具体的には、このフィルタ手段132は、HEPAフィルタ等のフィルタ部材134を外枠136で囲んで形成されており、その上部には一対の送風ファン138が取り付けられて図中において下方向へ送風するようになっている。この外枠136の上方は開放され、下方の底部136Bは、テーパ状に一側に傾斜されている。そして、この底部136Bの下端からは、この下方に位置するダクト本体120の気体入口124と略同じ大きさに設定された排出ダクト140が下方へ延びており、これより排出した清浄度の高い清浄気体をダクト本体120側へ導入するようになっている。
【0020】
次に、以上のように構成された処理システム30の動作について説明する。
まず、ウエハ搬送エリア36内は、ウエハ表面への自然酸化膜の付着を防止するために不活性ガス、例えばN ガス雰囲気になされ、また、収容ボックス搬送エリア34内は、清浄空気の雰囲気に維持されている。具体的には、この清浄空気は、例えば清浄度がクラス10000の清浄空気が筐体32の天井通気板106から取り込まれ、この気体は外側フィルタ部材112と通気区画壁110を通って清浄度がクラス1程度に上げられて、ボックス搬送エリア34内に入り、このエリア34内を循環した後、この底部より排出されている。
【0021】
最初に、半導体ウエハWの全体的な流れについて説明すると、外部より搬送されてきた収容ボックス2は、その開閉蓋10をボックス搬出入口54側に向けて外側載置台56上に載置される。この時、蓋開閉用ダクト部材52のダクト本体120を上昇駆動させて、この上方のフィルタ手段132からこのダクト本体120内へ清浄度が高いクラス1程度の清浄空気を流下させておく。そして、第1の蓋開閉機構50を駆動することにより、上記収容ボックス2の開閉蓋10を一時的に取り外し、そして、被処理体情報検出手段61のセンサ部74を用いて収容ボックス2内に収容されているウエハの枚数や収容位置等を検出する。そして、この検出が終了したならば、再度、第1の蓋開閉機構50を駆動して、先程取り外した開閉蓋10を再度、収容ボックス側へ装着する。
【0022】
次に、上記蓋開閉用ダクト部材52、第1の蓋開閉機構50及び被処理体情報検出手段61を全て降下させて退避させた後、収容ボックス2が載置されている外側載置台56上のスライド板60を前進させることによって、これを内側載置台58上に移送する。次に、ボックス搬送アーム79を駆動することにより、内側載置台58上に設置されている収容ボックス2を取りに行ってこれを保持し、更に昇降エレベータ78を駆動することによって、この収容ボックス2をストッカ部42の棚段76の所定の位置まで搬送して設置し、これを一時的に保管する。これと同時に、すでに棚段76に一時貯留されており、処理対象となったウエハを収容する収容ボックス2をこのボックス搬送アーム78により取りに行き、上述のように昇降エレベータ78を駆動してこれを降下させて、収容ボックス2を移載ステージ46の第2載置台82上に移載する。この時、収容ボックス2の開閉蓋10は、区画壁38に設けた開閉ドア86側に向けられており、しかも、第2載置台82の一側に設けた水平アクチュエータ84により、収容ボックス2は押圧付勢されて第2載置台82上にて固定されている。
【0023】
この状態で開閉ドア86をスライド移動させることにより、開口80が開かれる。ここで、収容ボックス2の開口部の周縁部は、区画壁38に押圧されて密接状態となっているので、開口80を介して両エリア34、36間で気体が流通することはない。そして、第2の蓋開閉機構51を駆動することにより、収容ボックス2に設けた開閉蓋10を取り外し、更に、ウエハ搬送アーム92及び昇降エレベータ94を駆動することにより、収容ボックス2内に収容されていたウエハWを一枚ずつ取り出し、これをボート載置台90上に設置されている被処理体ボート44に移載する。被処理体ボート44へのウエハWの移載が完了したならば、次に、ボート搬送アーム102を駆動して、ボート載置台90上の被処理体ボート44を最下端へ降下されているキャップ100上に載置する。そして、この被処理体ボート44の移載が完了したならば、昇降エレベータ98を駆動させて、被処理体ボート44の載置されたキャップ100を上昇させ、このボート44を処理ユニット48の処理容器96の下端開口部より処理容器96内へ導入してロードする。そして、このキャップ100によって処理容器96の下端開口部を密閉し、この状態で処理ユニット48内でウエハWに対して所定の熱処理、例えば成膜処理や酸化拡散処理等を行なう。
【0024】
このようにして、所定の熱処理が終了したならば、前述したと逆の操作を行なって、処理済みのウエハWを取り出す。すなわち、被処理体ボート44を処理容器96内から降下させてアンロードし、更に、これをボート載置台90上に移載する。そして、ウエハ搬送アーム92を用いて処理済みのウエハWをボート44から第2載置台82上の収容ボックス2内に移載する。この収容ボックス2内への処理済みウエハWの移載が完了したならば、第2の蓋開閉機構51を駆動して、開閉蓋10を再度、収容ボックス2側へ装着する。
【0025】
次に、開閉ドア86を閉じて、両エリア34、36間を気密に仕切ったならば、ボックス搬送アーム79を駆動し、この収容ボックス2を一時的にストッカ部44へ貯留し、或いは貯留することなくボックス搬出入口54を介して処理システム30外へ搬送することになる。尚、上記した収容ボックス2の流れは単に一例を示したに過ぎず、これに限定されないのは勿論である。
次に、図4も参照して本発明の特徴とする蓋開閉用ダクト部材52とその周辺の部材の動作について詳しく説明する。図4は蓋開閉用ダクト部材と他の関連部材の動作を説明するための説明図である。
【0026】
まず、図4(A)に示すように、収容ボックス2がボックス搬出入口54から離れた位置で外側載置台56上に載置される。次に、図4(B)に示すように、蓋開閉用ダクト部材52のダクト本体120を上昇させてこれをボックス搬出入口54に位置させ、スタンバイ状態とする。この時、フィルタ手段132の送風ファン138(図2参照)を駆動させ、クラス1程度の清浄度の高い清浄空気Fをダクト本体120内に流下させておく。尚、図1に示したようにボックス搬送エリア34内に取り込まれた清浄空気はクラス1程度になっているが、この清浄空気がストッカ部42内等を通過する際にその清浄度が低下するので、この空気を再度、フィルタ部材134に通過させることにより、上述のようにダクト本体120内に流れる空気の清浄度を上げている。また、ダクト本体120を上昇した際は、パーティクル発生防止の見地より、ダクト本体120の上端と、フィルタ手段132の排出ダクト140の下端とはできるだけ接近させるが、接触させないようにして僅かに離間させておく。この時の離間距離L1(図3も参照)は、例えば0.2〜0.3mm程度の範囲が好ましい。
【0027】
次に、図4(C)に示すように、スライド板60(図1参照)上で図示しないクランプ機構により収容ボックス2をクランプし、これを前進させることにより収容ボックス2をボックス搬出入口54に臨ませる。この時、ボックス搬出入口54と収容ボックス2の前面との間の距離は0〜0.5mm程度の範囲内が好ましい。
次に、図4(D)に示すように、第1の蓋開閉機構50(図1参照)を駆動することにより開閉機構本体66を上昇させ、これに設けられているカギ部68を前進及び旋回させることにより収容ボックス2の開閉蓋10のロックを解除し、この状態でカギ部68を後退させることにより開閉蓋10は収容ボックス2側から取り外す。この際、この開閉蓋10はカギ部68に保持されている。この際、収容ボックス2内は開放されることになるが、前述のようにこのダクト本体120内にはクラス1の清浄度の高い清浄空気が流通されているので、収容ボックス2の外周面等に付着しているパーティクルが開放された収容ボックス2内に入り込むことはなく、収容ボックス2内のウエハWにパーティクルが付着することを防止することができる。尚、図4においては、発明の理解の容易のために、開閉蓋10が外された収容ボックス2とダクト本体120との間の距離を大きく記載しているが、実際には、前述したように両者は、非常に接近している。
【0028】
次に、図4(E)に示すように、被処理体情報検出手段61(図1参照)を駆動して出没ロッド72を上方へ延ばすことによりこのセンサ部74を上昇させてスキャンし、開放されている収容ボックス2内のウエハ位置等の検出やウエハの同定などの操作を行ない、例えばマッピング操作を実行する。
次に、図4(F)に示すように、上記出没ロッド72を下方へ没することによりセンサ部74を降下させてこれをボックス搬出入口54から退避させる。
次に、図4(G)に示すように、開閉機構本体66を前記と逆に操作するように駆動することにより、このカギ部68に保持していた開閉蓋10を収容ボックス2に再度装着してこれをロックし、そして、出没ロッド64を下方へ没することにより、開閉機構本体66もボックス搬出入口54から退避させる。尚、収容ボックス2に開閉蓋10が装着されて再度密閉されたならば、清浄空気Fの送風を停止してもよい。
【0029】
次に、図4(H)に示すように収容ボックス2の載置されているスライド板60(図1参照)を僅かに後退させてこれがダクト本体120と干渉しないようにする。
次に、図4(I)に示すように、ダクト本体120も下方向へ降下させて、これをボックス搬出入口54から退避させる。
そして、次に、図4(J)に示すように、収容ボックス2が載置されているスライド板60(図1参照)を更に前進させることによってこれを内側載置台58(図1参照)上に移行させ、これにより、収容ボックス2を収容ボックス搬送エリア34内に取り込まれることになる。これ以降の収容ボックス2の移送経路は前述した通りである。
このように、本実施例では、収容ボックス2の開閉蓋10を開いて中のウエハに関する情報を得る際に、この収容ボックス2の開口部4を清浄度の高い清浄気体が流れるダクト本体120に臨ませた状態で行なうようにしたので、収容ボックス2の外周面等に付着していたパーティクル等が、全て清浄空気により下方向へ排除されるので、収容ボックス2内に侵入することを防止でき、また従って、パーティクルがウエハに付着することも防止することができる。
【0030】
また、上述のようにダクト本体120内に清浄空気を流す結果、このダクト本体120内が陽圧となり、各部材間の隙間からは外側へ空気が出て行くことになるので、この点よりも、開放されている収容ボックス2内にパーティクルが入ることを確実に防止することができる。
更には、開閉蓋10の開閉操作時に第1の蓋開閉機構50から出るパーティクルや、被処理体情報検出手段61の操作時にこれより出るパーティクル等も全てダクト本体120内を流下する清浄空気により排出されるので、これが開放されている収容ボックス2内に侵入することを防止できる。
上記ダクト本体120の各部の寸法は、単に一例を示したに過ぎず、これに限定されないのは勿論である。また、上記実施例では、第1の蓋開閉機構50と被処理体情報検出手段61とを別体として設けたが、両者を結合して組み合わせるようにして一体化してもよい。
【0031】
更には、ここではダクト本体120とこの上方に位置する送風ファン138の付いたフィルタ手段132とを別体としたが、これに限定されず、例えば図5に示すように、この送風ファン138の付いたフィルタ手段132を小型化して、このフィルタ手段132を上記ダクト本体120の上端に一体的に固定するようにして設けてもよい。
また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、LCD基板等にも本発明を適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の被処理体の処理システムによれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
請求項1乃至3に係る発明によれば、被処理体は収容ボックスの開閉蓋を取り外す際には、開閉蓋は蓋開閉用ダクト部材に覆われた状態で、しかも、このダクト部材には清浄度の高い清浄気体が流されているので、収容ボックスの外周面等に付着していたパーティクル等が、一時的に開放された収容ボックス内へ侵入することを防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、清浄度の高い清浄気体が流されている蓋開閉用ダクト部材内で開閉蓋の開閉動作や被処理体情報検出手段の検出動作を行なうようにしたので、万一、パーティクル等が飛散しても、これは清浄気体により排除されてしまうので、パーティクル等が収容ボックス内へ侵入することを略確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被処理体の処理システムを示す概略構成図である。
【図2】図1に示す蓋開閉用ダクト部材の概略斜視図である。
【図3】蓋開閉用ダクト部材の断面図である。
【図4】蓋開閉用ダクト部材と他の関連部材の動作を説明するための説明図である。
【図5】蓋開閉用ダクト部材の変形例を示す概略構成図である。
【図6】被処理体収容ボックスを示す斜視図である。
【図7】被処理体収容ボックスの開閉蓋が開いた状態を示す斜視図である。
【図8】開閉蓋のロック機構を示す図である。
【符号の説明】
2 被処理体収容ボックス
6 ボックス容器
10 開閉蓋
30 被処理体の処理システム
32 筐体
42 ストッカ部
48 処理ユニット
50 第1の蓋開閉機構(蓋開閉機構)
42 蓋開閉用ダクト部材
54 ボックス搬出入口
56 外側載置台
58 内側載置台
60 スライド板
61 被処理体情報検出手段
96 処理容器
120 ダクト本体
132 フィルタ手段
134 フィルタ部材
138 送風ファン
140 排出ダクト
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (4)

  1. 被処理体を密閉状態で収容する被処理体収容ボックスを一時的に貯留するためのストッカ部と、前記被処理体に対して所定の処理を施す処理ユニットと、少なくとも前記ストッカ部を内部に収容して前記被処理体収容ボックスを外部との間で搬出入させるボックス搬出入口が形成された筐体とを有する被処理体の処理システムにおいて、前記ボックス搬出入口の近傍に設けられて前記被処理体収容ボックスの開閉蓋を開閉する蓋開閉機構と、前記被処理体収容ボックスの開閉蓋の開閉時に出没されて前記開閉蓋を覆うと共に、その内部に清浄度の高い清浄気体される蓋開閉用ダクト部材とを備えたことを特徴とする被処理体の処理システム。
  2. 前記ボックス搬出入口の近傍には、前記開閉蓋の開閉時に前記蓋開閉用ダクト部材内に清浄度の高い清浄気体を導入するための送風ファン付きのフィルタ手段が設置されていることを特徴とする請求項1記載の被処理体の処理システム。
  3. 前記ボックス搬出入口には、前記被処理体収容ボックス内の前記被処理体に関する情報を検出するために出没可能になされた被処理体情報検出手段が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の被処理体の処理システム。
  4. 前記蓋開閉機構の開閉動作と前記被処理体情報検出手段の検出動作とは前記蓋開閉用ダクト部材内で行なわれることを特徴とする請求項3記載の被処理体の処理システム。
JP2000253202A 2000-08-23 2000-08-23 被処理体の処理システム Expired - Fee Related JP3552656B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000253202A JP3552656B2 (ja) 2000-08-23 2000-08-23 被処理体の処理システム
KR1020010050546A KR100741186B1 (ko) 2000-08-23 2001-08-22 피처리체의 처리시스템
TW090120658A TW501194B (en) 2000-08-23 2001-08-22 Processing system for object to be processed
US09/934,757 US6729823B2 (en) 2000-08-23 2001-08-23 Processing system for object to be processed
EP01203172A EP1182694A3 (en) 2000-08-23 2001-08-23 Processing system for substrate

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000253202A JP3552656B2 (ja) 2000-08-23 2000-08-23 被処理体の処理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002076090A JP2002076090A (ja) 2002-03-15
JP3552656B2 true JP3552656B2 (ja) 2004-08-11

Family

ID=18742331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000253202A Expired - Fee Related JP3552656B2 (ja) 2000-08-23 2000-08-23 被処理体の処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3552656B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5263590B2 (ja) * 2008-08-28 2013-08-14 Tdk株式会社 密閉容器の蓋開閉システム及び蓋開閉方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002076090A (ja) 2002-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100741186B1 (ko) 피처리체의 처리시스템
KR100499324B1 (ko) 진공일체형표준메카니컬인터페이스시스템
US10930536B2 (en) Workpiece stocker with circular configuration
JP6556148B2 (ja) ロードポート及びロードポートの雰囲気置換方法
JP4541232B2 (ja) 処理システム及び処理方法
JP4989398B2 (ja) 基板処理装置
TW200832592A (en) Substrate processing apparatus and manufacturing method for a semiconductor device
JP5048590B2 (ja) 基板処理装置
JP2004014785A (ja) 被処理体の収納容器体及びこれを用いた処理システム
JP4790326B2 (ja) 処理システム及び処理方法
JP3552656B2 (ja) 被処理体の処理システム
JPH06340304A (ja) 筐体の収納棚及び筐体の搬送方法並びに洗浄装置
JP3941359B2 (ja) 被処理体の処理システム
JP5217668B2 (ja) 被処理体の移載機構及び被処理体の処理システム
KR100650807B1 (ko) 기판반송장치, 처리장치, 기판의 처리시스템, 반송방법, 수납장치 및 수용박스
JPH07283288A (ja) 処理装置
JP2002164406A (ja) 処理装置
JP2002246439A (ja) 被処理体の搬出入装置と処理システム
JP5875316B2 (ja) 加工装置
KR100788068B1 (ko) 피처리체의 처리시스템
JP2001284426A (ja) ウェハの昇降装置
JP2005347667A (ja) 半導体製造装置
JP2004311781A (ja) 処理装置
JP4322411B2 (ja) 半導体製造装置
JP5187565B2 (ja) ポッド開閉装置

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100514

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees