JP3551772B2 - 車両駆動力制御装置 - Google Patents

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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両駆動力制御装置、特に走行路の勾配に対応して車両駆動力が得られるようにするものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より走行路の勾配に応じた最適な特性となるように、たとえば変速特性を変更して制御するようにしたものがある(▲1▼特公昭59−8698号公報、▲2▼特開平8−219242号公報参照)。▲1▼は平坦路か登坂路かを判定して変速マップを切換えることにより、また▲2▼は登坂走行時に路面の勾配に応じて連続的に変速比を補正することにより、それぞれ勾配によって加速度が鈍らないようにするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、▲2▼において、勾配に応じて補正される変速比に基づいて得られる駆動力とドライバーが実際に期待する駆動力との間には何の関連もないので、勾配に応じて補正される変速比に基づいて得られる駆動力では、ドライバーが加速のしすぎやこの逆に加速の不足を感じる可能性がある。
【0004】
これに対して、▲1▼の場合は、登坂路でドライバーが期待する駆動力が得られるように登坂路用の変速マップをマッチングすることが考えられる。しかしながら、登坂路用の変速マップを、様々に変化する勾配をもパラメータとして適合するのでは、メモリ容量を増大させるだけでなく適合の工数も膨大になる。
【0005】
また、この場合、駆動力補正を変速機の変速制御で行うことが考えられるが、変速機が有段の場合に、要求される変速制御を行うことができない。
【0006】
そこで本発明は、平坦路でドライバーが満足できる加速感が得られるように平坦路用の駆動力特性を予め定めておき、登り勾配路でもドライバーが満足できる加速感が得られるように、平坦路用の駆動力特性に対して補正駆動力を調整するとともに、駆動力補正をスロットル制御で行うことにより、メモリ容量や適合工数を増大させることなく、かつ平坦路、登り勾配路に関係なく常に違和感のない加速感が得られるようにするほか、有段の自動変速機を搭載する車両に対しても適用可能とすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、図9に示すように、アクセル操作量を検出する手段1と、この検出されたアクセル操作量に応じた平坦路での目標スロットル開度を通常目標スロットル開度TVO nとして設定する手段2と、重量勾配抵抗(力)RFORCEを検出する手段3と、この検出された重量勾配抵抗RFORCEを100パーセントとしてこれ未満のパーセントの駆動力補正量ΔRFORCEを前記通常目標スロットル開度TVO nでの車両駆動力に加算した駆動力を勾配対応目標駆動力としたとき、この勾配対応目標駆動力が発生する目標スロットル開度を勾配対応目標スロットル開度tTVOとして演算する手段4と、この演算された勾配対応目標スロットル開度tTVOを実現する手段5とを備える。
【0008】
第2の発明は、図10に示すように、アクセル操作量を検出する手段1と、この検出されたアクセル操作量に応じた平坦路での目標スロットル開度を通常目標スロットル開度TVO nとして演算する手段2と、重量勾配抵抗(力)RFORCEを検出する手段3と、この検出された重量勾配抵抗RFORCEを100パーセントとしてこれ未満のパーセントの駆動力補正量ΔRFORCEを演算する手段121と、車両に搭載された変速機の変速比RATIOを検出する手段122と、前記演算された駆動力補正量ΔRFORCEをこの検出された変速比RATIOで除算した値をエンジントルク補正量ΔTeとして演算する手段123と、この演算されたエンジントルク補正量ΔTeをスロットル開度補正量ΔTVOに換算する手段124と、この換算されたスロットル開度補正量ΔTVOを前記通常目標スロットル開度TVO nに加算した値を勾配対応目標スロットル開度tTVOとして演算する手段125と、この演算された勾配対応目標スロットル開度tTVOを実現する手段5とを備える。
【0009】
第3の発明では、第2の発明において前記駆動力補正量ΔRFORCEが、前記重量勾配抵抗RFORCEの大きさの30%〜70%である。
【0010】
第4の発明では、第2の発明において前記重量勾配抵抗RFORCEに対する前記駆動力補正量ΔRFOCEの割合が、前記重量勾配抵抗RFORCEが大きくなるにつれて小さくなる値である。
【0011】
第5の発明は、図11に示すように、アクセル操作量を検出する手段1と、この検出されたアクセル操作量に応じた平坦路での目標スロットル開度を通常目標スロットル開度TVO nとして設定する手段2と、平坦路ではない所定の重量勾配抵抗RFORCE Sを100パーセントとしてこれ未満のパーセントの値を平坦路での車両の目標駆動力に加算した値に相当する目標駆動力を勾配対応基準目標駆動力としたとき、この勾配対応基準目標駆動力の得られる目標スロットル開度を勾配対応基準目標スロットル開度tTVO upとして設定する手段131と、重量勾配抵抗(力)RFORCEを検出する手段3と、この検出された重量勾配抵抗RFORCEと前記所定の重量勾配抵抗RFORCE Sとから補間係数β0を演算する手段132と、この補間係数β0を用いて前記勾配対応基準目標スロットル開度tTVO upと前記通常目標スロットル開度TVO nとを補間計算した値を勾配対応目標スロットル開度tTVOとして演算する手段133と、この演算された勾配対応目標スロットル開度tTVOを実現する手段5とを備える。
【0012】
第6の発明では、第1から第5までのいずれか一つの発明において前記重量勾配抵抗を検出する手段4が、車両の絶対位置を検出する手段と、この検出値に基づいて車両が存在する道路の勾配を予め持っている地図情報から推定する手段と、この推定された道路勾配から重量勾配抵抗を演算する手段とからなる。
【0013】
第7の発明では、第1から第5までのいずれか一つの発明において前記重量勾配抵抗を検出する手段4が、駆動軸回転力を演算する手段と、前記車両速度に応じた平坦路での基準となる走行抵抗を基準走行抵抗として演算する手段と、車両の加速度を検出する手段と、この検出された加速度に基づいて車両の加速抵抗(力)を推定する手段と、前記演算された駆動軸回転力から前記基準走行抵抗と前記加速抵抗を差し引いた値を前記重量勾配抵抗として推定する手段とからなる。
【0014】
【発明の効果】
第1の発明では、平坦路で一対一を基本とするリニアリティのある通常目標スロットル開度を、これに対して登り勾配路でドライバーが満足できる加速感が得られるようにスロットル開度補正量をそれぞれ演算させることで、登り勾配路においても常に気持ちよい加速感が得られるほか、変速機の変速比に関係なく適切な登坂力をアシストができるので、有段の自動変速機が搭載された車両に対しても適用可能になった。
【0015】
第2の発明でも、重量勾配抵抗に対し勾配抵抗係数を一つ持ち合わせるだけで平坦路での目標スロットル開度から勾配対応の目標スロットル開度へと変換できるので、従来装置のように勾配対応である高出力モードなどの通常とは異なる目標マップを持つ必要がなく、ROM容量の肥大化を防ぐことができ、また、勾配抵抗係数の変更による特性チューニングを簡便に行うことができるほか、第1の発明と同様、有段の自動変速機が搭載された車両に対しても適用可能である。
【0016】
第3の発明によれば、登坂走行時などで駆動力補正を最も違和感なくアシストできることから、登坂走行時に加速不足や突っ張り感を感じないばかりか、常に自然な感じの加速感が得られる。
【0017】
第4の発明によれば、勾配がどのように変化しても常にドライバーの違和感を小さくしながら自然な加速感を演出することができる。
【0018】
第5の発明では、勾配対応基準目標スロットル開度を予め設定する手段を持ち合わせているので、いろいろな制約条件に対して作り込みを簡便に行うことができる。たとえば、実際に出力不可能なスロットル開度とならないように設定することができる。
【0019】
第6の発明では、予め持っている地図情報と衛星などからの絶対位置情報により車両の存在する位置の道路勾配を推定できるので、タイヤのパンクや経年劣化など車両状態の変化による駆動力特性の変化に影響されることなく、常に道路勾配を正確に検出できる。また、現在、存在している道路だけでなく、この先に進む予定の走行路の勾配を推定することができるので、勾配を先読みしての駆動力補正などが可能になり、ドライバーにとって一段と応答性の良い駆動力補正が可能になる。
【0020】
第7の発明では、重量勾配抵抗を検出するための新たなセンサを設ける必要がないので、非常に安価に重量勾配抵抗を推定できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は制御システム全体の構成図である。
【0022】
エンジン101の出力は、トルクコンバータ内蔵の自動変速機103を介して駆動輪(図示省略)に伝達される。ここでの自動変速機は、遊星歯車とクラッチ部材を応用した有段の自動変速機である。有段の変速機に限定されるものでなく、Vベルト式やトロイダル式などの無段変速機に対しても本発明を適用できる。
【0023】
エンジン101の吸気通路には、モータなどでスロットルバルブを開閉駆動する、いわゆる電子制御スロットル装置102が介装されており、スロットルバルブ開度によってエンジン101に吸入される空気量が調整され、エンジンの出力トルクが制御される。
【0024】
上記の電子制御スロットル装置102を駆動するため、スロットルコントロールモジュール(以下TCM)51を備える。パワートレインコントロールモジュール(以下PCM)50からのスロットルバルブ開度指令が送信されるTCM51では、スロットルバルブ開度指令をモータ駆動電圧に変換してモータに出力するとともに、実際のスロットルバルブ開度がPCM50からの開度指令と一致するようにモータ駆動電圧(スロットルバルブ開度)をフィードバック制御する。
【0025】
アクセル操作量(アクセルペダルの踏み込み量)センサ105からのアクセル操作量信号、ブレーキ操作スイッチ106からのブレーキ操作信号、自動変速機のレンジ選択レバー107からのセレクトレンジ信号などが入力されるPCM50では、これらの信号に基づいてエンジン制御(たとえば主にエンジン101への燃料供給量と点火時期の制御)、自動変速機制御(自動変速機103へのギア位置制御、油圧制御)、制動力制御(ブレーキアクチュエータ104への各輪毎のブレーキ油圧制御)の各制御を行う。
【0026】
一方、111は車両の前方の状況を画像として撮影するするためのカメラであり、カメラ111からの信号は画像処理装置53で前方の道路状況や、車両状況、障害物情報などとして処理され、外部環境情報処理モジュール52に送信される。
【0027】
113は衛星からの信号を受信するGPSアンテナ113であり、衛星からの情報は、車両の現在位置を把握するため、位置情報処理装置54に送信される。予め地理上の属性や道路の各情報などを組み込んだ地図情報をCD−ROMなどの記録媒体として格納している位置情報処理装置54では、この情報と前記GPSアンテナ113からの信号とから現在存在している地域の情報などをまとめて、外部環境情報処理モジュール52に送信する。
【0028】
外部環境情報処理モジュール52では、現在の車両の環境を適切にまとめてPCM50に送信し、PCM50では、この信号を受けて前記エンジン101の出力や、自動変速機103の変速などを制御する。この逆に、PCM50は、エンジン101の出力トルク情報、自動変速機103のギア位置情報、アクセル開度センサ105、ブレーキ操作スイッチ106からの信号状態などを外部環境情報処理モジュール52に送信する。外部環境情報処理モジュール52では、この信号を受けて外部環境の判断精度を高めたり、運転者の心理状態を推測したりすることがある。
【0029】
本発明の第1実施形態では、平坦路でドライバーが満足できる加速感が得られるように平坦路用の目標駆動力を通常目標駆動力として予め定めておき、登り勾配走行時にもドライバーが満足できる加速感が得られるように、前記通常目標駆動力に対して補正駆動力を調整するとともに、駆動力補正をスロットル制御で行う。
【0030】
上記のPCM50で行われるこの制御を図2のブロック図により説明する。
【0031】
アクセル操作量センサ105によって検出されるアクセル操作量APOが入力される通常目標スロットル開度設定手段11では、この値に応じて、平坦路走行時におけるスロットル開度の目標値が通常目標スロットル開度TVO nとして設定される。
【0032】
勾配対応目標スロットル開度演算手段16は、駆動力補正量演算手段(乗算手段から構成)17、除算手段18、スロットル開度補正量演算手段19、スロットル開度補正手段(加算手段から構成)20からなる。
【0033】
重量勾配抵抗検出手段12により検出される重量勾配抵抗RFORCEが入力される駆動力補正量演算手段17では、この重量勾配抵抗RFORCEに勾配抵抗係数α(ただし0<α<1)を乗算することにより駆動力補正量ΔRFORCE(=α×RFORCE)が求められ、この駆動力補正量ΔRFORCEは、除算手段18により変速比RATIOで乗算されてエンジントルク補正量ΔTe(=ΔRFORCE/RATIO)が導かれる。なお、変速比RATIOは変速比検出手段13により検出される。
【0034】
そして、スロットル開度補正量演算手段19では、このエンジントルク補正量ΔTeとそのときのエンジンの状態(エンジン回転数Neとスロットル開度TVOから定まる)でのスロットル開度補正量ΔTVOが演算され、この補正量ΔTVOがスロットル開度補正手段20において上記の通常目標スロットル開度TVO nに加算され、勾配対応目標スロットル開度tTVO(=TVO n+ΔTVO)が計算される。
【0035】
手段19での操作をさらに説明すると、実スロットル開度TVOとエンジン回転数Neからそのときのエンジン出力軸トルクTeが分かる。この場合に、エンジン回転数Neを一定に保ったまま、エンジン出力軸トルクをTeからTe+ΔTeへと変化させたとき、スロットル開度がどれだけ変化するかがΔTVOである。
【0036】
なお、エンジン回転数Neはエンジン回転数検出手段14により検出される。また、実スロットル開度TVOはスロットル開度検出手段15により検出される。
【0037】
こうして得られた勾配対応目標スロットル開度tTVOは、目標スロットル開度を実現するための公知の手段である電子制御スロットル装置102により実現される。
【0038】
図3は図2のブロック図に対応して構成したフローチャートである。
【0039】
図2において説明したところと重複する部分が出てくるが、かまわず説明すると、図3はたとえば10msec毎に実行する。
【0040】
ステップ1では、アクセル操作量APO、重量勾配抵抗RFORCE、変速比RATIOを読み込み、このうちアクセル操作量APOに応じた通常目標スロットル開度TVO nをステップ2において設定する。ここで、通常目標スロットル開度TVO nは平坦路走行時におけるスロットル開度の目標値のことである。
【0041】
ステップ3では重量勾配抵抗RFORCEに勾配抵抗係数α(ただし0<α<1)を乗算して駆動力補正量ΔRFORCE(=α×RFORCE)を求め、この値をステップ4において変速比RATIOで割った値をエンジントルク補正量ΔTeとして求める。さらに、この補正量ΔTeからステップ5においてそのときのエンジン回転数Ne、エンジン出力軸トルクTe、アクセル操作量APOでのスロットル開度補正量ΔTVOを演算する。
【0042】
このようにして得た補正量ΔTVOをステップ6で上記の通常目標スロットル開度TVO nに加算した値を勾配対応目標スロットル開度tTVOとして求める。
【0043】
このように、第1実施形態では、平坦路でドライバーが満足できる加速感が得られるように平坦路用の駆動力特性を予め定めておき、登り勾配路でもドライバーが満足できる加速感が得られるように、平坦路用の駆動力特性に対して補正駆動力を調整するので、次の効果が生じる。すなわち、アクセル操作量に応じて平坦路走行時は一対一を基本とするリニアリティのあるスロットル制御が行われ、これに対して登坂路走行時など重量勾配低抵抗により、平坦路走行時より加速不足を感じてしまうような場合には、重量勾配抵抗を100%としてこれよりも小さな駆動力補正量を加えることで加速しすぎを防ぎつつ適度な駆動力補正が行われる。この結果、登り勾配路において広範なアクセル操作量、重量勾配抵抗に応じて滑らかに気持ちの良い加速感が得られる。
【0044】
この場合、重量勾配抵抗RFORCEに対し勾配抵抗係数αを一つ持ち合わせるだけで平坦路での目標スロットル開度から勾配対応の目標スロットル開度へと変換できるので、従来装置のように勾配対応である高出力モードなどの通常とは異なる目標マップを持つ必要がなく、ROM容量の肥大化を防ぐことができる。また、勾配抵抗係数の変更による特性チューニングを簡便に行うことができる。
【0045】
また、第1実施形態では、さらに駆動力補正をスロットル制御で行うようにしたので、次の効果が生じる。すなわち、変速機の変速比に関係なく適切な登坂力をアシストできることから、変速機が有段の場合にも適用が可能となった。
【0046】
図4は第2実施形態の勾配抵抗係数演算手段31である。
【0047】
第1実施形態では勾配抵抗係数αが一定値であったのに対して、第2実施形態では、勾配抵抗係数αを重量勾配抵抗RFORCEの関数、つまり重量勾配抵抗RFORCEが大きくなるにつれて小さくしたものである。
【0048】
ここで、重量勾配抵抗が大きくなるほどαの値を小さくしたのは重量勾配抵抗が大きくなればなるほど、ドライバーが勾配を強く認識することに着目したものである。すなわち、緩やかな勾配のときはドライバーはあまり勾配に気付かないため、アクセル操作量が平坦路のそれとあまり変わらないので、重量勾配抵抗に対する駆動力補正量ΔRFORCEの割合を大きくしてやらないと加速不足を感じがちになる。一方、勾配が大きくなってくるにつれ、ドライバーは勾配を認識して意識的にアクセルペダルを深く踏み込むので、緩やかな勾配に比べて、重量勾配抵抗に対する駆動力補正量ΔRFORCEの割合は小さくても加速不足を感じることがない。そこで、重量勾配抵抗が大きくなるにつれて、重量勾配抵抗に対する駆動力補正量ΔRFORCEの割合が小さくなるようにαを与えておくと、勾配がどのように変化してもドライバーの抱く違和感を小さくしながら、常に自然な加速感を演出することができる。
【0049】
また、勾配抵抗係数αを30%〜70%の間で変化させているのは、登坂走行時などで駆動力補正を最も違和感なくアシストできるのは、重量勾配抵抗の30%〜70%の範囲であるからである。これによって、登坂走行時に加速不足や突っ張り感を感じないばかりか、常に自然な感じの加速感が得られる。
【0050】
図5、図6は第3実施形態で、それぞれ第1実施形態の図2、図3に置き換わるものである。図5において図2と同一部分には同一の符号を、また図6において図3と同一部分には同一のステップ番号をつけている。
【0051】
図5において、勾配対応目標スロットル開度演算手段42は、勾配対応基準目標スロットル開度設定手段43、除算手段44、目標スロットル開度補間計算手段45から構成されている。
【0052】
このうち、勾配対応基準目標スロットル開度設定手段43では、アクセル操作量APOと、車両速度検出手段41により検出される車両速度VSPから所定のマップを検索することにより、勾配対応基準目標スロットル開度tTVO upが求められる。 ここで、勾配対応基準目標スロットル開度tTVO upとは、通常目標スロットル開度TVO nに対し、エンジンの出力トルク特性を考慮して、
【0053】
【数1】
駆動力[tTVO up、Ne、RATIO]=駆動力[TVO n、Ne、RATIO]+α×RFORCE
ただし、RFORCE S:所定の重量勾配抵抗
の関係式を満足するように予め定めたものである。
【0054】
この場合、数1式において駆動力[TVO n、Ne、RATIO]とあるのは、スロットル開度(TVO n)、エンジン回転数(Ne)、変速機の変速比(RATIO)の3つから車両の駆動力が定まることを表している。
【0055】
さらに述べると、数1式の右辺第1項は、TVO n、Ne、RATIOから定まる駆動力、つまり平坦路走行時の目標駆動力である。これに対して、左辺の駆動力を勾配対応基準目標駆動力とおけば、この勾配対応基準目標駆動力は、平坦路ではない所定の重量勾配抵抗RFORCE Sを100パーセントとしてこれ未満のパーセントの値を上記平坦路走行時の目標駆動力に加算した値に相当する目標駆動力になる。こうした勾配対応基準目標駆動力が得られるように予め定めた目標スロットル開度が勾配対応基準目標スロットル開度tTVO upである。
【0056】
一方、除算手段44では、重量勾配抵抗RFORCE(検出値)を上記所定の重量勾配抵抗RFORCE Sで割ることによって、つまり
【0057】
【数2】
β0=RFORCE/RFORCE
の式により補間係数β0(無次元数)が計算され、この補間係数β0と上記2つの目標スロットル開度TVO n、tTVO upを用い、目標スロットル開度補間計算手段45において、
【0058】
【数3】
tTVO=β0×TVO up+(1−β0)×tTVO
の補間計算式により勾配対応目標スロットル開度tTVOが求められる。
【0059】
図6は図5に対応させて構成したフローチャートである。
【0060】
ここでも、図5で説明したところと重複する部分があるが、かまわず説明すると、ステップ11ではアクセル操作量APO、重量勾配抵抗RFORCE、車両速度VSPを読み込み、このうちアクセル操作量APOに応じた通常目標スロットル開度TVO nをステップ12で、またアクセル操作量APOと車両速度VSPに応じた勾配対応基準目標スロットル開度tTVO upをステップ13でそれぞれ設定する。
【0061】
ステップ14では重量勾配抵抗RFORCE(検出値)と所定の重量勾配抵抗RFORCESから上記の数2式により補間係数β0を計算し、この補間係数β0を用いステップ15において上記の数3式により勾配対応目標スロットル開度tTVOを計算する。
【0062】
このように第3実施形態では、勾配対応基準目標スロットル開度tTVO upを予め設定する手段を持ち合わせているので、いろいろな制約条件に対して作り込みを簡便に行うことができる。たとえば、実際に出力不可能なスロットル開度にならないように目標スロットル開度を設定することが可能である。
【0063】
図7は第4実施形態で、これは標高を含む地図データから路面の勾配を推定する方法を示したものである。
【0064】
同図において図中に示される車両71の位置での道路の勾配を推定することを考える。この場合に、地図情報を図のように格子状に分割し、それぞれ格子点(黒丸で示す)の標高データを記憶させておけば、車両71が存在するセクションの4つの格子の標高データ(a,b,c,d)を用いて、そのセクションのX軸方向、Y軸方向の各平均勾配が、
【0065】
【数4】
X軸方向の平均勾配=(d−b+c−a)/2L
Y軸方向の平均勾配=(a−b+c−d)/2L
ただし、L:格子の間隔
の式で与えられるので、車両71がX軸方向に対して反時計回りに角度ξの方向に進行しているとすると、
【0066】
【数5】
tanΘ={(d−b+c−a)/2L}×cosξ+{(a−b+c−d)/2L}×sinξ
の式により車両71が存在する位置の道路勾配Θを求めることができる。
【0067】
なお、この道路勾配Θから重量勾配抵抗RFORCEを求めるには、特開平8−219242号公報を参照して
【0068】
【数6】
RFORCE=m×g×sinΘ
ただし、m:車両の重量
g:重力加速度
の式を用いればよい。
【0069】
ここでは、格子状に標高データが記憶されている地図情報の場合で説明したが、これに限られるものでなく、道路上のポイントに標高データを記憶しておいたり、道路の傾きを道路上のポイントに記憶させたりすることでも、道路勾配を推定することができる。
【0070】
このように、第4実施形態では、予め持っている地図情報と衛星などからの絶対位置情報により車両の存在する位置の道路勾配を推定するようにしたので、タイヤのパンクや経年劣化など車両状態の変化による駆動力特性の変化に影響されることなく、道路勾配を正確に検出できる。
【0071】
また、現在、存在している道路だけでなく、この先に進む予定の走行路の勾配を推定することができるので、勾配を先読みした駆動力補正などが可能になり、ドライバーにとって一段と応答性の良い駆動力補正が可能になる。通常、出力、駆動力と車両加速度などから道路勾配を推定しようとしても、演算遅れや車両の駆動力伝達遅れなどで実勾配とは完全にマッチングしない(つまりズレが生じる)のであるが、勾配を先読みすることで、このズレを回避できるのである。
【0072】
図8は第5実施形態で、これは、駆動軸回転力を演算し、これに平坦路での基準走行抵抗と加速抵抗を加味することにより、重量勾配抵抗を推定するようにしたものである。
【0073】
まず、駆動軸回転力演算手段81は、エンジン出力軸トルク演算手段82、トルクコンバータのトルク増幅比演算手段83、駆動系の損失トルク推定手段84から主に構成される。このうちエンジン出力軸トルク演算手段82では、エンジンの燃料噴射量Tpとエンジン回転数ENGREVから所定のマップを検索することにより、エンジンの出力軸トルクTeが求められる。トルクコンバータのトルク増幅比演算手段83では、エンジン回転数ENGREVとトランスミッションの入力軸回転数INPREV(トルクコンバータの出力軸回転数)との比が変速比SLPRTOとして演算され、この値から所定のマップを検索することにより、トルクコンバータのトルク増幅比TAURTOが求められる。駆動系の損失トルク推定手段84では、最も駆動系の損失トルクに影響の大きい作動油圧TGTPRSから所定のマップを検索することにより、損失トルクLOSSTRQが求められる。
【0074】
乗算手段85では、エンジンの出力軸トルクTeにトルクコンバータのトルク増幅比TAURTOが乗算されて、プライマリ軸出力トルクTin(=Te×TAURTO)が求められ、乗算手段86と加算手段87により、
【0075】
【数7】
Tsec=Tin×RATIO−LOSSTRQ
ただし、RATIO:変速機の入出力回転数比
の式で駆動軸の出力軸トルク(=駆動軸回転力)Tsecが計算される。
【0076】
一方、基準走行抵抗演算手段91では、車両速度VSPから所定のマップを検索することにより、基準走行抵抗(平坦路での基準となる走行抵抗のこと)RLDTRQが求められる。
【0077】
加速度検出手段92では車両速度VSPの差分より車両加速度GDATAが求められ、加速抵抗力推定手段93ではこの車両加速度GDATAに出力軸からみた車両の等価重量Ivを乗算することにより、出力軸上での推定加速抵抗AccTRQが求められる。
【0078】
このようにして求められる上記の駆動軸の出力軸トルクTsec、基準走行抵抗RLDTRQ、推定加速抵抗AccTRQを用い、重量勾配抵抗推定手段94において、
【0079】
【数8】
RFORCE=Tsec−RLDTRQ−AccTRQ
の式により、重量勾配抵抗RFORCEが演算される。
【0080】
図9では車両速度より車両加速度を推定しているが、加速度センサにより直接車両加速度を検出してもかまわない。
【0081】
このように第5実施形態では、重量勾配抵抗を検出するための新たなセンサを設ける必要がないので、非常に安価に重量勾配抵抗を推定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両全体の制御システム図。
【図2】PCM50で行われる処理を示すブロック図。
【図3】図2のブロック図に対応するフローチャート。
【図4】第2実施形態のブロック図。
【図5】第3実施形態のPCM50で行われる処理を示すブロック図。
【図6】図5のブロック図に対応するフローチャート。
【図7】第4実施形態の道路勾配の演算を説明するための道路地図。
【図8】第5実施形態のブロック図。
【図9】第1の発明のクレーム対応図。
【図10】第2の発明のクレーム対応図。
【図11】第5の発明のクレーム対応図。
【符号の説明】
11 通常目標スロットル開度設定手段
16 勾配対応目標スロットル開度演算手段
17 駆動力補正量演算手段
19 スロットル開度補正量演算手段
31 勾配抵抗係数演算手段
42 勾配対応目標スロットル開度演算手段
43 勾配対応基準目標スロットル開度設定手段
44 除算手段
45 目標スロットル開度補間計算手段
50 PCM

Claims (7)

  1. アクセル操作量を検出する手段と、
    この検出されたアクセル操作量に応じた平坦路での目標スロットル開度を通常目標スロットル開度として設定する手段と、
    重量勾配抵抗を検出する手段と、
    この検出された重量勾配抵抗を100パーセントとしてこれ未満のパーセントの駆動力補正量を前記通常目標スロットル開度での車両駆動力に加算した駆動力を勾配対応目標駆動力としたとき、この勾配対応目標駆動力が発生する目標スロットル開度を勾配対応目標スロットル開度として演算する手段と、
    この演算された勾配対応目標スロットル開度を実現する手段と
    を備えることを特徴とする車両駆動力制御装置。
  2. アクセル操作量を検出する手段と、
    この検出されたアクセル操作量に応じた平坦路での目標スロットル開度を通常目標スロットル開度として演算する手段と、
    重量勾配抵抗を検出する手段と、
    この検出された重量勾配抵抗を100パーセントとしてこれ未満のパーセントの駆動力補正量を演算する手段と、
    車両に搭載された変速機の変速比を検出する手段と、
    前記演算された駆動力補正量をこの検出された変速比で除算した値をエンジントルク補正量として演算する手段と、
    この演算されたエンジントルク補正量をスロットル開度補正量に換算する手段と、
    この換算されたスロットル開度補正量を前記通常目標スロットル開度に加算した値を勾配対応目標スロットル開度として演算する手段と、
    この演算された勾配対応目標スロットル開度を実現する手段と
    を備えることを特徴とする車両駆動力制御装置。
  3. 前記駆動力補正量は、前記重量勾配抵抗の大きさの30%〜70%であることを特徴とする請求項2に記載の車両駆動力制御装置。
  4. 前記重量勾配抵抗に対する前記駆動力補正量の割合は、前記重量勾配抵抗が大きくなるにつれて小さくなる値であることを特徴とする請求項2に記載の車両駆動力制御装置。
  5. アクセル操作量を検出する手段と、
    この検出されたアクセル操作量に応じた平坦路での目標スロットル開度を通常目標スロットル開度として設定する手段と、
    平坦路ではない所定の重量勾配抵抗を100パーセントとしてこれ未満のパーセントの値を平坦路での車両の目標駆動力に加算した値に相当する目標駆動力を勾配対応基準目標駆動力としたとき、この勾配対応基準目標駆動力の得られる目標スロットル開度を勾配対応基準目標スロットル開度として設定する手段と、
    重量勾配抵抗を検出する手段と、
    この検出された重量勾配抵抗と前記所定の重量勾配抵抗とから補間係数を演算する手段と、
    この補間係数を用いて前記勾配対応基準目標スロットル開度と前記通常目標スロットル開度とを補間計算した値を勾配対応目標スロットル開度として演算する手段と、
    この演算された勾配対応目標スロットル開度を実現する手段と
    を備えることを特徴とする車両駆動力制御装置。
  6. 前記重量勾配抵抗を検出する手段は、車両の絶対位置を検出する手段と、この検出値に基づいて車両が存在する道路の勾配を予め持っている地図情報から推定する手段と、この推定された道路勾配から重量勾配抵抗を演算する手段とからなることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つに記載の車両駆動力制御装置。
  7. 前記重量勾配抵抗を検出する手段は、駆動軸回転力を演算する手段と、前記車両速度に応じた平坦路での基準となる走行抵抗を基準走行抵抗として演算する手段と、車両の加速度を検出する手段と、この検出された加速度に基づいて車両の加速抵抗を推定する手段と、前記演算された駆動軸回転力から前記基準走行抵抗と前記加速抵抗を差し引いた値を前記重量勾配抵抗として推定する手段とからなることを特徴とする請求項1から5までのいずれか一つに記載の車両駆動力制御装置。
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