JP3551329B2 - サーボドライブの電源供給方法とその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、サーボドライブの電源供給方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来これらのサーボドライブの電源供給装置においては、安全対策上制御電圧と主回路電源を別に配線し、先に配線した制御電源を投入し、しかる後に主回路電源を投入していた[以下、これを『従来例1』という]。
また、従来例2として特開昭62−228973 号がある。これは制御回路側のスイチングレギュレータの入力電源を主回路用直流用電源とは別の制御用直流電源から得るようにしたもので、異常発生によって主回路側の電源が断たれたときにおいても、制御回路からの異常検出信号の出力を保持できるインバータ装置であり、つまり主回路と制御回路電源を別に配線する手段である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来例1および従来例2において、設備上各電源から主回路と制御回路を別々に配線することは、相当の長さを必要とする配線工数と配線設備に無駄がある。つまり、各従来例では先ず制御電源にを投入し、しかる後に主回路電源を投入する手段は、必然的に配線が2種類にとなり、多分に配線を必要とするは最近のサーボアンプにおける、主回路電源と制御回路電源とを共有化する傾向に逆行する嫌いがある。
ここにおいて、本発明は、設備上各電源から主回路と制御回路を1種類のみの配線とし、各従来例と同様の動作を行わせるサーボドライブの電源供給方法とその装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では電源の供給側で電圧レベルを2段階に変える装置を有し、ドライブ側でこれをこれを検出する装置で主回路の投入を行う手段である。すなわち、
制御電源と主電源を共通化し、供給電源の電圧を2段階とする手段を有し、1段目では制御電源のみをオンし、2段目で両方の電源をオンするサーボドライブの電源供給方法であり、また
共通化したラインに、第1の常開スイッチと逆流素子ダイオードを介し接続した直流電圧の制御回路電源と、第2の常開スイッチを介し接続した直流電圧の主回路電源とから成る電源と、
共通化したラインに、制御回路と、第3の常開スイッチを介して接続した主回路と、電圧検出回路を接続して成るドライブと、
制御回路からの信号を一部の情報として電源の第1の常開スイッチと第2の常開スイッチのオン・オフを行う行うコントローラとから構成されたサーボドライブの電源供給装置であり、さらに
主回路電源の回路に、常閉スイッチから成る緊急停止手段を挿入し接続したことを前項に記載のサーボドライブの電源供給装置であり、さらにまた
制御回路電源として欠相交流電源を適用し、主回路電源として全相交流電源を適用し、電圧検出回路として全相交流電圧検出回路を適用した前項に記載のサーボドライブの電源供給装置であり、さらにまた
制御回路電源として交流電圧を単波整流した単波整流回路を適用し、主回路電源として交流電圧を全波整流した全波整流回路を適用し、電圧検出回路として全波整流電圧検出回路を適用した前々項に記載のサーボドライブの電源供給装置である。
【0005】
【作用】
本発明は、電源から制御回路と主回路を接続する電源ラインの配線を1種類としながらも、制御電源と主回路電源は別々に管理すると共に、非常停止時にも適切な即応措置をとることできる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。なお、各図面において、同一符号は同一もしくは相当部材を表す。
図1は本発明の第1の実施例の回路構成を示すブロック図、図2はその動作の手順を表す説明図である。
図1において、ドライブ2に対しては電源供給ライン4とコントローラ3からの伝送路5がつながっている。
コントローラ3はドライブ2を動作させるのに、先ずスイッチ(SW)・11をオン(on)して制御回路21を立ち上げる▲1▼。
制御回路21はコントローラ3との通信を確立し、異常がないことをコントローラ3に伝送する。
コントローラ3はこれによりスイッチ(SW)・12をオンし▲3▼、供給電圧を電圧VからVへ上げる[図2参照]。
ドライブ2内部の電圧検出回路23は電圧レベルが正常 (V)になったことで、検出レベルVを越えスイッチ・SWをオンする▲4▼ことで、主回路2に対する電源供給を可能とする。ところで、図2の検出レベルVは、検出作動の閾値を示す。
【0007】本発明の第2の実施例として、図3に示すように常に一定の電圧を供給し制御回路で主回路を入り切りするのに対し、非常停止スイッチ(E’ STOP・SW)16をスイッチ (SW2)・12と直列に配設し、異常電圧の発生において非常停止スイッチ(E’ STOP・SW)16を働かせて▲5▼、主回路22に対する電源供給を遮断すると共に、それに基づき電圧検出回路23の検出電圧レベルが閾値以下に低下したことを検知して▲6▼、主回路22専用スイッチSWをオフ(off) にする▲7▼と共に、スイッチ(SW)・12をオフにし▲8▼、主回路22のみを電源遮断する。
【0008】また、図4は本発明の第3の実施例の回路構成を示すブロック図である。
図4において、供給電源を交流とし、ある相を欠落させた状態、即ち3相で1相欠落の状態[欠相交流電源13]で制御回路のみ有効、つまりスイッチ (SW)・11をオンのみとし、全相(3相)[全相交流電源13]そろえば、全相電圧検出回路23を介して、スイッチ (SW)・24をオンをする手段である。
【0009】さらにまた、図5は第4の実施例として、供給電源を半波整流状態[交流電源13と半波整流回路13とから成る]でスイッチ (SW)・11をオンのみとし、全波整流状態[交流電源13と全波整流回路14とから成る]で全波整流電圧検出回路23を介して、スイッチ (SW)・24をオンをする手段である。
なお、これら第3および第4の実施例(図4,図5)における各部の詳細な動作・手順は第2の実施例(図3)に準じる。
【0010】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電源からドライブまでの相当な長さを配設する、電源ラインの配線工数と配線の敷設を半分に激減可能になるという特段の効果を奏することができ、これに付随するメンテナンスの節減効果も認められる。
また、つねに一定の電圧を供給し制御回路で主回路を入り切りするのに対し、非常停止で主回路のみを遮断する等の処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の回路構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施例における電圧検出回路の検出電圧レベルに対応する各スイッチのオン・オフ動作を説明する図
【図3】本発明の第2の実施例の回路構成を示すブロック図
【図4】本発明の第3の実施例の回路構成を示すブロック図
【図5】本発明の第4の実施例の回路構成を示すブロック図
【図符号の説明】
1 電源
11,12,24 常開スイッチ
13, 13, 13 制御回路電源
13 交流電源
14, 14 , 14 主回路電源
15 逆流阻止ダイオード
16 非常停止[Emergency Stop]スイッチ
2 ドライブ
21 制御回路
22 主回路
23 電圧検出回路
23 全相交流電圧検出回路
23 全波整流電圧検出回路
3 コントローラ
4 電源供給ライン
5 伝送路
制御回路電圧
主回路電圧
閾値電圧[制御回路電圧Vから主回路電圧Vへの切り換え電圧値]

Claims (5)

  1. 制御電源と主電源を共通化し、供給電源の電圧を2段階とする手段を有し、1段目の低電圧では制御電源のみをオンし、2段目の高電圧で両方の電源をオンすることを特徴とするサーボドライブの電源供給方法。
  2. 前記共通化したラインに、第1の常開スイッチと逆流素子ダイオードを介し接続した直流電圧の制御回路電源と、第2の常開スイッチを介し接続した直流電圧の主回路電源とから成る電源と、前記共通化したラインに、制御回路と、第3の常開スイッチを介して接続した主回路と、電圧検出回路を接続して成るドライブと、前記制御回路からの信号を一部の情報として前記電源の前記第1の常開スイッチと前記第2の常開スイッチのオン・オフを行うコントローラと、前記制御回路に印加される電圧検出回路を備え、前記第2の常開スイッチがオンされて前記制御回路に印加される電圧が所定の閾値を超えた事を前記電圧検出回路が検出すると前記第3の常開スイッチをオンして前記主回路に前記電源を接続することを特徴とするサーボドライブの電源供給装置。
  3. 前記主回路電源の回路に、常閉スイッチから成る緊急停止手段を挿入し接続したことを特徴とする請求項2記載のサーボドライブの電源供給装置。
  4. 前記制御回路電源として欠相交流電源を適用し、前記主回路電源として全相交流電源を適用し、前記電圧検出回路として全相交流電圧検出回路を適用したことを特徴とする請求項3記載のサーボドライブの電源供給装置。
  5. 前記制御回路電源として交流電圧を半波整流した半波整流回路を適用し、前記主回路電源として交流電圧を全波整流した全波整流回路を適用し、前記電圧検出回路として全波整流電圧検出回路を適用したことを特徴とする請求項3記載のサーボドライブの電源供給装置。
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