JP3551325B2 - 音響装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段(図1及び図2)
作用(図1及び図2)
実施例
(1)実施例の構成(図1〜図3)
(2)実施例の効果
(3)他の実施例
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明は音響機器に関し、例えばコンパクトデイスクプレイヤを一体に収納したラジオ一体型テープレコーダに適用し得る。
【0003】
【従来の技術】
従来、この種の音響機器においては、種々の機能を付加して使い勝手を向上し得るようになされている。
【0004】
すなわちこの種の音響機器においては、予めタイマーで設定した所定の時間になると電源が立ち上がるようになされ、これによりこのタイマーを所望の時間に設定して例えば目覚し代りに使用し得るようになされている。
またこの種の音響機器においては、いわゆるスリープモードに設定して、所定時間経過すると電源が立ち下がるようになされ、これにより音楽を試聴しながら就寝しても自動的に電源を立ち下げ得るようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで夜間帰宅してこの種の音響機器を動作させる場合、この種の音響機器においては、いちいち電源スイツチを操作する必要がある。
またスリープモードに設定して就寝する場合にも、このスリープモードの操作子をいちいち操作する必要がある。
【0006】
この種の操作を簡略化することができれば、この種の音響機器の使い勝手を一段と向上し得ると考えられる。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来に比して電源等の操作を一段と簡略化することができる音響機器を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、受光量に基づいて出力信号レベルが変化する光検出手段28と、光検出手段28の出力信号レベルの変化に基づいて受光量が変化したことを検出する光変化量検出手段9と、電源が商用電源であるかバツテリ電源であるかを検出する電源検出手段9と、所定の時間を計時するタイマー手段9と、装置1への電源供給を切り替える電源供給切替手段10、15と、電源が商用電源から供給されている状態で、電源供給切替手段10、15から装置1への電源供給が停止されている場合に光変化量検出手段9が周囲の光量の増加を検出したときは、装置1へ電源が供給されるように電源供給切替手段10、15を切り替えると共に装置1が電源遮断前の装置動作を継続させるように制御し、光変化量検出手段9が周囲の光量の減少を検出した場合にはタイマー手段9により所定時間経過後の装置1への電源供給を停止するように制御する制御手段9とを設けるようにする。
【0009】
また本発明においては、光変化量検出手段9によつて受光量を所定時間毎に検出し、当該検出した受光量の平均によつて周囲の光量の変化を検出するようにする。
【0011】
【作用】
電源が商用電源から供給されている状態で、かつ電源供給切替手段10、15から装置1への電源供給が停止されている状態で、光変化量検出手段9によつて周囲の光量の増加を検出したときは、装置1へ電源が供給されるように電源供給切替手段10、15を切り替えると共に電源遮断前の装置動作を継続させるように制御し、光変化量検出手段9によつて周囲の光量の減少を検出した場合にはタイマー手段9による所定時間経過後の装置1への電源供給を停止するように制御することにより、商用電源供給時にのみ周囲の光量の増加を検出したときには装置1への電源供給を行うと共に電源遮断前の装置動作を継続させ、周囲の光量の減少を検出したときにはスリープタイマ動作へ移行して所定時間経過後に装置1への電源供給を停止するので、商用電源による電源供給が行われるようになつた後は当該装置1に対する電源操作を行うことを殆ど必要とせず、周囲の明るさに応じて電源供給の開始から停止までの一連の装置動作を自動的に実行することができる。
また、商用電源から電源が供給されているときだけタイマー動作を行うように制御していることにより、バツテリ7の無用な電力消費を防止することができる。
【0012】
また、光変化量検出手段9によつて受光量を所定時間毎に検出し、当該検出した受光量の平均によつて周囲の光量の変化を検出することにより、周囲の光量が何らかの原因により瞬間的に不自然な変化をした場合であつても、室内が明るくなつた又は暗くなつたことの判断に誤りが生じることを未然に防止することができる。
【0013】
【実施例】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0014】
(1)実施例の構成
図1において、1は全体としてコンパクトデイスクプレイヤを一体に収納したラジオ一体型テープレコーダを示し、商用電源又はバツテリを選択的に使用して駆動し得るようになされている。
【0015】
すなわちラジオ一体型テープレコーダ1においては、電源コード2をコネクタ3に接続した後、この電源コード2を商用電源に接続することにより、この電源コード2を介して商用電源を電源トランス4に供給し得るようになされ、この電源トランス4の2次側出力をダイオードブリツジ5で整流する。
【0016】
スイツチSWは、コネクタ3に電源コード2を接続すると、ダイオードブリツジ5の出力電圧を平滑コンデンサ6に出力するのに対し、コネクタ3から電源コード2を取り外すと、ラジオ一体型テープレコーダ1に内蔵したバツテリ7の電源を平滑コンデンサ6に出力する。
これによりラジオ一体型テープレコーダ1は、必要に応じて電源コード2を接続するだけの簡易な操作で、バツテリ7に代えて商用電源で動作し得るようになされている。
【0017】
平滑コンデンサ6は、スイツチSWを介して入力される電源をレギユレータ(REG)8に出力し、レギユレータ8は、この電源を安定化してシステム制御回路9に出力し、これによりシステム制御回路9を駆動し得るようになされている。
これによりラジオ一体型テープレコーダ1は、システム制御回路9に常時電源を供給し、必要に応じて動作状態に立ち上げ得るようになされている。
【0018】
さらに平滑コンデンサ6は、スイツチSWを介して入力される電源を、トランジスタ10を介してコンパクトデイスクプレイヤ(CDプレイヤ)11、テープデツキ12、ラジオ13に出力し、このトランジスタ10は、ベースエミツタ間を抵抗14で接続する。
さらにこのトランジスタ10は、エミツタ接地回路を形成するトランジスタ15のコレクタにベース抵抗16を接続し、トランジスタ15は、ベース抵抗17を介してシステム制御回路9の制御ポートPにベースを接続する。
【0019】
これによりトランジスタ10及び15は、制御ポートPの論理レベルに応じて動作を切り換えるスイツチ回路を形成し、平滑コンデンサ6の電源を必要に応じてコンパクトデイスクプレイヤ11、テープデツキ12、ラジオ13に供給し得るようになされている。
【0020】
ダイオードブリツジ5は、充電抵抗18を介して充電コンデンサ19に電源を供給し、これにより商用電源が接続されると、この充電コンデンサ19の端子電圧を立ち上げるようになされている。
この充電コンデンサ19は、並列に放電抵抗20を接続し、これにより商用電源の供給が停止すると、端子電圧を立ち下げるようになされている。
【0021】
トランジスタ21は、エミツタ接地回路で形成され、入力抵抗22及び接地抵抗23をベースに接続し、入力抵抗22を介して充電コンデンサ19の端子電圧を入力するようになされている。
このトランジスタ21に対して、トランジスタ24は、トランジスタ21のコレクタ抵抗25をベースに接続し、レギユレータ8から出力される電源VDDにエミツタを接続する。
さらにトランジスタ24は、ベースエミツタ間に抵抗26を接続し、コレクタ出力を抵抗27、Cdsでなる受光素子28、抵抗29の直列回路で接地するようになされている。
【0022】
これによりトランジスタ21は、充電コンデンサ19の端子電圧が立ち上がるとオン状態に切り換わり、抵抗27、受光素子28、抵抗29の直列回路に電源VDDを供給するのに対し、充電コンデンサ19の端子電圧が立ち下がるとオフ状態に切り換わり、抵抗27、受光素子28、抵抗29の直列回路への電源VDDの供給を停止するようになされている。
これによりラジオ一体型テープレコーダ1においては、受光素子28の端子電圧が0〔V〕に立ち下がるとき、駆動用電源としてユーザがバツテリ7を選択した場合と判断することができ、受光素子28の端子電圧が0〔V〕より立ち上がるとき、駆動用電源としてユーザが商用電源を選択した場合と判断することができる。
【0023】
これに対して受光素子28は、入射光量に追従して抵抗値が低下する特性を有し、蛍光灯等の室内照明の外来光Lを効率良く受光し得るように、ラジオ一体型テープレコーダ1の上端面に配置されるようになされている。
これにより受光素子28は、このラジオ一体型テープレコーダ1を配置した室内の明るさが明るくなると端子電圧が上昇し、これによりラジオ一体型テープレコーダ1においては、この端子電圧を基準にして室内の明るさをも検出し得るようになされている。
【0024】
これによりラジオ一体型テープレコーダ1においては、システム制御回路9の入力ポートA/Dで受光素子28の端子電圧を検出して、室内の明るさと電源の種類との双方を判別し得るようになされ、その分全体構成を簡略化し得るようになされている。
【0025】
システム制御回路9は、レギユレータ8で生成した安定化電源で動作するマイクロコンピユータで形成され、所定の操作子の操作に応動して全体の動作を制御する。
このときシステム制御回路9は、入力ポートA/Dを介して入力される受光素子28の端子電圧を内蔵のアナログデイジタル変換回路でデイジタル値に変換して処理するようになされ、これによりこの端子電圧を基準にして全体の動作を切り換える。
【0026】
すなわちシステム制御回路9は、何ら電源スイツチが操作されていない状態でスタンバイモードに動作を切り換え、このスタンバイモードで電源スイツチが操作されると、動作状態に立ち上がつた後、制御ポートPの論理レベルを切り換え、これによりコンパクトデイスクプレイヤ11等に電源の供給を開始する。
これによりシステム制御回路9は、続く操作子の操作に応動してコンパクトデイスクプレイヤ11等に制御コードを出力し、ユーザの所望する音楽等を試聴し得るようになされている。
【0027】
このスタンバイモードにおいて、システム制御回路9は、受光素子28の端子電圧を基準にしてユーザが選択した電源の種類を判別し、ここでユーザがバツテリ7を駆動用電源として選択した場合、低消費電力の動作モードに切り換わる。
これによりラジオ一体型テープレコーダ1は、バツテリ7の消耗を低減し得るようになされている。
【0028】
またユーザがタイマをセツトしてスタンバイモードにセツトしたとき、システム制御回路9は、電源スイツチが操作されない場合でも、ユーザがセツトした時間になると動作状態に立ち上がつた後、制御ポートPの論理レベルを切り換え、これによりユーザがセツトした時間でユーザの所望する音楽等を試聴し得るように全体の動作を制御する。
これに対してユーザがタイマをセツトしてスリープモードを選択した場合、システム制御回路9は、このユーザがセツトした時間になると、制御ポートPの論理レベルを切り換えてスタンバイモードに切り換わり、これにより就寝等の際にもユーザの所望する音楽を試聴し得るようになされている。
【0029】
これに対して光制御モードの操作子が押圧操作されると、システム制御回路9は、動作モードを光制御モードにセツトする。
この光制御モードにおいて、システム制御回路9は、約1秒周期で受光素子28の端子電圧を検出し、この検出結果に基づいて図2に示す処理手順を実行することにより、全体の動作を制御する。
【0030】
すなわちシステム制御回路9は、ステツプSP1からステツプSP2に移り、第1及び第2のレジスタR1及びR2を初期化した後、続くステツプSP3で第1のレジスタR1に光量検出結果AN を入力する。
このときシステム制御回路9は、図3に示すように、入力ポートA/Dの信号レベルを1秒周期で検出して得られる光量検出結果a1 、a2 、a3 、a4 、……、an 、an+1 、……のうち、連続する4つの光量検出結果a1 、a2 、a3 、a4 を取り込んで最大値amax 及び最小値amin を検出し、この最大値amax 及び最小値amin 間の差が所定値以下か否か判断する。
【0031】
すなわちこの種の受光素子28で室内の明るさを検出する場合、例えば雷等の明かりを誤つて検出する場合も考えられ、また蛍光灯のような照明器具においては、点灯開始時、点滅する場合もある。
また検出素子の前をユーザが横切る場合も考えられ、この場合でも全体で3秒も経過すれば、ユーザが横切り終えて受光素子28には元の光量で外来光Lが入射する。
【0032】
これによりシステム制御回路9は、この最大値amax 及び最小値amin 間の差が所定値以下の場合、この4つの光量検出結果a1 、a2 、a3 、a4 を平均値化して光量検出結果AN を得、この平均値化した光量検出結果AN を第1のレジスタR1に格納する。
【0033】
これに対してこの最大値amax 及び最小値amin 間の差が所定値より大きい場合、この場合システム制御回路9は、最後に取り込んだ光量検出結果a4 と続く3つの光量検出結果について、同様に最大値、最小値を検出して平均値化処理する。
【0034】
かくしてシステム制御回路9は、光量検出結果a1 、a2 ……のばらつきが小さいとき、光量検出結果を平均値化して処理することにより、さらに光量検出周期を約1秒に設定したことにより、室内の光量変化が安定した状態を基準にして全体の動作を制御するようになされ、これにより確実に全体の動作を制御し得るようになされている。
因みに実験した結果によれば、このように1秒周期でサンプリングした光量検出結果を3秒分取り込んで平均値化すれば、誤動作を有効に回避して実用上充分な応答速度を確保することができた。
【0035】
さらにシステム制御回路9は、続くステツプSP4において、同様に続く光量検出結果について、最大値及び最小値を検出してその差が所定値以内か否か判断し、ここで肯定結果が得られると、平均値処理した光量検出結果AN+1 を第2のレジスタR2に格納するのに対し、ここで否定結果が得られると、ステツプSP3の処理を繰り返す。
続いてシステム制御回路9は、ステツプSP5に移り、ここで光量検出結果AN+1 が所定値以上か否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステツプSP6に移つて第2のレジスタR2の内容を第1のレジスタR1に転送してステツプSP4に戻る。
【0036】
すなわちこの実施例において、受光素子28は、アース間に抵抗29を接続し、さらに充電コンデンサ19の端子電圧に応じてトランジスタ24をオンオフ制御したことにより、商用電源を用いている場合だけ端子電圧が所定値以上に立ち上がる。
これによりシステム制御回路9は、商用電源を用いている場合だけ光制御モードで動作を切り換えるようになされ、これにより無駄なバツテリ7の消耗を有効に回避し得るようになされている。
【0037】
これに対してステツプSP5において肯定結果が得られた場合、システム制御回路9は、ステツプSP7に移り、ここで第1及び第2のレジスタR1及びR2に格納した光量検出結果AN 及びAN+1 の差データを検出し、この差データの絶対値が所定値以下か否か判断する。
【0038】
ここでこの差データの絶対値が所定値以下の場合、この場合室内の光量が大きく変化していない場合と判断し得、システム制御回路9は、肯定結果が得られることにより、ステツプSP6に移つてステツプSP4に戻る。
これによりシステム制御回路9は、商用電源が選択された状態でステツプSP4−SP5−SP7−SP6−SP4の処理手順を繰り返して室内の光量が急激に大きく変化したか否か判断する。
【0039】
ここで例えば夜間外出先から帰宅したユーザが室内の明かりを点灯した場合、さらにはユーザが就寝のために室内の明かりを消灯した場合、受光素子28においては、入射光量が急激かつ大きく変化することになり、システム制御回路9においては、ステツプSP7において否定結果が得られる。
これによりシステム制御回路9は、続いてステツプSP8に移り、ここで第1及び第2のレジスタR1及びR2に格納した光量検出結果AN 及びAN+1 の差データが所定値以上か否か判断することにより、光量が急激に所定値TH以上増大したか否か判断する。
【0040】
ここでユーザが室内の明かりを点灯した場合、肯定結果が得られることにより、システム制御回路9は、ステツプSP8に移り、動作モードがスタンバイモードに保持されている場合、動作状態に立ち上がつた後、制御ポートPの論理レベルを切り換える。
これによりシステム制御回路9は、電源がオフ状態に保持された状態で室内の明かりが灯ると、コンパクトデイスクプレイヤ11、テープデツキ12、ラジオ13に電源の供給を開始した後、ラジオ一体型テープレコーダ1を直前の電源オフ時の動作にセツトし、続いてステツプSP10に移つて処理手順を完了する。
【0041】
これによりユーザにおいては、予め光制御モードに設定するだけで、室内の明かりを点灯してラジオ一体型テープレコーダ1を立ち上げ得、これにより煩わしい電源スイツチの操作を省略して使い勝手を向上することができる。
【0042】
これに対してステツプSP8において否定結果が得られると(このことは光量が急激に所定値TH以上減少したことを意味する)、システム制御回路9は、続いてステツプSP11に移り、ここで電源が投入されている場合、全体の動作モードを2時間のスリープモードに設定すると共に、スリープモードを表す発行ダイオードを点灯した後、ステツプSP10に移る。
これによりシステム制御回路9は、2時間経過すると、制御ポートPの論理レベルを切り換えた後、スタンバイモードに切り換わる。
【0043】
従つてラジオ一体型テープレコーダ1においては、就寝のために室内の明かりを消すだけでスリープモードに動作モードを切り換え得、これにより煩雑な操作を省略することができる。
またユーザにおいては、タイマーを組み合わせて使用して、起床時セツトした時間の間だけラジオ一体型テープレコーダ1を立ち上げ、帰宅後も室内の明かりを操作するだけでラジオ一体型テープレコーダ1の電源を操作し得ることにより、殆どラジオ一体型テープレコーダ1の電源を操作しなくても音楽等を試聴することができ、これによりこの種のラジオ一体型テープレコーダ1の使い勝手を向上することができる。
【0044】
さらにこの光制御モードでスリープモードに切り換わつた場合でも、スリープモードを表す発行ダイオードを点灯したことにより、ユーザが誤つて光制御モードの操作子を操作した場合に、ユーザに注意を喚起し得、その分ラジオ一体型テープレコーダの使い勝手を向上することができる。
【0045】
なおこのテープデツキ12においては、操作子の押圧力を利用して磁気ヘツド等を磁気テープに当接し得るようになされ、このため単に電源を立ち下げると、磁気ヘツド等が再生時の位置に保持されたままになる。
このためこの実施例において、光制御モードでスリープモードに切り換わつたとき、最も記録可能時間の長い磁気テープが装填されている場合でも、この磁気テープの再生を完了して電源が立ち下がるように、2時間経過して電源を立ち下げるようになされ、これにより磁気テープの損傷を有効に回避し得るようになされている。
【0046】
またこの光制御モードの操作子においては、接点のコンタクトを保持する形式のタクトスイツチで形成され、これによりラジオ一体型テープレコーダ1においては、一旦光制御モードに設定すると、この操作子を再び押圧して光制御モードを解除するまで、継続して光制御モードに保持されるようになされ、これにより光制御モードの操作子自体についても操作を簡略化し得るようになされている。
【0047】
またこのためシステム制御回路9は、この光制御モードにおいて、電源スイツチ等の操作子が操作された場合、通常の動作モードの場合と同様に全体の動作を切り換え、これにより必要に応じて全体の動作を制御してラジオ一体型テープレコーダ1の使い勝手を向上し得るようになされている。
【0048】
(2)実施例の効果
以上の構成によれば、光制御モードにおいて、受光素子で室内の明るさを検出し、室内の明るさが急激に明るくなつた場合、電源を立ち上げ、さらに室内の明るさが急激に暗くなつた場合、スリープモードに切り換わることにより、電源の操作を簡略化し得、その分全体の使い勝手を向上することができる。
【0049】
(3)他の実施例
なお上述の実施例においては、Cdsでなる受光素子を用いて室内の明かりを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フオトトランジスタ等の受光素子を広く適用することができる。
【0050】
さらに上述の実施例においては、商用電源の場合にだけ光量検出結果に基づいて動作を切り換える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じてバツテリの場合にも適用することができる。
【0051】
さらに上述の実施例においては、1秒周期で光量を検出し、この検出結果を3秒分取り込んで平均値化する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実験した結果によれば、2〜4秒程度の範囲で光量検出結果を平均値化して実用上充分な動作を確保することができた。
【0052】
さらに上述の実施例においては、受光素子で室内の明るさを検出して電源を立ち上げ、またスリープモードに切り換える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、何れか一方だけ適用するようにしてもよい。
【0053】
さらに上述の実施例においては、コンパクトデイスクプレイヤを内蔵したラジオ一体型テープレコーダに本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、システムステレオ、さらにはテレビ受像機等の音響機器に広く適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、商用電源供給時にのみ周囲の光量の増加を検出したときには装置への電源供給を行うと共に電源遮断前の装置動作を継続させ、周囲の光量の減少を検出したときにはスリープタイマ動作へ移行して所定時間経過後に装置への電源供給を停止するので、商用電源による電源供給が行われるようになつた後は当該装置に対する電源操作を行うことを殆ど必要とせず、周囲の明るさに応じて電源供給の開始から停止までの一連の装置動作を自動的に実行することができる。
また、商用電源から電源が供給されているときだけタイマー動作を行うように制御していることにより、バツテリの無用な電力消費を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるラジオ一体型テープレコーダを示すブロツク図である。
【図2】その動作の説明に供するフローチヤートである。
【図3】その動作の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……ラジオ一体型テープレコーダ、2……電源コード、5……スイツチ、7……バツテリ、8……レギユレータ、9……システム制御回路、11……コンパクトデイスクプレイヤ、12……テープデツキ、13……ラジオ、28……受光素子。
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段(図1及び図2)
作用(図1及び図2)
実施例
(1)実施例の構成(図1〜図3)
(2)実施例の効果
(3)他の実施例
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明は音響機器に関し、例えばコンパクトデイスクプレイヤを一体に収納したラジオ一体型テープレコーダに適用し得る。
【0003】
【従来の技術】
従来、この種の音響機器においては、種々の機能を付加して使い勝手を向上し得るようになされている。
【0004】
すなわちこの種の音響機器においては、予めタイマーで設定した所定の時間になると電源が立ち上がるようになされ、これによりこのタイマーを所望の時間に設定して例えば目覚し代りに使用し得るようになされている。
またこの種の音響機器においては、いわゆるスリープモードに設定して、所定時間経過すると電源が立ち下がるようになされ、これにより音楽を試聴しながら就寝しても自動的に電源を立ち下げ得るようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで夜間帰宅してこの種の音響機器を動作させる場合、この種の音響機器においては、いちいち電源スイツチを操作する必要がある。
またスリープモードに設定して就寝する場合にも、このスリープモードの操作子をいちいち操作する必要がある。
【0006】
この種の操作を簡略化することができれば、この種の音響機器の使い勝手を一段と向上し得ると考えられる。
【0007】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、従来に比して電源等の操作を一段と簡略化することができる音響機器を提案しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、受光量に基づいて出力信号レベルが変化する光検出手段28と、光検出手段28の出力信号レベルの変化に基づいて受光量が変化したことを検出する光変化量検出手段9と、電源が商用電源であるかバツテリ電源であるかを検出する電源検出手段9と、所定の時間を計時するタイマー手段9と、装置1への電源供給を切り替える電源供給切替手段10、15と、電源が商用電源から供給されている状態で、電源供給切替手段10、15から装置1への電源供給が停止されている場合に光変化量検出手段9が周囲の光量の増加を検出したときは、装置1へ電源が供給されるように電源供給切替手段10、15を切り替えると共に装置1が電源遮断前の装置動作を継続させるように制御し、光変化量検出手段9が周囲の光量の減少を検出した場合にはタイマー手段9により所定時間経過後の装置1への電源供給を停止するように制御する制御手段9とを設けるようにする。
【0009】
また本発明においては、光変化量検出手段9によつて受光量を所定時間毎に検出し、当該検出した受光量の平均によつて周囲の光量の変化を検出するようにする。
【0011】
【作用】
電源が商用電源から供給されている状態で、かつ電源供給切替手段10、15から装置1への電源供給が停止されている状態で、光変化量検出手段9によつて周囲の光量の増加を検出したときは、装置1へ電源が供給されるように電源供給切替手段10、15を切り替えると共に電源遮断前の装置動作を継続させるように制御し、光変化量検出手段9によつて周囲の光量の減少を検出した場合にはタイマー手段9による所定時間経過後の装置1への電源供給を停止するように制御することにより、商用電源供給時にのみ周囲の光量の増加を検出したときには装置1への電源供給を行うと共に電源遮断前の装置動作を継続させ、周囲の光量の減少を検出したときにはスリープタイマ動作へ移行して所定時間経過後に装置1への電源供給を停止するので、商用電源による電源供給が行われるようになつた後は当該装置1に対する電源操作を行うことを殆ど必要とせず、周囲の明るさに応じて電源供給の開始から停止までの一連の装置動作を自動的に実行することができる。
また、商用電源から電源が供給されているときだけタイマー動作を行うように制御していることにより、バツテリ7の無用な電力消費を防止することができる。
【0012】
また、光変化量検出手段9によつて受光量を所定時間毎に検出し、当該検出した受光量の平均によつて周囲の光量の変化を検出することにより、周囲の光量が何らかの原因により瞬間的に不自然な変化をした場合であつても、室内が明るくなつた又は暗くなつたことの判断に誤りが生じることを未然に防止することができる。
【0013】
【実施例】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0014】
(1)実施例の構成
図1において、1は全体としてコンパクトデイスクプレイヤを一体に収納したラジオ一体型テープレコーダを示し、商用電源又はバツテリを選択的に使用して駆動し得るようになされている。
【0015】
すなわちラジオ一体型テープレコーダ1においては、電源コード2をコネクタ3に接続した後、この電源コード2を商用電源に接続することにより、この電源コード2を介して商用電源を電源トランス4に供給し得るようになされ、この電源トランス4の2次側出力をダイオードブリツジ5で整流する。
【0016】
スイツチSWは、コネクタ3に電源コード2を接続すると、ダイオードブリツジ5の出力電圧を平滑コンデンサ6に出力するのに対し、コネクタ3から電源コード2を取り外すと、ラジオ一体型テープレコーダ1に内蔵したバツテリ7の電源を平滑コンデンサ6に出力する。
これによりラジオ一体型テープレコーダ1は、必要に応じて電源コード2を接続するだけの簡易な操作で、バツテリ7に代えて商用電源で動作し得るようになされている。
【0017】
平滑コンデンサ6は、スイツチSWを介して入力される電源をレギユレータ(REG)8に出力し、レギユレータ8は、この電源を安定化してシステム制御回路9に出力し、これによりシステム制御回路9を駆動し得るようになされている。
これによりラジオ一体型テープレコーダ1は、システム制御回路9に常時電源を供給し、必要に応じて動作状態に立ち上げ得るようになされている。
【0018】
さらに平滑コンデンサ6は、スイツチSWを介して入力される電源を、トランジスタ10を介してコンパクトデイスクプレイヤ(CDプレイヤ)11、テープデツキ12、ラジオ13に出力し、このトランジスタ10は、ベースエミツタ間を抵抗14で接続する。
さらにこのトランジスタ10は、エミツタ接地回路を形成するトランジスタ15のコレクタにベース抵抗16を接続し、トランジスタ15は、ベース抵抗17を介してシステム制御回路9の制御ポートPにベースを接続する。
【0019】
これによりトランジスタ10及び15は、制御ポートPの論理レベルに応じて動作を切り換えるスイツチ回路を形成し、平滑コンデンサ6の電源を必要に応じてコンパクトデイスクプレイヤ11、テープデツキ12、ラジオ13に供給し得るようになされている。
【0020】
ダイオードブリツジ5は、充電抵抗18を介して充電コンデンサ19に電源を供給し、これにより商用電源が接続されると、この充電コンデンサ19の端子電圧を立ち上げるようになされている。
この充電コンデンサ19は、並列に放電抵抗20を接続し、これにより商用電源の供給が停止すると、端子電圧を立ち下げるようになされている。
【0021】
トランジスタ21は、エミツタ接地回路で形成され、入力抵抗22及び接地抵抗23をベースに接続し、入力抵抗22を介して充電コンデンサ19の端子電圧を入力するようになされている。
このトランジスタ21に対して、トランジスタ24は、トランジスタ21のコレクタ抵抗25をベースに接続し、レギユレータ8から出力される電源VDDにエミツタを接続する。
さらにトランジスタ24は、ベースエミツタ間に抵抗26を接続し、コレクタ出力を抵抗27、Cdsでなる受光素子28、抵抗29の直列回路で接地するようになされている。
【0022】
これによりトランジスタ21は、充電コンデンサ19の端子電圧が立ち上がるとオン状態に切り換わり、抵抗27、受光素子28、抵抗29の直列回路に電源VDDを供給するのに対し、充電コンデンサ19の端子電圧が立ち下がるとオフ状態に切り換わり、抵抗27、受光素子28、抵抗29の直列回路への電源VDDの供給を停止するようになされている。
これによりラジオ一体型テープレコーダ1においては、受光素子28の端子電圧が0〔V〕に立ち下がるとき、駆動用電源としてユーザがバツテリ7を選択した場合と判断することができ、受光素子28の端子電圧が0〔V〕より立ち上がるとき、駆動用電源としてユーザが商用電源を選択した場合と判断することができる。
【0023】
これに対して受光素子28は、入射光量に追従して抵抗値が低下する特性を有し、蛍光灯等の室内照明の外来光Lを効率良く受光し得るように、ラジオ一体型テープレコーダ1の上端面に配置されるようになされている。
これにより受光素子28は、このラジオ一体型テープレコーダ1を配置した室内の明るさが明るくなると端子電圧が上昇し、これによりラジオ一体型テープレコーダ1においては、この端子電圧を基準にして室内の明るさをも検出し得るようになされている。
【0024】
これによりラジオ一体型テープレコーダ1においては、システム制御回路9の入力ポートA/Dで受光素子28の端子電圧を検出して、室内の明るさと電源の種類との双方を判別し得るようになされ、その分全体構成を簡略化し得るようになされている。
【0025】
システム制御回路9は、レギユレータ8で生成した安定化電源で動作するマイクロコンピユータで形成され、所定の操作子の操作に応動して全体の動作を制御する。
このときシステム制御回路9は、入力ポートA/Dを介して入力される受光素子28の端子電圧を内蔵のアナログデイジタル変換回路でデイジタル値に変換して処理するようになされ、これによりこの端子電圧を基準にして全体の動作を切り換える。
【0026】
すなわちシステム制御回路9は、何ら電源スイツチが操作されていない状態でスタンバイモードに動作を切り換え、このスタンバイモードで電源スイツチが操作されると、動作状態に立ち上がつた後、制御ポートPの論理レベルを切り換え、これによりコンパクトデイスクプレイヤ11等に電源の供給を開始する。
これによりシステム制御回路9は、続く操作子の操作に応動してコンパクトデイスクプレイヤ11等に制御コードを出力し、ユーザの所望する音楽等を試聴し得るようになされている。
【0027】
このスタンバイモードにおいて、システム制御回路9は、受光素子28の端子電圧を基準にしてユーザが選択した電源の種類を判別し、ここでユーザがバツテリ7を駆動用電源として選択した場合、低消費電力の動作モードに切り換わる。
これによりラジオ一体型テープレコーダ1は、バツテリ7の消耗を低減し得るようになされている。
【0028】
またユーザがタイマをセツトしてスタンバイモードにセツトしたとき、システム制御回路9は、電源スイツチが操作されない場合でも、ユーザがセツトした時間になると動作状態に立ち上がつた後、制御ポートPの論理レベルを切り換え、これによりユーザがセツトした時間でユーザの所望する音楽等を試聴し得るように全体の動作を制御する。
これに対してユーザがタイマをセツトしてスリープモードを選択した場合、システム制御回路9は、このユーザがセツトした時間になると、制御ポートPの論理レベルを切り換えてスタンバイモードに切り換わり、これにより就寝等の際にもユーザの所望する音楽を試聴し得るようになされている。
【0029】
これに対して光制御モードの操作子が押圧操作されると、システム制御回路9は、動作モードを光制御モードにセツトする。
この光制御モードにおいて、システム制御回路9は、約1秒周期で受光素子28の端子電圧を検出し、この検出結果に基づいて図2に示す処理手順を実行することにより、全体の動作を制御する。
【0030】
すなわちシステム制御回路9は、ステツプSP1からステツプSP2に移り、第1及び第2のレジスタR1及びR2を初期化した後、続くステツプSP3で第1のレジスタR1に光量検出結果AN を入力する。
このときシステム制御回路9は、図3に示すように、入力ポートA/Dの信号レベルを1秒周期で検出して得られる光量検出結果a1 、a2 、a3 、a4 、……、an 、an+1 、……のうち、連続する4つの光量検出結果a1 、a2 、a3 、a4 を取り込んで最大値amax 及び最小値amin を検出し、この最大値amax 及び最小値amin 間の差が所定値以下か否か判断する。
【0031】
すなわちこの種の受光素子28で室内の明るさを検出する場合、例えば雷等の明かりを誤つて検出する場合も考えられ、また蛍光灯のような照明器具においては、点灯開始時、点滅する場合もある。
また検出素子の前をユーザが横切る場合も考えられ、この場合でも全体で3秒も経過すれば、ユーザが横切り終えて受光素子28には元の光量で外来光Lが入射する。
【0032】
これによりシステム制御回路9は、この最大値amax 及び最小値amin 間の差が所定値以下の場合、この4つの光量検出結果a1 、a2 、a3 、a4 を平均値化して光量検出結果AN を得、この平均値化した光量検出結果AN を第1のレジスタR1に格納する。
【0033】
これに対してこの最大値amax 及び最小値amin 間の差が所定値より大きい場合、この場合システム制御回路9は、最後に取り込んだ光量検出結果a4 と続く3つの光量検出結果について、同様に最大値、最小値を検出して平均値化処理する。
【0034】
かくしてシステム制御回路9は、光量検出結果a1 、a2 ……のばらつきが小さいとき、光量検出結果を平均値化して処理することにより、さらに光量検出周期を約1秒に設定したことにより、室内の光量変化が安定した状態を基準にして全体の動作を制御するようになされ、これにより確実に全体の動作を制御し得るようになされている。
因みに実験した結果によれば、このように1秒周期でサンプリングした光量検出結果を3秒分取り込んで平均値化すれば、誤動作を有効に回避して実用上充分な応答速度を確保することができた。
【0035】
さらにシステム制御回路9は、続くステツプSP4において、同様に続く光量検出結果について、最大値及び最小値を検出してその差が所定値以内か否か判断し、ここで肯定結果が得られると、平均値処理した光量検出結果AN+1 を第2のレジスタR2に格納するのに対し、ここで否定結果が得られると、ステツプSP3の処理を繰り返す。
続いてシステム制御回路9は、ステツプSP5に移り、ここで光量検出結果AN+1 が所定値以上か否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステツプSP6に移つて第2のレジスタR2の内容を第1のレジスタR1に転送してステツプSP4に戻る。
【0036】
すなわちこの実施例において、受光素子28は、アース間に抵抗29を接続し、さらに充電コンデンサ19の端子電圧に応じてトランジスタ24をオンオフ制御したことにより、商用電源を用いている場合だけ端子電圧が所定値以上に立ち上がる。
これによりシステム制御回路9は、商用電源を用いている場合だけ光制御モードで動作を切り換えるようになされ、これにより無駄なバツテリ7の消耗を有効に回避し得るようになされている。
【0037】
これに対してステツプSP5において肯定結果が得られた場合、システム制御回路9は、ステツプSP7に移り、ここで第1及び第2のレジスタR1及びR2に格納した光量検出結果AN 及びAN+1 の差データを検出し、この差データの絶対値が所定値以下か否か判断する。
【0038】
ここでこの差データの絶対値が所定値以下の場合、この場合室内の光量が大きく変化していない場合と判断し得、システム制御回路9は、肯定結果が得られることにより、ステツプSP6に移つてステツプSP4に戻る。
これによりシステム制御回路9は、商用電源が選択された状態でステツプSP4−SP5−SP7−SP6−SP4の処理手順を繰り返して室内の光量が急激に大きく変化したか否か判断する。
【0039】
ここで例えば夜間外出先から帰宅したユーザが室内の明かりを点灯した場合、さらにはユーザが就寝のために室内の明かりを消灯した場合、受光素子28においては、入射光量が急激かつ大きく変化することになり、システム制御回路9においては、ステツプSP7において否定結果が得られる。
これによりシステム制御回路9は、続いてステツプSP8に移り、ここで第1及び第2のレジスタR1及びR2に格納した光量検出結果AN 及びAN+1 の差データが所定値以上か否か判断することにより、光量が急激に所定値TH以上増大したか否か判断する。
【0040】
ここでユーザが室内の明かりを点灯した場合、肯定結果が得られることにより、システム制御回路9は、ステツプSP8に移り、動作モードがスタンバイモードに保持されている場合、動作状態に立ち上がつた後、制御ポートPの論理レベルを切り換える。
これによりシステム制御回路9は、電源がオフ状態に保持された状態で室内の明かりが灯ると、コンパクトデイスクプレイヤ11、テープデツキ12、ラジオ13に電源の供給を開始した後、ラジオ一体型テープレコーダ1を直前の電源オフ時の動作にセツトし、続いてステツプSP10に移つて処理手順を完了する。
【0041】
これによりユーザにおいては、予め光制御モードに設定するだけで、室内の明かりを点灯してラジオ一体型テープレコーダ1を立ち上げ得、これにより煩わしい電源スイツチの操作を省略して使い勝手を向上することができる。
【0042】
これに対してステツプSP8において否定結果が得られると(このことは光量が急激に所定値TH以上減少したことを意味する)、システム制御回路9は、続いてステツプSP11に移り、ここで電源が投入されている場合、全体の動作モードを2時間のスリープモードに設定すると共に、スリープモードを表す発行ダイオードを点灯した後、ステツプSP10に移る。
これによりシステム制御回路9は、2時間経過すると、制御ポートPの論理レベルを切り換えた後、スタンバイモードに切り換わる。
【0043】
従つてラジオ一体型テープレコーダ1においては、就寝のために室内の明かりを消すだけでスリープモードに動作モードを切り換え得、これにより煩雑な操作を省略することができる。
またユーザにおいては、タイマーを組み合わせて使用して、起床時セツトした時間の間だけラジオ一体型テープレコーダ1を立ち上げ、帰宅後も室内の明かりを操作するだけでラジオ一体型テープレコーダ1の電源を操作し得ることにより、殆どラジオ一体型テープレコーダ1の電源を操作しなくても音楽等を試聴することができ、これによりこの種のラジオ一体型テープレコーダ1の使い勝手を向上することができる。
【0044】
さらにこの光制御モードでスリープモードに切り換わつた場合でも、スリープモードを表す発行ダイオードを点灯したことにより、ユーザが誤つて光制御モードの操作子を操作した場合に、ユーザに注意を喚起し得、その分ラジオ一体型テープレコーダの使い勝手を向上することができる。
【0045】
なおこのテープデツキ12においては、操作子の押圧力を利用して磁気ヘツド等を磁気テープに当接し得るようになされ、このため単に電源を立ち下げると、磁気ヘツド等が再生時の位置に保持されたままになる。
このためこの実施例において、光制御モードでスリープモードに切り換わつたとき、最も記録可能時間の長い磁気テープが装填されている場合でも、この磁気テープの再生を完了して電源が立ち下がるように、2時間経過して電源を立ち下げるようになされ、これにより磁気テープの損傷を有効に回避し得るようになされている。
【0046】
またこの光制御モードの操作子においては、接点のコンタクトを保持する形式のタクトスイツチで形成され、これによりラジオ一体型テープレコーダ1においては、一旦光制御モードに設定すると、この操作子を再び押圧して光制御モードを解除するまで、継続して光制御モードに保持されるようになされ、これにより光制御モードの操作子自体についても操作を簡略化し得るようになされている。
【0047】
またこのためシステム制御回路9は、この光制御モードにおいて、電源スイツチ等の操作子が操作された場合、通常の動作モードの場合と同様に全体の動作を切り換え、これにより必要に応じて全体の動作を制御してラジオ一体型テープレコーダ1の使い勝手を向上し得るようになされている。
【0048】
(2)実施例の効果
以上の構成によれば、光制御モードにおいて、受光素子で室内の明るさを検出し、室内の明るさが急激に明るくなつた場合、電源を立ち上げ、さらに室内の明るさが急激に暗くなつた場合、スリープモードに切り換わることにより、電源の操作を簡略化し得、その分全体の使い勝手を向上することができる。
【0049】
(3)他の実施例
なお上述の実施例においては、Cdsでなる受光素子を用いて室内の明かりを検出する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、フオトトランジスタ等の受光素子を広く適用することができる。
【0050】
さらに上述の実施例においては、商用電源の場合にだけ光量検出結果に基づいて動作を切り換える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じてバツテリの場合にも適用することができる。
【0051】
さらに上述の実施例においては、1秒周期で光量を検出し、この検出結果を3秒分取り込んで平均値化する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実験した結果によれば、2〜4秒程度の範囲で光量検出結果を平均値化して実用上充分な動作を確保することができた。
【0052】
さらに上述の実施例においては、受光素子で室内の明るさを検出して電源を立ち上げ、またスリープモードに切り換える場合について述べたが、本発明はこれに限らず、何れか一方だけ適用するようにしてもよい。
【0053】
さらに上述の実施例においては、コンパクトデイスクプレイヤを内蔵したラジオ一体型テープレコーダに本発明を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、システムステレオ、さらにはテレビ受像機等の音響機器に広く適用することができる。
【0054】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、商用電源供給時にのみ周囲の光量の増加を検出したときには装置への電源供給を行うと共に電源遮断前の装置動作を継続させ、周囲の光量の減少を検出したときにはスリープタイマ動作へ移行して所定時間経過後に装置への電源供給を停止するので、商用電源による電源供給が行われるようになつた後は当該装置に対する電源操作を行うことを殆ど必要とせず、周囲の明るさに応じて電源供給の開始から停止までの一連の装置動作を自動的に実行することができる。
また、商用電源から電源が供給されているときだけタイマー動作を行うように制御していることにより、バツテリの無用な電力消費を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるラジオ一体型テープレコーダを示すブロツク図である。
【図2】その動作の説明に供するフローチヤートである。
【図3】その動作の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……ラジオ一体型テープレコーダ、2……電源コード、5……スイツチ、7……バツテリ、8……レギユレータ、9……システム制御回路、11……コンパクトデイスクプレイヤ、12……テープデツキ、13……ラジオ、28……受光素子。
Claims (2)
- 受光量に基づいて出力信号レベルが変化する光検出手段と、
上記光検出手段の出力信号レベルの変化に基づいて受光量が変化したことを検出する光変化量検出手段と、
電源が商用電源であるかバツテリ電源であるかを検出する電源検出手段と、
所定の時間を計時するタイマー手段と、
装置への電源供給を切り替える電源供給切替手段と、
上記電源が上記商用電源から供給されている状態で、上記電源供給切替手段から上記装置への電源供給が停止されている場合に上記光変化量検出手段が周囲の光量の増加を検出したときは、上記装置へ電源が供給されるように上記電源供給切替手段を切り替えると共に上記装置が電源遮断前の装置動作を継続させるように制御し、上記光変化量検出手段が周囲の光量の減少を検出した場合には上記タイマー手段により所定時間経過後の上記装置への電源供給を停止するように制御する制御手段と
を具えることを特徴とする音響装置。 - 上記光変化量検出手段は、上記受光量を所定時間毎に検出し、当該検出した受光量の平均によつて上記周囲の光量の変化を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
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JP25934493A JP3551325B2 (ja) | 1993-09-21 | 1993-09-21 | 音響装置 |
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- 1993-09-21 JP JP25934493A patent/JP3551325B2/ja not_active Expired - Fee Related
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