JP3550995B2 - 管・ケーブル受具上の管・ケーブル押寄具 - Google Patents

管・ケーブル受具上の管・ケーブル押寄具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管・ケーブル受具上に複数の管・ケーブルを布設するために、管・ケーブル受具上の管・ケーブルを受具の幅方向における一側に押寄せる管・ケーブル受具上の管・ケーブル押寄具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、管・ケーブル受具上に複数の管・ケーブルを布設して配管・配線することが行なわれている。ここで、管・ケーブル受具は一般には平行する2本の親桁を複数の子桁で連結して梯子状に形成したものが用いられている。管・ケーブル受具上に複数の管・ケーブルを布設するには、この管・ケーブル受具上に管・ケーブルを布設した後、その管・ケーブルを一方の親桁側に肩寄せし、他方の親桁側に布設スペースを形成してその布設スペースに他の管・ケーブルを布設するようにしている。このとき、管・ケーブルを一方の親桁側に寄せるには、例えば、図15に示すように、下方から受具21の複数の子桁24の間から棒材41等の各種押寄具を挿入するなどして一方の親桁22にあるケーブル31または管を他方の親桁23側に押寄せるようにしていた。なお、図15において、前記受具21の側壁の上部に形成されたシュータ25は、前記ケーブル31を前記受具21上に導くための図示しない布設具のシャトルが挿通されるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の方法では、ケーブル31を長さ方向の複数箇所において押寄せることが必要なため、布設の度に作業場所を移動しなければならず、時間がかかり、非常に作業が面倒であった。
【0004】
また、各種の押寄具を使用して既に布設したケーブル31を受具上の一側に押し寄せる場合に、受具の幅が大きいと、ケーブル31を押寄せる距離も長くなり、それに伴って、押寄具が負担する荷重も増大する。このため、押寄具は押寄幅の大きい場合でも十分耐えられる強度が必要とされる。
【0005】
そこで、本発明は、押し寄せ時に加わる荷重に対して十分な強度を有し、作業場所を移動することなく、管・ケーブル受具上の管・ケーブルを一側に押寄せることができ、もって、押寄幅に対応して、複数の管・ケーブルを簡単かつ短時間で安定して受具上に布設することができる管・ケーブル受具上の管・ケーブル押寄具の提供を課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、受具に当接するローラまたは該ローラを備えた当接体と、前記受具上における長手方向への移動により、管・ケーブルを前記ローラまたは該ローラを備えた当接体の反当接方向に押寄せる押寄体と、一端が前記押寄体に対して回動可能かつ前記押寄体の長手方向に沿って所定距離間移動可能に取着されて前記ローラまたは該ローラを備えた当接体と押寄体とを連結する連結部材とからなり、前記押寄体に対する連結部材の回動及び移動により、前記ローラまたは該ローラを備えた当接体に対する押寄体の傾きを変移させ得るものである。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の押寄具が、押寄体と連結部材とを連結すべく、これらに対して回動可能に取着されるとともに、少なくとも一端が前記押寄体または連結部材の長手方向に沿って所定距離間移動可能に取着された補助連結部材を備えたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図1乃至図6に基づいて説明する。
図において、押寄具1は円弧状に湾曲した押寄体2と、図4乃至図6に示す受具21の親桁23と当接し、これを案内として白抜き矢印方向に移動する当接体3及び滑動体3aとで構成されている。
【0009】
前記押寄体2は、断面がコ字状に形成されたアルミニウム材、鋼材等からなる枠材4に軸5を介して押寄ローラ6が軸着されたものであり、一端には前記滑動体3aを軸着するための取付部7が設けられている。また、前記押寄体2の取付部7から所定距離離間して断面略コ字状の位置調整部材8が取付けられており、その位置調整部材8の両側面には押寄体2の長手方向に沿って長孔8aが穿設されている。そして、前記押寄体2には前記位置調整部材8から更に所定距離離間して断面略コ字状の位置調整部材9が取付けられており、その位置調整部材9の両側面には前記押寄体2の長手方向に沿って長孔9aが穿設されている。
【0010】
前記押寄体2と当接体3とは連結部材10によって連結されており、この連結部材10は湾曲形成されて、その一端は蝶ねじ12を介して押寄体2の位置調整部材8の長孔8aに回動可能かつ前記押寄体2の長手方向に沿って摺動可能に取付けられ、前記蝶ねじ12を締付けることによって一定位置に保持される。更に、前記位置調整部材9と連結部材10の略中央部とは補助連結部材11で連結されており、この補助連結部材11の一端は位置調整部材9の長孔9aに取付けられた蝶ねじ12を介して回動可能かつ押寄体2の長手方向に沿って摺動可能に取付けられ、蝶ねじ12を締付けることによって一定位置に保持される。
【0011】
したがって、押寄具1は位置調整部材8の長孔8aに対する連結部材10の取付位置及び位置調整部材9の長孔9aに対する補助連結部材11の取付位置を変更することによって、当接体3に対する押寄体2の取付角度を変更できるようになっている。これにより、前記受具21に押寄具1を載置し、当接体3を親桁23に当接させると、押寄体2は親桁23から対向する親桁22に向かって所定角度拡開することになる。
【0012】
なお、押寄体2と当接体3との間の取付角度は、連結部材10のみによって一定値に維持できるが、補助連結部材11によって押寄体2と当接体3との間の角度を一層安定して維持することができる。この意味で前記補助連結部材11は角度維持のための補助手段であるとも言える。
【0013】
前記当接体3及び滑動体3aは当接面が凹部形成されたローラで形成されており、その凹部形成部分が、図6に示すように、前記受具21の後述するシュータ25の部分と係合し、押し寄せ時のケーブル31の押圧力によって親桁23側に押付けられて、親桁23から離脱することなくこの親桁23に沿って移動できるようになっている。
【0014】
ここで、前記受具21は、平行する2本の親桁22及び親桁23間に子桁24がケーブル31の布設方向に所定間隔で架設されて梯子状に形成されたものであり、前記子桁24の上部にケーブル31が布設されるものである。前記親桁22及び親桁23の上部には、図6に示すように、ケーブル31を受具21上に導くためのシュータ25が設けられており、その内部に図示しない布設具のシャトルを挿通し、牽引ロープ32を使用してケーブル31を受具21の子桁24に布設できるようになっている。
【0015】
なお、前記当接体3及び滑動体3aであるローラはシュータ25の部分で当接する場合に限られるものではなく、図7に示すように、前記シュータ25より下方の側壁と当接するものであっても構わない。
【0016】
ここで、前記押寄具1の押寄体2は、親桁23との傾斜角度が最大となる位置に保持されたとき、図4の親桁23に投影される全長L1が3個の子桁24に跨る2スパン分の長さ即ち図4のL2よりも大きくなるように設定されている。これは、押寄具1が受具21上を移動するときに子桁24の間から落下しないようにするためである。
【0017】
次に、上記のように構成された本実施例の押寄具を使用して受具上の管・ケーブルを一方の親桁側に押寄せる方法について図4及び図5に基づいて説明する。受具21上にケーブル31が布設されている状態で、別のケーブル31を同じ受具21上に布設しようとするには、既設のケーブル31を受具21の一方の例えば親桁22側に押寄せておく必要がある。そこで、まず、押寄具1を前記受具21の一端に載置し、この押寄具1を親桁23側に寄せて当接体3及び滑動体3aを親桁23に当接させる。
【0018】
次に、予め図示しない布設具のシャトルを使用して受具1上に布設しておいた牽引ロープ32を押寄具1に接続し、前記牽引ロープ32を図の白抜き矢印方向に向かって引張る。これにより、押寄具1は押寄体2の底面が受具21の子桁24の上面を摺動して布設方向に移動する。すると、押寄具1上に任意の状態で載置されていたケーブル31は押寄具1の移動に伴って一方の親桁22側に押寄せられていく。そして、押寄具1を他端側まで移動させれば、これに伴ってケーブル31は布設路全体に至って親桁22側に押寄せられる。なお、押寄具1は受具21上で引張ると、ケーブル31の自重による押圧力によって親桁23側に押寄せられるから、親桁23から押寄具1が離脱するのを防止するための手段は格別設けておく必要はない。このようにして、前記ケーブル31が親桁22側に押寄せられれば、受具21上には次のケーブル31を布設するためのスペースが形成される。
【0019】
そこで、次のケーブル31を前記受具21のスペースに引き込む。次いで、このケーブル31を親桁22側に押寄せるには、先のケーブル31の直径だけスペースが小さくなっているので、押寄具1において位置調整部材8の長孔8a及び位置調整部材9の長孔9aにおける連結部材10及び補助連結部材11の端部の取付位置を所定距離変位させ、押寄体2と当接体3との拡開角度を変位させて、押寄具1の幅寸法を小さくする。次に、前述と同様の操作で押寄具1を引張り、この第2番目のケーブル31を親桁22側に押寄せる。以下、同様の操作で順次新しいケーブル31を布設し、最終的には図5に示す状態で押寄具1を図の白抜き矢印方向に押寄せる。
【0020】
このような操作により、布設されているケーブル31上に重なったりすることなく、次のケーブル31を引込み、載置できるので、円滑に布設作業を行なうことができる。
【0021】
ここで、受具1を使用してケーブル31を親桁22側に押寄せるときの受具1の強度について説明する。
押寄具1を布設方向に引張ることにより、押寄具1はケーブル31の重量によって受具21の幅方向に分力を受け、押寄具1の押寄体2と受具21の親桁23との拡開角度を狭める方向の力を受ける。この拡開角度を狭める方向の分力は押寄幅が大きくなるに従って増大する。しかし、連結部材10の一端部は位置調整部材8の長孔8aに対して所定距離間移動可能に取着され、また、補助連結部材11は位置調整部材9の長孔9aに対して所定距離間移動可能に取着されているため、連結部材10を押寄体2に対して直角方向に位置させることができる。その結果、ケーブル31による圧縮方向の力に対して高い強度が得られる。このようなことから、押寄幅に対応して受具1の拡開角度を徐々に大きくなるように調整していけば、それに伴ってケーブル31の圧縮方向の力に対する受具1全体の強度が増大することとなる。そして、連結部材10を押寄体2に対してほぼ直角方向に位置させた図4に示す場合においては圧縮力に対する強度は最大となる。
【0022】
ところで、押寄具1は、前述のように、押寄体2の先端部に牽引ロープ32を連結して受具21上で引張っていくことにより、受具21上に既設のケーブル31を一側に押寄せていくものであるが、押寄具1の先端部に図4及び図5の左側から受具21上の牽引ロープ32の先端部を接続するとともに、図4及び図5の右側からケーブル31を押寄具1の同じ先端部に接続して押寄具1を引張れば、前記ケーブル31を受具21上に布設すると同時に、ケーブル31の押寄せを行なうことができるので、作業性が向上する。
【0023】
また、ケーブル31の押寄せについては、他に、ケーブル31及び牽引ロープ32を共に同方向から押寄具1に連結し、反対方向から別の牽引ロープを使用して押寄具1を引張り、他端側に移動させてケーブル31及び牽引ロープ32を受具21上に布設した後、他端側で押寄具1を反転し、これを前記牽引ロープ32を使用して元の位置に引き戻すことにより、先に受具21上に布設した前記ケーブル31を幅方向に押寄せることもできる。
【0024】
更に、押寄具1は牽引ロープ32で引張るのに代えてモータの駆動により自走させて移動するようにしてもよい。
【0025】
また、前記押寄体2の底面に子桁24との間の滑りを良くするために、図8に示すように、フッ素樹脂、ポリエチレン樹脂等の摩擦軽減用樹脂テープ4aなどを貼着しておくとよい。
【0026】
このように、本実施例の管・ケーブル押寄具は、受具21に当接する当接体3と、前記受具21上における長手方向への移動により、前記当接体3が受具21に当接した状態で、ケーブル31を前記当接体3の反当接方向に押寄せる押寄体2と、一端が前記押寄体2に回動可能かつ前記押寄体2の長手方向に沿って所定距離間移動可能に取着されて、前記当接体3と押寄体2とを連結する連結部材10とを備え、更に、前記押寄体2と連結部材10とを連結すべく、これらに対して回動可能に取着されるとともに、一端が前記押寄体2の長手方向に沿って所定距離間移動可能に取着された補助連結部材11を備え、前記押寄体2に対する連結部材10及び補助連結部材11の回動及び移動により、前記当接体3に対する押寄体2の傾きを変移させるものである。
【0027】
したがって、押寄具1を受具21の一端から他端に向けて移動させるだけで、斜めに載置された押寄体2がケーブル31を親桁22側に押寄せるので、ケーブル31の複数箇所ごとに作業場所を移動する手間をかけることなく、簡単にかつ簡易な構造で複数のケーブル31を受具21上に整頓して布設することができる。
【0028】
そして、特に、連結部材10の一端部は位置調整部材8の長孔8aに対して所定距離間移動可能に取着され、また、補助連結部材11は位置調整部材9の長孔9aに対して所定距離間移動可能に取着されているため、連結部材10を押寄体2に対して直角方向に向けて変移させることができる。その結果、受具1の拡開角度を増大していくことにより、ケーブル31による圧縮方向の力に対する強度を増加させることができる。即ち、受具21の幅に対応させて受具21の親桁23との間の拡開角度を任意に設定でき、押寄幅に応じて押寄体2と受具1の親桁23との間の拡開角度を一定値に安定して維持し、所要の強度を得ることができる。特に、幅の大きい受具21の場合は、押寄具1を布設方向に引張ると、ケーブル31の重量によって押寄具1は押寄体2に対して直角方向に多大な力を受けることになるが、押寄時のケーブルの押圧力に対して十分な支持強度を得ることができる。
【0029】
また、前記押寄具1の連結部材10は湾曲形成されているので、図9に示すように、受具21の曲がり部分においても親桁23との干渉を防止できて押寄具1を支障なく移動させることができる。
【0030】
加えて、押寄具1の押寄体2には押寄ローラ6が取付けられており、また、当接体3はローラで形成されているので、押寄具1を円滑に移動させることができる。
【0031】
更に、上記実施例では、押寄具1はケーブル31の布設時に一側に片寄せしつつ複数のケーブル31を布設していくものを示すが、他に、一旦受具21上に布設したケーブル31が蛇行している場合にこれを直線に整列させるために使用することもできる。
【0032】
ところで、上記実施例においては、補助連結部材11は、その一端部を押寄体2の位置調整部材9の長孔9aに所定距離間移動可能に取付けているが、本発明を実施する場合には、これに限られるものではなく、例えば、図10及び図11に示すように、連結部材10の中間部に長孔10aを形成し、この長孔10aに蝶ねじ12を取付け、前記補助連結部材11の他端部を所定距離間移動可能に取付けたものとしてもよい。ここで、図10は押寄幅が小さい場合、また、図11は押寄幅が大きい場合において、それぞれ押寄具1の拡開状態及び連結部材10の長孔10aにおける補助連結部材11の他端部の位置を示す。
【0033】
更に、上記各実施例における押寄体2の位置調整部材8及び位置調整部材9はそれぞれ長孔8a及び長孔9aを設け、或いは、連結部材10に長孔10aを設けることにより、連結部材10及び補助連結部材11の端部を所定距離間移動可能に取付けているが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、図12に示すように、位置調整部材8及び位置調整部材9にそれぞれ所定間隔で複数の調整孔8b及び調整孔9bを穿設して連結部材10及び補助連結部材11の端部を所定距離間移動可能に取付けたものとしてもよい。或いは、位置調整部材8及び位置調整部材9のいずれか一方に長孔を設け、他方には調整孔を設けるようにしてもよい。
【0034】
そして、上記各実施例では、当接体3は1個のローラで形成しているが、本発明を実施する場合には、これに限られるものではなく、図13及び図14に示すように、連結材3bと2個のローラ3cとで当接体3を形成してもよい。
図13及び図14において、連結材3bは板材、板枠材等で形成され、その一端部は押寄体2の取付部7に取付けられ、その両側下部にはそれぞれ受具21の親桁23と当接するローラ3cが軸着されている。そして、前記連結材3bには連結部材10の端部が長手方向に移動可能な長孔3dが設けられており、この長孔3dには連結部材10の端部が回動可能かつ長孔3dに沿って摺動可能に取付けられている。ここで、図13は押寄幅が小さい場合、また、図14は押寄幅が大きい場合において、それぞれ押寄具1の拡開状態及び当接体3の長孔3dにおける連結部材10の端部の位置を示す。
【0035】
この図13及び図14に示す実施例の場合には、押寄体2の端部と連結部材10の端部とが当接体3の連結材3bで連結されているので、拡開角度が一層安定して維持される。
【0036】
また、上記実施例においては、複数のケーブル31を区分けして受具21上に布設するべく、各子桁24上に長手方向に所定高さの板部材などからなるセパレータを立設し、当接体3をこのセパレータに当接するものとしてもよい。
【0037】
そして、上記実施例は、ケーブル31に適用したものを示しているが、本発明は、管の布設にも適用されるものである。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明は、受具に当接するローラまたは該ローラを備えた当接体と、前記受具上における長手方向への移動により、管・ケーブルを前記ローラまたは該ローラを備えた当接体の反当接方向に押寄せる押寄体と、一端が前記押寄体に対して回動可能かつ前記押寄体の長手方向に沿って所定距離間移動可能に取着されて前記ローラまたは該ローラを備えた当接体と押寄体とを連結する連結部材とからなり、前記押寄体に対する連結部材の回動及び移動により、前記ローラまたは該ローラを備えた当接体に対する押寄体の傾きを変移させ得るものである。したがって、押寄具を受具の一端から他端に向けて移動させるだけで、斜めに載置された押寄体が管・ケーブルを一方の親桁側に押寄せるので、管・ケーブルの複数箇所ごとに作業場所を移動する手間をかけることなく、簡単にかつ簡易な構造で複数の管・ケーブルを受具上に布設することができる。そして、特に、連結部材の一端が押寄体に対して回動可能かつ前記押寄体の長手方向に沿って所定距離間移動可能に取着されているため、連結部材と押寄体との拡開角度を調整することにより、押寄幅に応じて押寄時の管・ケーブルの押圧力に対する支持強度が増大する。その結果、押寄幅が大きい場合でも押寄時の管・ケーブルの押圧力に対して高い支持強度を得ることができ、安定して管・ケーブルを押寄せることができる。
【0039】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の押寄具が、押寄体と連結部材とを連結すべく、これらの対して回動可能に取着されるとともに、少なくとも一端が前記押寄体または連結部材の長手方向に沿って所定距離間移動可能に取着された補助連結部材を備えたものである。したがって、連結部材と押寄体との拡開角度がより安定して一定値に維持されるため、押寄時の管・ケーブルによる押圧力に対して一層高い支持強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の押寄具を示す平面図である。
【図2】本発明の実施例の押寄具を示す側面図である。
【図3】図1のA−A切断線による断面図である。
【図4】本発明の実施例の押寄具を使用して幅の広い受具上に布設された最初のケーブルを一側に押寄せる状態を示す平面図である。
【図5】本発明の実施例の押寄具を使用して幅の広い受具上に複数のケーブルが布設され、押寄せられた状態で新たに布設されたケーブルを一側に押寄せる状態を示す平面図である。
【図6】図1の当接体が受具の親桁に当接する状態を示す要部側面図である。
【図7】図1の当接体が受具の親桁に当接する他の状態を示す要部側面図である。
【図8】図3の枠材に摩擦軽減用樹脂テープを貼着した押寄体を示す断面図である。
【図9】図1の押寄具が受具の曲がり部分を移動する状態を示す平面図である。
【図10】本発明の変形例における押寄具を狭めた状態を示す平面図である。
【図11】図10の押寄具を広げた状態を示す平面図である。
【図12】本発明の別の変形例における押寄具を示す平面図である。
【図13】本発明の別の実施例における押寄具を狭めた状態を示す平面図である。
【図14】図13の押寄具を広げた状態を示す平面図である。
【図15】従来のケーブルの押寄せ方法を示す側面図である。
【符号の説明】
1 押寄具
2 押寄体
3 当接体
3b 連結材
3c ローラ
3d、8a、9a、10a 長孔
8、9 位置調整部材
8b、9b 調整孔
10 連結部材
11 補助連結部材
21 受具
31 ケーブル

Claims (2)

  1. 管・ケーブル受具上の管・ケーブルを受具の幅方向に押寄せる押寄具であって、
    前記受具に当接するローラまたは該ローラを備えた当接体と、
    前記受具上における長手方向への移動により、前記ローラまたは該ローラを備えた当接体が受具に当接した状態で、管・ケーブルを前記ローラまたは該ローラを備えた当接体の反当接方向に押寄せる押寄体と、
    一端が前記押寄体に対して取着部を軸に回動可能かつ前記押寄体の長手方向に沿って所定距離間移動可能に取着されて、前記ローラまたは該ローラを備えた当接体と押寄体とを連結する連結部材とからなり、
    前記押寄体に対する連結部材の回動及び移動により、前記ローラまたは該ローラを備えた当接体に対する前記押寄体の傾きを変移させ得ることを特徴とする管・ケーブル受具上の管・ケーブル押寄具。
  2. 前記押寄体と連結部材とを連結すべく、これらに対して回動可能に取着されるとともに、少なくとも一端は前記押寄体または前記連結部材の長手方向に沿って所定距離間移動可能に取着された補助連結部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載の管・ケーブル受具上の管・ケーブル押寄具。
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